やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社



 臨床歯科医学は外科系の領域にきわめて密接に関連するため,外科学総論の知識は,臨床歯科医にとっては考え方の基本となるものである.したがって歯学教育カリキュラムにおいては,外科学は必須課目になっているのは当然であるが,今までは歯学教育に適した外科学教科書がなかった.従来歯学教育に用いられたものは,医科学生用のもので,詳細に過ぎる傾向があった.そのため講義を受ける学生は,内容に関する重要度の判定および系統的な外科学の知識を得るために困難を感じるところが多かった.さらに歯学部学生は実習による技術的訓練に多くの時間をとられ,日々増大する情報量の処理に悩んでいるのが現状であり,歯学教育に適当な外科学教科書の出版が待ち望まれるところであった.
 今回“歯学教授要綱”の改訂にあたり,最新の知見を採り入れつつもエッセンシャルにしてミニマムな,歯学部学生の教授目的に適した外科学教科書の出版を意図したところ,幸いにして全国の歯科大学,歯学部において外科学の講義を担当されている先生方の賛同を得て執筆に協力していただくことができた.
 編集方針としては総論に重点を置き,各論に関しては代表的な疾患の紹介にとどめ,総花的な記述は避けた.各疾患については,概念(頻度,疫学的事項を含む),症状,診断に関しては重点的に,生理,解剖,病理,病態生理に関しては必要最小限の記述とし,治療は代表的なもののみを記すようにした.学生のための議義にとって大切なことは,正しいこと(誤っていないこと)とわかりやすいことであり,外科学の総括的概念が会得できれば,詳細であることは必ずしも必要でないと考え,図表,写真,イラストなどを利用し,2色刷のオフセット印刷で読みやすく理解しやすい表現をとってある.
 全体は,歯学部で外科学の講義に与えられた授業時間に手頃なページ数にまとめられている.また,歯科学カリキュラムでは整形外科,泌尿器科の講義はなく,婦人科もあまり講義をしない大学があるので,それらの領域も含めることにより,全身状態と身体各部の関連性を理解させるようにした.
 医学部における外科学の教育においては,階段教室における臨床講義,付属病院における学生ポリクリなどで学生が患者と接することにより,代表的な疾患については理解しやすい方法がとられているが,歯学部においては一般外科学の実習は事実上行われていない.これはテキストだけで料理の勉強をするようなものであり,形と色はわかっても味と匂いはわからないことに似ている.したがって,“味つけ”の部分に関しては,実際に講義を担当される先生方の熱意と努力に期待するところ大なるものがある.
 従来一般に歯科医は患者の全身状態を観察する習慣がなかった.しかし,歯科医は全身の一部である口腔内の疾患を取り扱っているのであり,全身の一部に刺激を与えればその影響が全身に及ぶのは当然であるから,歯科医は絶えず患者の全身状態に注意していなくてはならない.老齢人口が増加し,複数の成人病疾患をもっている患者の存在も日常的なことになりつつある現在では,全身性疾患と各疾患相互の因果関係および救急処置の知識がなくては歯科診療を行うわけにはいかなくなってきている.
 口腔は消化器全体と直接的な関係があるが,気道の入口でもあり,身体各部と関連性を有しているため,学生諸君は外科学各論を学ぶことによって,全身における各臓器の機能と関連性を理解し,それを歯科診療と全身状態の関係について考察するときの有力な手段として役立ててもらいたい.
 以上のような意味から,本書は歯科学生ばかりでなく,臨床の第一線で活躍されている開業歯科医にとっても有用であると考え,表題を“歯科医のための外科学”とすることにした.
 本書を利用することによって,歯科学カリキュラムの内容が充実され,優秀な歯科医の養成に貢献できることを確信するものである.
 1987年4月 編者しるす

第2版の序

 かつて外科学として一般外科医が診療していた脳外科学,整形外科学,産婦人科学,耳鼻咽喉科学,泌尿器科学などは,時代とともに専門科として独立してきた.歯科学はそれ以前から臨床・教育の面でも独立している.しかし外科系の学問である以上,一般外科学,とくに総論の知識は歯科医にも必要であり習得すべき基礎的事項であろう.
 歯科学が口腔内の診療を行う特殊な領域ではあっても,外科系あるいは内科系疾患との繋がりのある病変も多く,その一環としても外科学の知識は必要である.
