やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第2版の出版にあたって

 本書の目的とするところは,初版の“はじめに”に書いてあるように,ある病気が,そのヒトのからだのどの働きの変調によって,あるいは,どれとどれの生理機能のバランスが崩れたために招来されてきたかをよく理解することにある.すなわち,それをいろいろの症状の変化から推察しようとするのが症候の病態生理で,「図説・病気の成り立ちとからだ[I]」で解説したとおりである.本書は,これを病気の名前から検索し,その病態を把握し,理解しようとするもので,いわゆる疾患別病態生理ということになる.
 しかし,本書は,実際に病気の診断をするためのものではなく,その病態の生理学的な解明を意図していることはいうまでもない.しかも,本書は,コ・メディカルの仕事に携わる方々にも種々の病気の本質を理解して頂くことを目的の一つとしており,でき得る限りその病気全体の把握と,特徴を捉えるべく努力したつもりである.
 したがって,本書も一連の“図説シリーズ”と同様に,左ページにその病気の概要を図解し,右ページにその解説を試みている.また,その解説も病態生理学的な考え方を基として,生化学的立場,栄養学的立場さらには薬理学的立場からそれぞれ専門家による考察を加え,臨床的な対応についての検討も試みている.すなわち,これらによって,その疾病の本質を理解し,それに対する最良の処置をとるための知識を習得するための一助になればと考えている.
 このため今回の改訂にあたっては,進歩の著しい医科学の最新の知見を加えるとともに,従来の不備を補足し,全面的にその内容の見直しを行ったのである.
 すなわち,血液疾患については新たに慈恵医大内科の倉石安庸先生の参加をお願いして全面的に改稿するとともに,消化器疾患,糖尿病,代謝異常,アレルギー疾患,膠原病,心臓・循環器系疾患にも大幅な書き直しを,また,呼吸器疾患,腎臓・泌尿器系,脳神経系の疾患および各疾患の薬理の項についても相当の見直しを行った.
 この改訂によって,本書が,従来から行っている視覚的手段に訴える手法とも相まって,少なくとも現時点での疾患別病態生理の解説と理解を企図した目的を果たしているものと考えている.
 しかし,コンパクトにまとめた紙面の制約もあって,ある分野では解説の不備,科学の進歩に追従し得なかった点も多々あることは否めない.今後さらに諸先生のご教示を賜り,改訂していく所存である.
 また,初版の“はじめに”でも申しあげたように,本書の目的とする主要疾患のサインとしての症状や症候の全般的な把握,理解という点では, 上述の 「病気の成り立ちとからだ [I]」 と,この[II]の第2版とを併せて通読して頂ければ,この方面の解説書,副読本として,十分その責を果たせるものと考えている.
 なお,本書を編集するにあたり,多くの先輩,諸兄姉の論文,著書その他から多くのご教示を頂いており,心から感謝の意を捧げるとともに,本書に引用させて頂いた図書,文献,座右にあった図書を各章の終わりに挙げ,これらの図書などを,その方面の教科書,研究書としてとくに推薦させて頂く次第である.
 また,本書は,多くの人々のご好意を受けており,個々に感謝の辞を述べることは不可能に近い.私を生理学の道へご教導頂いた先輩,諸兄姉に心から感謝の意を捧げるとともに,本書の企画,出版に際して多大なご協力を頂いた医歯薬出版株式会社および図版制作にあたって頂いた高雄デザインに謝意を表する次第である.
 1997年2月
 日本体育大学スポーツ医学研究室にて
 中野昭一

