やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第5版の序

 第一線医療でのプライマリケアの重要性が再評価されています.例えば,2004年度から必須化される臨床研修でも,すべての臨床医が幅広いcommon diseaseを経験すべきとされ,過半数の医師が市中病院や診療所でプライマリケア研修を始める時代がやってきます.良い臨床医になりたいと考え,当時「勇気ある選択」と見なされながらも,敢えて大学病院を飛び出し第一線医療機関で臨床研修を始めたわれわれの選択が,20年の時を経てようやく認められた思いがします.われわれの経験では,診療を行う場だけが重要なのではありません.そこに相応しい指導医やマニュアルがなければ,患者さんへの負担や誤った経験を積み重ねる危険もあります.
 本書は,市中病院や診療所の主に外来診療で直面するプライマリケアのためのマニュアルとして,版を重ねて早くも第5版となりました.今回の改訂の特徴は,以下のとおりです.
 (1)編集委員の3分の1を入れ替え,新たな執筆者や協力者を迎え入れ,(2)これら新たな目で全項目を見直し,循環器疾患,呼吸器疾患,代謝・内分泌疾患,小児疾患,運動器疾患,耳鼻咽喉疾患をはじめ全面的に改訂しました.(3)そこでは,小児気管支喘息治療・管理ガイドライン(2002)やClinical evidence(BMJ)など,最新のevidenceを踏まえるよう努めました.(4)また,禁煙プログラムや膠原病などの新項目をおこしました.(5)これらの結果,総ページ数は80ページ増えましたが,特別な用紙を使用することで,厚さは従来よりも薄くしました.われわれの初版以来のこだわりでもある「白衣のポケットに入る携帯性」を守るためです.
 良き臨床医となるためには,本書に収めたto do listの背景にある疫学や病態生理についても学ぶ必要があります.本書ではサイズを抑えるために収められなかったこれらの情報を,1344ページにまとめた『臨床医マニュアル』も全面改訂第2版を2002年11月に発行いたしました.『当直医マニュアル2003年版』と合わせてお使いいただければ幸いです.
 引き続き多くの方から,ご意見・ご批判をいただいて改訂し,第一線医療の質の向上に多少とも寄与し続けられたらと思います.
 最後に,いつも根気強く励ましてくださる医歯薬出版株式会社に深謝します.
 2003年2月編者一同
 編 集
 池田美佳(船橋二和病院)
 河原林正敏(耳原総合病院)
 桐生郁生(高崎中央病院)
 近藤克則(日本福祉大学)
 四方典裕(京都民医連中央病院)
 加藤なつ江(利根中央病院)
 小畑達郎(京都民医連中央病院)
 田中宏一(健和会大手町病院)
 執 筆 者
 飯豊深雪(勤医協札幌病院)
 叶 康司(福島生協病院)
 小松孝充(茨木診療所)
 坂本昌士(京都民医連第二中央病院)
 島田利彦(京都大学医学部病院)
 橋場 良(船橋二和病院)
 柳沢裕子(船橋二和病院)
 牛山雅夫(健和会病院)
 小市健一(勤医協札幌病院)
 坂本能基(耳原総合病院)
 佐藤隆史(船橋二和病院)
 下山 英(船橋二和病院)
 戸田治代(船橋二和病院)
 藤井建一(耳原総合病院)
 (五十音順)

序文
(初版)

