第2版 はじめに
初版が出版されて8年がたちました.改訂にあたり内容を見直してみると,新しい知識や技術もたくさんあることがわかります.しかし,基本的な重要性は変わりません.それは子どもが,食事を楽しく,美味しく食べるための支援をするということです.食べる機能に障害のある子どもを支えるには,大変な苦労と努力を要します.また原因,病態,合併症や全身状態の把握もしなければならず,医学的な面からも複雑です.そのなかで子どもが食事を楽しいと感じられることが,摂食嚥下機能を引き出すことにつながることを忘れてはなりません.疾病をもつ子どもの成長や発達を理解することは,決して簡単なことではありませんが,これは小児の摂食嚥下リハビリテーションの根幹になることです.
人の食事は,母乳から始まります.乳幼児にとって食べることは生活の中心であり,親にとって食べさせることが育児の中心になります.この食事は,栄養摂取,楽しみであるとともに,社会とのつながりの場所となり,子どもは食べることや飲むことの経験を通して,運動,感覚,認知,コミュニケーションや社会性などの発達が促されます.つまり,この食べる機能に困難が生じた場合,すべての生活に影響を及ぼすことになるので,支援においては疾病のみならず発育や生活も含めて考える必要があるのです.
摂食嚥下リハビリテーションは,小児から高齢者まで広く受けいれられています.特に高齢者における広まりは,子どもの診療に対しても影響を及ぼし,高齢者で得られた知見が小児へも応用されています.一方で小児は成人と大きく異なる部分もあり,その応用には注意が必要です.摂食嚥下リハビリテーション技術があるから,それを実施するのでなく,適応の判断と適切な方法での対応が重要なのです.
摂食嚥下リハビリテーションには多くの職種が関わり,それぞれの専門性を重視しつつ,職種の垣根を越えたチーム医療が展開されています.このとき,対応する人すべてが,子どもの食行動全体を考えて支援することが必要です.子どもが受動的に,上手に食べさせてもらうことを学ぶのではなく,能動的に,楽しく,自分で食べる意欲を育てる支援です.それは訓練ではなく,子どもの食べる機能を促す支援になります.
最後に,皆様のおかげで,第2版ができました.新たな知識,技術と,上記の普遍的な子どもに向き合う姿勢を盛り込んでいます.第2版の発行を機会に,皆様ともう一度小児の摂食嚥下機能の支援について考えたいと思います.
2014年6月 田角 勝
向井美惠
第1版 はじめに
食事がおいしく食べられることは健康のバロメータであり,健康を維持するためには食事は欠かせないものです.この大切な食事の摂取に困難が生じる子どもに対するリハビリテーションの目的は,機能の獲得をめざすことはもちろん,健康を維持するための栄養状態を支えることにあることはいうまでもありません.
小児期の食事は,成長と発達の源となるだけではなく,コミュニケーションの重要な機会であることも特徴です.摂食・嚥下障害の有無にかかわらず,食事の場面はコミュニケーションの重要な「場」であり「時」でもあります.また,摂食・嚥下障害のある多くの子どもたちは,同時に言葉というコミュニケーション手段にも障害のあることが多く,その重要性はさらに増します.
食事を摂ることは,毎日繰り返される日常的なことであるだけに,摂食・嚥下障害のある子どもに対し,機能の程度にあった食事や,機能不全を補いながら介助を行うことは大変な努力を要します.さらに,摂食・嚥下リハビリテーションを行うには,その病態,原因,全身状態を把握することから始まり,摂食・嚥下に関わる機能の発達程度や機能不全の部位をもみきわめる必要があります.医療のなかでは応用的な要素が多い領域ですが,摂食・嚥下障害のある子どもたちには,基礎疾患や合併症があることが多く,栄養や呼吸状態などを常に考慮しながら摂食・嚥下リハビリテーションを実施する必要があります.
本書は,医師,歯科医師,看護師,言語聴覚士,理学療法士,作業療法士,栄養士,歯科衛生士,保育士,教師など,小児の摂食・嚥下リハビリテーションに関わる職種のチーム医療を意識した,共通の基盤となる知識の提供をめざしました.そのため,それぞれの専門領域の皆様にとっては,部分的にはごく常識的なところがあるかもしれません.しかしながら,チーム医療には専門的知識の寄せ集めではなく,有機的な連関のある認識が求められています.この難しくきわめて日常的な子どもたちの摂食・嚥下障害への対応について,できるだけ容易に,かつ実際の臨床に役立つように配慮しながら編集しました.本書は小児の摂食・嚥下リハビリテーションについてまとめたものですが,これらの内容は成人にも引き続くものであり,成人となった摂食・嚥下障害のある多くの人たちにも適用できるものと思われます.
