やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第3版の推薦のことば
 1968年にインターン制度が廃止され臨床研修制度が始まったが,プライマリー・ケアの基本的な診療能力修得の不足,処遇,アルバイト等多くの問題点が指摘されてきた.そして,2000年12月に医師法・医療法の改正がなされ,臨床研修の必修化と研修専念義務を内容とする新たな医師臨床研修制度が規定され,2004年4月から施行されることになった.実に36年振りの改革である.
 この改革に当初より関わってきた者の一人として,ここに至ったことは喜びにたえないと同時にこの新しい制度を成功させなければ日本の医療は良くならないとすら思っている.
 本書の編集者・執筆者たちは,臨床医である限りプライマリー・ケアができる医師でなければならないとの考えのもとに,卒業後すぐに或いは間もなく大学病院を飛び出して,市中の第一線病院で厳しい修練の日々をおくり,多くの経験を積み重ねた医師たちである.彼らは先に『当直医マニュアル』,『プライマリーケアマニュアル』(医歯薬出版)を上梓しいずれも好評を博しているが,さらに「実用的でかつ根拠を示し,忙しい臨床医の必要を一冊で充たすマニュアル」の必要性を痛感し,第一線の臨床医の協力を得て本書を作成したものである.
 本書の特徴は,「臨床医が日常遭遇する疾患common disease」について,診療科を超え,診断から治療,予防や利用できる社会制度まで,主治医となる医師にとって必要な知識を総合的に取り上げたこと,さらにEBM(根拠に基づく医療:Evidence Based Medicine)やbio-psycho-socialな患者のとらえ方,インフォームドコンセント,マネジメントなどを,必要にして充分な範囲で述べていることである.また実践的なto do listに加え,その背景にある疫学・病態,疾患を巡る論争なども記載している.
 いずれにしても基本となっている考えは,「common diseaseについて,臨床医は患者を自然科学的な目でとらえるbio-science modelでなく,心理・社会的側面にも配慮するbio-psycho-social modelでとらえ,診断も治療も予防も介護・社会資源も一冊で間に合うようなマニュアル書」と初版に記されているが,これに尽きると思われる.
 2000年初版発行以来第3版まで,2年毎に改訂することになるが,それは一つにはそれほどに医学・医療の進歩が目覚しく,また社会の医療面での変化が著しいことにある.しかしそれだけではない.初心を忘れることなく,長年にわたり真面目に厳しく医療に取り組み,熱心に後進の指導に当たって来た執筆者らにとっては2年という歳月は改訂しなければならない必然のある時の流れなのである.そして私はこの姿勢に敬意を払うとともに,今後も失わないで頂きたいと願うのである.
 第3版の特徴は,新医師臨床研修制度の施行にあたり,厚生労働省のワーキンググループの示した研修目標の全てを網羅したこと,EBMの項目は改訂し「診断基準とガイドライン」の項目や資料に「診断基準とガイドライン一覧」も追加したこと,また国内で発表されているガイドラインの内容と共に国際的にも評価の高いClinical Evidence(BMJ)の内容も踏まえていること,さらに全項目について見直し大幅に項目を追加したこと,そして薬剤師の協力のもと,全薬剤について点検したことなどを挙げることができる.
 執筆者は,あるいは著名な医師ではないかもしれない.しかし,本書は,天職である医師としての厳しい姿勢を保ちつつ,第一線で全身全霊を傾けて診療に従事している臨床医が,自分たちが若い頃このような書物があればどれだけ助かったであろうと思うような書物にしたいという熱い思いで著述したものであり,その思いが見事に結実していると言える.
 私は本書が一人でも多くの医師によって読まれ,座右にあって日常の診療に役立つことを心から願う.特にこれからの臨床研修医を指導する医師には必携の書として推薦するものである.
 2004年6月
 奈良県立医科大学学長,京都大学名誉教授
 吉田 修


第2版の推薦のことば
 新しい千世紀に入り,世界的な医療変革の流れはますます急である.わが国でもポストゲノム医学の夢が語られ,再生医療が応用可能な技術へ前進しようとする一方で,技術先行型の臓器別急性期医療の標準化,生活習慣病への対応や在宅医療と介護,さらには個人や地域を対象とした健康増進活動の充実が求められている.その背景には,情報技術(IT)に支えられた先進国型社会の成熟と社会全般を覆うグローバル化,人口構成における少子高齢化と疾病構造の変化,国民医療費の高騰などを挙げることができる.また,相次ぐ医療事故と,発生した医療事故への医療者側の不適切な対応は,安全性をはじめとする医療の質そのものへの国民の信頼を揺るがせる事態に進展している.
 このような中で,2002年4月の健康保険制度改正に当って,症例数(技術集積度)に応じた手術料の大幅カットや,一部の病院における日本版DRGの導入が本決まりになっただけでなく,診療録管理体制の有無や褥瘡ケアチームの有無がレセプト点数に反映され,日本医療機能評価機構等による病院機能評価の受審が緩和ケア加算の条件となるなど,矢次早に大胆な医療行政施策が実施に移されている.
 ところで,この変革潮流の根本的な要因は何であろうか? 医療の技術水準が高まって有効な医療が提供されるようになっただけであれば,国民は,より多くの投資をしてでも医療の恩恵に浴したいと考え,医療提供者の立場に安泰なはずである.ところが実際はその逆であり,事態の進展に多くの医師は戸惑っている.
 医療に関してはこれまで専門家側への情報の偏在が指摘されてきたが,情報技術の急速に進歩・普及し,インフォームド・コンセント,情報開示が医療現場のスタンダードとなった結果,専門家による情報の占有が崩れ始めたことが変革の潮流をもたらした最大の要因である.医療の現場で,情報開示=透明性を求める市民の声がますます大きくなることは必至であるが,患者中心の立場からは歓迎すべきことといえよう.
 医療提供者側にとって困難なこのような時代を,第一線で働く忙しい臨床医が生き抜くためには,確度の高い(高いレベルのエビデンス(「根拠」)に基づいた)診療上の情報がなによりも必要である.「根拠」が強調される背景には,人々が情報洪水の中で確かな医療情報を切実に求めていて,臨床医も医師個人の経験と勘そして度胸だけでそのような患者のニーズに応えることができなくなっているという情報化社会の現実がある.
 EBM(根拠に基づく医療;Evidence Based Medicine)という標語は医療界でおおむね市民権を得つつあるが,この第2版にはそのエビデンスの一つとしてBMJ発行のClinical Evidendeの内容が参照,吟味され,取り入れられている.日本クリニカルエビデンス編集委員会の一員として,本書のような実践書を通じてわが国の第一線医師もグローバルスタンダードのエビデンスを参照しつつ医療を行う時代に入ったことは意義深く感じられる.
 本書第2版には,かなりの大部になることをいとわず,日常の臨床で参照すべき重要な情報が,ガイドライン等も含め,網罹的に掲載されている.近年,ガイドラインそのものも吟味の対象とされ,ガイドラインを評価するためのガイドラインも提唱される昨今であるが,本書第2版では,忙しい第一線の臨床医が診療上の疑問にぶつかったとき,診療の合間の短い時間であっても,この一冊を繙くことによって,how toを確認するだけでなく,病態・疾患ごとに疫学的事項をはじめとする基本概念や診断基準,標準的治療法などについてクリアカットな情報が得られるように工夫してある.特に,医薬品の使用法や副作用に関する項目,新しく始まった介護制度などに関しては日常診療に密着した解説を読むことができる.
 さらに本書第2版の特徴としてBio-psycho-social Modelに基づく国際生活機能分類だけでなく,臨床医に求められる資質として,患者とのコミュニケーションを新たに取り上げたことが挙げられる.同様に,患者を支える緩和ケアの解説に先立って,「患者の悲しみや苦悩を理解するために」という一章を設け,プロフェッショナルとしての医師の基本的あり方についてもページを割いている.また介護の項では在宅医療・往診についての記述が新たに加わった.また,頻発する医療事故を念頭において,安全管理のためのリスクマネジメント,院内感染対策についての一章が新たに設けられ,シックハウス症候群,ホームレス患者への対応,睡眠時無呼吸症候群,非定型抗酸菌症等について新しい項目が設けられるなど,内容の充実が図られている.
 本書第2版の50名余にも上る執筆者はそのいずれも第一線の診療所や病院で日夜診療に従事しておられる臨床医である.類書にはない上記の特徴はこのような執筆陣の思いと現場の熱気によるところが大きい.本書第2版を強く推薦するとともに本書がさらに改訂を重ね,臨床医の手になる臨床医のための臨床指針としてその地歩を固めていくことを期待してやまない.
 2002年10月
 佐賀医科大学 総合診療部
 教 授 小 泉 俊 三


