やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

監訳の序
 リハビリテーションスタッフにとって身体運動とその分析による臨床応用は,最も根幹となる知識・技術の1つである.なかでも「身体運動」は人間の基本動作から応用動作に至るまで,関わる身体部位のメカニズムは大変奥深く,この方面の研究も盛んである.しかし,一方では,素朴な疑問として“ヒトの筋・骨格系はどのように動くのか,その分析は?”といった根源的な疑問に対しても,各章ごとに,基礎的知識や臨床応用を授けるため,概要,学習目標,臨床事例,臨床的視点などを学習する形式をとっている.また,それらの具体的ノウハウに至るまで,様々なレベルの中心課題に多様な切り口を理論と実践という形で紹介し,そのなかに身体運動機構と諸研究を織り込みながらレビューし,各論を解説していくことで中核の課題のみならず類似の臨床課題にも対応できるように編纂されている.
 本書を貫く最も大切なコンセプトとして,第1部に運動学を学ぶにあたり必要な基礎知識を提示し,その情報を基に臨床運動学の理解に必須の重要な理由が述べられている.第2部では,主に臨床運動学的な視点から上肢および体軸骨格の各体節について解説されており,運動力学(kinetics)を学ぶ臨床家にとっても,これらの力を評価する方法が理解しやすいように説明されている.第3部では,臨床的視点から骨盤,下肢の運動学的機能が解説されている.第4部においては,機能的活動に関して,臨床の見地から身体運動学を機能的に応用し提供されている.最終の各章では,概念と機能的解剖学のすべてを,日常および機能的活動のパフォーマンスにあてはめて,適切な結論を身体運動学的に学べるようになっている.
 本書は,身体運動学に関して基礎的知識を授ける単なる学術書ではなく,初学者でも学べるように難解な語句や表現も理解しやすく記述されている.この分野における学問研究と臨床応用への広がりによって生じた臨床的実践と研究成果を臨床の場にもフィードバックできるように,即役に立つ翻訳書として,臨床家,スポーツ関係者および研究者などの研究にも幅広く活用していただければ,訳者らの限りない喜びである.
 最後に,出版に際し翻訳に携わった先生方と医歯薬出版の労に対し深甚の謝意を表す次第である.
 平成25年 晩秋
 武田 功

 JoeとRita,PamとBob,JoanとSteve,DeannaとDan,あなたたちを親戚と呼べることに感謝します.そしてあなたたちを友と呼べることに心より感謝します.
 ―Peg

 乳がん生存者としての25年を祝い,私の人生の贈り物に対する感謝の祈りとして本書の研究を喜んで捧げます.愛する家族,Willy,Christopher,Beth,そして私の兄弟と私の全員に互いに愛することの美しさを教えてくれたママへ.
 Jack,Carol,Mary,John,Vince,Karina,Andrew,Dien,Pat,Mary,Michael,Mary Pat,Tim,Andrea,Mauree.
 ―Dolores


序文
 Doloresと私はF.A.Davisに『Brunnstrom's Clinical Kinesiology』を書き改めることを勧められたとき,その企画を引き受けるとみなされて光栄だった.距離が州の半分離れている私たち自身のそれぞれのプログラムでは,このテキストでそれぞれ“成長した”.というのは,専門教育プログラムで私たちそれぞれにとって必須の教科書だったからである.
 フィクションの世界では,『オリバー・ツイスト』から『ライ麦畑でつかまえて』まで古典的な小説があるが,特に医療専門職においては,時の試練に耐え“古典”の範疇に入るテキストは極めて少ない.しかし,『Brunnstrom's Clinical Kinesiology』はまさにそのようなテキストである.出版50周年を祝っているという事実は,保健医療の世界で無類の存在であることの証拠である.運動学のテキストや運動学に関する研究がほとんどなかったとき,Signe Brunnstromにより初めて著された.テキストはColumbia Universityで自分の学生のための教育マニュアルとして始まり,Office of Vocational Rehabilitationの補助金によるテキストへと発展した.リハビリテーションの分野で専門家が彼ら自身の成果を上げるのを援助する,臨床展望からの運動学情報を提供することが彼女の願望であった.
 リハビリテーションの専門家の要望に応じるという彼女の願いは,彼女の原書のこの新しい最新版で今日応じられ続けている.新しいエビデンスに基づく情報,新しい技術に基づく応用,運動学のリハビリテーションへの臨床応用を提供するというBrunnstromの考えを21世紀に持ち込むために,彼女の原書を発展させる新しい知識に基づく章が含まれている.
