やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

出版30 周年によせて 巻頭言
 初版発行から30 周年を迎え,記念デスク版をお届けできることとなりました.本マニュアルは,当直医が患者来院・到着から実際の診療までの短時間の間におさらいすべき事項を一目で見ることができるように,コンパクトな記述・体裁をめざして作った医学書です.決して学術的に新規事項が記載されているわけでもないマニュアル書が,30 年の間に21 版を重ねてきたことの意味は小さくないのではないかと考えます.
 編集委員第1世代が初期研修を開始したのは今を遡ること35年前です.当時の初期研修は,大学医局でのストレート研修が主体で,たとえば耳鼻科に入局すれば耳鼻科以外のことは研修をしないというのが一般的でした.我々のようにいきなり市中病院に就職し,来た患者はすべて診るという初期研修スタイルは実はマイノリティだったのです.大学病院耳鼻科に入局した同級生が,受け持ち患者に関して「指導医は耳鼻科のことしか知らない」と,学生臨床実習でローテートした1年下の後輩に愚痴をこぼしていました.しかし当時は研修中の経済的保障も不十分だったので,多くの初期研修医が市中病院で(他科領域も含めた)当直のアルバイトをしていました.大学病院にストレート入局した同期生からは,「当直バイトではお前の本にお世話になっている」とよく言われたものです.
 臨床研修制度が2004 年に改正されました.当初は2年間で「プライマリケアへの理解を深め,患者を全人的に診ることができる基本的な診療能力を獲得すること」が新医師臨床研修の原則とされましたが,2010年の改悪で期間が1年間に削られ,到達目標の実現性が不透明になりました.この「改悪」は,市中病院から大学病院・医局に新卒医師を呼び戻すことが一つの目的だったとされていますが,2018年現在に至るまで,初期研修が大学病院ではなく市中病院を中心に行われるという流れは変わっていません.様々な問題点を抱え,紆余曲折がありながらも我が国は初期研修において「来院した患者のファーストコンタクトができる」医師養成の方向に進んでいると言えるでしょう.
 『当直医マニュアル』は,初期研修の時期を含めて当直時間帯での初期対応のto do listとして作られました.35年前には類書がなく,備えが十分といえない中で当直を行っていた我々が,最も欲しかった医学書がこの『当直医マニュアル』でした.その後,我々第1世代が各医療機関での立ち位置を換えるとともに,『外来医マニュアル』や『在宅医マニュアル』を「自らが欲しいto do list」として加え,さらに行うべき処置や治療の背景にある理論的背景や疫学的知識を含めた『臨床医マニュアル』に結実させたのが2000年でした.
 我が国の医師養成制度はその後,専門医制度改革に乗り出したものの,「迷走」としか形容のしようがない状態が続いています.国民の命と健康を守るうえでどの分野の専門医が量的に質的に必要なのか,症例的に必要になるのか? という観点が抜けていると思います.そして今回も新研修制度の実施を迷走させている原因は,新制度が医師配置に悪影響を及ぼさないかという懸念ゆえです.専門医研修が行える病院が都会に偏在することが,そのような懸念を産んでいる原因です.こうなってくると,国民医療のニーズを満たすためには,医師配置の均等化の方策も含めた医師研修制度の確立が望まれると考えます.その際,どのような医療ニーズがどの地域にどれだけあるのかを把握することが,第一に求められると考えます.また,国民皆保険制度を死守するのかなし崩しに応能負担にするのか,終末期の医療・介護をどのように一体化してゆくのか,研修制度を変更するうえでは今後,我が国の医療・介護・福祉制度全体をどのように構築するのかが問われること必至と考えます.
 以上述べたような我が国の医療の在り方全般に対する回答が,『当直医マニュアル』に求められているわけではありませんが,少なくとも「当直時間帯に訪れる患者は全て診る」「特に救急患者を全て診るためには北米型ERが最適である」「患者のニーズを医学的課題だけに矮小化しない」といったコンセプトを貫いて30 周年を迎えた結果が2018 年版であり,一つの記念碑的意義を込めて大判のマニュアルを出版するものです.
 ご意見・ご批判を戴ければ幸甚です.
 2018年2 月
 当直医マニュアル編集委員会を代表して
 小畑達郎



2018年版(第21版)推薦のことば
 卒業して40 年を迎えることになる私が知っていて,今でも改訂されている医書といえば『ハリソン内科学』『ベッドサイドの神経の診かた』など極く少数に限られる.30 年間で21 回の改訂は国内医学書では例がない快挙である.基本必修3カ月間の救急を含む2年間の初期研修では救急研修の充実が全体の達成度に影響することを私たちは自治医科大学卒業医のデータで1987 年医学教育学会で発表してきた.
 本書は「救急マニュアル」でなく『当直医マニュアル』と銘うっているが,急性疾患診療の実践の場である一人当直を念頭に置いている.救急外来では最初に生命に関わる致死的疾患(critical)を,主訴とバイタルサインから優先的に除外する.経験に裏打ちされた正しい蘇生処置,素早い全体の病態把握が最初のステップである.続く最初の1時間(golden one hour)では症状からの鑑別診断,初期病名の想定,簡単な検査を実施して,ありふれた(common)疾患から鑑別して,治療可能(curable)なものからケアする3 Cの診療過程とdispositionの判断はあらゆる臨床に通じる醍醐味がある.
