やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第2 版 はじめに
 2001 年の初版発行以来,本書は多くの看護学生の方々,また看護教育に携わる方々に迎え入れていただき,活用いただくことができました.
 この間,障害者基本法の改正(2011 年),障害者総合支援法の成立(2012 年),精神保健福祉法の改正による保護者制度の廃止(2014 年)など,精神保健医療福祉に関連する法制度も大きく変化してきました.とりわけ,2006 年12 月に,第61 回国連総会において採択された「障害者権利条約」(2008 年5 月発効)の批准に向け,上記の法改正も含め,国内の障害者関連の法整備が行われ,障害者虐待防止法の成立(2011 年),障害者差別解消法の成立(2013年)を経て,2014 年1 月に,ようやくわが国も障害者権利条約の批准(同年2 月発効)に至ることができたことは大きなことでした.
 こうした動きを受けて,当然のことながら,これまで以上に障害者の基本的人権の確保,その固有の尊厳の尊重が求められていることは言うまでもありません.精神障害を有する人も,積極的な社会の構成員として,主体的に社会参加する機会の確保が求められ,精神保健医療福祉サービスの地域化は,日本においても今後ますます促進していくものと思われます.
 一方,この間,社会のさまざまな変化を反映して,精神障害の発症のありよう,精神疾患の病態学や診断学,治療学にもいくつかの変化がありました.代表として,2013 年に,米国精神医学会の「精神疾患の診断・統計マニュアル」が,19 年ぶりにDSM-IVから全面改訂され,DSM-5 として刊行されました.本書では,これを反映して,診断基準をDSM-5 に全面的に変更しました.
 上記のようなさまざまな変化・動向を反映して,第2 版では,第II部「各論-臨地実習」に,外来や訪問看護,地域活動支援センターでの実習など,地域でのケアの事例を複数加えました.また,うつ病者,発達障害者や,精神科病院における身体疾患を合併した高齢者の増加も反映して,事例として付け加えました.そのほか,随所で知識の見直しを行いました.
 引き続き,多くの方々に活用いただき,本書が精神看護の学びに少しでも役立つことができればこれに勝る幸いはありません.
 2015年9月
 著者代表 田中美恵子

はじめに
 1997 年度から実施された看護教育のカリキュラム改正によって,すべての看護基礎教育機関において,「精神看護学」が独立した柱として教授されるようになりました.看護は実践科学であり,講義で学んだ知識や技術を個別の対象に具体的に実践しながら学ぶ実習の重要性は測り知れないものがあります.
 本書はこのような看護教育における実習の重要性に鑑み,講義等で学んだ知識や技術を統合して,個々の対象に応用実践する実習に役立つようにつくられたものです.本書は何よりもまず,実習に臨む学生の視点に立ち,学生の体験の過程に沿ってまとめられている点に大きな特徴があります.
 全体の構成は,第I部,第II部という2つの大きな部分から成り立っています.
 第I部は「総論」として,実習にあたって学生が,精神看護学の基本的な考え方や技術・技法について復習できるよう構成されています.そこでは,QOLの考え方を中心に据え,精神看護実践の目的,特徴,構造などが示されていますが,同時に,精神医療サービスの受け手の人権保護について学生時代から意識化できるよう,倫理的事項についても積極的に取り入れるよう配慮しました.
 第II部「各論-臨地実習」は,特に緊張が高いと考えられる精神看護学実習を考慮し,「実習のための心構え」を導入部分におき,実習の流れに沿って,「看護計画のための情報の整理」,「看護計画の実際」,「カンファレンスと実習の振り返り」という順序で構成されています.特に第3 章「看護計画の実際」では,各精神障害別に,それぞれの障害に関する基本的な知識と看護のポイントを押さえつつ,学生と患者とのストーリー展開を通して,看護計画の立案が学べるよう工夫されています.精神保健医療サービスの地域化をふまえ,地域における援助の実際についても付け加えました.これらのストーリーは,特に対人的関わりが重要な意味をもつ精神看護学実習の特徴をふまえて,著者らのこれまでの実習指導の経験をもとに創作されたものであり,なかに使われた事例は全く架空のものであることをお断りしておきます.