第3版の序文
 2004年度から,いよいよプライマリケア重視の「臨床研修必須の時代」です.そこでの研修目標は,医療人として必要な基本的姿勢・態度を身につける「行動目標」と,内科・外科・小児科などの専門科を超えて経験すべき疾患など「経験目標」を共に達成することです.
 従来の大学病院での研修プログラムの多くは,各医局に入局し専門病棟に配属されての研修が中心でした.そこでのメリットは,専門領域の患者と指導医に恵まれていること,デメリットは,ありふれた疾患をみる機会が少なく,専門科を超えたプライマリケアや全人的医療を実践しているモデルとなる指導医がいないことなどでした.従来の研修では,メリット以上にデメリットが大きいことは20年以上前から指摘されていました.とうとう大学病院での研修では,上述の「行動目標」と「経験目標」が十分に達成できないことが,誰の目にも明らかとなり,「臨床研修必須の時代」へと動いたのです.
 この『臨床医マニュアル』の編集・執筆陣の多くは,「良き臨床医になるためには,大学病院は研修の場としてふさわしくない」と大学を飛び出し,市中一般病院での臨床研修を選択した当時は少数派であった医師たちです.そこでの経験から学んだことは,多くの患者に揉まれるだけでは不十分であること,良き臨床医になるためには良きマニュアルが必要なことでした.なぜならば,全ての疾患や検査・治療法を指導医のもとで経験したり,口頭で指導されたことを一度で全て覚えたりすることなど不可能だからです.姿勢や態度の基本はon the job trainingで学ぶとしても,平行して自分で多くの文献を読んだり,現場で使えるマニュアルを手に入れたりすることが,良き臨床医になるうえでは欠かせないからです.
 当時,満足できるマニュアルがなかったので,自分たちが欲しいと思えるマニュアルを,どこへでも持ち運べるポケットサイズで作りました.それが,臓器別でなく,第一線医療でよく遭遇するcommon diseaseを網羅した『当直医マニュアル』と『プライマリケアマニュアル』です.さらに「臨床医は,心理・社会的側面にも配慮するbio-psycho-social modelで患者をとらえなければならない.かつ予防や診断,治療,社会資源も1冊で間に合う本が欲しい.やるべきことだけでなく,その疫学や病態などの背景も知りたい,ただし臨床に有用な範囲で」と考え,引き続き世に問うたのが,この『臨床医マニュアル』でした.幸いマニュアル3部作は好評を得て改訂を重ね,本マニュアルも第3版です.
 第3版の特徴は,以下のようにまとめられます.
 第1に,「臨床研修必須の時代」に対応すべく,厚生労働省のワーキンググループの示した研修目標を網羅しました.ただし,臨床研修を経験・指導してきた私たちの目から見ると,違和感を覚える珍しい疾患などについては,項目として独立させず,関連項目の中で鑑別疾患などとして取り上げました.第2版と同様に,「行動目標」にあたる部分は第1章から第5章までにまとめ,それ以降が「経験目標」にあたる部分です.
 第2に,EBM(根拠に基づく医療)を重視し,「EBM」の項目を改訂し,「診断基準とガイドライン」の項目や資料に「診断基準とガイドライン一覧」も追加しました.また,国内で発表されているガイドラインの内容と共に,世界に数十万人の読者をもつEBMの情報源Clinical Evidence(BMJ)の内容も踏まえました.海外のevidenceについては,単に訳して紹介するのでなく,日本の臨床医が対象としている患者とevidenceのもとになったRCT(無作為化比較対照試験)の対象患者の違いがあれば指摘するなど,批判的な吟味に努めました.したがって,研修医だけでなく,多くの臨床医にとっても,特に専門外の項目は役に立つはずです.
 第3に,全項目について見直すとともに,大幅に項目も追加しました.その結果,ページ数にして約200ページ増となりました.
 第4に,廉価版がほしいという声にお応えし,縮刷版を第2版に引き続き同時出版しました.
 第5に,薬剤師の協力を得て全薬剤について点検しました.
 第一線の臨床医が中心となり編集執筆していることは,本マニュアルの最大の強みでしょう.一方,そのことは多忙な日々の合間を縫って,執筆・編集していることも意味します.複数の編集委員で繰り返し原稿に手を入れましたが,いまだ不十分な点を残していますし,医療も進歩します.願わくは,今後も改訂を続け第一線のより多くの臨床医に使っていただけるマニュアルに育てたいと思います.率直なご批判ご意見をいただければ幸いです.
 最後に,我々を励まし続けてくれた医歯薬出版株式会社に深謝します.
 2004年6月
 編集委員一同


第2版の序文
 『当直医マニュアル』『プライマリケアマニュアル』に引き続き世に問うた『臨床医マニュアル』の初版も,幸い好評を得ることができました.「臨床医は,患者を自然科学的な目でとらえるbio-science modelではなく,心理・社会的側面にも配慮するbio-psycho-social modelで患者をとらえなければならない.臓器別ではなく,第一線医療でよく遭遇するcommon diseaseを網羅し,かつ予防も診断も,治療,介護・社会資源も1冊で間に合う本が欲しい.やるべきことだけでなく,その疫学や病態などの背景も知りたい,ただし臨床に有用な範囲で」これらは臨床医にとって当然の思いですが,従来の(医学研究者の手による)医学書には,欠けているかスローガンにとどまっていたのではないのでしょうか.多くの読者が,私たちの編集方針を好意的に受け止めてくださいました.読者の声に励まされ,初版から2年を待たずして第2版をお届けすることになりました.
 初版の編集方針はそのままに(第1版の序文参照),第2版の特徴は以下のようにまとめられます.
 (1)臨床医には,狭義の医学知識以外にも心理・社会的因子や患者とのコミュニケーション,患者を支えケアの質を高めることなど重要なことがいろいろとあります.これらを拡充して第1章から第5章までにまとめ,従来の医学書の弱点を補う臨床医のための新しいスタンダードを目指しました.
 (2)EBM(根拠に基づく医療)を重視し,次々と発表されている学会などによるガイドラインの内容も反映させました.また,世界に数十万人の読者をもつEBMの情報源Clinical Evidence(BMJ)のissue6の内容を踏まえました.単に,訳して紹介するのでなく,日本の臨床医が対象としている患者とevidenceの元になったRCT(無作為化対照比較試験)の対象患者の違いがあれば指摘するなど,批判的な吟味に努めました.
 (3)全項目について見直し,改訂するとともに,大幅に項目も追加しました.新項目には目次に newと入れました.その結果,ページ数にして270ページ以上の増ページとなりました.
 (4)ハンデイでかつ廉価版が欲しいという声にお応えし,ハンデイ版を同時出版しました.
 (5)薬剤師の協力を得て全薬剤について点検しました.
 第一線の臨床医が中心となり編集執筆していることは,本マニュアルの最大の強みでしょう.一方,そのことは診療に追われる忙しい合間を縫っての執筆・編集であることも意味します.初版と同様に編集委員で繰り返し原稿に手を入れましたが,いまだ不十分な点を残していますし,医療も進歩します.願わくは,今後も改訂を続け第一線の多くの臨床医に使っていただけるマニュアルに育てて頂きたいと思います.率直なご批判ご意見をいただければ幸いです.
 最後に,われわれを根気強く励まし続けてくれた医歯薬出版株式会社に深謝します.
 【追 記】 2004年度からプライマリ・ケア重視の新しい臨床研修が必修化されます.厚生労働省の検討ワーキンググループの資料が,本書の最終校正をしていた9月に公表されました.その中には,「行動目標」(医療人として必要な基本的姿勢・態度)と「経験目標」(内科,小児科,精神科,耳鼻科,皮膚科など専門科を越えて経験すべき疾患など)からなる研修目標が示されています.その「行動目標」は本書の第1章から第4章に,「経験目標」は第5章以降に期せずして一致したものを網羅しています(「行動目標」と「経験目標」にあたる項目がわかるように目次に▲マークをつけました).編者一同,たいへん驚くとともに,本書が新しい臨床研修時代のテキストとして認められたようで,大いに励まされました.一人でも多くの臨床医に活用していただければ幸いです.
 2002年10月
 編集委員一同


第1版の序
 (1)本書は,臨床医が日常遭遇する疾患(common disease)の診断と治療について,何をなすべきかを示した実践的マニュアル書です.しかし,単にやるべきことの羅列(to do list)にとどまらず,診断と治療の基礎となる疫学や病態なども述べているのが本書の特徴です.
 (2)本書の企画は,『当直医マニュアル』『プライマリケアマニュアル』(ともに医歯薬出版)の編集会議の中から生まれたものです.両マニュアルを企画した当時われわれは,まだ駆け出しの研修医でした.数多くの文献を読まないと自分の知識・診療に自信がもてず,時間的制約の多い当直帯に迅速に指示が出せないもどかしさが,両マニュアルを作った出発点でした.手分けして数多くの文献を読みあさり,その中から実践的で無難な初期診断と治療を常に携帯できるサイズにまとめたのは,文献を読むまでの時間を生み出すためでした.幸い両マニュアルは,予想以上の好評を得て4版を重ね,われわれの病院の研修医たちも愛用してくれています.
 (3)しかし,われわれが指導医の立場におかれるようになって感じたのは,研修医たちがマニュアル書に頼り,基礎的文献を読む余裕もなく診療に追われていることでした.われわれが研修医時代を過ごした15年前と比べ,医学が大きく進歩しているので,身につけるべき知識は増えており(自分の専門外の領域のことを考えても),無理からぬ面もあると思われます.しかし,ひとつの診断や治療方法の背景にある疫学や病態の理解,薬剤や検査法の基礎的知識がないのでは,よき臨床医になれるはずはありません.
 (4)改めて医学書を探してみて,この目的を1冊でかなえる臨床書が意外なことに見あたらないのに気づきました.多くの医師が専門分野以外の知識を求めるときに参考にしている本は,診断か治療,検査か薬剤のどれかに限定されていたり,to do listにとどまっているように思えます.基礎的なことから学ぼうと思うと,雑誌の特集か専門分野別に編集された本を診療の合間を縫って探すことが多いのではないでしょうか.「実用的でかつ根拠も示し,忙しい臨床医の必要を1冊で満たすマニュアル書がほしい」そんな思いを形にしたのが,この『臨床医マニュアル』です.
 (5)本書の特徴をあげれば,まず(1)診療科を越えcommon diseaseについて,(2)診断から治療,予後や利用できる社会制度まで,主治医となる臨床医に必要な知識を総合的に取り上げたこと.(3)さらに知識だけでなく, 研究中心の医師とは異なる臨床医に必要な資質 ・能力についても, EBM(evidence-based medicine)やbio-psycho-socialな患者のとらえ方,インフォームドコンセント,マネジメントなどを取り上げ第1章で述べたことです.そして(4)実践的なto do list(ホワイトページ)に加え,その背景にある疫学・病態・その疾患を巡る論争なども記載し,(5)両者の区別が一目でわかるようグリーンページ(▲印)にto do listの背景となる事項を示しました.(6)専門外の医師や研修医にとっても必要な情報がわかりやすくするため多分野の編集委員により原稿をチェックし,執筆者に何度も書き直しをお願いしました.(7)執筆者は研究者としては有名でなくとも,経験が豊富な優れた臨床医であることは,内容をご覧になればおわかりいただけると思います.
 (6)われわれ編集者自身,本書の原稿を読むことで大変勉強になりました.多くの臨床医の先生方にも少なからずお役に立つと自負しています.いまだ不十分な点や編集作業に手間どったために,その分野の進歩を十分反映していない部分については,ご批判,ご意見をいただき,より有用なマニュアル書にしていきたいと願っています.
 最後に,なれない執筆陣に根気強くつきあい,くじけそうになった編集陣を励ましてくださった医歯薬出版株式会社に深謝いたします.
 2000年11月
 編集委員一同
デスク版 臨床医マニュアル(第3版) 目次

