やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第3 版の監訳者の序
 私たちは,2017 年に米国で出版されたNeumann,D.A.博士のKINESIOLOGY of the MUSCULOSKELETAL SYSTEM Foundations for Rehabilitation,Third Editionを『筋骨格系のキネシオロジー 原著第3 版』として日本の読者に提供できることをたいへんうれしく思います.本書の初版および第2 版の読者には,これらをご愛読いただき,また翻訳内容に関するフィードバックと本書の改善へのサポートをいただいたことに対し心から感謝いたします.
 本書のはしがきで詳しく説明されているように,第3 版は単なる改訂というより,前版の内容をさらに発展させ,最新知見へ更新させたものとなっています.この版には「走行 running」に関する新しい章が追加され,また,とくに股関節の章には新しい資料が加えられました.股関節は,ニューマン博士にとって特別な思い入れがあります.それは『グレイの解剖学(英国版)』の出版にあたり,彼が股関節の構造と機能に関して執筆の要請を受けたためです.本書の全体を通して,人体の構造と機能については第2 版と基本的には同様の内容を扱っていますが,多くの研究によって得られた知見をもとに,本書の改訂によってより詳細なものとなっています.さらに,第3 版では,読者が概念を理解しやすいよういくつかの追加的な工夫が施され,また臨床例をさらに多く示すなど,教育ツールとしても改善されています.このように第2 版にはない価値が第3 版に加えられました.第2 版をお持ちの読者も第3 版に買い換えるに十分な価値がある書籍であると考えています.
 私たちは,前版までの監訳者として翻訳を指揮された故・嶋田智明博士,そして彼のもとでその翻訳に誠実に向きあった多くの訳者の皆様に心からの敬意を表します.彼らの仕事によって初めて本書は日本語で読むことができるようになり,日本の臨床家および身体運動学を学ぶ者へ計りしれない貢献をしました.この第3 版の翻訳では,すべての章を新たに翻訳することを選択しました.これは簡単な決定ではありませんでしたが,監訳陣の遷移とニューマン博士との直接の協議によって,新しく改訂するに適切な時期であると考えたからです.私たち監訳陣は,英語を母国語とする1 名と,初版からの翻訳経験をもつ日本語を母国語とする2 名の3 名で構成しました.この編成は,初版からの流れを自然に踏みつつ,ニューマン博士の意図を読者に正しく伝えるためです.また,翻訳陣は監訳者を含む12 名で構成しました.翻訳陣には,担当領域を専門とする,あるいは語学力に長けた理学療法士が含まれています.この編成も著者の意図を日本の読者に正しく伝えるためのものです.私たちは今回の翻訳を通して,学術的というよりも臨床場面でおもに使われている用語を選択しました.ほんの1 例を紹介すると,「toe」は学術的には「足指」ですが,臨床では「趾」のほうが一般的なためそれを採用しました.また,原著を文字どおりに直訳するのではなく,すべての翻訳者が「ニューマン博士の真意を伝える」よう心がけました.しかしながら私たちは,翻訳者の独断的で安易な意訳にならぬよう,それぞれの文章で細部にまで注意を払い,翻訳者と監訳者のあいだで密に意見交換を行い,複数回の校閲作業を行いました.しかしながら,このような翻訳作業は本書のような大作では容易ではなく,したがって一字一句すべての誤訳を発見するには至っていないと推測されます.解釈が疑わしく,誤訳であるかもしれない文章がございましたら読者の皆様からご意見をぜひお寄せください.私たちは皆様からのフィードバックを心から歓迎します.
 最後に,本書の翻訳に労をいとわずそれを誠実に支えていただいた三橋真次氏をはじめとする医歯薬出版株式会社編集者の皆様に深甚なる感謝を申し上げます.
 2018 年11 月
 監訳者
 P.D.アンドリュー
 有馬慶美
 日正巳


日本語版の刊行に際して
 I am honored to present the third Japanese edition of Kinesiology of the Musculoskeletal System: Foundations for Rehabilitation.I am also honored by the world-wide acceptance of this textbook.It can now be read in eight languages.With this new edition,I hope to provide you,the Japanese readership,with additional and updated materials.This third edition has been well researched,hopefully evident by the extensive use of critical citations.Many videos and clinical scenarios have been created to enhance the understanding and relevance of the material.
