本書の発行にあたって
従来から歯科衛生士は,歯科医師に指示されて,歯周病治療の診療補助を行っています.
しかし,これからはそればかりではなく,より質の高い歯科臨床を行うためには,多くの患者さんとより長く接する機会のある歯科衛生士が,患者さんの気持ちをよくつかむといったことを含めて,患者さんに対応することが必要です.
この本は,これからの歯科衛生士の視点で,歯周病治療における診療補助の役割をどのように考えて,いかに行うとよいのかについて書いたものです.
すなわち歯科衛生士が行う歯周病患者さんの治療の診療補助に際して,これからの歯科衛生士としては,
1) どのように考えて
2) どのように行うとよいのか
「歯科衛生士の歯周病治療における本当の役割とはなにか」について,長期の症例写真も示しながら述べた本です.
歯科衛生士として,
1) 患者さんにどのように接して,
2) どのような考え方でモチベーションをするとよいのか,モチベーションの成功のためのノウハウ,
3) 歯科医師主導型の治療計画だけではなく,「歯科衛生士としての視点」からはどのように患者さんをとらえ,それに参画するとよいのか,
4) 歯周病をどのように考えるか.たとえば歯周病を治りやすい歯周病と治りにくい歯周病とに分けて考え,
5) それぞれにどう対応したらよいのか,
以上の五つを大きなポイントにして述べています.
最近,Evidenceエビデンス(根拠)のある治療の進め方(Evidenceエビデンス Basedベイスド Medicineメディスン:EBM)が重要であるといわれています.
しかし,臨床の実際では,
1) 患者さん自身の患者さん中心の医療「物語り」そのもので,
2) 患者さん自身の個人的な事柄を考慮する
ことが必要です.
そのことを実現するために,歯科衛生士の役割は,きわめて大きいのです.
このように患者さんの「物語り」を重要視した臨床の手法をNBM(Narrativeナラティブ Basedベイスド Medicineメディスン)とよんでいます.
これは,わかりやすくいいますと,
1) 「臨床病歴は,患者さんと医師の交流と対話のなかから生まれてくる」
2) 患者さんの「物語りの尊重と解読こそが,重要な臨床技術である」
ということです(T.グリーンハルほか編集,斉藤清二ほか監訳:ナラティブ・ベイスド・メディスン,臨床における物語りと対話.金剛出版,2001年から引用).
以上のことを含めながら,本書は,これからの歯科衛生士として,
1) 「患者さんの個々の物語りを重要視した視点」から,
2) 歯周病治療の診療補助ではなにを考え,
3) どのような役割をするとよいのか,
について具体的に述べた本です.
したがって,既刊の歯科衛生士用の歯周病治療に関する出版物ですでに紹介されている理論的なこと,ブラッシングのテクニック,スケーリング,ルートプレーニング,スケーラーのシャープニングなど,歯科臨床技術の詳細について重複する部分は極力避け,重要なポイントにしぼって示してあります.
2003年6月28日 第21回日本臨床歯周病学会年次大会の開催日に
池田雅彦佐藤昌美鴫原康子
従来から歯科衛生士は,歯科医師に指示されて,歯周病治療の診療補助を行っています.
しかし,これからはそればかりではなく,より質の高い歯科臨床を行うためには,多くの患者さんとより長く接する機会のある歯科衛生士が,患者さんの気持ちをよくつかむといったことを含めて,患者さんに対応することが必要です.
この本は,これからの歯科衛生士の視点で,歯周病治療における診療補助の役割をどのように考えて,いかに行うとよいのかについて書いたものです.
すなわち歯科衛生士が行う歯周病患者さんの治療の診療補助に際して,これからの歯科衛生士としては,
1) どのように考えて
2) どのように行うとよいのか
「歯科衛生士の歯周病治療における本当の役割とはなにか」について,長期の症例写真も示しながら述べた本です.
歯科衛生士として,
1) 患者さんにどのように接して,
2) どのような考え方でモチベーションをするとよいのか,モチベーションの成功のためのノウハウ,
3) 歯科医師主導型の治療計画だけではなく,「歯科衛生士としての視点」からはどのように患者さんをとらえ,それに参画するとよいのか,
4) 歯周病をどのように考えるか.たとえば歯周病を治りやすい歯周病と治りにくい歯周病とに分けて考え,
5) それぞれにどう対応したらよいのか,
以上の五つを大きなポイントにして述べています.