図説シリーズ・普及版の発行に際して

 1960年代後半から1970年代後半にかけて,電子顕微鏡やX線・γ線などの放射線,さらにはMRIなどの物理的検索,また,酵素法やアミノ酸分析,組織化学・酵素学的染色などの化学的検索方法の発達は著しく,多くの生理機能の解明がなされ,基礎医学に携わる者は勿論,co-Medicalの部門に関係する諸兄姉にとっても,からだ全体としてそのすべてを理解することの難しさが痛感されていた.
 当時,東京慈恵会医科大学の生理学教室から東海大学体育学部に移り,さらに1974年,医学部に転じ,生理学の教鞭をとっていた私としては,この精密で難解なヒトのからだの生理的機能や,運動による変動,さらには生理機能の変調による症候,種々の疾病の病態,その栄養学的見地からの解析などを,より簡明に解説し,これらをさらに深く追究する端緒になればと考え,この図説シリーズの発刊を企図したのである.
 すなわち,本シリーズの姿勢は,からだの仕組みから解説した生理・解剖学部門,体内で栄養素がいかに利用されて行くかを解説した栄養・生化学部門,さらに病気の仕組みと栄養・代謝との関係から解説した病態生理・栄養学的部門を骨子として,一貫して著述されている.また,精密で難解なヒトのからだの構造や働き,運動や病気の成立ちなどを,視覚的にもより理解され易くするため,全巻を通じて,左ページに図表を纏め,右ページでそれを解説する形式をとり,これを一つの単位として幾つかの単位を纏め,一つの生理機能を理解できるようにと努力したのである.
 さて,本シリーズは,ほぼ20年前の1979年に上梓された第一作『からだの仕組みと働き』に始まり,以来,1981年に症候の病態生理ともいうべき『病気の成立ちとからだ I』,さらに1982年には『運動の仕組みと応用』,1983年に疾患別病態生理である『病気の成立ちとからだ II』,1997年に『運動・スポーツの功と罪』,さらに臓器・組織別に解剖と生理との関連を追究した『ヒトのからだ』を刊行して,この一連のシリーズ全6冊を完結させた.
 しかし,この約20年間のうちにも医学に関連した諸学問の進歩は著しく,初版で10〜22刷を重ねたのちすべて改定第2版を発行した.その総数は13万7千余部にも及び,各方面にわたる教育・研究者の諸兄姉あるいは学生諸君に多大のご支持を戴いていることは感謝にたえない.
 なお,本書の最大の目的の一つは,これから学問を学ぼうとする人達の格好の入門書たらんことにあり,これ以上の学問的研究については各個の専門書を参照されたい.
 さて,今回,これらの実績を踏まえ,より多くの読者の入門書として利用されんことを考え,また,医歯薬出版株式会社の意向もあって,その内容を変えることなく,より価格を抑えた新装丁による本シリーズ普及版の発行を企図した.この普及版シリーズが,前シリーズと共に,皆様のお役に立つことを願ってやまない次第である.
 2001年8月22日
 日本体育大学大学院研究科長室にて
 中野昭一
I.消化器系疾患(松崎)

 1章 食道疾患
  1.病気の種類
   1)先天性異常
   2)機能的異常(自律神経性異常)
   3)食道憩室
   4)逆流性食道炎,食道潰瘍
   5)食道腫瘍(癌)
   6)食道・胃静脈瘤
 2章 胃炎
  1.急性胃炎
  2.慢性胃炎
  3.特殊型胃炎・巨大肥厚性胃炎--メネトリエ病
 3章 消化性潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)
  1.潰瘍の分類と発生部位
  2.発生機序
   1)攻撃因子
   2)防御因子
  3.症状
   1)腹痛
   2)出血
  4.診断
   1)X線像
   2)内視鏡所見
   3)胃液検査
  5.治療
   1)安静
   2)薬物療法
   3)治療効果
   4)絶対的手術適応
   5)そのほかの手術適応
 4章 胃癌
  1.胃癌とは
   1)胃癌の病態
   2)日本人の胃癌
  2.胃癌の臨床的分類
   1)早期癌
   2)進行癌
  3.症状
   1)自覚症状
   2)理学所見
  4.診断
   1)X線検査
   2)内視鏡所見
  5.治療と予後
   1)内視鏡的胃粘膜切除術
   2)手術
   3)化学療法
 5章 吸収不良症候群と蛋白漏出性胃腸症
  1.吸収不良症候群と蛋白漏出性胃腸症の違い
  2.吸収不良を来す疾患とその病態
   1)胃疾患
   2)肝臓・胆道・膵臓疾患
   3)小腸疾患
  3.蛋白漏出性胃腸症
  4.吸収障害,蛋白漏出による病態
   1)エネルギーと必須アミノ酸の欠乏
   2)脂肪吸収障害
   3)低蛋白血症
  5.診断
   1)消化吸収不良症候群の診断法
   2)蛋白漏出性胃腸症の診断法
  6.治療
 6章 急性虫垂炎
  1.原因
  2.病気の進行
  3.症状
  4.診断と治療
 7章 潰瘍性大腸炎とクローン病
  1.炎症性腸疾患
  2.疫学と病因
  3.病態と症状
   1)潰瘍性大腸炎
   2)クローン病
  4.治療
   1)薬物療法
   2)栄養療法
   3)外科的治療
 8章 大腸癌
  1.発生頻度と原因
  2.好発部位と型態分類
  3.症状と診断
   1)便潜血検査
   2)大腸X線検査(注腸法)
   3)大腸内視鏡検査
   4)血清癌胎児性抗原
  4.治療
 9章 イレウス(腸閉塞)
  1.原因
   1)機能的(麻痺)イレウス
   2)機械的イレウス
  2.病態
  3.診断
   1)身体的症状
   2)腹部単純X線像
  4.治療
   1)術前の全身管理
   2)手術的治療
 10章 肝炎
  急性肝炎
  1.原因
   1)ウイルス性肝炎
   2)薬剤性肝炎
  2.診断
   1)症状と身体所見
   2)肝機能検査
   3)治療
  劇症肝炎
  慢性肝炎
  1.原因と病態
  2.診断と経過
   1)症状と理学所見
   2)血液検査所見
  3.治療
 11章 肝硬変と肝癌
  肝硬変
  1.発生原因と分類
  2.症状
   1)代償性肝硬変
   2)非代償性肝硬変(肝不全)
   3)肝性脳症(昏睡)
  3.診断
  4.治療
  肝癌
  1.種類と原因
  2.診断
  3.治療
 12章 膵炎
  急性膵炎
  1.病態
  2.臨床像
  3.診断
  4.治療
  慢性膵炎
  1.病態
  2.原因
  3.症状
  4.診断
  5.合併症
   1)糖尿病
   2)膵仮性嚢胞
  6.治療
 13章 胆石症と胆嚢炎
  1.成因および病態
   1)胆石症
   2)急性胆嚢炎,胆管炎
  2.症状と診断
  3.治療
 14章 膵・胆道系癌
  1.膵臓癌および胆道癌とは
   1)膵臓癌
   2)胆道癌
  2.症状
  3.検査法
  4.治療
 15章 肛門疾患
  1.肛門とは
  2.痔核
   1)病態と症状
   2)治療
  3.直腸・肛門周囲膿瘍,痔瘻
   1)病態と症状
   2)治療
  4.直腸脱
  5.悪性腫瘍
 16章 消化器系疾患と薬理作用……(松宮)
  1.口腔用剤
   1)含嗽薬
   2)抗生物質含有トローチ剤
  2.健胃消化薬
   1)健胃薬
   2)消化酵素薬
  3.消化性潰瘍治療薬
   1)制酸薬
   2)抗コリン薬
   3)ヒスタミンH2-受容体拮抗薬
   4)抗ガストリン薬
   5)粘膜麻酔薬
   6)抗ペプシン薬
   7)潰瘍治療,組織修復薬
   8)鎮静薬
   9)一般的療法
   10)その他
  4.止痢,整腸薬
   1)腸運動抑制薬
   2)収斂薬
  5.下剤
   1)機械的下剤
   2)刺激性下剤
   3)浣腸剤
   4)その他
  6.利胆薬
   1)催胆薬
   2)排胆薬
  7.肝・膵治療薬
   1)肝炎ウイルス治療薬
   2)肝庇護薬
   3)その他
   4)膵疾患治療薬

