やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第1版の序

 この本の母体は,昭和43年に出版した歯科技工全書の“充填“である.この“充填”の本の発行以来歯科材料,器械の進歩・発展はめざましく,保存修復材料も次々と新製品が開発され,新時代にあうように本の改訂をする必要が感ぜられ,昭和55年に,総論の部の拡大,補充を加え,新修復材料の追加をして,本の名称も“保存修復”と変えて世に送り出した.そして今日に至るまで,歯科大学の学生諸君の参考書として,あるいは各地の歯科衛生士学校や技工士学校で教科書として広く使用していただいたほか,歯科衛生士や看護婦諸氏の保存修復学の手引き書として使うなど,数多くの方々に読んでいただいたことは,著者として望外の喜びであると同時に,感謝にたえない.
 ところがこの“保存修復”の本を,歯科大学で教科書の1つとして使ってみたところ,全般にわたって内容が簡潔にすぎ,各所に不足を感じた.とくに総論の部は参考書としても物足りず,さらに各論でも鋳造用合金の項がないことが目についた.また衛生士学校や技工士学校の諸氏が教科書としてこの本を使用するには,実際臨床で使用する修復材料の説明がかなりあって,いわば衛生士や技工士諸氏に関係のないと思われる修復材料の項が多くなりすぎていた.
 そこで今回は思い切って歯科大学学生の“保存修復“を学ぶための入門書として使える内容のものにする決心をし,本の内容を拡大・補充し,各章には“本章のねらい”という新しいイントロダクションを設けたりし,著書名も“最新保存修復”に変えて世に送り出すことにした.したがって,本書を衛生士学校や技工士学校の教育に用いる場合には,項目や内容を適宜取捨選択して講義して下さるよう,担当講師の先生方にお願い申し上げる.
 さて今回とくに補充したところは,歯の硬組織欠損,窩洞の外形,保持力,歯髄保護,仮封材,歯肉の排除,窩洞形成用具・器械,修復材の面の性状,仕上げ研磨,修復の補助法,そして鋳造用合金の項である.最近,エナメル質の酸処理やボンディング材を併用し,歯質と接着するコンポジットレジンの修復術式が広まりつつあり,窩洞の形態も大きく変化していて,この本も新時代にそった窩洞に変える必要があるように思われるが,ここでは基礎を学ぶという意味から,あえてBlackシステムを踏襲した.なお,各種修復用窩洞模型について整備・再撮影することになったが,これはすべて教室の土居隆博助手が教育・研究の余暇に熱心に形成して下さったものである.同君の労に心から謝意を表する.また,窩洞形成用具・器械および歯科鋳造用合金の項は,橋本弘一教授監修の“歯科材料と臨床”の本で,私が分担執筆したところから一部転用掲載したことをお断り申し上げておく.
 この本の発行にあたって,母体の“充填“と“保存修復”の本に掲載してあった恩師総山孝雄教授の著書から引用させていただいた沢山の図,愛歯技工専門学校の御厚意によるポーセレンインレー調製の術式写真,および東北大学歯学部奥田礼一教授と小野喬助教授に御協力いただいたシリコーン積層二重印象法や,リングレスモールドの漬温水吸水膨張法による埋没・鋳造の一連の術式写真は,再び掲載させていただいた.ここに総山教授,愛歯技工専門学校の関係各位,そして東北大学歯学部の奥田教授,小野助教授に衷心より感謝の意を表する.またすばらしい走査電顕写真を提供して下さったデンマーク王立歯科大学の恩師K.D.Jφrgensen教授に心から御礼申し上げる.さらに寒天・アルジネート連合印象法による印象採得などについては教室の伊藤和雄講師,羽成基博士をはじめ全教室員の協力によるものであり,写真撮影に関してはフォトセンターの高橋良治氏の援助・協力によるものである.ここに御協力いただいた諸氏に対し深甚の謝意を表するとともに,原稿の整理・校正いっさいを引き受けて下さった医歯薬出版株式会社に厚く御礼申し上げる.
 終わりに本書が学生生徒諸君の保存修復を学ぶうえで,多少なりとも参考になれば幸いであると同時に,本の内容を数年ごとに,できるだけその時代にそった内容に改訂していくことをここにお約束申し上げる.