最近,Evidenceエビデンス(根拠)のある治療の進め方(Evidenceエビデンス Basedベイスド Medicineメディスン:EBM)が重要であるといわれています.
しかし,臨床の実際では,
1) 患者さん自身の患者さん中心の医療「物語り」そのもので,
2) 患者さん自身の個人的な事柄を考慮する
ことが必要です.
そのことを実現するために,歯科衛生士の役割は,きわめて大きいのです.
このように患者さんの「物語り」を重要視した臨床の手法をNBM(Narrativeナラティブ Basedベイスド Medicineメディスン)とよんでいます.
これは,わかりやすくいいますと,
1) 「臨床病歴は,患者さんと医師の交流と対話のなかから生まれてくる」
2) 患者さんの「物語りの尊重と解読こそが,重要な臨床技術である」
ということです(T.グリーンハルほか編集,斉藤清二ほか監訳:ナラティブ・ベイスド・メディスン,臨床における物語りと対話.金剛出版,2001年から引用).
以上のことを含めながら,本書は,これからの歯科衛生士として,
1) 「患者さんの個々の物語りを重要視した視点」から,
2) 歯周病治療の診療補助ではなにを考え,
3) どのような役割をするとよいのか,
について具体的に述べた本です.
したがって,既刊の歯科衛生士用の歯周病治療に関する出版物ですでに紹介されている理論的なこと,ブラッシングのテクニック,スケーリング,ルートプレーニング,スケーラーのシャープニングなど,歯科臨床技術の詳細について重複する部分は極力避け,重要なポイントにしぼって示してあります.
2003年6月28日 第21回日本臨床歯周病学会年次大会の開催日に
池田雅彦佐藤昌美鴫原康子
本書の発行にあたって
第1章 歯周病治療の流れの中での歯科衛生士の役割
1 歯周病とはなにか―歯周病とは歯肉の正常な付着位置が失われた状態
1 歯周病の基礎知識の獲得
2 歯周病の本質―歯肉の正常な付着位置が失われる
2 歯周病治療の目標(ゴール)とは―歯肉の付着位置(attachmentアタッチメント levelレベル)の長期の維持
1 歯周病治療の目標(ゴール)―歯周組織の再生
2 歯周病治療の目標に到達―歯周病治療に成功―するためには
3 歯周診査―口腔内がプラークコントロールのできる環境にあるかどうかを確認すること
4 歯周病を治りにくくする咬合性外傷
3 歯周病治療とは
1 治療の基本は,歯科衛生士による炎症のコントロールにあります
2 歯周病治療の中での歯周ポケットの治療方法
4 歯周病治療の各ステップでの歯科衛生士の役割とは―治療のシステム化で役割が明確になります
1 イニシャルプレパレーション―患者さんが自分の口腔の健康のために実際に行動すること―での歯科衛生士の役割
2 イニシャルセラピーでの歯科衛生士の役割
3 デフィニティブセラピーでの歯科衛生士の役割
4 メインテナンスでの歯科衛生士の役割
5 歯科衛生士の臨床での役割の実際
1 歯科衛生士の患者さんとの対応―カウンセリング的な対応をしよう
2 歯科衛生士は歯肉の変化を見る目と正確なプラークコントロールテクニックを習得しよう
3 歯科衛生士のプラークコントロールテクニックの改善によって,歯肉の改善がみられたケース
4 ルートプレーニング―基本を習得し,確実に行えることが必要
第2章 モチベーションを成功させるための歯科衛生士の役割
1 モチベーションに成功するためには,イニシャルプレパレーション(I.P.)のシステム化が必要
1 炎症への対応だけでは治療がうまくいかない
2 治療やメインテナンスに患者さん自身の積極的な参加が必要
3 治療後のメインテナンスは生涯にわたって継続させる
2 イニシャルプレパレーション(I.P.)とは―患者さんと歯科医療側が行う口腔の健康のための準備
1 患者さんの治療への参加意志を判定
