やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

監訳者序文

 口腔の二大疾患として,う蝕と歯周病があげられる.今日,これらの疾患の病因および治療における研究は大きな進歩を遂げ,その予防と早期処置こそが極めて重要なことは周知の事実となった.
 とりわけ歯周病は,その治癒までに長期間,患者も術者もともに大変な労力を要する疾患であり,術者にとっては歯周治療のあらゆる段階で高度な技術的水準が常に要求される.なかでも,歯周治療におけるインスツルメンテーションの巧拙は,治療の成否を決める大きな要素である.
 歯科衛生士Anna Matsuishi Pattisonおよび歯科医師Gordon L.Pattison夫妻の共著である“Periodontal Instrumentation”は,初版の発行以来13年,一貫して世界的な注目を浴び続けている.本書の刊行により,インスツルメンテーションの基礎的訓練の重要性が改めて認識されたのである.そして,Peggy T.Tsutsuiがエキスプローリングを加筆し,さらなる充実を期して昨年秋に第2版が出版された.
 私たちは,以前より本書に注目していたが,一方では,各大学や臨床家のスタディグループなどでも,本書の勉強会が開かれていたようである.また,臨床に従事している歯科衛生士の方々からも,本書を翻訳してほしいという声が出版社に少なからずよせられた.
 歯周治療におけるインスツルメンテーションは,確かに難しい技術が必要とされ,その熟達にはそれ相応の訓練が必要とされる.しかし残念ながら,現在わが国の歯学および歯科衛生士教育では,キュレットの操作をはじめとするインスツルメンテーションの教育時間はかならずしも十分とはいえない面もある.また,重要であるにもかかわらず,これまでも類書がほとんどないのが実情であった.そこでこのたび,原著の改訂を期に,わが国でもぜひとも多くの方々に本書を手にしていただきたいと思い,翻訳に踏み切った.
 訳者は現在,臨床あるいは教育の第一線で活躍している歯科医師ならびに歯科衛生士であり,書名のとおりインスツルメンテーションを主としているため,業務に精通している歯科衛生士を中心とした分担訳となっていることも特徴の一つといえよう.その意味でも,現在臨床で活躍している歯科衛生士の方々の励みになるのではないかと期待している.
 本書では,歯周治療におけるインスツルメンテーションの理論とテクニックを系統的に整理し,読者が自分で確かめながら次のステップに移行できるような配慮がなされている.また,それぞれの章で,基礎的,理論的事項が平易に要領よく解説されている.まず,診査手順として口腔外・口腔内診査法および歯周組織診査法から解説し,続いてエキスプローラーと圧搾空気による歯石の探知法が述べられている.ついで,スケーリングとルートプレーニングを行う意義とその重要性についておさらいした後,特にキュレットの徹底した技術習得およびシャープニング,歯面研磨法のノウハウが記載されている.さらに,治療計画と痛みや不安のコントロール,上級者のためのインスツルメンテーション,歯周病患者用改良型インスツルメントの紹介,歯肉掻爬などについても詳しく解説している.
 原著は,わが国における歯科衛生士の業務範囲を超えた部分についても記載している.しかし,歯科衛生士にとってこれらの事項は,歯科医師の行う治療を理解し,診療補助を行うための知識として欠かせないものである.そうした意味からも本書は,歯科大学・歯学部や歯科衛生士学校の学生のみならず,第一線で活躍する臨床家にとって,術者自身の技術を再評価するうえでもぜひ座右の書としてお薦めする次第である.
 1993年10月 勝山 茂 伊藤公一