 本書は当直の第一線にいて本マニュアルを頻用してきた若手の編集委員がEBMで作られたガイドラインを紙面に反映させ,有用性を高めている.最多数の読者である研修医からのフィードバックを得て,2018年版でも新たな改訂がなされている.スマホで容易に情報が入手できる時代に本書のような携帯マニュアルには厳格な執筆項目の選別が求められる.相当に国内にPAD(PublicAcceess Defibrillation)として普及したAEDを削除して,特に京都などで,激増する「外国人患者」接遇の項を入れたのは素晴らしい見識である.そのうえ手軽なスマホにはない情報の高い信頼性を編集委員会が担保している.
 緊急対応を要する感染症に関して「TSS(トキシックショックシンドローム)」が追加されている.さらに高齢者のポリファーマシーに関連した「悪性症候群」,近年院内急変でよくみられる「造影剤を使用する際の注意点」が書き起こされている.CDR(Clinical Decision Rule)のうち有用なものが採用される時がくるかもしれないと秘かに期待している.私たちには知識の更新だけでなく,技能や態度の鍛錬が求められる.当直帯での疲れ,多忙さ,経験の未熟さによって,医師は誰でもエラーを犯す危険があり,常に謙虚に最新の知見,患者の病状から学ぶ姿勢で診療に当たりたい.
 高度専門医療は医師と患者の情報非対称性を拡大させているが,私たちは情報開示や医療安全の努力を通して患者・市民の信任をうけた代理者役割を常に果たす必要がある.当直医は近接性,包括性,協調性,説明責任といった役割が求められ,総合診療医に似ている病院総合診療医の重要な役割といってもよい.リスクマネジメント観点でいえば当直医は病院長を代行するものである.
 表紙に“ER”と掲げている本書が目指すゴールは夜間救急業務をするすべての病院で救急専門医が指導できる体制であろう.北米では40,000 人の救急医がその理想を実現している.専門医が4,000人とまだまだ不足しているわが国では,第一線の医療機関で経験を重ねた指導医と研修医が作り上げた本書を導きとして,自施設の救急外来がより適切で安全に運用されるようにマネジメントしてもらいたい.急場をしのげる臨床力をもった総合診療医が増えれば地域における医療崩壊の防波堤になり2025年に対応しうる地域包括ケアの柱となる.
 EBMで作られたガイドラインも普及しBLS/ACLSのような標準化コースも定着した.診療標準化は院内のクリニカルパス,電子カルテ,第三者評価,DPCで実現していた.診療のプロセス,アウトカムを含めた情報の透明性を高める努力が喫緊の課題である.男女共同参画が医療現場でも進んではいるとはいっても,現実は一人当直に代弁される過酷な診療環境で病棟も外来もカバーしなければならない当直業務は臨床医を鍛える機会の一つと前向きにとらえよう.
 正診率50%と言われるGBM(Google Based Medicine)時代にかの赤本を筆頭に各種のマニュアルと伴に本書(ポケット版)を研修医の白衣に見かける.時代のトレンドに応えながらclinical pearlsを蓄えつつ改訂を重ねる本書が,研修医や専門外もカバーしなくてはならない当直医を支え,ERの発展にも寄与することを期待する.
 2018年2 月
 みさと健和病院ER救急総合診療研修顧問 箕輪良行



2018年版(第21版)の序
 『当直医マニュアル第21版』が完成しました.今回も大幅に改訂・追加し,より新しく,よりわかりやすくなった第21 版をみなさまにお届けできますことをうれしく思います.『当直医マニュアル』は,1988年の初版のときより,多忙な当直医が,その場でレファレンスし,すぐに処方・処置ができるような,実践的な内容に特化した構成となっております.編集委員は少しずつ入れ替わってはおりますが,今後もそのコンセプトは継続していく予定です.なお,診療にあたる上で必要とされる知識は年々ふえる一方です.本書も800頁をこえる分量になりながらも,つねにコンパクトな記載をこころがけ,その収載する内容を毎年みなおしております.当直医としてその場では必要とは思われない記載を思い切って省き,冗長と思われる説明は避けております.理論的背景など詳細についての記載は,姉妹書である『臨床医マニュアル』(2016 年春に大幅改訂し第5 版を発行)をご参考いただければありがたく思います.また,一般外来で遭遇する疾患,たとえば生活習慣病の管理などについては現在全面改訂作業中の『外来医マニュアル』,訪問診療などで遭遇する病態については『在宅医マニュアル』,手技・処置については『手技マニュアル』(2016 年秋に第2 版発行)をそれぞれご参照ください.
 本書が長い間研修医のみなさんをはじめとして若手の医師から評価をいただいている理由の第一は,徹底したユーザー目線と思われます.2018年版では,宇治徳洲会病院,京都民医連中央病院,彩の国東大宮メディカルセンターの初期研修医に参加いただき,「こういった記載が欲しい」「新しい項目として〇〇を増やしてほしい」「ここは説明をもう少し詳しく」「この記載はもう必要ないのでは」といった意見を集約し,実際に研修医を指導している指導医クラスの編集会議メンバーが,一つひとつの項目およびその内容に関して編集会議の中で吟味を繰り返しその採否を決めております.近年Centor criteriaのようなClinical decision ruleが数多く登場しており,研修医の先生からも記載を求められることも増えてきました.編集会議では,現在多くの施設で普遍的な使用となっているものについてのみ採用する方針としております.
 (1)今年度版より,章目次となる文字を頁右端に小さく記載しました.頁をめくるときに項目が容易に見つけやすくなっていると思います.これは以前より読者からご意見をいただいていた点であり,今後も読みやすい・使いやすい工夫など,アイディアを頂戴できれば幸いです.