 「歯科医のための外科学」の第1版はこのことを意図して1987年に発行された.しかし,その後歯科医師国家試験の出題基準が改訂されて,基礎科目が新たに設定されるにあたり,歯科医が基礎的知識として必要とされていたものが,国家試験にも出題されるようになった.
 第1版は一般外科学としての認識を深めることを意図して発行されたが,ある意味では辞書的な参考書の性格を帯びたものであり,一般歯科医のために役立てることを意図してつくられた.
 第1版が直接的には国家試験の対策として必ずしも便利にはなっていなかったこと,歯学部の学生および歯科医にとって手近に引用するのに不便な向きもあって大幅な改訂の必要性を感じるようになり,今回改訂の運びとなった.
 本改訂書で特徴的なことは,各章の初めにその章の解説の概略を示しており,希望とする内容について重点的に拾い読みが簡便となるようにした.
 また各章ごとに歯科学との関連という枠で箇条書きにして,歯科学の習得上なるべく役立つようにした.
 国家試験についても無視できないために,国家試験出題に関連する事項をやはり箇条書きにして章末に記載した.
 当然のことであるが,外科学の教科書は総論と各論に分けられる.外科的な疾患が多いために一般には各論が詳細となり頁数の比率も多くなるところであるが,上記の諸目的を考慮して総論を重視し,頁数もこれに多くをさいた.各論は歯科学を学ぶものにとって知っておいた方が都合がよいものを主としてとりあげ,細かな疾患,その手術適応,手術を含む治療法などの詳細はなるべく割愛した.
 重要な箇所はゴシック文字で記した.
 随所にメモをあげて,一般常識として知っておくことが望ましいものは,文中の記載と重複しても枠を設けて説明し,記憶しやすいようにした.
 医学は当然のことながら日々進歩を遂げているので,古い教科書には出ていなかったような事柄,最近とくに話題となっているものについては,トピックスの枠をもうけて,医学の最近の話題についていけるように解説を加えた.
 また,わが国の医学用語はワープロでは出てこないような難解なものが多いため,蛇足かもしれないがふりがなを付した.ふりがなもときには変わることもあり,また医学辞書と一般辞書とでは違うこともあるので,その辺にも意を払ってつけたつもりである.
 内容を強調するため意識的に名詞止めにした箇所もある.
 本書は外科学のうちでも,それぞれ専門領域の先生方に分担執筆をお願いしたので,執筆者により表現方法が多少異なるが,上記の基本的編集方針にしたがったものになっているものと信じる.
 本書の趣意は単に国家試験用に作られたものではなく,あくまで歯科学生および歯科医のための外科学の基礎的知識の習得を目的として編集されたものである.しかし実状に合わせて国家試験用の図書としても十分に活用できるように工夫した.願わくは本書を講義,試験が終了した時点で捨て去ることなく,外科学の参考書として実用に供して欲しい.
 1996年6月 編者しるす
1編 外科学総論……1
1章 外科学の概念……亀井秀雄……1
   1.歴史……1
     1)外科学の発祥……1
     2)外科学の発達……1
   2.現代の外科学……2
   3.位置付け……3
   4.細分化……3
     1)分轄化……3
     2)細分化の問題点……3
   5.一般外科の有用性……3
2章 外科的診断法……野口政宏……5
   1.はじめに……5
   2.問診……6
     1)現病歴……6
     2)既往歴……7
     3)家族歴……7
     4)その他……7
   3.視診および触診と全身状態……7
   4.全身所見の記載……8
   5.局所所見の記載……8
     1)病巣の部位……8
     2)病変部の形状……9
     3)腫脹……9
     4)腫瘤……9
     5)所属リンパ節の触診……9
     6)潰瘍……9
     7)その他……10
   6.局所触診時の注意……10
   7.確定診断……10
   8.まとめ……11
3章 外科基本手技……小出龍郎……12
   1.概要……12
   2.手術用器具……13
     1)切開刀(メス)……13
     2)剪刀(鋏)……13
     3)鑷子(ピンセット)……14
     4)鉗子……14
     5)縫合針,持針器……14
   3.切開法……15
     1)皮膚切開……15
     2)静脈穿刺……16
     3)ドレナージ……16
   4.止血法……16
     1)一時的止血法……16
     2)永久的止血法……17
     3)タンポナーデ……17
     4)被覆,包帯……17
   5.結紮,縫合法……17
     1)縫合材料……17
     2)皮膚縫合……17
     3)縫合法の種類……17
     4)糸結び……18
     5)抜糸法……18
   6.体位……18
   7.手術の種類……18
4章 滅菌・消毒法……佐藤直樹,今野哲朗……20
   1.滅菌と消毒……20
   2.滅菌と消毒の歴史……21
