やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第3版の序
 昭和62年6月に「義肢装具士法」が成立し,義肢装具士の教育に教科書が必要であるとの考えから,日本義肢装具学会の監修のもとに,1988年6月に『義肢学』を発刊した.その後,切断術後のケアをはじめとするリハビリテーション技術,多職種協働によるチームアプローチ,義肢の適合技術の著しい進歩などに対応するために,2010年10月に田澤英二先生のご指導を得て『義肢学』の改訂版を,医師・義肢装具士・理学療法士・作業療法士・看護師などの切断者のリハビリテーションに関わる専門多職種を対象とした『義肢学』第2版と,義肢装具士を対象とし義肢の実技製作分野をより詳細に記述した『義肢製作マニュアル』の2冊の姉妹本に分けて同時出版した.
 その後5年を経緯して,この間の義肢の進歩に対応すべく,今回新たに,神戸医療福祉専門学校三田校事務局長,ISPO日本支部事務局長を務めておられた内田充彦先生に編集者として加わっていただき,『義肢学』全体をもう一度見直すとともに,先生の専門分野であるスポーツ用義足も紹介していただくこととした.彼のISPOでの広範囲にわたる知識をはじめとして,オーストラリアの国立ラトローブ大学や香港のポリテクニック大学との豊かな学術交流を通じての情報も活かしていただいた.ただ極めて残念なことに,内田充彦先生は本書改訂出版を前に2014年2月に急逝された.今回の改訂に当たっては,細部に亘るまでチェックをいただき,内田先生のご努力なくしては改訂にいたらなかったと思っている.当初の予定通り編集者としてお名前を掲げさせていただき,先生のご努力・ご貢献に深甚なる謝意を表したい.
 今回の改訂では,新しく「義足の運動学とバイオメカニクス」について野坂利也先生に,「筋電義手の分類と制御システム」「電動義手の部品と構成要素」について東原孝典先生に,それぞれご就筆いただいた.さらに,陳隆明先生には「術後断端ケア」「筋電義手の装着システムと訓練」について内容を深めていただいた.小嶋功先生には,1965年から2004年までの40年間に亘る我が国での切断者の統計を調査・整理していただいた.これほどの精細な切断者の統計は海外にもなく,極めて貴重な報告となっている.なお,切断手技に関する記載については,拙著『切断と義肢』(医歯薬出版)の記述を適宜転載するなどして,内容を整理している.
 以上の改訂により,本書は日本義肢装具学会監修のテキストとして,よりふさわしいものになったと信じている.とくに本書には田澤英二先生をはじめ多くの義肢装具士の先生の参加が得られたために,義肢のソケット適合,アライメントをはじめとして,その内容を一層充実することができたと自負している.本書が医師・義肢装具士・理学療法士・作業療法士・看護師・リハエンジニアなど切断者のリハビリテーションチームメンバーの教育に,臨床に,ご活用いただければ幸いである.
 最後に,本書の改訂・構成に当たり,大きなご努力をいただいた医歯薬出版の戸田健太郎氏をはじめとする皆様に心からお礼を申し上げたい.
 2015年5月
 澤村誠志


第2版の序
 昭和62年2月に「義肢装具士法」が成立し,義肢装具士の教育にとって切断者のリハビリテーションおよび義肢の製作技術に関する教科書が必要であるとの考えから,日本義肢装具学会の監修のもとに,1988年6月に『義肢学』を発刊した.この『義肢学』がこれまで義肢装具士の教育のみならず,義肢装具関係の専門職にとって大きな役割を果たしてきたことに改めて感謝申し上げたい.
 しかし,この発刊から22年を経過した現在,義肢をめぐる研究開発の進歩は著しく,新しい知見に対応する必要性に迫られている.切断術後のケア,術直後義肢装着法,上肢・下肢切断者に対する作業療法士,理学療法士の参加によるチームアプローチの発展,電動義手の導入,大腿,下腿義足の適合技術の進歩,ソフトライナーの開発と適応,膝・足継ぎ手などの開発など,数多くの進歩が見られている.一方,義肢装具士の教科書を目的に出発した『義肢学』では,近年の製作技術の進歩に対応できず,義肢製作分野でのより詳しい知見なり情報が必要となった.