 (2)各項目の冒頭見出しであるポイントは,当直をする上で絶対に必要な知識や,いわゆるピットフォールに陥りやすい部分などを3つ程度にまとめたものです.後の復習にポイントのみを流し読みしていただくこともできると思います.項目の最後に記載するdispositionも併せてご愛用ください.
 (3)新規項目としては,第1章に,増え続ける外国人観光客に対応するため「外国人患者への接し方」,第2章に「悪性症候群」「TSS」,第4 章(消化器系)に従来項目であるAGMLをふくめた「頻度の高い消化管疾患」,第13 章に「造影剤を使用する際の注意点(造影剤腎症を含む)」を追加しました.
 2004 年に新臨床研修制度が開始となり,すでに10 年以上を経過しました.また新専門医制度が2018 年4 月より導入が決定となり,医師の教育制度も大きく様変わりすることとなります.しかしいつの時代でも目の前の患者さんにすぐに対応できる能力およびそれを指導する能力は,実践とその十分な振り返りにて養われます.エビデンスといわれる大規模スタディで得られる結果に加え,いわゆる先人の知恵をいかに伝えるか…なかなか文字として表しにくいところまでこのマニュアルは踏み込んだつもりです.細部を読み込むことでその記載の奥行きを感じていただければ著者として望外の喜びです.また,振り返りの中で新たに得られた知見や先輩医師の言葉,自施設のルールなどについてはMemo欄を十分活用いただき,自分だけの「当直医マニュアル」を作りあげてください.流動する制度の中でも,ユーザーの中心となる皆様方のさまざまな声に絶え間なく耳を傾けながら,ただひたむきに「当直のときにやくにたつ」マニュアルを作り続けることを約束いたします.
 最後に,編集・出版に際しまして,医歯薬出版の岩永勇二さんをはじめ多くの皆様に支えられましたこと,あらためて感謝申し上げます.
 2018 年2 月
 編集代表 井上賀元(京都民医連中央病院)



2001年版の序
 本書第5 版より年度版(2001年版)にしました.
 本書は最新の医学知識に関する書物でないにもかかわらず,これまでも大改訂を3年に一度,細かな改訂は半年〜1 年ごとに行ってきました.近年医療事故がマスコミを賑わすことが多くなり,医療の安全性に対する関心が高まっています.臨床に影響を与え得る,薬品の安全性や新規薬効に関する情報は絶え間なく次々に出てくる情勢です.そこで近年の情勢に合わせた改訂を行うため,今改訂より,年度版に移行することにしました.
 第一線医療を守る当直医に必要な情報を取捨選択し,わが国初の胸のポケットに携帯できるユニークなサイズにまとめた本書も,初版出版以後12年を経過しました.この間にわが国の保健・医療をめぐる状況は大きく変化しました.また臨床研修指定病院での研修義務化を契機として,わが国における医師養成のあり方の是非が問われています.臨床医として,当直帯での一面ではありますが,本書がその医師養成上のminimum requirementに関する具体的提案となるよう今回の改訂にも取り組みました.
 具体的には,(1)まず,実際に第一線医療現場で当直医を担っている多くの若手医師に執筆協力者・執筆者・編集者として大いにかかわっていただき,全編にわたって原稿を見直し,随所に工夫を凝らしてもらいました.また,(2)救急蘇生に関し,AHA(米国心臓学会)が出した,Guidelines2000for cardiopulmonary Resuscitation andEmergency Cardiovascular Careを取り入れて改訂しました.(3)大動脈解離の項を起こし,虚血性心疾患,肺血栓塞栓症,不整脈の改訂など,循環器救急に関し,より実践的に「現場で使える」マニュアルを目指しました.(4)気管支炎・肺炎,SIRSの項を起こし,(5)EBM(evidencebased medicine)実践に有用な情報を与えてくれるCochrane Library(http://cochrane.umin.ac.jp/)で検索することが役立つ項目については目次に■印を付けました.
 また,同様にEBM実践の観点からThe use of essentialdrugs:Seventh report of the WHO Expert Committee.World Health Organization 1997.を本書採用薬に盛り込んでいくことも検討しましたが,現時点では時期尚早と判断し,今後も検討していくことにしました.
 今後とも多くの方々からのご意見やご批判をいただき,最新の内容を取捨選択しつつ導入して,引き続き現場で役立つ実践的マニュアル書であることを目指したいと思います.
 なお,2000年12月には,本書と姉妹版である『プライマリケアマニュアル』の内容を包含し,その背後にある病態生理や臨床疫学的情報をも整理した『臨床医マニュアル』を発行しました.現場での対応を終えた後にその理論的背景や知識の整理を目的とした『臨床医マニュアル』を本書同様ご愛用いただければ幸いです.
 本書の初版以来ご協力いただいている民医連(全日本民主医療機関)の先生方,出版にご尽力いただいた医歯薬出版株式会社に深く感謝の意を表したいと思います.
 2001 年1 月
 編者・執筆者一同



初版の序
 本書は,当直医が担当するプライマリケアに焦点を絞った実践的マニュアルです.
 執筆者らが研修し勤務した病院は中小病院ではありますが,年間数百から千台以上の救急車を受け入れ,夜間にはその数倍に及ぶ救急車以外で来院する患者の診療を行っている第一線の病院です.
 そこでの当直業務に必要なポイントを,みずから得た教訓と多数の文献を参考として整理し,下記の特色をもたせました.