   3.滅菌法……21
     1)加熱法……22
     2)ガス滅菌法……22
     3)放射線照射法……22
     4)紫外線照射法……22
     5)濾過法……23
     6)低温プラズマ滅菌法……23
   4.消毒法……23
     1)温熱消毒法……23
     2)化学的消毒法……23
   5.滅菌・消毒の基礎的理論……23
     1)滅菌・消毒と微生物の抵抗性……23
     2)滅菌・消毒条件の設定……25
     3)消毒効果に影響を及ぼす因子……25
   6.滅菌・消毒の実際……25
     1)医用器材の滅菌・消毒……25
     2)患者用具・室内の消毒……26
     3)手指の消毒……26
     4)手術野の消毒……27
5章 術前・術後管理,術後合併症……石井博,草野満夫……28
   1.術前管理……28
     1)手術適応の検討……28
     2)手術の同意……28
     3)全身状態の評価……29
     4)各臓器機能の評価と術前対策……29
     5)手術直前の処置……32
   2.術後管理……34
     1)vital signの記録……34
     2)呼吸管理……34
     3)循環管理……34
     4)疼痛管理……34
     5)創部・ドレーンの管理……35
     6)栄養管理……35
     7)体位および離床……35
     8)感染症の管理……35
   3.術後合併症……36
     1)呼吸器系合併症……36
     2)循環器系合併症……36
     3)消化器系合併症……36
     4)中枢神経系合併症……36
     5)泌尿器系合併症……36
   4.高齢者の管理……37
     1)術前管理……37
     2)術後管理と術後合併症……37
6章 血液凝固・出血・止血……山口晋……39
   1.概要……39
   2.出血……39
     1)出血の種類……39
     2)症状……40
   3.止血法……40
   4.凝固・線溶の機序……41
     1)凝固の機序……41
     2)線溶の機序……42
   5.出血・凝固検査……42
   6.異常出血……43
     1)血管異常……43
     2)血小板異常……43
     3)凝固異常……43
   7.播種性血管内凝固症候群……44
7章 水・電解質・輸血・輸液……佐藤裕二……45
   1.水・電解質……45
     1)体液……45
     2)水と電解質……46
     3)酸・塩基平衡……46
   2.輸血……48
     1)輸血の基礎……48
     2)輸血の種類……48
     3)自己血輸血……50
     4)輸血副作用……50
     5)手術と輸血……50
   3.輸液……51
     1)目的……51
     2)輸液剤……51
     3)消化液……51
     4)脱水症……52
     5)中心静脈栄養……52
8章 ショック……稲本俊……54
   1.定義……54
   2.原因による分類……55
     1)循環血液量減少によるショック……55
     2)心機能(ポンプ作用)の低下によるショック……56
     3)末梢血管抵抗の減少によるショック……56
   3.ショックの発症と機序……56
     1)循環血液量減少性ショック……56
     2)心原性ショック……57
     3)末梢血管抵抗低下性ショック……57
   4.ショック時の病態生理……57
     1)エネルギー代謝……57
     2)代謝性アシドーシス……58
     3)細胞内のCa2+の蓄積……58
     4)臓器の虚血……58
     5)凝固線溶系の活性……58
     6)免疫系の活性……58
   5.症状……59
     1)循環血液量減少性ショック……59
     2)心原性ショック……59
     3)細菌性ショック……60
     4)アナフィラキシーショック……60
     5)神経原性ショック……60
   6.診断……60
     1)初期の診察の手順……60
     2)原因の診断……60
   7.治療……62
     1)初期治療……62
     2)循環血液量減少性ショックの治療……62
     3)心原性ショックの治療……63
     4)末梢血管拡張性ショックの治療……64
     5)ショック時の薬物療法……64
     6)ショックによる臓器障害の治療……64
9章 救急蘇生法……大澤昭義……66
   1.歯科治療中の全身管理……66
     1)術前検査……66
     2)術中の患者管理……67
   2.心肺脳蘇生法……69
     1)生と死,蘇生法の適応……69
     2)一次救命処置と二次救命処置……69
     3)一次救命処置(基本的救命処置)……70
