第3版の序
本書は,主として歯科大学・歯学部の学生を対象とする薬理学・歯科薬理学の教科書として1979年8月に初版を刊行して以来5刷を重ねたが,斯学の進歩,発展をふまえて1989年には内容を一新した第2版を刊行した.その後1990年11月には第2刷増補版を,また1995年3月には第5刷増補版を刊行してきたが,この第2版の発刊から9年を経て,このたびさらに内容をいっそう充実させた第3版を刊行するはこびとなった.
この第3版の特色は,まず,平成6年(1994)に改訂された歯科大学学長会議/歯科医学教授要綱,歯科薬理学の教授項目に準拠したかたちで編集されていることと,平成8年(1996)4月に公布された第十三改正日本薬局方に基づいて薬物名を原則的に統一した点である.次に,この約10年間における薬理学・歯科薬理学領域における目覚ましい発展の成果に対応して,各専門領域から新しい分担執筆者に加わっていただき,また従来からの執筆者の分担領域を一部変更し,さらに歯科臨床的視点からの解説も加えられたことである.
本書の初版以来20年になろうとするこの時期に,書名にふさわしい現代性を維持した第3版を世に送り出すことができたのは,執筆者各位の努力の賜であり,編集責任者として厚く感謝申し上げる次第である.編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点があると思われる.この第3版を基として,今後ともより斬新な,より内容の充実した教科書に育てていきたいと考えている.
初版の“はしがき”にも記したように,本書の内容はおおむねそれぞれの専門分野にしたがって分担執筆されているので,多少の精粗と不平等があり,学生諸君にとってはいささか難解なものとして受け取られるところがあるかもしれない.特に小活字の部分は,学生諸君には詳しすぎる内容や他の学科でも学ぶ事柄などが記されており,その部分はとばして読んでもよいということではないが,省いても全体の意味は通じるようにしてある.これらの点は講義を行うに当たって,本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
なお,前回第2版までの編集責任者の1人であった小倉保己/東北大学名誉教授は現在石巻専修大学学長職を務めておられるが,現職がきわめて多忙であることから,今回の第3版の編集責任者を辞退された.たいへん残念ではあるが,まことにやむをえないことと判断して,今回から編集責任者が交代することになった.小倉保己氏の該博な知識と本書への情熱が,これまでの本書の刊行を支えてきた大きな力であったことに思いを至し,ここに同氏に対して深甚なる謝意を表する次第である.
1998年3月 編集責任者 小椋秀亮 加藤有三 篠田 壽
本書は,主として歯科大学・歯学部の学生を対象とする薬理学・歯科薬理学の教科書として1979年8月に初版を刊行して以来5刷を重ねたが,斯学の進歩,発展をふまえて1989年には内容を一新した第2版を刊行した.その後1990年11月には第2刷増補版を,また1995年3月には第5刷増補版を刊行してきたが,この第2版の発刊から9年を経て,このたびさらに内容をいっそう充実させた第3版を刊行するはこびとなった.
この第3版の特色は,まず,平成6年(1994)に改訂された歯科大学学長会議/歯科医学教授要綱,歯科薬理学の教授項目に準拠したかたちで編集されていることと,平成8年(1996)4月に公布された第十三改正日本薬局方に基づいて薬物名を原則的に統一した点である.次に,この約10年間における薬理学・歯科薬理学領域における目覚ましい発展の成果に対応して,各専門領域から新しい分担執筆者に加わっていただき,また従来からの執筆者の分担領域を一部変更し,さらに歯科臨床的視点からの解説も加えられたことである.
本書の初版以来20年になろうとするこの時期に,書名にふさわしい現代性を維持した第3版を世に送り出すことができたのは,執筆者各位の努力の賜であり,編集責任者として厚く感謝申し上げる次第である.編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点があると思われる.この第3版を基として,今後ともより斬新な,より内容の充実した教科書に育てていきたいと考えている.
初版の“はしがき”にも記したように,本書の内容はおおむねそれぞれの専門分野にしたがって分担執筆されているので,多少の精粗と不平等があり,学生諸君にとってはいささか難解なものとして受け取られるところがあるかもしれない.特に小活字の部分は,学生諸君には詳しすぎる内容や他の学科でも学ぶ事柄などが記されており,その部分はとばして読んでもよいということではないが,省いても全体の意味は通じるようにしてある.これらの点は講義を行うに当たって,本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
なお,前回第2版までの編集責任者の1人であった小倉保己/東北大学名誉教授は現在石巻専修大学学長職を務めておられるが,現職がきわめて多忙であることから,今回の第3版の編集責任者を辞退された.たいへん残念ではあるが,まことにやむをえないことと判断して,今回から編集責任者が交代することになった.小倉保己氏の該博な知識と本書への情熱が,これまでの本書の刊行を支えてきた大きな力であったことに思いを至し,ここに同氏に対して深甚なる謝意を表する次第である.