小児が成人と異なる大きな点は,成長・発達期であること,重症児が多いこと,全身状態や心理面への配慮が重要であることにあります.そしてなにより,育てる人たちの育児への温かい思いのなかで子どもは育ちます.
摂食・嚥下リハビリテーションを担当する人はもちろん,摂食・嚥下障害に関わるすべての人が,子どもをはぐくみ育てる子育ての視点を常にもち続け,安全で,おいしく食べる楽しみを子どもたちと共有できることをめざすことがなにより大切だと思います.
最後に,本書の出版に際しましてご協力いただきました多くの関係者および関係機関の皆様に厚く御礼申し上げます.
2006年9月 田角 勝
向井美惠
初版が出版されて8年がたちました.改訂にあたり内容を見直してみると,新しい知識や技術もたくさんあることがわかります.しかし,基本的な重要性は変わりません.それは子どもが,食事を楽しく,美味しく食べるための支援をするということです.食べる機能に障害のある子どもを支えるには,大変な苦労と努力を要します.また原因,病態,合併症や全身状態の把握もしなければならず,医学的な面からも複雑です.そのなかで子どもが食事を楽しいと感じられることが,摂食嚥下機能を引き出すことにつながることを忘れてはなりません.疾病をもつ子どもの成長や発達を理解することは,決して簡単なことではありませんが,これは小児の摂食嚥下リハビリテーションの根幹になることです.
人の食事は,母乳から始まります.乳幼児にとって食べることは生活の中心であり,親にとって食べさせることが育児の中心になります.この食事は,栄養摂取,楽しみであるとともに,社会とのつながりの場所となり,子どもは食べることや飲むことの経験を通して,運動,感覚,認知,コミュニケーションや社会性などの発達が促されます.つまり,この食べる機能に困難が生じた場合,すべての生活に影響を及ぼすことになるので,支援においては疾病のみならず発育や生活も含めて考える必要があるのです.
摂食嚥下リハビリテーションは,小児から高齢者まで広く受けいれられています.特に高齢者における広まりは,子どもの診療に対しても影響を及ぼし,高齢者で得られた知見が小児へも応用されています.一方で小児は成人と大きく異なる部分もあり,その応用には注意が必要です.摂食嚥下リハビリテーション技術があるから,それを実施するのでなく,適応の判断と適切な方法での対応が重要なのです.
摂食嚥下リハビリテーションには多くの職種が関わり,それぞれの専門性を重視しつつ,職種の垣根を越えたチーム医療が展開されています.このとき,対応する人すべてが,子どもの食行動全体を考えて支援することが必要です.子どもが受動的に,上手に食べさせてもらうことを学ぶのではなく,能動的に,楽しく,自分で食べる意欲を育てる支援です.それは訓練ではなく,子どもの食べる機能を促す支援になります.
最後に,皆様のおかげで,第2版ができました.新たな知識,技術と,上記の普遍的な子どもに向き合う姿勢を盛り込んでいます.第2版の発行を機会に,皆様ともう一度小児の摂食嚥下機能の支援について考えたいと思います.
2014年6月 田角 勝
向井美惠
第1版 はじめに
食事がおいしく食べられることは健康のバロメータであり,健康を維持するためには食事は欠かせないものです.この大切な食事の摂取に困難が生じる子どもに対するリハビリテーションの目的は,機能の獲得をめざすことはもちろん,健康を維持するための栄養状態を支えることにあることはいうまでもありません.
小児期の食事は,成長と発達の源となるだけではなく,コミュニケーションの重要な機会であることも特徴です.摂食・嚥下障害の有無にかかわらず,食事の場面はコミュニケーションの重要な「場」であり「時」でもあります.また,摂食・嚥下障害のある多くの子どもたちは,同時に言葉というコミュニケーション手段にも障害のあることが多く,その重要性はさらに増します.
食事を摂ることは,毎日繰り返される日常的なことであるだけに,摂食・嚥下障害のある子どもに対し,機能の程度にあった食事や,機能不全を補いながら介助を行うことは大変な努力を要します.さらに,摂食・嚥下リハビリテーションを行うには,その病態,原因,全身状態を把握することから始まり,摂食・嚥下に関わる機能の発達程度や機能不全の部位をもみきわめる必要があります.医療のなかでは応用的な要素が多い領域ですが,摂食・嚥下障害のある子どもたちには,基礎疾患や合併症があることが多く,栄養や呼吸状態などを常に考慮しながら摂食・嚥下リハビリテーションを実施する必要があります.