 (1)時間的猶予のない場面でも,その場で役立つ携帯性と実践性を備えた
 (2)頻度の多い疾患を診療科を越えて網羅した
 (3)専門医と連絡をとるべき基準を示した
 (4)臨床経験の乏しい医師,看護婦をはじめとするcomedicalにも使いやすいよう配慮した
 (5)各自が書き込むメモスペースを確保した
 本書は,抽象的論議にとどまりがちなプライマリケアの技術的基準について,第一線医療の現場から提案するひとつの試みでもあります.
 しかし,あふれる医学情報を集積することではなく,プライマリケアに必要な情報を選択しコンパクトにまとめる作業は予想以上に困難でした.いまだ不十分な個所を残していると思われます.今後さらに多くの人々から御意見をいただき,第一線医療の現場で役立つ実践的マニュアルにしていきたいと思います.
 最後に,推薦の言葉をお書きいただいた浜松医科大学の植村研一教授,執筆・推敲の段階で御協力いただいた全日本民主医療機関連合会の先生方,そして出版に御尽力くださった医歯薬出版株式会社に深く感謝いたします.また,88〜93頁の項につきましては,日本福祉大学の二木立教授(前代々木病院リハビリテーション科医長)に御指導いただきました.厚くお礼申し上げます.
 1988 年3 月
 東京都リハビリテーション病院 太田喜久夫
 京都民医連中央病院 小畑達郎
 耳原総合病院 小松孝充
 船橋二和病院 近藤克則
 出版30周年によせて巻頭言(小畑達郎)
 2018(第21版)推薦のことば(箕輪良行)
 2018(第21版)の序
 編集・執筆・執筆協力者一覧
 2001年版の序
 初版の序
 本マニュアル使用の前に
 本書掲載の抗菌薬(抗真菌薬)の略語一覧
第1章 当直医のために
 当直医の心得
 災害・非常時の対応
  災害・非常時の院内の被害状況の把握(表)
  災害・非常時の情報源の例(表)
  CSCATTT(表)
  START法(図)
  PAT法(図)
 高齢患者への接し方
 ホームレス患者への接し方
 外国人患者への接し方
 針刺し事故など血液曝露事故時の対応
  HIV曝露事故後対応フローチャート(緊急対応用)(図)
  曝露後予防内服が推奨される臨床状況(表)
  専門家への相談が推奨される状況(表)
  HIV曝露後予防のレジメン(表)
 隔離を要する感染症
  感染経路とその対応
   感染経路と対策(表)
  インフルエンザの感染対策
  肺結核の初期対応
   結核発病の危険因子(表)
  流行性角結膜炎の感染対策
  腸炎(ウイルス性腸炎,CD腸炎)
  疥癬の感染対策
 最近話題の感染症2018
  蚊媒介感染症
  デング熱
  麻疹
  鳥インフルエンザ
   鳥インフルエンザAを疑った場合の対応手順(表)
  O157
第2章 救命救急処置
 救命救急処置の流れ
  気道緊急が疑われる所見と疾患・対応(表)
  ショックの原因と初期対応(表)
  挿管に使用する代表的な薬剤(表)
 心肺蘇生法
  BLS
  ALS
   心室細動(表) 無脈性心室頻拍(表)
   無脈性電気活動(表) 心静止(表)
   ALSのアルゴリズム(図)
 小児の心肺蘇生
  PBLS
   小児心停止例に対するBLSアルゴリズム(図)
   2 本指法(一人法)(図)
   胸郭包込み両母指圧迫法(二人法)(図)
  PALS
   心停止アルゴリズム(図)
  NCPR
   NCPR2015 アルゴリズム(図)
 上気道異物(窒息)の応急処置
  ハイムリック法(腹部突き上げ法)(図)
  背部叩打法(図)
  胸部突き上げ法(図)
 外傷患者の初期診療
  ABCDEアプローチ(表) FAST(図)
  “TAFな3XMAPでDH”(表)
  確実な気道確保の適応(表)
  初期輸液に対する反応(表)
  高リスク受傷機転(表)
 ショック
   ショックの病態鑑別(表)
   ショックアルゴリズム(図)
   RUSH exam(表)
  心原性ショック
  循環血液量減少性ショック
   ショック指数と出血量の推定(表)
  閉塞性ショック
  アナフィラキシーショック
  敗血症性ショック
   quickSOFA(qSOFA)(表)
   SOFAスコア(表)
  神経原性ショック
  ショック類似状態(内分泌クリーゼなど)
 DIC(播種性血管内凝固症候群)
  SIRSの診断基準(表)
  急性期DIC診断基準(表)
  急性期DICの基礎疾患(表)
  線溶能によるDICの病型分類(表)
  各種治療法の病態別推奨度(表)
 コンパートメント症候群
  腹腔(膀胱)内圧測定法のシステム(図)
  下腿深後部のコンパートメント圧測定(図)
  測定のための準備(図)
  圧測定(図)
 熱中症
  熱中症の分類(表)
 偶発性低体温症
  低体温の分類(表)
  J波(Osborn wave)(図)
 急性アルコール中毒
  血中エタノール濃度と中枢神経症状の目安(表)
  血中エタノール濃度の推定式(表)
 急性薬物中毒
