やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社


 医療の高度化,情報の過多,医療内容の複雑化などから,内科領域の医療現場の医師特に研修医たちは,いかに努力しても,内科学の全体を正確に把握して過不足のない医療を,要求された時間内に提供するという最低限の能力を発揮することが困難となっている.
 そのような問題と実態を解決する目的の一手段として,各学会からガイドラインやマニュアルが作成され,医療現場の具体的な道しるべとして広く用いられている.しかしこれらは必ずしも正しく機能しているとはいえない.これらの内容と基準は極めて妥当である一方で,現実には該当する患者の一部にしか適合していないからである.ガイドラインやマニュアルが誤っているのではなく,そのまま適用できる患者が極めて少ないからである.患者と病態が極めて多様だからである.同一患者でも基準が該当する病態から該当しない病態へとめまぐるしく変動するという現実もある.
 このような厳しい現実の中で,適切に,緻密に,即時的に対処できるようになるためには,十分な訓練と経験の積み重ねが必要であるが,その途上にある研修医にとっては無理な注文である.当然,ガイドラインより詳細で,しかもいつも手元に置ける具体的なマニュアルが不可欠である.
 そのような要望から,これまでに腎疾患を対象としたポケットマニュアルが複数考案され出版されてきた.いずれもそれぞれに他にない大きな特徴を備えていて有用である.このように質が高く,良い特徴を備えたポケットマニュアルがすでに複数出版されている中で,今回あえて私たちが新たな企画を試みた理由は,これまでにない特徴を備えたポケットマニュアルの必要性が生じており,要望があるからである.
 いかにポケットマニュアルといえども,(1)研修医がしばしばもう一歩踏み込んで直ちに知りたいと要求する情報や技法,(2)すでに固定化している一般的概念や技法から柔軟にシフトすることを要求される場面における許容範囲とその対応法,(3)そのような要望と事実に対する考え方,などに言及しようとした点が本書の特徴である.また保存期慢性腎不全における食事療法を中心とした管理についても大きく踏み込んだ.
 以上の意図と特徴が多少でも本書に生きているなら,既存のポケットマニュアルと同様,またそれらとの併用で,本書が臨床研修の現場で活用され,若い医師の便に供することができるものと信じている.
 2009年5月
 出浦 照國
A 腎疾患の検査
 1.尿検査
  蛋白尿
   1.生理的蛋白尿
   2.糸球体性蛋白尿
   3.尿細管性蛋白尿
   4.生産過剰性蛋白尿
  血尿
   1.肉眼的血尿(macroscopic hematuria)
   2.顕微鏡的血尿(microscopic hematuria)
  尿沈渣
   1.沈渣の作り方,鏡検方法
   2.沈渣
  着色尿
  蓄尿(24hour urine sample)
   1.蓄尿の方法
   2.蓄尿サンプルによる主な臨床項の計算法
   3.特殊な蓄尿(酸性蓄尿)
  種々の電解質の尿中排泄量
  種々の金属の血中濃度および尿中排泄量
 2.腎機能検査
  血液生化学
   1.クレアチニン(Cr)
   2.血液尿素窒素(BUN)
   3.尿酸(UA)
   4.シスタチンC
   5.血清Crの逆数プロット(/Cr)
   6.BUN/Cr
  糸球体機能検査
   1.Ccr
   2.Cockcroft-Gault推算式
   3.日本腎臓病学会が推奨する式
  尿細管機能検査
   1.近位尿細管
   2.遠位尿細管,集合管
  腎血流量,腎血漿流量
  水制限,水負荷試験
   1.水制限試験(Dashe法)
   2.水負荷試験
 3.画像読影のコツ・ポイント
  腹部単純X線撮影
  超音波検査
   1.超音波検査所見
   2.パルスドプラ法
  CT検査
  MRI検査
  腎シンチグラフィおよびレノグラム
  腎障害患者における造影剤使用
   1.造影剤腎症(CIN)