 そこで今回,田澤英二氏と相談し,従来の『義肢学』を,医師,義肢装具士,看護師,理学療法士,作業療法士,ソーシャルワーカーなど,切断のリハビリテーションに関わる多職種の専門職を対象にした『義肢学』第2版として,切断者のリハビリテーション,義肢の種類,部品など基本的な知識をまとめることとした.そして,義肢装具の製作の詳細については,義肢装具士教育の基礎となる断端の観察,採寸・採型,モデル修正,ソケット作製,アライメントなど,義肢製作の実技分野を『義肢学』から抜き出し,義肢装具士を対象とした『義肢製作マニュアル』として,田澤英二氏に就筆いただき,同時に出版することとした.
 『義肢学』の改訂に当たっては,最初に就筆された先生方に加筆・就筆いただくのが本来のありかたである.しかし,22年を経過し,中にはお亡くなりになられたり,ご病気にかかられている方もあり,すべての方に加筆をお願いすることは不可能であった.一方,最近における義肢の進歩は著しい.日本義肢装具学会の監修をいただいているので,最新の情報を専門職の方々にお届けする義務がある.そこで,それぞれの分野でご活躍の方々にそれぞれの専門の立場から新たに就筆をお願いした.具体的には,切断者の悩みである「幻肢(痛)」をライフワークとされた大塚哲也氏に,「我が国の切断者の疫学調査結果」を30年間にわたり兵庫県で追及されている小嶋功氏に,「切断術後の断端ケア」を実践されている陳隆明氏に,「装着訓練」をインテリジェント義足の装着訓練に精通されている長倉裕二氏に,「義足の部品」を日本義肢装具士協会会長の栗山明彦氏に,「上肢の運動学」を義手の装着訓練に詳しい古川宏氏と森田千晶氏に,そして独自の筋電義手の装着システムと訓練をつくられた陳隆明氏に「筋電義手の装着訓練」について就筆していただいた.
 この『義肢学』第2版が,切断と義肢に関わる専門職にとって,その基本を学ぶ上でお役に立てば幸いである.
 2010年3月
 澤村誠志


第1版の序
 昭和62年5月に,長年にわたって義肢装具の支給サービスの改善に取り組んできた我々にとって,待望の「義肢装具士法」の成立が実現した.昭和47年にはじめて厚生省に要望書を提出してから,15年を経過したわけであるが,厚生省をはじめ,関係機関の方々に深く御礼申し上げたい.
 これを受けて,すでに義肢装具の製作適合に携わってきた人々を対象として,昭和63年7月,8月に全国7地区で104時間の経過措置のための講習会が開催され,いよいよ10月には第1回の国家試験が行われる.この講習会および国家試験の実施に対して,まず必要なのは教本の作成である.このため日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会,日本義肢協会,日本義肢装具技術者協会の代表者で構成された義肢装具士身分制度推進協議会では,義肢学・装具学の教本の作成について企画を重ね,幸いにも医歯薬出版株式会社のご協力を得て,ようやく本書の刊行にいたったものである.
 わが国で,義肢の製作適合についての成書は,故飯田卯之吉氏の力作「義肢装具製作教程」があるが,必ずしも医学サイド,生体力学などを網羅したものではないし,すでに絶版となっているので本書にかかる期待は大きい.編者として,本書の目的,内容を次のように考え各執筆者にお願いした.
 (1)義肢装具士にとって必要な,切断者のリハビリテーションから義肢の製作技術の詳細まで記述している.医師,セラピストにとっても,このように製作技術の詳細にふれた成書は,本質的な理解への近道になろうかと思われる.
 (2)紙面の制限もあったが,なるべく理解しやすいように図,表を多用した.
 (3)用語は,「福祉関連機器用語(義肢・装具部門)JIS T 0101-1986」によった.
 本書の刊行にあたっては,各執筆者の方々に多くの注文をお願いしたために,多大の御迷惑をおかけしたことをおわび申し上げたい.とくに,田澤英二氏をはじめとする国立身体障害者リハビリテーション学院のスタッフの方々の昼夜兼行にわたる御努力に深く御礼申し上げたい.しかしながら,お陰様で本書はわが国では他に類をみない充実した内容の力作となったと自画自賛している.本書が今後,義肢装具士のみならず,医師,セラピストなど多くの人々にとって少しでもお役に立つことができれば編者として望外の幸せである.