 First,I would like to express my sincere gratitude to the translators of the first two Japanese editions of this book.I enjoyed the kindness and friendship of the late Dr.Tomoaki Shimada while he was still with us.The work by him and his colleagues is something that I greatly appreciate.
 For this third Japanese edition,I have participated with the supervising translators in clarifying ambiguous expressions and explaining my underlying intents in a number of passages.I am grateful to Dr.Andrew,Dr.Arima,and Dr.Hidaka for their high demands for accuracy and readability.I also wish to thank here the translators of the various chapters,some of whom asked questions that really made me think.The editorial staff at Ishiyaku Publishers went to great lengths to accommodate my wishes and to make sure that all details were attended to.I thank them for their hard work and enthusiasm.
 But most of all,I would like to thank you,the readers,for taking such interest in this body of work.Whether you are a teacher,clinician,student,or simply a curious person,I hope that you will be pleased with this third edition.
 Kinesiology of the Musculoskeletal System: Foundations for Rehabilitationの日本語第3 版が出版されることを私はたいへん光栄に思います.また,本書が世界的に受け入れられていることを非常に名誉に思います.本書は現在8 つの言語で読むことができます.この新しい版で追加および更新された資料を日本語で読者の皆様に提供できることを願っています.この第3 版では,批判的吟味を重ねた参考文献の広範囲な引用でわかるように,内容をかなり検証したつもりです.また,内容の理解と臨床との関連性を高めるために多くの動画や臨床シナリオを作成しました.
 まず,本書の初版と第2 版の日本語版の翻訳者に心から感謝の意を表します.私は嶋田智明先生がご存命のあいだ,彼の優しさに触れ,友情を育みました.彼とその同僚の仕事に,私はとても感謝しています.
 この第3 版の日本語版では,あいまいな表現を読者に伝わりやすくするため,また私の根底にある真意を日本語で表現するために,私自身も日本版の監訳者による議論に参加しました.日本語版の正確さと読みやすさに誠実に向き合った監訳のP.D.アンドリュー先生,有馬慶美先生,日正巳先生に感謝します.また,ときに私によく考えさせる質問もあり,各章の翻訳者にも感謝申し上げたく存じます. 医歯薬出版の編集スタッフは,私の要求に応え,正確さを担保するために細部までしっかりと確認することに尽力してくれました.彼らの努力と熱意に感謝します.
 しかし私は,それ以上に本書に関心をもっていただいた読者の皆様にとりわけ感謝の意を表したいと思います.教員,臨床家,学生,または単に本書に好奇心を抱いた人であっても,すべての読者がこの第3 版に満足していただければ幸いに思います.
 Donald Neumann


第2 版の監訳者の序
 Neumann,D.A.博士(Marquette大学教授)著の“Kinesiology of the Musculoskeletal System“の初版は,2002 年に米国で出版された.2005 年には,日本でその翻訳書である『筋骨格系のキネシオロジー』が出版され,たいへん多くの人に愛読されている.本書は,その副題に“Foundations of Physical Rehabilitation”とあるように,身体的リハビリテーションの土台(根拠)を提供するための本格的な筋骨格系に関する運動学専門書である.
 運動学とは,解剖学,生理学そしてバイオメカニクスを基礎として,複雑で個別性の高い人間の運動を研究する学問である.この学問領域では近年,研究手法や実験機器の進歩により新しい事実が多く確認され,運動学的知見は量的にも質的にも飛躍的に発展している.したがってこの領域の学習者にとって,常に進歩し複雑化する運動学的な知識や概念を,身体的リハビリテーションの土台となるレベルにまで習得することは決して容易なことではない.この膨大で複雑な運動学的知見を,学習者ができるだけ容易に理解・習得できるように企画された“学習支援的な仕掛け”が,他書には類をみない本書初版の特長であった.そのことが,初版がたいへん多くの人に愛読され,多くの国で翻訳され,米国はもとより世界中で広く支持された大きな理由であろう.
 初版は,出版当時の最新かつ膨大な量の運動学的知見を基盤として,複雑な運動学的概念を,非常に理解しやすく,また美しいイラストで提供するとともに,概念理解を援助するためのトピックスを提示し,さらには基礎的な知識と臨床の橋渡しを意図した臨床応用例の掲載されていることが最大の特長であった.このような“学習支援的な仕掛け”により,初版が,学習者や臨床家にとって非常に完成された運動学専門書であったことはいうまでもない.
