最新歯科衛生士教本の監修にあたって
歯科衛生士教育は,昭和24(1949)年に始まって以来,60 年を迎えることになりました.この間,平均寿命と人口構成,疾病構造などの変化,さらには歯科医学・医療技術の発展等を背景に,歯科医療・保健に対する社会的ニーズが高まり,歯科衛生士教育にも質的・量的な充実が要求され,度重なる法制上の整備や改正が行われてきました.平成17(2005)年4 月には,今日の少子高齢化の進展,医療の高度化・多様化など教育を取り巻く環境の変化に伴い,さらなる歯科衛生士の資質向上をはかることを目的にして,歯科衛生士養成所指定規則の改正が行われ,平成22(2010)年にすべての養成機関で修業年限が3 年制以上となりました.
21 世紀を担っていく歯科衛生士には,さまざまな課題が課せられております.今日では,健康志向の高まりや食育の重要性が叫ばれるなか,生活習慣病としての歯周病,全身疾患,摂食・嚥下障害を有した患者や介護を要する高齢者の増加に対し,これまで以上に予防や食べる機能を重視し,口腔と全身の関係を考慮しながら対応していくこと,あるいは他職種との連携が求められています.また,歯周治療の進展や,インプラントなどの技術が広く普及するに伴って患者のニーズが多様化しつつあり,それらの技術に関わるメインテナンス等の新たな知識の習得も必須です.歯科衛生士には,このような,患者のさまざまなニーズに則したよりよい支援ができる視点と能力がますます必要になってきており,そのためには業務の基盤となる知識と技術の習得が基本となります.
全国歯科衛生士教育協議会では,こうした社会的要請に対応すべくこれまで活動の一環として,昭和47(1972)年本協議会最初の編集となる「歯科衛生士教本」,昭和57(1982)年修業年限が2 年制化された時期の「改訂歯科衛生士教本」,平成3(1991)年歯科衛生士試験の統一化に対応した「新歯科衛生士教本」を編集しました.そして今回,厚生労働省「歯科衛生士の資質向上に関する検討会」で提示された内容および上記指定規則改正を踏まえ,本協議会監修の全面改訂版「最新歯科衛生士教本」を発刊するに至りました.
本シリーズは,歯科衛生士教育の実践に永年携わってこられ,また歯科医療における歯科衛生士の役割等に対し造詣の深い,全国の歯科大学,歯学部,医学部,歯科衛生士養成機関,その他関係機関の第一線で活躍されている先生方に執筆していただき,同時に内容・記述についての吟味を経て,歯科衛生士を目指す学生に理解しやすいような配慮がなされています.本協議会としては,今後の歯科衛生士教育の伸展に向けて本シリーズが教育の現場で十分に活用され,引いては国民の健康およびわが国の歯科医療・保健の向上に大いに寄与することを期待しております.
最後に本シリーズの監修にあたり,多くのご助言とご支援・ご協力をいただいた先生方,ならびに全国の歯科衛生士養成機関の関係者に心より厚く御礼申し上げます.
2011 年3 月
全国歯科衛生士教育協議会会長
松井恭平
発刊の辞
今日,歯科衛生士は,高齢社会に伴う医療問題の変化と歯科衛生士の働く領域の拡大などの流れのなか,大きな転換期に立たされています.基礎となる教育に求められる内容も変化してきており,社会のニーズに対応できる教育を行う必要性から2005(平成17)年4 月に歯科衛生士学校養成所指定規則が改正され,歯科衛生士の修業年限は2 年以上から3 年以上に引き上げられ,2010 年4 月からは全校が3 年以上となりました.
また,「日本歯科衛生学会」が2006 年11 月に設立され,歯科衛生士にも学術研究や医療・保健の現場における活躍の成果を発表する場と機会が,飛躍的に拡大しました.さらに,今後ますます変化していく歯科衛生士を取り巻く環境に十分対応しうる歯科衛生士自身のスキルアップが求められています.