本書は,医師,歯科医師,看護師,言語聴覚士,理学療法士,作業療法士,栄養士,歯科衛生士,保育士,教師など,小児の摂食・嚥下リハビリテーションに関わる職種のチーム医療を意識した,共通の基盤となる知識の提供をめざしました.そのため,それぞれの専門領域の皆様にとっては,部分的にはごく常識的なところがあるかもしれません.しかしながら,チーム医療には専門的知識の寄せ集めではなく,有機的な連関のある認識が求められています.この難しくきわめて日常的な子どもたちの摂食・嚥下障害への対応について,できるだけ容易に,かつ実際の臨床に役立つように配慮しながら編集しました.本書は小児の摂食・嚥下リハビリテーションについてまとめたものですが,これらの内容は成人にも引き続くものであり,成人となった摂食・嚥下障害のある多くの人たちにも適用できるものと思われます.
小児が成人と異なる大きな点は,成長・発達期であること,重症児が多いこと,全身状態や心理面への配慮が重要であることにあります.そしてなにより,育てる人たちの育児への温かい思いのなかで子どもは育ちます.
摂食・嚥下リハビリテーションを担当する人はもちろん,摂食・嚥下障害に関わるすべての人が,子どもをはぐくみ育てる子育ての視点を常にもち続け,安全で,おいしく食べる楽しみを子どもたちと共有できることをめざすことがなにより大切だと思います.
最後に,本書の出版に際しましてご協力いただきました多くの関係者および関係機関の皆様に厚く御礼申し上げます.
2006年9月 田角 勝
向井美惠
はじめに
I 基礎知識編
1章 小児の摂食嚥下機能のしくみを理解しよう─成人とどう違うのか
小児の摂食嚥下リハビリテーションへの取り組み
摂食嚥下器官の形態
Side Memo 1─Swallowの語源の不思議
乳幼児の成長に伴う口腔・咽頭の形態変化
摂食嚥下の神経機構と食べるための運動機能
2章 摂食嚥下機能はどのように発達するのか
哺乳機能の発達
早産児・新生児の栄養
Side Memo 2─何らかの理由で母乳で育てることが難しい母子への支援
口腔領域の形態成長
嚥下運動の発達
Side Memo 3─嚥下のいろいろ
経口摂取の発達過程
Side Memo 4─母乳から卒乳へ
Side Memo 5─指しゃぶりの考え方〜年齢によって指しゃぶりの意味あいも違います〜
Side Memo 6─離乳食の考え方
咀嚼機能の発達─歯の萌出に伴う機能発達
食事の自立と口腔機能
Side Memo 7─流涎とその対応
Side Memo 8─食べられない子,飲み込めない子,噛めない子
II 臨床編
1章 疾病のある小児の摂食嚥下障害
小児期の摂食嚥下障害のさまざまな基礎疾患
疾病のある小児の摂食嚥下機能の発達
Side Memo 9─食育─健やかな成長を願って
摂食嚥下障害児と合併症の管理(重症心身障害児)
摂食嚥下障害児の呼吸障害への対応
2章 小児の摂食嚥下機能の評価・検査・診断
評価診断のしかた─臨床での診察の流れ
小児の摂食嚥下障害におけるさまざまな検査法
嚥下造影(VF)の実際
Advanced 1 指示嚥下と自由嚥下
嚥下内視鏡検査(VE)の活用法
超音波画像診断(US)検査の活用法
その他の摂食嚥下機能の検査法─フードテスト・頸部聴診法
Side Memo 10 反復唾液嚥下テスト・改訂水飲みテスト
誤嚥の診断・評価
小児の誤嚥性肺炎の診断と対応
胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease;GERD)の検査と対策
3章 小児の摂食嚥下リハビリテーションの基本
小児における摂食機能療法
食事姿勢の基本とリハビリテーション─脳性麻痺児への対応を中心に─
食事における上肢の重要性─自分で食べることを支援する
機能発達程度に応じた食物形態と調理対応
小児おける間接訓練の実際
小児における直接訓練の実際
摂食嚥下リハビリテーションにおけるリスク管理
4章 小児の口腔ケア