訳者序文

 歯周治療に関する書籍や論文を手にするたびに,引用文献として“Periodontal Instrumentation”という書名を目にし,いつのまにかこの書籍に強い興味を覚えました.ただ私自身,インスツルメンテーションの技術については,基礎的なことこそは歯科衛生士学校で学びましたが,むしろ,チェアーサイドで先輩歯科衛生士の行っていることを見様見真似で習得してきたという実感を強くもっておりました.したがって,このような技術習得のために編まれた本が,実際の臨床に役立つかどうかについては,当初疑問がありました.専門書というものは,とにかく知識を得るために読むという固定観念をもっていたのです.
 日常の臨床のなかで,インスツルメンテーションの技術を習得するのは,実にむずかしいものですが,試行錯誤の末に,ようやく“技術の正確さ”が歯周治療の予後にいかに大切であるかがわかりました.そして,教育に従事するようになってからは,今度は自分が習得した技術を教えることのむずかしさを痛感するようになりました.初心者のなかには,技術を頭で形としては理解していても,実際のインスツルメンテーションとなると,うまく使いこなせない者も多くみられます.
 また,歯科衛生士の卒後研修会でインスツルメンテーションを教える機会がありましたが,何年も自己流で臨床を行ってきたベテランであるはずの歯科衛生士が行き詰まっているという事実を知りました.そこで,ちょっとした“コツ“を教えて感謝されることがたびたびありました.そんなとき,この“Periodontal Instrumentation”をあらためて手にしてみると,その“コツ“がこの本に記載されていて,しかも,それが“なぜ”なのかも解説してあるのです.“コツ“と思っていたものが,実は洗練された理論に裏付けられた“技術”にほかならなかったのです.そのうえこの本は,いきなりインスツルメンテーションについて述べたりせずに,それに使用するインスツルメントの説明に始まり,まず手にとって動かし方や当て方を確認してから,一つ一つの段階を踏んだ実践へと進み,最後におさらいをするというシステマティックな訓練法で記載されています.それが,世界的にもこの本が広く,永く読まれているゆえんだと思います.
 私が半信半疑だった“マニュアル”というものがあるとすれば,いまではこの本をおいてほかにはないと思っています.インスツルメンテーションの初心者である歯科衛生士学生や歯科学生の参考書として,そして臨床に従事しているすべての歯科衛生士の自習書として,本書は誠に忠実なパートナーになると確信しています.
 最後に,このたび翻訳の機会を与えてくださり,不慣れな訳に逐一細部までご指導いただいた監訳者の先生方に感謝いたします.また,翻訳にあたり温かい目でいろいろご指導・ご協力いただいた多くの先生方に感謝いたします.そして,訳者として第一線で活躍している歯科衛生士の仲間に恵まれ,本書が出版できたことに心から感謝いたします.
 1993年10月 マンチェスターにて 野村正子

序文

 この本は,臨床に従事している歯科医師,歯科衛生士のみならず,歯科学生,歯科衛生士学生のために書かれたものである.この本は,カリフォルニア大学ロサンゼル校(U.C.L.A.)の医療補助職養成計画としてAnna Matsuishi PattisonとJacquelyn Behrensによる共著“Dental Hygiene:The Detection and Removal of Calculus“の改訂版としてまずは着手された.しかし,改訂版を検討していくうちに,歯科学生,歯科衛生士学生の双方に歯周治療学の基礎的な臨床処置法を系統的に紹介するには,より広い領域を扱った深みのある本が歯科教育において必要であることが明らかになった.そこで,新しいタイトルの新しい本,“Periodontal Instrumentation:A Clinical Manual”が1979年に出版された.初版本は教育現場でもっとも多く採用されてきた.
 “Periodontal Instrumentation”の初版が世に出てから12年間が過ぎた.歯科医学と医学,そしてまさしく社会はAIDSの出現により揺れ動いてきた.歯周治療学では歯周病のさまざまな病型の原因や病因論の理解が著しく深まってきているのがわかる.それにもかかわらず,ペリオドンタルインスツルメンテーション(歯周治療用器具操作)の基本的概念なテクニックおよび歯周治療法の基礎としてのその役割はほとんど変わっていない.私たちはデンタルチェアにいる患者の横に座って,今なおプラーク,歯石,変性セメント質を除去することにより歯周病を治療している.上級者たちは皆,歯周病の治療を成功させるためにインスツルメンテーションの技術が重要であることを強調してきた.その理由により,基本的なインスツルメンテーションの技術を扱っている内容は初版のままである.この版には新しい内容として,インスツルメンテーションの基礎と上級者向けの技術が加筆されている.このことにより,このテキストは学生の初心者から上級者まで,そして臨床経験豊かな個人開業の歯科医師に至るまで広く利用できる.
 もし一般の歯科医師と歯科衛生士が歯周組織診査のテクニックやスケーリングとルートプレーニングのやり方をもっとよく教育されたならば,多くの歯周病患者の治療はもっと成功するであろう.今日行われている多くの歯周外科治療が,歯周病の早期発見,よりよい患者教育,歯肉炎と歯周炎の初期段階でのより徹底したインスツルメンテーションによって避けることができるのはまず間違いがない.
 ペリオドンタルインスツルメンテーション,とりわけスケーリングとルートプレーニングの熟達は,どのような歯周治療法を行うにあたっても成功への根本となる.もし臨床家が念入りに歯肉掻爬をしないならば,最高に洗練された複雑な歯周外科処置でさえ成功しない.あらゆる臨床的な歯周処置のなかで歯肉縁下スケーリングとルートプレーニングは熟達するにはもっともむずかしく,骨の折れる技術である.根面の十分なインスツルメンテーションを自信をもって,確実に行うことのできる臨床家は少ないように思える.なぜならば,この技術は歯科臨床で一般的に行われているが,残念なことに,おもな歯周病学のテキストには相対的にインスツルメンテーションに関連した記述はほとんどない.さらに,たいていの歯科大学でも,臨床教育科目の比較的わずかな時間しか歯科医学の一般臨床での歯周治療法の基礎となっているこの技術を教えることに当てられてはいない.
 この本は6つのモジュール(単元)で構成されており,歯周初期治療のステップに沿って書かれている.モジュールIは診査法で,口腔外・口腔内診査および歯周組織診査を紹介している.モジュールIIは歯石の探知で,エキスプローラーと圧搾空気の使い方について述べている.モジュールIIIはスケーリングとルートプレーニングで,ユニバーサルキュレット,グレーシーキュレット,シックル,ホウ,ファイル,そして超音波スケーラーを使用したスケーリングとルートプレーニングの基礎を教えている.モジュールIVはインスツルメントのシャープニングで,シャープニングの原則を論じ,キュレットとシックルのシャープニングの実際を説明している.モジュールVは歯面研磨で,その基礎と方法を含んでいる.モジュールVIは歯周病患者で,上級者のためのルートインスツルメンテーション,歯周病患者用にとくに改良した新しいインスツルメント,さらに治療計画,痛みと不安のコントロール,歯肉掻爬などの付随事項も含まれている.
 それぞれのモジュールは,はじめに目的,方法の解説で始まる.その後,一連の技術面でのレッスンが続く.私たちは長い間,“どんな方法で“は教えているのだが“なぜ”に力を入れていない教育について関心をもってきた.したがって,それぞれの手順はその役割が討議されたうえで先に進むようになっている.レッスンのあと,適時に復習問題,その解答,実技チェックが続く.実技チェックは各人で自己評価できるだけでなく,インストラクターによる評価もできるようになっている.