 知識は,「コラム」,「復習のための資料」として随所に配置し,実践に即した形で必要なときに必要な知識が取り出せるよう配慮しました.また,学生が自分の思考や感情を振り返りながら,創意工夫して看護を展開する姿勢を身につけられるとともに,緊張・ストレスの高い実習において,学生自身が自己のメンタルヘルスを保ちつつ,自己成長を促すことができるように,適宜アドバイス等を挿入しました.さらに,全体に図版,イラスト等を多用し,学生がわかりやすくまた楽しく学べるよう工夫しました.巻末には,実習に必要な資料等を充実させ,短い実習期間で効果的な学習が進められるよう配慮しました.
 このような趣旨でまとめられた本書が,看護学生の皆さん,精神看護学の実習指導に携わる教員や臨床ナースの方々,さらにはフレッシュナースの方々に役立ち活用されることを心より願っております.
 本書は,人と人との関わりを通して展開される精神看護学実習のリアリティが伝わるようストーリーを配した点に大きな特徴がありますが,実際の実習展開には無限のバラエティがあることは言うまでもありません.学生の皆さんがそれぞれの実習において,唯一無二のストーリーを綴られ,精神看護の醍醐味を心ゆくまで体験されることを期待しています.
 2001年1月 新世紀を迎えて
 著者代表 田中美恵子
第I部 総論
第1章 本書における精神看護学のとらえ方─精神看護QOLモデル
 (田中美恵子)
 1.精神看護実践の目的
 2.精神看護学の知識と技術
  1)精神看護学の知識
  2)精神看護学の技術
 3.精神看護実践の特徴
  1)対人プロセスを通した生活援助
  2)精神看護実践における対象理解
  3)精神看護実践における行為と内省
 4.精神看護実践の構造
 5.精神看護実践における対象のとらえ方と看護援助の原則
  1)対象のとらえ方
  2)看護援助の原則
 6.精神看護実践における看護の役割
 7.精神看護学の実習目標
第2章 精神看護学の技術と技法
 (田中美恵子)
 1.基本的技術
  1)精神状態をアセスメントする技術
   (1)精神状態のアセスメントと看護
   (2)精神状態のアセスメントの方法
   (3)観察の視点
   (4)精神状態のアセスメントのポイント
   復習のための資料
     意識に関する復習 / 知能に関する復習 / 記憶に関する復習 /
     見当識に関する復習 / 知覚に関する復習 / 思考に関する復習 /
     感情に関する復習 / 意欲に関する復習 / 自我意識に関する復習
  2)対人関係的技術
   (1)対人関係的技術と看護
   (2)コミュニケーション理論
   (3)ペプロウの対人関係論と看護師─患者関係の諸段階
   (4)カウンセリング理論─ロジャースのクライエント中心療法─
   (5)コミュニケーションの技法
   (6)看護過程記録─相互作用を記録し振り返る方法─
 2.精神看護実践に共通する働きかけの技法
   (1)権利を擁護する(権利擁護・代弁機能)
   (2)自律と自己決定を支援する(自己決定支援機能)
   (3)保護する(保護機能)
   (4)支持する(支持機能)
   (5)成長を促す(成長促進およびパートナー機能)
   (6)知識や情報を提供する(教育機能)
   (7)環境を整える(環境調整機能)
   (8)ケアを調整する(コーディネーション・マネジメント機能)
   (9)啓蒙する(開拓・啓蒙機能)
第3章 セルフケアへの援助
 (田中美恵子・江波戸和子)
 1.セルフケアと精神看護
 2.オレムによるセルフケアの定義
 3.アンダーウッドによるオレム看護論の修正・操作化
  1)基本的条件づけの要素
  2)普遍的セルフケア要素
 4.ケアレベル
 5.本書におけるセルフケア評価表
 6.セルフケア行動の観察ポイント
 7.セルフケアの具体的援助方法
第II部 各論 臨地実習
第1章 実習のための心構え
 (田中美恵子)
 1.精神看護学実習の始まり
 2.実習の展開─患者との出会いから別れまで─
  1)初期:患者と出会い,互いに知り合う時期
  2)中期:行動を共にし,関係を深める時期
  3)後期:関係を終結していく時期
 3.学生自身の成長と自己評価
 実践に役立つ10 カ条
第2章 看護計画のための情報整理
 (田中美恵子)
 1.基本的データを把握しましょう!