2 イニシャルプレパレーションを二つのステップに分ける
3 イニシャルプレパレーションの実際と歯科衛生士の役割―患者さんの心に口腔の健康の大切さを芽生えさせる
1 イニシャルプレパレーションの第1ステップの実際―口腔の健康は歯科医療側だけでつくるものではなく,患者さん自身で獲得していくもの
2 イニシャルプレパレーションの第2ステップの実際―ブラッシングテクニックの再確認と患者さんへの励ましを忘れずに
3 イニシャルプレパレーションの成功か否かの判定法―患者さん自身が口腔の健康を欲しているかどうかの確認がポイント
4 イニシャルプレパレーションの成功のキーポイント―歯科衛生士がCo-スタッフになる
4 イニシャルプレパレーションを成功させるためには―患者さんの意識を変化させます
1 患者さんの役に立ちたいという視点から出発
2 まず実践の効果を短期的に評価します
第3章 歯科衛生士として提案する歯周病治療の計画案
1 基礎知識―歯科衛生士が歯周病治療計画を提案する意味
1 患者さんの情報をカウンセリング的対応で得る
2 歯周組織を見る目をやしなう
3 プラークコントロールの理論や実践能力を高める
2 歯周病治療計画を提案するうえでの症例の見方のポイント―まずプラークコントロールによって歯周組織の反応をみる
1 治りやすい歯周病―炎症への対応で歯肉が良好に
2 治りにくい歯周病―根分岐部病変と咬合性外傷が関与
3 治りやすい歯周病に対する治療計画の提案―ブラッシングのみでも歯肉の反応がよく,治療の効果や予後が良好の場合
1 患者さんの生活背景を考慮する
2 炎症性の症例の見分け方
3 治りやすい歯周病―重度の成人性歯周炎もブラッシングとルートプレーニングで歯周ポケットが改善
4 治りにくい歯周病I-咬合性外傷の関与した症例に対する治療計画の提案
1 ブラキシズムが関与した症例―10年間の経過
2 治療方法―炎症とブラキシズムへの対応
3 治療経過―ブラキシズムの改善をしながら
4 解説―ブラキシズムが原因と思われる兆候の歯科医師の判断
5 歯周ポケットからの歯科医師の診断―ブラキシズムが関与
6 治療結果
7 治療に対する結論―プラークコントロールだけでなく,ブラキシズムの影響を考慮する
8 治療への歯科衛生士のかかわり方のまとめ―歯周組織の変化をよく観察して,歯科医師とともに治療計画を立案
9 治療に対する考察―プラークコントロールと歯科衛生士のカウンセリング的対応が重要
5 治りにくい歯周病II-糖尿病や高血圧などの患者さんの歯周病治療
1 症例―糖尿病の患者さん
2 糖尿病の患者さんに対する歯周病治療
3 糖尿病の患者さんの歯周病治療に対する考察―インスリン非依存性糖尿病の患者さんは,歯周組織の回復が早い
6 根分岐部病変とその治療の考え方―歯周病の中でも特に治療が困難
1 根分岐部病変の治療―炎症のコントロールと咬合性外傷の処置が必要
2 治療が困難でない根分岐部病変―炎症に対する対応で十分
3 治療が困難な根分岐部病変―咬合性外傷が関与
4 根分岐部病変の治療での歯科衛生士の役割
7 歯肉退縮の症例―ブラッシング圧の調整が重要
第4章 メインテナンスを成功させるための歯科衛生士の役割
1 メインテナンス―良好な歯肉の付着位置の長期維持
1 初診時から計画的なメインテナンスの準備
2 歯科衛生士の引き継ぎや交代時での検討事項
3 メインテナンスを成功させるための条件
2 メインテナンスの成功へのポイント
1 メインテナンスの成功へのポイントは二つ
2 治りやすい歯周病と治りにくい歯周病でのメインテナンス
3 メインテナンスプログラム―メインテナンスのための時間を十分に確保
1 治りやすい歯周病でのメインテナンスプログラムのポイント
2 治りにくい歯周病でのメインテナンスプログラムのポイント
4 メインテナンスでの歯科衛生士の役割―歯科衛生士の主要な仕事