1998年3月 編集責任者 小椋秀亮 加藤有三 篠田 壽
〔I〕 薬理学総論
1章 薬理学および歯科薬理学序説……小椋秀亮……3
I.薬理学の誕生にいたる史的概観……3
II.薬理学の概念……9
III.薬理学の領域……9
IV.歯科薬理学概説……11
2章 薬理作用……小椋秀亮……12
I.薬理作用の様式……12
1.器質的変化/12
2.機能的変化/12
II.薬理作用の基本形式……12
1.興奮作用/13
2.抑制作用/13
3.刺激作用/13
4.抗病原微生物作用/14
5.補充作用/14
III.薬理作用の分類……14
1.局所作用と全身作用/14
2.直接作用と間接作用/15
3.選択的作用/15
4.薬物の主作用と副作用/16
5.その他の薬理作用の分類/17
IV.薬理作用の機序……17
3章 用量と薬理作用……千葉元■……18
I.用量-反応関係……18
1.用量/18
2.反応/18
3.用量-反応関係/19
4.臨床で使用する薬剤の用量/19
5.用量-反応曲線/20
II.有効量,中毒量,致死量,ED50およびLD50の推定,治療係数(安全域)……21
1.有効量/21
2.中毒量/21
3.致死量/22
4.ED50およびLD50の推定/22
5.治療係数(安全域)/24
4章 薬理作用の機序……谷山紘太郎,篠田 壽……27
I.受容体を介する作用……27
1.受容体の概念/27
2.アゴニストとアンタゴニスト/27
3.受容体理論/28
4.受容体と細胞内情報伝達系/28
5.細胞内情報伝達系におけるCa■
6.平滑筋の収縮と弛緩/33
II.受容体を介さない薬理作用……34
5章 化学構造と薬理作用……戸苅彰史……36
I.分子構造変換と薬理作用……36
II.薬物受容体と活性相関……39
III.異性体と薬理作用の関係……41
1.薬理作用における異性体/41
2.薬物動態における異性体/43
6章 薬物の適用方法の種類と特徴……山田庄司……44
I.消化管粘膜への適用……44
1.経口的適用/44
2.口腔粘膜への適用/47
3.直腸粘膜への適用/47
II.注射……47
1.静脈内注射/48
2.筋肉内注射/48
3.皮下注射および皮内注射/48
4.静脈内点滴注入/48
5.その他特殊な注射投与方法/48
III.気道上皮への適用……49
1.全身作用を目的とした吸入/49
2.主に局所作用を目的とした吸入/50
IV.その他の体表面への適用……50
1.皮膚への適用/50
2.結膜,膣粘膜,尿道粘膜への適用/51
V.歯の組織への適用……51
7章 薬物動態……鈴木ワ俊……52
I.生体膜通過に影響する因子……52
1.生体側の生物学的因子/53
2.薬物側の物理化学的因子/56
II.薬物動態理論……59
1.薬物の吸収,分布,排泄の関係/59
2.2つのコンパートメント・モデル/60
3.主な薬物動態パラメーター/62
4.反復投与での薬物動態/72
III.吸収……72
IV.分布……74
1.薬物の組織細胞への分布/74
2.薬物に対する特殊な関門の存在/76
V.薬物の排泄……79
1.薬物の生体内変化(代謝)と排泄との相互関係/79
2.腎からの排泄/80
3.消化管からの排泄/82
4.その他の経路からの排泄/83
VI.薬物の生体内変化(代謝)……83
1.肝ミクロソーム薬物代謝酵素による薬物の酸化/84
2.肝ミクロソーム系によらない上清分画酵素による薬物の酸化/86
3.還元/87
4.加水分解/87
5.抱合/88
6.薬物代謝酵素の誘導と阻害,ならびにその他との関係/90
8章 薬物の作用を規定する要因 ……小椋秀亮,篠田 壽,加藤有三,江藤一洋,松山賢治……93
I.薬物の効果に影響する諸因子……93
1.生体側の因子/93
2.薬物側の因子あるいは製剤側の因子/97
3.遺伝的素因/99
II.薬物の反復適用と薬理作用……99
1.反復適用による薬物動態/100
2.耐性/100
3.タキフィラキシー/101
4.薬物依存/102
5.薬物の蓄積/102
6.薬物アレルギー/105
III.薬物の併用と相互作用……105
1.協力的作用/105
2.拮抗/106
3.有害な反応を起こす薬物の相互作用/107
9章 薬物の有効性と安全性の評価……松山賢治……119
I.薬物評価の段階……119
1.非臨床試験/119
2.臨床試験/122
10章 薬物の副作用・有害作用……藤井 彰,小椋秀亮……125
I.一般的有害作用の分類……125
1.薬物アレルギー/125
2.血液障害/126
3.肝障害/129
4.腎障害/129
5.中枢神経障害/130
6.催奇形性作用/130
7.薬物依存/132
8.発癌性作用/132
9.光過敏性薬■/132
10.その他/133
II.歯科領域における薬物の副作用・有害作用……133
1.歯肉肥厚/133
2.口腔乾燥症/133
3.唾液分泌過剰/133
4.味覚障害/134
5.口唇異常感/134
6.口内炎/134
7.歯の形成不全と着色/134
III.副作用の予知と回避……140
1.副作用の予知と回避の基本的原則/140
2.薬物の相互作用/140
3.高齢者の多剤併用に伴う相互作用の出現/140
11章 薬物適用上の注意……俣木志朗……141
I.薬物情報……141
1.医療用医薬品添付文書の活用/141
2.薬物使用上の注意/141
3.相互作用/142
4.副作用/142
II.妊婦に対する薬物投与……143
1.薬物の胎児移行/143
2.妊婦への非ステロイド性抗炎症薬の投与/143
3.薬物の母乳移行/143
4.授乳期婦人への鎮痛薬・抗炎症薬の投与/143
5.授乳期婦人への抗菌剤の投与/144