II.代謝系疾患

 1章 糖尿病……(中野)
  1.糖尿と糖尿病の分類
  2.1型糖尿病とHLAとの関係
  3.糖尿病5つの特質
  4.インスリンの生理作用とインスリン不足の動態
  5.糖尿病の症状とインスリン不足の病態
   1)糖尿病の主な自覚症状
   2)インスリン不足による病態--三大栄養素の代謝異常
  6.糖尿病の臨床検査
   1)血糖値,血中インスリン値によるスクリーニングと,糖尿病の管理
   2)グルコヘモグロビンによるスクリーニングと,糖尿病の管理
   3)フルクトサミン,1.5-アンヒドログルシトールなどによるスクリーニングと,糖尿病の管理
  7.糖尿病の診断基準
   1)糖尿病の一般的診断基準
   2)糖尿病の診断基準
   3)糖尿病と耐糖能低下をもたらす疾病
  8.糖尿病と合併症
   1)糖尿病による昏睡状態
   2)糖尿病状態が持続した場合に招来される合併症
 2章 痛風……(佐伯)
  1.痛風とは
  2.発生機序
   1)尿酸合成促進因子
   2)尿酸排泄低下
  3.症状
  4.痛風以外の高尿酸血症
   1)Lesch-Nyhan症候群
   2)糖原病I型
 3章 先天代謝異常症,遺伝病……(佐伯)
  1.先天代謝異常症,遺伝病
  2.成因
   1)構造遺伝子上の異常
   2)スプライシング異常
   3)調節領域の異常
   4)遺伝形式
  3.検査所見と症状
   1)蛋白質機能の低下および消失による検査所見と症状
   2)異常蛋白質の蓄積による病態
  4.代表的な先天代謝異常症の病態生理
   1)フェニルケトン尿症
   2)オルニチントランスカルバミラーゼ欠損による先天性高アンモニア血症
   3)糖原病I型(フォン・ギールケ病)
 4章 ビタミン欠乏症……(佐伯)
  1.ビタミンの種類,働きとその欠乏症
  2.原因
   1)ビタミン摂取不足
   2)腸内細菌による破壊
   3)ビタミン産生腸内細菌の死滅
   4)腸管からの吸収
   5)血中運搬
   6)活性型への変換
   7)酵素との結合
   8)ビタミン拮抗薬の投与
   9)異化代謝
   10)需要量の増加
  3.脚気(ビタミンB1欠乏症)
   1)病因
   2)症状
   3)検査所見
  4.ペラグラ
  5.巨赤芽球性貧血
   1)葉酸代謝とDNA合成
   2)葉酸欠乏症の原因
   3)ビタミンB12欠乏症の原因
  6.壊血病
   1)コラーゲン合成とアスコルビン酸
   2)症状
  7.夜盲症
  8.くる病
   1)ビタミンDの作用
   2)症状
  9.ビタミン依存症
  10.ビタミン過剰症
 5章 代謝疾患と薬理作用……(松宮)
  1.糖尿病治療薬
   1)インスリン
   2)経口糖尿病薬
  2.痛風治療薬