 本書は,診療所や病院の外来で必要とするプライマリ・ケアに焦点を絞った実践的マニュアルです.また,好評を得ている「当直医マニュアル(医歯薬出版)」の姉妹版に当たるものでもあります.
 筆者らは,プライマリ・ケアができる医師を目指して,基幹科ローテート方式の卒後研修を行っていた市中病院に直接飛び込んだ臨床医です.たとえ将来専門をもち研究をするにしても,臨床医である限りプライマリ・ケア医としての能力向上に努めることが前提条件だというのが,私たちの初心でした.
 ところが,第一線の現場で求められる医療内容はじつに広く深く,かつ毎年のように“常識”は進歩します.プライマリ・ケア医としての能力を維持するのには大きな努力を必要とし,私たちを憂欝にさせるに十分でした.所属の専門分野にのみ引きこもりたいという誘惑は強いものでしたが,目の前にいる患者の期待に可能な限り応えたいと,もがいた末の一連の試みが,前著「当直医マニュアル」に続く本書です.
 本書では,日常の外来診療で,専門外の疾患を扱わざるをえない時に,専門医と相談する前に集めておくべき情報や第一選択となる治療,検査結果の解釈など,専門外でも必要なプライマリ・ケアのポイントをまとめることを意図しています.また姉妹版として,以下の特色は前著から引き継いで「ます.
 (1) 時間的余裕のない外来診療の合間に,その場で役立つ携帯性と実践的記載を備えた
 (2) 頻度の多い疾患を診療科を越えて網羅した
 (3) 専門医にまかせるべき基準を示した
 (4) 臨床経験の乏しい医師,看護婦をはじめとするcomedical stuffにも使いやすいよう配慮した
 (5) 処方欄では,自分の病院で使用している薬剤名を記入できるメモスペースを確保した
 本書は,プライマリ・ケアに必要な情報を選択し,携帯できるサイズにまとめようとした現場臨床医からの大胆な試みです.そのため多くの限界を持っています.例えば専門医の中で論議されている最先端のあるいは専門医でなければ困難な検査・治療法にはあえて触れていませんし,一般外来を越えると思われた救急医療的な内容は前著「当直医マニュアル」に譲っているなどです.
 今後さらに多くの方から御意見を頂き,プライマリ・ケアに多少とも貢献できるマニュアルにしたいと思います.
 最後に,執筆・推敲の段階でご協力いただいた全日本民主医療機関連合会の先生方,そして出版に御尽力くださった医歯薬出版株式会社に深く感謝いたします.
 1990年10月
 耳原総合病院 石 橋 秀 生
 津生協病院 太 田 喜久夫
 千鳥橋病院 岡 田 朗
 鳥取生協病院 越 田 俊 也
 京都民医連中央病院 小 畑 達 郎
 国立小児病院 小 松 孝 充
 船橋二和病院 近 藤 克 則

Ver.3-0の序

 プライマリ・ケアの最低限必要な情報をまとめた本書のVer.2も,幸い多くの読者に手にしていただくことができました.しかし,Ver.2.0の出版後の3年間にも,専門医でなくとも第一線医療を守る医師であれば知識を刷新すべき進歩がありました.例えば1995年には「喘息管理・予防のグローバルストラテジー」がNHLBI/WHOから出版され,喘息が気道の炎症性疾患であるという病態に基づく治療指針が示されました.また,1996年4月1日には,肺結核の初期標準治療法としてピラジナミドを加える初期強化短期療法が「結核医療の基準(厚生省告示)」に採用されたことなどです.これらを盛り込んだ全面改訂Ver.3.0をお届けします.
 今回の改訂の特徴は,(1)コンパクトなサイズに不釣り合いなほど多数の執筆(協力)者に異なる専門分野から参加していただいたこと,(2)プライマリ・ケアを実践しているこれらの医師の意見を踏まえ内容(特に呼吸器,神経,腎,感染症などの項)の全面改訂・項目追加を行い約70ページ増となったこと,(3)Ver.2と同様に,前版からの読者の便宜を考え「おもな改訂・追加項目一覧」をつけたこと,(4)「代表的外食メニューのカロリー一覧表」や「健診の評価と検査値の判断」を追加するなど,資料もより実践的で使いやすく最新の内容にしたこと,(5)2色刷にして視覚的にも見やすくしたこと,などがあげられます.
 今後さらに多くの方々からご批判・ご意見をいただき,姉妹版の「当直医マニュアル」と合わせ,第一線の現場でより役立つ実践的マニュアルにすべく努力したいと思います.
 いつも,さまざまな形でご協力いただいた全日本民主医療機関連合会(民医連)の先生方,そして出版にお骨折りいただいた医歯薬出版に深く感謝いたします.
 1997年3月
 編者一同
 編 集
 石橋秀生(耳原総合病院)
 越田俊也(鳥取生協病院)
 小松孝充(耳原総合病院)
 近藤克則(船橋二和病院) 岡田 朗(千鳥橋病院)
 小畑達郎(京都民医連中央病院)
 執筆者 & 執筆協力者
 牛山雅夫(健和会病院)
 叶 康司(福島生協病院)
 坂本昌士(安井病院)
 下山 英(船橋二和病院)
 田中宏美(耳原総合病院)
 橋場 良(船橋二和病院)
 藤井健一(耳原総合病院)
 宮沢 仁(札幌病院) 神川 仁(勤医協苫小牧病院)
 渋谷 功(高崎中央病院)
 神保和広(船橋二和病院)
 中川洋寿(京都民医連中央病院)
 松本憲二(北病院)
 (五十音順)