1 メインテナンス期を考慮したイニシャルプレパレーション
2 リコール間隔は患者さんの状態に応じて
3 メインテナンスプログラムの七つのポイント
5 高齢社会におけるメインテナンスでの問題点―初診時から高齢の患者さんのメインテナンス対策を考えておく
1 症例―高齢のため通院が困難となった症例
2 高齢の患者さんのリコール
3 高齢の患者さんのメインテナンスを初診時から考慮
6 症例―高齢者の重度の成人性歯周炎
1 症例1-治療後19年の長期のメインテナンスで口腔の健康を維持
2 症例2-炎症性の治りやすい歯周病では,メインテナンスプログラムを忠実に実行する
3 症例3-咬合性外傷が関与し,治りにくい歯周病でのメインテナンス
Q&A――歯周病の基礎知識獲得と歯周病治療の成功のために
歯科衛生士が読んでおきたい参考文献
あとがき
索引
第1章 歯周病治療の流れの中での歯科衛生士の役割
1 歯周病とはなにか―歯周病とは歯肉の正常な付着位置が失われた状態
1 歯周病の基礎知識の獲得
2 歯周病の本質―歯肉の正常な付着位置が失われる
2 歯周病治療の目標(ゴール)とは―歯肉の付着位置(attachmentアタッチメント levelレベル)の長期の維持
1 歯周病治療の目標(ゴール)―歯周組織の再生
2 歯周病治療の目標に到達―歯周病治療に成功―するためには
3 歯周診査―口腔内がプラークコントロールのできる環境にあるかどうかを確認すること
4 歯周病を治りにくくする咬合性外傷
3 歯周病治療とは
1 治療の基本は,歯科衛生士による炎症のコントロールにあります
2 歯周病治療の中での歯周ポケットの治療方法
4 歯周病治療の各ステップでの歯科衛生士の役割とは―治療のシステム化で役割が明確になります
1 イニシャルプレパレーション―患者さんが自分の口腔の健康のために実際に行動すること―での歯科衛生士の役割
2 イニシャルセラピーでの歯科衛生士の役割
3 デフィニティブセラピーでの歯科衛生士の役割
4 メインテナンスでの歯科衛生士の役割
5 歯科衛生士の臨床での役割の実際
1 歯科衛生士の患者さんとの対応―カウンセリング的な対応をしよう
2 歯科衛生士は歯肉の変化を見る目と正確なプラークコントロールテクニックを習得しよう
3 歯科衛生士のプラークコントロールテクニックの改善によって,歯肉の改善がみられたケース
4 ルートプレーニング―基本を習得し,確実に行えることが必要
第2章 モチベーションを成功させるための歯科衛生士の役割
1 モチベーションに成功するためには,イニシャルプレパレーション(I.P.)のシステム化が必要
1 炎症への対応だけでは治療がうまくいかない
2 治療やメインテナンスに患者さん自身の積極的な参加が必要
3 治療後のメインテナンスは生涯にわたって継続させる
2 イニシャルプレパレーション(I.P.)とは―患者さんと歯科医療側が行う口腔の健康のための準備
1 患者さんの治療への参加意志を判定
2 イニシャルプレパレーションを二つのステップに分ける
3 イニシャルプレパレーションの実際と歯科衛生士の役割―患者さんの心に口腔の健康の大切さを芽生えさせる
1 イニシャルプレパレーションの第1ステップの実際―口腔の健康は歯科医療側だけでつくるものではなく,患者さん自身で獲得していくもの
2 イニシャルプレパレーションの第2ステップの実際―ブラッシングテクニックの再確認と患者さんへの励ましを忘れずに
3 イニシャルプレパレーションの成功か否かの判定法―患者さん自身が口腔の健康を欲しているかどうかの確認がポイント
4 イニシャルプレパレーションの成功のキーポイント―歯科衛生士がCo-スタッフになる
4 イニシャルプレパレーションを成功させるためには―患者さんの意識を変化させます
1 患者さんの役に立ちたいという視点から出発