III.血液系疾患(倉石)

 1章 貧血
  1.貧血とは
  2.貧血の一般症状
  3.赤血球の形成と崩壊
  4.貧血の成因からみた分類
   1)赤血球産生能の低下による貧血
   2)赤血球の破壊亢進による貧血(溶血性貧血)
 2章 白血病
  1.白血球の生成と機能
   1)白血球の種類
   2)白血球の機能
   3)白血球の生成
  2.白血病
   1)白血病とは
   2)分類
   3)病因
   4)急性白血病
   5)慢性白血病
 3章 出血性素因
  1.止血の機序
   1)血小板の粘着と凝集
   2)凝固による血小板血栓の強化
   3)血餅退縮
   4)損傷血管の修復
  2.血液凝固
   1)内因子による凝固作用
   2)外因子による凝固作用
  3.出血性素因とは
  4.主な止血・凝固に関する検査
   1)血小板数
   2)出血時間
   3)部分トロンボプラスチン時間
   4)プロトロンビン時間
  5.出血を来す疾患の分類
   1)血管の異常
   2)血小板の異常
   3)血液凝固異常
 4章 血液系疾患と薬理作用……(松宮)
  1.造血薬
   1)経口鉄剤と注射用鉄剤
   2)ビタミンB12・葉酸・ビタミンB6
   3)エリスロポイエチン
   4)顆粒状コロニー刺激因子
  2.止血薬
   1)血管に作用する薬物
   2)血液凝固に作用する薬物
   3)血小板に作用する薬物
   4)線溶系を阻害する薬物
  3.抗血栓薬
  4.高脂血症治療薬

IV.心臓・循環器系疾患(田辺)

 1章 虚血性心疾患--狭心症と心筋梗塞
  1.虚血性心疾患(冠動脈疾患)とは
   1)原因
   2)狭心症と心筋梗塞の違い
  2.狭心症
   1)狭心症の分類
   2)冠動脈
  3.心筋梗塞
   1)心筋梗塞とは
   2)原因
   3)病態
 2章 弁膜性心疾患
  1.弁膜性心疾患とは
  2.僧帽弁狭窄症
   1)原因
   2)病態
  3.僧帽弁閉鎖不全症
   1)原因
   2)病態
  4.大動脈弁狭窄症
   1)原因
   2)病態
  5.大動脈弁閉鎖不全症
   1)原因
   2)病態
 3章 心筋症
  1.心筋症とは
  2.特発性心筋症とは
   1)肥大型心筋症
   2)拡張型心筋症
 4章 不整脈
  1.不整脈とは
  2.洞調律と正常伝導
  3.興奮生成異常による不整脈
   1)洞頻脈
   2)洞徐脈
   3)洞停止および洞房ブロック
   4)洞不全症候群
   5)期外収縮(早期収縮)
   6)発作性頻拍
   7)心室細動
   8)心房細動
   9)心房粗動
  4.興奮伝導異常による不整脈
   1)洞房ブロック
   2)房室ブロック
   3)心室内伝導障害
   4)WPW症候群
 5章 心膜炎
  1.心膜炎とは
  2.急性心膜炎
   1)心膜液貯溜
   2)病態生理
   3)心膜炎各型の特徴
  3.慢性収縮性心膜炎
 6章 高血圧症
  1.血圧とは
  2.高血圧とは
  3.本態性高血圧症
   1)概念
   2)成因および発症機序
  4.二次性高血圧症
   1)腎性高血圧
   2)内分泌性高血圧
 7章 高脂血症,動脈硬化症
  1.動脈硬化とは
  2.動脈硬化の分類
   1)罹患臓器による分類
   2)病理組織学的分類
  3.動脈硬化の成因と促進因子
   1)高脂血症
   2)高血圧症
   3)喫煙
   4)糖尿病
   5)肥満
   6)その他の促進因子
 8章 大動脈の疾患
  1.大動脈瘤
   1)胸部大動脈瘤
   2)腹部大動脈瘤
   3)大動脈解離
 9章 末梢血管疾患
  1.動脈炎症候群,大動脈炎症候群,高安病,脈なし病
   1)動脈炎症候群とは
   2)病態生理
  2.レイノー現象,レイノー病,レイノー症候群
   1)レイノー現象,レイノー病,レイノー症候群とは
   2)レイノー病(一次性レイノー現象)
   3)レイノー症候群(二次性レイノー現象)
 10章 心臓・循環器疾患と薬理作用(松宮)
  1.強心薬
   1)ジギタリス製剤
   2)カテコールアミン類
   3)その他
  2.不整脈治療薬
  3.狭心症治療薬
   1)ニトログリセリン製剤
   2)β-遮断薬
   3)Ca拮抗薬
  4.血圧を下げる薬物(降圧薬)の薬理作用
   1)利尿降圧薬
   2)交換神経抑制薬
   3)血管平滑筋弛緩薬
   4)レニン・アンジオテンシン系の阻害薬
   5)その他の降圧薬
  5.降圧薬の選択
   1)降圧薬の一般的使用法
   2)症例からの降圧薬の選択
  6.心原性ショック治療薬