   2.CINの予防
 4.腎生検
  腎生検の適応と禁忌
   1.適応
   2.禁忌
  腎生検の検査前準備と方法
   1.検査前検査(禁忌例の除外)
   2.検査前中止薬剤と中止期間
   3.腎生検の方法
  検査後に行うこと
   1.組織採取後の注意
   2.組織採取後の組織処理
  腎生検の読み方
  各種染色法の特徴
   1.LM標本
   2.IF法
   3.EM
B 輸液療法,尿量・水・電解質異常の診断と治療
 1.輸液療法の基礎
  輸液
   1.輸液の目的
   2.体液電解質異常の評価
   3.輸液法の種類
  輸液剤
   1.輸液剤の種類と選択
   2.糖質輸液剤
   3.細胞外液類似輸液剤
   4.低張性複合電解質輸液剤
   5.高張性単純電解質輸液剤
   6.特殊輸液剤
   7.高栄養輸液剤
  開始時輸液と維持輸液の実際
   1.開始時輸液
   2.維持輸液
  栄養輸液の適応と実際
   1.PPN
   2.TPN,高カロリー輸液(intravenous hyperalimentation;IVH)
 2.尿量の異常
  乏尿,無尿
  多尿
  頻尿
  尿閉
 3.脱水
  高張性脱水
   1.原因
   2.症状
   3.検査所見
   4.治療
  低張性脱水
   1.原因
   2.症状
   3.検査所見
   4.治療
  等張性脱水
   1.原因
   2.症状
   3.治療
 4.浮腫
   1.病態
   2.治療
 5.電解質異常
  高Na血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  低Na血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  高K血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  低K血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  高Ca血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  低Ca血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  高P血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  低P血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  高Mg血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
  低Mg血症
   1.病態・原因
   2.症状
   3.治療
 6.酸塩基平衡異常
  腎疾患における血液ガスデータの読み方
   1.酸塩基平衡異常の分類
   2.酸塩基平衡異常の診断
  アシドーシスの病態と是正
  代謝性アシドーシス
   1.病態
   2.症状
   3.治療
  呼吸性アシドーシス
   1.呼吸性アシドーシスとは
   2.原因
   3.症状
   4.治療
  アルカローシスの病態と是正
  代謝性アルカローシス
   1.代謝性アルカローシスとは
   2.原因
   3.症状
   4.治療
  呼吸性アルカローシス
   1.呼吸性アルカローシスとは
   2.原因
   3.症状
   4.治療
C 糸球体疾患
 1.糸球体疾患の臨床分類・組織分類
  臨床分類
   1.急性腎炎症候群
   2.急速進行性腎炎症候群
   3.反復性・持続性血尿
   4.慢性腎炎症候群
   5.ネフローゼ症候群
  組織分類
 2.急性糸球体腎炎
   1.原因
   2.検査所見
   3.診断
   4.治療
   5.経過
   6.予後
 3.急速進行性糸球体腎炎(RPGN)
   1.原因
   2.随伴症状
   3.検査
   4.尿検査異常
