やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

2020年版(第23版)推薦のことば
 卒後40年の同窓会を9月に迎えて数名の仲間を見送った私のような医師世代が知っていて,今でも改訂されている医書といえば『ハリソン内科学』『ベッドサイドの神経の診かた』など極く少数に限られる.32年間で23回の改訂は国内医学書では例がない快挙である.基本必修3カ月間の救急を含む2年間の初期研修では救急研修の充実が全体の達成度に影響することを,自治医科大学卒業医のデータで1987年以来医学教育学会で発表してきた.
 本書は「救急」マニュアルでなく「当直医」マニュアルと銘うっているが,急性疾患診療の実践の場である一人当直を念頭に置いている.救急外来では最初に生命に関わる致死的疾患(critical)を,主訴とバイタルサインから優先的に除外する.経験に裏打ちされた正しい蘇生処置,素早い全体の病態把握が最初のステップである.続く最初の1時間(golden one hour)では症状からの鑑別診断,初期病名の想定,簡単な検査を実施して,ありふれた(common)疾患から鑑別して,治療可能(curable)なものからケアする3Cの診療過程とdispositionの判断はあらゆる臨床に通じる醍醐味がある.
 本書は当直の第一線にいて本マニュアルを頻用する若手の編集委員がEBMで作られたガイドラインを紙面に反映させ,有用性を高めている.最多数の読者である研修医からのフィードバックを得て,2020年版でも新たな改訂がなされている.スマホで容易に情報が入手できる時代に,本書のような携帯マニュアルには厳格な執筆項目の選別が求められよう.そのうえ手軽なスマホにはない情報の高い信頼性を編集委員会が担保している.
 外傷初期診療で必須のE-FASTやショック評価で基本ツールのRUSHといったPOCUSを追加したのは素晴らしい見識である.風邪症候群のピットフォールである急性副鼻腔炎も追加されている.20年夏に開催され多数傷病者対応が想定される東京オリンピック・パラリンピックについて急遽触れられているのも当を得ている.
 少ないがCDR(Clinical Decision Rule)のうちWellsなどが採用され始めた.私たちには知識の更新だけでなく,技能や態度の鍛錬が求められる.当直帯での疲れ,多忙さ,経験の未熟さによって,医師は誰でもエラーを犯す危険があり,常に謙虚に最新の知見,患者の病状から学ぶ姿勢で診療に当たりたい.
 高度専門医療は医師と患者の情報非対称性を拡大させているが,私たちは情報開示や医療安全の努力を通して,患者・市民の信任をうけた代理者役割を常に果たさなくてはならない.当直医は近接性・包括性・協調性・説明責任といった役割が求められ,総合内科専門医に似ている病院総合診療医の重要な役割といえる.リスクマネジメントの観点でいえば,当直医は病院長を代行する.
 表紙に“ER”と掲げている本書が目指すゴールは,夜間救急業務を地域で主として対応する臨床研修病院で研修医を救急専門医が指導できる体制であろう.北米では,40,000人の救急医がその理想を実現している.救急科専門医が4,000人強とまだ足りないわが国でも,次第に北米型ERに近い施設ができてきた.実際に本書でも当直医でなく「ER医」という単語が散見されるまでになっている.けれども当面,第一線の医療機関で経験を重ねた指導医と研修医が作り上げた本書を導きとして,自施設の救急外来がより適切で安全に運用されるようにマネジメントせざるを得ない状況がまだ続くだろう.急場をしのげる臨床力をもった総合診療医が増えれば地域における医療崩壊の防波堤になり,2025年に対応しうる地域包括ケアの柱となる.
 EBMで作られたガイドラインも普及しBLS/ACLSのような標準化コースも定着した.診療標準化は院内のクリニカルパス,電子カルテ,第三者評価,DPCで実現していた.診療のプロセス,アウトカムを含めた情報の透明性を高める努力が喫緊の課題である.男女共同参画と同時にシフト勤務が医師労働にも広がりつつあるが,当面は一人当直に代弁される過酷な診療環境で病棟も外来もカバーしなければならない当直業務は臨床医を鍛える機会の一つと前向きにとらえよう.
 正診率50%と言われるGBM(Google Based Medicine)時代から2047年にはAIがヒトの知性を超えると言われる中,かの赤本を筆頭に各種の『マニュアル』と伴に本書を研修医の白衣に見かける.時代のトレンドに応えながらclinical pearlsを蓄えつつ改訂を重ねる本書が,研修医や専門外もカバーしなくてはならない当直医を支え,ERの発展にも寄与することを期待している.
 2019年12月
 みさと健和病院ER 救急総合診療研修顧問 箕輪良行


2020年版(第23版)の序
 『当直医マニュアル 第23版』が完成しました.今回も大幅に改訂・追加し,より新しく,よりわかりやすくなった第23版をみなさまにお届けできますことをうれしく思います.『当直医マニュアル』は,1988年の初版のときより,多忙な当直医がポケットにひそませ,その場でレファレンスし,すぐに処方・処置ができるような,実践的な内容に特化した構成となっております.編集委員は少しずつ入れ替わってはおりますが,今後もそのコンセプトは継続していく予定です.なお,診療にあたる上で必要とされる知識は年々ふえる一方です.900頁に及ぶ分量になりながらも,白衣(もしくはスクラブ)のポケットに収まるサイズにこだわり,収載する内容を毎年みなおしております.当直医としてその場では必要とは思われない記載を思い切って省き,冗長と思われる説明は避けております.