V.呼吸器系疾患(本間)

 1章 気管支炎
  1.気管支炎とは
  2.急性上気道炎
   1)呼吸と気道
   2)原因と症状
  3.急性気管炎,気管支炎
   1)呼吸と下気道
   2)原因と症状
  4.慢性気管支炎
   1)定義と分類
   2)原因
   3)病態
  5.細気管支炎
   1)原因
   2)病態
 2章 肺炎
  1.肺炎の定義と分類
  2.細菌性肺炎
   1)種類
   2)病態
  3.ウイルス性肺炎
  4.マイコプラズマ肺炎
 3章 肺気腫
  1.肺気腫とは
  2.病態生理
   1)細(小)葉中心型肺気腫
   2)汎小葉型肺気腫
   3)老人肺
 4章 気管支喘息
  1.気管支喘息とは
  2.病態生理
   1)喘息の特徴
   2)気道過敏性
   3)気管支平滑筋の収縮機序
  3.発生因子と分類
   1)アトピー型
   2)非アトピー型
  4.症状
 5章 肺線維症
  1.肺線維症とは
  2.病態生理
   1)線維化機転
   2)拘束性肺機能障害
   3)肺線維症のガス拡散への影響
   4)肺線維症と蜂巣肺
 6章 肺水腫
  1.肺水腫とは
  2.病態生理
   1)毛細血管と肺胞
   2)肺水腫の起こり方--間質水腫と肺胞水腫
   3)肺水腫の原因
 7章 肺塞栓症と肺梗塞症
  1.肺塞栓症,肺梗塞症とは
  2.病態生理
   1)静脈血栓を形成しやすい因子
   2)肺梗塞の原因
   3)塞栓の大きさと症状
   4)塞栓と肺水腫
   5)肺塞栓と気道閉塞機序
 8章 呼吸不全
  1.呼吸不全とは
  2.原因
   1)低酸素血症を来す原因
   2)そのほかの呼吸不全を来す原因-炭酸ガス血症
 9章 呼吸器系疾患と薬理作用……(松宮)
  1.気管支拡張薬
  2.気管支喘息の治療薬
   1)抗アレルギー薬
   2)ステロイド剤
   3)減感作療法用アレルゲン
   4)その他
  3.呼吸促進薬
  4.鎮咳・去痰薬
  5.肺感染症治療薬
   1)一般の感染症の場合
   2)肺炎の場合
  6.抗菌薬の副作用
  7.呼吸器感染症の原因菌

VI.内分泌系疾患(中野)

 1章 ホルモンと生理作用
  1.ホルモンとは
  2.ホルモンの一般作用
  3.ホルモンの分泌調節
  4.ホルモンの種類と,その生理作用
 2章 下垂体ホルモンと機能異常
  1.下垂体ホルモンとは
  2.下垂体前葉の機能障害
   1)下垂体前葉機能亢進症--末端肥大症と下垂体巨人症
   2)下垂体機能低下症
   3)下垂体性小人症
  3.下垂体後葉の機能障害
   1)下垂体後葉ホルモンと生理作用
   2)尿崩症
 3章 甲状腺の機能異常
  1.甲状腺ホルモンの生理作用
  2.甲状腺ホルモンの分泌調節
  3.甲状腺機能の測定
   1)検索方法
   2)検査の種類
  4.甲状腺疾患の分類
  5.甲状腺機能亢進症--バセドウ病(グレーブス病)
   1)原因
   2)症状
   3)経過と症状
  6.甲状腺機能低下症--粘液水腫,クレチン病
   1)分類
   2)症状
   3)治療
  7.その他の甲状腺疾患
   1)非中毒性甲状腺腫
   2)急性甲状腺炎
   3)亜急性甲状腺炎
   4)慢性甲状腺炎--橋本病
 4章 副甲状腺の機能異常
  1.副甲状腺機能とパラソルモン
  2.副甲状腺機能亢進症
  3.副甲状腺機能低下症
  4.サイロカルシトニン
 5章 副腎の機能異常
  1.副腎とは
  2.副腎髄質ホルモンと,その異常
   1)カテコールアミンとは
   2)ノルアドレナリン,アドレナリンの生理作用
   3)副腎髄質の機能低下症
   4)副腎髄質の機能亢進症
  3.副腎皮質ホルモンと,その異常
   1)コルチコイドとは
   2)糖質コルチコイドの生理作用と,その分泌調節
   3)電解質コルチコイドの生理作用と,その分泌調節
   4)副腎皮質機能亢進
   5)副腎皮質機能低下--アジソン病
   6)副腎性器症候群