III.小児に対する薬物投与……144
1.小児の薬物動態の特徴/144
2.小児の薬用量/145
IV.高齢者に対する薬物投与……147
1.加齢に伴う諸生理機能の変化とその薬物血中濃度への影響/147
2.老化に伴う薬物分布容量の変化/148
3.加齢に伴う肝薬物代謝と薬物タンパク結合の変化/149
V.有病者への薬物投与……150
1.一般的注意事項/150
2.疾患別の注意事項/150
12章 医薬品,麻薬等および調剤と配合変化に関する基本的事項 ……山崎眞隆……154
I.医薬品……154
1.医薬品の定義/154
2.医薬品の範囲/155
3.医薬品の特殊性と薬剤,薬物/156
4.薬事法と日本薬局方/157
5.医薬品の種類/158
6.医薬品の名称/158
7.医薬品の分類/159
8.販売規制医薬品/161
9.麻薬・向精神薬,覚醒剤および毒物・劇物/161
10.医薬品の保管/162
II.調剤……163
1.調剤の定義/163
2.調剤の基本的事項/164
III.配合変化……164
1.医薬品相互作用
〔II〕 薬理学各論
13章 末梢神経系に作用する薬物……谷山紘太郎……169
I.総論……169
1.末梢神経系の分類/169
2.コリン作動性神経伝達/172 3.アドレナリン作動性神経伝達/174
II.各論……177
1.コリン作動性薬物/177
2.コリン作動性効果遮断薬/179
3.アドレナリン作動性薬物/180
4.アドレナリン作動性効果遮断薬/182
5.神経節に作用する薬物/185
6.神経筋接合部に作用する薬物/186
14章 中枢神経系に作用する薬物 ……大井久美子,小野寺憲治,伊藤忠信,小林雅文,中西 博……190
I.全身麻酔薬……190
総論
1.全身麻酔/190
各論
1.吸入麻酔薬/194
2.静脈麻酔薬/199
II.アルコール……201
エタノール/202
メタノール/206
III.催眠薬および鎮静薬……206
総論
1.催眠薬および鎮静薬の基礎的事項/206
2.睡眠障害と分類/206
3.睡眠の生理的意義/207
4.不眠症の原因/208
5.催眠薬の分類/208
6.催眠薬の選択/209
各論
1.ベンゾジアゼピン誘導体/209
2.バルビツール酸誘導体/214
3.その他の睡眠薬/219
IV.麻薬性鎮痛薬……220
総論
1.痛覚の伝達経路/220
2.オピオイド受容体および痛みの内因性抑制機構/221
各論
1.モルヒネおよび類似薬/225
V.向精神薬……230
1.抗精神病薬/231
2.抗うつ薬,抗躁薬/235
3.抗不安薬/240
4.歯科における具体的な適用/242
VI.抗てんかん薬……244
VII.中枢興奮薬……250
1.中枢性興奮薬/250
2.依存性を生じる薬物/255
3.幻覚剤/255
VIII.パーキンソン病治療薬……257
1.パーキンソン病とは/257
2.パーキンソン病治療薬とは/257
IX.脳循環・代謝改善薬……260
1.脳循環・代謝改善薬とは/260
2.脳代謝賦活薬/260
3.脳循環改善薬/262
15章 オータコイドと関連物質……加藤有三……265
I.ヒスタミン……265
1.化学/265
2.内因性ヒスタミンの由来と生理,病理/265
3.薬理作用/266
4.ヒスタミン遊離物質/267
II.抗ヒスタミン薬……267
1.H1-遮断薬/267
2.H2-遮断薬/270
III.セロトニンとセロトニン拮抗薬……270
1.セロトニン/270
2.セロトニン拮抗薬/271
IV.血漿キニン類とキニン作用抑制薬……271
1.血漿キニン類/271
2.キニン作用抑制薬/274
V.エイコサノイド……274
1.化学と生合成および分解/274
2.内因性PG類の生理・病理機能/278
3.薬理作用と臨床応用/279
4.PG類の生合成阻害薬および拮抗薬/280
VI.PAF……281
16章 循環系に作用する薬物……木村智彦……283
I.総論……283
II.各論……283
1.強心薬/283
2.抗不整脈薬/286
3.狭心症治療薬/288
4.抗高血圧薬/291
5.歯科領域で用いられる血管収縮薬の循環系に及ぼす影響/295
17章 血液および造血臓器に作用する薬物……坂井英昭……297
I.総論……297
1.止血-線溶機構/297
II.各論……299
1.止血薬/299
2.抗凝固薬/304
3.抗高脂血症薬/308
4.貧血に用いられる薬/311
18章 体液の平衡に影響する薬物……遠藤 仁……314
I.体液の分布と組織……314
1.体液の分布/314
2.体液の組成/314
3.体液量の維持機構/314
II.腎の構造と機能……318
1.ネフロンの構造とNaClの腎内輸送/318
2.ネフロン各分節の輸送特性/318
3.尿の濃縮と希釈機序/318
4.腎の内分泌代謝機能/321
III.体液の平衡に影響する薬物……321
1.利尿薬/321
2.抗利尿薬/329
19章 呼吸器系に作用する薬物……川口 充……330
I.総論……330
II.各論……331
1.呼吸促進薬/331
2.鎮咳薬/332
3.去痰薬/332
4.気管支喘息の治療に用いられる薬物/333
20章 消化器系に作用する薬物……北村憲司……337
I.総論……337
1.消化管ホルモン/337
2.胃液分泌機構/338
II.各論……340
1.健胃薬・消化薬/340
2.潰瘍治療薬/342
3.制瀉・下痢薬/347
4.利胆薬,肝庇護薬,膵炎治療薬/350
21章 ホルモンおよびホルモン拮抗薬 ……篠田 壽,戸苅彰史,春日井昇平,加藤有三……352
I.総論……352
1.ホルモンとは/352
2.ホルモンの種類と分類/355