 本書が長い間研修医のみなさんをはじめとして若手の医師から評価をいただいている理由の第一は,徹底したユーザー目線と思われます.2020年版では,宇治徳洲会病院,京都民医連中央病院,京都桂病院の初期研修医に参加いただき,「こういった記載が欲しい」「新しい項目として〇〇を増やしてほしい」「ここは説明をもう少し詳しく」「この記載はもう必要ないのでは」といった意見を集約し,実際に研修医を指導している指導医クラスの編集会議メンバーが,一つひとつの項目およびその内容に関して編集会議の中で吟味を繰り返しその採否を決めております.近年Centor criteriaのようなClinical decisionruleが数多く登場しており,研修医の先生からも記載を求められることも増えてきました.編集会議では,現在多くの施設で普遍的な使用となっているものについてのみ採用する方針としております.
 @各項目の冒頭にあるポイントは,当直をする上で絶対に必要な知識やいわゆるピットフォールに陥りやすい部分などを3つ程度にまとめたもので,後の復習にポイントのみを流し読みしていただくこともできると思います.項目の最後に記載するdispositionは,入退院の判断や集中治療管理の必要性など具体的に記載しました.
 A前回の第22版から新設しましたつぶやき欄は,エビデンスや教科書的な記載を超えた先輩たちの知恵をのせたもので,今回大幅に増量しております.
 B新規項目の紹介;第11章に「急性副鼻腔炎」,13章に「POCUS(Point-of-care Ultrasound)」を追加しました.また,2020年度版限定の,東京オリンピック・パラリンピック関連コラムとして,「Mass-gathering medicine」「銃創・爆傷」「流行に注意すべき感染症(とくにHIVの急性期)」を記載しております.年度版ならではの項目をお役立ていただく機会があればと思います.
 Cまた,「当直医の心得」は著者を変更して全面的に改訂しました.「DIC(播種性血管内凝固症候群)」は内容を大幅に見直し,「皮膚・粘膜病変」では典型的な皮疹をQRコードからWeb参照できるようにしました.
 D目次および索引にて,関連項目をより探しやすい工夫を重ね,「今知りたい」記載を「すぐに」見つけることができるよう努力していきます.
 2004年に新臨床研修制度が開始,また新専門医制度が2018年4月より導入となり,医師の教育制度も大きく様変わりしています.しかしいつの時代でも目の前の患者さんにすぐに対応できる能力およびそれを指導する能力は,実践とその十分な振り返りにて養われます.エビデンスといわれる大規模スタディで得られる結果に加え,いわゆる先人の知恵をいかに伝えるか…なかなか文字として表しにくいところまでこのマニュアルは踏み込んだつもりです.細部を読み込むことでその記載の奥行きを感じていただければ著者として望外の喜びです.また,振り返りの中で新たに得られた知見や先輩医師の言葉,自施設のルールなどについてはMemo欄を十分活用いただき,自分だけの「当直医マニュアル」を作りあげてください.流動する制度の中でも,ユーザーの中心となる皆様方のさまざまな声に絶え間なく耳を傾けながら,ただひたむきに「当直のときにやくにたつ」マニュアルを作り続けることを約束いたします.
 最後に,編集・出版に際しまして,医歯薬出版の岩永勇二さんをはじめ多くの皆様に支えられましたことあらためて感謝申し上げます.
 2019年12月
 編集代表 井上賀元(京都民医連中央病院)


2001年版の序
 本書第5版より年度版(2001年版)にしました.
 本書は最新の医学知識に関する書物でないにもかかわらず,これまでも大改訂を3年に一度,細かな改訂は半年〜1年ごとに行ってきました.近年医療事故がマスコミを賑わすことが多くなり,医療の安全性に対する関心が高まっています.臨床に影響を与え得る,薬品の安全性や新規薬効に関する情報は絶え間なく次々に出てくる情勢です.そこで近年の情勢に合わせた改訂を行うため,今改訂より,年度版に移行することにしました.
 第一線医療を守る当直医に必要な情報を取捨選択し,わが国初の胸のポケットに携帯できるユニークなサイズにまとめた本書も,初版出版以後12年を経過しました.この間にわが国の保健・医療をめぐる状況は大きく変化しました.また臨床研修指定病院での研修義務化を契機として,わが国における医師養成のあり方の是非が問われています.臨床医として,当直帯での一面ではありますが,本書がその医師養成上のminimum requirementに関する具体的提案となるよう今回の改訂にも取り組みました.
 具体的には,@まず,実際に第一線医療現場で当直医を担っている多くの若手医師に執筆協力者・執筆者・編集者として大いにかかわっていただき,全編にわたって原稿を見直し,随所に工夫を凝らしてもらいました.また,A救急蘇生に関し,AHA(米国心臓学会)が出した,Guidelines2000for cardiopulmonary Resuscitation and Emergency Cardiovascular Careを取り入れて改訂しました.B大動脈解離の項を起こし,虚血性心疾患,肺血栓塞栓症,不整脈の改訂など,循環器救急に関し,より実践的に「現場で使える」マニュアルを目指しました.C気管支炎・肺炎,SIRSの項を起こし,DEBM(evidence based medicine)実践に有用な情報を与えてくれるCochrane Library(http://cochrane.umin.ac.jp/)で検索することが役立つ項目については目次に★印を付けました.
 また,同様にEBM実践の観点からThe use of essential drugs:Seventh report of the WHO Expert Committee.World Health Organization1997.を本書採用薬に盛り込んでいくことも検討しましたが,現時点では時期尚早と判断し,今後も検討していくことにしました.
 今後とも多くの方々からのご意見やご批判をいただき,最新の内容を取捨選択しつつ導入して,引き続き現場で役立つ実践的マニュアル書であることを目指したいと思います.
 なお,2000年12月には,本書と姉妹版である『プライマリケアマニュアル』の内容を包含し,その背後にある病態生理や臨床疫学的情報をも整理した『臨床医マニュアル』を発行しました.現場での対応を終えた後にその理論的背景や知識の整理を目的とした『臨床医マニュアル』を本書同様ご愛用いただければ幸いです.