  代表的なToxidromeとその原因となる薬剤(表)
  トライエージDOA TM結果判定略語と偽陽性例(表)
  CO-Hb濃度と臨床症状の目安(表)
  血液透析適応の薬毒物(表)
 悪性症候群
 緊急対応を要する感染症
   緊急処置を要する感染症例(表)
   バイタルが安定していても急変する可能性がある感染症(表)
  破傷風
   破傷風における症状の段階(表)
   破傷風対策のフローチャート(図)
  壊死性筋膜炎
  トキシックショック症候群(TSS)
  担癌患者における発熱性好中球減少症(FN)
   発熱性好中球減少症のリスク評価(表)
   MASCCスコア(表)
   好中球減少の原因(表)
  成人の急性喉頭蓋炎
 救命のための手技
  気管挿管
   Sniffing position(図)
  薬剤投与路確保
  輪状甲状靱帯穿刺
  緊張性気胸の脱気(穿刺)
  緊急心嚢穿刺
第3章 多臓器系統の鑑別を要する症候
 失神
  主な失神と病歴の特徴(表)
  Historical Criteria(表)
 意識障害
  Japan Coma Scale(JCS)(表)
  Glasgow Coma Scale(GCS)(表)
  AIUEOTIPS(アイウエオティプス)(表)
 頭痛
  危険な頭痛の簡易診断アルゴリズム(図)
  主な頭痛の鑑別診断(表)
 めまい
  めまい診療の流れ(図)
  回転性めまい(表)
 痙攣
  てんかん重積状態の治療フローチャート(図)
 胸痛
 動悸
 咽頭痛
  modified Centor Criteria(表)
 咳,痰
 血痰・喀血
  喀血と吐血の鑑別(表)
  血痰・喀血の原因疾患(表)
 呼吸困難
  呼吸困難を呈する疾患の鑑別(表)
 悪心・嘔吐
  一般的な悪心・嘔吐の原因(表)
 腹痛(急性腹症)
  腹痛部位と主な疾患(図)
 腰背部痛
  重篤な脊椎疾患の合併を疑うべきred flags(表)
 四肢の麻痺
  障害レベルの推測(表)
  発症経過による鑑別(表)
  鑑別診断フローチャート(図)
 血尿,乏尿,無尿
  無尿(乏尿)の原因部位別検査所見(表)
  無尿(乏尿)の原因(表)
 発熱
  「なんとなくおかしい」と思った場合のチェックリスト(表)
第4章 内科
 ≪脳神経系≫
 頭痛(二次性を除く)
 脳血管障害
  早期虚血性変化(early CT sign)(図)
  ABCD2 スコア(表)
  TIA後の脳梗塞発症率(表)
  アルテプラーゼ静注療法のアルゴリズム(図)
  アルテプラーゼ静注療法のチェックリスト(表)
  NIHSS(表)
  脳梗塞急性期の薬物療法の推奨グレード(表)
 髄膜炎
  髄膜炎のCSFによる鑑別診断(表)
  各髄膜刺激症状の感度・特異度(表)
  起炎菌が判明した場合の抗菌薬の標準的選択(表)
  推奨される抗菌薬の投与量(表)
 単純ヘルペス脳炎
 ギラン・バレー症候群(GBS)
 ≪循環器系≫
 高血圧緊急症
  高血圧緊急症に該当する疾患病態(表)
 不整脈
  救急の現場で知っておきたい不整脈
  不整脈の原因
  不整脈診断のコツ
   非心停止不整脈の診療アルゴリズム(図)
  心肺蘇生を要する致死性不整脈
   心室細動(VF),無脈性心室頻拍(pulseless VT)
   無脈性電気的活動(PEA),心静止(Asystole)
  頻脈性不整脈
   発作性上室性頻拍(PSVT)
   発作性心房細動(PAf)
   心房粗動(AFL)
   心室頻拍(VT)
  徐脈性不整脈
  致死的心室性不整脈に移行しやすい不整脈
  心房性期外収縮(PAC),心室性期外収縮(PVC)
  心電図波形
   頻脈性不整脈(表)
   徐脈性不整脈(表)
 急性心筋梗塞
  急性心筋梗塞後の心筋マーカーの推移(図)
  心筋梗塞の心電図経過(図)
  Forresterの分類(図)
  緊急および早期PCIの適応(表)
  緊急手術の適応(表)
  STEMIの診断アルゴリズム(図)
  緊急PCIが施行可能な施設におけるSTEMIへの対応アルゴリズム(図)
  緊急PCIが施行できない施設におけるSTEMIへの対応アルゴリズム(図)
 狭心症
  TIMIリスクスコア(表)
 急性心不全
  Killip分類:身体所見より心機能を評価する分類(表)
  急性心不全の臨床病型(Nohria-Stevenson分類)(図)
  急性心不全の初期対応(図)
  急性心不全の原因疾患および増悪因子(表)
  入院早期における急性心不全患者の管理アルゴリズム(クリニカルシナリオ)(表)
 大動脈解離
 急性動脈閉塞
 肺血栓塞栓症
  Wellsスコア(表)
 ≪呼吸器系≫
 咳,痰の対症療法
 過換気症候群
 インフルエンザ
 気管支炎・肺炎
   肺炎重症度分類(A-DROP)(表)
   細菌性肺炎と非定型肺炎の鑑別(表)
  市中肺炎(CAP)
  医療・介護関連肺炎(NHCAP)