     4)二次救命処置(専門的救命処置)……74
10章 損傷……亀井秀雄……75
   1.主たる原因……75
   2.おもな症状……75
     1)全身的障害……75
     2)局所における障害……76
   3.創傷治癒……76
     1)一次治癒……76
     2)二次治癒……76
   4.損傷の種類……77
     1)外傷……77
     2)熱傷……79
     3)凍傷……81
     4)放射線障害……81
     5)化学薬品……82
     6)電撃損傷……82
     7)紫外線,日光……82
11章 炎症,感染……亀井秀雄……83
   1.炎症……83
     1)炎症の概略……83
     2)炎症の推移……83
     3)炎症の5(4)大徴候と組織的全身的関連……85
     4)急性炎症と慢性炎症……85
   2.感染症……85
     1)はじめに……85
     2)感染の発生……86
     3)感染経路……86
     4)感染症の成り立ち……87
     5)特記すべき感染症……87
   3.微生物の種類……90
     1)細菌の種類……90
     2)スピロヘータ……91
     3)真菌……92
     4)マイコプラズマ……92
     5)リケッチア……92
     6)クラミジア……92
     7)原虫……92
     8)ウイルス……92
     9)寄生虫……94
12章 腫瘍……稲本俊……95
   1.腫瘍の種類……95
     1)腫瘍の発生母地による分類……95
     2)良性と悪性……98
   2.腫瘍の発生……98
     1)発生過程における異常……98
     2)外的な原因……98
     3)内的な原因……99
     4)発癌の機構……99
   3.腫瘍の病理……100
     1)肉眼的変化……100
     2)組織学的変化……100
   4.腫瘍の病態生理……101
     1)腫瘍の発育……101
     2)腫瘍の転移・再発……101
     3)悪液質……101
   5.腫瘍の診断……103
     1)臨床症状……103
     2)画像診断……103
     3)病理診断……103
     4)腫瘍マーカー……105
   6.腫瘍の治療……105
     1)外科的治療……105
     2)化学療法……106
     3)放射線療法……106
     4)内分泌療法……106
     5)その他の治療法……106
     6)これからの治療……106
13章 抗腫瘍化学療法……宇根良衛……108
   1.概要……108
   2.抗癌剤の種類と特性……109
     1)アルキル化剤……109
     2)代謝拮抗剤……109
     3)抗癌性抗生物質……110
     4)植物由来物質……110
     5)ホルモン剤……110
     6)金属錯体物質……110
     7)生体応答調節物質……110
     8)その他……111
   3.抗癌剤の選択……111
   4.投与法と投与経路……112
   5.副作用と対策……113
   6.補助化学療法……113
14章 抗微生物化学療法……亀井秀雄……114
   1.概要……114
     1)特殊用語の概説……114
   2.抗菌剤の種類と特性……115
     1)β-ラクタム剤……115
     2)アミノグリコシド系(アミノ配糖体)……116
     3)テトラサイクリン系……116
     4)マクロライド系……116
     5)クロラムフェニコール……117
     6)ホスホマイシン……117
     7)キノロン剤……117
     8)ペプチド系……117
     9)サルファ剤……117
     10)その他……117
     11)抗ウイルス剤……117
     12)γ-グロブリン製剤……118
     13)抗真菌剤……118
     14)抗結核剤……118
   3.抗菌剤の一般的副作用……118
   4.抗菌剤の一般的傾向……119
   5.抗菌剤の疾患別用途……119
     1)呼吸器系の感染症……119
     2)腸管・腹腔内感染症……119
     3)軟部組織感染症……122
     4)尿路感染症……122
   6.代表的起炎菌に対する薬剤の選択……122
     1)ブドウ球菌……122
     2)溶血性連鎖状球菌……122
     3)肺炎球菌,インフルエンザ菌……122
     4)緑膿菌……122
     5)嫌気性菌……122
     6)クレブシエラ,レジオネラ……122
     7)マイコプラズマ,クラミジア……122
15章 外科と免疫……折田薫三,田中紀章 ,日伝晶夫……124
   1.感染免疫……124
     1)非特異的因子……124
     2)特異免疫……125