   5.治療
 4.IgA腎症
   1.診断基準と予後判定基準
   2.治療
 5.膜性増殖性糸球体腎炎(MPGN)
   1.病態
   2.検査所見
   3.診断
   4.治療
D ネフローゼ症候群
 1.ネフローゼ症候群とは
  定義
  原因
  診断
  管理
   1.血栓症の予防
   2.胸水,浮腫
 2.微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)
   1.病態
   2.診断
   3.治療
 3.巣状糸球体硬化症
   1.病態
   2.診断
   3.治療
 4.膜性腎症(MN)
   1.病態
   2.腎機能低下の危険因子
   3.診断
   4.治療
 5.免疫抑制薬の使い方
  シクロホスファミド(エンドキサン)
  シクロスポリン(ネオーラル)
  ミゾリビン(ブレディニン)
  タクロリムス(プログラフ)
  モフェチル(セルセプト)
  アザチオプリン(イムラン)
  リツキシマブ(抗CD20抗体)(リツキサン)
 6.ネフローゼ症候群の食事療法
  微小変化型ネフローゼ症候群(MCNS)
  MCNS以外のネフローゼ症候群
E 膠原病および類縁疾患
 1.全身性エリテマトーデス(SLE)
   1.SLEの診断基準
   2.検査項目
   3.ループス腎炎の診断・分類
   4.ループス腎炎の治療
 2.シェーグレン(Sjögren)症候群
   1.診断基準
   2.治療
 3.関節リウマチ(RA)
   1.分類基準
   2.検査項目
   3.治療
 4.強皮症
   1.診断
   2.検査項目
   3.治療
   4.強皮症腎クリーゼの診断と治療
 5.結節性多発動脈炎(PN)
   1.診断
   2.検査項目
   3.治療
 6.ANCA関連腎炎・血管炎
   1.ANCAの診断
   2.ANCAの検査項目
   3.MPA/WGの治療
 7.Goodpasture症候群
   1.診断
   2.検査項目
   3.治療
 8.膠原病における腎疾患の合併頻度と病理所見
F 代謝異常その他の原因による腎障害
 1.糖尿病性腎症
  診断の臨床的ポイント
  早期診断
  治療
   1.血糖の管理
   2.血圧の管理
   3.蛋白質制限食
 2.多発性骨髄腫(MM)
  MMに伴う腎障害の原因
  臨床的特徴
  診断
  治療
 3.アミロイドーシス
  分類・特徴
  腎生検
  治療
 4.クリオグロブリン関連腎症
  クリオグロブリンとは
  臨床分類
  免疫分類
  クリオグロブリン関連腎症における糸球体腎炎
  症状
  診断
  予後・治療
 5.高尿酸血症による腎障害
  慢性高尿酸血症・痛風腎
   1.特徴
   2.診断
   3.確定診断
   4.予後
   5.治療
  急性尿酸腎症
   1.概念
   2.診断
   3.治療
   4.予防
 6.肝疾患に伴う腎障害
  ウイルス肝炎に伴う腎障害
   1.ウイルス肝炎に伴う腎障害の病態
   2.ウイルス肝炎に伴う腎障害の治療
  肝腎症候群
 7.血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),溶血性尿毒症症候群(HUS)に伴う腎障害
  概念
  原因
  臨床症状
  診断・検査のポイント
  治療
 8.脂質異常症と腎障害,コレステロール塞栓症
  脂質異常症と腎障害
  コレステロール塞栓症
   1.概念・特徴
   2.確定診断
   3.症状・所見
   4.治療と予後
G 腎と妊娠
 1.内科医にとって必要な正常妊娠についての知識
  正常妊娠
  妊娠中の母体の変化
   1.基礎代謝の亢進
   2.血液の変化
   3.呼吸器系の変化
   4.循環器系の変化
   5.腎機能の変化
   6.電解質
   7.酸塩基平衡
   8.ホルモン系の変化
 2.妊娠高血圧症候群
  概念と分類
  妊娠中の注意すべき合併症