Ver.4-2の序

 質の高いプライマリ・ケアを実践するためには,common diseaseに関して幅広く最新の情報やevidenceを入手し続ける努力が必要です.本書も今回で3回目の改訂になりますが,Ver.3-0を出版して以降の医学・医療の進歩は,過去最大のものでした.
 例えば,(1)高血圧の診断基準や治療指針がWHOなどで改訂されただけでなく,(2)糖尿病の診断基準も改訂され,(3)結核の緊急事態宣言などの動きがありました.第一線医療の医師に関わりの深い法律でも,(4)伝染病予防法が廃止され新たに感染症を1`4類に分類するいわゆる感染症新法となり,(5)2000年4月からは主治医意見書記載を求められる介護保険制度が導入されます.さらに「おもな改訂・追加項目一覧」に示したように,その他にも多数の刷新すべき知識・項目があることをご覧いただきたいと思います.
 今回の改訂作業は,これらの最新情報を盛り込み,新たに迎えた若い編集協力者の視点も入れ,整理し直した全面改訂です.さらに,薬剤や項目のチェックをした2002年はバージョンアップしてVer.4-2 とし,常に質の高いプライマリ・ケアに役立つ実践的かつコンパクトなマニュアルをめざしました.
 引き続き多くの方からのご意見・ご批判をあおぎたいと思います.
 最後に,いつも我々を根気強く励ましてくださる医歯薬出版に深謝いたします.
 2002年3月編者一同
 編 集
 池田美佳(船橋二和病院)
 桐生郁生(高崎中央病院)
 小松孝充(茨木診療所)
 近藤克則(日本福祉大学)
 渋谷 功(高崎中央病院) 岡田 朗(岡田内科クリニック)
 小畑達郎(京都民医連中央病院)
 四方典裕(京都民医連中央病院)
 執筆者 & 執筆協力者
 牛山雅夫(健和会病院)
 河原林正敏(耳原総合病院)
 坂本能基(耳原総合病院)
 下山 英(船橋二和病院)
 橋場 良(船橋二和病院)
 宮沢 仁(西さっぽろ皮膚科・アレルギー科)
 (五十音順)
 叶 康司(福島生協病院)
 越田俊也(鳥取生協病院)
 坂本昌士(京都民医連第二中央病院)
藤井建一(耳原総合病院)
 推薦の言葉
 第5版の序
 Ver.4-2の序
 序文(初版)
 本マニュアル使用の前に
 本マニュアル第5版のおもな改訂・追加項目一覧