   2.免疫不全……126
     1)ストレスによる免疫不全……126
     2)栄養失調と免疫不全……126
   3.腫瘍免疫……127
     1)腫瘍に対する生体防御機構……127
     2)担癌における生体防御不全……127
     3)癌治療と生体防御機構……129
   4.アレルギー……131
16章 臓器移植……草野満夫,村上雅彦,清水喜徳……133
   1.概要……133
   2.移植医療の歴史と現況……133
   3.移植免疫と免疫抑制剤……134
     1)移植免疫……134
     2)免疫抑制療法……135
   4.移植の実際――肝移植を中心に……135
   5.今後の課題……136
     1)臓器移植法について……136
     2)ドナー臓器不足……136
     3)移植ネットワーク……136
17章 人工臓器……松下通明……137
   1.概要……137
   2.人工臓器の分類……137
     1)使用状況,機器特性面からの分類……137
     2)臓器・機能別分類……138
   3.各種人工臓器の実際……138
     1)循環器系人工臓器……138
     2)呼吸器系人工臓器……141
     3)代謝系人工臓器……142
     4)筋骨格系人工臓器……144
     5)神経系人工臓器……145
     6)その他の人工臓器……145

2編 外科学各論……147
1章 脳・脊髄……長谷川誠……147
   1.脳神経……147
     1)三叉神経痛……147
     2)顔面神経麻痺……148
   2.意識障害……148
     1)意識障害の分類……148
     2)意識障害患者の診察……148
     3)項部硬直……148
     4)眼症状……149
   3.頭蓋内圧亢進症……149
     1)原因……149
     2)症状……149
   4.頭部脊髄外傷……149
     1)頭部外傷……149
   5.脳腫瘍……150
     1)症状……150
     2)診断と治療……150
     3)おもな脳腫瘍……151
   6.脳脊髄血管障害……151
     1)クモ膜下出血……151
     2)高血圧性脳内出血……151
     3)虚血性脳血管障害……152
   7.水頭症……152
   8.末梢神経……152
     1)末梢神経損傷……152
     2)末梢神経腫瘍……152
2章 顔面・頚部……山口晋,森久保雅道……153
   1.発生・構造・機能……153
     1)発生……153
     2)神経・筋……153
     3)血管……153
     4)頚部リンパ節……154
   2.先天異常……155
     1)唇裂・口蓋裂……155
     2)嚢胞性疾患……155
   3.外傷……155
     1)顔面神経損傷……155
     2)耳下腺管・鼻涙管損傷……155
     3)顔面骨損傷……156
     4)喉頭・気管損傷……156
   4.炎症……156
     1)■,■……156
     2)頚部リンパ節炎……156
   5.腫瘍……156
     1)耳下腺腫瘍……156
     2)リンパ管腫・血管腫・母斑……157
     3)皮膚腫瘍……157
     4)上顎癌・舌癌・歯肉癌……157
     5)リンパ節腫瘍……157
   6.甲状腺・副甲状腺疾患……157
     1)解剖,機能……157
     2)検査法……157
     3)甲状腺機能亢進症……158
     4)甲状腺機能低下症……159
     5)甲状腺急性・亜急性炎症……160
     6)甲状腺良性結節性病変……160
     7)甲状腺悪性腫瘍……162
     8)甲状腺救急疾患……162
     9)副甲状腺(上皮小体)……163
3章 乳腺……山口晋,小森山広幸……165
   1.発生・生理・構造……165
   2.乳腺の炎症性疾患……165
     1)急性乳腺炎……165
     2)慢性乳腺炎……166
   3.乳腺症……166
   4.良性腫瘍……166
     1)線維腺腫……166
     2)葉状腫瘍……166
     3)乳管内乳腫瘍……166
     4)嚢胞……166
   5.悪性腫瘍……166
     1)乳癌……166
     2)乳房Paget病……170
     3)乳房肉腫……170
   6.男性の乳腺疾患……170
     1)女性化乳房症……170
     2)男性乳癌……170
4章 気管・気管支・肺……山口晋,横手薫美夫……171
   1.気管・気管支・肺の解剖……171
     1)気管,気管支……171
     2)肺……171
     3)肺の血管……171
     4)肺の神経……172
   2.肺の検査……172
     1)呼吸機能検査……172
     2)X線撮影……172