 第3版の推薦のことば……吉田 修
 第3版の序
 第1版の序
 本マニュアル使用の前に
 グリーンページ(▲)の
  [NEW]……新規項目

第1章 臨床医に求められるもの
 1.臨床医に求められるもの
 2.生物・心理・社会モデルに基づく国際生活機能分類
 3.健康と心理・社会的因子
 4.患者とのコミュニケーション
 5.根拠に基づいた医療
 6.診断基準とガイドライン[NEW]
 7.マネジメントの基礎知識
 8.クリニカルパス[NEW]
 9.臨床治験[NEW]

第2章 患者を支えるために
 1.患者の悲しみや苦悩を理解するために
 2.インフォームドコンセント
 3.緩和ケア
 4.緩和ケアの症状コントロール
 5.患者会・障害者団体・家族会など

第3章 高齢者・要介護者のケア
 1.廃用症候群
 2.虚弱高齢者のケア[NEW]
 3.要介護者の療養場所と社会資源
 4.要介護者のマネジメント
 5.在宅・往診
 6.介護保険制度

第4章 安全な医療のために
 1.メディカルリスクマネジメント(医療事故防止のために)
 2.院内感染対策

第5章 社会・環境問題への対応
 1.化学物質過敏症(シックハウス症候群など)
 2.ホームレス患者への対応
 3.塵肺

第6章 救急医療
 1.救命救急処置の診断
 2.心肺蘇生法
 3.ショック
 4.軽症患者への対応
 5.熱中症[NEW]
 6.偶発性低体温症[NEW]

第7章 感染症
 1.発熱
 2.不明熱
 3.敗血症
 4.インフルエンザ
 5.細菌塗抹検査(グラム染色)
 6.細菌培養検査
 7.滅菌・消毒
 8.消毒剤
 9.日和見感染症
 10.AIDS(HIV感染症)
 11.STD(性行為感染症)
 12.届け出が必要な感染症・輸入感染症
 13.SARSの初期対応[NEW]

第8章 消化器疾患
 1.腹痛
 2.急性腹症
 3.腸閉塞(イレウス)
 4.嘔気・嘔吐
 5.下痢
 6.便秘
 7.吐血・下血
 8.胃食道逆流症
 9.食道・胃静脈瘤
 10.食道癌
 11.消化性潰瘍
 12.Helicobacter pylori感染症と上部消化管疾患
 13.胃癌
 14.胃切除後症候群
 15.過敏性腸症候群
 16.炎症性腸疾患
 17.大腸ポリープ
 18.大腸癌
 19.人工肛門患者のマネジメント
 20.痔
 21.肝障害
 22.急性肝炎
 23.急性肝不全(劇症肝炎を含む)
 24.慢性肝炎の診断
 25.慢性肝炎の治療・マネジメント
 26.薬物性肝障害[NEW]
 27.アルコール性肝障害[NEW]
 28.自己免疫性肝疾患
 29.肝硬変の診断
 30.肝硬変の鑑別診断
 31.肝硬変の治療・マネジメント
 32.肝癌
 33.胆石症
 34.胆嚢ポリープ(胆嚢隆起性病変)
 35.胆嚢癌
 36.胆管癌,乳頭部癌
 37.急性膵炎
 38.慢性膵炎
 39.膵癌

第9章 呼吸器疾患
 1.呼吸不全
 2.人工呼吸器管理
 3.呼吸理学療法
 4.気胸
 5.胸水・胸膜炎
 6.過換気症候群
 7.睡眠時無呼吸症候群
 8.かぜ症候群
 9.慢性持続性咳嗽(咳喘息・アトピー咳嗽)[NEW]
 10.気管支炎・肺炎
 11.肺結核
 12.非結核性抗酸菌症
 13.気管支喘息
 14.慢性閉塞性肺疾患
 15.びまん性汎細気管支炎
 16.気管支拡張症
 17.特発性間質性肺炎
 18.肺癌

第10章 循環器疾患
 1.高血圧症の病態と診断
 2.高血圧症の治療
 3.心不全
 4.不整脈
 5.狭心症
 6.不安定狭心症
 7.急性心筋梗塞
 8.心タンポナーデ
 9.弁膜症
 10.心筋炎
 11.心膜炎
 12.感染性心内膜炎
 13.肥大型心筋症
 14.拡張型心筋症
 15.特定心筋症
 16.真性大動脈瘤
 17.急性大動脈解離
 18.肺血栓塞栓症
 19.閉塞性動脈硬化症
 20.動脈硬化症[NEW]
 21.下肢静脈瘤[NEW]
 22.深部静脈血栓症[NEW]
 23.表在性血栓性静脈炎[NEW]
 24.リンパ浮腫[NEW]

第11章 腎疾患・電解質異常
 1.血尿
 2.蛋白尿
 3.乏尿,無尿
 4.アシドーシス,アルカローシス
 5.急性腎不全
 6.緊急透析
 7.原発性糸球体疾患[NEW]
 8.慢性腎炎
 9.ネフローゼ症候群
 10.慢性腎不全
 11.高ナトリウム血症
 12.低ナトリウム血症
 13.高カリウム血症
 14.低カリウム血症
 15.高カルシウム血症
 16.低カルシウム血症

第12章 泌尿器疾患
 1.排尿障害
 2.尿閉
 3.神経因性膀胱
 4.勃起障害[NEW]
 5.前立腺肥大症
 6.前立腺炎[NEW]
 7.尿路疾患
 8.尿路結石
 9.尿路感染
 10.精巣(睾丸)捻転症,急性精巣上体炎(副睾丸炎)
 11.泌尿器系(膀胱,前立腺,腎,精巣)の癌

第13章 代謝・内分泌疾患
 1.糖尿病の診断
 2.糖尿病の治療
 3.糖尿病の治療目標
 4.糖尿病の教育
 5.血糖自己測定
 6.糖尿病の食事療法
 7.糖尿病の運動療法
 8.糖尿病の薬物療法(経口剤)
 9.糖尿病のインスリン療法
 10.糖尿病性神経障害
 11.糖尿病網膜症
 12.糖尿病性腎症
 13.糖尿病性壊疽
 14.糖尿病性昏睡
 15.低血糖
 16.肥満症
 17.高脂血症の診断
 18.高脂血症のコントロール基準・一般療法
 19.高脂血症の薬物療法
 20.高尿酸血症・痛風
 21.甲状腺機能亢進症
 22.甲状腺機能低下症
 23.甲状腺腫
 24.急性副腎不全症
 25.下垂体前葉疾患[NEW]
 26.下垂体後葉疾患[NEW]

第14章 精神・心療内科疾患
 1.不眠
 2.せん妄
 3.痴呆
 4.うつ状態・うつ病
 5.アルコール依存・離脱症状
 6.自殺企図
 7.心身症
 8.パニック障害[NEW]
 9.身体表現性障害[NEW]
 10.統合失調症[NEW]
 11.症状・器質精神病[NEW]

第15章 神経疾患・脳血管障害
 1.意識障害
 2.失神
 3.頭痛
 4.痙攣
 5.感覚障害
 6.頭部外傷
 7.髄膜炎
 8.神経・筋疾患
 9.Parkinson病・パーキンソニズム
 10.脳血管障害の診断
 11.脳血管障害のCT
 12.脳血管障害のMRI
 13.脳血管障害の手術
 14.脳血管障害急性期の内科的治療
 15.脳血管障害の外来管理
 16.脳血管障害のリハビリテーション

第16章 血液疾患
 1.血液病診断学総論
 2.鉄欠乏性貧血
 3.溶血性貧血
 4.巨赤芽球性貧血
 5.二次性貧血[NEW]
 6.再生不良性貧血
 7.急性白血病
 8.骨髄異形成症候群
 9.慢性骨髄性白血病
 10.慢性リンパ性白血病
 11.悪性リンパ腫
 12.多発性骨髄腫
 13.無顆粒球症時の支持療法
 14.特発性血小板減少性紫斑病
 15.血栓性血小板減少性紫斑病
 16.播種性血管内血液凝固症候群(DIC)
 17.骨髄バンク認定施設とホームページ一覧

第17章 膠原病
 1.膠原病
 2.関節リウマチ
 3.全身性エリテマトーデス
 4.全身性硬化症/強皮症
 5.混合性結合組織病
 6.多発性筋炎/皮膚筋炎
 7.Sjo¨gren症候群
 8.結節性動脈周囲炎・結節性多発動脈炎,壊死性血管炎
 9.MPO-ANCA関連血管炎症候群,顕微鏡的多発血管炎,顕微鏡的PN
 10.Behcet病

第18章 小児疾患
 1.小児診療の心得
 2.発熱
 3.熱性痙攣
 4.てんかん
 5.嘔吐
 6.腹痛
 7.腸重積症
 8.脱水
 9.下痢
 10.異物誤飲
 11.咳と喘鳴
 12.かぜ症候群
 13.扁桃炎
 14.クループ症候群(仮性クループ)
 15.百日咳
 16.急性細気管支炎
 17.肺炎
 18.よくみられる伝染性・発疹性疾患
 19.麻疹
 20.風疹
 21.水痘
 22.伝染性紅斑
 23.溶連菌感染症
 24.手足口病
 25.伝染性単核症
 26.流行性耳下腺炎
 27.髄膜炎
 28.気管支喘息
 29.小児アトピー性皮膚炎
 30.小児の心疾患
 31.川崎病
 32.学校検尿異常所見者の扱い
 33.尿路感染症
 34.急性腎炎症候群
 35.ネフローゼ症候群
 36.特発性血小板減少性紫斑病
 37.起立性調節障害
 38.蟯虫症
 39.予防接種
 40.児童虐待
 41.小児の心身症[NEW]