「最新歯科衛生士教本」は上記を鑑み,前シリーズである「新歯科衛生士教本」の内容を見直し,現在の歯科衛生士に必要な最新の内容を盛り込むため,2003 年に編集委員会が組織されて検討を進めてまいりましたが,発足以来,社会の変化を背景に,多くの読者からの要望が編集委員会に寄せられるようになりました.そこで,この編集委員会の発展継承をはかり,各分野で歯科衛生士教育に関わる委員を迎えて2008 年から編集委員の構成を新たにし,改めて編集方針や既刊の教本も含めた内容の再点検を行うことで,発行体制を強化しました.
本シリーズでは「考える歯科衛生士」を育てる一助となるよう,読みやすく理解しやすい教本とすることを心がけました.また,到達目標を明示し,用語解説や歯科衛生士にとって重要な内容を別項として記載するなど,新しい体裁を採用しています.
なお,重要と思われる事項については,他分野の教本と重複して記載してありますが,科目間での整合性をはかるよう努めています.
この「最新歯科衛生士教本」が教育で有効に活用され,歯科衛生士を目指す学生の知識修得,および日頃の臨床・臨地実習のお役に立つことを願ってやみません.
2011 年3 月
最新歯科衛生士教本編集委員会
松井恭平* 合場千佳子 遠藤圭子 栗原英見 高阪利美
白鳥たかみ 高見佳代子 田村清美 畠中能子 藤原愛子
前田健康 眞木吉信 松田裕子 山田小枝子
(*編集委員長,五十音順)
執筆の序
「保健情報統計学」という新たな教科書がようやく日の目をみることになった.この教科書は,当初,歯科衛生士教本シリーズ「歯科衛生統計」という標題で1986年に出版された本の改訂のつもりだったが,ここ20年間の歯科保健医療を取り巻く社会環境の変化は大きく,単なる保健衛生に関する統計学だけではなく,現代の社会的なニーズにあった保健情報の考え方とその収集法なども含めた,歯科衛生士養成のための教本ということにした.
また,そうすることによって苦手意識の強い数式をメインにした「統計学」のイメージを払拭し,歯科衛生活動に必要な保健医療情報の収集と取捨選択から,収集したデータの処理と解析まで,目的に応じたステップを踏んだ科学的なアプローチが習得できると考えている.科学的な根拠に基づいた医療保健が求められている現在,歯科衛生活動を展開するためには必須のアイテムとなることは間違いないと思う.
前述したように,「統計学」に限っていえば,数式や数字の羅列に苦手意識をもつ学生は多いと思うが,最近では,コンピュータによる集計と解析がほとんどであるため,選択した統計ソフトに集めたデータを入力すれば,求めたい数値や分析結果はすぐ出てくる.しかしながら,この教本で学んでほしいのは,なぜこの統計手法を使うのか,どうしてこのような検定結果が得られたのかであり,その答えに至る過程を理論的に理解しておくことも,科学的な思考能力を養ううえではとても重要なことではないだろうか.もちろんこの教科書では,統計理論だけではなく,具体的な例題による演習形式も採用して,実際に歯科臨床や保健情報のデータから,統計学的な解析を行う方法を身につけることも心がけた.
さらに,昨今は個人情報の保護に関する規定が厳しいので,このような情報の取り扱いに関する項目も「情報の保護と倫理」として章を設けた.
高度な情報化社会において,さまざまな保健情報を取捨選択してうまく活用し,科学的な思考で歯科衛生活動が展開できる歯科衛生士になるべく,本書を活用していただきたい.
この分野は,まだまだ発展途上であるため,本書の内容や記述に至らない点が多々あると思う.ご意見を頂いて次の改訂の際に生かしたいと考えている.
2011年3月
執筆者代表 眞木吉信
歯科衛生士教育は,昭和24(1949)年に始まって以来,60 年を迎えることになりました.この間,平均寿命と人口構成,疾病構造などの変化,さらには歯科医学・医療技術の発展等を背景に,歯科医療・保健に対する社会的ニーズが高まり,歯科衛生士教育にも質的・量的な充実が要求され,度重なる法制上の整備や改正が行われてきました.平成17(2005)年4 月には,今日の少子高齢化の進展,医療の高度化・多様化など教育を取り巻く環境の変化に伴い,さらなる歯科衛生士の資質向上をはかることを目的にして,歯科衛生士養成所指定規則の改正が行われ,平成22(2010)年にすべての養成機関で修業年限が3 年制以上となりました.