 1988年6月
 澤村誠志
 第3版の序
 第2版の序
 第1版の序
第I章 義肢の概念と分類
 1 義肢とは(田澤英二)
  A 義肢とは
  B 義肢の発展の歴史
 2 義肢の分類(田澤英二)
  A 処方時期による分類
   1)術直後義肢
   2)訓練用仮義足
   3)本義肢 permanent prosthesis
  B 義肢の構造による分類
   1)殻構造義肢 exoskeletal prosthesis
   2)骨格構造義肢
 文献
第II章 四肢切断のリハビリテーション
 1 切断者の疫学(小嶋 功)
  A 四肢切断の疫学的動向
  B 兵庫県の切断者に関する調査
   1)40年間の一側上下肢の切断者の推移
 2 下肢切断・離断の部位(名称)と計測(澤村誠志)
 3 上肢切断・離断の部位(名称)と計測(澤村誠志)
  A 切断部位と断端長(stump length)
  B 関節可動域の測定
  C 義手の長さの決定
 4 切断者のリハビリテーション(澤村誠志)
  A 医学的リハビリテーション
  B 心理的リハビリテーション
  C 社会的リハビリテーション
  D 職業的リハビリテーション
  E 切断義肢クリニックの機能とそのあり方
   1)切断義肢クリニックの機能
   2)切断義肢クリニックのあり方
 5 切断の合併症(大塚哲也,澤村誠志)
  A 断端痛および幻肢痛
   1)断端痛
   2)幻肢および幻肢痛
  B 断端における皮膚疾患
   1)接触性皮膚炎
   2)細菌感染症
   3)皮膚真菌症
   4)アレルギー性皮膚炎
  C 断端の浮腫
   1)切断術後の浮腫
   2)ソケットの不適合による浮腫
  D 関節拘縮
 文献
第III章 下肢切断と義足
 1 下肢切断の原因となる疾患(澤村誠志)
  A 末梢循環障害
   1)閉塞性動脈硬化症
   2)閉塞性血栓性血管炎(バージャー病)
   3)その他
  B 糖尿病
  C 悪性腫瘍
  D 外傷および後遺症
  E その他
 2 下肢切断術(澤村誠志)
  A 下肢切断部位の選択
   1)一般的原則
   2)特殊な原因疾患による切断部位の選択
  B 切断手技の一般的原則
   1)皮膚の処理
   2)血管の処理
   3)神経の処理
   4)骨の処理
   5)筋肉の処理
  C 下肢切断と機能的特徴
   1)足根骨部切断
   2)サイム切断
   3)下腿切断
   4)膝関節離断
   5)大腿切断
   6)股関節離断
   7)骨盤部での切断
 3 下肢切断術後の断端ケア(陳 隆明)
  A 断端ケアとは
  B 断端ケアの今後の主たる対象
  C 断端ケアの動向(過去〜現在,そして今後)
  D 断端ケアの実際
   1)soft dressing法
   2)rigid dressing法
   3)シリコーンライナーを用いた方法
 4 義足の処方(陳 隆明)
  A 義足処方に際してまず知っておくべき事柄
  B 積極的な義足歩行の対象とならない場合
  C 各切断レベルにおける義足処方
   1)股関節離断
   2)大腿切断
   3)下腿切断
   4)膝離断
   5)サイム切断
   6)足部切断
  D 臨床的にわかりやすい膝継手についてのまとめ
  E 最後に
 5 義足の装着訓練(長倉裕二)
  A 義足装着前練習
   1)義足装着前練習の目的
   2)切断者の評価
   3)断端包帯法
   4)義足装着前練習の方法
  B 義足装着練習
   1)義足装着練習時に利用する機器や歩行器
   2)切断者が用意するもの
   3)片側下肢切断者の練習
   4)一般的な社会生活に適応するための義足歩行練習
 文献
第IV章 義足
 1 義足の運動学とバイオメカニクス(野坂利也)
  A 正常歩行について
   1)歩行の定義
   2)歩行の基本的要因
   3)歩行中の下肢の運動
   4)正常歩行の特性
  B 義足歩行
   1)切断レベルと歩行速度,酸素消費量について
   2)切断レベルと義足のバイオメカニクス
 2 切断レベルと義肢の組み合わせ(田澤英二)
  A 下肢切断レベルと義肢の種類
  B 下肢切断・離断レベルとソケットデザイン
  C 大腿義足ソケットおよび懸垂装置の選択