 Doloresと私が初めて会ったのは,この途方もない企画の提案を発展させるために一緒に集中的で生産的な週末を過ごしたときであった.私たちはすぐに気が合い,この企画が夢から現実へ移る過去4年間ずっと同じ考え方であった.
 この改訂版の目的は,21世紀へその情報を持ち込む一方,このテキストに古典的なBrunnstromのタッチを保つことである,私たちはまた,学生や臨床家が身体の動きを理解しそれを臨床の世界に応用するのを援助する有益な情報の本という,Brunnstromのこのテキストの考えを維持したかった.現在多く出版されている運動学のテキストに対する1つの批判があるとすれば,臨床的観点よりもむしろ生体力学的計算や工学的観点が多く含まれていることである.これらの計算や情報が含まれるのを好む人たちもいるが,保健医療の専門職になる学生にはそのような情報は不必要であるとわかっている人も多くいる.
 したがって,このテキストは一貫して臨床的観点から運動学にアプローチするというBrunnstromの観点を維持している.このテキストの目的は生体力学よりも運動学の臨床応用なので,必要なときは基本的な計算だけを入れている.というわけで,他の運動学のテキストよりも薄いことがわかるだろう.本書で示している運動学は,リハビリテーション治療,予防技術,矯正運動が必要な人への医療提供者として仕事をする人たちに適している.
 Signe Brunnstromの初版が出版され,学生が彼女の豊富な情報から学習し始めてから50年が経つ.本書が今日保健医療の学生の教育に貢献し続けているという事実は,Signe Brunnstromが50年前にテキストに注いだ学問,先見性,深みを物語っている.彼女は動きの複雑さを伴う身体の独特の単純性を認識し,身体がいかに驚くほど機能しているかという彼女の認識を他の臨床家が共有することを望んだ.私たちも,この版が身体の動きの強化と理解とともに,Signe Brunnstromの初期の版が提供した方法を皆さんに提供することを望み,期待している.この目的を達成したか否かは皆さんが決めることである.
 Peggy A.Houglum
 Dolores B.Bertoti

謝辞
 Peggy Houglumより
 この企画を通して,私にとって非常に貴重だった多くの人々がいる.もしその人々に感謝をしないならば,私はいい加減な人間だろう.まず,私と本書を共同執筆することに同意してくれたことに対して,私はDolores Bertotiに感謝しなければならない.私たちは最初から本書の可能性をわかっており,執筆の過程の間ずっと同じビジョンでその発展と完成にアプローチしてきた.新しい友と一緒に仕事をするのは喜びであった.特別な感謝をDuquesne University's Rangos School of Health Sciencesのメンバーに贈る.この学校のメンバーは同僚であるだけではなく友人でもある親しい専門家の集団である.彼らの直接的または間接的な貢献がなければ,この本を著わすことはできなかっただろう.大学の中で,いつも努力している学部の教職員を支援してくれたRangos Schoolの学部長のDr.Greg Frazerと,大学の教職員全員を支援し励ましてくれたProvost Pearsonに最も感謝する.部門の長であるDr.Paula Turocyと,本書を完成させるために私が研究休暇(サバティカル)をとれるように,私の責任授業時間数を引き受けて並はずれた過大な負担を自分に課した同僚のDr.Jason Scibekに,特別に感謝しなければならない.管理補佐のSusan Vendittiはいつも“私の背中を支えてくれたが”,彼女はプロ中のプロで,私が大学にいないときでさえ数え上げられないほど多くの方法で私を援助してくれた.理学療法士のDr.Christopher Carciaは非常に優れた脊椎の章を作成し,股関節と骨盤の章に多大の貢献をして,本書に付随する細密な付属に責任をもってくれている.Dr.Ingrid Providentは公認作業療法士(OTR/L)で,手と手関節の章とADLでの上肢の運動学の適用の章の著者で,複雑なトピックを理解しやすくしてくれた.Jennifer PineはDevelopmental Editorであるが,限りない“最後にもう1つだけ変更して”という私とDoloresの要求に対する彼女の私たちへの忍耐,私たちの手抜かりを見つける彼女の秘書の細部にわたる注意力,彼女は,私たちのどちらかあるいは2人を窒息させることしか考えていないと私が確信しているときでもいつもと同じ包容力のある態度で接してくれる特別な能力それらは特別な評価に値する.Pete HoudakとBonnie Viragの2人はDuquesne Universityの学生であるが, 約1週間の写真撮影の間モデルとしてポーズをとることに時間を費やしてくれた.本書に2人の身体を提供してくれたことに感謝する.Graphic World Inc.のメンバーは最終的な本書をまとめてくれた.2人のメンバーがこの版を完成させた.Senior Art CoordinatorのRose BoulとProduction EditorのGrace Onderlindeは,2人が今手に持っているものの創作に必要な持続性,頑張り,忍耐を提供してくれた.Liz SchaefferはF.A.DavisのDevelopmental EditorでありElectronic Products Coordinatorであるが,すばらしい明快さとビジョンで本書に付随する細密なデジタル資源を管理し,指示し,調整してくれた.これらの資源は本書のすばらしくてユニークな補足物で,これがあるので学生は難しい概念を理解できる.本書をまとめるには,考えをもつ著者よりももっと多くのことが必要となる.資格をもつ専門家の完全な軍団が必要である.この企画に関与した多数の中に,まさしくその最高の一部を有していると信じている.