21 世紀を担っていく歯科衛生士には,さまざまな課題が課せられております.今日では,健康志向の高まりや食育の重要性が叫ばれるなか,生活習慣病としての歯周病,全身疾患,摂食・嚥下障害を有した患者や介護を要する高齢者の増加に対し,これまで以上に予防や食べる機能を重視し,口腔と全身の関係を考慮しながら対応していくこと,あるいは他職種との連携が求められています.また,歯周治療の進展や,インプラントなどの技術が広く普及するに伴って患者のニーズが多様化しつつあり,それらの技術に関わるメインテナンス等の新たな知識の習得も必須です.歯科衛生士には,このような,患者のさまざまなニーズに則したよりよい支援ができる視点と能力がますます必要になってきており,そのためには業務の基盤となる知識と技術の習得が基本となります.
全国歯科衛生士教育協議会では,こうした社会的要請に対応すべくこれまで活動の一環として,昭和47(1972)年本協議会最初の編集となる「歯科衛生士教本」,昭和57(1982)年修業年限が2 年制化された時期の「改訂歯科衛生士教本」,平成3(1991)年歯科衛生士試験の統一化に対応した「新歯科衛生士教本」を編集しました.そして今回,厚生労働省「歯科衛生士の資質向上に関する検討会」で提示された内容および上記指定規則改正を踏まえ,本協議会監修の全面改訂版「最新歯科衛生士教本」を発刊するに至りました.
本シリーズは,歯科衛生士教育の実践に永年携わってこられ,また歯科医療における歯科衛生士の役割等に対し造詣の深い,全国の歯科大学,歯学部,医学部,歯科衛生士養成機関,その他関係機関の第一線で活躍されている先生方に執筆していただき,同時に内容・記述についての吟味を経て,歯科衛生士を目指す学生に理解しやすいような配慮がなされています.本協議会としては,今後の歯科衛生士教育の伸展に向けて本シリーズが教育の現場で十分に活用され,引いては国民の健康およびわが国の歯科医療・保健の向上に大いに寄与することを期待しております.
最後に本シリーズの監修にあたり,多くのご助言とご支援・ご協力をいただいた先生方,ならびに全国の歯科衛生士養成機関の関係者に心より厚く御礼申し上げます.
2011 年3 月
全国歯科衛生士教育協議会会長
松井恭平
発刊の辞
今日,歯科衛生士は,高齢社会に伴う医療問題の変化と歯科衛生士の働く領域の拡大などの流れのなか,大きな転換期に立たされています.基礎となる教育に求められる内容も変化してきており,社会のニーズに対応できる教育を行う必要性から2005(平成17)年4 月に歯科衛生士学校養成所指定規則が改正され,歯科衛生士の修業年限は2 年以上から3 年以上に引き上げられ,2010 年4 月からは全校が3 年以上となりました.
また,「日本歯科衛生学会」が2006 年11 月に設立され,歯科衛生士にも学術研究や医療・保健の現場における活躍の成果を発表する場と機会が,飛躍的に拡大しました.さらに,今後ますます変化していく歯科衛生士を取り巻く環境に十分対応しうる歯科衛生士自身のスキルアップが求められています.
「最新歯科衛生士教本」は上記を鑑み,前シリーズである「新歯科衛生士教本」の内容を見直し,現在の歯科衛生士に必要な最新の内容を盛り込むため,2003 年に編集委員会が組織されて検討を進めてまいりましたが,発足以来,社会の変化を背景に,多くの読者からの要望が編集委員会に寄せられるようになりました.そこで,この編集委員会の発展継承をはかり,各分野で歯科衛生士教育に関わる委員を迎えて2008 年から編集委員の構成を新たにし,改めて編集方針や既刊の教本も含めた内容の再点検を行うことで,発行体制を強化しました.
本シリーズでは「考える歯科衛生士」を育てる一助となるよう,読みやすく理解しやすい教本とすることを心がけました.また,到達目標を明示し,用語解説や歯科衛生士にとって重要な内容を別項として記載するなど,新しい体裁を採用しています.
