やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

序文
 このたび,『ビジュアルレクチャー 内部障害理学療法学』を増補・新装し,『最新理学療法学講座 内部障害理学療法学』を発刊することになりました.本書には内部障害を専門とする大学教授としてのすべてを傾注したといっても過言でなく,「自分が学生だったらこんな授業を受けたい」と思うような学生目線での丁寧な記述を心がけています.すなわち本書は私の講義ノートそのもので,読みながら講義の臨場感を感じていただけるものと思います.
 内部障害理学療法は運動器理学療法や神経系理学療法のようなダイナミックな徒手的治療手技がないために,理学療法学を学ぶ学生の皆さんからはやや難しくおもしろみのないものと感じられるかもしれません.しかし,実際の臨床現場に出てみると,運動を主な治療手段とする理学療法士は,身体に障害のある患者さんに対して「運動」という身体ストレスをかけることになります.患者さんは運動器,神経などと分けられるものではなく,心身を全体から把握することの重要性や,心臓,呼吸,代謝などの目に見えない身体内部の機能を正確に把握する重要性に気づくことでしょう.情報収集と病態のアセスメントが内部障害理学療法の本質で,内部障害理学療法学の知識は必ずや皆さんの盾となり鎧となり,障害に悩む患者さんの味方になることでしょう.日本では高齢化がさらに進み,内部疾患を有する患者さんはまだまだ増えていきます.本科目の学習を安易に済ませることなく,この教科書を利用して内部障害理学療法学を確実に理学療法士としての基礎知識にしていただければと思います.
 今回も呼吸機能障害の理学療法については,私が最も信頼する理学療法士の一人である同僚の森沢知之先生にご執筆いただきました.また,がんのリハビリテーションについても,引き続きこの分野の牽引役である高倉保幸先生・國澤洋介先生にご執筆いただきました.症例は西川淳一先生に提供いただきました.各著者の協力により内容が洗練され,品質も格段に向上したと思います.そして最後に,本書をビジュアルレクチャーシリーズから最新理学療法学講座シリーズに移行していただき,遅筆な私に根気よくお付き合いいただいた医歯薬出版株式会社の編集担当者に深く感謝の意を表したいと思います.
 2021年1月
 高橋哲也
1章 内部障害理学療法学総論
 (高橋哲也)
 1 内部障害の定義,疫学,扱う範囲
  内部障害には具体的にどのような障害が含まれるのか?
  理学療法士が内部障害を本当に扱うのか?
  内部障害者が増えている
  65歳以上の障害者手帳1級所持者数は心臓機能障害が第1位
  循環器疾患や呼吸器疾患の治療は医科診療医療費に占める割合も多い
  医療保険の疾患別リハビリテーションの4つに2つは内部障害
 2 内部障害の認定
  内部障害の認定手順
  障害程度等級
  身体障害認定基準
2章 呼吸機能障害と理学療法
 (森沢知之)
 1 呼吸器の構造と呼吸調節機能
  呼吸器の構造
   1.気道
   2.肺胞の構造と循環器の関連
   3.肺葉と肺区域
  肺循環
  呼吸調節機能のメカニズム
 2 呼吸機能評価の意義と方法
  スパイロメトリ(肺機能検査)
   1.測定方法
   2.変動の要因
  スパイログラム(肺気量分画)
   1.4つの肺気量位
   2.4つのvolume
   3.4つのcapacity
  最大呼気努力曲線
  スパイロメータによる換気障害の判定
  フローボリューム曲線
   1.健常人のフローボリューム曲線
   2.呼吸器疾患のフローボリューム曲線
  呼吸筋力
   1.測定方法
  呼吸困難感
   1.直接的評価法
   2.間接的評価法
  視診,触診,聴診,打診
   1.視診,触診
   2.打診
   3.聴診
 3 呼吸機能検査
  運動負荷試験がなぜ必要か?
  フィールドウォーキングテスト
   1.6分間歩行試験
   2.シャトル・ウォーキング試験
  心肺運動負荷試験
   1.ランプ負荷試験
   2.多段階漸増負荷試験
   3.一段階負荷試験
  血液ガスと呼吸機能
   1.動脈血酸素分圧(PaO2)
   2.動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)
   3.SaO2およびSpO2の意味と正常値
  pHの意味と正常値
 4 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)
  慢性閉塞性肺疾患(COPD)とは?