2 まず実践の効果を短期的に評価します
第3章 歯科衛生士として提案する歯周病治療の計画案
1 基礎知識―歯科衛生士が歯周病治療計画を提案する意味
1 患者さんの情報をカウンセリング的対応で得る
2 歯周組織を見る目をやしなう
3 プラークコントロールの理論や実践能力を高める
2 歯周病治療計画を提案するうえでの症例の見方のポイント―まずプラークコントロールによって歯周組織の反応をみる
1 治りやすい歯周病―炎症への対応で歯肉が良好に
2 治りにくい歯周病―根分岐部病変と咬合性外傷が関与
3 治りやすい歯周病に対する治療計画の提案―ブラッシングのみでも歯肉の反応がよく,治療の効果や予後が良好の場合
1 患者さんの生活背景を考慮する
2 炎症性の症例の見分け方
3 治りやすい歯周病―重度の成人性歯周炎もブラッシングとルートプレーニングで歯周ポケットが改善
4 治りにくい歯周病I-咬合性外傷の関与した症例に対する治療計画の提案
1 ブラキシズムが関与した症例―10年間の経過
2 治療方法―炎症とブラキシズムへの対応
3 治療経過―ブラキシズムの改善をしながら
4 解説―ブラキシズムが原因と思われる兆候の歯科医師の判断
5 歯周ポケットからの歯科医師の診断―ブラキシズムが関与
6 治療結果
7 治療に対する結論―プラークコントロールだけでなく,ブラキシズムの影響を考慮する
8 治療への歯科衛生士のかかわり方のまとめ―歯周組織の変化をよく観察して,歯科医師とともに治療計画を立案
9 治療に対する考察―プラークコントロールと歯科衛生士のカウンセリング的対応が重要
5 治りにくい歯周病II-糖尿病や高血圧などの患者さんの歯周病治療
1 症例―糖尿病の患者さん
2 糖尿病の患者さんに対する歯周病治療
3 糖尿病の患者さんの歯周病治療に対する考察―インスリン非依存性糖尿病の患者さんは,歯周組織の回復が早い
6 根分岐部病変とその治療の考え方―歯周病の中でも特に治療が困難
1 根分岐部病変の治療―炎症のコントロールと咬合性外傷の処置が必要
2 治療が困難でない根分岐部病変―炎症に対する対応で十分
3 治療が困難な根分岐部病変―咬合性外傷が関与
4 根分岐部病変の治療での歯科衛生士の役割
7 歯肉退縮の症例―ブラッシング圧の調整が重要
第4章 メインテナンスを成功させるための歯科衛生士の役割
1 メインテナンス―良好な歯肉の付着位置の長期維持
1 初診時から計画的なメインテナンスの準備
2 歯科衛生士の引き継ぎや交代時での検討事項
3 メインテナンスを成功させるための条件
2 メインテナンスの成功へのポイント
1 メインテナンスの成功へのポイントは二つ
2 治りやすい歯周病と治りにくい歯周病でのメインテナンス
3 メインテナンスプログラム―メインテナンスのための時間を十分に確保
1 治りやすい歯周病でのメインテナンスプログラムのポイント
2 治りにくい歯周病でのメインテナンスプログラムのポイント
4 メインテナンスでの歯科衛生士の役割―歯科衛生士の主要な仕事
1 メインテナンス期を考慮したイニシャルプレパレーション
2 リコール間隔は患者さんの状態に応じて
3 メインテナンスプログラムの七つのポイント
5 高齢社会におけるメインテナンスでの問題点―初診時から高齢の患者さんのメインテナンス対策を考えておく
1 症例―高齢のため通院が困難となった症例
2 高齢の患者さんのリコール
3 高齢の患者さんのメインテナンスを初診時から考慮
6 症例―高齢者の重度の成人性歯周炎
1 症例1-治療後19年の長期のメインテナンスで口腔の健康を維持
2 症例2-炎症性の治りやすい歯周病では,メインテナンスプログラムを忠実に実行する
3 症例3-咬合性外傷が関与し,治りにくい歯周病でのメインテナンス
Q&A――歯周病の基礎知識獲得と歯周病治療の成功のために
歯科衛生士が読んでおきたい参考文献
あとがき
索引