 3.妊娠中における降圧薬の使用法
 4.妊娠中の食事管理
  エネルギー
  食塩
  蛋白質
  Ca
 5.慢性腎炎症候群患者の妊娠・出産
H 高血圧と腎
 1.高血圧の基準と管理
  高血圧の分類
  降圧目標
  血圧以外の危険因子とそれに基づく高血圧患者のリスクの層別化
  高血圧の治療
   1.初診時の治療計画
   2.高血圧患者の管理
   3.糖尿病を合併した場合の血圧管理
   4.脳血管疾患を合併した場合の血圧管理
   5.メタボリックシンドロームを合併した場合の血圧管理
   6.降圧薬の選択
 2.腎疾患における血圧管理,降圧薬使用
 3.悪性高血圧の診断と治療
   1.診断基準
   2.病因
   3.症状
   4.治療
   5.急性期の治療
   6.慢性期の治療
 4.腎血管性高血圧
   1.診断
   2.治療
 5.眼底所見─腎性網膜症
   1.腎性網膜症の定義
   2.眼底所見
   3.腎性網膜症の経過
I 尿細管間質性腎炎(TIN)
 1.急性TIN
   1.原因
   2.症候・検査所見・診断
   3.治療
 2.慢性TIN
   1.原因
   2.症候・検査所見・診断
   3.治療
J 尿細管疾患の診断・治療
 1.腎尿細管性アシドーシス(RTA)
   1.病態
   2.検査診断
   3.鑑別
 2.Fanconi症候群
   1.定義
   2.原因
   3.症状
   4.検査所見
   5.治療
 3.Bartter症候群とGitelman症候群
 4.Liddle症候群
 5.腎性糖尿
 6.腎性尿崩症
   1.病態
   2.原因
   3.症状と検査
   4.治療
 7.シスチン尿症
   1.原因
   2.症状
   3.診断
   4.治療
 8.家族性低リン血症性くる病(FHR)
   1.原因
   2.症状
   3.診断
   4.治療
K 遺伝性腎疾患
 1.多発性嚢胞腎(PKD)
   1.定義
   2.診断基準(厚生省特定疾患進行性腎障害調査研究班)
   3.分類
   4.臨床像
   5.治療
 2.Alport症候群
   1.定義
   2.診断
   3.治療
 3.良性家族性血尿(菲薄基底膜病;TBM disease)
 4.Fabry病
   1.定義
   2.臨床症状
   3.確定診断
   4.予後・治療
L 慢性腎不全の食事療法
 1.保存期慢性腎不全の食事療法
  食事療法の目的・効果
  食事療法の項目
  食事療法の方法・基準
   1.日本腎臓学会ガイドライン
   2.昭和大学藤が丘病院基準
  治療用特殊食品の利用
  食事療法の評価
  栄養素摂取量の評価
 2.糖尿病性腎症の食事療法
  食事療法の目標・方法・評価
  食事療法の基準
   1.日本腎臓学会ガイドライン
   2.厚生省研究班,日本糖尿病学会・日本腎臓学会糖尿病性腎症合同委員会基準
   3.昭和大学藤が丘病院基準
 3.ネフローゼ症候群の食事療法
  食事療法の目的・効果
  食事療法の項目
  食事療法の方法・基準
  食事療法の評価
 4.高血圧の食事療法
  食事療法の目的・効果
  食事療法の項目・基準
   1.食塩制限
   2.減量
   3.DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)〔JNC 7(米国)〕
   4.アルコール制限〔日本高血圧学会によるJSH 2009,JNC 7(米国)〕
  食塩制限の方法
   付.日本人の栄養素等摂取量の推移と食事摂取基準
M 保存期慢性腎不全の薬物療法と生活指導
 1.降圧薬を除く薬物療法
  脂質異常症治療薬
  経口吸着薬
  腎性貧血に対して
  高K血症に対して
  代謝性アシドーシスの是正
  高尿酸血症に対して
  高P血症に対して
  低Ca血症および二次性副甲状腺機能亢進症の是正
  その他
 2.慢性腎不全患者の生活管理(成人)
N 急性腎不全
 1.概 念
 2.分類と原因
  腎前性急性腎不全