  COPDの病態は?
  COPDの診断と治療は?
  COPDの画像所見は?
  COPDの理学療法は?
   1.呼吸状態
   2.呼吸困難
   3.運動耐容能
   4.骨格筋評価
   5.ADL,QOL評価
  COPDの理学療法の進め方
   1.呼吸コントロール
   2.ストレッチング
   3.コンディショニング
   4.ADLトレーニング
   5.全身持久力トレーニング
   6.骨格筋に対する筋力トレーニング
   7.呼吸筋に対する筋力トレーニング
 5 気管支喘息
  気管支喘息の特徴と治療は?
   1.特徴
   2.治療
  気管支喘息の胸部X線画像の特徴は?
  気管支喘息の理学療法は?
   1.リラクセーション
   2.口すぼめ呼吸
 6 肺水腫
  肺水腫の特徴と治療法は?
  肺水腫の胸部X線画像は?
  肺水腫の理学療法は?
 7 間質性肺炎
  特発性間質性肺炎の特徴と治療は?
   1.特徴
   2.治療
  特発性間質性肺炎の胸部X線画像は?
  特発性間質性肺炎の理学療法は?
 8 肺結核後遺症
  肺結核後遺症の特徴と治療は?
   1.特徴
   2.治療
  肺結核後遺症の胸部X線画像は?
  肺結核後遺症の理学療法は?
 9 外科手術後
  外科手術後の症状は?
   1.肺活量の減少
   2.機能的残気量の低下
   3.術創部の疼痛
   4.分泌物増加
   5.換気血流比の不均衡
  外科手術後の胸部X線画像は?
  外科手術後の理学療法は?
   1.手術前
   2.手術後
 10 睡眠時無呼吸症候群
  閉塞型睡眠時無呼吸の特徴と治療は?
   1.特徴
   2.治療
  閉塞型睡眠時無呼吸の理学療法は?
   1.減量
   2.生活指導
   3.体位療法
 11 排痰法
  体位排痰法
   1.体位排痰法の適応と禁忌
   2.体位排痰法の手順
  ハフィング(強制呼出手技)
   1.ハフィングの適応と禁忌
   2.ハフィングの方法
  咳嗽
   1.咳嗽反射のメカニズム
   2.咳嗽の方法
   3.咳嗽介助
  アクティブサイクル呼吸法
  その他の方法
 12 胸郭可動域練習(胸郭モビライゼーション)
  徒手胸郭伸張法
   1.肋骨の捻転
   2.胸郭の捻転
   3.胸郭の側屈
   4.シルベスター法
  肋間筋ストレッチ
  呼吸筋ストレッチ体操
 13 徒手的呼吸介助手技
  徒手的呼吸介助のメカニズムは?
  徒手的呼吸介助の方法は?
 14 人工呼吸管理と理学療法
  自然呼吸と人工呼吸の違いは?
   1.自然呼吸
   2.人工呼吸
  人工呼吸器の原理は?
  人工呼吸開始基準は?
  人工呼吸のデメリットは?
   1.心拍出量の低下
   2.肺の圧損傷
   3.その他
  人工呼吸器離脱の指標
  人工呼吸の換気方法
   1.調整換気
   2.調節・補助換気
   3.同期式間欠的強制換気
   4.プレッシャーサポート換気
   5.持続的気道内陽圧
  非侵襲的陽圧換気
  人工呼吸患者の理学療法
 15 気道内分泌物吸引法
  感染対策
   1.手指衛生
   2.個人防護具の使用
  気管吸引を始める前に
   1.気管吸引が適応となる患者は?
   2.気管吸引実施までの流れ
   3.気管吸引に必要な物品
  吸引操作の実際
   1.人工気道(開放式吸引)の場合
   2.閉鎖式吸引の場合
   3.口腔内・鼻腔内の吸引
   4.吸引操作中に合併症が認められたら
   5.その他の注意点
 16 包括的呼吸リハビリテーション
  禁煙指導
  栄養指導
  服薬指導
 17 在宅酸素療法
  在宅酸素療法の目的は?