第19章 外科的処置
 1.外傷処置のポイント
 2.急性体表損傷(急性創傷)の管理……NEW
 3.異物
 4.軟部組織感染症

第20章 運動器疾患
 1.腰痛症
 2.頸肩腕痛
 3.有痛性肩関節制動症(いわゆる五十肩)
 4.骨粗鬆症
 5.変形性膝関節症
 6.大腿骨頸部骨折[NEW]

第21章 女性疾患
 1.女性科診療の心得
 2.女性科領域の急性腹症
 3.不正性器出血
 4.無月経[NEW]
 5.帯下・陰部掻痒感・STD・クラミジア
 6.子宮内膜症
 7.子宮筋腫
 8.更年期障害
 9.卵巣腫瘍
 10.子宮癌(頸癌・体癌)
 11.十代の妊娠・避妊法[NEW]
 12.妊娠中の注意
 13.流産・早産[NEW]
 14.妊娠中毒症[NEW]
 15.乳腺炎
 16.乳癌

第22章 眼疾患
 1.眼の見方
 2.眼科救急
 3.全身疾患と眼
 4.前眼部疾患
 5.白内障
 6.緑内障
 7.網膜・ぶどう膜疾患
 8.屈折・調節異常[NEW]
 9.その他の眼疾患

第23章 皮膚疾患
 1.皮膚科診療の心得と基礎知識
 2.湿疹・皮膚炎群
 3.急性発疹症
 4.皮膚掻痒症
 5.蕁麻疹
 6.脱毛症
 7.爪疾患
 8.帯状疱疹
 9.白癬
 10.皮膚カンジダ症
 11.皮膚悪性腫瘍
 12.熱傷
 13.凍瘡(しもやけ)
 14.褥瘡管理

第24章 耳鼻咽喉疾患
 1.鼻出血
 2.耳痛
 3.めまい
 4.急性の難聴
 5.異物症
 6.鼻アレルギー
 7.急性副鼻腔炎[NEW]
 8.慢性副鼻腔炎
 9.アデノイド
 10.顔面神経麻痺
 11.Bell麻痺

第25章 薬物使用法
 1.輸液剤の選択と投与法
 2.高カロリー輸液の実際
 3.カテコラミンの使用法
 4.抗生物質
 5.腎機能低下時の抗生物質の使い方
 6.輸血と輸血製剤
 7.抗凝固療法(ワルファリン)
 8.ステロイドの使い方
 9.ステロイド外用剤の使い方
 10.小児の薬用量
 11.妊娠中の薬
 12.授乳中の薬
 13.薬物血中濃度
 14.副作用・薬剤相互作用
 15.薬疹
 16.配合禁忌