謝 辞

 私たちは,この本の出版にあたってご助力ならびに激励をくださった方々に深く感謝いたします.Peggy Tsutsuiは新しいレッスンである“歯周病患者のエキスプローリング”を執筆,校閲,校正するのに長い時間をかけてくれました.南カリフォルニア大学(USC)の歯科衛生士科の他のインストラクターたちからは,初版を改訂している間に貴重な示唆やご意見をいただきました.この本に使用した写真はDon HarrisとMartin Fongの両氏によって撮影されました.画家のValerie Almquist,Maureen De Bose,Ian Warpole,Douglas Yasudaの皆様はわかりやすい詳細なイラストレーションを描いてくれました.Bonina Cohen,Martha Barrera,Sharon Sandersは全員この本の写真の患者モデルとして協力してくれました.Kelly Banksはすばらしい秘書として援助してくれました.私たちはRichard Saslow,Howard Wax,Warner Ratzel諸氏に,そしてとくにこの本のために写真撮影用インスツルメント,グレーシーキュレットに関する歴史的そして技術的な情報を提供してくださいましたヒューフレディー社のKaren Neiner氏に感謝いたします.GCアメリカ社のHank Greenberg氏とMurray Schwartz先生にもこの版のためにインスツルメントと情報をいただきました.
 私たちはHenry Takei先生と奥様のJune Takeiにも感謝いたします.歯科学生と歯科衛生士学生への歯周病学教育に対するお二人の熱意と関心のおかげで,私たちは何度も激励され書き続けることができました.さらに,私たちは同僚でありよき友人でもあり,また初版と第2版を通して,絶え間ないインスピレーション,激励,助言を与えてくれ,専門的な知識や技術の源であったEsther Wilkins先生に心から深甚の意を表します.
 私たちはAppleton & LangeのWilliam Schmitt,Jolene Vezzetti,Charles Evansにもこの原稿の準備段階でのご援助と忍耐力に対して感謝の気持ちを表したいと思います.
 最後に,私たちは,両親,家族,友人,とりわけ私たちの子供であるGeoffreyとAndrewに私たちにがまんしてくれたことにありがとうと言いたいと思います.私たちは私たちの努力を支援してくれた皆様の理解と誠実な忍耐力に対して心からお礼申し上げます.
 カリフォルニア,ロサンゼルス
 1991年6月 Anna Matsuishi Pattison Gordon L.Pattison
監訳者序文……v
訳者序文……vii
序文……ix