  在宅酸素療法導入時の注意点は?
3章 循環機能障害と理学療法
 (高橋哲也・西川淳一)
 1 心臓リハビリテーションの概要
  「心臓リハビリテーション」ってなんだろう?
   1.心臓リハビリテーションの定義と目的
   2.心臓リハビリテーションの構成要素
   3.心臓リハビリテーションの病期区分
  心臓リハビリテーションにはどんな効果があるの?
  心臓リハビリテーションの歴史は?
   1.日本における心臓リハビリテーションの始まりと発展
   2.診療報酬上の発展
   3.疾患別リハビリテーションと施設基準の緩和
  心臓リハビリテーションの対象となる疾患は?
 2 虚血性心疾患の理学療法
  心臓と冠動脈の位置関係はどうなっているの?
  虚血性心疾患とは?
  狭心症と心筋梗塞の違いは?
  狭心症の種類
  心筋梗塞の種類
   1.発症からの経過日数による分類
   2.発症時の心電図変化による分類
   3.梗塞の深達度による分類
  急性冠症候群とは?
   1.発症機序
  狭心症状はどのようにして起こるか?
  急性心筋梗塞はなぜ怖い?
  理学療法士としてどのような医学的情報を集める必要があるか?
   1.現病歴を把握する
   2.前駆症状の有無を確認する
   3.発症時の状況を確認する
   4.治療経過について確認する
   5.12誘導心電図で虚血や梗塞の場所を確認する
   6.血液検査を確認する
   7.心臓超音波検査(心エコー)を確認する
   8.冠動脈造影検査を確認する
   9.その他の重要な指標
  虚血性心疾患の治療にはどのようなものがあるか?
   1.薬物療法
   2.インターベンション療法
   3.手術療法:冠動脈バイパス術(CABG)
  虚血性心疾患の理学療法は?
   1.虚血性心疾患の理学療法の目的(とくに急性期)
   2.狭心症に対する理学療法
   3.急性心筋梗塞に対する理学療法
 3 心不全の理学療法
  心不全はどのような病気なのか?
   1.フランク・スターリングの法則
   2.心不全の代償機転
   3.代償機転の破綻(心不全の増悪)
  心不全の分類と症状は?
   1.前方障害と後方障害
   2.左心不全と右心不全
  心不全の医学的所見は?
   1.心不全の胸部X線画像の特徴
   2.心機能の評価
   3.血液検査(生化学検査と血算)
   4.運動耐容能
  心不全の理学療法は?
   1.心不全の運動療法
   2.薬物の運動への影響
   3.自己管理能力の向上
 4 大動脈疾患の理学療法
  大動脈疾患を理解しよう
   1.大動脈の位置と名称
   2.大動脈瘤の病態と症状
  大動脈瘤・大動脈解離の分類
   1.大動脈瘤の部位による分類
   2.大動脈解離の部位による分類
   3.胸腹部大動脈瘤の分類
  大動脈疾患の検査と診断
   1.CT検査(単純,造影)
   2.胸部単純X線画像
   3.その他
  大動脈疾患の治療
   1.大動脈瘤
   2.大動脈解離
   3.手術療法
  大動脈疾患の理学療法は?
   1.手術の場合のリハビリテーションプログラム
   2.大動脈解離(保存的治療の場合)のリハビリテーションプログラム
   3.回復期の理学療法
 5 末梢動脈疾患の理学療法
  末梢動脈疾患(PAD)とは?
   1.末梢動脈疾患の症状と重症度分類
   2.末梢動脈疾患の予後は?
  末梢動脈疾患はどのように診断されるの?
   1.問診・視診・触診
   2.血行動態力学的検査
   3.画像診断
  末梢動脈疾患の治療法は?
   1.薬物療法
   2.運動療法
   3.血行再建術
   4.切断
  末梢動脈疾患の理学療法評価は?
   1.情報収集
   2.視診
   3.触診
   4.下肢挙上-下垂試験
   5.歩行能力
   6.筋力検査,関節可動域,感覚検査
   7.ADL,QOL評価
   8.その他
  末梢動脈疾患の理学療法は?
 6 深部静脈血栓症の理学療法
  深部静脈血栓症とは?