第26章 検 査
 1.心エコー
 2.腹部エコー
 3.冠動脈造影読影のポイント

第27章 資 料
 1.診断基準とガイドライン一覧[NEW]
 2.肺区域
 3.肝区域
 4.関節可動域

略語一覧 索 引
 略語一覧
 事項索引(和文)
 事項索引(欧文)
 薬剤索引

グリーンページ(▲印)の目次
第1章 臨床医に求められるもの
 1-3.
 なぜ生物科学的側面の医学研究が心理・社会科学的側面より先に発展したのか/なぜ心理・社会的因子が健康に影響するのか
 地域居住高齢者の機能低下の危険因子:系統的文献レビュー/死亡率を高める危険因子としての介護/地域居住高齢者における社会的孤立と認知機脳低下/介入不可能な心理・社会的因子の情報は不要か
 1-4.
 患者の大病院志向と医師-患者関係の力/患者-医療チーム関係/自分の診察スタイルを見直す法/逆転移,転移/医療面接と問診の相違と体系化の歴史
 解釈モデル,受療行動,LEARNのモデル/行動変容と患者指導/難しい患者,嫌な患者/人格障害(DSM-IV)/心理的防衛機制
 直面化,解釈/社会的支援ネットワーク
 1-5.
 UpToDate
 Cochrane Library/Best Evidence/Clinical Evidence
 MEDLINE利用の仕方の実態
 文献複写サービスの実際
 1-9.
 治験用語集/治験審査委員会/治験コーディネータ/インフォームドコンセント/有害事象/症例報告書/治験実施計画書
 治験責任医師,治験分担医師/大規模治験ネットワーク/治験施設支援機関
第2章 患者を支えるために
 2-1.
 キューブラ・ロス『人生は廻る輪のように』
 脳卒中患者の障害の受容(克服)過程
 結果/障害の受容(克服)過程
 2-2.
 家族告知
 インフォームドコンセントに臨む医療者の望ましい態度/病名告知後のサポートシステム/I can cope programとは
 癌の病名告知に関する患者の意識/癌の病名告知の現状
 病名告知後のサポートが重要な根拠
 告知の意味するもの
 手術の説明をする時期は慎重に決定する/化学療法のインフォームドコンセントで注意したいこと/説明を尽くすことがもたらすもの/患者が自分自身の真実について知らないと取り組めない医療
 2-3.
 緩和ケアの定義(WHO)/QOL
 全人的ケア
 身体的苦痛へのケアが重要な3つの理由
 緩和ケアを提供する療養場所としてなぜ在宅なのか
 緩和ケアで求められる臨床医としての態度
 2-5.
 患者団体の全国組織
第3章 高齢者・要介護者のケア
 3-1.
 廃用症候群の概念/廃用症候群の臨床的意義
 廃用症候群の種類
 廃用症候群の治療
 3-3.
 死亡した人の約半数は半年前から要介護状態/長期療養施設とは何か/療養病床/介護老人保健施設(老健)
 特別養護老人ホーム(特養,特老)
 身体障害者手帳/障害年金の等級表
 3-4.
 緊急時の胃瘻チューブ再挿入/排尿チェック/排尿援助に使う器具・トイレの知識
 3-6.
 ケアマネジメント
 市町村特別給付
第4章 安全な医療のために
 4-2.
 手洗い
 感染管理の実際
第5章 社会・環境問題への対応
 5-1.
 化学物質過敏症と中毒やアレルギーとの違い
 生活上のワンポイントアドバイス
 おすすめ情報
 5-2.
 ホームレスの定義と実態
 5-3.
 塵肺の概念・病態
 塵肺のX-P所見
第6章 救急医療
 6-1.
 心停止のリズムと予後/Guidelines 2000 for CPR and ECCにおけるclassification
 脈拍の確認
 “ABC“と“CAB”
 6-2.
 心臓マッサージ
 mouth to mouthと感染
 automated external defibrillator/除細動器のwaveform,energy/気管内挿管後の確認/確実な挿管のために/挿管以外の気道確保
 外頸静脈,内頸静脈,大腿静脈
 炭酸水素ナトリウムの適応と用法
 アミオダロンとバソプレシン/蘇生後の低体温療法
 6-3.
 ショック時の血行動態把握
 SIRSとは
 6-4.
 第一線医療機関における救急
 6-5.
 冷却の方法
第7章 感染症
 7-2.
 不明熱の原因疾患/解熱剤の副作用
 7-3.
 敗血症の定義
 敗血症をきたす頻度の高い起炎菌と抗生剤
 7-4.
 インフルエンザウイルスの構造
 トリ型インフルエンザ
 7-5.
 グラム染色の方法
 グラム染色の染色機序/Ziehl-Neelsen染色(抗酸菌染色)/単染色(メチレンブルー単染色)
 墨汁染色/検体採取/グラム染色以外の迅速診断法
 7-6.
 血液培養
 グラム染色における白血球の意義
 7-7.
 滅菌と消毒とは
 7-8.
 微生物の消毒剤抵抗性/消毒剤の水準によるグループ分け/消毒剤の作用機序
 消毒剤の化学的分類/消毒剤の商品名/消毒剤の効力に及ぼす有機物の影響/消毒剤の材質への影響/消毒剤各論
 7-9.
 日和見感染症における基礎疾患と起炎菌
 ガンシクロビルの投与法/アシクロビル脳症
 7-10.
 HIV感染症の治療方法
 HIV-1とHIV-/PWA/HIV/long term survivor(長期生存者)/薬害としてのAIDS/HIVの起源
 相談できるセンター
 7-11.
 淋菌性尿道炎(淋菌感染症)/疫学
 感染経路/臨床経過/診断/治療/クラミジア感染症/疫学/臨床経過/診断/治療
 梅毒/疫学/臨床経過/診断
 診断上の注意/治療/単純ヘルペスウイルス感染症/疫学
 臨床経過/診断/治療/尖圭コンジローム/トリコモナス症/治療/性行為の多様化
 7-12.
 届け出が必要な主な感染症/ウイルス性出血熱/エボラ出血熱,クリミア・コンゴ出血熱,マールブルグ病/ラッサ熱/ペスト
 コレラ/赤痢
 腸チフス
 発疹チフス
 猩紅熱/ジフテリア/流行性脳脊髄膜炎
 日本脳炎/急性灰白髄炎
 狂犬病/炭疽
 百日咳/破傷風
 マラリア
 ツツガムシ病/フィラリア症/黄熱
 回帰熱/アメーバ赤痢/重症急性呼吸器症候群(SARSコロナウイルス感染症)
 痘瘡(天然痘)/ウエスト(西)ナイルウイルス熱
 高病原性トリ型インフルエンザ
 ノロウイルス/入手困難な治療薬の入手方法
 7-13.
 消毒
第8章 消化器疾患
 8-1.
 筋性防御反応/注意を要する腹痛
 アニサキス地域性/腹部エコーの精度/関連痛
 心窩部痛の除外疾患/右季肋部痛を主訴とする皮膚科,婦人科疾患
 脾彎曲部症候群/大腸憩室
 不安を軽減させる説明
 除痛薬剤の注意点
 8-2.
 診断に際して注意したいこと/理学所見をとるうえでの注意点
 心窩部痛と心筋梗塞
 脾損傷
 小児の虫垂炎の特徴
 イレウス腸管の壊死の有無
 急性腹症時の血液ガス分析/free airのpitfall/急性虫垂炎と腹部エコー/壊疽性虫垂炎を裏づけるエコー所見/潰瘍穿孔と腹部エコー
 イレウスの保存的治療
 8-3.
 絞扼性イレウスの特徴
 イレウスの画像診断
 内視鏡的整復術
 イレウスの保存的治療
 サンドスタチン/癌性腹膜炎イレウスに対する手術適応
 8-4.
 消化管関連の嘔気・嘔吐の病態生理/感染症に伴う嘔気・嘔吐の病態生理/腹膜炎に伴う嘔気・嘔吐の病態生理/中枢性疾患に伴う嘔気・嘔吐の病態生理
 眼科・耳科的疾患による嘔気・嘔吐の病態生理
 高Ca血症の治療
 8-5.
 下痢の概念/日常扱う頻度の高い下痢
 感染性腸炎の特徴と動向/腸管出血性大腸菌への対応/empiric therapy/海外旅行者の下痢
 8-6.
 理想のウンコ/便秘の食事指導/デフェコグラフィー/rectocele
 直腸内貯留便が固まりとなり,排出困難なとき
 8-7.
 上部消化管出血の予後を悪くする因子/凝血塊がたまって出血部位がわからないとき/胃洗浄は必要か/硬化療法の合併症
 8-8.
 GERDの病因/胃酸逆流のメカニズム/食道の酸クリアランス/GERDの食道外症候
 8-9.
 内視鏡的硬化療法
 内視鏡的結紮術/EISとEVL,どちらの治療が優れているのか
 食道・胃静脈瘤治療のエビデンス/欧米の治療との比較/肝硬変の病因と医療供給体制による東西の差
 8-10.
 食道癌の進行度/上皮内伸展と副病巣(壁内転移と原発性多発巣)
 色素内視鏡/dysplasiaの考え方/Barrett腺癌について/化学放射線療法の考え方
 欧米の治療との比較/食道癌治療のエビデンス
 8-11.
 消化性潰瘍の疫学
 胃潰瘍の超音波内視鏡像とその意義/癌との鑑別診断/消化性潰瘍の初期療法
 プロトンポンプ阻害剤代謝にかかわるチトクロームP450の遺伝子多型と治療効果/胃透視の所見
 8-12.
 感染経路と持続感染の成立/H.pyloriの再感染問題
 H.pylori存在下の制酸剤使用時の体部胃炎の増悪の問題/H.pyloriと胃炎/H.pyloriと消化性潰瘍
 H.pyloriと胃癌/MALT-lymphoma/H.pyloriと
 NUD/除菌後に発生する病変
 8-13.
 胃癌の疫学
 胃癌の分類/胃癌の診断
 胃癌の内視鏡治療の適応/ATPの取り扱い
 内視鏡的切除術の方法/胃癌の化学療法
 8-15.
 IBSの疫学/IBSの病態生理/BMWクラブIBS診断基準・治療ガイドライン
 IBSの薬物療法の考え方とエビデンス
 8-17.
 大腸ポリープとは
 消化管ポリポーシス/小さな大腸ポリープはどこまで治療が必要か/大腸ポリープのフォローアップの仕方
 大腸sm癌/拡大内視鏡とピットパターン/陥凹型早期大腸癌
 便潜血陽性の原因に大腸ポリープはなりうるか/側方発育型腫瘍の取扱い
 8-18.
 魚類の脂肪/遺伝性大腸癌/大腸癌の発生
 大腸癌検診
 注腸検査/内視鏡検査
 転移癌の治療/化学療法
 放射線治療/化学療法/その他
 8-19.
 人工肛門造設時のインフォームドコンセント/どんなとき人工肛門が必要となるか/除外項目/内科医は以下のことを確認しておくこと
 解説
 術後早期のストーマ管理/術後晩期合併症
 一般的に下痢しやすい食事/洗腸指導/サイドメモ
 8-20.
 脱肛(内・外痔核)の成因
 脱肛の手術/脱肛手術の考え方/硬化療法の機序/直腸弛緩性出血/直腸鏡
 センナ処方上の注意点/硬化療法の実際
 Whitehead手術/ポスクール/肛門の形/慢性裂肛のメカニズム/慢性裂肛の3徴候/Crohn病の裂肛の特徴
 指診の注意点/肛門内圧測定/ポリープと癌