 Dolores Bertotiより
 この仕事は非常に多くの友人や同僚の支援がなければできなかっただろう.Alvernia Universityの当局と同僚の教職員の両方からの支援に,そして学生に感謝している.研究と執筆の進行に深く没頭しているとき,半年間の講義の削減も含めて.大学の学部長であるDr.Karen Thackerは,著述がはかどっているかことあるたびに尋ねてくれ,長い経過の間ずっと私の専門的な興奮を分かち合った.本書を執筆しているとき,校正とフィードバックをしてくれたAthletic Trainingの学部の同僚に特に感謝している.それはDr.Tom Porrazzo,Dr.Kim Stoudt,Mr.Jay Mensingerである.本書を読み,その一部に感想を述べてくれた,私のキネシオロジーの学生の貴重な洞察にも感謝したい.私が本書を書いたのは彼らのためであり,私の最大の支えである.一見終わりがないように思える執筆の日々の間,私の前に熱心な彼らの顔の映像があった.2人の学生,Courtney RenshawとMike Lloydは写真撮影に参加するため,Duquesneに旅立った.Chris Burkertは,写真の追加に際して地元で手伝ってくれた.私たちのdevelopmental editorであるJennifer Pineは,すばらしい仕事ぶりを示してくれた人で,彼女の絶え間ない激励と締め切りに間に合わせるためのやさしい“後押し”に感謝している.最も大事なことだが,本書でPeg Houglumと一緒に仕事をする機会をもてて光栄である.彼女は驚くべき研究者であり,間違いなくこの分野のチャンピオンである.私は彼女と仕事をするというすばらしい名誉を与えられたのである.
 訳者一覧
 監訳の序
 序文
 Signe Brunnstromの概略伝記,1898−1988
 寄稿者
 査読者
 謝辞
 序論
第1部:基礎的概念
 第1章 身体運動学の基本的概念:運動学
  臨床事例
  歴史的な展望:歴史を概観する
  はじめに
  身体運動学の専門用語
   人の運動:運動力学と運動学
   運動面と運動軸
   身体分節と身体の運動
   関節運動の名称の命名法
  骨運動学:肢位と種類に関する関節運動
   定義
   運動の種類の説明
   自由度
   臨床的な角度測定
   最終域感
   運動連鎖
  関節運動学:関節面における運動
   定義
   関節の種類
   関節構造
   基本的な関節運動学的運動
   関節の固定肢位と関節の緩みの肢位
   臨床適用
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第2章 力学的法則:運動力学
  臨床事例
  はじめに
  運動の決定要素
   運動の種類
   運動の場所(運動面)
   運動の大きさ
   運動の方向
   運動の速度と加速度
  力
   力の種類
   ニュートンの運動の法則
   力のベクトルとその考慮点
   力の合成
  てこ
   第1のてこ
   第2のてこ
   第3のてこ
   力学的有利性
   静的平衡状態
  トルク
   平行力系
   力の分解
   角度をもって作用する力
   直角三角形の法則
  身体に作用する力
   重量と重心(質量中心)
   てこと筋活動
   自由身体線図
   筋力と関節力の計算
   身体への荷重
  概念の臨床適用
   滑車
   てこの作用の因子
   ストレッチ 対 関節モビライゼーション
   圧力
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第3章 運動系:神経筋生理学と人の運動制御
  臨床事例
  はじめに
  興奮性組織の生理学:神経と筋
  神経系の解剖学の概要
   神経系の分類
   神経線維
  筋系
   骨格筋の構造
   筋線維の型
   運動単位
  関節,腱,筋の受容器
   関節受容器
   ゴルジ腱器官
   筋紡錘
   運動感覚と固有感覚
  動きまたは“運動”の制御
   運動制御を理解するためのダイナミックシステムアプローチ
   脊髄領域における運動制御
   脳幹における運動制御
   大脳の運動中枢
   中間制御中枢
   機能的運動を行うための運動制御の統合
  機能的な適用および臨床的考察
   筋の弱化
   異常筋緊張
   協調運動の問題
   不随意運動
  運動系機能に影響する一般病態
   末梢神経損傷
   脳性麻痺
   脳血管障害
   大脳基底核疾患
   小脳障害
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第4章 筋活動と筋力