第1章 内科系
全身症状
 発熱(不明熱)
 過労死
 全身倦怠感(慢性疲労)
   おもな慢性疲労の原因(表)
 体重減少
 体重増加
 浮腫
 リンパ節腫脹
循環器疾患
 高血圧症(HT)
   二次性高血圧
   リスクの層別化(表1)/治療計画(表2)
   降圧剤の積極的な適応と禁忌(表3)
   おもな病態と積極的に適応したい降圧剤(表4)
 不整脈
   停止治療が必要な不整脈
   徐脈性不整脈とペースメーカー適応/予防治療が必要な不整脈
   一般外来で扱う機会が多い不整脈/心室性期外収縮(PVC)
   心房性期外収縮(PAC)
   発作性上室性頻拍(PSVT)
   発作性心房細動(PAf)
   慢性心房細動(chronic Af)
 虚血性心疾患
   狭心症(AP)
   胸痛を伴うおもな疾患(表1)
   各種負荷法の冠動脈疾患診断精度(表2)
   冠動脈造影の適応分類(表3)
   陳旧性心筋梗塞(OMI)
   虚血性心疾患の一次予防ガイドライン(表4)
   心筋梗塞二次予防要約表(表5)
 慢性心不全
 弁膜症
   大動脈弁狭窄症(AS)/大動脈弁閉鎖不全症(AR)
   僧帽弁狭窄症(MS)/僧帽弁閉鎖不全症(MR)
 心筋疾患
   心筋症/心筋症をみる際の患者家族への説明のポイント(表)
   心筋炎
 閉塞性動脈硬化症(ASO)
   Allenのテスト(図1)/下肢動脈の触診(図2)
   ASOの鑑別疾患(表1)/Fonetaine分類(表2)
 胸・腹部大動脈瘤
呼吸器疾患
 気管支炎・肺炎
   肺炎の重症度分類(表1)
   院内肺炎患者の群別(表2)
 誤嚥性肺炎
   誤嚥を起こしやすい病態(表)
 胸水・胸膜炎
   Lightの基準(表)
 肺結核(Tb)
   結核病学会病型分類(表1)
   ツベルクリン反応の判定基準(表2)
   感染危険度の判定(表3)
   接触者検診の対象,時期および内容(表4)
 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
   Fletcher-Hugh-Jonesの分類(表1)
   禁煙プログラム(表2)
   日本呼吸器学会およびGOLDガイドラインにおけるCOPD治療のまとめ(表3)
 気管支喘息(BA)
   喘息の危険因子(表1)
   喘息の長期管理における重症度対応段階的薬物療法(表2)
   専門医への紹介を考慮する条件(表3)
   アスピリン喘息
 気管支拡張症
 肺癌
   肺門型肺癌
   肺野型肺癌
 塵肺
   珪肺
   石綿肺
 禁煙指導
消化器疾患
 腹痛
 黄疸
   黄疸の鑑別チャート(図)
 口内炎・歯周炎
   アフタ性口内炎/歯周炎(歯槽膿漏)
   口臭
 食道癌
   食道部位の分類(図1)
   進行度(臨床的)Stage(表1)
   食道癌のX線型(図2)
   食道癌―日常診療におけるStage分類別の治療法の適応(表2)
 消化性潰瘍
   胃潰瘍のステージ分類(図)
 便秘
 Helicobacter pylori感染症と胃炎
   H.pylori除菌治療の適応疾患(表)
 胃癌
   胃癌の分類(図1)/胃癌の深達度による分類(図2)
   早期胃癌内視鏡的治療の適応条件(表1)
   胃癌―日常診療におけるStage分類別の治療法の適応(表2)
 過敏性腸症候群(IBS)
 腸閉塞症
   腸閉塞症の分類(表)
 大腸ポリープ
 大腸癌
 痔
   痔核/肛門管の解剖と記載法(図1)
   裂肛
   直腸肛門周囲膿瘍の分類(図2)/痔瘻・肛門周囲膿瘍
 人工肛門患者の管理
 急性肝炎
   急性期のマーカーの解釈(表1)
   急性肝障害時にチェックすべきウイルスマーカー(表2)
   肝性昏睡の重症度分類(表3)
 慢性肝炎
   B型肝炎ウイルスマーカーの解釈(表1)
   C型肝炎ウイルスマーカーの種類とその意義(図1)
   B型肝炎ウイルスキャリアの臨床症状(図2)
   IFNのおもな副作用と対策(表2)
 アルコール性肝障害
   アルコール性肝障害各病型の診断基準試案(表1)
   アルコール性肝障害の進展(図)
   久里浜式アルコール依存症スクリーニング・テスト(表2)
 肝硬変
   酒類のアルコール濃度換算表(表1)/肝硬変の重症度分類(Child-Pugh score)(表2)
   食道胃静脈瘤内視鏡所見記載規準(表3)
 肝癌
 胆石症
   腹腔鏡下胆嚢摘出術の適応除外条件(表)
   胆嚢ポリープ
   胆嚢小隆起性病変の型別分類(図1)
   胆嚢ポリープの治療(図2)
   胆嚢癌・胆管癌
 慢性膵炎
   慢性膵炎の臨床診断基準(表)
 膵癌
 胃食道逆流症(GERD)
   逆流性食道炎の内視鏡分類(表)
神経・精神疾患
 頭痛(慢性頭痛)
   起こり方からみた頭痛の分類(表1)    頭痛の国際分類(表2)
 しびれ(異常感覚・感覚障害)
   皮膚の神経分布(図)
 めまい
   回転性めまいの鑑別(表)
 顔面神経麻痺(Bell麻痺)
 不定愁訴・不安状態(神経症・心身症)
   不定愁訴/仮面うつ病/神経症
   心身症
 不眠
 Parkinson病・Parkinson症候群
   Parkinson病の症状(表1)
   Yahrの重症度分類(表2)
   パーキンソニズムの原因となる薬剤(表3)/パーキンソン体操(図)
 慢性期脳血管障害患者の管理
 “要介護者”のマネジメント
 うつ病・うつ状態
   うつ状態と痴呆との鑑別(表)
 痴呆性老人の問題行動
 痴呆(老年痴呆)
   長谷川式簡易知能評価スケール(表1)
   老人のぼけの程度の臨床的判定基準(表2)
 アルコール依存症
内分泌・代謝疾患
 糖尿病(DM)
   福田の糖尿病網膜症の病期分類と代表的所見(表1)/網膜症の分類と治療法(表2)
   75g経口ブドウ糖負荷試験による判定基準(表3)
   血糖コントロールの評価(表4)
   食事療法
   糖尿病食品交換表による食品分類(表5)
   簡易食品交換表(表6)
   指示単位の配分例(表7)/運動療法
   薬物療法(経口剤)
   薬物療法(インスリン注射)
   インスリン製剤の分類(表8)
   インスリンの効果(図)
   血糖自己測定機器(表9)
   専門医へ紹介したほうがよいもの/低血糖
 肥満
   80キロカロリー(1単位)に相当する運動と時間(表)
 高脂血症
   冠動脈疾患の予防,治療の観点からみた日本人のコレステロール値適正域および高コレステロール血症診断基準(表1)
   高トリグリセリド血症診断基準値と低HDLコレステロール血症の診療開始基準値(表2)
   冠動脈疾患の予防,治療の観点からみた日本人の高コレステロール血症患者の管理基準(表3)
 痛風・高尿酸血症
 甲状腺機能亢進症
 甲状腺機能低下症
 甲状腺腫
膠原病
 関節リウマチ(RA)
   1987年改訂のRA診断基準(表1)
   RAの全身症状(図)
   RAの機能障害度(class)の分類基準(表2)/RAの全身症状
   RAの病期(stage)の分類(表3)
   悪性関節リウマチの改定診断基準(表4)
   RAの病期別治療計画(表5)
   早期RAに対するDMARD治療のためのガイドライン(表6)
   金療法の選択基準(表7)
   ペニシラミン投与の選択基準(表8)
   RAに対するステロイド剤経口投与の選択基準(表9)/続発性アミロイドーシス
 膠原病
   おもな自己抗体の検査と陽性を示す疾患(表1)
   蛍光抗体法による抗核抗体の陽性パターン(図)/膠原病とその特異性抗体(表2)
腎・泌尿器疾患
 尿の見方
 慢性腎炎
   慢性腎炎の診断基準(表1)/慢性腎炎症候群(表2)
   慢性腎炎患者の生活指導基準(表3)
 ネフローゼ症候群
   ネフローゼ症候群患者の治療・生活指導基準(表1)
   ネフローゼ症候群の治療効果判定基準(表2)
 慢性腎不全
   腎機能と食事療法の目安(表1)
   慢性腎不全透析導入基準(表2)
 排尿障害
 神経因性膀胱
 前立腺疾患(前立腺肥大症)
   前立腺肥大症
 尿路結石
 泌尿器系の癌(膀胱・前立腺・腎)
   膀胱癌/前立腺癌
   腎細胞癌
 性行為感染症(STD)
   淋菌性尿道炎(淋菌感染症)/クラミジア感染症
   梅毒
   梅毒感染の血清学的診断方法(表)
   単純ヘルペス感染症
   尖圭コンジローム/トリコモナス症
血液疾患
 貧血
   鉄欠乏性貧血
   溶血性貧血
   自己免疫性溶血性貧血(AIHA)
   巨赤芽球性貧血
 血小板減少症
   特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
 白血球増多症
 HIV感染症・AIDS(後天性免疫不全症候群)