 紫雲膏使用上の注意/手術的治療
 bidigitalの方法/難治性痔瘻とCrohn病
 切開排膿の方法
 8-21.
 トランスアミナーゼの呼称/外来患者の肝障害/飲酒量と肝障害/妊娠,女性ホルモンによる肝障害
 脾腫と肝障害/肝生検の適応
 肝細胞以外の肝臓構成細胞
 体質性黄疸/bacterial translocation/脂肪性肝疾患,特に非アルコール性脂肪肝炎を中心に
 8-22.
 各急性ウイルス肝炎の特徴
 凝固因子の臨床的重要性
 急性ウイルス性肝炎の鑑別疾患
 8-23.
 急性肝不全:定義,亜分類
 急性肝不全の原因の鑑別
 血漿交換療法/血液濾過透析療法/GI療法/劇症肝炎に対するインターフェロン療法/劇症肝炎に対する免疫抑制療法
 急性肝不全に対する肝移植(移植適応の見分け方)/E型劇症肝炎
 8-24.
 慢性肝炎の疫学
 慢性肝炎の劇症化/慢性肝炎の生検組織所見の新しい診断基準/腹腔鏡所見と肝生検像
 8-25.
 慢性肝炎に対する抗ウイルス療法/トランスアミナーゼ低値の意義と,主な肝庇護剤/慢性肝炎患者に安静は必要か
 HBVキャリア各期とウイルス遺伝子変異/B型慢性肝炎のIFN療法
 B型肝炎のラミブジン療法/B型肝炎の父子感染/B型慢性肝炎治療の展望
 C型慢性肝炎のIFN療法
 PEG-IFN:新しいインターフェロン
 HCVキャリアの自然経過/HCV抗体陽性者の管理/HCVの輸血以外の感染ルート
 HCVワクチン開発の展望
 8-27.
 アルコール性肝障害,とりわけアルコール性肝炎のメカニズム
 重症型アルコール性肝炎の治療
 8-28.
 自己免疫性肝炎の診断/急性発症型自己免疫性肝炎
 自己免疫性肝炎とHLA抗原,人種差
 自己免疫性肝炎の基本治療/自己免疫性肝炎の寛解維持療法
 ミトコンドリア抗体の意義―自己免疫性胆管炎の疾患独立性を含めて
 ウルソデオキシコール酸の効果をもたらす機序/PBCの予後予測式
 原発性硬化性胆管炎の発症原因/原発性硬化性胆管炎の病理組織像/わが国にみられる非典型的原発性硬化性胆管炎
 8-29.
 肝硬変の概念/肝硬変の疫学
 クモ状血管腫,teleangiectasia,手掌紅斑の成因/腹壁静脈怒張のパターンと意義/羽ばたき振戦の誘導方法と意義
 肝硬変のhyperdynamic circulatory state
 8-30.
 肝硬変でない鑑別疾患/特発性門脈圧亢進症
 Budd-Chiari症候群
 肝外門脈閉塞症/血液疾患/ウイルス性肝硬変のウイルスマーカー
 ウイルス性肝硬変の自己抗体
 8-31.
 肝腎症候群/肝細胞癌腫瘍マーカーの新たな動向/肝予備能とブドウ糖負荷試験/門脈圧亢進症と消化管粘膜病変/肝硬変での肝性昏睡を誘発する原因/肝硬変の栄養状態の特徴―蛋白・エネルギー低栄養状態
 肝硬変患者の生体肝移植
 8-32.
 肝癌の鑑別疾患
 耐糖能と肝予備能/腫瘍マーカーの新たな動向/肝細胞癌の腫瘍倍加時間/肝癌直接治療効果判定基準/肝細胞癌の多段階発癌説
 腫瘍随伴症候群/放射線療法/TAE/肝癌に対する肝移植/「原発性肝癌取り扱い規約」(第4版)の改訂
 肝癌のStaging score
 8-33.
 胆道系の区分/胆管結石症の低侵襲治療法
 胆石症状の機序/胆石の超音波検査/胆道系腫瘍マーカー/胆石症のESWL/胆石症の開腹術
 8-34.
 胆嚢隆起性病変の基本4種類/胆嚢ポリープのエコー像/胆嚢ポリープの画像診断における血流診断
 8-35.
 胆嚢癌の発生要因/EUSによる隆起性病変の診断/EUSによる壁肥厚性病変の診断
 8-36.
 胆道癌の発生母地別分類(胆道癌取扱い規約より)/乳頭部癌
 肝門部胆管癌
 8-37.
 急性膵炎の発生頻度と病因,予後/急性膵炎の発症病態/SIRSの判定基準/重症膵炎でみられる低Ca血症/後期合併症の病態
 8-38.
 慢性膵炎の疫学的事項/慢性膵炎の原因
 嚢胞の鑑別/外分泌機能検査
 8-39.
 膵癌の疫学的事項/膵癌のその他の検査
第9章 呼吸器疾患
 9-1.
 Hugh-Jonesの5段階評価法
 9-2.
 人工呼吸器の圧・量外傷を予防するために/ARDSとALI
 9-4.
 高カロリー輸液の際の鎖骨下静脈穿刺時の合併症として
 9-7.
 肥満者でもSASになる人と正常睡眠を維持できる人の違い
 9-8.
 患者指導のポイント
 インフルエンザワクチンの対象者(CDC勧告より)
 9-9.
 上気道感染後に持続するかぜ症候群後持続咳嗽
 9-10.
 気管支炎・肺炎の疫学・病態
 主な肺炎の起炎菌による特徴
 去痰薬
 9-11.
 結核のハイリスク因子/ツベルクリン検査/定期外検診
 予防投与/医療機関での結核予防策
 9-12.
 非結核性抗酸菌感染症の画像的特徴
 9-13.
 聴診
 テオフィリン中毒時の対応
 β↓2↓刺激剤に関して
 入院治療の条件
 喘息のエマージェンシー/専門医への紹介基準/アスピリン喘息/妊娠中の喘息管理
 9-14.
 COPDの概念・疫学
 肺気腫の分類/肺気腫の胸部X-P所見
 肺気腫の呼吸機能検査所見/慢性気管支炎の分類
 キサンチン製剤
 肺理学療法の実際
 COPD(特に肺気腫)と喫煙
 在宅酸素療法の保険適用基準/在宅酸素療法の概念・疫学
 HOTの機種/酸素節約装置
 高CO↓2↓血症への対処/生活指導上のポイント/肺気腫に対する肺容量縮小術
 9-15.
 エリスロマイシン療法
 どのマクロライド系抗生剤を選択するか
 9-16.
 気管支拡張症の概念・病態
 気管支拡張症の画像診断
 9-18.
 肺癌の動向
 FDG-PET/N因子
 肺癌治療に用いられるようになった新規抗癌剤/新規抗癌剤の副作用/小細胞癌の化学療法
 非小細胞癌の化学療法/肺癌の新しい抗癌剤治療の流れ
第10章 循環器疾患
 10-1.
 若年者高血圧の特徴/老年者高血圧の特徴/高血圧性脳症
 食塩感受性高血圧/白衣高血圧/夜間血圧におけるdipperとnon-dipper/早朝高血圧/二次性高血圧の鑑別
 10-2.
 高血圧の非薬物療法
 各降圧剤の特徴
 合併症により,使用を控えるべき降圧剤/特殊な病態の高血圧治療
 二次性高血圧の治療
 10-3.
 左心不全の病態/ACE阻害剤による予後改善効果
 β遮断剤の有用性
 右心不全時の治療/新しい心不全の病期とその治療法
 10-5.
 インスリン抵抗性症候群
 狭心症問診のコツ
 ST変化の見方
 無症候性心筋虚血
 心筋血流イメージング
 狭心症とCa拮抗剤
 withdrawal syndrome(反発性の交感神経刺激)/冠動脈インターベンション
 冠動脈バイパス術
 10-6.
 不安定狭心症の病態
 10-7.
 急性心筋梗塞の発症機序/疫学/症状の特徴/心電図診断補足
 心エコー補足
 CK-MB分画値/安静/酸素投与/疼痛対策/亜硝酸剤
 reperfusion-arrhythmia(再灌流性不整脈)/AIVR(促迫心室固有調律)/キシロカイン抵抗性の心室性不整脈への治療/血圧コントロール
 静注での線溶療法補足/ACC/AHAでの血栓溶解療法の絶対禁忌
 emergent-PTCA補足/emergent-PTCAと緊急ACバイパス術
 IABPとPCPS
 右室梗塞の病態/右室梗塞:治療の原則/患者の心理
 10-8.
 心タンポナーデの原因疾患/心タンポナーデの病態生理/奇脈
 肝頸静脈逆流/心膜摩擦音/大量の心嚢液内での心拍動/心膜穿刺の実際
 10-9.
 大動脈弁狭窄症の病態/大動脈弁狭窄の成因/大動脈弁置換術の推奨/AVRの手術危険率
 大動脈弁逆流の病態/大動脈弁逆流の成因/手術適応と大動脈弁置換術の推奨
 AVRの手術成績
 僧帽弁狭窄症の病態/PTMCの推奨と手術成績,遠隔成績
 OMCの推奨と遠隔成績/MVRの推奨と遠隔成績
 僧帽弁閉鎖不全症の病態
 僧帽弁手術(弁置換術と弁形成術)の推奨と手術成績
 三尖弁逆流の血行動態/TRの成因/TRの外科的治療の適応
 10-10.
 心筋炎の原因ウイルス
 10-11.
 心膜炎と虚血性心疾患
 10-12.
 感染性心内膜炎の病態と疫学/解説:HACEK心内膜炎
 10-14.
 心不全による症状
 心不全のX線像/EFとFS
 10-15.
 心筋症の定義と分類/心不全の3大原因
 10-16.
 真性大動脈瘤の疫学・概念/「大動脈瘤の自然予後と治療による修飾効果に関する研究班」報告
 10-17.
 循環器内科から心臓血管外科へコンサルトすべきタイミングとポイント/見落としやすい「大動脈解離」
 大動脈解離におけるエビデンス
 10-18.
 肺梗塞
 10-19.
 ASOの鑑別疾患と鑑別ポイント/室内で施行可能なASO患者の運動訓練
第11章 腎疾患・電解質異常
 11-1.
 慢性腎炎の初期における血尿/血尿についての説明の仕方/血尿の経過観察期間
 11-2.
 尿中に蛋白が出現する原因
 11-3.
 乏尿・無尿の原因/急性腎不全の予防/臨床上最もよくみられる乏尿,無尿/乏尿期における透析療法の適応
 11-4.
 酸塩基平衡/動脈血ガス分析
 静脈血液ガス分析
 11-5.
 腎不全の鑑別診断/腎前性と腎性急性腎不全の検査データによる鑑別/腎不全発症時期の推定/体液量増加/肺水腫/高K血症
 低Ca血症/代謝性アシドーシス/尿毒症症状/低蛋白血症(補液)/貧血/急性腎不全に対するエビデンス
 11-6.
 血液浄化法とは/透析の原理
 ECUM限外濾過法/ブラッドアクセス/慢性透析患者の緊急透析/不均衡症候群/急性腎不全における透析療法の導入基準/慢性腎不全における透析療法の導入基準/CHF(持続的血液濾過),CHDF(持続的血液濾過透析)
 11-8.
 慢性糸球体腎炎/IgA腎症
 微小変化群/巣状糸球体硬化症/膜性腎症
 膜性増殖性糸球体腎炎/腎生検
 11-9.
 腎炎によるネフローゼ症候群の鑑別/疾患別の病態
 11-10.
 慢性腎不全の病態
 各原疾患による慢性腎不全の予後
 11-12.
 Naと水調節系
 Osmolal gap/SIADHの診断治療と鑑別(CSWSとMRHE)
 11-13.
 高K血症の原因
 11-14.
 低K血症の原因
 11-16.
 高Ca血症をきたす疾患/低Ca血症をきたす疾患
第12章 泌尿器疾患
 12-1.
 排尿障害/排尿障害の検査
 12-3.
 神経因性膀胱の病型分類/神経因性膀胱の病態
