やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第1編 治療方針のための実践診断システム
病態診断
OVERVIEW
 I 歯周組織破壊の三次元的診断から四次元的診断へ……2
  1.アタッチメントレベルを診断する/沼部幸博……4
   1 プローブの先端が遭遇するものは?……4
   2 正確な値が得られるプロービング法とは?……6
   3 プロービングの測定値のもつ意味は?……8
   4 プロービングは予知性の高い診査方法といえるのか?……13
  2.骨レベルから診断する/川浪雅光……16
   1 骨レベルを三次元的に把握できるか?……16
   2 骨レベルと歯の動揺との関係は?……18
   3 骨レベルから,治療法の選択を読む……21
   4 骨レベルと歯の動揺から咬合機能回復様式を見通せるか?……23
  3.歯根と歯槽骨の形態を診断する/江澤庸博……26
   1 はじめてわかった日本人大臼歯の歯根形態……26
   2 エナメルプロジェクションの実態に迫る……28
   3 日本人の歯槽骨の生理的形態とは?……29
   4 ほとんど知られていなかった日本人歯槽骨の厚さ……31
   5 ディヒーセンス(D)とフェネストレーション(F)って何?……32
  4.活動性・進行性の診断/渡辺 久 梅田 誠……34
   1 何が活動的に関わってくるのか?……34
   2 細菌検査はどうやるのか?……38
   3 唾液・歯肉溝滲出液検査から何がわかるのか?……40
   4 血清抗体価検査から何がわかるのか?……42
 II 時間軸よりみた歯周-咬合コンプレックスへ……46
  5.歯周-咬合コンプレックス(POC)の診断/宮田 隆 辰巳順一……48
   1 歯周-咬合コンプレックスとは?……48
   2 POCの病態像とは?……49
   3 POCの時間軸からの診断……51
   4 POCの病態診断……53
  6.歯周炎と咬合不調和の合併症の病態診断/稲垣幸司 野口俊英……56
   1 歯周炎と咬合不調和の合併症をどのように見抜くか?……56
   2 歯周炎と咬合不調和の合併症を分類する……59
   3 歯周病と咬合不調和の合併症の治療方針を立てる際にどんなことを確認するか?……62
   4 それでは症例を検証してみよう!……63
  7.顎関節症,ブラキシズムの診断/荒木久生……68
   1 歯周病と顎関節症は併発するか?……68
   2 どこまで顎関節機能を診断すべきか?……70
   3 ブラキシズムの病態は?……73
   4 ブラキシズムに注意しよう!……75
  付/歯周病の分類I,II……78
治療診断
OVERVIEW
 III 歯周組織・顎機能「再建」への治療のダイナミックス……80
  1.生活習慣病を診断する/三上直一郎……82
   1 生活のどんな要因が影響するのか?……82
   2 生活の病因をどう探るか?……84
   3 どう対応していくか?……87
   4 さて,治療のゴールは?……90
  2.再生治療のための診断I―上皮性付着から新付着へ―/弘岡秀明……94
   1 臨床的パラメーターの改善ははたして新付着を意味するのか?……94
   2 GTR法において臨床的パラメーターの改善が新付着を意味するわけ……95
   3 GTR法の選択基準は?……97
   4 はたしてGTR法は真の歯周組織再生を意味するのか?……99
  3.再生治療のための診断II―新付着・歯槽骨再生を求めて―/申 基普@吉江弘正……102
   1 GTR法を成功させる局所の条件は?……102
   2 歯肉退縮にGTR法はどこまで有効か?……105
   3 非吸収性膜と生体吸収性膜の使い分けは?……108
   4 骨はどのようなときに再生するか?……109
   5 増殖因子の臨床応用はいつできるのか?……111
  4.歯周-審美補綴のための診断/行田克則……114
   1 歯肉縁下マージンは炎症を惹起するか?……114
   2 歯間乳頭は角化させるべきか?……117