  1)氏名(イニシャルなど)
  2)年 齢
  3)性 別
  4)入院形態
  5)保険と年金
   (1)医療保険制度
   (2)年金
   (3)生活保護制度
  6)診断名
 2.これまでの患者さんの歩みを把握しましょう!
  1)生活歴
  2)家族歴・家族構成
  3)初発年齢
  4)現病歴・入院歴
   (1)現病歴
   (2)入院歴
 3.現在の患者さんの状態を把握しましょう!
  1)精神状態をアセスメントしてみましょう!
  2)身体の状態を把握しましょう!
  3)現在行われている治療はどのようなものですか?
   (1)薬物療法
   (2)精神療法(精神分析療法・行動療法・集団精神療法など)
   (3)リハビリテーション療法(作業療法や社会療法など)
   (4)身体療法(電気ショック療法など)
  4)セルフケア行動を観察してみましょう!
  5)発達段階をアセスメントしてみましょう!
   (1)現在の発達段階
   (2)過去最高レベル
 4.これからの患者さんの可能性について一緒に考えましょう!
  1)患者さんが利用できるサービスやサポートにはどのようなものがありますか?
   (1)医療チーム
   (2)家族の支援と期待
   (3)社会資源
  2)患者さん本人の希望はどのようなものですか?
 5. これまでの情報をまとめて,患者さんの状態をアセスメントし,看護目標につなげていきましょう!
  1)これまでの情報をまとめて,患者さんの全体像を描き出してみましょう!
  2)患者さんの状態をアセスメントし,看護目標へつなげていきましょう!
 6.看護計画を立ててみましょう!
  1)長期目標
  2)短期目標
  3)具体策と日々の看護計画・実施・評価
第3章 看護計画の実際
 1 統合失調症急性期の患者の看護(濱田由紀)
  1.事例紹介
  2.ここで統合失調症について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)慣れない入院に対する不安への援助
   2)低下しているセルフケアへの援助
   3)病的な体験に伴う不安への援助
   4)家族の不安に対する援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 2 統合失調症慢性期の患者の看護I 無為・自閉的な患者の場合(菅原とよ子・田中美恵子)
  1.事例紹介
  2.ここで統合失調症の慢性期について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)患者の意思やペースを尊重したかかわりによる自発性を高める援助
   2)慢性化やホスピタリズムによって低下しているセルフケアへの援助
   3)健康な面を引き出し自尊心を高める援助
   4)身体症状の観察による合併症の早期発見と予防
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 3 統合失調症慢性期の患者の看護II 退院をめざす患者の場合(濱田由紀・田中美恵子)
  1.事例紹介
  2.ここで統合失調症の慢性期について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)患者が望む生活を具体的に描き出すための援助
   2)セルフケアの維持・拡大への援助
   3)病気や薬とのつきあい方を獲得するための援助
   4)家族への援助
   5)社会資源を活用することへの援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 4 躁病患者の看護(若狭紅子)
  1.事例紹介
  2.ここで躁病について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)刺激の少ない落ち着いた環境をつくりながら,患者が安心して入院生活が送れるような援助
   2)確実に薬物療法が行えるような援助
   3)活動性の亢進あるいは低下に伴う日常生活のセルフケア援助
   4)家族への援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 5 うつ病患者の看護(若狭紅子)
  1.事例紹介
  2.ここでうつ病について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)安心して休養できるような人的・物的環境の整備
   2)確実に薬物療法が行えるような援助
   3)活動性の低下に伴う日常生活のセルフケア援助
   4)自殺企図の可能性に対する十分な観察と援助
   5)家族への援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 6 強迫性障害患者の看護(田中美恵子)
  1.事例紹介
  2.ここで強迫性障害について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)安心できる関係を通した不安の軽減
   2)健康的な日常生活を通した自尊感情を高めるための援助