第2章 小児疾患
 小児診療の心得
 発熱
 咳嗽・胸痛
   咳嗽/胸痛
 嘔吐
   嘔吐の年齢による鑑別(図)
 腹痛
 下痢
 よくある相談(ソフトサイン)
   頭がいびつ(偏頭)/後頸部や側頸部のリンパ節がふれる/乳房がふくらむ
   おりもの(帯下)/歩き方がおかしい
   おしっこがピンクになる/夜尿
   チック/指しゃぶり
 予防接種
   現行予防接種一覧(表1)
   任意の予防注射(表2)
   ワクチン別の副反応の起こり方
 発疹・伝染性疾患
   おもな伝染病の出席停止期間の基準(表1)/突発性発疹
   突発性発疹の経過(図1)/麻疹の経過(図2)
   麻疹/風疹
   風疹抗体価と注意事項(表2)/水痘
   風疹の経過(図3)/水痘の経過(図4)
   伝染性紅斑
   伝染性単核症/溶連菌感染症
   手足口病
   ヘルパンギーナ/その他の伝染性疾患の登園・登校の基準
   その他の伝染性疾患の登園・登校の基準(表3)/川崎病(MCLS)
 子どもの心臓病
   心雑音を聴取したとき/先天性心疾患児の日常管理
   心臓検診/児童・生徒心臓検診方式(図)
 川崎病(MCLS)
   川崎病(MCLS,小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群)診断の手引き(表)
 気管支喘息(BA)
   喘息発作の分類表(表1)/小児アレルギー研究班による重症度判定基準(表2)
   鍛練方法(表3)
   治療前の臨床症状に基づく発作型分類と治療ステップ(表4)
   小児気管支喘息の長期管理に関する薬物療法プラン(年長児6〜15歳)(図1)
   小児気管支喘息の長期管理に関する薬物療法プラン(幼児2〜5歳)(図2)
 熱性痙攣・てんかん
   熱性痙攣/“単純型”熱性痙攣の定義(表)
   てんかん
 血管性紫斑病
 特発性血小板減少性紫斑病(ITP)
 鼠径ヘルニア
   鼠径ヘルニア/停留精巣
 起立性調節障害
   起立性調節障害の診断基準(表)
 学校検尿異常者の扱い
   暫定診断名(表)
 尿路感染症
 急性(糸球体)腎炎
   急性腎炎の所見(表)
 ネフローゼ症候群
   診断基準(表)
 反復性耳下腺炎・慢性扁桃炎
   反復性耳下腺炎/慢性扁桃炎(扁桃肥大)
 皮膚疾患
   おむつかぶれ/水いぼ(伝染性軟属腫)
   とびひ(伝染性膿痂疹)
 アトピー性皮膚炎(食物アレルギーを含む)
   除去食品と除去例(表)
 蟯虫症