 しかしながらNeumann博士はそれに満足せず,世界中の教育者,臨床家,さらには学生からのフィードバックをもとに初版をさらに発展させて,2010 年に“Kinesiology of the Musculoskeletal System 2nd Edition”を著した.その日本語訳が本書『カラー版 筋骨格系のキネシオロジー 原著第2 版』である.
 第2 版は,初版の基本構成を継承しつつ多くの点で進化している.その第1 は,2,000 件を超える参考資料から引用された最新の概念と知見である.このアップデートによって,本書は,身体的リハビリテーションの展開に必要な「準拠の枠組み」をさらに高いレベルに昇華させている.第2 の進化はイラストである.700 枚以上ものオリジナルイラストがほぼフルカラーで作成され,またその作成方法では,概念理解を容易にするためにコンピュータを用いた描画や3D画像法が導入された.このイラストの刷新・追加は,文章で示された複雑・難解な運動学的概念を具体的なイメージとして変換することを助けてくれる.第3 の進化は,各章の末尾に,付加的臨床関連事項や自己学習問題などのような教育的配慮が追加されたことである.付加的臨床関連事項は各章の命題である関節の運動学的知識や概念を独特で複雑な臨床場面に応用することを促進するであろう.また自己学習問題は,学んだ知識を確認したり整理したりすることに役立つであろう.さらには,自己学習問題の解答をウェブサイトで確認できることも,類書にはない第2 版のユニークな特長といえる.
 第2 版においても,その基本構成には実に巧みな教育的配慮がこらされている.第II〜IV部で取り扱う各身体部位の運動学的知見について“丸暗記“でなく“理解する”ことを促すために,第I部の「運動学の必須トピックス」において科学的基礎や根拠が提示され,それが積み重ねられることにより,各身体部位の運動学的知識に明瞭さと深さを与える.各論である第II〜IV部においては,骨学から始まり,関節学,筋と関節の相互作用そして運動や姿勢における筋の機能的役割へ,さらには臨床応用へと考察が進む構成になっている.このような文脈的構成により,ややもすると知識の羅列になりがちな学習書とは異なり,あたかも物語を読むように興味もって読み進むことができるものとなっている.
 監訳にあたり,初版に引き続き,できるだけ用語および文調の統一を図り,読みやすさを優先課題とし,文意を損なうことなしに文章を簡潔にすることを心がけた.また,読者の勉学のために,重要な語句については原語を付記し,さらに追加的説明が必要な箇所には訳注を加えた.なお,一部の用語や概念について適切な日本語がみあたらず,原語とともに監訳者なりの日本語訳を記載した点についてお許しをいただきたい.監訳者として適切な翻訳に努めたつもりではあるが,誤訳や不適切な語句については広くご教示願えれば幸いである.
 最後に,この第2版の訳出にあたっては初版の訳文を基盤として行った.初版の訳者には心からの敬意を表するものである.また,本書の出版に労をいとわれなかった医歯薬出版株式会社編集担当者に深甚なる感謝を申し上げる.
 2012 年2 月
 監訳者
 嶋田智明
 有馬慶美


第1 版の監訳者の序
 筋,靱帯,骨,関節,神経などの組織・器官はそれぞれ独自の構造・機能をもつが,それらがお互いに密接に連携して機能的連合を構成したものは「筋骨格系」と呼ばれ,身体運動を担う「運動器」のバックボーンをなしている.この運動器こそが生物,とくに動物の原動力そのものであり,人はそれを活用して,起立・歩行能力を獲得し行動範囲を広げ,さらに自由になった手でものを創作・工夫することによって,次第にその能力を開発し,現在の文明・文化を創造・発展させてきた.
 運動器の障害は生活機能の破綻と直結しており,そのため運動器の保全は人生の生き甲斐や生活・人生の質(QOL)と密接に関連している.また運動器の障害は長期的で深刻な痛みや身体の機能障害をもたらす大きな原因でもあり,人々の充実した生活を阻害し,経済的・精神的負担を強いることも多い.こうしたことを踏まえ,数々の原因による運動機能障害からの解放を目指す「運動器の10 年」世界運動が,2000 年から地球規模で展開されている.この運動では運動器障害のよりよい治療や予防策を推進するだけでなく,市民自らが運動器の健康管理に積極的に参加するように呼びかけている.わが国でも日本整形外科学会や日本リハビリテーション医学会などの筋骨格系障害に関わる多くの学会・団体が中心となって運動が推進されている.
