やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社


 本書は,はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師国家試験受験者を対象にした「東洋医学臨床論」における○×解答式の問題集である.近年の国家試験では,総合問題,応用力を試される問題が出題されている.東洋医学と西洋医学の知識がないと正答することができない.とくに,この傾向ははり師・きゅう師国家試験では顕著になっている.
 そこで本書では,まず第1章に治療総論と第2章に全身の証候を配置した.ここで一般的な知識や概念を確認していただきたい.第3章からは内科のおもな症候を,西洋医学的な診察方法と東洋医学的な診察・治療に分けて出題した.これらは教科書(東洋療法学校協会編)と過去16回の国家試験を分析し,出題されやすいものを選んである.
 「東洋医学臨床論」は総合力が試されるため,一朝一夕では実力がつきにくいかもしれない.しかし,繰り返し考えることで少しずつ進歩していくはずである.本書が西洋医学と東洋医学の両方を学習する際に知識の橋渡し役として,少しでも読者の皆さんが東洋医学臨床論の理解を深め国家試験の合格に近づくよう心から祈念する次第である.
 最後に,本書を刊行するに際し,多大なるご助言,ご尽力をいただいた医歯薬出版の竹内大氏,戸田健太郎氏に,深く御礼を申し上げます.
 平成21年6月 編著者および執筆協力者一同
第1章 治療総論
 1.現代医学的な鍼灸治療指針
  1.1 治療原則 1.2 治療計画
 2.東洋医学的な鍼灸治療指針
  2.1 治療原則 2.2 配穴法則 2.3 治療計画
 3.未病治(健康医学としての鍼灸療法)
第2章 全身の症候
 1.発熱
  1.1 現代医学的な診療法 1.2 東洋医学的な診療法
 2.疲労・倦怠感
  2.1 現代医学的な診療法 2.2 東洋医学的な診療法
 3.高血圧
  3.1 現代医学的な診療法 3.2 東洋医学的な診療法
 4.低血圧
  4.1 現代医学的な診療法 4.2 東洋医学的な診療法
 5.肥満
  5.1 現代医学的な診療法 5.2 東洋医学的な診療法
 6.やせ
  6.1 現代医学的な診療法 6.2 東洋医学的な診療法
 7.うつ・不安状態
  7.1 現代医学的な診療法 7.2 東洋医学的な診療法
 8.不眠症
  8.1 現代医学的な診療法 8.2 東洋医学的な診療法
 9.のぼせと冷え
  9.1 現代医学的な診療法 9.2 東洋医学的な診療法
 10.発疹・かゆみ
  10.1 現代医学的な診療法 10.2 東洋医学的な診療法
第3章 頭部・顔面部症候
 1.頭痛
  1.1 現代医学的な診療法 1.2 東洋医学的な診療法
 2.顔面痛
  2.1 現代医学的な診療法 2.2 東洋医学的な診療法
 3.顔面麻痺
  3.1 現代医学的な診療法 3.2 東洋医学的な診療法
 4.歯痛
  4.1 現代医学的な診療法 4.2 東洋医学的な診療法
 5.眼精疲労
  5.1 現代医学的な診療法 5.2 東洋医学的な診療法
 6.鼻閉・鼻汁
  6.1 現代医学的な診療法 6.2 東洋医学的な診療法
 7.めまい
  7.1 現代医学的な診療法 7.2 東洋医学的な診療法
 8.耳鳴と難聴
  8.1 現代医学的な診療法 8.2 東洋医学的な診療法
 9.脱毛症
  9.1 現代医学的な診療法 9.2 東洋医学的な診療法
第4章 胸部・心臓器系・呼吸器系症候
 1.胸痛
  1.1 現代医学的な診療法 1.2 東洋医学的な診療法
 2.動悸
  2.1 現代医学的な診療法 2.2 東洋医学的な診療法
 3.咳嗽
  3.1 現代医学的な診療法 3.2 東洋医学的な診療法
 4.喘息
  4.1 現代医学的な診療法 4.2 東洋医学的な診療法
 5.痰
  5.1 現代医学的な診療法 5.2 東洋医学的な診療法
第5章 腹部・消化器系症候
 1.食欲不振
  1.1 現代医学的な診療法 1.2 東洋医学的な診療法
 2.悪心・嘔吐
  2.1 現代医学的な診療法 2.2 東洋医学的な診療法
 3.腹痛(消化器系による)
  3.1 現代医学的な診療法 3.2 東洋医学的な診療法
 4.便秘
  4.1 現代医学的な診療法 4.2 東洋医学的な診療法
 5.下痢
  5.1 現代医学的な診療法 5.2 東洋医学的な診療法

 索引