   3)強迫行為によって低下したセルフケアへの援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 7 境界性パーソナリティ障害患者の看護(江波戸和子)
  1.事例紹介
  2.ここで境界性パーソナリティ障害について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)入院に伴う見捨てられ不安や,未熟な対人関係によって引き起こされている日常生活の支障に焦点を当てたセルフケア援助
   2)自分の言動に責任をもち,自分の行動に対してコントロール感をもてるように,医療スタッフと共通した制限枠を用いながらの毎日の援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 8 摂食障害患者の看護(江波戸和子)
  1.事例紹介
  2.ここで摂食障害について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)全身状態のアセスメントと身体的援助
   2)不適切な対処行動の改善
   3)低い自尊心とボディイメージの変容
   4)家族内の問題解決の援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 9 アルコール使用障害患者の看護(江波戸和子)
  1.事例紹介
  2.ここでアルコール使用障害について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)全身状態のアセスメントとアルコール離脱症状への援助
   2)リハビリテーションプログラムへの導入の援助
   3)家族への援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 10 身体合併症を有する高齢の統合失調症患者の看護(嵐 弘美)
  1.事例紹介
  2.ここで統合失調症について復習してみましょう!
  3.看護のポイント
   1)身体合併症による全身状態のアセスメント
   2)身体合併症により低下したセルフケアへの援助
   3)身体合併症による症状・検査・治療の不安を軽減し,理解を促す援助
   4)身体合併症に対する治療や対処行動をセルフケアに取り入れて実行できるような援助
  4.実習の展開
   初期 / 中期 / 後期
 11 外来におけるうつ患者の看護(異儀田はづき・小山達也)
  1.事例紹介
  2.ここでうつ病と認知行動療法について復習してみましょう!
  3.外来看護のポイント
   1)安心して受診できるための援助
   2)症状悪化の早期発見,事故防止
   3)生活上の困りごとの把握と継続的な支援
   4)他職種や地域社会との連携
  4.実習の展開
   実習場面1 / 実習場面2 / 実習場面3
 12 地域で暮らす精神障害者への援助I 就労継続支援事業所(濱田由紀)
  1.事例紹介
  2.ここで精神障害について復習してみましょう!
   1)精神障害
   2)統合失調症の発病と再発のメカニズム(脆弱性ストレスモデル)
  3.看護のポイント
   1)本人の目標に対する援助
   2)日常生活と疾病管理への援助
   3)日々生じる問題に対する援助
   4)本人が利用できる社会資源の調整
  4.実習の展開
   実習場面1 / 実習場面2 / 実習場面3
 13 地域で暮らす精神障害者への援助II 訪問看護(濱田由紀)
  1.事例紹介
  2.ここで精神障害について復習してみましょう!
  3.外来看護のポイント
   1)本人がいきいきと暮らすための援助
   2)症状をコントロールしながらその人らしい生活を支える援助
   3)日々生じる問題に対する援助
   4)本人が利用している支援機関との連携
  4.実習の展開
   実習場面1 / 実習場面2 / 実習場面3
 14 地域で暮らす精神障害者への援助III 発達障害をもつ人の理解と援助(濱田由紀)
  1.発達障害をもつ人との地域での出会い
  2.事例紹介
  3.地域活動支援センターでの実習場面
  4.ここで発達障害について復習してみましょう!
  5.援助のポイント
   1)相談しやすい関係づくりと本人なりの困難の理解
   2)安心できる関係を通した対人関係スキルの支援
   3)障害に合わせた環境調整
   4)周囲の理解の促進と情報提供
第4章 カンファレンスと実習の振り返り
 (田中美恵子)
 1.カンファレンスの目的と意義
 2.カンファレンスの枠組み
  1)場 所
  2)時 間
  3)人 数
  4)司 会
 3.実習経過に沿ったカンファレンスの種類と内容
  1)実習前のカンファレンス
  2)実習中のカンファレンス
   (1)日々のカンファレンス
   (2)中間のカンファレンス
  3)実習終了時のカンファレンス
   (1)病棟の看護師との終了カンファレンス
   (2)教員との終了カンファレンス
 4.カンファレンスに参加するうえでの心構え
  1)まずは相手の話をよく聴きましょう!