3.ホルモンの作用機序/355
II.各論……358
1.インシュリン/358
2.甲状腺ホルモン/370
3.男性ホルモン/372
4.女性ホルモン/374
5.副腎/378
22章 ビタミン……鈴木邦明……383
I.脂溶性ビタミン……386
1.ビタミンA/386
2.ビタミンD/388
3.ビタミンE/388
4.ビタミンK/388
II.水溶性ビタミン……388
1.ビタミンB群/388
2.ビタミンC/397
23章 救急用薬剤……海野雅浩……398
I.救急蘇生の概要……398
1.一次救命処置開始の基本的な手順/399
2.二次救命処置/399
II.救急時に使用される薬剤と使用法……399
1.酸素/399
2.循環作動薬/399
III.救急用薬剤と適応症……406
1.心停止/406
2.神経性ショック/409
3.アナフィラキシーショック/409
4.局所麻酔薬中毒/409
5.過換気症候群/409
〔III〕 歯科薬理学各論
24章 局所麻酔薬……古田裕昭……413
I.総論……413
1.化学構造/413
2.局所麻酔作用/413
3.局所麻酔作用とpH/416
II.各論……418
1.薬理作用/418
2.主な局所麻酔薬/419
3.副作用/421
4.投与方法/421
25章 抗炎症薬および解熱鎮痛薬……加藤有三,岡部栄逸朗……423
I.総論……423
1.炎症治療の基本的概念/423
2.炎症の経過/423
3.微小循環系の炎症性病理変化/423
4.炎症性疼痛と内因性発痛物質/424
5.歯科における炎症性疾患の特徴/424
6.炎症のケミカルメディエーター/425
7.サイトカイン/429
II.各論……431
1.ステロイド性抗炎症薬/431
2.非ステロイド性抗炎症薬/433
3.酵素製剤/443
4.抗アレルギー薬/445
5.痛風治療薬/446
26章 病原微生物に作用する化学療法剤……山本健二……449
I.総論……449
1.化学療法剤の基礎的事項/449
2.化学療法剤の作用機序/450
3.耐性獲得の機序/456
4.化学療法剤の生体内分布/458 5.化学療法剤の副作用/458
6.化学療法剤による副現象/459
II.各論……460
1.サルファ剤/460
2.β-ラクタム系抗生物質/462
3.アミノグリコシド系抗生物質/470
4.マクロライド系抗生物質/473 5.テトラサイクリン系抗生物質/476
6.クロラムフェニコール系抗生物質/478
7.ペプチド系抗生物質/479
8.ピリドンカルボン酸系合成抗菌剤/480
9.ホスホマイシン/481
10.抗結核剤/482
11.抗真菌剤/483
12.抗ウイルス剤/485
27章 免疫機能に作用する薬物……大浦 清,篠原光子……487
I.免疫薬理学……487
1.免疫の機構/487
2.アレルギー反応の分類と治療薬/488
3.自己免疫疾患/490
4.免疫不全症候群/490
5.免疫増殖性症候群/490
II.免疫抑制薬……491
1.アルキル化薬/491
2.プリン代謝拮抗薬/491
3.ピリミジン代謝拮抗薬/492
4.葉酸代謝拮抗薬/492
5.糖質コルチコイド/492
6.免疫抑制に用いる抗生物質/493
III.免疫調節薬……495
1.抗悪性腫瘍溶連菌製剤/496
2.RSK/497
3.レンチナン/497
4.シゾフィラン/497
5.ウベニメクス/497
6.結核菌熱水抽出物/497
7.サイトカイン/497
8.合成化合物/501
IV.抗アレルギー薬……501
1.化学伝達物質遊離抑制薬/501
2.ヒスタミンH1受容体拮抗薬/502
3.PAF拮抗薬/502
4.糖質コルチコイド/502
28章 悪性腫瘍に用いられる薬物……大浦 清,篠原光子……503
I.腫瘍……503
1.腫瘍の肉眼的および組織学的特徴/503
2.転移/503
3.腫瘍の発生/503
4.腫瘍免疫のメカニズム/504
5.腫瘍の治療法/505
II.抗悪性腫瘍薬……505
1.作用部位/506
2.分類/506
29章 口腔粘膜疾患に用いられる薬物……榎本昭二……523
I.再発性アフタ……523
II.口腔扁平苔癬……523
III.口腔カンジダ症……524
IV.白板症……525
V.口唇ヘルペス……525
VI.口腔用薬……526
1.洗浄剤/526
2.含嗽剤・洗口剤/526
3.口腔粘膜用軟膏剤/526
4.口腔用貼付性製剤/527
5.付着性粉末貼付剤/527
6.トローチ剤/528
7.デンタルコーン剤/528
30章 止血に用いられる薬物……松本 章 ……529
I.総論……529
1.止血機序/529
II.各論……531
1.局所性止血薬/531
2.全身性止血薬/535
31章 硬組織(歯・骨)に作用する薬物……篠田 壽,大谷啓一,春日井昇平……540
I.総論……540
II.各論……540
1.カルシウム調節ホルモン/541
2.ビスホスホネート/546 3.フッ化物/550
4.ビタミンK2/550
5.抗痙攣薬/551
32章 唾液腺に作用する薬物……東城庸介……553
I.総論……553
1.唾液の生理作用/553
2.唾液分泌の機序/553
II.各論……557
1.唾液分泌を促進する薬物/557
2.唾液分泌を抑制する薬物/560
3.口腔乾燥症における薬物治療/562
33章 腐蝕薬および収斂薬……前橋 浩……564
I.腐蝕薬……564
1.薬理作用/564
2.各種腐蝕薬/565
II.収斂薬……566
1.薬理作用/566
2.各種収斂薬/567
34章 重金属拮抗薬……前橋 浩……569
1.ジメルカプロール/569
2.エデト酸カルシウム・ニナトリウム/570