 1984年2月 和久本貞雄

第2版の序

 本書を世に送り出してから早や10年が経過した.その間に部分的な修正はしてきたが,科学の進歩発展は目覚ましく,それに対応するために思いきった内容の改訂の必要を感じていた.さらに本書を使って講義をされている先生より,印象材や仮封材に関する項目を新設してほしいとの要望などが寄せられていた.また,修復の花形であったコンポジットレジンに関しても,発刊当時は化学重合型であったものが,現在では可視光線の照射によって硬化する光重合型に代わり,またポーセレンインレーの焼成法も大きく変わっていて,早急に全面的な改訂の必要性に迫られていた.幸いにも1991年の3月末に昭和大学を定年退職し,多少とも自分の時間をもてるようになったので,ここに本書を改訂することの決意を固めた次第である.
 そして最も内容の変化の激しいコンポジットレジンについては,この方面に造詣の深い伊藤和雄助教授に参画を願い,その幅広い一連の研究を基に,内容の全面改訂を行った次第である.また指摘のあった印象材に関しては,メタルインレー調製の術式の項で各種の印象材の取り扱い方を述べてあるが,やはり各種印象材について総括的に記述するほうがよいと思われたので,各論の前に新たに項を設け,その種類と組成,硬化過程などを簡潔に記述した.
 次に仮封材に関しても,昔からある仮封用セメント類が,今なお使われているものもある一方,姿を消したものもあり,新たにレジン系のものが登場したりして,目まぐるしい変化をきたしている.そこで,新たに仮封材の項を設けることにした.
 ポーセレンインレーに関しては,以前は愛歯技工専門学校のご好意で,その製作順序の写真を多く提供していただき,掲載させていただいたが,現時点では,新しい耐火材模型上で焼成する方式で,比較的容易に,適合精度が高くて丈夫なインレーが調製できるようになったそうで,その方面では第一人者であり,世界的なセラミストであるクワタカレッジの桑田正博先生と菊池公志先生にお願いして,多くの写真を提供していただいた.ご多忙のなかをご協力いただき,心から感謝申しあげる.また最近では,コンピュータの助けによって,ポーセレンインレーの設計から調製までを,治療室のチェアーサイドで行えるセレックシステムがたいへんな話題になっていることから,株式会社モリタにお願いしてその写真の提供を受け,その概略を紹介することとした.さらに合鍵を削り出して作るのと同じような原理で,レジンで作ったインレーの原形をなぞることで,他端でポーセレンブロックを削り出していくセレイシステム,さらにポーセレンを加熱・軟化して,高圧で鋳型内に鋳込んでポーセレンインレーなどを作るIPSエンプレスも,現時点での歯科界で大きな話題になっていることから,この日本代理店である白水貿易株式会社にお願いして,資料と写真の提供をいただき,本書の改訂版に花を添えていただいた.ここに株式会社モリタ,ならびに白水貿易株式会社に心から御礼を申しあげる.
 次に,アマルガム修復と直接金修復についてであるが,アマルガムの水銀による環境汚染が問題となり,臨床での使用が極端に少なくなり,数年後にはアマルガムの全面使用禁止を宣言している国もあることから,本書のアマルガムの項を縮小することを余儀なくされた.しかしわが国の臨床家のなかには,今なおアマルガムを使用している方もあり,アメリカでは現在もかなり広く使用していることから,全面削除することもできず,説明写真を大幅に割愛し,本文はそのままとした.しかしアマルガムに代わる練成充填材としてガリウムアロイが徳力本店の研究室で開発され,国の内外でかなり話題となっていることから,これを本書で取り上げ,簡潔に紹介してみた.また金箔やスポンジゴールドで修復する直接金修復に関しても,現時点では歯科大学で講義や示説をする程度であって,臨床で使用することはほとんどなくなった.したがって本書でもこの項の説明写真をかなり割愛した.