VII.脳神経系疾患(持尾)

 1章 脳血管性障害
  1.脳血管障害とは
  2.成因と病態
   1)頭蓋内出血
   2)脳梗塞
   3)一過性脳虚血発作
   4)高血圧性脳症
  3.診断
   1)診断のポイント
   2)臨床検査
   3)鑑別診断
 2章 感染性疾患
  1.髄膜炎および脳炎とは
   1)髄膜炎とは
   2)脳炎とは
  2.髄膜炎
   1)原因
   2)症状
  3.脳炎
   1)単純ヘルペス脳炎
   2)日本脳炎
   3)スローウイルス感染症
 3章 変性・脱髄性疾患
  1.クロイツフェルト-ヤコブ病
   1)原因
   2)症状
  2.アルツハイマー病
   1)原因
   2)症状・検査
  3.パーキンソン病
   1)症状
   2)主要症候と重症度
   3)生化学的背景
   4)治療
  4.脊髄小脳変性症
   1)脊髄小脳変性症とは
   2)分類
   3)治療
  5.筋萎縮性側索硬化症
   1)筋萎縮性側索硬化症とは
   2)症状
   3)治療
  6.多発性硬化症
   1)多発性硬化症とは
   2)成因
   3)症状
   4)診断と治療
  7.HTLV-I関連ミエロパチー
 4章 代謝性・中毒性疾患
  代謝性疾患による神経障害
  1.ウイルソン病(肝レンズ核変性症)
   1)ウイルソン病とは
   2)症状
   3)治療
  2.糖尿病性神経障害
   1)糖尿病性神経障害とは
   2)糖尿病性昏睡
   3)糖尿病性神経障害
  3.肝性脳症
  4.骨疾患(変形性頚椎症,後縦靭帯骨化症)
   1)変形性頚椎症
   2)頚椎後縦靭帯骨化症
  中毒性疾患による神経障害
  1.有機水銀中毒(水俣病)
  2.慢性アルコール中毒
  3.抗結核薬による中毒
 5章 神経炎とその近縁疾患
  1.神経炎
   1)単発神経炎
   2)多発神経炎
  2.神経痛
   1)神経痛とは
   2)神経痛の種類と特徴
  3.椎間板ヘルニア
   1)椎間板ヘルニアとは
   2)椎間板ヘルニアの疼痛の発生機序
   3)症状
   4)診断
 6章 筋肉疾患とその近縁疾患
  1.進行性筋ジストロフィー
   1)病型
   2)成因と治療
  2.筋緊張性ジストロフィー
  3.多発性筋炎
   1)原因と症状
   2)診断と治療
  4.周期性四肢麻痺
   1)周期性四肢麻痺とは
   2)成因と病態
  5.重症筋無力症および筋無力様症候群
   1)重症筋無力症
   2)筋無力様症候群
 7章 腫瘍性疾患
  1.脳腫瘍
   1)脳腫瘍とは
   2)種類と頻度
   3)性差,好発年齢,好発部位
   4)原因と症状
   5)診断
   6)治療と予後
  2.脊髄腫瘍
   1)脊髄腫瘍とは
   2)症状
   3)脊髄障害の部位診断
   4)臨床検査
  3.末梢神経腫瘍
 8章 自律神経疾患
  1.自律神経失調症
  2.慢性疲労症候群
  3.起立性低血圧症
  4.シャイ・ドレーガー症候群
  5.ホルネル症候群
 9章 機能性疾患
  1.てんかん
   1)原因と発生機序
   2)診断と治療
  2.頭痛
   1)頭痛の分類
   2)病因と発生機序
   3)片頭痛の分類と病態
 10章 先天性および発生異常
  1.脊髄空洞症
   1)脊髄空洞症とは
   2)液体力学説
   3)症状と治療
 11章 その他の脳神経系疾患
  1.悪性腫瘍に伴う神経障害
   1)直接侵襲によるもの
   2)癌性ニューロミオパチー
   3)悪性腫瘍の治療に伴うニューロパチー
  2.慢性硬膜下血腫
   1)病態
   2)診断と治療
 12章 脳神経疾患と薬理作用……(松宮)
  1.精神病治療薬
  2.抗てんかん薬
   1)抗てんかん薬の作用機序
   2)てんかんの型と薬物選択
   3)抗てんかん薬の適量の決定
   4)抗てんかん薬の副作用
  3.メニエール病治療薬
   1)発作中の薬物療法
   2)間歇期の薬物療法
  4.パーキンソン病治療薬
  5.脳代謝改善薬

VIII.腎・泌尿器系疾患(中野)