3.D-ペニシラミン/571
4.トリエンチン/571
5.デフェロキサミン/571
6.meso■2,3dimercaptosuccinic acidおよびDL■2,3■dimercapto■1■propanesulfonic acid,Na salt/572
35章 防腐および消毒に用いられる薬物……大谷啓一,黒木賀代子……574
I.総論……574
1.滅菌と消毒/574
2.物理的消毒法と化学的消毒法/574
3.消毒薬の特色/575
4.消毒薬の一般的作用機構/575
5.消毒作用に及ぼす影響因子/577
II.各論……580
1.重金属とそれらの塩類/580
2.酸化剤/584
3.ハロゲンおよびハロゲン含有化合物/586
4.アルコール類/595
5.アルデヒド類/597
6.フェノールおよびフェノール誘導体/601
7.植物性揮発油類/609
8.表面活性剤/611
9.有機色素類/613
10.HBウイルスとHIVウイルスの消毒/614
36章 歯内療法と薬剤……松本 章 ,春日井昇平……619
I.歯内療法とは……619
II.軽度の齲蝕治療と薬剤……619
III.中等度の齲蝕治療と薬剤……619
1.定義/620
2.分類/620
3.配合禁忌および禁忌症/627
IV.歯髄保護を必要とする重度の齲蝕治療と薬剤……631
1.間接覆髄剤/631
2.直接覆髄剤および生活歯髄切断法に用いる薬剤/632
3.裏層剤/635
V.歯髄切断法と薬剤……636
1.生活歯髄切断法における薬剤/636
2.乳歯の生活歯髄切断法における薬剤/636
3.失活歯髄切断法における薬剤/636
VI.抜髄法と薬剤……637
1.直接抜髄法と薬剤/637
2.間接抜髄法と薬剤/637
VII.根管治療と薬剤……638
1.根管清掃剤,根管拡大補助剤/638
2.根管消毒剤/639
3.根管充填剤/642
VIII.象牙質知覚過敏症治療と薬剤……644
1.象牙質知覚過敏症/644
2.象牙質知覚過敏症治療剤/647
37章 歯周疾患と薬剤……浦口良治……654
I.歯周疾患とは……654
1.歯肉炎/654
2.歯周炎/656
II.歯周治療に用いる薬剤……661
1.プラークコントロールに用いる薬剤/661
2.歯周治療の処置に際して用いる薬剤/664
38章 齲蝕予防と薬剤……篠田 壽……670
I.齲蝕の予防……671
II.齲蝕予防薬の分類……671
III.フッ化物……672
1.自然界におけるフッ素/672
2.フッ化物の代謝/673
3.フッ化物の毒性/676
4.フッ化物の臨床的応用/681
5.フッ化物の齲蝕抑制機序/685
IV.フッ化物以外の齲蝕予防薬……689
1.抗生物質/689
2.硝酸銀/689
3.クロルヘキシジン/689
4.デキストラン分解酵素/690
5.代用糖/690
和文索引……693
欧文索引……712
1章 薬理学および歯科薬理学序説……小椋秀亮……3
I.薬理学の誕生にいたる史的概観……3
II.薬理学の概念……9
III.薬理学の領域……9
IV.歯科薬理学概説……11
2章 薬理作用……小椋秀亮……12
I.薬理作用の様式……12
1.器質的変化/12
2.機能的変化/12
II.薬理作用の基本形式……12
1.興奮作用/13
2.抑制作用/13
3.刺激作用/13
4.抗病原微生物作用/14
5.補充作用/14
III.薬理作用の分類……14
1.局所作用と全身作用/14
2.直接作用と間接作用/15
3.選択的作用/15
4.薬物の主作用と副作用/16
5.その他の薬理作用の分類/17
IV.薬理作用の機序……17
3章 用量と薬理作用……千葉元■……18
I.用量-反応関係……18
1.用量/18
2.反応/18
3.用量-反応関係/19
4.臨床で使用する薬剤の用量/19
5.用量-反応曲線/20
II.有効量,中毒量,致死量,ED50およびLD50の推定,治療係数(安全域)……21
1.有効量/21
2.中毒量/21
3.致死量/22
4.ED50およびLD50の推定/22
5.治療係数(安全域)/24
4章 薬理作用の機序……谷山紘太郎,篠田 壽……27
I.受容体を介する作用……27
1.受容体の概念/27
2.アゴニストとアンタゴニスト/27
3.受容体理論/28
4.受容体と細胞内情報伝達系/28
5.細胞内情報伝達系におけるCa■
6.平滑筋の収縮と弛緩/33
II.受容体を介さない薬理作用……34
5章 化学構造と薬理作用……戸苅彰史……36
I.分子構造変換と薬理作用……36
II.薬物受容体と活性相関……39
III.異性体と薬理作用の関係……41
1.薬理作用における異性体/41
2.薬物動態における異性体/43
6章 薬物の適用方法の種類と特徴……山田庄司……44
I.消化管粘膜への適用……44
1.経口的適用/44
2.口腔粘膜への適用/47
3.直腸粘膜への適用/47
II.注射……47
1.静脈内注射/48
2.筋肉内注射/48
3.皮下注射および皮内注射/48
4.静脈内点滴注入/48
5.その他特殊な注射投与方法/48
III.気道上皮への適用……49
1.全身作用を目的とした吸入/49
2.主に局所作用を目的とした吸入/50
IV.その他の体表面への適用……50
1.皮膚への適用/50
2.結膜,膣粘膜,尿道粘膜への適用/51
V.歯の組織への適用……51
7章 薬物動態……鈴木ワ俊……52
I.生体膜通過に影響する因子……52
1.生体側の生物学的因子/53
2.薬物側の物理化学的因子/56
II.薬物動態理論……59
1.薬物の吸収,分布,排泄の関係/59
2.2つのコンパートメント・モデル/60
3.主な薬物動態パラメーター/62