 本書はこうした時代的要請のなかから必然的に生まれた初めての,しかも本格的な筋骨格系に関する運動学の専門書である.著者は,米国の理学療法士であり,MilwaukeeにあるMarquette大学理学療法部准教授Neumann,D.A.博士である.現在,彼は米国における運動学教育・研究の第一人者であり,強力なリーダーでもある.本書はほぼ30 年にわたる彼の運動学の教育・研究の集大成であり,その意味で彼の理学療法士としての歴史そのものであるといって過言ではない.
 運動学は,筋骨格系解剖学,神経筋生理学,そしてバイオメカニクスの3 つの自然科学的観点からの運動研究のことであり,人間の運動・動作を解析するために使用される「準拠の枠組み」となるものである.とくにバイオメカニクスは,力と運動の関わりをわれわれに着目させてくれる多くの科学的根拠を提供してくれる.リハビリテーション医学,とくに理学療法や作業療法は,この「準拠の枠組み」を基盤として多くの臨床的な問題を科学的に解決することができる.さらに運動学の知識を背景に,健康科学,スポーツ科学,人間工学,環境科学などさまざまな領域・分野へとその研究手法を拡大・発展させることも可能である.
 本書は,運動器障害における運動・動作分析の「準拠の枠組み」となるべく,多くのレベルの高い,しかもアップデートな筋骨格系に関する豊富な運動学的情報が研究データをもとに,カラフルで明快かつ緻密な650 以上のイラストや表とともに理路整然と包括的に記述・提供されているのが大きな特長である.
 本書は大きく4 部から構成されている.第1 部は運動学の必須トピックス,第2 部は上肢の関節,第3 部は体軸骨格,そして第4 部では下肢の関節を取り扱っている.第2 部〜 4 部の四肢・体軸骨格の関節では,骨の形態,関節構造,筋と関節の相互作用という3 つの大きな骨組みでほぼ統一・構成され,読者にとって各主要関節のポイントとなる運動学的知識の整理を容易にしている.また本書を通して,筋骨格系における形態学と運動・動作との密接な関連性,構造と不可分な機能との連携の重要性をより深く理解することができる.「SPECIAL FOCUS」は,その章で取り上げたテーマのなかから,読者が関心を寄せるだろうトピックスや重要事項を取り上げ,これをさらに深く,かつ詳細に掘り下げ考察するとともに,その関連情報や臨床応用例を提示することで読者の学習の便宜を図っている.また各部の終わりにはそれぞれ付録が設けてあり,とくに筋の起始や停止,神経支配が一覧・レビューできるようになっている.
 監訳にあたり,できるだけ語句や文体・語調の統一をはかり,さらに文意を損なうことなしに文章を簡潔にし,日本語としての読みやすさを優先課題とした.本文中の重要語句については訳語の後に括弧で原語を記載し,読者の勉学の便宜をはかった.また本文中の難解な専門用語や言い回しについては必要に応じ訳注を加え補足した.なお一部の訳語については適切な日本語がみあたらず,原語とともに監訳者なりの日本語訳を記載した点をお許しいただきたい.誤訳や不適切な語句があれば広くご教示願えれば幸いである.
 最後に本書出版に労をいとわれなかった医歯薬出版株式会社編集担当者に深甚なる謝意を表する.
 2005 年4 月
 監訳者
 嶋田智明
 平田総一郎
 第3 版の監訳者の序
 日本語版の刊行に際して
 第2 版の監訳者の序
 第1 版の監訳者の序
 著者について
 寄稿グループについて
 査読者
 はしがき
第I部 身体運動学の必須トピックス
 第1章 はじめに
   章内容一覧
   身体運動学とは何か?