 近年,経済の発展に伴って患者の要求も高度化し,歯の形態,色調,配列,調和など,審美性の改善に関する要望が強くなってくるなか,日本歯科審美学会が設立された.そして現在ではその国際学会までできた.歯科審美に関する要望のなかでも変色歯を治してほしいとの要望がかなりあることから,この方面に造詣が深く,共著者である久光久教授と相談し,「変色歯の処置」という章を設け,変色歯の原因や漂白法,レジンやポーセレンによる修復法などを簡潔にまとめてみた.なお,ポーセレンラミネートベニアについては,カスプデンタルサプライの坂清子先生,山田和伸先生よりすばらしい症例写真のご提供をいただいた.ここに深甚なる感謝の意を表する.
 以上のように本書改訂にあたっては,多くの先生方のご支援,ご厚情をいただいた.ここに改めて心からなる御礼を申し上げる.さらに原稿の整理,校正を担当してくださった医歯薬出版株式会社の担当者の方に感謝の意を表する.
 本書が歯学部学生諸君,さらに歯科衛生士学校の生徒や歯科技工士学校の生徒諸君の保存修復を学ぶうえで多少なりとも参考になれば,著者にとってこのうえない喜びであると同時に,本書の内容について読者諸氏のご叱声,ご意見,さらにご質問などをお寄せいただけれは幸いである.
 1995年3月10日 和久本貞雄
総論
 1.保存修復学の意義
 2.修復の目的と手順
  修復の目的
   1.歯の解剖的形態や機能の回復
   2.歯の硬組織疾患の制止,予防および歯髄保護
   3.歯周組織疾患の制止および予防
   4.歯の審美的補正
  修復の手順
 3.保存修復の種類
  材料の特性による分類
   1.成形修復
   2.インレー
   3.直接金修復
  修復材料の数による分類
   1.単一修復
   2.複合修復
  修復物の耐久性による分類
   1.永久修復
   2.暫間修復
  保存修復の適応症
  保存修復の禁忌症
 4.歯の硬組織欠損
  エナメル質と象牙質
  う蝕の好発部位
  急性う蝕と慢性う蝕
  う蝕の進行と形態
   1.小窩裂溝う蝕
   2.平滑面う蝕
  初期エナメル質う蝕
  う蝕の進行深度による分類
  発生時期による分類
  う蝕象牙質
  軟化象牙質の識別
  う蝕の診査
   1.視診
   2.触診
   3.温度診
   4.X線診
   5.電気診
   6.診査結果の記載
 5.修復材料の特性
  成形修復材の特色と適応
   1.歯科用セメント
    1)リン酸亜鉛セメント
    2)ケイ酸セメント
    3)ケイリン酸セメント
    4)酸化亜鉛(亜鉛華)ユージノールセメント
    5)カルボキシレートセメント
    6)グラスアイオノマーセメント
   2.レジン修復
    1)MMA系常温重合レジン
    2)コンポジットレジン
    3)裂溝封鎖用レジン
   3.アマルガム修復
  直接金修復の特色と適応
   1.金箔および結晶金
  インレーの特色と適応
   1.メタルインレー
   2.陶材インレー
   3.レジンインレー
 6.窩洞
  窩洞の意義
  窩洞および窩洞各部の名称
   1.窩洞の名称
    1)窩洞の位置する歯面による名称
    2)内側性窩洞と外側性窩洞
    3)技術的特性に基づく分類
   2.窩洞各部の名称
    1)窩壁の名称
    2)隅角の名称
  窩洞形態の原則
  窩洞外形
    1)自浄域と不潔域
    2)各不潔域における予防拡大の原則
 7.抵抗形態
  残存歯質の破折防止を考慮した抵抗形態
  修復物の変形,破折の防止を考慮した抵抗形態
 8.修復物の保持と窩洞の保持形態
  修復物脱落の因子
  窩洞の保持形態
   1.基本的保持形態
   2.補助的保持形態
   3.保持効力の種類
   4.接着による保持効力
 9.便宜形態
   1.インレー窩洞の便宜形態
   2.歯間作業のための便宜形態
   3.金箔修復窩洞の起始点
 10.窩縁形態
   1.遊離エナメル質の除去
   2.窩縁隅角の角度
   3.窩縁斜面
    1)窩縁斜面の目的
    2)窩縁斜面の傾斜度
    3)窩縁斜面の幅
   4.インレー窩洞歯肉側窩縁部の特殊形態
    1)スライスカット
    2)有肩,無肩,凹肩
 11.歯髄保護