  深部静脈血栓症の原因は?
  深部静脈血栓症の症状は?
  どのような理学療法評価が必要か?
  どのような治療がなされるか?
  深部静脈血栓症の予防法は?
  深部静脈血栓症の理学療法および理学療法施行時のリスク管理は?
 7 不整脈と心電図の診かた
  心電図と理学療法士
  心電図波形の意味
   1.心電図とは
   2.刺激伝導系
  心電図の基本波形
  きれいな心電図をとるために
   1.電極の位置
   2.電極の装着方法
  心電図を読むポイント─頻脈,徐脈,期外収縮,心房細動など
   1.心拍数を数える
   2.RR間隔が一定か?
   3.P波をみつける(P波の異常の有無を確認する)
   4.QRSの形は?
   5.f波やF波
  心電図を読むポイント─房室ブロック
  心電図を読むポイント─虚血・梗塞
   1.心筋虚血(ST下降)のタイプ
   2.心筋虚血の判断基準
   3.心筋梗塞
  なぜ不整脈が問題になるのか?
   1.心房細動は心源性脳梗塞の原因となる
   2.心拍出量が低下し,各種臓器の循環不全を引き起こす
   3.頻脈がなぜ悪いのか?
 8 運動処方(体力テスト,Borg指数を含む)
  運動負荷試験
   1.運動負荷試験の目的
   2.運動負荷試験の禁忌
   3.運動負荷試験の準備
   4.運動負荷装置
   5.運動負荷プロトコル
   6.運動負荷試験の中止基準
   7.心電図の評価
  心肺運動負荷試験
   1.AT決定の条件
   2.最大酸素摂取量
  リスクの層別化
  運動処方の作成
   1.運動強度の設定
   2.運動頻度の設定
   3.運動時間の設定
   4.運動種類の設定
   5.運動療法の目的をはっきりさせること
  6分間歩行試験
   1.場所
   2.使用する機器
   3.患者の準備
   4.測定
   5.6分間歩行距離の基準値の算出方法
  Borgスケール
   1.Rating of Perceived Exertion(いわゆるBorgスケール)
   2.Borg Category Ratio Scale(いわゆる修正Borgスケール)
 9 再発予防とチーム医療
  動脈硬化の危険因子(冠危険因子)
   1.冠危険因子って?
   2.血圧管理はどのようにすればよいか?
   3.脂質管理はどのようにすればよいか?
   4.体重管理の指標は?
   5.糖尿病管理の目標値は?
   6.運動指導はどのようにすればよいか?
   7.禁煙
   8.抑うつや不安
   9.その他の危険因子
   10.服薬の確認
  心不全の再発予防
   1.心不全増悪による再入院の原因
   2.疾病管理という考え方
  チーム医療
   1.診療報酬が請求できる・できないを問わずに力を合わせよう
 10 一次救命処置
  一次救命処置(BLS)とは?
  救急車が到着するまで
  心肺蘇生法
  心肺蘇生法の実際(成人のBLS)
   1.反応の確認と救急通報
   2.呼吸の確認と心停止の判断
   3.脈拍確認
   4.心肺蘇生(CPR)の開始
   5.自動体外式除細動器の装着,使用
   6.自動体外式除細動器による解析,除細動の実行
   7.救急の連鎖
4章 代謝障害と理学療法
 (高橋哲也・西川淳一)
 1 代謝障害
  代謝障害とはどのような状態か?
  肥満とは?
   1.肥満度の判定
   2.肥満症とは?
   3.肥満の分類
   4.肥満の種類
  肥満と高血圧の関係は?
   1.高血圧の基準値は?
   2.肥満と高血圧の関係は?
  肥満と脂質異常症の関係は?
   1.脂質異常症(高脂血症)の定義は?
   2.脂質異常症(高脂血症)の種類は?
   3.脂質異常症の治療
  メタボリックシンドロームとは?
   1.メタボリックシンドロームの診断基準
   2.日本人におけるメタボリックシンドロームの割合
   3.インスリン抵抗性を改善しよう
 2 エネルギー消費量
  エネルギー消費とは?