   本書の構成
   運動学
    並進運動と回転運動
    骨運動
    関節包内運動
   運動力学
    筋骨格系における力
    筋骨格系のトルク
    筋と関節の相互作用
    筋骨格系のてこ
   まとめ
   用語集
   文 献
   学習問題
 第2章 人体関節の基本構造と機能
   章内容一覧
   関節の可動性に基づく分類
    不動結合
    可動結合:滑膜関節
   機械的な類似性に基づく滑膜関節の分類
    滑膜関節の分類の単純化:卵形関節と鞍関節
   回転軸
   関節周囲の結合組織の組織学的構成
    線維タンパク質
    基 質
    細 胞
   関節周囲の結合組織のタイプ
    密な結合組織
    関節軟骨
    線維軟骨
   骨
   固定が関節周囲の結合組織および骨の強さに与えるいくつかの影響
   関節病理学の概要
   関節周囲の結合組織および骨における老化のいくつかの影響
   まとめ
   文 献
   学習問題
 第3章 筋:骨格系の主要な安定器そして運動器
   章内容一覧
   骨格系の安定器としての筋:ある長さでの適切な量の力の生成
    骨格筋の構造的構成の概説
    筋の形態学
    筋の構造
    筋と腱:力の生成
    等尺性筋力:内的トルク-関節角度曲線の開発
   骨運動の力源としての筋:力の調節
    求心性・遠心性活動による力の調節:筋の力-速度関係
    神経系による筋の賦活化
   筋電図の概説
   筋電図の記録
    筋電図の解析と正規化
    筋活動中の筋電図振幅
   健常者における筋疲労の原因
   筋力トレーニング,廃用,そして加齢による筋の変化
    筋力トレーニングによる筋の変化
    廃用による筋の変化
    加齢による筋の変化
   まとめ
   文 献
   学習問題
 第4章 生体力学の原理
   章内容一覧
   ニュートンの法則:生体力学の根底にある原理
    ニュートンの運動法則
   運動分析序論:分析のための準備
    人体計測学
    自由物体図
    力とトルク
   生体力学序論:解の求め方
    静力学的解析
    動力学的解析
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   付録I 三角法の復習と生体計測データ
第II部 上 肢
 第5章 肩複合体
   章内容一覧
   骨 学
    胸 骨
    鎖 骨
    肩甲骨
    上腕骨(近位から中間部)
   関節学
    胸鎖関節
    肩鎖関節
    肩甲胸郭関節
    肩甲上腕関節
    包括的な肩外転の運動学:肩複合体の6 つの運動学的原則
   筋と関節の相互作用
    肩複合体の筋と関節の神経支配
    肩複合体の筋の機能
    肩甲胸郭関節の筋
    上腕を挙上する筋
    肩の内転筋と伸筋
    肩を内旋および外旋する筋
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第6章 肘と前腕
   章内容一覧
   骨 学
    上腕骨の中間部から遠位
    尺 骨
    橈 骨
   関節学
    肘関節
    骨間膜の構造と機能
    前腕の関節
   筋と関節の相互作用
    神経解剖の概要:肘から末梢までの筋皮神経,橈骨神経,正中神経,尺骨神経の走行
    肘と前腕の筋と関節の神経支配
    肘の筋の機能
    回内筋,回外筋の機能
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第7章 手関節
   章内容一覧
   骨 学
    前腕の遠位
    手根骨
    手根管
   関節学
    手関節の構造と靱帯
    手関節の運動学
    手根不安定症
   筋と関節の相互作用
    手関節の筋と関節の神経支配
    手関節の筋の機能
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第8章 手
   章内容一覧
   手の用語
   骨 学
    中手骨
    指節骨
    手のアーチ
   関節学
    手根中手関節
    中手指節関節
    指節間関節
   筋と関節の相互作用
    手の筋,皮膚,関節の神経支配
    手の筋の機能
    指の外在筋と内在筋の相互作用
   効果器としての手
   関節リウマチに起因した典型的な関節変形
    母指のジグザグ変形
    指の中手指節関節の破壊
    指のジグザグ変形
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
   付録II 上肢筋の付着部位・神経支配・断面積,そして皮膚の感覚髄節
第III部 体軸骨格
 第9章 体軸骨格:骨・関節学
   章内容一覧
   骨 学
    体軸骨格を構成する要素
    全体としての脊柱
    脊柱の局所形態特徴
   関節学
    標準的な椎間結合
   脊柱の局所解剖学と運動学
    脊柱カップリングの概説
    頭頸部
    胸 部
    腰 部
   脊柱の運動学のまとめ
   仙腸関節