モジュールI 診査法
 レッスンA 口腔外・口腔内診査……5
  ミラーの使い方……5
  ミラーの把持法……6
 レッスンB インスツルメンテーションの基礎知識:プローブの使い方……14
  歯周治療用器具の一般的特徴……14
  プローブ……15
  プローブのデザイン……16
  プローブの使い方……17
  プローブの把持法……17
  フィンガーレストの設置とプローブの使い方……18
 レッスンC 歯周組織診査……25
  歯肉の診査……26
  歯肉診査のテクニック……27
  下顎右側臼歯部1/3顎……28
  歯周組織のプロービング……30
  プロービングテクニック……31
  下顎右側臼歯部……32
  下顎前歯部……33
  下顎左側臼歯部……35
  下顎前歯部……37
  下顎右側臼歯部……39
  上顎右側臼歯部……41
  上顎前歯部……42
  上顎左側臼歯部……43
  上顎前歯部……47
  上顎右側臼歯部……48
  根分岐部病変……51
  上下顎根分岐部病変のプロービング……52
  付着歯肉……54
  動揺度……57
  歯の位置……59
  修復物の存在……60
  エックス線写真検査……61
  プラークと歯石……69
  診査のその他の項目……69
  チャートの作成……69
 レッスンD プロービングでなにがわかるか……72

モジュールII 歯石の探知
 レッスンA エキスプローラーの使い方……80
  エキスプローラーの形状……80
  把持法およびフィンガーレストの設置……82
  エキスプローラーの挿入……82
  エキスプローラーの適合……82
  探知ストロークの動作……82
  練習A エキスプローラーの把持法と回転法……83
  練習B エキスプローラーの支点,適合,ストローク……85
  エキスプローラーによる感知……86
  練習C 抜去歯での探知ストロークの動作……88
  練習D マニキンまたは患者での探知ストロークの動作……91
 レッスンB 圧搾空気の使い方……102
  歯石探知のための圧搾空気の使い方……102
  歯肉を反転するための圧搾空気の使い方……104

モジュールIII スケーリングとルートプレーニング
 レッスンA スケーリングとルートプレーニングの基礎……110
  スケーリングとルートプレーニングの準備……111
  キュレットのデザイン……112
  スケーリングとルートプレーニングのテクニック……115
  キュレットの把持法……116
  フィンガーレストの設置……117
  キュレットの正しい作業端の決定……118
  キュレットの基本技術練習……119
  練習A 正しい作業端の決定……119
  キュレット刃部の適合……120
  キュレット刃部の歯肉縁下への挿入……121
  正しい作業角度の設定……121
  練習B 作業角度……122
  側方圧……124
  ストロークの動作……125
  練習C 側方手首前腕運動と適合の連続性……127
  練習D 上下手首前腕運動……128
  練習E 抜去大臼歯あるいはマニキン上での探知,スケーリング,ルートプレーニングのストロークの動作……129
 レッスンB スケーリングとルートプレーニングの方法……137
  歯肉縁上スケーリング……137
  歯肉縁下スケーリングとルートプレーニング……137
  歯肉縁下インスツルメンテーションの方法……138
  歯肉縁下インスツルメンテーション中の視覚的指標……147
 レッスンC ユニバーサルキュレットの使い方……152
  ユニバーサルキュレットのデザイン……152
  ユニバーサルキュレットの使い方:前歯部……153
  前歯部でのユニバーサルキュレットのマニキン実習……153
  ユニバーサルキュレットの使い方:臼歯部……160
  臼歯部でのユニバーサルキュレットのマニキン実習……161
  ユニバーサルキュレットを使用したインスツルメンテーションの手順……164
 レッスンD グレーシーキュレットの使い方……167
  グレーシーキュレットのデザイン……167
  グレーシーキュレットの種類……170
  グレーシーキュレットとユニバーサルキュレットの比較……171
  グレーシーキュレットの使い方の原則……171
  グレーシーキュレットの使い方のマニキン実習……173
  臼歯部1/3顎……174
  前歯部1/3顎……179
 レッスンE 口腔内の部位別インスツルメンテーション……187
  グレーシーキュレットの使い方の患者実習……188
  下顎右側臼歯部1/3顎……188
  下顎前歯部1/3顎……189
  下顎左側臼歯部1/3顎……190
  上顎左側臼歯部1/3顎……191
  上顎前歯部1/3顎……193
  上顎右側臼歯部1/3顎……194
 レッスンF インスツルメンテーションの15原則……201
  練習A タイポドントを用いた実習……201
  原則1:支点の指の圧力……201
  原則2:支点の指と中指を一緒におく……202
  原則3:支点の位置……203
  原則4:側方圧をかけるための中指の脇腹の使い方……203
  原則5:拇指の位置と側方圧……205
  原則6:示指の位置……206
  原則7:中指をわずかに曲げる……206
  原則8:中指と示指を一緒におく……207
  原則9:把持部の位置……208
  原則10:手首の運動と手指の屈伸運動……208
  原則11:側方圧を伴った手首の運動……209
  原則12:拇指の腹の中程を把持部におく……210
  原則13:示指の位置の調整……211
  原則14:支点の回転……211
  原則15:インスツルメントの把持位置……212
  練習B 抜去歯を用いた実習……214
 レッスンG シックルの使い方……217
  シックルのデザイン……217
  前歯部用シックルの使い方……218
  臼歯部用シックルの使い方……220
 レッスンH ホウとファイルの使い方……225
  ホウの使い方……225
  ホウを使用したマニキン実習……226
  ファイルの使い方……228
  ファイルを使用したマニキン実習……230
 レッスンI 超音波スケーラーとエアスケーラーの使い方……234
  超音波スケーラーを使用した患者実習……235