 本書の初版以来ご協力いただいている民医連(全日本民主医療機関)の先生方,出版にご尽力いただいた医歯薬出版株式会社に深く感謝の意を表したいと思います.
 2001年1月
 編者・執筆者一同


初版の序
 本書は,当直医が担当するプライマリケアに焦点を絞った実践的マニュアルです.
 執筆者らが研修し勤務した病院は中小病院ではありますが,年間数百から千台以上の救急車を受け入れ,夜間にはその数倍に及ぶ救急車以外で来院する患者の診療を行っている第一線の病院です.
 そこでの当直業務に必要なポイントを,みずから得た教訓と多数の文献を参考として整理し,下記の特色をもたせました.
 @時間的猶予のない場面でも,その場で役立つ携帯性と実践性を備えた
 A頻度の多い疾患を診療科を越えて網羅した
 B専門医と連絡をとるべき基準を示した
 C臨床経験の乏しい医師,看護婦をはじめとするcomedicalにも使いやすいよう配慮した
 D各自が書き込むメモスペースを確保した
 本書は,抽象的論議にとどまりがちなプライマリケアの技術的基準について,第一線医療の現場から提案するひとつの試みでもあります.
 しかし,あふれる医学情報を集積することではなく,プライマリケアに必要な情報を選択しコンパクトにまとめる作業は予想以上に困難でした.いまだ不十分な個所を残していると思われます.今後さらに多くの人々から御意見をいただき,第一線医療の現場で役立つ実践的マニュアルにしていきたいと思います.
 最後に,推薦の言葉をお書きいただいた浜松医科大学の植村研一教授,執筆・推敲の段階で御協力いただいた全日本民主医療機関連合会の先生方,そして出版に御尽力くださった医歯薬出版株式会社に深く感謝いたします.また,88〜93頁の項につきましては,日本福祉大学の二木 立教授(前代々木病院リハビリテーション科医長)に御指導いただきました.厚くお礼申し上げます.
 1988年3月
 東京都リハビリテーション病院 太田喜久夫
 京都民医連中央病院 小畑達郎
 耳原総合病院 小松孝充
 船橋二和病院 近藤克則
 2020(第23版)推薦のことば(箕輪良行)
 2020(第23版)の序(井上賀元)
 編集・執筆・執筆協力者一覧
 2001年版の序
 初版の序
 本マニュアル使用の前に
 本書掲載の抗菌薬(抗真菌薬)の略語一覧
第1章 当直医のために
 当直医の心得
 災害・非常時の対応
  災害・非常時の院内の被害状況の把握(表)
  災害・非常時の情報源の例(表)
  CSCATTT(表)
  START法(図)
  PAT法(図)
  挫滅症候群(クラッシュ症候群)
  【東京オリンピック・パラリンピック関連コラム1&2】
  マスギャザリング(Mass gathering)医療
  銃創・爆傷
 高齢患者への接し方
  高齢終末期患者への対応
  低体温症
  熱中症
  せん妄
  腎排泄性薬物
 ホームレス患者への接し方
  隔離を要する感染症
  精神疾患
 外国人患者への接し方
  医療通訳サービスの例(表)
  プロの医療通訳サービスが手配不能な場合(表)
  飛行機に乗る際に注意すべき疾患/病態(表)
 針刺し事故など血液曝露事故時の対応
  HIV曝露事故後対応フローチャート(図)
  曝露後予防内服が推奨される臨床状況(表)
  専門家への相談が推奨される状況(表)
  HIV曝露後予防のレジメン(表)
 隔離を要する感染症
  感染経路とその対応
   登園・登校
   デング熱
   届出が必要な感染症
  インフルエンザの感染対策
   インフルエンザ
   鳥インフルエンザ
  肺結核の初期対応
   結核発病の危険因子(表)
  流行性角結膜炎の感染対策
   流行性角結膜炎の感染対策
   咽頭結膜熱(プール熱)
  腸炎(ウイルス性腸炎,CDI)
  疥癬の感染対策
 最近話題の感染症2020
  梅毒
   TORCH症候群
   近年話題となった感染症
   届出が必要な感染症
  【東京オリンピック・パラリンピック関連コラム3】
  流行に注意すべき感染症
  HIVの急性期
第2章 救命救急処置
 救命救急処置の流れ
  気道緊急が疑われる所見と疾患・対応(表)
  救急救命処置時の気管挿管の適応(表)
  ショックの原因と初期対応(表)
  挿管に使用する代表的な薬剤(表)
  蘇生・救命救急処置のチームダイナミクスの要素(表)
  RUSH exam
  ショック
  呼吸不全
  酸素投与
  人工呼吸器管理
  鎮痛,鎮静,筋弛緩の主な薬剤
 心肺蘇生法
  BLS
  ALS
   心室細動(表)
   無脈性心室頻拍(表)
   無脈性電気活動(表)
   心静止(表)
   ALSのアルゴリズム(図)
   心停止の原因“6H5T”(表)
 小児の心肺蘇生法
  PBLS
   小児心停止例に対するBLSアルゴリズム(図)
   2本指法(一人法)(図)
   胸郭包込み両母指圧迫法(二人法)(図)
  PALS
   心停止アルゴリズム(図)
  NCPR
   NCPR2015アルゴリズム(図)
 上気道異物(窒息)の応急処置
  ハイムリック法(腹部突き上げ法)(図)
  背部叩打法(図)
  胸部突き上げ法(図)
  輪状甲状靱帯穿刺・切開
 外傷患者の初期診療
  ABCDEアプローチ(表)
  FAST(図)
  “TAFな3XMAPでDH”(表)
  確実な気道確保の適応(表)
  初期輸液に対する反応(表)
  ログロール(図)
  secondary surveyでのXp読影のポイント(表)