  臨床事例
  はじめに
  筋活動
   筋活動の記録
   筋活動
   解剖学的観点からの筋活動
   機能的な筋活動
  筋の特徴
   粘性
   弾性と伸張性
   応力(ストレス)と歪み
   クリープ
  筋力
   筋の大きさ
   筋線維の構造
   他動的な要因
   筋の長さ―張力の関係と筋の生理学的な長さ
   モーメントアーム
   収縮速度
   活動張力
   年齢と性差
  他動的な筋の可動範囲
   他動不全
   筋腱作用
  筋の自動的な可動範囲
   自動不全
   てこの作用と長さ-張力の相互作用
   正の仕事と負の仕事
   開放運動連鎖と閉鎖運動連鎖
  等尺性収縮筋力に影響を及ぼす要因
   運動が原因となる筋損傷
   遅発性筋痛
   ハムストリングスの筋損傷(肉ばなれ)
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
第2部:上肢
 第5章 肩関節複合体
  臨床事例
  はじめに
  骨格
   胸骨柄
   鎖骨
   肩甲骨
   上腕骨
  関節
   肩甲帯運動の定義
   胸鎖関節
   肩鎖関節
   肩甲胸郭関節
   肩甲上腕関節
   肩関節複合体の安静肢位と閉鎖肢位
   上腕二頭筋溝
  肩甲上腕リズム
  肩関節複合体の筋群
   肩甲骨の安定化筋群
   肩甲上腕関節の安定化筋群
   肩関節の運動に関与する筋群
  肩関節複合体における筋の機能
   肩甲上腕関節の受動的および動的安定化機構
   筋の協調的な活動
   筋力とモーメント(レバー)アーム長
   動作時の筋活動
  機能不全への適用
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第6章 肘関節と前腕複合体
  臨床事例
  はじめに
  骨
   上腕骨
   尺骨
   橈骨
  関節
   腕尺関節と腕橈関節
   橈尺関節
  筋
   肘関節屈筋
   肘関節伸筋
   前腕回外筋
   前腕回内筋
  機能的な活動および肘/前腕部の筋
   主動,拮抗および共同して作用する筋
   機能的な活動における筋の選択:共同収縮
   肘関節と前腕の単関節および多関節筋
   一般的な肘関節と前腕の筋機能:要約と比較
   肘関節複合体の閉鎖運動連鎖
  機能的な活動中の筋活動分析
   頭の後ろに手を置く
   引く動作
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第7章 手関節と手
  臨床事例
  はじめに
  骨
   手関節
   手
   指節骨
  関節
   手関節
   手
   第2〜5指と第1指
   関節を支持する軟部組織
  筋
   手関節の筋活動
   指の筋活動
   伸展機構
  運動
   手関節の運動
   指の運動
  手関節と手の機能的な運動
   把持の種類
   把持の強さ
   把持
   内在筋プラスと内在筋マイナスの肢位
   第2〜5指の外転と内転
  釣り合う力
   第2〜5指
   母指
  母指と小指の運動における手関節筋の協調的な活動
  手関節と手の末梢神経
   末梢神経の神経支配
   末梢神経損傷
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第8章 頭部,頸部,および体幹
  臨床事例
  はじめに
  骨格
   脊柱の正常弯曲
   触診できない人体構造
   触診できる人体構造
  椎骨間の関節や靱帯,および運動
   脊椎の運動
   脊椎関節(前方部分)
   脊椎関節(後方部分)
   頸部
   胸部
   腰部
  仙骨
   仙腸関節
   恥骨結合
   尾骨の関節
   骨盤のバランス
  筋
   前面にある頸部の筋
   背面にある頸部の筋
   背面にある胸腰筋群
   前外側面にある体幹筋群
  頭頸部筋と体幹筋の機能
   頭部と脊柱のバランス保持
   体幹の運動と脊柱の安定性
   体幹前屈と膝関節伸展位で行う持ち上げ動作
   膝を曲げて行う持ち上げ動作(スクワットリフティング)
   四肢筋と体幹筋の関連性
   呼吸と咳
  顎関節
   顎関節の運動
   筋
   顎関節症
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  文献
第3部:下肢
 第9章 骨盤と股関節
  臨床事例
  はじめに
  骨
   骨盤
   大腿骨
   大腿骨の生体力学的な角度