 1章 腎臓の構造と働き
  1.腎臓の構造
  2.腎臓の働き
   1)原尿の生成と再吸収
   2)糸球体における濾過作用
   3)尿細管と尿の再吸収機序
   4)クリアランス(清掃率)
 2章 腎機能障害時の病態
  1.腎機能障害における浮腫,高血圧,蛋白尿の発生機序
   1)浮腫発生の機序--局所性因子と全身性因子
   2) 腎機能障害時の浮腫,高血圧,蛋白尿
  2.臨床像による分類
 3章 急性糸球体腎炎
  1.分類と,その発症機転
  2.症状と臨床検査
   1)血尿と蛋白尿
   2)浮腫と高血圧
   3)臨床検査所見
 4章 慢性腎炎とIgA腎症
  1.慢性腎炎とは
   1)慢性腎炎の発症機序と,その経過
   2)慢性腎炎の症状と,検査所見
  2.IgA腎症とは
   1)腎症の組織所見と,IgA局在の機序
   2)IgA腎症の経過と予後
 5章 ネフローゼ症候群
  1.ネフローゼとは
  2.症状
   1)蛋白尿
   2)低蛋白血症
   3)浮腫
   4)高脂血症
   5)腎機能
  3.診断と鑑別
   1)診断基準
   2)鑑別
  4.治療
   1)食事療法
   2)薬物療法
 6章 腎不全
  急性腎不全
  1.急性腎不全とは
  2.原因
  3.経過
   1)乏尿期〜無尿期
   2)利尿期
   3)回復期
  4.成因と,種々の症候の発現機序
   1)症状
   2)種々の症候の発現機序
  5.病態の推移と治療,予後
  慢性腎不全--尿毒症
  1.慢性腎不全とは
  2.原因と腎機能
   1)原因
   2)腎臓の働きと糸球体・尿細管機能のバランス
   3)慢性腎不全における血清電解質と代謝性アシドーシス
  3.症状
  4.臨床検査成績と病態
   1)第1期--腎予備力の低下
   2)第2期--腎機能不全
   3)第3期--腎不全
   4)第4期--尿毒症
  5.予後と治療
 7章 腎盂腎炎
  1.腎盂腎炎とは
  2.急性腎盂腎炎
   1)症状
   2)診断
   3)治療
  3.慢性腎盂腎炎
 8章 尿路感染症
  1.尿路感染症とは
  2.膀胱炎
   1)急性膀胱炎
   2)慢性膀胱炎
  3.尿道炎
 9章 尿路結石
  1.尿路結石とは
  2.尿路結石の種類と性状
   1)結石形成の原因
   2)結石の種類
   3)結石の特徴
  3.一般的な症状
   1)結石疝痛
   2)血尿
   3)結石の排出
   4)無尿
  4.診断と検査
  5.好発部位
  6.治療
 10章 排尿の異常
  1.排尿回数と尿量
   1)頻尿
   2)乏尿
  2.排尿異常
 11章 腎・泌尿器系疾患と薬理作用(松宮)
  1.利尿薬
   1)分類
   2)種類と薬理作用
   3)副作用
  2.腎結石治療薬
  3.前立腺肥大治療薬

IX.感染症(本間)

 1章 細菌感染症
  1.感染とは--病原体と感染路
  2.ヒトに感染する細菌の種類
   1)グラム陽性細菌
   2)グラム陰性球菌
 2章 敗血症
  1.敗血症とは
  2.病原菌の種類と侵入巣
  3.病態生理
   1)敗血症における変化--膿腫と出血
   2)連鎖球菌による敗血症
   3)ブドウ球菌による敗血症
   4)大腸菌による敗血症
   5)髄膜炎菌による敗血症
   6)肺炎球菌による敗血症
   7)それ以外の病原菌による敗血症
  4.感染性心内膜炎
 3章 ウイルス感染症
  1.ウイルスとは
  2.病態生理
   1)気道感染を引き起こすウイルス感染症
   2)胃腸炎ウイルス感染症
   3)神経系を侵すウイルス感染症
 4章 HIV感染症(AIDS)
  1.感染経路と病態
  2.症状と経過
 5章 麻疹,風疹
  麻疹
  1.麻疹とは
  2.病態生理
   1)潜伏期--麻疹前駆期
   2)発疹期(発疹熱)〜回復期
  風疹
  1.風疹とは
  2.病態生理
   1)症状の特徴--耳頭部や頚部リンパ節の腫脹など
   2)先天性風疹症候群
 6章 マイコプラズマ感染症とリケッチア感染症
  マイコプラズマ感染症
  1.マイコプラズマとは
  2.病態生理
  リケッチア感染症
  1.リケッチアとは
  2.病態生理
 7章 真菌感染症
  1.真菌および真菌感染症とは
  2.病態生理
   1)カンジダ症
   2)放線菌症
   3)ノカルジア症
   4)アスペルギルス症
   5)クリプトコッカス症
 8章 結核
  1.結核菌の特徴
  2.結核菌の証明
  3.結核菌感染
   1)感染の動向と感染源
   2)感染の部位
  4.病態生理
   1)症期における分類
   2)結核菌感染巣の特徴
   3)肺結核の症状
 9章 性病
  代表的な性病
  梅毒
  1.スピロヘータとは
  2.梅毒の経過と病態
   1)潜伏期〜第1期梅毒
   2)第2期梅毒
   3)第3期および第4期梅毒
   4)先天性梅毒
  淋疾
  軟性下疳,鼠径リンパ肉芽腫症
 10章 感染症と薬理作用……(松宮)
  抗感染薬の種類と作用部位
   1)サルファ剤
   2)ペニシリン類
   3)セファロスポリン類
   4)テトラサイクリン類
   5)クロラムフェニコール
   6)ストレプトマイシン