4.反復投与での薬物動態/72
III.吸収……72
IV.分布……74
1.薬物の組織細胞への分布/74
2.薬物に対する特殊な関門の存在/76
V.薬物の排泄……79
1.薬物の生体内変化(代謝)と排泄との相互関係/79
2.腎からの排泄/80
3.消化管からの排泄/82
4.その他の経路からの排泄/83
VI.薬物の生体内変化(代謝)……83
1.肝ミクロソーム薬物代謝酵素による薬物の酸化/84
2.肝ミクロソーム系によらない上清分画酵素による薬物の酸化/86
3.還元/87
4.加水分解/87
5.抱合/88
6.薬物代謝酵素の誘導と阻害,ならびにその他との関係/90
8章 薬物の作用を規定する要因 ……小椋秀亮,篠田 壽,加藤有三,江藤一洋,松山賢治……93
I.薬物の効果に影響する諸因子……93
1.生体側の因子/93
2.薬物側の因子あるいは製剤側の因子/97
3.遺伝的素因/99
II.薬物の反復適用と薬理作用……99
1.反復適用による薬物動態/100
2.耐性/100
3.タキフィラキシー/101
4.薬物依存/102
5.薬物の蓄積/102
6.薬物アレルギー/105
III.薬物の併用と相互作用……105
1.協力的作用/105
2.拮抗/106
3.有害な反応を起こす薬物の相互作用/107
9章 薬物の有効性と安全性の評価……松山賢治……119
I.薬物評価の段階……119
1.非臨床試験/119
2.臨床試験/122
10章 薬物の副作用・有害作用……藤井 彰,小椋秀亮……125
I.一般的有害作用の分類……125
1.薬物アレルギー/125
2.血液障害/126
3.肝障害/129
4.腎障害/129
5.中枢神経障害/130
6.催奇形性作用/130
7.薬物依存/132
8.発癌性作用/132
9.光過敏性薬■/132
10.その他/133
II.歯科領域における薬物の副作用・有害作用……133
1.歯肉肥厚/133
2.口腔乾燥症/133
3.唾液分泌過剰/133
4.味覚障害/134
5.口唇異常感/134
6.口内炎/134
7.歯の形成不全と着色/134
III.副作用の予知と回避……140
1.副作用の予知と回避の基本的原則/140
2.薬物の相互作用/140
3.高齢者の多剤併用に伴う相互作用の出現/140
11章 薬物適用上の注意……俣木志朗……141
I.薬物情報……141
1.医療用医薬品添付文書の活用/141
2.薬物使用上の注意/141
3.相互作用/142
4.副作用/142
II.妊婦に対する薬物投与……143
1.薬物の胎児移行/143
2.妊婦への非ステロイド性抗炎症薬の投与/143
3.薬物の母乳移行/143
4.授乳期婦人への鎮痛薬・抗炎症薬の投与/143
5.授乳期婦人への抗菌剤の投与/144
III.小児に対する薬物投与……144
1.小児の薬物動態の特徴/144
2.小児の薬用量/145
IV.高齢者に対する薬物投与……147
1.加齢に伴う諸生理機能の変化とその薬物血中濃度への影響/147
2.老化に伴う薬物分布容量の変化/148
3.加齢に伴う肝薬物代謝と薬物タンパク結合の変化/149
V.有病者への薬物投与……150
1.一般的注意事項/150
2.疾患別の注意事項/150
12章 医薬品,麻薬等および調剤と配合変化に関する基本的事項 ……山崎眞隆……154
I.医薬品……154
1.医薬品の定義/154
2.医薬品の範囲/155
3.医薬品の特殊性と薬剤,薬物/156
4.薬事法と日本薬局方/157
5.医薬品の種類/158
6.医薬品の名称/158
7.医薬品の分類/159
8.販売規制医薬品/161
9.麻薬・向精神薬,覚醒剤および毒物・劇物/161
10.医薬品の保管/162
II.調剤……163
1.調剤の定義/163
2.調剤の基本的事項/164
III.配合変化……164
1.医薬品相互作用
〔II〕 薬理学各論
13章 末梢神経系に作用する薬物……谷山紘太郎……169
I.総論……169
1.末梢神経系の分類/169
2.コリン作動性神経伝達/172 3.アドレナリン作動性神経伝達/174
II.各論……177
1.コリン作動性薬物/177
2.コリン作動性効果遮断薬/179
3.アドレナリン作動性薬物/180
4.アドレナリン作動性効果遮断薬/182
5.神経節に作用する薬物/185
6.神経筋接合部に作用する薬物/186
14章 中枢神経系に作用する薬物 ……大井久美子,小野寺憲治,伊藤忠信,小林雅文,中西 博……190
I.全身麻酔薬……190
総論
1.全身麻酔/190
各論
1.吸入麻酔薬/194
2.静脈麻酔薬/199
II.アルコール……201
エタノール/202
メタノール/206
III.催眠薬および鎮静薬……206
総論
1.催眠薬および鎮静薬の基礎的事項/206
2.睡眠障害と分類/206
3.睡眠の生理的意義/207
4.不眠症の原因/208
5.催眠薬の分類/208
6.催眠薬の選択/209
各論
1.ベンゾジアゼピン誘導体/209
2.バルビツール酸誘導体/214
3.その他の睡眠薬/219
IV.麻薬性鎮痛薬……220
総論
1.痛覚の伝達経路/220
2.オピオイド受容体および痛みの内因性抑制機構/221
各論
1.モルヒネおよび類似薬/225
V.向精神薬……230
1.抗精神病薬/231
2.抗うつ薬,抗躁薬/235
3.抗不安薬/240
4.歯科における具体的な適用/242
VI.抗てんかん薬……244
VII.中枢興奮薬……250
1.中枢性興奮薬/250
2.依存性を生じる薬物/255
3.幻覚剤/255
VIII.パーキンソン病治療薬……257
1.パーキンソン病とは/257