  骨盤Xpの再読影での確認箇所(図)
  高リスク受傷機転(表)
  外科的気道確保
  緊張性気胸
  受傷部位による観察ポイント
 ショック
  ショックの病態鑑別(表)
  ショックアルゴリズム(図)
  RUSH examによるショックの分類(表)
  心原性ショック
   カテコラミンや強心薬
  循環血液量減少性ショック
   ショック指数と出血量の推定(表)
  閉塞性ショック
   緊張性気胸
   V-A ECMO(PCPS)
  アナフィラキシーショック
   輪状甲状靱帯穿刺
  敗血症性ショック
   quickSOFA(qSOFA)(表)
   SOFAスコア(表)
   脾摘後重症感染症
   壊死性軟部組織感染症
   SSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)
   昇圧薬
  神経原性ショック
   カテコラミン
  ショック類似状態(内分泌クリーゼなど)
   急性副腎不全
   甲状腺クリーゼ
   血管迷走神経反射
 DIC(播種性血管内凝固症候群)
  急性期DIC診断基準(表)
  SIRSの診断基準(表)
  急性期DICの基礎疾患(表)
  線溶能によるDICの病型分類(表)
  各種治療法の病態別推奨度(表)
  HIT
  HUS
  FFP投与
  血小板輸血
 コンパートメント症候群
  四肢
   下腿深後部のコンパートメント圧測定(図)
   腹腔(膀胱)内圧測定法のシステム(図)
   測定のための準備(図)
   圧測定(図)
  腹部
 熱中症
  熱中症の分類(表)
 偶発性低体温症
  低体温の分類(表)
  J波(Osborn wave)(図)
 急性アルコール中毒
  血中エタノール濃度と中枢神経症状の目安(表)
  血中エタノール濃度の推定式(表)
  偶発性低体温
  アルコール離脱症状
  Wernicke脳症
 急性薬物中毒
  代表的なToxidromeとその原因となる薬剤(表)
  トライエージDOATM結果判定略語と偽陽性例(表)
  CO-Hb濃度と臨床症状の目安(表)
  血液透析適応の薬毒物(表)
  アセトアミノフェン中毒
  自殺企図
 悪性症候群
  悪性症候群診断基準(表)
 緊急対応を要する感染症
  救急での危険な感染症
   緊急処置を要する感染症例(表)
   バイタルが安定していても急変する可能性がある感染症(表)
  破傷風
   破傷風における症状の段階(表)
   破傷風対策のフローチャート(図)
  壊死性筋膜炎
  トキシックショック症候群(TSS)
  発熱性好中球減少症(FN)のマネジメント
   FN発症リスク
   FNのリスク評価(表)
   MASCCスコア(表)
   好中球減少の原因(表)
   治療期間フローチャート(図)
  成人の急性喉頭蓋炎
   輪状甲状間膜穿刺・切開
 救命のための手技
  輪状甲状靱帯穿刺
  緊張性気胸の脱気(穿刺)
第3章 多臓器系統の鑑別を要する症候
 失神
  主な失神と病歴の特徴(表)
  Historical Criteria(表)
 意識障害
  Japan Coma Scale(JCS)(表)
  Glasgow Coma Scale(GCS)(表)
  AIUEOTIPS(アイウエオティプス)(表)
  アルコール中毒
  急性薬物中毒
  ベンゾジアゼピン系薬物中毒
  せん妄
  アルコール離脱症状
 頭痛
  頭痛の分類(表)
  危険な頭痛の鑑別“SNOOP”(表)
  主な二次性頭痛の特徴(表)
 めまい
  AVSの鑑別フローチャート(図)
  回転性めまい(表)
  Head Impulse Test(HIT)(図)
  Skew deviation(斜偏位)(図)
 痙攣
  てんかん重積状態の治療フローチャート(図)
  小児の痙攣
  痙攣と失神の鑑別(表2)
 胸痛
 動悸
 咽頭痛
  modified Centor Criteria(表)
 咳,痰
  肺結核の初期対応
  百日咳
 血痰・喀血
  喀血と吐血の鑑別(表)
  血痰・喀血の原因疾患(表)
  肺結核の初期対応
 呼吸困難
  呼吸困難を呈する疾患の鑑別(表)
 悪心・嘔吐
  一般的な悪心・嘔吐の原因(表)
 腹痛(急性腹症)
  腹痛部位と主な疾患(図)
  妊婦の急性腹症
 腰背部痛
  重篤な脊椎疾患の合併を疑うべきred flags(表)
 四肢の麻痺
  障害レベルの推測(表)
  発症経過による鑑別(表)
  鑑別診断フローチャート(図)
 血尿,乏尿,無尿
  無尿(乏尿)の原因部位別の検査所見(表)
  無尿(乏尿)の原因(表)
  AKIを引き起こす薬物(表3)
 発熱
  「なんとなくおかしい」場合のチェックリスト(表)
  緊急対応が必要な感染症
  脾臓摘出後重症感染症(OPSI)
  発熱性好中球減少症(FN)
  迅速検査キット
第4章 内科
 ≪脳神経系≫
  頭痛(二次性を除く)
   片頭痛かどうかの問診:POUND(表)
   頭痛(症候編)
   一次性頭痛の鑑別診断(表2)
  脳血管障害
   早期虚血性変化(early CT sign)(図)
   ABCD2スコア(表)
   TIA後の脳梗塞発症率(表)
   来院から静注血栓溶解(rt-PA)療法開始までの流れ(図)
   静注血栓溶解(rt-PA)療法のチェックリスト(表)
   NIHSS(表)