   1.歯髄刺激の原因
    1)う蝕や破折があるための刺激
    2)窩洞形成時の切削刺激
    3)窩洞形成後の刺激
    4)修復後の刺激
   2.歯髄保護の基本方針
    1)硬組織疾患の早期発見と早期処置
    2)切削時の対策
    3)裏層
    4)仮封
 12.窩洞形成用器具,器械
  手用切削器具
   1.手用切削器具の番号
   2.手用切削器具の種類と用途
  回転式切削器械
   1.回転数と周速・回転力
   2.回転数と振動,騒音
   3.回転数と歯髄
   4.電気エンジン用,マイクロモーター用ハンドピース
   5.エアータービン用ハンドピース
   6.高速切削時の注意事項
   7.高速切削時の注水冷却の目的
  回転式切削工具
   1.低速用バー
    1)球形バー
    2)倒円錐形バー
    3)平頭裂溝状バー
    4)■形裂溝状バー
    5)その他のバー
   2.高速切削用バー
   3.ダイヤモンドポイント
   4.カーボランダムポイント
   5.その他の切削工具
 13.修復材料の一般的性質
  歯科理工学的知識の重要性
  修復材料の所要性質
   1.機械的性質
    1)強靭 性
    2)耐摩耗性
    3)縁端強さ
   2.理学的性質
    1)寸法変化
    2)熱伝導性
    3)電気伝導性
    4)X線不透過性
    5)光透過性
    6)歯質接着性
   3.生物・化学的性質
    1)化学的安定性
    2)無毒性・消毒性
    3)歯質強化性
   4.審美的性質
   5.操作 性
   6.経済性
  修復材料の選択基準
   1.修復歯の部位による基準
   2.欠損の形態や大きさによる基準
   3.口腔衛生状態やう蝕活性度
   4.患者の年齢,性別,治療に対する要求度
 14.修復物の形状
  修復物の外面的形態
   1.修復物辺縁の形態
    1)辺縁部のう蝕再発予防形態
    2)辺縁部の歯肉炎予防形態
   2.修復物咬合面の形態
    1)咬頭および咬合斜面の形態
    2)窩溝の形態
    3)辺縁隆線部の形態
   3.修復物の辺縁や唇面の形態
   4.修復物隣接面の形態
    1)接触点の意義および重要性
    2)接触点の位置
    3)接触点の形状
  修復物表面の性状
    1)修復物の仕上げ,研磨の目的
    2)仕上げ研磨の意義
    3)仕上げ研磨用具
  修復物の窩壁への密着・適合
    1)窩壁への密着・適合の重要性
    2)修復物の封鎖性に影響を与える因子
 15.修復の補助法
  除痛法
   1.局所的方法
    1)浸潤麻酔
    2)伝達麻酔
    3)電気麻酔
   2.全身的方法
    1)全身麻酔
    2)精神鎮静法
    3)催眠法
   3.東洋医学的方法
    1)ハリ麻酔
    2)経皮電気刺激麻酔
    3)指圧麻酔
  防湿法
   1.防湿法の目的
   2.ラバーダム防湿法
    1)ラバーダム防湿法用器材
   3.ラバーダムクランプ
   4.ラバーダム防湿法の長所と短所
    1)長所
    2)短所
   5.簡易防湿法
  歯肉排除法
   1.歯肉排除法の目的
   2.歯肉排除法の種類
    1)即時歯肉排除法
    2)緩徐歯肉排除法
  歯間分離
   1.歯間距離
   2.歯間距離が短縮する原因とその弊害
    1)原因
    2)弊害
   3.歯間分離の目的
   4.歯間分離法の種類
    1)即時分離法
    2)緩徐分離法
  隔壁法
   1.隔壁法の適応
   2.隔壁法の目的
   3.隔壁材の所要性質
   4.クサビ併用の目的
   5.隔壁法の種類
    1)即製隔壁
    2)既成隔壁
 16.印象材と模型材
  印象材
   1.印象材の意義
   2.印象材の種類
    1)モデリングコンパウンド
    2)寒天印象材
    3)アルジネート印象材
    4)ポリサルファイドラバー印象材
    5)シリコーンラバー印象材
    6)ポリエーテルラバー印象材
  模型材
   1.模型材の意義
   2.模型材の所要性質