   3 接触型ポンティック基底面にはプラークが付着するのか?……119
   4 固定のために歯を削るべきか?……121
  5.インプラントのための診断/宮田 隆 栗原徳善……124
   1 歯周病からみたインプラント治療のリスクとは?……124
   2 インプラント埋入部位の骨の量と質の診断とは?……126
   3 歯周病を配慮したインプラント上部構造物の診断と設計とは?……129
   4 インプラント周囲炎の診断とその対処法とは?……132
  6.治癒の診断/吉江弘正 奥田一博……136
   1 歯周炎に本当の治癒はあるのか?……136
   2 何をもって治療の成功とするか?……138
   3 ポケットがあっても進行しなければよいか?……140
   4 メインテナンスは治療の最終プロセスか?……142

第2編 免疫・遺伝子診断のためのリサーチプロセス
OVERVIEW
 IV 画一的治療から個体のピンポイント治療のために……146
  1.PgとAaの病原因子の診断―歯周病原細菌の何が病気を起こすのか?―古賀敏比古 柴田幸江……148
   1 なぜPgやAaが歯周病原細菌なのか?……148
   2 歯周病原細菌の何が病気を起こすのか?……150
   3 PgとAaの病原因子をいかにして検出するのか?……152
   4 細菌検査結果をいかにして歯周治療にいかすのか?……156
  2.細胞間相互作用からみた病態診断―細胞同士のネットワークをどう把握するか?―村上伸也 野崎剛徳……158
   1 生体応答のモニターはわれわれに何を教えるのか?……158
   2 炎症歯周組織にはいかなる細胞間相互作用が存在するのか?……160
   3 歯周組織の炎症を客観的に評価するには?……163
   4 歯周病ハイリスク患者のスクリーニングは可能か?……165
  3.Tリンパ球からの病態・感受性診断―歯肉のリンパ球は善玉か悪玉か?―山崎和久 青柳敏彦……168
   1 Tリンパ球はどんな細胞?……168
   2 歯周炎の組織像からみえてくるものはなにか?……170
   3 歯周炎は免疫病?……172
   4 ワクチン療法は可能か?……175
  4.白血球からみた感受性診断―個人によりなぜ歯周病の進行が違うのか?―高柴正悟 西村英紀……178
   1 歯周病の発症と進行にかかわる白血球は?……178
   2 歯周病の遺伝子診断は?……179
   3 早期発症型歯周炎は診断できる?……181
   4 診断に基づいた早期発症型歯周炎の治療は?……182

第3編 予防・高齢社会のためのプロポーザル
OVERVIEW
 V リスク管理・全身の健康を重視したホームドクターに向けて……186
  1.歯周炎のリスク診断/吉江弘正 小林哲夫……188
   1 リスクを知っていることの安全!……188
   2 細菌や遺伝子を調べる疫学がある!……190
   3 生活習慣の何が問題なのか?……192
   4 歯周病により全身が侵される?……193
   5 病気になる前に病気を治す?……195
  2.ホームドクターからのリスク患者診断/米山武義 小澤義彦……196
   1 臨床家と歯科衛生士に知らせたい歯周病の実態……196
   2 歯周病って,一度罹ったら止まらない?……198
   3 どんな場所から歯周病は進行するのか?……201
   4 歯周病再発リスクと歯肉縁上プラークコントロール……203
   5 高齢社会におけるリスク患者へのアプローチ……205
  3.歯周病の地域診断/宮崎秀夫……208
   1 歯周病の何が問題なのか?……208
   2 歯周病は公衆衛生的な問題であるか?……210
   3 歯周治療の必要性と歯周健康のゴールはどこか?……214
   4 地域的な歯周健康に向けてのストラテジー……214
  4.高齢者の診断・治療を考える ―21世紀の課題―/栗原英見 吉野 宏……216
   1 高齢者の歯周治療に王道はあるのか?……216
   2 ホルモンは侮れない……218
   3 歯周病に効く薬,悪い薬……220
   4 噛むことの幸せ!……222