なお,重要と思われる事項については,他分野の教本と重複して記載してありますが,科目間での整合性をはかるよう努めています.
この「最新歯科衛生士教本」が教育で有効に活用され,歯科衛生士を目指す学生の知識修得,および日頃の臨床・臨地実習のお役に立つことを願ってやみません.
2011 年3 月
最新歯科衛生士教本編集委員会
松井恭平* 合場千佳子 遠藤圭子 栗原英見 高阪利美
白鳥たかみ 高見佳代子 田村清美 畠中能子 藤原愛子
前田健康 眞木吉信 松田裕子 山田小枝子
(*編集委員長,五十音順)
執筆の序
「保健情報統計学」という新たな教科書がようやく日の目をみることになった.この教科書は,当初,歯科衛生士教本シリーズ「歯科衛生統計」という標題で1986年に出版された本の改訂のつもりだったが,ここ20年間の歯科保健医療を取り巻く社会環境の変化は大きく,単なる保健衛生に関する統計学だけではなく,現代の社会的なニーズにあった保健情報の考え方とその収集法なども含めた,歯科衛生士養成のための教本ということにした.
また,そうすることによって苦手意識の強い数式をメインにした「統計学」のイメージを払拭し,歯科衛生活動に必要な保健医療情報の収集と取捨選択から,収集したデータの処理と解析まで,目的に応じたステップを踏んだ科学的なアプローチが習得できると考えている.科学的な根拠に基づいた医療保健が求められている現在,歯科衛生活動を展開するためには必須のアイテムとなることは間違いないと思う.
前述したように,「統計学」に限っていえば,数式や数字の羅列に苦手意識をもつ学生は多いと思うが,最近では,コンピュータによる集計と解析がほとんどであるため,選択した統計ソフトに集めたデータを入力すれば,求めたい数値や分析結果はすぐ出てくる.しかしながら,この教本で学んでほしいのは,なぜこの統計手法を使うのか,どうしてこのような検定結果が得られたのかであり,その答えに至る過程を理論的に理解しておくことも,科学的な思考能力を養ううえではとても重要なことではないだろうか.もちろんこの教科書では,統計理論だけではなく,具体的な例題による演習形式も採用して,実際に歯科臨床や保健情報のデータから,統計学的な解析を行う方法を身につけることも心がけた.
さらに,昨今は個人情報の保護に関する規定が厳しいので,このような情報の取り扱いに関する項目も「情報の保護と倫理」として章を設けた.
高度な情報化社会において,さまざまな保健情報を取捨選択してうまく活用し,科学的な思考で歯科衛生活動が展開できる歯科衛生士になるべく,本書を活用していただきたい.
この分野は,まだまだ発展途上であるため,本書の内容や記述に至らない点が多々あると思う.ご意見を頂いて次の改訂の際に生かしたいと考えている.
2011年3月
執筆者代表 眞木吉信
1章 保健情報と保健統計
(1)-保健情報とは
1.データと情報
1)データ
2)情報
3)情報のもつメッセージ
4)ある情報例
2.保健情報
(2)-保健統計とは
1.統計へのスタンス
1)学問としての統計学
2)道具としての統計手法
3)情報そのものとしての統計
4)統計資料の真実性
2.保健統計学の目標
1)4つの目標
2)実例(高木兼寛の研究)
(3)-保健情報の種類
1.基礎と臨床の考え方の根本的な違い
1)病態生理学的な考え方と臨床科学的な考え方
2)確率的事象
3)90%の人に効く薬,あなたは使いますか?