     3)核医学検査……172
     4)内視鏡検査……172
     5)喀痰検査……172
   3.手術……173
     1)開胸法……173
     2)肺切除……173
   4.術前後の管理……173
     1)術前……173
     2)術後……173
   5.肺疾患……173
     1)先天性疾患……173
     2)気管・気管支異物……174
     3)炎症性疾患……174
     4)肺腫瘍……175
5章 縦隔・横隔膜……稲本俊……178
   1.縦隔……178
     1)解剖……178
     2)炎症……178
     3)腫瘍……178
   2.横隔膜……179
     1)解剖・生理……179
     2)機能異常……179
   3.横隔膜に関連したヘルニア……180
     1)食道裂孔ヘルニア……180
     2)胸腹(横隔膜)ヘルニア……180
     3)後胸骨ヘルニア……180
6章 胸壁・胸膜……稲本俊……181
   1.胸壁の疾患……181
     1)先天異常……181
     2)損傷……182
     3)炎症……182
     4)腫瘍……182
   2.胸水……182
     1)原因……182
     2)症状……182
     3)診断……183
     4)治療……183
   3.気胸……183
     1)原因……183
     2)症状……184
     3)診断……184
     4)治療……184
7章 心臓,大血管……小島卓……185
   1.特殊検査法……185
     1)心蔵カテーテル法……185
     2)心血管造影法……185
     3)希釈法……185
     4)超音波検査法……185
     5)computed tomography(CT)……186
     6)magnetic resonance imaging(MRI)……186
     7)digital subtraction angiography(DSA)……186
   2.心停止と心蘇生法……186
     1)心停止……186
     2)心蘇生法……187
   3.不整脈の治療……187
     1)心房細動……187
     2)完全房室ブロック……187
     3)洞不全症候群……188
     4)Wolff-Parkinson-White(WPW)症候群……188
   4.先天性心疾患……188
     1)主要心奇形の分類……188
   5.後天性弁膜疾患……188
   6.冠(状)動脈疾患……189
     1)先天性冠動脈疾患……189
     2)虚血性心疾患……189
   7.大動脈および分枝の動脈瘤……189
     1)大動脈瘤……189
     2)大動脈解離……190
   8.大動脈および分枝の閉塞性疾患……190
     1)高安動脈炎(大動脈炎症候群)……190
     2)大動脈分岐部閉塞症……190
     3)腎血管性高血圧症……190
     4)腸間膜動脈閉塞疾患……190
     5)鎖骨下動脈盗流症候群……190
     6)胸郭出口症候群……190
   9.大静脈疾患……191
     1)上大静脈の疾患……191
     2)下大静脈の疾患……191
8章 食道……長谷川誠……192
   1.食道の解剖……192
   2.食道の疾患……193
     1)先天性食道閉鎖症……193
     2)食道アカラシア……193
     3)食道炎……193
     4)食道穿孔……193
   3.食道異物……194
   4.食道憩室……194
     1)内圧性憩室……194
     2)牽引性憩室……194
   5.食道静脈瘤……194
   6.食道腫瘍……195
     1)良性腫瘍……195
     2)悪性腫瘍(食道癌)……195
9章 腹壁・腹膜……長谷川誠……196
   1.腹壁……196
     1)解剖……196
     2)腹壁の疾患……196
   2.腹膜……198
     1)解剖,生理……198
     2)腹膜の疾患……198
10章 肝臓・胆嚢・膵臓……200
   1.肝臓……折田薫三,浜崎啓介……200
     1)肝臓の解剖・生理……200
     2)肝損傷……200
     3)肝膿瘍……201
     4)肝嚢胞……201
     5)肝良性腫瘍……201
     6)肝悪性腫瘍……202
   2.門脈……折田薫三,浜崎啓介……202
   3.脾臓……折田薫三,浜崎啓介……203
   4.胆道疾患……折田薫三,津下宏……203
     1)胆石疾患……203
     2)急性胆嚢炎……205
     3)胆嚢隆起性病変(胆嚢ポリープ)……205
     4)胆嚢癌……206
     5)胆管癌……206
     6)乳頭部癌……207