   脳梗塞急性期の薬物療法の推奨グレード(表)
   rt-PA療法の適応
   抗血栓薬
  髄膜炎
   臨床症状より細菌性髄膜炎が疑われた場合の検査手順(図)
   各髄膜刺激症状の感度・特異度(表)
   CSFによる髄膜炎の鑑別(表)
   起炎菌が判明した場合の抗菌薬の標準的選択(表)
   痙攣の対応
  単純ヘルペス脳炎
  ギラン・バレー症候群(GBS)
 ≪循環器系≫
  高血圧緊急症
   高血圧緊急症に該当する疾患・病態(表)
  不整脈
   救急の現場で知っておきたい不整脈
    抗凝固療法の適応
   不整脈の原因
   不整脈診断のコツ
    非心停止不整脈の診療アルゴリズム(図)
   心肺蘇生を要する致死性不整脈
    心室細動(VF),無脈性心室頻拍(pulseless VT)
    無脈性電気的活動(PEA),心静止(Asystole)
   頻脈性不整脈
    発作性上室性頻拍(PSVT)
    発作性心房細動(PAf)
     CHA2DS2-VAScスコア(表2)
    心房粗動(AFL)
    心室頻拍(VT)
    心電図波形(頻脈性不整脈)
   徐脈性不整脈
   致死的心室性不整脈に移行しやすい不整脈
   心房性期外収縮(PAC),心室性期外収縮(PVC)
    心電図波形(徐脈性不整脈)
  急性冠症候群(ACS)
   急性心筋梗塞後の心筋マーカーの推移(図)
   心筋梗塞の心電図経過(図)
   Forresterの分類(図)
   緊急および早期PCIの適応(クラスI)(表)
   緊急手術の適応(クラスI)(表)
   ACSの診断・治療アルゴリズム(図)
   TIMIリスクスコア(表)
  急性心不全
   Nohria-Stevenson分類と治療指針(図)
   クリニカルシナリオと治療指針(図)
   心不全の増悪因子(表)
   急性心不全に対する初期対応から急性期対応(図)
   心不全の原因疾患(表)
   NPPV
   カテコラミン
  大動脈解離
   ADDリスクスコア(表)
  急性動脈閉塞
  肺血栓塞栓症
   Wellsスコア(表)
   急性肺血栓塞栓症の診断アルゴリズム(図)
   肺血栓塞栓症の検査前臨床確率の評価法(図)
   酸素投与
   人工呼吸
   DOAC
 ≪呼吸器系≫
  過換気症候群
  インフルエンザ
    小児のインフルエンザ
   鳥インフルエンザ
    鳥インフルエンザAを疑った場合の対応手順(表)
  気管支炎・肺炎
    肺炎重症度分類(A-DROP)(表)
    細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別(表)
   市中肺炎(CAP)
   医療・介護関連肺炎(NHCAP)
    耐性菌のリスク因子(表)
    NHCAP/HAPで考慮する原因菌(表)
   院内肺炎(HAP)
    HAPの重症度分類(図)
    HAPのエンピリック治療方針(図)
    人工呼吸
    腎不全時の抗菌薬使用
  気管支喘息急性増悪
   気管支喘息とうっ血性心不全,COPDの違い(表)
   wheezeのJonsson分類(表)
   喘息発作(急性増悪)の強度に対応した管理法(表)
   呼吸不全
   人工呼吸器
  COPD(慢性閉塞性肺疾患)の増悪
   COPD急性増悪患者のフローチャート(図)
   COPDの病期分類(安定期)(表)
   酸素療法
   人工呼吸器
   NPPV
  気胸
   虚脱度の算出法(図)
  胸水
   Lightの基準(表)
  呼吸不全
   酸素療法の実際
    酸素投与法とFiO2概算値(表)
   異物
   アナフィラキシー
   急性喉頭蓋炎
   輪状甲状靱帯穿刺
   NPPV
  ARDS(急性呼吸促迫症候群)
   ARDSの診断基準(表)
  人工呼吸器
    fighting時のチェック項目と対応(表)
    SBTプロトコール(表)
   非侵襲的人工呼吸(NPPV)
   鎮静の判定基準(表2)
   鎮静・鎮痛の薬剤
 ≪消化器系≫
  下痢
   一般的な下痢の原因(表)
  便秘
   一般的な便秘の原因(表)
  下血
   急性・大量下血の初期対応アルゴリズム(図)
   輸血療法
   FFPと血小板輸血
  上部消化管出血(吐血)
   Blatchfordスコア(表)
   S-Bチューブ(図)
   輸血
  虫垂炎
   Alvarado's score(表)
  腸閉塞・イレウス
  急性腸管虚血
  頻度の高い消化管疾患
   急性胃腸炎
    細菌性胃腸炎(表)
    届出が必要な感染症
   急性胃・十二指腸粘膜病変(AGML)
   アニサキス症
   虚血性腸炎
   憩室炎
  肝胆道系酵素の上昇
   肝胆道系酵素上昇時の大まかな分類(表)
   肝酵素優位上昇時の鑑別(表)
  急性ウイルス肝炎
   急性期の肝炎ウイルスマーカーの解釈(表)
   急性肝障害時にチェックすべきウイルスマーカー(表)
   自己免疫性肝炎・簡易版スコアリングシステム(表)
   急性ウイルス肝炎の鑑別疾患(表)
   当直帯に注意すべき抗HBV,抗HCV薬の副反応(表)
  急性肝不全
   劇症肝炎の肝移植適応ガイドライン(表)
   肝性脳症の昏睡度分類(表)
   急性肝不全の型別と予後(図)
   急性肝不全のモニタリング(表)
   日本臓器移植ネットワーク:肝臓(表)