2.EBMとは
1)EBMとエビデンスは異なる
2)EBMはエビデンスに従う医療ではない
3)エビデンスは臨床的な事実だけ
4)EBMではないもの
3.EBMの手順
1)問題の定式化
2)情報の収集
3)情報の批判的吟味
4)情報の適用
5)自己評価
(4)-国家統計調査
1.統計法と統計報告調整法
2.口腔保健に関係のある主な国家統計
1)国勢調査
2)人口動態統計
3)患者調査
4)医療施設調査
5)医師・歯科医師・薬剤師調査
6)病院報告
7)受療行動調査
8)衛生行政報告例
9)社会医療診療行為別調査
10)介護サービス施設・事業所調査
11)21世紀出生児縦断調査
12)21世紀成年者縦断調査
13)国民生活基礎調査
14)薬事工業生産動態統計調査
15)国民健康・栄養調査
16)食中毒統計
17)歯科疾患実態調査
2章 保健情報と疫学
(1)-疫学総論-保健情報から疫学分析へ-
1.疫学とは何か
1)疫学の定義
2)疫学の目的
3)疫学の実績
(2)-健康障害の発生要因
1.疫学における曝露
2.疫学における病因論(宿主-環境関係)
3.多要因原因説
4.疾病の原因と結果との関係(因果関係判定の基準)
Coffee Break オッズ比,相対危険,寄与危険
(3)-疫学の方法論
1.調査方法の分類
1)断面調査と縦断調査
2)前向き研究と後向き研究
2.疫学の研究方法の分類
3.観察研究
1)記述疫学(記述的研究)
2)分析疫学(分析研究)
4.介入研究
1)野外試験(野外研究)
2)地域試験(地域研究)
3)臨床試験
5.スクリーニング(疾病と検査との関係)
3章 歯科疾患の指数
(1)-数量化と指数
1.数量化
2.指標と指数
(2)-齲蝕の指数
1.齲蝕の特徴
2.齲蝕の診断(検出)基準
1)齲蝕の診断
2)歯根面齲蝕の診断
3.WHOの診断基準
4.齲蝕の表現方法
1)DMF
2)defとdmf
3)学校保健安全法に基づく歯科健康診断
4)ICDAS基準(ICDAS II)
5)RID Index
6)Tooth mortality rate
7)Tooth fatality rate by dental caries
(3)-歯周疾患の指数
1.歯周疾患の評価の条件
2.全部診査法と部分診査法
3.PMA Index
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
4.Loe and SilnessのGingival Index(GI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
5.RussellのPeriodontal Index(PI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
6.RamfjordのPeriodontal Disease Index(PDI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
7.Gingival Bone Count(GB Count)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
8.O'LearyのGingival-Periodontal Index(GPI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
9.CPI(Community Periodontal Index)
1)特色
2)診査方法
3)所見の評点と処置内容の分類
(4)-口腔清掃状態の指数
1.Oral Hygiene Index,Oral Hygiene Index-Simplified(OHI,OHI-S)
1)特色
2)診査部位
3)診査基準
4)評価方法
2.Quigley and HeinのPlaque Index
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
3.Silness and LoeのPlaque Index
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
4.Patient Hygiene Performance(PHP)
1)特色
2)診査部位と方法
3)指数計算
5.O'LearyのPlaque Control Record(PCR)
1)特色
2)診査部位と方法
3)指数計算
(5)-不正咬合と歯列不正の指数
1.顎顔面の異常(咬合異常)
2.Angleの不正咬合の分類法
(6)-歯のフッ素症指数
1.Deanの歯のフッ素症の分類
2.地域フッ素症指数
3.その他のエナメル斑の分類
(7)-その他の歯科保健指標
1.歯の実質欠損の指数
2.口腔の健康度を表す指数
3.歯の支持様式の指数