  D 下腿義足ソケットおよび懸垂装置の選択
 3 ソケットの適合とアライメントの概念(田澤英二)
  A ソケットの適合
  B 義肢のアライメント
   1)アライメントの概念
   2)各アライメントについて
  C 正常歩行と重心移動について
 4 義足(田澤英二,長倉裕二)(※下腿義足の「ソケット適合とアライメント」と大腿義足の「大腿義足のダイナミックアライメント」における[対処]の内容を長倉が担当)
  A 足根中足義足の種類と構造
   1)足根中足義足の種類と構造
  B 下腿義足の種類と構造
   1)ソケットの概念
   2)PTBソケットの体重支持の理論
   3)PTS(SPSC)ソケットの体重支持と懸垂のメカニズム
   4)KBM〔SC(supracondylar)〕ソケットの体重支持と懸垂のメカニズム
   5)TSBソケット
   6)ソケット適合とアライメント
  C サイム義足
   1)ソケットデザインの選択
   2)サイム義足の分類
   3)サイム用足部
  D 大腿義足
   1)吸着式大腿義足の概念
   2)吸着式ソケット
   3)全面接触ソケット
   4)四辺形ソケットの理論
   5)坐骨収納ソケット
   6)MAS Socketの概論
   7)大腿義足と歩行時の重心移動の関連
   8)大腿義足の安定性
   9)大腿義足のアライメント
   10)大腿義足のチェックポイント
   11)坐骨収納型ソケットのチェックポイント
   12)大腿義足のダイナミックアライメント
  E 膝義足
   1)膝義足ソケットデザインとその強度
   2)膝義足ソケットデザイン選択の基本
   3)シリコーンとフレーム構造吸着式膝義足ソケット
  F 股義足
   1)ソケット
   2)股義足の振り出しの原理
   3)股義足の歩行のメカニズム
 5 義足の部品の概念と機能(田澤英二,栗山明彦)(※「A ライナーソケットの概念」を田澤が担当)
  A ライナーソケットの概念
   1)ライナーの概念
   2)TSB・ライナー装着・サクション懸垂下腿義足の原理
  B 足継手および足部
   1)足部の機能
   2)足部の構造
   3)足部の分類
   4)その他の機能
  C 膝継手
   1)膝継手の変遷
   2)膝継手に求められる機能
   3)遊脚相制御
   4)立脚相制御
   5)電子制御による膝継手
  D 股継手
   1)股継手の種類と構造
   2)股継手の設定位置
  E アライメント調整機構
   1)アライメント調整機構の機能
   2)殻構造義足用のアライメント調整機構
   3)骨格構造義足用のアライメント調整機構
  F その他
   1)ターンテーブル
   2)トルクアブソーバー
   3)懸垂装置
 6 スポーツ用義足(内田充彦)
  A スポーツ用義足の要望と選択
  B ソケットのデザイン
  C 義足部品の選択
  D 身体のコンディショニング
 文献
第V章 上肢切断とリハビリテーション
 1 上肢切断術(中島咲哉,澤村誠志)
  A 上肢切断部位の選択
   1)肩部の切断
   2)上腕部の切断
   3)肘部の切断
   4)前腕部の切断
   5)手部の切断
   6)指の切断
  B 上肢切断と機能的特徴
   1)肩甲胸郭間切断
   2)肩関節離断
   3)上腕切断
   4)肘関節離断
   5)前腕切断
   6)手関節離断
   7)手部切断(手根骨部切断・中手骨部切断)
   8)手指切断
  C 特殊な上肢切断術
   1)クルーケンベルグ切断
   2)シネプラスティ
 2 上肢切断術後の断端ケア(中島咲哉)
  A 伝統的な上肢切断後のケアのあり方
  B 切断術直後/早期義手装着法
   1)訓練用仮義手システムの開発
   2)仮義手ソケットの素材
   3)仮義手訓練について
   4)切断術直後/早期義手装着法の実際
 3 義手の装着訓練(古川 宏,森田千晶)
  A リハビリテーションの観点からみた義手および義手装着訓練の必要性
  B 義手装着前訓練
   1)義手訓練全過程のプログラムおよび義手のオリエンテーション
   2)良い断端をつくるための断端形成
   3)断端機能訓練
   4)利き手変換訓練
   5)義手を使用しない状態でのADL訓練