   耐性菌のリスク因子(表)
   NHCAPのエンピリック治療方針(図)
  院内肺炎(HAP)
   HAPの重症度分類(図)
   HAPのエンピリック治療方針(図)
   HAP/NHCAPのエンピリック治療抗菌薬(図)
 気管支喘息急性増悪
  気管支喘息とうっ血性心不全,COPDの違い(表)
  wheezeのJonsson分類(表)
  喘息発作(急性増悪)の強度に対応した管理法(表)
 COPD(慢性閉塞性肺疾患)急性増悪
  COPD急性増悪患者のフローチャート(図)
  COPDの病期分類(安定期)(表)
 気胸
  虚脱度の算出法(図)
 胸水
 呼吸不全
  酸素投与法とFiO2概算値(表)
 ARDS(急性呼吸促迫症候群)
  ARDSの診断基準(表)
 人工呼吸器
   fighting時のチェック項目と対応(表)
   SBTプロトコール(表)
  非侵襲的人工呼吸(NPPV)
  High-flow nasal cannula(高流量式鼻カニュラ)
 ≪消化器系≫
 下痢
 便秘
 下血
  急性・大量下血の初期対応アルゴリズム(図)
 上部消化管出血
  S-Bチューブ(図)
  Blatchfordスコア(表)
 虫垂炎
  Alvarado's score(表)
 イレウス(腸閉塞)
 急性腸管虚血
 頻度の高い消化管疾患
  急性胃腸炎
   細菌性胃腸炎(表)
  急性胃・十二指腸粘膜病変(AGML)
  アニサキス症
  虚血性腸炎
  憩室炎
 肝胆道系酵素の上昇
  肝胆道系酵素上昇時の大まかな分類(表)
  肝酵素有意上昇時の鑑別(表)
 急性ウイルス肝炎
  急性期の肝炎ウイルスマーカーの解釈(表)
  急性肝障害時にチェックすべきウイルスマーカー(表)
  簡易版スコアリングシステム(表)
 急性肝不全
  劇症肝炎の肝移植適応ガイドライン(表)
  肝性脳症の昏睡度分類(表)
  急性肝不全の型別と予後(図)
  急性肝不全のモニタリング(表)
  日本臓器移植ネットワーク:肝臓(表)
 慢性肝不全
  浮腫・腔水症(腹水・肝性胸水)
  肝性脳症
  特発性細菌性腹膜炎(SBP)
  黄疸
 薬物性肝障害
  JDDW2004薬物性肝障害ワークショップのスコアリング(表)
  薬物性肝障害診断基準の使用マニュアル(表)
  中毒性肝障害の分類と代表的起因薬剤(表)
 アルコール性肝炎
  酒の種類と純エタノール換算(表)
  CAGE質問表(表)
  Japan Alcoholic Hepatitis Score(表)
 閉塞性黄疽(胆管炎,胆嚢炎)
  急性胆管炎診断基準(表)
  急性胆嚢炎診断基準(表)
  急性胆管炎・胆嚢炎重症度判定基準(表)
 急性膵炎
  急性膵炎の診断基準(表)
  急性膵炎重症度判定基準2015(表)
  急性膵炎の処置例(図)
 ≪代謝系≫
 糖尿病性昏睡
  低血糖
   代表的な糖尿病治療薬以外による低血糖(表)
  糖尿病ケトアシドーシス(DKA)
   DKAの成因:5i's(表)
   インスリンの調節例(表)
  高浸透圧高血糖症候群
 甲状腺クリーゼ
  甲状腺クリーゼの診断基準(表)
 急性副腎不全(副腎クリーゼ)
 痛風発作
  痛風関節炎に適応のあるNSAIDs一覧(表)
 ≪腎・電解質異常≫
 急性腎不全/AKI
  急性血液浄化療法
   AKIに対する血液浄化療法(RRT)の導入基準(表)
  AKI(急性腎障害)
   KDIGO診療ガイドラインによるAKI診断基準と病気分類(表)
   AKIを引き起こす代表的な薬物(表)
 電解質異常
  高ナトリウム血症
  低ナトリウム血症
   低ナトリウム血症へのアプローチ(表)
  高カリウム血症
   血清K+異常時のECG変化(表)
  低カリウム血症
   低カリウム血症へのアプローチ(表)
  高カルシウム血症
   高カルシウム血症の症状と所見(表)
  低カルシウム血症
  高リン血症
  低リン血症
  高マグネシウム血症
  低マグネシウム血症
 アシドーシス,アルカローシス
  血液ガス分析法(表)
  酸塩基平衡障害で予測される代償性変化(表)
  酸塩基ノモグラム(表)
第5章 小児疾患
 小児患者への接し方
  重症患者の見分け方(表)
  ハイリスク・グループ(表)
  小児のバイタルサイン(表)
  小児用GCS(表)
  小児の身長体重(表)
 発熱
 脱水
  脱水症の程度と臨床症状(表)
  体重毎の維持輸液量に対するHoliday-Segarの式(表)
 下痢
  病原性大腸菌(O157など)による出血性大腸炎
  溶血性尿毒症症候群(HUS)
 嘔吐
  年齢による嘔吐の鑑別(図)
 腹痛
 痙攣
 呼吸困難
 予防接種の副反応
  生ワクチンでの副反応(表)
 髄膜炎
 気管支喘息(喘息発作)
  発作強度の判定基準(表)
  アミノフィリン投与量の目安(表)
 上気道炎,扁桃炎,気管支炎・肺炎
  上気道炎(かぜ症候群)
  扁桃炎
  気管支炎・肺炎