  腎性急性腎不全
   1.狭義の急性腎不全
   2.腎細動脈や糸球体病変
   3.間質性腎病変
  腎後性急性腎不全
 3.診 断
 4.治 療
  原因に対する治療
  原因が改善するまでの間の腎不全に対する治療
   1.食事療法
   2.薬物療法
   3.血液浄化療法
  経過中出現した合併症の管理
   1.心不全・肺水腫
   2.消化管出血
   3.脳症
   4.貧血
 5.急性腎不全の利尿期の管理
O 慢性腎臓病(CKD)
  定義
  新しい概念の提示の理由
  CKDの病期分類
   1.病期分類
   2.高リスク群
   3.腎機能の評価法
P 血液透析[1] 透析療法の導入,生活・管理
 1.透析開始時期の決定と透析法
  透析導入時期
  血液浄化法の選択
 2.種々の血液浄化法の特徴と選択
  HDとPD
  血液濾過(HF)
  血液透析濾過(HDF)
 3.HDの実際
  透析に必要な物品
  透析器(ダイアライザー)の構成
  透析器(ダイアライザー)の選択
   1.セルロース系膜と合成高分子膜
   2.I型とII型
   3.膜面積
   4.血液流量
 4.抗凝固薬
  UFH〔ヘパリンナトリウム(ヘパリン)〕
   1.特徴
   2.問題点
  LMWH〔ダルテパリンナトリウム(フラグミン)〕
   1.特徴
   2.問題点
  ナファモスタット〔NM(フサン)〕
   1.特徴
   2.問題点
  透析中の標準的な抗凝固薬の投与量
   1.ヘパリン
   2.LMWH
   3.NM
 5.透析条件の設定
   1.透析時間,回数
   2.透析方法
 6.透析液
 7.透析療法の管理目標
  ドライウエイト(DW)
  DWの設定において参考となる臨床症状,検査所見
   1.臨床症状
   2.検査所見
   3.その他の検査方法
  体重増加の目標値
  ルーチン検査の管理目標値
  生活上注意すべき管理点
   1.食事管理
   2.シャント管理
   3.ルーチン検査の頻度
   4.透析患者の栄養状態の評価
Q 血液透析[2] 偶発症,合併症の予防と管理
 1.偶発症への対処
 2.突発事故への対処
  地震
   1.対処法
   2.予防策
  停電
   1.対処法
   2.予防策
  火災
   1.対処法
   2.予防策
 3.不均衡症候群,透析時低血圧症
  不均衡症候群
   1.定義
   2.機序
   3.対策
  透析時低血圧症
   1.定義
   2.機序
   3.対策
   4.予防策
 4.貧血および血液の異常
  貧血
   1.貧血の定義
   2.貧血の機序
   3.貧血の対策
   4.貧血の治療
  出血傾向
   1.定義
   2.機序
   3.対策
  ヘパリン惹起性血小板減少症(HIT)
   1.定義
   2.機序
   3.対策
 5.電解質異常
  Na代謝異常
   1.定義
   2.症状
   3.対策
  K代謝異常(高K血症と低K血症)
  《高K血症》
   1.定義
   2.症状・検査所見
   3.対策
  《低K血症》
   1.定義
   2.症状
   3.対策
  Ca代謝異常(高Ca血症と低Ca血症)
  《高Ca血症》
   1.定義
   2.原因
   3.症状
   4.治療
  《低Ca血症》
   1.定義
   2.原因
   3.症状
   4.治療
  P代謝異常(高P血症と低P血症)
  《高P血症》
   1.定義
   2.原因
   3.症状
   4.治療
  《低P血症》
   1.定義
   2.原因
   3.症状
   4.治療
 6.心血管合併症
   1.特徴
   2.分類
   3.検査
   4.対策
 7.二次性副甲状腺機能亢進症(SHPT)の診断と治療
  SHPT
   1.定義
   2.診断
   3.治療
   4.管理目標値
  内科的(保存的)管理
   1.P管理
   2.活性型ビタミンD製剤