モジュールIV インスツルメントのシャープニング
 レッスンA シャープニングの原則……244
  インスツルメントの鋭利度とその評価法……244
  砥石……245
  シャープニングの目的……246
  シャープニングの原則……246
 レッスンB キュレットのシャープニング……248
  ユニバーサルキュレット……248
  キュレットの側面に対するシャープニング……248
  グレーシーキュレット……252
 レッスンC シックルのシャープニング……257

モジュールV 歯面研磨
 レッスンA 歯面研磨の基礎……264
  歯面研磨を行う理由……264
  歯面研磨による影響……265
  歯面研磨の方法……265
  歯面研磨時の一般的注意事項……266
  歯面研磨の適応……266
  歯面研磨の禁忌……267
  歯面研磨剤……267
 レッスンB 歯面研磨法……268
  ラバーポリッシングカップを使用した歯面研磨法……268

モジュールVI 歯周病患者
 レッスンA 治療計画……277
  包括的治療計画……277
  スケーリングとルートプレーニングの治療計画……279
  共同術者としての歯科医師と歯科衛生士……282
 レッスンB 痛みと不安のコントロール……286
 レッスンC 歯周病患者のエキスプローリング……289
  歯周チャートとエックス線写真……289
  歯根解剖学……289
  練習A 陥凹部,隅角と歯根周囲のエキスプローリング……291
  練習B 根分岐部のエキスプローリング……292
  エキスプローラーの把持法……292
  エキスプローラーの支点,挿入,適合の同時進行……292
  練習C マニキンまたは歯周病患者でのエキスプローリング……293
  触感とその解釈……295
  練習D 抜去歯上の通常の歯石とバーニッシュされた歯石のエキスプローリング……296
 レッスンD 上級者のためのルートインスツルメンテーション……301
  タイポドントを用いた実習……301
  上顎右側臼歯部1/3顎……301
  上顎前歯部1/3顎……316
  上顎左側臼歯部1/3顎……319
  下顎左側臼歯部1/3顎……332
  下顎前歯部1/3顎……341
  下顎右側臼歯部1/3顎……344
  下顎臼歯部での反対側歯列上の支点……349
 レッスンE 歯周病患者用に改良したインスツルメント……351
  アフターファイブキュレット……351
  ミニファイブキュレット……352
  グレーシーカーベット……356
  モーススケーラー(シックル)とモースキュレット……358
  ランガーキュレット……360
  クレーマーネビンスキュレット……362
  シュワルツペリオトリーバーズ……362
  インプラント用プラスチック器具……363
  ODU11-12エキスプローラー……364
  ODU11-12エキスプローラーの使い方……365
 レッスンF 歯肉掻爬……368
  掻爬療法……368
  歯肉掻爬の理論的根拠……369
  歯肉掻爬の適応症……370
  歯肉掻爬の禁忌症……371
  歯肉掻爬とスケーリング,ルートプレーニングの関係……371
  歯肉掻爬の術式……372
  歯肉掻爬後の治癒……375
  歯肉掻爬成功の評価……376
 レッスンG 歯周包填剤と抜糸……379
  非ユージノール系歯周包填剤:コーパック……379
  前歯部における歯周包填剤の貼付の患者実習……381
  臼歯部における歯周包填剤の貼付のマニキン実習……383
  歯周包填剤に関する患者指導……385
  歯周包填剤の除去……387
  抜糸……388
 レッスンH 術後指導……392
  スケーリング,ルートプレーニング後の患者指導……392
  歯肉掻爬後の患者指導……395
 レッスンI 根面の知覚鈍麻法……396

索引……403