4.咀嚼能力または能率を表現する指標
1)篩分法による咀嚼能力の測定(石原らの方法)
2)チューインガムによる咀嚼能力の測定
3)食片の表面積の増加状況による測定
4)筋電図より測定
5)プレスケール による測定
6)質問票や問診により咀嚼能力を推定する方法
5.摂食・嚥下障害のスクリーニングテスト
1)反復唾液嚥下テスト
2)水飲みテスト(窪田の方法)
3)改訂水飲みテスト
4)フードテスト
5)交互運動能力検査,オーラルディアドコキネシス
4章 保健情報の分析手順
(1)-保健情報の収集(インターネットによる情報収集)
1.e-Stat(政府統計の総合窓口)
1)厚生労働省による統計
2)文部科学省による統計
3)総務省による統計
2.8020 データバンク
1)地域歯科保健データバンク(都道府県別あるいは市町村別)
2)健康日本21・歯の健康データバンク
3)国際口腔保健データバンク
3.PubMed
4.医中誌Web
(2)-調査
1.調査にあたって
1)目的の明確化
2)資料および文献の検索
3)調査計画の立案
2.質問紙作成法
1)質問紙作成の手順
2)各ステップの注意点
(3)-母集団と標本抽出
1.母集団と標本
2.標本抽出法
1)有意抽出法
2)無作為抽出法
3.復元抽出と非復元抽出
5章 保健統計の方法
(1)-データの特性
1.データの尺度
1)名義尺度(類別変数,カテゴリー変数)
2)順序尺度(順序変数)
3)間隔尺度
4)比率尺度
2.分布について
(2)-記述統計-代表値,散布度,相関-
1.代表値と散布度
1)名義尺度の場合
2)順序尺度の場合
3)間隔・比率尺度の場合
2.相関
(3)-推定と信頼区間
1.点推定と区間推定
2.比率尺度の信頼区間
(4)-検定
1.検定と帰無仮説
2.第1 種の誤りと第2 種の誤り
3.検定法の選択
4.検定の実際
1)1標本の場合
2)2標本の場合(2群を比べる)
3)3組以上の群間の比較(k標本の場合)
5.相関係数の検定
(5)-保健情報の多変量解析
1.交絡因子のある場合
2.層化を行う場合
3.多変量解析の例
1)重回帰分析
2)多重ロジスティック回帰分析
(6)-その他
1.推定と検定の使い分け
2.因果関係について
6章 保健情報の分析演習
(1)-解析と検定の演習
1.検定を行う前に
1)データの種類とデータの分布
2)検定の流れ
2.t検定とχ2検定
1)t検定
2)χ2検定(カイ二乗検定)
(2)-プレゼンテーション:データの表現
1.図表の種類と特徴
1)棒グラフ
2)ヒストグラム
3)折れ線グラフ
4)円グラフ(パイグラフ)
5)帯グラフ
6)散布図・相関図
7)レーダーチャート
8)地図図表
9)絵グラフ
2.図表のつくり方
1)図表作成の基本事項
2)棒グラフ
3)ヒストグラム
4)折れ線グラフ
5)円グラフ(パイグラフ)
6)帯グラフ
7)散布図,相関図
8)レーダーチャート
9)地図図表
10)絵グラフ(単位グラフ)
7章 情報の保護と倫理
(1)-情報社会の特性と問題点
1.情報の特性
Coffee Break 情報の形式と内容とを区別する考え方
Coffee Break 情報リテラシー
2.情報社会の特性
3.情報社会の問題点
Coffee Break 法律が追いつかないデジタル万引き
Coffee Break デジタル著作権の整備はこれから
(2)-情報の開示
1.情報開示請求
2.個人情報取扱事業者
(3)-個人情報の保護
Coffee Break まだまだ続く違法業者
1.個人情報とは
Coffee Break 医療機関での個人情報の取り扱い
2.個人情報の適切な取り扱いとは
3.個人情報保護条例とは
Coffee Break 個人情報とプライバシー
Coffee Break 自分のもっている情報はほかの人にもあげられる?
(4)-インターネットと情報倫理(情報モラル)
1.情報倫理(情報モラル)の問題点
2.情報モラルは何を学ぶことなのか
3.自分の身を守るために
Coffee Break モラルの限界?-道路交通法改正と自転車-
付 CPITN(地域歯周疾患治療必要度指数)の集計と評価方法
1.有病者率
2.1人平均有所見部位数
3.必要とされる医療サービス(治療必要度)
4.要処置時間の算出
5.演習
(1)-保健情報とは
1.データと情報
1)データ
2)情報
3)情報のもつメッセージ
4)ある情報例
2.保健情報
(2)-保健統計とは
1.統計へのスタンス
1)学問としての統計学
2)道具としての統計手法
3)情報そのものとしての統計
4)統計資料の真実性
2.保健統計学の目標
1)4つの目標
2)実例(高木兼寛の研究)
(3)-保健情報の種類
1.基礎と臨床の考え方の根本的な違い
1)病態生理学的な考え方と臨床科学的な考え方
2)確率的事象
3)90%の人に効く薬,あなたは使いますか?