2.パーキンソン病治療薬とは/257
IX.脳循環・代謝改善薬……260
1.脳循環・代謝改善薬とは/260
2.脳代謝賦活薬/260
3.脳循環改善薬/262
15章 オータコイドと関連物質……加藤有三……265
I.ヒスタミン……265
1.化学/265
2.内因性ヒスタミンの由来と生理,病理/265
3.薬理作用/266
4.ヒスタミン遊離物質/267
II.抗ヒスタミン薬……267
1.H1-遮断薬/267
2.H2-遮断薬/270
III.セロトニンとセロトニン拮抗薬……270
1.セロトニン/270
2.セロトニン拮抗薬/271
IV.血漿キニン類とキニン作用抑制薬……271
1.血漿キニン類/271
2.キニン作用抑制薬/274
V.エイコサノイド……274
1.化学と生合成および分解/274
2.内因性PG類の生理・病理機能/278
3.薬理作用と臨床応用/279
4.PG類の生合成阻害薬および拮抗薬/280
VI.PAF……281
16章 循環系に作用する薬物……木村智彦……283
I.総論……283
II.各論……283
1.強心薬/283
2.抗不整脈薬/286
3.狭心症治療薬/288
4.抗高血圧薬/291
5.歯科領域で用いられる血管収縮薬の循環系に及ぼす影響/295
17章 血液および造血臓器に作用する薬物……坂井英昭……297
I.総論……297
1.止血-線溶機構/297
II.各論……299
1.止血薬/299
2.抗凝固薬/304
3.抗高脂血症薬/308
4.貧血に用いられる薬/311
18章 体液の平衡に影響する薬物……遠藤 仁……314
I.体液の分布と組織……314
1.体液の分布/314
2.体液の組成/314
3.体液量の維持機構/314
II.腎の構造と機能……318
1.ネフロンの構造とNaClの腎内輸送/318
2.ネフロン各分節の輸送特性/318
3.尿の濃縮と希釈機序/318
4.腎の内分泌代謝機能/321
III.体液の平衡に影響する薬物……321
1.利尿薬/321
2.抗利尿薬/329
19章 呼吸器系に作用する薬物……川口 充……330
I.総論……330
II.各論……331
1.呼吸促進薬/331
2.鎮咳薬/332
3.去痰薬/332
4.気管支喘息の治療に用いられる薬物/333
20章 消化器系に作用する薬物……北村憲司……337
I.総論……337
1.消化管ホルモン/337
2.胃液分泌機構/338
II.各論……340
1.健胃薬・消化薬/340
2.潰瘍治療薬/342
3.制瀉・下痢薬/347
4.利胆薬,肝庇護薬,膵炎治療薬/350
21章 ホルモンおよびホルモン拮抗薬 ……篠田 壽,戸苅彰史,春日井昇平,加藤有三……352
I.総論……352
1.ホルモンとは/352
2.ホルモンの種類と分類/355
3.ホルモンの作用機序/355
II.各論……358
1.インシュリン/358
2.甲状腺ホルモン/370
3.男性ホルモン/372
4.女性ホルモン/374
5.副腎/378
22章 ビタミン……鈴木邦明……383
I.脂溶性ビタミン……386
1.ビタミンA/386
2.ビタミンD/388
3.ビタミンE/388
4.ビタミンK/388
II.水溶性ビタミン……388
1.ビタミンB群/388
2.ビタミンC/397
23章 救急用薬剤……海野雅浩……398
I.救急蘇生の概要……398
1.一次救命処置開始の基本的な手順/399
2.二次救命処置/399
II.救急時に使用される薬剤と使用法……399
1.酸素/399
2.循環作動薬/399
III.救急用薬剤と適応症……406
1.心停止/406
2.神経性ショック/409
3.アナフィラキシーショック/409
4.局所麻酔薬中毒/409
5.過換気症候群/409
〔III〕 歯科薬理学各論
24章 局所麻酔薬……古田裕昭……413
I.総論……413
1.化学構造/413
2.局所麻酔作用/413
3.局所麻酔作用とpH/416
II.各論……418
1.薬理作用/418
2.主な局所麻酔薬/419
3.副作用/421
4.投与方法/421
25章 抗炎症薬および解熱鎮痛薬……加藤有三,岡部栄逸朗……423
I.総論……423
1.炎症治療の基本的概念/423
2.炎症の経過/423
3.微小循環系の炎症性病理変化/423
4.炎症性疼痛と内因性発痛物質/424
5.歯科における炎症性疾患の特徴/424
6.炎症のケミカルメディエーター/425
7.サイトカイン/429
II.各論……431
1.ステロイド性抗炎症薬/431
2.非ステロイド性抗炎症薬/433
3.酵素製剤/443
4.抗アレルギー薬/445
5.痛風治療薬/446
26章 病原微生物に作用する化学療法剤……山本健二……449
I.総論……449
1.化学療法剤の基礎的事項/449
2.化学療法剤の作用機序/450
3.耐性獲得の機序/456
4.化学療法剤の生体内分布/458 5.化学療法剤の副作用/458
6.化学療法剤による副現象/459
II.各論……460
1.サルファ剤/460
2.β-ラクタム系抗生物質/462
3.アミノグリコシド系抗生物質/470
4.マクロライド系抗生物質/473 5.テトラサイクリン系抗生物質/476
6.クロラムフェニコール系抗生物質/478
7.ペプチド系抗生物質/479
8.ピリドンカルボン酸系合成抗菌剤/480
9.ホスホマイシン/481
10.抗結核剤/482
11.抗真菌剤/483
12.抗ウイルス剤/485
27章 免疫機能に作用する薬物……大浦 清,篠原光子……487
I.免疫薬理学……487
1.免疫の機構/487
2.アレルギー反応の分類と治療薬/488