  慢性肝不全
   浮腫・腔水症(腹水・肝性胸水)
   肝性脳症
   特発性細菌性腹膜炎(SBP)
   黄疸
   純エタノール換算(表1)
  薬物性肝障害
   JDDW2004薬物性肝障害ワークショップのスコアリング(表)
   薬物性肝障害診断基準の使用マニュアル(表)
   中毒性肝障害の分類と代表的起因薬剤(表)
  アルコール性肝炎
   酒の種類と純エタノール換算(表)
   CAGE質問表(表)
   Japan Alcoholic Hepatitis Score(JAS)(表)
  閉塞性黄疽(胆管炎,胆嚢炎)
   腹部エコー所見(表)
   急性胆管炎診断基準(表)
   急性胆嚢炎診断基準(表)
   急性胆管炎・胆嚢炎重症度判定基準(表)
  急性膵炎
   急性膵炎の診断基準(表)
   急性膵炎重症度判定基準(表)
   急性膵炎の処置例(図)
   腹部コンパートメント症候群
 ≪代謝系≫
  糖尿病性昏睡
   低血糖
    代表的な糖尿病治療薬以外による低血糖(表)
   糖尿病ケトアシドーシス(DKA)
    DKAの成因:5i's(表)
    インスリンの調節例(表)
   高浸透圧高血糖症候群
  甲状腺クリーゼ
   甲状腺クリーゼの診断基準(表)
  急性副腎不全(副腎クリーゼ)
  痛風発作
   痛風関節炎に適応のあるNSAIDs一覧(表)
 ≪腎・電解質異常≫
  急性腎不全/AKI
   急性血液浄化療法
    AKIに対する血液浄化療法(RRT)の導入基準(表)
   AKI(急性腎障害)
    KDIGO診療ガイドラインによるAKI診断基準と病気分類(表)
    AKIを引き起こす代表的な薬物(表)
   造影剤腎症
   ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)
  電解質異常
   高ナトリウム血症
   低ナトリウム血症
    低ナトリウム血症へのアプローチ(表)
    血漿浸透圧の予測式
   高カリウム血症
    血清K+異常時のECG変化(表)
   低カリウム血症
    低カリウム血症へのアプローチ(表)
   高カルシウム血症
    高カルシウム血症の症状と所見(表)
   低カルシウム血症
   高リン血症
   低リン血症
   高マグネシウム血症
   低マグネシウム血症
  アシドーシス,アルカローシス
   血液ガス分析法(表)
   酸塩基平衡障害で予測される代償性変化(表)
   酸塩基ノモグラム(図)
第5章 小児疾患
 小児患者への接し方
  重症患者の見分け方(表)
  ハイリスク・グループ(表)
  小児のバイタルサイン(表)
  小児用GCS(表)
  小児の身長・体重(表)
 発熱
 脱水
  脱水症の程度と臨床症状(表)
  体重毎の維持輸液量に対するHoliday-Segarの式(表)
 下痢
  病原性大腸菌(O157など)による出血性大腸炎
   届出が必要な感染症
  溶血性尿毒症症候群(HUS)
 嘔吐
  年齢による嘔吐の鑑別(図)
 腹痛
 痙攣
 呼吸困難
 予防接種の副反応
  生ワクチンでの副反応(表)
 髄膜炎
 気管支喘息(喘息発作)
  発作強度の判定基準(表)
  アミノフィリン投与量の目安:2〜15歳(表)
 上気道炎,扁桃炎,気管支炎・肺炎
  上気道炎(かぜ症候群)
  扁桃炎
  気管支炎・肺炎
   modified Centor Criteria(表1)
 マイコプラズマ肺炎
 百日咳
  百日咳臨床診断例の検査での確定フローチャート(図)
 小児のインフルエンザ
 急性細気管支炎,クループ症候群(仮性クループ),急性喉頭蓋炎
 発疹,伝染性疾患
   出席停止の期間(表)
   登校許可の目安(表)
  突発性発疹
   突発性発疹の経過(図)
  水痘
   水痘の経過(図)
  手足口病
  流行性耳下腺炎(ムンプス)
  A群溶連菌感染症
   modified Centor Criteria(表1)
  伝染性単核症(EBウイルス感染症)
  伝染性紅斑(りんご病)
  麻疹
   麻疹の経過(図)
  風疹
   風疹の経過(図)
  咽頭結膜熱(プール熱)
  川崎病(MCLS)
   群馬スコア(図)
 周期性嘔吐症(自家中毒,アセトン血性嘔吐症)
  周期性嘔吐症の診断基準(表)
  発作時治療薬(表)
 腸重積
 鼠径ヘルニア嵌頓
 肘内障
  肘内障の整復法(図)
 異物誤飲
  気道異物
  消化管異物
  誤飲
   気道異物
   消化管異物
 子ども虐待(Child abuse)
  虐待を疑う状況“CHILD ABUSE”(表)
  身体症状から虐待を疑う(表)
  性的虐待を疑うポイント(表)
  Skeletal survey(表)
  子ども虐待を疑った際のフローチャート(図)
  DV
第6章 外傷・外科・整形外科疾患
 外傷患者への接し方
  外傷患者の初期診療
  受傷部位による観察・処置のポイント
  破傷風対策
 受傷部位による観察・処置のポイント
   外傷患者の初期診療
  頭部外傷
   頭部外傷の手術適応(表)
   「切迫するD」(表1)
   創傷処置
  顔面・頸部外傷
   顔面外傷の初期診療手順(図)
   専門医にコンサルトが必要な頭部・顔面損傷・症候(表)
   輪状甲状靱帯穿刺・切開
   眼科系外傷の対応
  脊椎外傷
   頸椎固定解除基準(図)