第3章 女性疾患
 女性疾患診療の心得
 妊娠中の注意
   薬剤
   放射線
   ウイルス・原虫感染症
   アルコール/タバコ/性生活
   スポーツ/乗物・旅行
   便秘
 更年期障害
 乳癌
 帯下・陰部掻痒感
 子宮筋腫
 子宮内膜症
 卵巣腫瘍(良性)
 生殖器癌
   子宮頸癌/子宮体癌(腺癌)
   卵巣癌

第4章 運動器疾患
 腰痛症
   ヘルニア高位別所見(表)
   腰痛体操(図)
 頸肩腕痛
   上肢帯の神経根高位別所見(表)
 骨粗鬆症
   原発性骨粗鬆症の診断基準(表1)
   脊椎X線像による骨萎縮度(表2)
 変形性膝関節症(OA)
   変形性膝関節症(図1)/変形性膝関節症X線所見の分類基準(表)
   大腿四頭筋の訓練(図2)

第5章 眼・耳鼻咽喉・皮膚疾患
眼疾患
 眼疾患
   眼瞼の疾患(図)
   白内障
耳鼻咽喉疾患
 難聴
 鼻アレルギー
   花粉症の原因となる植物と飛散時期(表1)
   アレルギー性鼻炎用抗アレルギー薬の分類とおもな薬剤(内服用)(表2)
 アデノイド
 慢性副鼻腔炎
皮膚疾患
 白癬
 カンジダ症
 皮膚癌
 湿疹
 皮膚掻痒症
 凍瘡(しもやけ)
 帯状疱疹
 日焼け・あせも
   日焼け/あせも