    解剖学的考慮事項
    運動学
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第10章 体軸骨格:筋と関節の相互作用
   章内容一覧
   体幹ならびに頭頸部の筋と関節の神経支配
    前枝の神経支配
    後枝の神経支配
   体幹と頭頸部
    内的トルクの生成
    体軸骨格における筋活動を学習するための特別考慮事項
    体幹の筋群:解剖学と個々の筋の作用
    体幹の筋群:筋の機能的相互作用
    頭頸部の筋群:解剖と個々の筋の作用
    頭頸部の筋群:頭頸部を走行する筋群の機能的相互作用
   リフティング動作の選択的な生体力学:腰痛予防に焦点を当てて
    リフティング動作中の腰部伸展に伴う筋のメカニズム
    安全なリフティング動作に貢献する可能性が高い要因のまとめ
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第11章 咀嚼と換気の身体運動学
   章内容一覧
  第1部 咀 嚼
   骨学と歯
    局所体表解剖
    個々の骨
    歯
   顎関節の関節学
    骨性構造
    関節円板
    関節包と靱帯構造
    骨運動
    関節包内運動
   筋と関節の相互作用
    筋と関節の神経支配
    筋の解剖と機能
   顎関節障害
   まとめ
  第2部 換 気
   関節学
    胸 郭
    胸郭にある関節
    換気中の胸腔内容量の変化
   換気中の筋活動
    安静時吸気筋
    努力性吸気筋
    努力性呼気筋
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
   付録III 馬尾,そして体幹筋の付着部位・神経支配・モーメントアーム
第IV部 下 肢
 第12章 股関節
   章内容一覧
   骨 学
    寛 骨
    大腿骨
   関節学
    股関節の機能解剖
    骨運動
    関節包内運動
   筋と関節の相互作用
    筋と関節の神経支配
    股関節の筋機能
   股関節疾患の例といくつかの治療および外科的介入
    変形性股関節症
    疼痛,退行,もしくは力学的に不安定な股関節に対するいくつかの治療と外科的介入
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第13章 膝
   章内容一覧
   骨 学
    大腿骨遠位部
    脛骨と腓骨の近位部
    膝蓋骨
   関節学
    一般解剖学とアライメントの一般的考察
    関節包と補強靱帯
    滑膜と滑液包,脂肪パッド
    脛骨大腿関節
    膝蓋大腿関節
   筋と関節の相互作用
    筋の神経支配
    膝関節の感覚神経支配
    膝関節の筋機能
    膝関節の異常アライメント
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第14章 足関節と足部
   章内容一覧
   骨 学
    基本用語と概念
    足関節と足部を構成する骨
   関節学
    運動表現に関する用語
    足関節にかかわる関節の構造と機能
    足部にかかわる関節の構造と機能
   筋と関節の相互作用
    筋と関節の神経支配
    筋の解剖と機能
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第15章 歩行の身体運動学
   章内容一覧
   歩行分析の歴史
   歩行の空間的・時間的指標
    歩行周期
    立脚相と遊脚相
   関節の運動学
    矢状面の運動学
    前額面の運動学
    水平面の運動学
    体幹と上肢の運動学
   重心の移動と制御
    重心の移動
    運動エネルギーと位置エネルギーからみた歩行
   エネルギー消費
    歩行におけるエネルギー節約方略
   筋活動
    体 幹
    股関節
    膝関節
    足関節と足部
   運動力学
    床反力
    圧中心の軌跡
    関節トルクと関節パワー
    関節と腱の力
   異常歩行
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
 第16章 走行の身体運動学
   章内容一覧
   空間的および時間的指標
    ストライド周期
    立脚相と遊脚相
   関節の運動学
    矢状面の運動学
    前額面の運動学
    水平面の運動学
    上 肢
   重 心
    重心の移動
    位置エネルギーと運動エネルギーの検討
   エネルギー消費
   筋活動
    体 幹
    股関節
    膝関節
    足関節および足部
   運動力学
    床反力
    圧中心の軌跡
    関節トルクと関節パワー
   走行の力学に影響する要因
    年 齢
    性 別
    速 度
    地面の傾斜
    地面の硬さ
   まとめ
   追加的な臨床関連事項
   文 献
   学習問題
   参考動画
   付録VI 下肢筋の付着部位・神経支配・断面積,そして皮膚の感覚髄節

 索 引