  胸部外傷
   血胸に対する開胸術の適応(表)
   緊張性気胸
  腹部外傷
   腹部外傷の初期診断と治療(図)
   MTP(大量輸血プロトコル)
   腹部コンパートメント症候群
  骨盤骨折
   骨盤骨折の診察手順(図)
  四肢外傷
   Gustiloの分類(表)
   切断指保存法(図)
   コンパートメント症候群
   創傷処置
   脱臼・骨折
   挫滅症候群(クラッシュ症候群)
 挫滅症候群(クラッシュ症候群)
  急性血液浄化療法
 創傷処置
  擦過傷など(表皮欠損を伴う創)
   消毒薬の種類と特徴(表)
   創傷被覆剤の使用例(表)
  裂創・その他の創傷
   Oberst麻酔法(表)
  破傷風対策
  消毒薬(表1)
  咬傷
 軟部組織感染症
  フルニエ症候群
  壊死性筋膜炎
 熱傷
  Artzの診断基準(表)
  熱傷の深度(表)
  9の法則(Wallace)(図)
  Lund & Browderの図表
  輸液は乳酸リンゲル液を選択(表)
  腹部コンパートメント症候群
  破傷風予防
  閉鎖湿潤療法
 捻挫,骨折,脱臼
   外傷評価のためのXpオーダー法(表)
   良肢位(機能肢位)と安全肢位(表)
  捻挫
   マレット指(図)
   手指外傷の外固定法(図)
  脱臼・骨折
   顎関節前方脱臼整復法(図)
   鎖骨固定帯(図)
   Stimson法(図)
   Kocher法(図)
   デゾー固定(図)
   Garden分類(図)
   Evans分類(図)
   頸椎骨折
 急性単関節炎
  関節液の鑑別診断(表)
  急性単関節炎の鑑別(表)
  膝関節の穿刺法(左膝)(図)
第7章 精神疾患
 精神的問題をもつ患者への接し方
  軽度意識障害の把握のための着目点(表)
  身体疾患治療を優先すべき病態(表)
  自殺企図・自傷行為
 パニック発作
  過換気症候群
 自殺企図・自傷行為
  急性薬物中毒
  外傷患者への接し方
  うつ状態
  精神科救急
 せん妄
  せん妄の原因(表)
  身体拘束を行う基準(表)
  精神的問題をもつ患者への接し方
 アルコール離脱
 うつ状態
  “In SAD CAGES”(表)
  精神科的問題をもつ患者への接し方
  自殺企図・自傷行為
 不眠
  主な睡眠薬の特性(表)
第8章 泌尿器疾患
 尿路結石
 尿路感染症
  無症候性細菌尿
  膀胱炎
  腎盂腎炎
  急性前立腺炎
  尿道炎
  亀頭包皮炎
 尿閉
 急性陰嚢症
  精巣捻転症
  急性精巣上体炎
第9章 女性疾患
 女性患者への接し方
  月経異常・月経困難症
 不正性器出血
  異所性妊娠
 婦人科急性腹症
  婦人科急性腹症
  骨盤内炎症性疾患(PID)
  異所性妊娠
  卵巣腫瘤茎捻転
  卵巣出血
   PIDとの鑑別
 乳腺炎
  うっ滞性乳腺炎
  感染性乳腺炎
  乳腺膿瘍
 妊娠・授乳中の投薬
  妊娠中に使用可能な薬剤(表)
 妊娠・授乳中の画像検査
  妊娠期における主な放射線検査時の胎児被曝量(表)
 DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)
  DV患者対応のためのAVDR approach(表)
  性に対する暴力スクリーニング尺度(表)
  子ども虐待
 レイプ(強姦)被害女性の診察
  B型肝炎の感染リスク
第10章 眼疾患
 眼科患者への接し方
 眼科救急疾患
  コンタクトレンズによる角膜障害
  結膜下出血
  流行性角結膜炎
  ヘルペス性角膜炎
  化学外傷
  電気性眼炎・雪眼炎
  結膜・角膜異物
  穿孔性角膜・強膜外傷および眼内異物
  眼瞼裂傷
  急性原発閉塞隅角緑内障(緑内障発作)
  Posner-Schlossman症候群
  裂孔原性網膜剥離
  原田病
  網膜中心動脈閉塞症・網膜動脈分枝閉塞症
  網膜中心静脈閉塞症・網膜静脈分枝閉塞症
  眼内炎
  眼窩蜂窩織炎
  外傷性視神経症(視束管骨折)
  眼窩吹き抜け骨折,眼窩壁骨折
  視神経炎・視神経症
第11章 耳鼻咽喉疾患
 鼻出血
 急性副鼻腔炎
  成人でのスコアリングシステムと重症度分類(表)
 耳痛
  急性中耳炎の鼓膜所見(左耳)(図)
  小児急性中耳炎の診療スコアシート(表)
 難聴
 末梢性めまい
  Dix Hallpike試験(図)
  Epley法(図)
 異物(外耳道,鼻腔,咽頭,食道など)
第12章 皮膚疾患
 皮膚・粘膜病変
   成人の発疹を伴う伝染性疾患(表1)
  水疱
   重症軟部組織感染症
  皮膚の糜爛
  皮膚と粘膜の糜爛
  膨疹(蕁麻疹)
  紫斑
  湿疹様発疹(紅斑,丘疹)
  その他の皮膚症状
 成人の発疹を伴う伝染性疾患
  主な原発疹の表現一覧(表)
  TORCH症候群(表)
  出勤停止
 咬傷,虫さされ
  犬,猫,人,ネズミなどの咬傷
  ヘビ咬傷
  虫さされ(蜂,ムカデ,マダニなど)
  破傷風対策
  届出が必要な感染症
第13章 当直医に必要な資料
 POCUS(point-of-care ultrasound)
  BLUEプロトコール(図)
  RUSH examの手順(表)
  FAST
  RUSH exam
  呼吸不全
 中心静脈カテーテル(CVC)使用中のトラブル
  CVC使用中のトラブルとして考えられる事態(表)
  CVCの使用目的の例(表)
  培養検体として採取すべきもの(表)
  敗血症性ショック