   3.シナカルセト(Ca受容体作動薬)
   4.Ca管理
  内科的療法抵抗性のSHPT
   1.定義
   2.対策
  副甲状腺インターベンション
   1.副甲状腺PEIT
   2.副甲状腺摘出術(PTx)
 8.骨・関節合併症(透析骨症)
  慢性腎臓病に伴う骨ミネラル代謝異常(CKD-MBD)
   1.定義
   2.分類
  腎性骨症(腎性骨異栄養症,ROD)
   1.定義
   2.臨床的特徴
   3.評価
  Al骨症
   1.定義
   2.診断
   3.対策
   4.治療
  透析関連アミロイドーシス(DRA)
   1.病態
   2.機序
   3.症状
   4.診断
   5.予防・治療
 9.後天性嚢胞性腎疾患(ACKD)と腎癌
  ACKD
   1.定義
   2.特徴
   3.管理
  ACKDに伴う腎癌
   1.特徴
   2.検査
   3.治療
 10.出血傾向,消化管出血
  出血傾向
   1.特徴
   2.機序
   3.対策
  消化管出血
   1.特徴
   2.原因
   3.対策
 11.筋痙攣,restless legs syndrome(RLS)
  筋痙攣
   1.特徴
   2.対策
  restless legs syndrome(RLS)
   1.定義
   2.症状
   3.診断
   4.対策
 12.皮膚掻痒症
   1.特徴
   2.病因
   3.対策
R 透析─blood access
 1.内シャント
  作成時期
  内シャント作成部位
  シャント作成前の準備
  内シャント作成法
   1.必要な器材
   2.作成の実際
   3.術後の管理
   4.術後シャント閉塞
 2.上腕動脈表在化
  適応
  作成部位
  方法
   1.必要な機材
   2.作成の実際
 3.ダブルルーメンカテーテル
  適応
  留置部位
 4.人工血管によるシャント作成
  適応
  作成部位
S 腹膜透析(PD)
 1.PDとは
  概念
  利点と欠点
  選択基準
   1.PD導入に関するポジティブ因子
   2.PD導入に関するネガティブ因子
  PDの開始時期
   1.PDファースト
   2.段階的PD導入法(SMAP)
 2.PDの方法
  透析条件設定
  PD液の種類
   1.ブドウ糖(Glu)をベースとした透析液
   2.ポリグルコースをベースとした透析液:イコデキストリン
  腹膜平衡試験(PET)
  FAST PET
  透析量の算出法
   1.Ccr
   2.Kt/V
  PDのモード
   1.持続携行式腹膜透析(CAPD)
   2.自動腹膜透析(APD)
   3.持続性周期的腹膜透析(CCPD)
   4.夜間間欠的腹膜透析(NIPD)
 3.定期検査と評価,管理目標−HD時との比較
 4.PDの合併症
  PD腹膜炎の原因と診断と治療
   1.原因
   2.診断
   3.治療と検査
  PDカテーテル出口部,皮下トンネル感染
   1.出口部感染
   2.皮下トンネル感染
  透析液の液漏れ,注排液不良
   1.透析液の液漏れ
   2.注排液不良
 5.外来でのPD患者の診方
  診察
   月に1〜2回,外来受診
  検査
   1.月に1回の検査
   2.Ca,無機Pの管理
  貧血の治療
   1.年1回の検査
   2.PET
   3.腹膜中皮細胞診
T 細菌感染症
 1.腎盂腎炎(急性・慢性)
  定義・概念
  診断のポイント
  急性腎盂腎炎の治療
  慢性腎盂腎炎の治療
 2.膀胱炎(急性・慢性)
  定義・概念
  診断のポイント
  急性単純性膀胱炎の治療
  慢性複雑性膀胱炎の治療
 3.前立腺炎(急性・慢性)
  定義・概念
  診断のポイント
  急性細菌性前立腺炎(I型)の治療
  慢性細菌性前立腺炎(II型)の治療
 4.嚢胞内感染
  定義・概念
  診断のポイント
  治療のポイント
   1.嚢胞穿刺・吸引
   2.硬化剤注入療法
   3.開放性手術

 索引