  2)思い切って自分の体験や考え・感じたことを話してみましょう!
  3)お互いに自分の考えや感じたことをフィードバックし合いましょう!
  4)カンファレンスは参加者みんなでつくっていくものだという意識をもちましょう!
  復習のための資料
   集団力動(集団力学)group dynamicsとは?
 5.実習の振り返り
 おわりに

 コラム
  精神看護実践のkey概念
  精神看護実践における重要な3つの要素
  二重拘束(ダブルバインド)
  ペプロウの看護の定義
  ペプロウとサリヴァン
  ペプロウによる看護の役割
  オレムのセルフケア理論
  水中毒
  偏見
  「初期の出会い」における看護師の職務(トラベルビーによる)
  人権・障害者権利条約
  守秘義務
  障害者基本法の改正
  障害者虐待防止法(障害者虐待の防止,障害者の養護者に対する支援等に関する法律)
  障害者差別解消法(障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律)
  セクシュアリティ
  インフォームドコンセント
  精神保健指定医
  特定医師
  保護者制度の廃止
  退院後生活環境相談員
  書面告知
  権利擁護(アドボカシー)
  精神保健福祉士・精神科ソーシャルワーカー(PSW)
  ICD-10,DSM-5
  ホスピタリズム
  記述精神医学
  力動精神医学(フロイトと精神分析学派)
  人間学的精神病理学
  生物・心理・社会的モデルとリハビリテーションアプローチ
  精神分析療法
  森田療法
  催眠療法
  遊戯療法
  集団精神療法
  SST(生活技能訓練)
  臨床心理士(CP)
  行動制限
  生活のしづらさ
  パターナリズム
  芸術療法
  患者教育
  障害受容
  心理教育
  家族教室・家族心理教育
  ケアマネジメント・ケアマネジメント従事者
  炭酸リチウム
  病識
  プライマリーナーシング・プライマリーナース
  強迫神経症
  作業療法・作業療法士(OT)
  行動化・アクティングアウト
  分離・分裂
  分離・個体化過程
  対人操作
  転移
  逆転移
  見捨てられ不安
  行動療法
  家族療法
  アルコール健康障害対策基本法
  家族力動
  集団療法
  精神障害者と身体合併症
  認知症(神経認知障害)
  自殺予防
  自殺対策基本法
  職場復帰支援(リワーク支援)
  国際生活機能分類(ICF)
  セルフヘルプグループ
  退院支援制度
  社会的入院
  精神科退院指導料・精神科退院前訪問指導料
  ピアサポート・ピアカウンセリング
  リカバリー
  発達障害者支援法
  自閉症とアスペルガー症候群
  アウトリーチ
  地域活動支援センター
  リエゾン精神看護

 付録1 身体的検査と心理テスト
  身体的検査
   脳波 / CT / MRI
  心理テスト
   WAIS / 改訂長谷川式簡易認知機能評価スケール / ミニメンタルステート検査 / MMPI / ロールシャッハテスト / TAT / 記銘力テスト
 付録2 精神科で使われる主な薬剤とその副作用
  抗精神病薬 / 抗うつ薬 / 気分安定薬(抗躁薬) / 抗不安薬 / 睡眠薬 /
  抗てんかん薬 / 抗パーキンソン薬 / 抗酒薬 / 抗精神病薬で起きやすい副作用
 付録3 精神障害者が利用できる主な社会資源
 巻末資料
  (1)国連決議「精神疾患を有する者の保護及びメンタルヘルスケアの改善のための諸原則」(1991年)
  (2)処遇の基準 精神保健法第37条第1項の規定1に基づく厚生大臣が定める処遇の基準