  注射薬の配合変化
 近年話題となった感染症
  蚊媒介感染症
  デング熱
  ダニ媒介感染症
  麻疹
   麻疹(小児)
  風疹
   風疹(小児)
 届出が必要な感染症
 感染症の迅速検査キット
 細菌学的検査
  塗抹検査における良質の痰の判定(図)
  Gecklerの分類(表)
  グラム染色塗抹検査で予測可能な菌種と抗菌薬の選択例(表)
  迅速検査キット
 抗菌薬・抗ウイルス薬 選択と投与法
   抗菌薬選択の原則(表)
   抗菌薬投与を直ちに開始すべき疾患(表)
   グラム染色塗抹検査
  抗菌薬のアレルギー
   アナフィラキシーショック
  各種感染症のempiric therapyとde-escalation
  抗菌薬の臓器移行性(薬物動態;PK)
   髄液への移行(表)
   前立腺への移行(表)
   各種感染症の抗菌薬選択(empiric therapy)の例(表)
  嫌気性菌に感受性のある抗菌薬
  小児における抗菌薬選択の注意点
   新生児および小児に投与禁忌または慎重投与の抗菌薬(表)
  妊婦,授乳中の患者における抗菌薬の選択
  肝不全における抗菌薬使用の注意点
   薬物性肝障害
  腎不全における抗菌薬使用の注意点
   Ccrの推定法(表)
  血中濃度測定を要する抗菌薬
   バンコマイシン(VCM)の血中濃度(表)
   テイコプラニン(TEIC)の投与量(表)
   主な抗菌薬・抗ウイルス薬の腎不全時の投与量(内服薬)(表)
   主な抗菌薬の腎不全時の投与量(注射薬)(表)
   主な抗ウイルス薬・抗真菌薬の腎不全時の投与量(表)
 救急薬剤の使い方
  カテコラミン総論
   ノルアドレナリンの投与方法の例(表)
   ドパミンとドブタミンの薬理作用(表)
   鎮静・鎮痛に使用される薬物(表)
   注射薬の配合変化
  ドパミン塩酸塩
  ドブタミン塩酸塩
  ノルアドレナリン(ノルアドリナリン)
  アドレナリン
  バソプレシン
  ニトログリセリン
  カルペリチド
  リドカイン塩酸塩
  アトロピン硫酸塩
  アミオダロン塩酸塩
   心肺蘇生
  ジゴキシン
  ジルチアゼム塩酸塩
   高血圧性緊急症
   頻脈性不整脈
  ニカルジピン塩酸塩
  ミダゾラム
   気管挿管時の薬剤使用
  プロポフォール
  ケタミン塩酸塩
  チオペンタール
  ベクロニウム臭化物
  ロクロニウム臭化物
  スガマデクスナトリウム
  プロタミン硫酸塩
   未分画ヘパリン
 成人重症患者の痛み,不穏,せん妄の管理
  Behavioral pain scale(BPS)(表)
  鎮静の判定基準(RASS)(表)
  日本語版CAM-ICUフローシート(図)
  せん妄
  鎮静・鎮痛の薬剤使用
 輸血療法・血液製剤の使用指針
  輸血療法のインフォームド・コンセントの項目(表)
  赤血球液(RBC)
   MTP(大量輸血プロトコル)
  血小板製剤(濃厚血小板:PC)
  新鮮凍結血漿(FFP)
  アルブミン製剤
 輸液剤の選択と投与法
  輸液剤の種類と適応(表)
  1日維持必要水分量(表)
  小児の脱水の補液
  外傷患者の初期診療(表4)
  敗血症性ショック
 注射薬の配合変化
  主な注射薬の配合禁忌(表)
 抗血栓薬 使用時の注意点
  <抗凝固薬(注射薬)>
   未分画ヘパリン(=標準ヘパリン)
   低分子量ヘパリン
   抗トロンビン薬
    HIT(ヘパリン起因性血小板減少症)
   合成Xa阻害薬
  <抗凝固薬(内服薬)>
   ワルファリンカリウム
  <直接経口抗凝固薬(DOAC)>
   CHA2DS2-VAScスコア(表)
   直接経口抗凝固薬の特徴(表)
   抗血小板薬の特徴(表)
 小児薬用量と常用処方
  救急薬品(表)
  抗菌薬(表)
  鎮静薬(表)
  鎮痛・解熱薬(表)
  鎮咳・去痰薬(表)
  気管支拡張薬(表)
  抗アレルギー・ヒスタミン薬(表)
  整腸薬・下剤(表)
  制吐薬(表)
 オピオイドの使用方法
  代表的なオピオイドの比較・換算表(表)
 ステロイドの使い方
  ステロイドの適応に注意が必要な重篤な疾患(表)
  ステロイドの主な副作用(表)
  ステロイド薬の力価比較(表)
  ステロイド外用薬の強弱(表)
  ステロイドカバーの例(表)
  NSAIDs過敏性喘息(アスピリン喘息)
  敗血症性ショック
  ARDS
  脊髄損傷
 造影剤を使用する際の注意点(造影剤腎症を含む)
  造影剤腎症(CIN)
  腎性全身性線維症(NSF)
  アナフィラキシーショック
  AKIを引き起こす薬剤(表3)
 腎不全,透析患者に対する薬物投与
 透析患者への対応
 死亡診断書,死体検案書の書き方

  事項索引
  薬剤索引

 おもな診療スコア・スケール等
  ABCD2スコア
  AIUEOTIPS
  Alvarado's score
  Blatchfordスコア
  CHA2DS2-VAScスコア
  FAST
  Forresterの分類
  GCS(Glasgow Coma Scale)
  GCS(小児用)
  JCS(Japan Coma Scale)
  MASCCスコア
  modified Centor Criteria
  NIHSS
  quickSOFA
  RUSH exam
  SOFAスコア
  “TAFな3XMAPでDH”
  TIMIスコア
  Wellsスコア