口腔ケアの重要性〜障害児の口腔領域の発育に応じた口腔ケア〜
発達に応じた口腔ケア
Advanced 2 口腔の症状別にみた口腔のケア
5章 小児の摂食嚥下機能における栄養の考え方
小児の摂食嚥下障害とNST
Side Memo 11 子どもの成長の評価─パーセンタイル曲線とSD曲線
栄養評価とその対応
経管栄養法と経腸栄養剤
Advanced 3 小児における服薬の難しさ・困りごと
経管栄養における薬剤投与の工夫
6章 小児の摂食嚥下障害と外科的対応
胃瘻・腸瘻,胃食道逆流症に対する手術と管理
嚥下障害に対する外科的手術と対応
7章 小児の摂食嚥下障害と看護の基本
小児の摂食嚥下リハビリテーションにおける看護の役割
生活の場(在宅)における摂食嚥下障害児と家族への支援─訪問看護の役割
III 症例提示編
1.新生児からの摂食嚥下リハビリテーション
(1)低出生体重児・早産児の吸啜機能促進法
Advanced 4 低出生体重児の栄養
(2)哺乳障害児への訓練・指導
2.脳性麻痺を中心とした重症心身障害児の摂食嚥下障害
3.染色体異常,奇形症候群と摂食嚥下障害
(1)Down症候群と摂食嚥下障害
(2)フロッピーインファントと摂食嚥下障害
(3)Cornelia de Lange症候群などの拒食のみられる障害
4. 筋ジストロフィー〈Duchenne(デュシャンヌ)型〉と摂食嚥下障害
5.形態異常を伴う疾患と摂食嚥下障害
(1)口唇・顎・口蓋裂などの形態異常を伴う疾患と摂食嚥下障害
(2)Robinシークエンスなど小顎や舌根沈下を伴う疾患の摂食嚥下障害
(3)機能障害による2次的形態異常と摂食嚥下障害
6.知的障害(精神発達遅滞)を伴う摂食嚥下障害
7.自閉症と摂食嚥下障害
8.機能障害のない摂食嚥下障害─乳幼児摂食障害─
9.呼吸障害を伴う摂食嚥下障害
10.誤嚥性肺炎と摂食嚥下障害
11.胃食道逆流を伴う摂食嚥下障害
12.外科疾患(食道閉鎖症)と摂食嚥下障害
13.薬剤と摂食嚥下障害
Side Memo 13 子どもの動機づけ・行動変容を促すための支援とは
IV チーム医療の実際
1.チーム医療・連携医療を成功させるために
2.医療の連携と役割の実際
(1)地域診療所における摂食嚥下障害への対応
─摂食拒否による経管栄養依存症の例
(2)療育施設における摂食嚥下障害への対応
(3)摂食嚥下障害への医科歯科連携の対応
─摂食拒否による経管栄養依存症の例
(4)地域障害者歯科診療所における摂食嚥下障害への対応
(5)通園施設における摂食嚥下障害への支援
─多職種スタッフの連携について─
(6)教育現場における摂食嚥下障害への支援
─特別支援学校教諭の立場から
─歯科医師(学校歯科医)の立場から
(7)家族の負担を考えたチーム対応の必要性
─看護の立場から
文献紹介
索引
I 基礎知識編
1章 小児の摂食嚥下機能のしくみを理解しよう─成人とどう違うのか
小児の摂食嚥下リハビリテーションへの取り組み
摂食嚥下器官の形態
Side Memo 1─Swallowの語源の不思議
乳幼児の成長に伴う口腔・咽頭の形態変化
摂食嚥下の神経機構と食べるための運動機能
2章 摂食嚥下機能はどのように発達するのか
哺乳機能の発達
早産児・新生児の栄養
Side Memo 2─何らかの理由で母乳で育てることが難しい母子への支援
口腔領域の形態成長
嚥下運動の発達
Side Memo 3─嚥下のいろいろ
経口摂取の発達過程
Side Memo 4─母乳から卒乳へ
Side Memo 5─指しゃぶりの考え方〜年齢によって指しゃぶりの意味あいも違います〜
Side Memo 6─離乳食の考え方
咀嚼機能の発達─歯の萌出に伴う機能発達
食事の自立と口腔機能
Side Memo 7─流涎とその対応
Side Memo 8─食べられない子,飲み込めない子,噛めない子
II 臨床編
1章 疾病のある小児の摂食嚥下障害
小児期の摂食嚥下障害のさまざまな基礎疾患
疾病のある小児の摂食嚥下機能の発達
Side Memo 9─食育─健やかな成長を願って