第6章 資料編
薬剤
 薬物血中濃度
   薬剤の有効血中濃度と半減期(表)
 抗凝固療法
   ワルファリン
   TTとINRの比較(表)
 ステロイド
   グルココルチコイド剤の対応量と市販薬剤名(経口剤)(表)
 解熱鎮痛剤(非ステロイド性:NSAIDs)
   おもなNSAIDsの分類と特徴(表)
   酸性解熱鎮痛剤
   非酸性解熱鎮痛剤
 抗てんかん剤
@  おもな抗てんかん剤(表)
 皮膚科用外用剤の使い方
   基剤による使い分け/非ステロイド抗炎症剤の使い方
   ステロイド外用剤の使い方/効力による分類(表)
   その他
 薬剤の副作用
   薬疹
   薬物性肝障害
   無顆粒球症/hypersensitivity syndrome
   おもな薬剤の相互作用
 おもな薬剤の相互作用
   抗てんかん剤
   抗生物質
   インスリン/経口血糖降下剤/ワルファリン
   ジギタリス製剤/降圧剤
   テオフィリン/制酸剤/H↓2↓-拮抗剤
   その他
 抗生物質の選択と投与法
   感染症治療における抗生物質選択の原則/抗生物質の作用機序
   殺菌的抗生物質と静菌的抗生物質/嫌気性菌に感受性のある抗生物質/抗生物質の臓器移行性
   小児における抗生物質選択の注意点
   妊婦,授乳中の患者における抗生物質の選択/抗生物質のアレルギー
   皮内テストの判定(表1)
   肝不全における抗生物質使用の注意点/肝不全における投与量の目安(表2)/腎不全における抗生物質使用の注意点
   バンコマイシンの血中濃度(表3)
   腎不全における投与量の目安(表4)/抗生物質と他の薬剤との相互作用/各種感染症の第1選択薬
   各種感染症の第1選択薬(表5)
 主要抗菌剤
   経口薬(外来診療)/静注薬(入院治療)
検査
 細菌学的検査
   グラム染色の方法(表)
   塗抹検査における良質の痰の判定(図1)/白血球などの炎症細胞の所見(図2)
   グラム染色塗抹検査で診断可能な菌(図3)
 ウイルス抗体
 MRSA治療基準
 腹部エコー
   矢印の方向が画面右側に出る(図1)
   splenic index(a×b)の算定(図2)
 呼吸機能検査・肺区域
   スパイログラム(spirogram)
   フローボリューム(flow-volume)
   フローボリュームで測定できるもの(図1)/パターン別評価(図2)
   肺区域/肺区域の重なり「胸部X線写真のABC」(図3)
 胸部単純X-P
   異常でない陰影(図1)/チェックポイント(図2)
 腎機能検査
   PSPテスト/血中尿素窒素(BUN)/クレアチニン(creatinine:Cr,Cre,Creat)
   各種腎機能検査と主たる検索部位(表1)/クレアチニンクリアランス(Ccr)/β↓2↓-ミクログロブリン(β↓2↓-m,β↓2↓-mg,β↓2↓-MG)
   Ccrに影響を与える因子(表2)/尿中NAG
   濃縮試験(Fishberg試験)
 腫瘍マーカー
   腫瘍マーカー(表1)
   偽陽性をもたらす病態(表2)
 免疫系の検査
   免疫グロブリン(immunoglobulin:Ig)/自己抗体
   血清補体価/リンパ球マーカー
   補体価の異常を示す疾患(表)
   抗核抗体と膠原病の病像(図)/膠原病およびその類縁疾患を疑う場合
マネジメント
 外食メニューのカロリー
   日常よく利用される代表的外食メニューのカロリー一覧(表)
 運動処方および運動療法指導
   運動強度(表1)
   RPEと年齢別心拍数による運動強度の目安(表2)
 緩和ケア
 社会福祉制度(患者救済のための社会資源)
   厚生労働省特定疾患(表)
 届け出が必要な感染症
 健診の評価と検査値の判断
   蛋白尿の原因(表1)
   肝疾患と機能検査の関係(表2)
   肝診断のすすめかた(健診として)(表3)
   尿酸異常値の原因(表4)
 介護保険制度
   特定疾病一覧(表1)
   介護保険給付を受けるまでの流れ(図)
   障害老人の日常生活自立度判定基準(表2)
   痴呆性老人の日常生活自立度判定基準(表3)
   要介護度別の状態の説明例(表4)
   要介護状態区分別支給限度額とサービス利用事例(表5)
   介護保険で給付される介護サービス(表6)

 事項索引
 薬剤索引