   5.膵臓疾患……折田薫三,津下宏……207
     1)急性膵炎……207
     2)慢性膵炎……207
     3)膵嚢胞……208
     4)膵癌……209
     5)膵内分泌腫瘍……210
11章 胃・十二指腸……折田薫三,合地明,松野剛……211
   1.解剖と生理……211
     1)胃の解剖……211
     2)十二指腸の解剖……212
     3)胃・十二指腸の生理……212
   2.胃・十二指腸の検査方法……212
     1)胃液検査法……212
     2)X線造影検査……212
     3)胃内視鏡検査……212
     4)細胞診,生検(組織診)……212
     5)CT・MRI検査・超音波検査……212
     6)その他……212
   3.胃・十二指腸疾患各論……212
     1)胃炎……212
     2)胃・十二指腸潰瘍……212
     3)特殊な胃・十二指腸潰瘍……214
     4)その他の外科的胃・十二指腸疾患……214
     5)胃・十二指腸の良性腫瘍……214
     6)胃癌……215
     7)胃の非上皮性悪性腫瘍(胃肉腫)……217
     8)十二指腸悪性腫瘍……217
     9)胃・十二指腸の手術……217
     10)胃手術後障害……218
12章 小腸・結腸……白戸博志……220
   1.解剖・生理……220
     1)小腸……220
     2)結腸……220
   2.損傷……220
   3.炎症……222
     1)特異性腸炎……223
     2)非特異性腸炎……224
     3)大腸憩室炎……225
   4.奇形,その他の疾患……225
     1)小腸の奇形……225
     2)小腸のその他の疾患……225
     3)結腸の奇形,先天性疾患……226
   5.腫瘍……226
     1)良性腫瘍……226
     2)腺腫……226
     3)大腸ポリポーシス……226
     4)結腸癌……227
13章 直腸・肛門……白戸博志……229
   1.直腸……229
     1)解剖・生理……229
     2)損傷……229
     3)炎症……230
     4)腫瘍……230
   2.肛門……230
     1)解剖・生理……230
     2)炎症……230
     3)奇形,先天性疾患……231
     4)痔核,痔裂……231
     5)腫瘍(肛門癌)……232
14章 急性腹症……村上雅彦,草野満夫……233
   1.定義と概念……233
   2.診断……233
     1)問診……233
     2)理学的所見……233
     3)血液検査……234
     4)画像診断……235
   3.治療方針の決定……236
   4.歯科との関連……236
15章 イレウス……山口晋,小森山広幸……237
   1.定義……237
   2.分類,成因……237
     1)機械的イレウス……237
     2)機能的イレウス……238
   3.病態生理……239
   4.症状……239
     1)自覚症状……239
     2)腹部所見……239
     3)全身所見……240
   5.検査および診断……240
   6.治療……241
     1)保存的治療……241
     2)手術的治療……241
16章 血管,リンパ系……小島卓……243
   1.動脈疾患……243
     1)動静脈瘻……243
     2)急性動脈閉塞症……243
     3)閉塞性動脈硬化症……243
     4)閉塞性血栓血管炎(Buerger病)……243
   2.静脈疾患……243
     1)静脈血栓症……243
     2)下肢静脈瘤……244
   3.リンパ管疾患……244
     1)炎症……244
     2)リンパ浮腫……244
17章 小児外科……佐々木文章 ……245
   1.小児外科とは……245
   2.小児の解剖と生理……245
   3.検査法……246
     1)一般的検査法……246
     2)特殊検査……246
   4.術前術後の管理……247
     1)術前管理……247
     2)術後管理……247
   5.一般的な手術……247
     1)人工肛門造設術……247
     2)胃瘻……247
   6.新生児期の外科的疾患……247
     1)先天性食道閉鎖症……247
     2)腹壁破裂,臍帯ヘルニア……248
     3)先天性横隔膜ヘルニア……248
     4)腸閉鎖症……248
   7.乳児・幼児期の外科的疾患……248
     1)肥厚性幽門狭窄症……248
     2)腸重積症……248
     3)先天性巨大結腸症……248
     4)鼠径ヘルニア……249
     5)胆道閉鎖症……249
     6)悪性腫瘍……249

索引……251