刊行にあたって
2014年に発行された『オールセラミック成功するためのストラテジー 基礎と臨床応用』は,多くの読者からご好評をいただき,オールセラミック修復における基本的な理論と臨床的応用の指針として活用されてきました.それから約10年,歯科材料および技術の進化は目覚ましく,特にモノリシックセラミックに関する研究と臨床応用は著しい進展を遂げています.こうした背景を受けて,最新のデータと知見を反映した新しい書籍として,本書『モノリシックセラミック修復ガイドブック』を刊行する運びとなりました.
本書では,前著を土台としつつ,モノリシックセラミック修復の特徴および適応症例ごとの修復ガイドに焦点を当てています.歯科医師,歯科技工士,研究者,教育者が最新の情報を共有し,日々の臨床に役立てられるよう,多様な臨床例を網羅しました.また,材料の選択,着色,設計,接着技術および審美性の評価など,多岐にわたる課題に対して,具体的で実践的なアプローチを提示しています.
本書の執筆には,各分野における専門家が分担し,これまでの臨床経験と研究成果を惜しみなく注ぎ込みました.それぞれの視点が融合した内容は,理論的な理解と実践的な応用を深めるうえで大いに役立つことでしょう.
私たちは,本書が臨床の現場における新たな指針となり,患者さんへのより良い治療の提供に寄与することを願っています.読者の皆様が,日々の臨床活動の中で本書を活用し,モノリシックセラミック修復の可能性をさらに広げていただければ幸いです.
2024年12月
岡村光信
伴 清治
序文
前著“オールセラミック修復成功へのストラテジー”を2014年に発刊して以来10年が経ち,今では治療修復計画に陶材焼付冠を入れることがほぼなくなっている.一方でこの10年,ガラスセラミックス,ジルコニアセラミックスによるオールセラミック修復で多くの失敗を繰り返し,試行錯誤しながら日々が経過したのも事実である.
さらに海外の,あるいは日本の,そして自分自身のオールセラミック研究から,たくさんの臨床へのヒントがえられ,現在ではできることとできないことがようやくわかってきた.
本書は,その試行錯誤の中,ガラスセラミック修復およびジルコニア修復の適応範囲やその用途,注意点など,実際の臨床における成功や失敗をもとに整理している.
本書が日常臨床の中でオールセラミック修復を考えるにあたり,少しでもお役に立てれば幸いである.
2024年12月
著者を代表して
岡村光信
2014年に発行された『オールセラミック成功するためのストラテジー 基礎と臨床応用』は,多くの読者からご好評をいただき,オールセラミック修復における基本的な理論と臨床的応用の指針として活用されてきました.それから約10年,歯科材料および技術の進化は目覚ましく,特にモノリシックセラミックに関する研究と臨床応用は著しい進展を遂げています.こうした背景を受けて,最新のデータと知見を反映した新しい書籍として,本書『モノリシックセラミック修復ガイドブック』を刊行する運びとなりました.
本書では,前著を土台としつつ,モノリシックセラミック修復の特徴および適応症例ごとの修復ガイドに焦点を当てています.歯科医師,歯科技工士,研究者,教育者が最新の情報を共有し,日々の臨床に役立てられるよう,多様な臨床例を網羅しました.また,材料の選択,着色,設計,接着技術および審美性の評価など,多岐にわたる課題に対して,具体的で実践的なアプローチを提示しています.
本書の執筆には,各分野における専門家が分担し,これまでの臨床経験と研究成果を惜しみなく注ぎ込みました.それぞれの視点が融合した内容は,理論的な理解と実践的な応用を深めるうえで大いに役立つことでしょう.
私たちは,本書が臨床の現場における新たな指針となり,患者さんへのより良い治療の提供に寄与することを願っています.読者の皆様が,日々の臨床活動の中で本書を活用し,モノリシックセラミック修復の可能性をさらに広げていただければ幸いです.
2024年12月
岡村光信
伴 清治
序文
前著“オールセラミック修復成功へのストラテジー”を2014年に発刊して以来10年が経ち,今では治療修復計画に陶材焼付冠を入れることがほぼなくなっている.一方でこの10年,ガラスセラミックス,ジルコニアセラミックスによるオールセラミック修復で多くの失敗を繰り返し,試行錯誤しながら日々が経過したのも事実である.
さらに海外の,あるいは日本の,そして自分自身のオールセラミック研究から,たくさんの臨床へのヒントがえられ,現在ではできることとできないことがようやくわかってきた.
本書は,その試行錯誤の中,ガラスセラミック修復およびジルコニア修復の適応範囲やその用途,注意点など,実際の臨床における成功や失敗をもとに整理している.
本書が日常臨床の中でオールセラミック修復を考えるにあたり,少しでもお役に立てれば幸いである.
2024年12月
著者を代表して
岡村光信
Introduction ジルコニア前装冠からモノリシックなオールセラミック冠へ至るまで
モノリシックジルコニア臨床のポイント
1 形成の注意点
2 カラーリングについて知っておくべきこと
3 ブリッジの破折を予防するための設計
4 接着の注意点
5 審美領域におけるマスキング効果
適応別モノリシックセラミック修復ガイド
1 前歯部・小臼歯部におけるクラウン修復
2 最後方歯ではない大臼歯部におけるクラウン修復
3 最後方歯となる大臼歯部におけるクラウン修復
4 前歯を含むブリッジ修復
5 臼歯部を支台とするブリッジ修復
モノリシックジルコニア臨床のポイント
1 形成の注意点
2 カラーリングについて知っておくべきこと
3 ブリッジの破折を予防するための設計
4 接着の注意点
5 審美領域におけるマスキング効果
適応別モノリシックセラミック修復ガイド
1 前歯部・小臼歯部におけるクラウン修復
2 最後方歯ではない大臼歯部におけるクラウン修復
3 最後方歯となる大臼歯部におけるクラウン修復
4 前歯を含むブリッジ修復
5 臼歯部を支台とするブリッジ修復