 12-4.
 バイアグラ以外の勃起障害治療法
 12-5.
 直腸診の仕方
 前立腺の超音波断層撮影(エコー)の見え方/α↓1↓遮断薬製剤の特徴
 前立腺肥大症の経尿道的手術/TUR-P以外の経尿道的手術方法/前立腺肥大症の手術適応/前立腺被膜下摘出術
 前立腺肥大症の鑑別疾患
 12-8.
 尿路結石の病態
 24 時間蓄尿による成分分析
 12-11.
 膀胱腫瘍の病因/膀胱腫瘍の病理/膀胱腫瘍の病態
 膀胱腫瘍の予後/膀胱腫瘍の鑑別疾患
 前立腺癌の病態
 前立腺腫瘍マーカー/前立腺癌の内分泌療法
 腎細胞癌の病態
 PEB療法/EP療法/造血末梢幹細胞移植(超大量化学療法)
第13章 代謝・内分泌疾患
 13-1.
 糖尿病の診断と分類
 13-2.
 無症候性心筋虚血と糖尿病/トレッドミル検査の限界
 13-3.
 初診時年齢別の血糖コントロールと網膜症による失明と末期腎疾患に至るリスク/血糖コントロールと糖尿病合併症/血圧コントロールと糖尿病合併症
 脂質コントロールと糖尿病合併症
 13-4.
 カウンセリング要素を入れた患者指導
 患者教育のチームアプローチ/糖尿病教育のかけ算理論/患者指導書
 13-5.
 HbA1c値と血糖自己測定値の乖離
 13-6.
 食品交換表を用いた食事療法
 13-7.
 運動療法処方前のメディカルチェック/運動交換表
 13-8.
 糖尿病内服薬の概説
 13-9.
 インスリン製剤
 インスリン量の増減法
 インスリン:スライディングスケール/インスリン持続皮下注入療法
 13-10.
 自律神経障害
 13-11.
 糖尿病網膜症管理の重要性/血糖コントロールの違いによる網膜症進行度の差/無散瞳眼底検査/網膜症診断能力/糖尿病網膜症の分類
 13-12.
 ヨード造影剤と糖尿病
 NSAIDsと糖尿病性腎症/クレアチニンクリアランスの計算式/糖尿病患者の腎症検査基準
 血糖コントロールの違いによる腎症進行度の差/糖尿病性腎症に対する長期透析療法の適応基準
 13-13.
 糖尿病足病変の成因/糖尿病足病変の原因/チーム医療の重要性
 13-14.
 糖尿病性昏睡の疫学・総説
 13-15.
 無自覚性低血糖/低血糖教育
 13-16.
 肥満の新しい判定基準
 肥満症の疫学・概念/標準体重の判定/肥満女性は死亡率が高い
 13-17.
 高脂血症の疫学/高脂血症治療の考え方
 13-18.
 高脂血症の食事療法/生活指導のポイント/血清コレステロール適正値はどのくらいか
 13-19.
  高脂血症用薬剤/LRC-CPPTS
 13-20.
 高尿酸血症・痛風の概念/分類/病態生理/病期分類
 痛風の合併症・予後
 13-21.
 甲状腺クリーゼ/甲状腺剤による無顆粒球症/抗甲状腺剤の副作用/Basedow眼症/Basedow病に伴う周期性四肢麻痺/TSH受容体抗体
 13-23.
 乳頭癌/濾胞癌/髄様癌
 13-24.
 急性副腎不全症の概念/検査/分類・予後
 13-25.
 各ホルモンのpitfall
 13-26.
 Na濃度の急上昇
第14章 精神・心療内科疾患
 14-1.
 ノンレム睡眠とレム睡眠
 睡眠・覚醒のリズムとその年齢変化
 14-2.
 せん妄の定義・頻度/経過・転帰/注意障害の見方/見当識障害の見方
 記憶障害の調べ方/睡眠・覚醒チェック表/hyper-active deliriumとhypo-active delirium
 せん妄の病態仮説
 14-3.
 知能評価スケール
 痴呆性疾患の病型分類/痴呆患者の生命予後
 抗痴呆薬ドネペジル
 14-4.
 自殺念慮のききとり方
 抗うつ剤の急性薬理作用と,うつ病の病態仮説
 うつ病の認知療法
 14-5.
 前提としてのアルコール依存症
 アルコール依存症の経過
 問題飲酒/アルコール依存をめぐる俗説
 アルコール依存の予防/WHOの薬物依存の定義,依存薬物の分類/アルコール離脱症状の病態
 14-7.
 心身症の病態
 病態背景/心身症と神経症の鑑別/心身症の周辺疾患/心身医学的諸検査
 一般心理療法/自律訓練法/交流分析
 14-8.
 病因論の概要/広場恐怖/社会的認知の功罪
 14-9.
 Bz系薬剤の力価と作用時間/患者応対のコツ
 14-10.
 脆弱性・ストレスモデル/ICD-/DSM-IV-TR/Schneiderの1級症状/統合失調症の病型/精神保健福祉法(精神保健および精神障害者福祉に関する法律)
 入院の形態/心理教育/生活技能訓練/電気痙攣療法/参考になる文献
 14-11.
 複雑な意識障害
 通過症候群
第15章 神経疾患・脳血管障害
 15-1.
 昏睡の解剖学と病態生理
 15-2.
 失神の疫学/Valsalva試験
 失神の病因/失神の病態/神経調節性失神とは/自律神経障害が主に関与する失神
 食事性低血圧/状況性失神/失神による外傷
 15-3.
 頭痛の疫学
 頭痛の分類/頭痛の病態
 頭痛の性状をどう聞き出すか
 睡眠時に頭痛が悪化する機序/片頭痛/緊張型頭痛/群発頭痛/原発性低髄圧症候群/analgesic headaches
 トリプタン製剤の使用方法
 15-4.
 痙攣の分類
 てんかん発作の分類とてんかん重積状態
 痙攣重積と昏睡/抗てんかん剤使用上の注意/抗てんかん剤血中濃度判定の考え方/抗てんかん剤過敏症候群/てんかんを有する人の運転/妊娠中の抗てんかん剤服用の注意
 15-5.
 比較的まれな多発神経障害
 診察の実際/神経生理検査
 15-6.
 頭部外傷の分類/脳に影響を与える損傷に対する対応
 外傷性てんかん
 15-7.
 Queckenstedt試験
 髄膜刺激徴候とは/髄液検査と脳ヘルニア/髄膜炎に対するデキサメタゾン使用の是非
 髄膜炎の疫学/髄膜炎の病態/化膿性髄膜炎治療の補足
 化膿性髄膜炎の再発と髄液鼻漏/ウイルス性髄膜炎の原因/Mollaret髄膜炎/薬剤性髄膜炎/結核性髄膜炎
 クリプトコッカス髄膜炎
 15-8.
 ミトコンドリア病/スモン
 亜急性硬化性全脳炎
 脊髄性進行性筋萎縮症
 多発限局性運動性末梢神経炎
 広範脊柱管狭窄症
 重症筋無力症の検査
 進行性筋ジストロフィー
 先天性(非進行性)ミオパチー
 進行性核上性麻痺/線条体黒質変性症
 Huntington(舞踏)病
 Fabry病/副腎白質ジストロフィー
 15-9.
 Parkinson病の疫学と予後/Parkinson病診断の難しさ/進行性核上性麻痺の臨床像の特徴
 皮質基底核変性症の臨床像の特徴/びまん性Lewy小体病の臨床像の特徴/若年性パーキンソニズムの分類と特徴
 wearing-offとその対策/ジスキネジアとその分類/Parkinson病の脳外科的治療
 フリーラジカルとParkinson病/ドパミンアゴニスト間の変更方法/Parkinson病療養ノート
 Parkinson病治療中にみられる悪性症候群/Parkinson病体操
 15-10.
 脳血管障害の各病型の特徴/くも膜下出血/脳出血/脳塞栓
 脳血栓/血行力学性脳梗塞/分類不能脳梗塞/多発性脳梗塞/Binswanger型脳梗塞
  7 seriesの見方/extinction test
 15-11.
 CTのmass effect所見/脳出血のCT所見の経時的変化
 無症候性脳虚血
 脳室拡大:脳萎縮か水頭症か/CTで左右差を認めたら/脳の支配動脈・血流分布
 15-12.
 MRIの撮像原理/MRAにおけるアーチファクト
 15-13.
 慢性期における脳血管障害に対する手術療法
 15-14.
 急性期脳梗塞に対するアスピリン/rt-PA/ウロキナーゼ/血栓溶解をめぐる議論
 penumbra/ヘパリン/Hemodilusion療法
 超急性期脳塞栓の血栓溶解療法/グリセロールも長期予後改善のエビデンスは乏しい/脳血管障害に対するステロイド/脳血管拡張剤をめぐる論議
 人工呼吸器装着には家族の同意を/血圧対策/脳循環自動調節能
 脳卒中病棟の治療効果
 15-15.
 積極的な降圧が脳卒中二次予防に有効/急激な降圧に注意/危険因子としての糖尿病
 アスピリンの再発予防効果/非弁膜症性心房細動に対する抗凝固療法
 痙攣部分発作では治療のしすぎに注意
 15-16.
 リハビリテーションは早期から/リハビリテーション科へのコンサルテーションの必要性/第一線医療の脳血管障害患者の重症度分布とリハビリテーションの適応
第16章 血液疾患
 16-1.
 自動血球測定機器の結果評価での注意事項/貧血とHbA1cとの関係
 平均赤血球容積の評価時の注意事項
 16-2.
 鉄剤内服時のポイント/鉄剤静注時のポイント/鉄代謝に関して
 鉄過剰症
 16-3.
 溶血性貧血の検査依頼施設
 16-4.
 亜急性連合性脊髄変性症/胃切除後のビタミンB↓1↓↓2↓の欠乏/葉酸欠乏の原因
 ビタミンB↓6↓欠乏によるピリドキシン反応性貧血
 16-5.
 維持透析患者/腹膜透析患者
 16-6.
 免疫抑制療法の実際
 支持療法の実際
 16-7.
 FAB分類
 白血病の表面マーカー
 16-8.
 治療の実際
 MDSの新分類
 RAEBの化学療法:JALSGMDS 2000プロトコール
 16-9.
 CML時の慢性期の治療の実際
 CML時の移行期,急性転化時の治療の実際/分子細胞治療としてのチロシンキナーゼ阻害剤/CMLに対するミニ移植療法
 16-10.
 慢性リンパ性白血病のFAB病型分類/CLLと他の類似疾患との鑑別
 16-11.
 処置
 治療の実際
 低悪性度非Hodgkinリンパ腫におけるモノクローナル抗体療法/悪性リンパ腫とピロリ菌
 16-12.
 多発性骨髄腫の診断基準/骨髄腫の特殊な病型
 難治性骨髄腫の治療の実際
 支持療法の実際/最近の多発性骨髄腫における治療の動向
 16-13.
 外因性感染症予防/無顆粒球症時の採血に対する注意事項/無顆粒球症時の内因性感染予防
 経験的抗生物質投与法例/γ-グロブリンの投与法/真菌感染症の治療の実際
 カリニ肺炎の治療の実際/ウイルス感染症の治療の実際/サイトカイン療法の実際/顆粒球輸血の実際
 16-14.
 ステロイド療法の実際/脾臓摘出の実際
 免疫抑制療法の実際/γ-グロブリン大量療法の実際/難治性ITPの治療の実際
 16-15.
 TTP誘発の代表的薬剤/TTPの血漿交換療法:日本TTP研究班プロトコール/TTPの血漿輸注療法:日本TTP研究班プロトコール
 16-16.