摂食嚥下障害児と合併症の管理(重症心身障害児)
摂食嚥下障害児の呼吸障害への対応
2章 小児の摂食嚥下機能の評価・検査・診断
評価診断のしかた─臨床での診察の流れ
小児の摂食嚥下障害におけるさまざまな検査法
嚥下造影(VF)の実際
Advanced 1 指示嚥下と自由嚥下
嚥下内視鏡検査(VE)の活用法
超音波画像診断(US)検査の活用法
その他の摂食嚥下機能の検査法─フードテスト・頸部聴診法
Side Memo 10 反復唾液嚥下テスト・改訂水飲みテスト
誤嚥の診断・評価
小児の誤嚥性肺炎の診断と対応
胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease;GERD)の検査と対策
3章 小児の摂食嚥下リハビリテーションの基本
小児における摂食機能療法
食事姿勢の基本とリハビリテーション─脳性麻痺児への対応を中心に─
食事における上肢の重要性─自分で食べることを支援する
機能発達程度に応じた食物形態と調理対応
小児おける間接訓練の実際
小児における直接訓練の実際
摂食嚥下リハビリテーションにおけるリスク管理
4章 小児の口腔ケア
口腔ケアの重要性〜障害児の口腔領域の発育に応じた口腔ケア〜
発達に応じた口腔ケア
Advanced 2 口腔の症状別にみた口腔のケア
5章 小児の摂食嚥下機能における栄養の考え方
小児の摂食嚥下障害とNST
Side Memo 11 子どもの成長の評価─パーセンタイル曲線とSD曲線
栄養評価とその対応
経管栄養法と経腸栄養剤
Advanced 3 小児における服薬の難しさ・困りごと
経管栄養における薬剤投与の工夫
6章 小児の摂食嚥下障害と外科的対応
胃瘻・腸瘻,胃食道逆流症に対する手術と管理
嚥下障害に対する外科的手術と対応
7章 小児の摂食嚥下障害と看護の基本
小児の摂食嚥下リハビリテーションにおける看護の役割
生活の場(在宅)における摂食嚥下障害児と家族への支援─訪問看護の役割
III 症例提示編
1.新生児からの摂食嚥下リハビリテーション
(1)低出生体重児・早産児の吸啜機能促進法
Advanced 4 低出生体重児の栄養
(2)哺乳障害児への訓練・指導
2.脳性麻痺を中心とした重症心身障害児の摂食嚥下障害
3.染色体異常,奇形症候群と摂食嚥下障害
(1)Down症候群と摂食嚥下障害
(2)フロッピーインファントと摂食嚥下障害
(3)Cornelia de Lange症候群などの拒食のみられる障害
4. 筋ジストロフィー〈Duchenne(デュシャンヌ)型〉と摂食嚥下障害
5.形態異常を伴う疾患と摂食嚥下障害
(1)口唇・顎・口蓋裂などの形態異常を伴う疾患と摂食嚥下障害
(2)Robinシークエンスなど小顎や舌根沈下を伴う疾患の摂食嚥下障害
(3)機能障害による2次的形態異常と摂食嚥下障害
6.知的障害(精神発達遅滞)を伴う摂食嚥下障害
7.自閉症と摂食嚥下障害
8.機能障害のない摂食嚥下障害─乳幼児摂食障害─
9.呼吸障害を伴う摂食嚥下障害
10.誤嚥性肺炎と摂食嚥下障害
11.胃食道逆流を伴う摂食嚥下障害
12.外科疾患(食道閉鎖症)と摂食嚥下障害
13.薬剤と摂食嚥下障害
Side Memo 13 子どもの動機づけ・行動変容を促すための支援とは
IV チーム医療の実際
1.チーム医療・連携医療を成功させるために
2.医療の連携と役割の実際
(1)地域診療所における摂食嚥下障害への対応
─摂食拒否による経管栄養依存症の例
(2)療育施設における摂食嚥下障害への対応
(3)摂食嚥下障害への医科歯科連携の対応
─摂食拒否による経管栄養依存症の例
(4)地域障害者歯科診療所における摂食嚥下障害への対応
(5)通園施設における摂食嚥下障害への支援
─多職種スタッフの連携について─
(6)教育現場における摂食嚥下障害への支援
─特別支援学校教諭の立場から
─歯科医師(学校歯科医)の立場から
(7)家族の負担を考えたチーム対応の必要性
─看護の立場から
文献紹介
索引