やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

解剖学ワークブック

監修の序
　本書は，病める人々のケア・サポートを行うコ・メディカルの学生を対象として，基礎医学の基礎中の基礎である人体解剖学についての理解を深めていただくために企画・計画されたものであり，2年前に先行して発刊された『生理学ワークブック』・『運動器疾患ワークブック』の姉妹編でもあります．
　第一の特徴は，見開きの左ページには膨大な人体解剖学のコア知識を文章ではなく，テキストとして箇条書きに簡明に記述し，同時に右ページには多数の関連図を併用した「穴埋め形式」の問題である，ワークを提示したことです．このことにより，各系の重要ポイントが容易に理解できるし，同時に学習後の知識の確認もできるでしょう．
　第二の特徴は，章末に国家試験形式の演習問題を加えて，読者が理解度をチェックできるようにしていることです．
　本書は短時間で効率よく学習でき，知識を吸収できるように工夫されていますので，柔道整復師や鍼灸師，PT・OTなど，コ・メディカルの国家試験対策のテキストとして極めて有用であるだけでなく，ケア・サポートにあたる各職種の方々にとってもたいへん有益であると思います．
　著者である西川彰先生と執筆協力者である西川晃子先生とは，およそ10年前の京都大学医学部での脳実習以来の間柄ですが，その際は見事なスケッチをされて実に熱心に実習をされていたことを想い出します．両先生がその後も引き続き解剖学の研鑽を積まれ，小林直行先生，高橋和司先生，および吉田成仁先生と協力されて本書を上梓されたことに敬意を表します．また，本書の企画から上梓までご尽力いただきました医歯薬出版編集部の各位に深謝いたします．
　平成26年7月吉日
　野村　嶬
　監修の序
　本書を有効に活用するために

第1章　人体の構造
　1．細胞および組織
　2．発生
　　演習問題
第2章　運動器の基礎
　1．骨
　2．骨格筋
　　演習問題
第3章　頭部・体幹の筋・骨格系
　1．頭部・体幹の骨
　2．頭部・体幹の筋
　3．頭部・体幹の運動
　　演習問題
第4章　上肢の筋・骨格系
　1．上肢の骨
　2．上肢の筋
　3．上肢の運動
　　演習問題
第5章　下肢の筋・骨格系
　1．下肢の骨
　2．下肢の筋
　3．下肢の運動
　　演習問題
第6章　循環器系
　1．心臓血管系
　2．心臓
　3．血管系
　4．リンパ系
　　演習問題
第7章　消化器・呼吸器系
　1．消化器
　2．呼吸器
　　演習問題
第8章　泌尿器・生殖器系
　1．泌尿器
　2．生殖器
　　演習問題
第9章　内分泌器系
　1．内分泌器
　　演習問題
第10章　中枢神経系
　1．中枢神経の基本構造
　2．脳
　3．脊髄
　　演習問題
第11章　末梢神経系
　1．脳神経
　2．脊髄神経
　3．自律神経系
　　演習問題
第12章　感覚器
　1．外皮
　2．視覚器
　3．聴覚器および平衡覚器
　4．味覚器・嗅覚器
　　演習問題

　索引
　付　ワーク・演習問題解答
　参考図書