 マイコプラズマ肺炎
 百日咳
 小児のインフルエンザ
  抗インフルエンザ薬の選択(表)
 急性細気管支炎,クループ症候群(仮性クループ),急性喉頭蓋炎
 発疹,伝染性疾患
   出席停止の期間(表)
   登校許可の目安(表)
  突発性発疹
   突発性発疹の経過(図)
  水痘
   水痘の経過(図)
  手足口病
  流行性耳下腺炎(ムンプス)
  A群溶連菌感染症
  伝染性単核症(EBウイルス感染症)
  伝染性紅斑(りんご病)
  麻疹
   麻疹の経過(図)
  風疹
   風疹の経過(図)
  咽頭結膜熱(プール熱)
  川崎病(MCLS)
 周期性嘔吐症(自家中毒,アセトン血性嘔吐症)
  周期性嘔吐症の診断基準(表)
  発作時治療薬(表)
 腸重積
 鼠径ヘルニア嵌頓
 肘内障
  肘内障の整復法(図)
 異物誤飲
  気道異物 消化管異物
  誤飲
 子ども虐待(Child abuse)
  虐待を疑う状況“CHILD ABUSE”(表)
  身体症状から虐待を疑う(表)
  子ども虐待を疑った際のフローチャート(図)
第6章 外傷・外科・整形外科疾患
 外傷患者への接し方
 受傷部位による観察・処置のポイント
  頭部外傷
   頭部外傷の手術適応(表)
  顔面・頸部外傷
   顔面外傷の初期診療手順(図)
   専門医にコンサルトが必要な頭部・顔面損傷・症候(表)
  脊椎外傷
   頸椎固定解除基準(図)
  胸部外傷
   血胸に対する開胸術の適応(表)
  腹部外傷
   腹部外傷の初期診断と治療(図)
  骨盤骨折
   骨盤骨折の診察手順(図)
  四肢外傷
   Gustiloの分類(表)
   切断指保存法(図)
 挫滅症候群(クラッシュ症候群)
 創傷処置
  擦過傷など(表皮欠損を伴う創)
   消毒薬の種類と特徴(表)
   創傷被覆剤の使用例(表)
  裂創・その他の創傷
   Oberst麻酔法(表)
 軟部組織感染症
 熱傷
  Artzの診断基準(表)
  熱傷の深度(表)
  9 の法則(Wallace)(図)
  Lund & Browderの図表
 捻挫,骨折,脱臼
   外傷評価のためのXpオーダー法(表)
   良肢位(機能肢位)と安全肢位(表)
  捻挫
   マレット指(図)
   手指外傷の外固定法(図)
  脱臼・骨折
   顎関節前方脱臼整復法(図)
   鎖骨固定帯(図)
   Stimson法(図)
   Kocher法(図)
   デゾー固定(図)
   Garden分類(図)
   Evans分類(図)
 急性単関節炎
  関節液の鑑別診断(表)
  急性単関節炎の鑑別(表)
  膝関節の穿刺法(図)
第7章 精神疾患
 精神的問題をもつ患者への接し方
  軽度意識障害の把握のための着目点(表)
  身体疾患治療を優先すべき病態(表)
 パニック発作
 自殺企図・自傷行為
 せん妄
  せん妄の原因(表)
  身体拘束を行う基準(表)
 アルコール離脱
 うつ状態
  “In SAD CAGES”(表)
 不眠
  主なベンゾジアゼピン類の特性(表)
第8章 泌尿器疾患
 尿路結石
 尿路感染症
  無症候性細菌尿
  膀胱炎
  腎盂腎炎
  急性前立腺炎
  尿道炎
  亀頭包皮炎
 尿閉
 急性陰嚢症
  精巣捻転症 急性精巣上体炎
   精巣捻転症と急性精巣上体炎の鑑別(表)
第9章 女性疾患
 女性患者への接し方
  月経異常・月経困難症
 不正性器出血
 婦人科急性腹症
  婦人科急性腹症
  骨盤内炎症性疾患(PID)
  異所性妊娠
  卵巣腫瘤茎捻転
  卵巣出血
 乳腺炎
  うっ滞性乳腺炎
  感染性乳腺炎
  乳腺膿瘍
 妊娠・授乳中の投薬
 妊娠・授乳中の画像検査
  妊娠期における主な放射線検査時の胎児被曝量(表)
 DV(ドメスティック・ヴァイオレンス)
  DV患者対応のためのAVDR approach(表)
 レイプ(強姦)被害女性の診察
第10章 眼疾患
 眼科患者への接し方
 眼科救急疾患
  コンタクトレンズによる角膜障害
  結膜下出血
  流行性角結膜炎
  ヘルペス性角膜炎
  化学外傷 紫外線角膜炎
  結膜・角膜異物
  穿孔性角膜・強膜外傷および眼内異物
  眼瞼裂傷
  急性原発閉塞隅角緑内障(緑内障発作)
  Posner-Schlossman症候群
  裂孔原性網膜剥離 原田病
  網膜中心動脈閉塞症・網膜動脈分枝閉塞症
  網膜中心静脈閉塞症・網膜静脈分枝閉塞症
  眼内炎 眼窩蜂窩織炎
  外傷性視神経症(視束管骨折)
  眼窩吹き抜け骨折,眼窩壁骨折
  視神経炎・視神経症
第11章 耳鼻咽喉疾患
 鼻出血
 耳痛
  急性中耳炎の鼓膜所見(左耳)(図)
  小児急性中耳炎の診療スコアシート(表)
 難聴
 末梢性めまい
  Dix Hallpike試験(図)
  Epley法(図)
 異物(外耳道,鼻腔,咽頭,食道など)
第12章 皮膚疾患
 皮膚・粘膜病変
  水疱
  皮膚の糜爛