   寛骨臼の生体力学的角形成
  関節
   骨盤
   股関節
   骨運動学
   関節運動学
   股関節周囲の軟部組織
  筋
   屈筋群
   内転筋群
   伸筋群
   外転筋群
   外旋筋群
   内旋筋群
  骨盤および股関節における筋機能に影響する要因
   筋の牽引線とてこの力
   筋の効率性:多関節筋と単関節筋
   荷重時と非荷重時の股関節周囲筋群の機能
  骨盤および股関節の筋活動の分析
   矢状面運動の分析
   前額面運動の分析と制御
   水平面運動の分析
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第10章 膝関節
  臨床事例
  はじめに
  骨
   大腿骨
   脛骨
   膝蓋骨
  関節
   脛骨大腿関節
   膝蓋大腿関節
   Qアングル
  筋
   膝関節伸展筋群
   膝関節屈曲筋群
   脛骨回旋筋群
  膝関節における筋機能
   膝関節伸展筋群
   膝関節屈曲筋群
   膝関節における単関節筋と二関節筋
  関節にかかる力
   脛骨大腿関節にかかる力
   膝蓋大腿関節にかかる力
   膝関節に作用する筋によるトルク
  筋と靱帯の機能的な相互作用
   感覚神経刺激と反射
   静的および動的な連結
   筋による靱帯の保護
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第11章 足関節と足部
  臨床事例
  はじめに
  骨
   下腿骨
   足根骨
   中足骨
   指節骨
  関節
   運動学的用語
   脛腓関節
   距腿関節
   距骨下関節
   横足根関節
   足根中足関節
   中足間関節
   中足指節および指節間関節
  足関節と足部の筋
   後面の筋群
   外側の筋群
   前面の筋群
   足部の内在筋群
  下肢と足部の筋と関節の機能
   回内と回外
   足部のアーチ
   足部への体重負荷
   足部の変形
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
第4部:機能的活動
 第12章 立位と歩行
  臨床事例
  はじめに
  立位姿勢
   立位保持するために必要な力
   姿勢動揺(姿勢の立ち直り)
   対称的な立位で起きている力のバランス:機能的応用
   回復戦略
  歩行(walking gait)
   gaitの専門用語
   歩行(gait)の機能的役割
   歩行(gait)の運動学
   歩行(gait)の運動力学
   歩行(gait)の筋
   歩行分析(gait analysis)
  歩行(gait)の発達的様相:加齢による変化
   未熟な歩行(immature walking)
   成熟した歩行(walking)
   高齢者の歩行(gait)変化
  歩行効率
   歩行(gait)の決定要素
   歩行効率への挑戦
  走行(running gait)
   相
   運動学
   異なる速度における変化
   走行中の股,膝,足関節の筋活動
   走行の運動力学
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第13章 日常の機能的活動における運動学的応用
  臨床事例
  はじめに
  移動性
   床上の移動性:寝返りと床からの立ち上がり
   座位から立位へのトランスファー
  職業活動と日常活動
   持ち上げ動作
   家事作業
   職業上の作業
  臨床家の動き
   患者の保護的方法:移動中の位置
   臨床家の人間工学:徒手抵抗
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第14章 日常生活における上肢動作の運動学的応用
  臨床事例
  はじめに
  機能の応用
   主に肩関節複合体の動きを必要とする動作
   主に肘関節の動きを必要とする動作
   主に前腕の動きを必要とする動作
   主に手関節の動きを必要とする動作
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献
 第15章 スポーツとレクリエーション
  臨床事例
  はじめに
  スポーツ
   野球投手の投球
   ソフトボールのファストピッチ投法
   サッカーのインステップキック
   水泳のクロール
  レクリエーション
   ゴルフスイング
   テニスサーブ
   サイクリング
  要約
  臨床事例の解決方法
  確認問題
  研究活動
  文献

 用語解説
 索引