2.EBMとは
1)EBMとエビデンスは異なる
2)EBMはエビデンスに従う医療ではない
3)エビデンスは臨床的な事実だけ
4)EBMではないもの
3.EBMの手順
1)問題の定式化
2)情報の収集
3)情報の批判的吟味
4)情報の適用
5)自己評価
(4)-国家統計調査
1.統計法と統計報告調整法
2.口腔保健に関係のある主な国家統計
1)国勢調査
2)人口動態統計
3)患者調査
4)医療施設調査
5)医師・歯科医師・薬剤師調査
6)病院報告
7)受療行動調査
8)衛生行政報告例
9)社会医療診療行為別調査
10)介護サービス施設・事業所調査
11)21世紀出生児縦断調査
12)21世紀成年者縦断調査
13)国民生活基礎調査
14)薬事工業生産動態統計調査
15)国民健康・栄養調査
16)食中毒統計
17)歯科疾患実態調査
2章 保健情報と疫学
(1)-疫学総論-保健情報から疫学分析へ-
1.疫学とは何か
1)疫学の定義
2)疫学の目的
3)疫学の実績
(2)-健康障害の発生要因
1.疫学における曝露
2.疫学における病因論(宿主-環境関係)
3.多要因原因説
4.疾病の原因と結果との関係(因果関係判定の基準)
Coffee Break オッズ比,相対危険,寄与危険
(3)-疫学の方法論
1.調査方法の分類
1)断面調査と縦断調査
2)前向き研究と後向き研究
2.疫学の研究方法の分類
3.観察研究
1)記述疫学(記述的研究)
2)分析疫学(分析研究)
4.介入研究
1)野外試験(野外研究)
2)地域試験(地域研究)
3)臨床試験
5.スクリーニング(疾病と検査との関係)
3章 歯科疾患の指数
(1)-数量化と指数
1.数量化
2.指標と指数
(2)-齲蝕の指数
1.齲蝕の特徴
2.齲蝕の診断(検出)基準
1)齲蝕の診断
2)歯根面齲蝕の診断
3.WHOの診断基準
4.齲蝕の表現方法
1)DMF
2)defとdmf
3)学校保健安全法に基づく歯科健康診断
4)ICDAS基準(ICDAS II)
5)RID Index
6)Tooth mortality rate
7)Tooth fatality rate by dental caries
(3)-歯周疾患の指数
1.歯周疾患の評価の条件
2.全部診査法と部分診査法
3.PMA Index
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
4.Loe and SilnessのGingival Index(GI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
5.RussellのPeriodontal Index(PI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
6.RamfjordのPeriodontal Disease Index(PDI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
7.Gingival Bone Count(GB Count)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
8.O'LearyのGingival-Periodontal Index(GPI)
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
9.CPI(Community Periodontal Index)
1)特色
2)診査方法
3)所見の評点と処置内容の分類
(4)-口腔清掃状態の指数
1.Oral Hygiene Index,Oral Hygiene Index-Simplified(OHI,OHI-S)
1)特色
2)診査部位
3)診査基準
4)評価方法
2.Quigley and HeinのPlaque Index
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
3.Silness and LoeのPlaque Index
1)特色
2)診査部位と基準
3)指数計算
4.Patient Hygiene Performance(PHP)
1)特色
2)診査部位と方法
3)指数計算
5.O'LearyのPlaque Control Record(PCR)
1)特色
2)診査部位と方法
3)指数計算
(5)-不正咬合と歯列不正の指数
1.顎顔面の異常(咬合異常)
2.Angleの不正咬合の分類法