X.アレルギー疾患(佐伯)

 1章 アレルギーとは
  1.定義
  2.分類
   1)I型アレルギー(アナフィラキシー型)
   2)II型アレルギー(細胞障害型)
   3)III型アレルギー(免疫複合体型)
   4)IV型アレルギー(細胞性免疫型)
 2章 アレルギー性疾患
  1.じんま疹
  2.アトピー性皮膚炎
  3.花粉症
  4.薬剤アレルギー

XI.膠原病(田辺)

 1章 リウマチ熱
  1.リウマチ熱とは
  2.症状
  3.臨床検査所見
  4.Jonesの診断基準
 2章 慢性関節リウマチ,リウマチ様関節炎
  1.慢性関節リウマチとは
  2.原因
  3.症状
  4.臨床検査所見
  5.慢性関節リウマチの診断基準
 3章 全身性エリテマトーデス
  1.全身性エリテマトーデスとは
  2.原因
  3.病理組織学的所見
  4.症状
  5.臨床検査所見
 4章 強皮症
  1.強皮症とは
  2.原因
  3.症状
   1)皮膚症状
   2)皮膚以外の症状および臨床所見
  4.臨床検査所見
 5章 皮膚筋炎--多発性筋炎
  1.皮膚筋炎--多発性筋炎とは
  2.原因
  3.分類
  4.臨床症状
   1)皮膚症状
   2)筋肉症状
  5.臨床検査所見
 6章 ベーチェット病
  1.ベーチェット病とは
  2.原因
  3.症状
   1)口腔粘膜,眼,皮膚,外陰部症状
   2)血管型ベーチェット病と神経型ベーチェット病
  4.臨床検査所見
 7章 膠原病と薬理作用……(松宮)
  1.ステロイド剤
   1)ステロイドホルモンの作用
   2)主なステロイド剤
  2.非ステロイド系抗炎症剤

XII.腫瘍(松崎)

 1章 良性腫瘍・悪性腫瘍(癌)・転移
  1.概念
   1)良性腫瘍
   2)悪性腫瘍(癌)とは
  2.発生原因
   1)遺伝子の突然変異
   2)細胞の分化過程の異常
  3.種類
  4.症状
   1)腫瘍増大による症状
   2)腫瘍の壊死,出血,臓器穿孔
   3)疼痛
   4)やせ,悪液質
   5)異所性ホルモン産性腫瘍
  5.転移
   1)リンパ行性転移
   2)血行性転移
   3)播種性転移(移植性転移)
   4)癌の種類による転移好発部位
  6.治療
   1)外科的治療
   2)放射線療法
   3)制癌化学療法
 2章 腫瘍と薬理作用……(松宮)
  抗腫瘍薬
   1)投与方法
   2)効果の判定
   3)副作用
   4)種類と作用点
   5)単独投与と併用投与
   6)治療形式

XIII.種々の中毒(中野)

 1章 金属類による中毒
  1.鉛中毒
  2.カドミウム中毒
  3.水銀中毒
  4.ヒ素中毒
 2章 有毒ガスによる中毒
  1.一酸化炭素中毒
  2.亜硫酸ガス(二酸化硫黄)中毒
  3.塩素中毒
  4.シアン(青酸)化水素中毒
  5.オゾン中毒
  6.窒素酸化物中毒
 3章 アルコール中毒
  1.アルコール代謝
  2.急性アルコール中毒の所見
  3.アルコールと肝障害
 4章 有機溶剤中毒
   1)有機溶剤中毒に共通の症状
   2)ベンゼン中毒
   3)トルエン中毒
   4)トリクロロエチレン中毒
   5)四塩化炭素中毒
   6)二硫化炭素中毒
   7)メチルアルコール中毒
   8)ノルマルヘキサン中毒
 5章 農薬中毒
 6章 種々の機能障害と薬物中毒時の臨床検査
 7章 中毒と薬理作用……(松宮)
  1.中毒における一般的薬物療法
   1)毒物の吸収を防ぐ一般的治療薬
   2)体内に取り込まれた毒物の解毒
  2.症状からの原因毒物の推定
  3.各種中毒の薬物療法
   1)水銀中毒
   2)一酸化炭素中毒
   3)アルコール中毒