  身体活動の強さを表す単位─METs
  身体活動の量を表す単位─METs×時(METs・時)
  1METs・時に相当するエネルギー消費量
  エネルギー消費量の計算方法
  身体活動量の目標は?
 3 運動強度と運動プログラム
  エネルギー供給にはどのような方法があるの?
   1.リン酸系(ATP-PCr系)
   2.解糖系
   3.有酸素系
  有酸素運動と無酸素運動
   1.無酸素運動と有酸素運度の違い
   2.有酸素運動の実際
 4 糖尿病の治療と運動療法
  糖尿病とはどのような病気か?
   1.血糖とは?
   2.血糖の調節
  糖尿病にはどのような種類があるか?
   1.1型糖尿病
   2.2型糖尿病
   3.2型糖尿病の進行
  糖尿病の患者数
  糖尿病の症状や身体所見は?
   1.初期
   2.症状発現期
  糖尿病の診断はどのように行われるか?
  糖尿病にはどのような指標があるか?
   1.血糖のコントロール状況の指標
   2.尿糖検査
   3.インスリン分泌能の指標
   4.インスリン抵抗性の指標
  糖尿病の治療目標で重要なものは?
  糖尿病の治療はどのように行われるか?(2型糖尿病の場合)
  糖尿病の食事療法
   1.食生活の見直しから始める
   2.適正なエネルギー摂取量を把握する
   3.食品構成のバランスを考える
   4.食品交換表を利用する
   5.食事療法のその他の注意事項
  糖尿病の運動療法
   1.運動療法を導入する前に
   2.運動療法の適応と禁忌
   3.運動の種類
   4.運動の強度
   5.運動の実施時間
   6.運動の頻度
   7.レジスタンストレーニング
   8.運動療法の効果
   9.運動療法実施上の注意
   10.薬物療法
  低血糖とはどのような状態なのか?
   1.低血糖の原因
   2.低血糖の治療
   3.低血糖の予防
  シックデイとはどのような状態なのか?
  糖尿病の合併症
  糖尿病の急性合併症
   1.糖尿病性昏睡
   2.急性感染症
  糖尿病の慢性合併症
   1.糖尿病網膜症
   2.糖尿病腎症
   3.糖尿病神経障害
 5 腎疾患と理学療法
  腎臓の構造
   1.「糸球体」って?
   2.「ネフロン」って?
  腎臓のおもな機能
   1.濾過機能
   2.血圧調節機能
   3.内分泌機能
  慢性腎臓病とはどのような病気か?
   1.慢性腎臓病の歴史と定義
   2.慢性腎臓病の重症度分類
   3.慢性腎臓病の治療
   4.慢性腎臓病と運動療法
5章 がんのリハビリテーション
 (高倉保幸・國澤洋介)
 1 がんのリハビリテーションの基本概念
  がんのリハビリテーションの目的
  がんのリハビリテーションの分類
 2 がんのリハビリテーションの対象と障害の種類
  がんの分類・特徴・病期分類
   1.がんの分類
   2.がんの特徴
   3.がんの病期分類
  臓器別のがん
   1.脳腫瘍
   2.悪性骨・軟部腫瘍
   3.肺がん
   4.消化器がん
   5.乳がん
   6.その他
  障害の種類
   1.がんそのものによる障害
   2.がんの治療過程で生じる障害
 3 がんのリハビリテーションに必要なアセスメント
  がんの治療と有害事象
   1.化学療法や放射線療法による有害反応
   2.有害事象の定義
  化学療法・放射線療法
   1.化学療法の目的
   2.化学療法における有害反応の発生時期
   3.放射線療法の目的
   4.放射線治療における有害反応の発生時期
  骨転移
   1.各種画像検査
   2.疼痛
 4 理学療法の実際
  精神・心理的対応
   1.がん患者の心の反応
   2.対応の基本
   3.基本的なコミュニケーション・スキル
  周術期の評価と対応
   1.評価
   2.具体的な対応
  廃用症候群,低体力の評価と対応
   1.低体力の評価
  疼痛の評価と対応
   1.痛みの分類
   2.痛みの増強因子と緩和因子
   3.痛みの治療目標(3段階)
  リンパ浮腫の評価と対応
   1.リンパ浮腫の評価
   2.リンパ浮腫への対応

 索引