(6)-歯のフッ素症指数
1.Deanの歯のフッ素症の分類
2.地域フッ素症指数
3.その他のエナメル斑の分類
(7)-その他の歯科保健指標
1.歯の実質欠損の指数
2.口腔の健康度を表す指数
3.歯の支持様式の指数
4.咀嚼能力または能率を表現する指標
1)篩分法による咀嚼能力の測定(石原らの方法)
2)チューインガムによる咀嚼能力の測定
3)食片の表面積の増加状況による測定
4)筋電図より測定
5)プレスケール による測定
6)質問票や問診により咀嚼能力を推定する方法
5.摂食・嚥下障害のスクリーニングテスト
1)反復唾液嚥下テスト
2)水飲みテスト(窪田の方法)
3)改訂水飲みテスト
4)フードテスト
5)交互運動能力検査,オーラルディアドコキネシス
4章 保健情報の分析手順
(1)-保健情報の収集(インターネットによる情報収集)
1.e-Stat(政府統計の総合窓口)
1)厚生労働省による統計
2)文部科学省による統計
3)総務省による統計
2.8020 データバンク
1)地域歯科保健データバンク(都道府県別あるいは市町村別)
2)健康日本21・歯の健康データバンク
3)国際口腔保健データバンク
3.PubMed
4.医中誌Web
(2)-調査
1.調査にあたって
1)目的の明確化
2)資料および文献の検索
3)調査計画の立案
2.質問紙作成法
1)質問紙作成の手順
2)各ステップの注意点
(3)-母集団と標本抽出
1.母集団と標本
2.標本抽出法
1)有意抽出法
2)無作為抽出法
3.復元抽出と非復元抽出
5章 保健統計の方法
(1)-データの特性
1.データの尺度
1)名義尺度(類別変数,カテゴリー変数)
2)順序尺度(順序変数)
3)間隔尺度
4)比率尺度
2.分布について
(2)-記述統計-代表値,散布度,相関-
1.代表値と散布度
1)名義尺度の場合
2)順序尺度の場合
3)間隔・比率尺度の場合
2.相関
(3)-推定と信頼区間
1.点推定と区間推定
2.比率尺度の信頼区間
(4)-検定
1.検定と帰無仮説
2.第1 種の誤りと第2 種の誤り
3.検定法の選択
4.検定の実際
1)1標本の場合
2)2標本の場合(2群を比べる)
3)3組以上の群間の比較(k標本の場合)
5.相関係数の検定
(5)-保健情報の多変量解析
1.交絡因子のある場合
2.層化を行う場合
3.多変量解析の例
1)重回帰分析
2)多重ロジスティック回帰分析
(6)-その他
1.推定と検定の使い分け
2.因果関係について
6章 保健情報の分析演習
(1)-解析と検定の演習
1.検定を行う前に
1)データの種類とデータの分布
2)検定の流れ
2.t検定とχ2検定
1)t検定
2)χ2検定(カイ二乗検定)
(2)-プレゼンテーション:データの表現
1.図表の種類と特徴
1)棒グラフ
2)ヒストグラム
3)折れ線グラフ
4)円グラフ(パイグラフ)
5)帯グラフ
6)散布図・相関図
7)レーダーチャート
8)地図図表
9)絵グラフ
2.図表のつくり方
1)図表作成の基本事項
2)棒グラフ
3)ヒストグラム
4)折れ線グラフ
5)円グラフ(パイグラフ)
6)帯グラフ
7)散布図,相関図
8)レーダーチャート
9)地図図表
10)絵グラフ(単位グラフ)
7章 情報の保護と倫理
(1)-情報社会の特性と問題点
1.情報の特性
Coffee Break 情報の形式と内容とを区別する考え方
Coffee Break 情報リテラシー
2.情報社会の特性
3.情報社会の問題点
Coffee Break 法律が追いつかないデジタル万引き
Coffee Break デジタル著作権の整備はこれから
(2)-情報の開示
1.情報開示請求
2.個人情報取扱事業者
(3)-個人情報の保護
Coffee Break まだまだ続く違法業者
1.個人情報とは
Coffee Break 医療機関での個人情報の取り扱い
2.個人情報の適切な取り扱いとは
3.個人情報保護条例とは
Coffee Break 個人情報とプライバシー
Coffee Break 自分のもっている情報はほかの人にもあげられる?
(4)-インターネットと情報倫理(情報モラル)
1.情報倫理(情報モラル)の問題点
2.情報モラルは何を学ぶことなのか
3.自分の身を守るために
Coffee Break モラルの限界?-道路交通法改正と自転車-
付 CPITN(地域歯周疾患治療必要度指数)の集計と評価方法
1.有病者率
2.1人平均有所見部位数
3.必要とされる医療サービス(治療必要度)
4.要処置時間の算出
5.演習