   6)全身状態の調整
   7)義手処方,採型,適合時のチームアプローチ
  C 義手装着訓練
   1)義手のオリエンテーションと着脱訓練
   2)訓練開始時チェック
   3)基本動作訓練
   4)つまみ動作訓練
   5)両手操作訓練
   6)応用動作訓練
   7)ADL評価・訓練,家事動作
   8)職業前評価・訓練,職業訓練
   9)趣味活動,スポーツ活動
   10)最終評価
   11)フォローアップ
  D 義手のチェックアウト
   1)前腕義手のチェックアウト
   2)上腕義手・肩義手のチェックアウト
  E 仮義手訓練と義手パーツの工夫
 文献
第VI章 義手
 1 上肢の運動学とバイオメカニクス(森田千晶,古川 宏)
  A 肩甲帯と肩
   1)肩甲帯の動きと役割
   2)肩関節の動きと役割
   3)肩甲帯と肩のバイオメカニクス
  B 肘関節
   1)肘関節の動きと役割
   2)肘関節のバイオメカニクス
  C 前腕
   1)前腕の回外・回内の動きと役割
   2)前腕切断と回外・回内の機能
  D 手関節
   1)手関節の動きと役割
 2 上肢切断レベルと義手の組み合わせ(田澤英二)
  A 切断レベルと義肢の組み合わせ
   1)切断・離断レベルと義肢の種類
   2)切断・離断レベルとソケットデザインの関連
 3 義手(中島咲哉)
  A 上肢切断レベルに対応する義手
   1)肩義手
   2)上腕義手
   3)肘義手
   4)前腕義手
   5)手義手
   6)手部義手
   7)手指義手
  B 義手の形式区分
   1)装飾用義手
   2)作業用義手
   3)能動義手
  C 義手の部品と構成
   1)手先具
   2)手継手
   3)肘継手
   4)肩継手
   5)制御装置(コントロールシステム)
 文献
第VII章 筋電義手(動力義手・体外力源義手)
 1 筋電義手の分類と制御システム(東原孝典)
  A 筋電義手の分類
  B 筋電義手の制御システム
   1)筋収縮に伴う電気的活動
   2)筋電位計測における皮膚の電気性状と電極
   3)筋電義手の機能と制御方法
 2 電動(式)義手の部品と構成要素(東原孝典)
  A 前腕電動義手
   1)前腕電動義手のソケット
   2)手関節離断のソケット
  B 上腕電動義手
  C 電動義手の膝継手と手先具
   1)OttoBock社
   2)RSL Steeper社
   3)Hosmer社
   4)Motion Control社
   5)Liberating Technologies,Inc.(LTI社)
 3 筋電義手の装着システムと訓練(陳 隆明)
  A 筋電義手の普及状況
  B 筋電義手の適応の判断
  C 筋電義手装着訓練システムの実際
   1)医学的評価
   2)筋電義手についてのオリエンテーション
   3)筋電信号検出と分離の評価
   4)筋電信号発生,分離訓練
   5)訓練用筋電義手の作製と適合評価
   6)筋電義手の基本操作訓練
   7)応用動作(両手動作)訓練
   8)日常生活動作訓練
   9)在宅や職場での評価
   10)追跡調査
  D 筋電義手継続使用希望者に対するアフターケア
 文献
第VIII章 義肢の公的支給制度
 1 身体障害者と義肢の公的支給制度(中島咲哉)
  A 身体障害者とは
  B 身体障害者福祉法と補装具の給付
  C 「義肢の給付」次第の変遷
   1)身体障害者更生相談所と補装具の判定業務
   2)社会福祉基礎構造改革と補装具給付方式の改変
  D 措置制度から利用制度への転換〔社会福祉基礎構造改革の推進〕
  E 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)への移行
  F 障害者総合支援法による補装具費の給付
   1)〔償還方式〕本来の義肢製作費の給付手続き=[法規通りの手続き]
   2)〔代理受領方式〕による義肢製作費の支給手続き=[現在の一般的な支給手続き]
  G 特例補装具の取り扱い
 2 その他の義肢装具に関する公的支給制度(中島咲哉)
  A 災害補償制度
  B 医療制度
  C 介護保険制度
  D 社会福祉制度
  E 公的扶助
 文献

 索引