 抗凝固療法の実際
 補充療法の実際
第17章 膠原病
 17-3.
 ステロイド治療の基礎知識
 17-8.
 皮膚型PN
第18章 小児疾患
 18-1.
 重症患児の見分け方/小児のハイリスク・グループ
 18-2.
 発熱の機序と原因
 18-4.
 発作の種類と抗てんかん剤の適応
 18-5.
 嘔吐の鑑別疾患
 18-7.
 腹部エコー下整復術
 18-9.
 病原性大腸菌O-157とは/出血性大腸炎/VTの作用機序
 溶血性尿毒症症候群
 18-11.
 咳と喘鳴の定義
 18-17.
 各種肺炎の特徴
 18-27.
 化膿性髄膜炎の疫学/病態/トリプトファン反応
 無菌性髄膜炎の病態
 18-28.
 イソプロテレノール持続吸入療法
 18-29.
 小児アトピー性皮膚炎の定義,概念/最近の話題/原因の多様性/スキンケアの重要性
 18-30.
 臨床現場での本当の心雑音の分類
 18-32.
 学校検尿のシステム
 18-33.
 複雑性尿路感染症
 急性出血性膀胱炎/水腎症/逆流性腎症
 18-34.
 Nutcracker現象
 18-37.
 起立性調節障害の疫学/病態
 18-39.
 予防接種禁忌についての考え方
 18-40.
 児童虐待の最低限の法的知識
 世代間連鎖を絶つ/臨床医の手にゆだねられている虐待防止/参考
第19章 外科的処置
 19-2.
 体表損傷(創傷)の管理の原則/消毒
 洗浄/治癒環境/ドレッシング(創傷の被覆)
 創傷被覆材・外用薬の使い分け
第20章 運動器疾患
 20-1.
 代表的腰痛疾患のポイント/姿勢性腰痛(筋・筋膜性腰痛)
 腰椎椎間板ヘルニア/腰部脊椎症(変形性脊椎症)/骨粗鬆症・圧迫骨折
 腰椎分離症・すべり症/腰部脊柱管狭窄症/腰痛治療におけるエビデンス
 20-2.
 頸肩腕症候群
 myelopathy hand
 20-4.
 骨粗鬆症の概念
 20-5.
 変形性膝関節症のX-P所見
 膝関節穿刺および膝関節内注射
 変形性関節症とは
 変形性膝関節症治療におけるエビデンス
 20-6.
 歩いて来院する大腿骨頸部骨折
 大腿骨頸部骨折の観血的治療
第21章 女性疾患
 21-1.
 妊娠反応
 超音波の見方/婦人科疾患とMRI/ホルモン療法
 加齢と腫瘍マーカー/高齢者の性
 21-2.
 エコーフリースペース/骨盤内炎症性疾患
 子宮外妊娠/卵巣嚢腫の茎捻転に関連して
 21-3.
 内分泌異常と月経異常/薬剤と高プロラクチン血症/思春期の不正出血
 21-4.
 思春期外来/(機能性)月経困難症/機能性子宮出血
 21-5.
 STD/クラミジア
 外陰ヘルペス/高齢者における帯下
 21-6.
 子宮内膜症の進行期分類/内膜症における月経困難症/若年者の月経困難症/不妊症と子宮内膜症/子宮内膜症のホルモン療法
 手術療法/子宮内膜症の頻度
 子宮内膜症のリスク因子/子宮内膜症の自然史/チョコレート嚢胞と卵巣癌
 21-7.
 子宮筋腫/超音波での子宮の所見のとり方/最近の検査法
 治療/産婦人科での一般的な子宮全摘後の指導/子宮全摘後の心理的影響・性交/手術後のホルモン療法
 21-8.
 更年期障害の評価
 21-9.
 卵巣腫瘍のエコーのパターン分類と組織型/卵巣癌の進行期分類/国際進行期分類
 組織分類/良性卵巣嚢腫の治療法/卵巣癌の治療指針
 卵巣癌の予後/腫瘍マーカーと卵巣腫瘍/術後化学療法と卵巣機能・妊孕能
 21-10.
 子宮頸癌とHPV
 CINの概念/子宮頸部腺癌/レーザー療法/進行頸癌におけるNAC/子宮内膜増殖症/子宮体癌のホルモン療法/癌検診/子宮癌検診の自己採取法
 子宮頸癌の特殊型
 21-11.
 緊急避妊法/十代の妊娠と人工妊娠中絶の疫学
 21-12.
 妊娠とウイルス・原虫疾患/妊娠とMRI
 21-13.
 前期破水/早産児の予後/習慣性流産(不育症)
 21-15.
 母乳
 21-16.
 乳癌の診断/視・触診の要点/乳房のしこりの相談を受けた場合/検査/非触知乳癌(腫瘤を触知しない乳癌)
 乳癌の治療/手術/内分泌療法/自己検診と集団検診/自己検診/集団検診
第22章 眼疾患
 22-2.
 眼科救急疾患の鑑別診断/緊急度からみた眼科救急疾患のポイント/主訴からみた眼科救急疾患のポイント
 眼症状からみた眼科救急疾患の鑑別
 病棟で特に注意を要する眼科疾患/眼科用救急薬剤および器具/眼科検査用薬剤(材料)
 眼科治療用薬剤/その他の眼科救急用薬剤/眼科救急に用いられる器材/洗眼と消毒/結膜充血と毛様充血/眼底の見方(倒像眼底鏡を使ってみよう)
 22-4.
 結膜炎の学校内感染
 ヘルペスウイルスによる眼感染症/眼瞼炎/結膜炎/角膜炎
 その他のヘルペス眼感染症/ドライアイ
 22-5.
 白内障手術/手術にかかる費用と期間
 眼内レンズの進歩
 22-6.
 眼圧上昇に関与する因子
 眼圧上昇で眼に生じる変化/緑内障の疫学(2000〜2001年多治見スタディ)/緑内障の視野検査
 22-7.
 網膜疾患/遺伝性疾患/網膜色素変性症/網膜色素変性症類縁疾患/黄斑ジストロフィー
 黄斑疾患/中心性漿液性網脈絡膜症(中心性網膜炎-増田型)/老人性黄斑変性症(加齢黄斑変性症)/黄斑円孔/網膜血管異常/網膜静脈閉塞症/網膜動脈閉塞症
 その他の網膜血管異常/糖尿病網膜症
 糖尿病と眼合併症/糖尿病網膜症の疫学/糖尿病網膜症の病態
 糖尿病網膜症の分類
 糖尿病網膜症の合併症とその他のトピック
 高血圧症における眼底の変化/高血圧性網膜症の分類/その他,高血圧性網膜症に関連する病態
 ぶどう膜炎の病因/ぶどう膜炎の分類
 ぶどう膜炎の疫学/腫瘍/原発性腫瘍/網膜芽細胞腫/悪性黒色腫/転移性腫瘍
 22-8.
 屈折矯正手術
 22-9.
 神経眼科/紹介先は神経内科医か眼科医か/症状・訴え/小児眼科・斜視・弱視/小児眼科の特殊性/見逃してはいけない小児の眼疾患
 眼精疲労/眼疲労と眼精疲労
 眼精疲労の原因/眼精疲労の治療/社会医学・予防医学/視機能に関連した法規および基準
第23章 皮膚疾患
 23-1.
 突発性悪性腫瘍随伴性皮膚病変/その他の腫瘍随伴性皮膚症候群
 原発疹と続発疹の解説
 KOH法の解説
 23-2.
 医原性接触皮膚炎の原因
 手湿疹の生活指導
 アトピー性皮膚炎/アトピー性皮膚炎はアトピー性皮膚炎症候群か/どのようにして湿疹が起こるか/食物除去・負荷の問題点/なぜ治らないか
 社会的混乱―ステロイド外用剤の副作用/脱ステロイドは有効か/科学的総合的な視点の重要性
 23-4.
 かゆみ受容体に対する刺激
 23-5.
 接触蕁麻疹/蕁麻疹様血管炎
 23-6.
 毛についての基礎知識/アンドロゲン依存性脱毛
 トリコチロマニア(抜毛症)
 23-8.
 帯状疱疹の病態/典型的でない症状/帯状疱疹の疼痛/免疫抑制患者の帯状疱疹/帯状疱疹後神経痛
 23-9.
 陰嚢には真菌感染は起きにくい/白癬疹
 抗真菌薬の副作用と注意
 23-10.
 膿疱中にはカンジダや細菌はいない
 23-12.
 スルファジアジン銀(ゲーベンクリーム)の使用/特殊部位の治療
 23-14.
 DESIGN評価表の問題点
 褥瘡発生のメカニズム/褥瘡危険要因点数表(OHスケール)/OHスケール各項目に関して/ブレーデンスケール
第24章 耳鼻咽喉疾患
 24-1.
 鼻出血の概念,疫学/鼻出血の病態
 24-2.
 急性化膿性中耳炎
 注意が必要な中耳炎(周辺への炎症の波及)/その他の耳痛を起こす中耳疾患/外耳疾患/非耳性(放散性)耳痛
 24-3.
 めまいの検査
 めまいの代表疾患
 24-4.
 代表的な急性難聴
 24-5.
 食道に異物があるか否か不明のとき/喉頭鏡下摘出
 24-10.
 顔面神経の解剖
 24-11.
 Bell麻痺の概念と疫学/Bell麻痺の原因
 Bell麻痺の薬物療法
第25章 薬物使用法
 25-4.
 抗生物質のアレルギー歴
 皮内テストの判定/抗生物質のアレルギー反応/ペニシリン系抗生物質のアレルギー反応
 妊婦,授乳中の患者における抗生物質の選択/肝不全における抗生物質使用の注意点/抗生物質と他の薬剤との相互作用
 抗生物質の値段/抗生物質の一般名と商品名
 主な病原微生物の性質
 抗生物質の耐性菌
 25-6.
 赤血球濃厚液の投与
 新鮮凍結血漿の投与
 アルブミン製剤の投与
 血小板製剤の使用基準
 25-7.
 ワルファリン使用時の凝固検査の変化の特徴
 妊婦へのワルファリン投与時の注意事項/INRとTTとの関係/ワルファリンの薬物相互作用
 25-9.
 ステロイドの強さ/ステロイド吸収についての基礎事項
 クリーム使用上の注意
 慢性湿疹病巣の治療の注意/ステロイド皮膚症
 25-10.
 薬の投与法の工夫
 インフルエンザ脳炎・脳症と解熱剤/occult bacermia
 骨髄内輸液
 25-11.
 オーストラリア医薬品評価委員会/虎の門病院での基準/厚生労働省(いわゆる薬の能書について)
 非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)/抗高脂血症剤/ワクチン
 25-12.
 薬剤の母乳への移行とその危険度
 母乳分泌を中止するために
 25-14.
 各薬剤別副作用チェック項目
 副作用/概念/アレルギー性副作用
 アレルギー性副作用病態/アレルギー性副作用の予知/アレルギー性副作用の原因薬剤推定/副作用症状別in vivo,in vitro試験法
 DLSTにおける各副作用症状での陽性率/副作用診断方法
 薬物の代謝と吸収
 薬物相互作用
 25-15.
 薬疹の主な発疹型と発疹の分布/薬疹の機序/発生までの期間と発疹型
 医薬品副作用被害救済制度の活用
 TEN(中毒性表皮壊死剥離症)/hypersensitivity syndromeについて
 GVHD(移植片対宿主病)/TENでのステロイド全身使用の賛否
 薬疹の各種試験法の解説/in vivo試験/in vitro検査/誘発試験
第26章 検 査
 26-1.
 左室流入速波形/心筋虚血の徴候と出現順序
 壁運動異常評価/壁厚変化/壁エコー輝度の評価
 26-2.
 SOLの診断における超音波検査の優位性/SOLの超音波診断上の注意点
 慢性膵炎の診断基準/確診所見/異常所見/参考所見/肝悪性腫瘍診断における超音波のサイン/急性膵炎の超音波診断
 消化管における超音波検査の有用性/急性腹症の超音波検査