  皮膚と粘膜の糜爛
  膨疹(蕁麻疹)
  紫斑
  湿疹様発疹(紅斑,丘疹)
  その他の皮膚症状
 成人の発疹を伴う伝染性疾患
  主な原発疹の表現一覧(表)
  TORCH症候群(表)
 咬傷,虫さされ
  犬,猫,人,ネズミなどの咬傷
  ヘビ咬傷
  虫さされ(蜂,ムカデ,マダニなど)
第13章 当直医に必要な資料
 救急薬剤の使い方
  カテコラミン総論
   ドパミンとドブタミンの薬理作用(表)
   ノルアドレナリンの投与方法の例(表)
  ドパミン塩酸塩 ドブタミン塩酸塩
  ノルアドレナリン アドレナリン
  バソプレシン ニトログリセリン
  カルペリチド リドカイン塩酸塩
  アトロピン硫酸塩 アミオダロン塩酸塩
  ジゴキシン ジルチアゼム塩酸塩
  ニカルジピン塩酸塩
  ミダゾラム プロポフォール
  ケタミン塩酸塩 チオペンタール
  ベクロニウム臭化物 ロクロニウム臭化物
  スガマデクスナトリウム プロタミン硫酸塩
   鎮静・鎮痛に使用される薬物(表)
 成人重症患者の痛み,不穏,せん妄の管理
  Behavioral pain scale(表)
  鎮静の判定基準(RASS)(表)
  日本語版CAM-ICUフローシート(図)
 ステロイドの使い方
  ステロイドの適応に注意が必要な重篤な疾患(表)
  ステロイドの主な副作用(表)
  ステロイド薬の力価比較(表)
  ステロイド外用薬の強弱(表)
 輸液剤の選択と投与法
  輸液剤の種類と適応(表)
  1 日維持必要水分量(表)
 造影剤を使用する際の注意点(造影剤腎症を含む)
  造影剤腎症(CIN)
  腎性全身性線維症(NSF)
 中心静脈カテーテル(CVC)使用中のトラブル
  CVC使用中のトラブルとして考えられる事態(表)
  CVCの使用目的の例(表)
  培養検体として採取すべきもの(表)
 輸血療法・血液製剤の使用指針
   輸血療法のインフォームド・コンセント項目(表)
  赤血球液(RBC)
  血小板製剤(濃厚血小板:PC)
  新鮮凍結血漿(FFP)
  アルブミン製剤
 抗凝固薬,抗血小板薬使用時の注意点
 <抗凝固薬(注射薬)>
  未分画ヘパリン(=標準ヘパリン)
  低分子量ヘパリン
  抗トロンビン薬
 <抗凝固薬(内服薬)>
  ワルファリンカリウム
 <直接経口抗凝固薬(DOAC)>
  心房細動における抗血栓療法(図)
  新規経口抗凝固薬の特徴(表)
  抗血小板薬の特徴(表)
 抗菌薬・抗ウイルス薬選択と投与法
   抗菌薬選択の原則(表)
   抗菌薬投与を直ちに開始すべき疾患(表)
  抗菌薬のアレルギー
  各種感染症のempiric therapyとde-escalation
  抗菌薬の臓器移行性(薬物動態;PK)
   髄液への移行(表)
   前立腺への移行(表)
   各種感染症の抗菌薬選択(empiric therapy)の例(表)
  嫌気性菌に感受性のある抗菌薬
  小児における抗菌薬選択の注意点
   新生児および小児に投与禁忌または慎重投与の抗菌薬(表)
  妊婦,授乳中の患者における抗菌薬の選択
  肝不全における抗菌薬使用の注意点
  腎不全における抗菌薬使用の注意点
   Ccrの推定法(表)
  血中濃度測定を要する抗菌薬
   バンコマイシン(VCM)の血中濃度(表)
   テイコプラニンの(TEIC)投与量(表)
   主な抗菌薬・抗ウイルス薬の腎不全時の投与量(内服薬)(表)
   主な抗菌薬・抗ウイルス薬の腎不全時の投与量(注射薬)(表)
   主な抗真菌薬の腎不全時の投与量(表)
 細菌学的検査
  塗抹検査における良質の痰の判定(図)
  Gecklerの分類(表)
  グラム染色塗抹検査で予測可能な菌種と抗菌薬の選択例(表)
 感染症の迅速検査キット
 注射薬の配合変化
  主な注射薬の配合禁忌(表)
 腎不全,透析患者に対する薬物投与
 小児薬用量と常用処方
  救急薬品(表) 抗菌薬(表)
  鎮静薬(表)
  鎮痛・解熱薬(表)
  鎮咳・去痰薬(表)
  気管支拡張薬(表)
  抗アレルギー・ヒスタミン薬(表)
  整腸薬(表)
  制吐薬(表)
 オピオイドの使用方法
  代表的なオピオイドの比較・換算表(表)
 届出が必要な感染症
 死亡診断書,死体検案書の書き方

 事項索引
 薬剤索引

 おもな診療スコア・スケール等
  ABCD2スコア
  AIUEOTIPS
  Alvarado's score
  Blatchfordスコア
  CHADS2スコア
  FAST
  Forresterの分類
  GCS(Glasgow Coma Scale)
  GCS(小児用)
  JCS(Japan Coma Scale)
  MASCCスコア
  modified Centor Criteria
  NIHSS
  quickSOFA
  RUSH exam
  SOFAスコア
  “TAFな3XMAPでDH”
  TIMIスコア
  Wellsスコア