   3.歯科用石膏
    1)普通石膏(β石膏)
    2)硬質石膏(α石膏)
    3)超硬質石膏(α石膏)
   4.石膏と水との練和

各論
 1.成形修復
  歯科用セメント
   1.セメントの意義
   2.歯科用セメントの種類
    1)リン酸亜鉛セメント
    2)ケイ酸セメント
    3)ケイリン酸セメント
    4)酸化亜鉛(亜鉛華)ユージノールセメント
    5)カルボキシレートセメント
    6)グラスアイオノマーセメント
    7)レジンセメント
    8)その他のセメント
  レジン修復
   1.MMA系レジン修復
    1)MMA系レジンの特色
    2)MMA系レジンの化学
    3)MMA系レジンの体積変化
    4)MMA系レジンの修復術式
   2.コンポジットレジン修復
    1)コンポジットレジンの開発
    2)コンポジットレジンの改良
    3)コンポジットレジンの分類
    4)レジンと歯質(エナメル質と象牙質)の接着について
    5)コンポジットレジン修復の基本的な5段階処理
    6)コンポジットレジンの適応と長所,短所
    7)コンポジットレジンの填塞術式
   3.その他のレジン
    1)小窩裂溝封鎖用レジン
    2)表面塗布材(表面滑沢材,グレーズ材)
  アマルガム修復
   1.アマルガム修復の意義
   2.銀・スズアマルガムの組成
   3.アマルガム用合金の種類
    1)無亜鉛アマルガム合金
    2)微粒子アマルガム合金
    3)錠剤型アマルガム合金
    4)球状合金
    5)分散強化型アマルガム合金
    6)その他のアマルガム合金
   4.銀・スズアマルガムの硬化過程
    1)従来型アマルガム
    2)分散強化型アマルガム
   5.アマルガムの填塞術式
 (附)ガリウム合金修復
   1.ガリウム合金の意義
   2.ガリウム合金の特色
   3.市販ガリウム合金の使い方
 2.直接金修復
   1.直接金修復の意義
   2.金箔の材料
   3.金箔修復の術式
 3.インレー
   1.インレーの意義
  陶材インレー
   1.陶材インレーの意義
   2.陶材の種類と性状
   3.窯焼法の種類
    1)マトリックスによる焼成法
    2)耐火性模型材による焼成法
    3)その他の調製法
   4.陶材インレー調製の術式
    1)色合わせ
    2)粉末の填入
    3)初焼 き
    4)中焼 き
    5)仕上げ焼き
   5.陶材インレーの特殊製作法
    1)耐火材を応用した陶材インレー 「ESTHECITE」の製作法
    2)CAD/CAM Cerec system(セレックシステム)による方法
    3)Celay Milling system(セレイシステム)
    4)IPS Empress(エンプレス)
  メタルインレー
   1.メタルインレーの意義
   2.メタルインレー調製の手順
   3.蝋形 成
   4.スプルー線の植立
   5.埋没 材
   6.蝋型の埋没法
    1)吸水膨張法
    2)加熱膨張法
   7.リング内に緩衝用リボンの裏層
   8.湯溜り
   9.蝋型のリング内の位置
   10.蝋型の清掃
   11.埋没材の練和
   12.蝋型の埋没
   13.埋没リングの加熱
   14.リングの再加熱
   15.鋳造機
   16.鋳造後の処置
   17.メタルインレー調製の術式
  歯科鋳造用合金
   1.金合金
    1)タイプI
    2)タイプII
    3)タイプIII
    4)タイプIV
   2.銀合金
    1)金パラジウム銀合金
    2)その他の銀合金
   3.銅合金
   4.コバルトクロム合金
   5.ニッケルクロム合金
  レジンインレー
 4.変色歯の処置
   1.歯の変色の原因
   2.変色歯の漂白
    1)生活歯の漂白法
    2)失活歯の漂白法
   3.コンポジットレジンによる修復
    1)コンポジットレジンによる直接修復
    2)レジンラミネートベニアインレーによる修復
   4.ポーセレンラミネートベニアによる修復

 文献
 索引