3.自己免疫疾患/490
4.免疫不全症候群/490
5.免疫増殖性症候群/490
II.免疫抑制薬……491
1.アルキル化薬/491
2.プリン代謝拮抗薬/491
3.ピリミジン代謝拮抗薬/492
4.葉酸代謝拮抗薬/492
5.糖質コルチコイド/492
6.免疫抑制に用いる抗生物質/493
III.免疫調節薬……495
1.抗悪性腫瘍溶連菌製剤/496
2.RSK/497
3.レンチナン/497
4.シゾフィラン/497
5.ウベニメクス/497
6.結核菌熱水抽出物/497
7.サイトカイン/497
8.合成化合物/501
IV.抗アレルギー薬……501
1.化学伝達物質遊離抑制薬/501
2.ヒスタミンH1受容体拮抗薬/502
3.PAF拮抗薬/502
4.糖質コルチコイド/502
28章 悪性腫瘍に用いられる薬物……大浦 清,篠原光子……503
I.腫瘍……503
1.腫瘍の肉眼的および組織学的特徴/503
2.転移/503
3.腫瘍の発生/503
4.腫瘍免疫のメカニズム/504
5.腫瘍の治療法/505
II.抗悪性腫瘍薬……505
1.作用部位/506
2.分類/506
29章 口腔粘膜疾患に用いられる薬物……榎本昭二……523
I.再発性アフタ……523
II.口腔扁平苔癬……523
III.口腔カンジダ症……524
IV.白板症……525
V.口唇ヘルペス……525
VI.口腔用薬……526
1.洗浄剤/526
2.含嗽剤・洗口剤/526
3.口腔粘膜用軟膏剤/526
4.口腔用貼付性製剤/527
5.付着性粉末貼付剤/527
6.トローチ剤/528
7.デンタルコーン剤/528
30章 止血に用いられる薬物……松本 章 ……529
I.総論……529
1.止血機序/529
II.各論……531
1.局所性止血薬/531
2.全身性止血薬/535
31章 硬組織(歯・骨)に作用する薬物……篠田 壽,大谷啓一,春日井昇平……540
I.総論……540
II.各論……540
1.カルシウム調節ホルモン/541
2.ビスホスホネート/546 3.フッ化物/550
4.ビタミンK2/550
5.抗痙攣薬/551
32章 唾液腺に作用する薬物……東城庸介……553
I.総論……553
1.唾液の生理作用/553
2.唾液分泌の機序/553
II.各論……557
1.唾液分泌を促進する薬物/557
2.唾液分泌を抑制する薬物/560
3.口腔乾燥症における薬物治療/562
33章 腐蝕薬および収斂薬……前橋 浩……564
I.腐蝕薬……564
1.薬理作用/564
2.各種腐蝕薬/565
II.収斂薬……566
1.薬理作用/566
2.各種収斂薬/567
34章 重金属拮抗薬……前橋 浩……569
1.ジメルカプロール/569
2.エデト酸カルシウム・ニナトリウム/570
3.D-ペニシラミン/571
4.トリエンチン/571
5.デフェロキサミン/571
6.meso■2,3dimercaptosuccinic acidおよびDL■2,3■dimercapto■1■propanesulfonic acid,Na salt/572
35章 防腐および消毒に用いられる薬物……大谷啓一,黒木賀代子……574
I.総論……574
1.滅菌と消毒/574
2.物理的消毒法と化学的消毒法/574
3.消毒薬の特色/575
4.消毒薬の一般的作用機構/575
5.消毒作用に及ぼす影響因子/577
II.各論……580
1.重金属とそれらの塩類/580
2.酸化剤/584
3.ハロゲンおよびハロゲン含有化合物/586
4.アルコール類/595
5.アルデヒド類/597
6.フェノールおよびフェノール誘導体/601
7.植物性揮発油類/609
8.表面活性剤/611
9.有機色素類/613
10.HBウイルスとHIVウイルスの消毒/614
36章 歯内療法と薬剤……松本 章 ,春日井昇平……619
I.歯内療法とは……619
II.軽度の齲蝕治療と薬剤……619
III.中等度の齲蝕治療と薬剤……619
1.定義/620
2.分類/620
3.配合禁忌および禁忌症/627
IV.歯髄保護を必要とする重度の齲蝕治療と薬剤……631
1.間接覆髄剤/631
2.直接覆髄剤および生活歯髄切断法に用いる薬剤/632
3.裏層剤/635
V.歯髄切断法と薬剤……636
1.生活歯髄切断法における薬剤/636
2.乳歯の生活歯髄切断法における薬剤/636
3.失活歯髄切断法における薬剤/636
VI.抜髄法と薬剤……637
1.直接抜髄法と薬剤/637
2.間接抜髄法と薬剤/637
VII.根管治療と薬剤……638
1.根管清掃剤,根管拡大補助剤/638
2.根管消毒剤/639
3.根管充填剤/642
VIII.象牙質知覚過敏症治療と薬剤……644
1.象牙質知覚過敏症/644
2.象牙質知覚過敏症治療剤/647
37章 歯周疾患と薬剤……浦口良治……654
I.歯周疾患とは……654
1.歯肉炎/654
2.歯周炎/656
II.歯周治療に用いる薬剤……661
1.プラークコントロールに用いる薬剤/661
2.歯周治療の処置に際して用いる薬剤/664
38章 齲蝕予防と薬剤……篠田 壽……670
I.齲蝕の予防……671
II.齲蝕予防薬の分類……671
III.フッ化物……672
1.自然界におけるフッ素/672
2.フッ化物の代謝/673
3.フッ化物の毒性/676
4.フッ化物の臨床的応用/681
5.フッ化物の齲蝕抑制機序/685
IV.フッ化物以外の齲蝕予防薬……689
1.抗生物質/689
2.硝酸銀/689
3.クロルヘキシジン/689
4.デキストラン分解酵素/690
5.代用糖/690
和文索引……693
欧文索引……712