第4版 序
わが国で初めての口腔インプラント学の教科書として『よくわかる口腔インプラント学』を上梓したのは2005年でした.あれから早くも18年が経過しています.この間の口腔インプラントの進歩・発展は誠にめざましく,とりわけ最近のインプラント治療におけるデジタル技術の応用には目を見張るものがあります.この応用例には,スキャナーによる歯の欠損部の光学印象採得や作業用模型のスキャン,コンピュータ上や模型上のセットアップモデルの製作やスキャン,CTを用いる顎骨の画像診断,セットアップモデルのデータと顎骨CTデータを重ね合わせてのインプラント体の埋入シミュレーションと治療計画の立案,シミュレーションに基づいたCAD/CAMによるサージカルガイドプレートの製作,インプラント体を埋入するガイデッドサージェリー,埋入されたインプラント体の光学印象採得や光学咬合採得,CAD/CAMによる暫間・最終上部構造の製作などがあり,デジタル技術の革新はいまも続いています.また,治療の満足度をみると,多くのインプラント患者は高い満足度を示していますが,一方で,インプラントをめぐるトラブルがあることも事実です.このような背景から,私たち編集委員は,本書に,従来法と比較しての最新のデジタル技術の進歩や医療倫理・医療安全などをきちんと書き込み,それらをわかりやすく伝えたいと考え,今回の大幅な改訂を行いました.
オッセオインテグレーテッドインプラントが,補綴歯科治療に新しい時代をもたらしたことは疑う余地がありません.インプラント治療を行おうとする歯科医師は,口腔インプラントが日々進歩していることを踏まえ,現在の歯科医療水準を備えることはもちろんのこと,さらにインプラント治療に関するエビデンスを学び,患者の語りによく耳を傾け,インプラント治療の経験を丁寧に積み重ねなければなりません.この上に立ってはじめて,患者が満足する(歯科医師も満足できる)インプラント治療を達成できるのです.本書はその大いなる助けとなるものです.
本書では,口腔インプラントの歴史的背景,インプラント治療に関わる解剖学,組織学,病理学,材料学などの基礎医学,診断と治療学,医療倫理と医療安全,外科手術と上部構造のための補綴術式を含めた治療の実際,デジタル技術の応用,リコールとメインテナンス,併発症とその対応,高齢患者とインプラント治療,口腔インプラント治療の新しい方向などが,10章からなる構成のなかで述べられています.読者のみなさんは,これらを読み解くことで,インプラント治療に関する今日の水準の知識と技術を十分に理解することができます.
私たち編集委員は,進歩に伴って理解が難しい複雑なプロセスを持つインプラント治療を学びやすくするため,図表を多用し,平易で読みやすくまたわかりやすい表現につとめ,コラムを併設し,エビデンスが十分でない事柄は慎重に記述したい,と考えました.本書の執筆はわが国の口腔インプラント学の教育・臨床・研究のリーダーの方々ばかりにお願いしましたが,私たちの求めに快く応えていただき,限られた期間の内で,精力的かつ献身的に作業いただいた執筆者各位に,心から感謝を申し上げる次第です.
本書を読まれるみなさんには,書かれているすべてを積極的に学び取っていただき,自らの知識と技術として生かしてほしいと強く願うものです.これにより,より安心で安全な最新のインプラント治療を提供するための基盤を形成でき,患者に「口から食べる生きる喜び」をもたらすことができると信じています.このことの達成こそが,私たち編集委員の望外の喜びであり,わが国“初めて”の本書の価値をさらにゆるぎないものにすると確信するものです.
2022年12月吉日
編集委員
赤川安正
細川隆司 横山敦郎
宮本洋二 近藤尚知
(順不同)
第3版 序
わが国初めての口腔インプラント学の教科書である第1版が2005年に上梓されてから12年が経とうとしています.その間の口腔インプラント学の進歩は目覚ましく,多くの患者に福音をもたらしたことに疑いの余地はありません.一方で,国民生活センターの警鐘に代表されるように,インプラント治療をめぐる患者とのトラブルが存在していることも,また確かです.それゆえ,歯科医師が口腔インプラントの現在の水準の知識と技術をもつことは,もはや義務であると考えます.本書はその確信に立って改訂されました.
スウェーデンのブローネマルクらによって開発されたオッセオインテグレーテッドインプラントは,歯の欠損から生じる諸問題を解決する確実性の高い補綴歯科治療であることに疑いありません.開発当初イエテボリ大学で無歯顎患者だけに適用されたこのインプラントは,北米,日本,欧州に紹介されるに伴い,単独歯欠損,歯列の部分欠損,顎顔面欠損へと適応が拡大され,最近では矯正治療の固定源としても応用されるようになりました.歯科医師は,患者の価値観を聞き入れながら補綴歯科治療のゴールを定め,現在の医療水準の知識と技術の上にインプラント治療を進めなければなりません.インプラント治療では,優れた外科手術,高いレベルのクラウンブリッジ・デンチャーワーク,専門的なメインテナンスなどが要求されることから,その基本を早期に学ばせるために,卒前教育や臨床研修教育にインプラントが組み込まれる時代になりました.
本書は,オッセオインテグレーションの歴史に始まる序説から,解剖学,材料学,組織学,病理学等の基礎科学,診断と治療計画,外科手術,補綴術式,リコールとメインテナンス,高齢患者への対応,将来の展望までを8章からなる構成の中で述べています.読者はこれらをしっかりと読み解くことで,現代の口腔インプラント学のすべてを学ぶことができます.この学びがあって初めて,患者と歯科医師の両者が満足するインプラント治療が可能となるのです.それゆえ,この第3版ではかなりの部分を改訂することを企画し,口腔インプラント学の教育・臨床・研究のそれぞれの分野をリードされている方々ばかりに執筆を依頼しました.ご多忙のなかを献身的に作業いただいた執筆者に,心から感謝を申し上げる次第です.
本書を手にする皆さんには,ここに書かれているすべてを自らの知識と技術として生かし,その上に立って,より安全で安心なインプラント治療を実施していただきたいと強く願っています.われわれ編集委員は,真摯な態度で誠実にインプラント治療を実施することによって初めて,歯や顎の欠損から生じる困難な問題から患者を解放し,患者が「食べる喜び」「生きる喜び」を享受することが可能となると信じてやみません.本書がもつわが国“初めて”の教科書としての価値は,その実現のなかにあると確信するものです.
2017年1月吉日
編集委員
赤川安正 松浦正朗
矢谷博文 渡邉文彦
(五十音順)
第2版 序
2005年に我が国で初めての口腔インプラント学の教科書を上梓して早いもので6年が経過しようとしています.口腔インプラントの学問としての進歩と臨床の発展はまさに目覚ましく,それは我々の予想を超えるものでした.一方で,インプラントをめぐるいろいろな問題が起こっていることもまた事実です.このようななかにあって,我が国初めてのこの教科書の内容をさらに充実させ,最新の進歩を書き込むことは我々の使命であると考え,この改訂が行われました.
優れた科学的根拠(エビデンス)に裏づけられたオッセオインテグレーテッドインプラントは,補綴歯科治療に新しい時代をもたらしました.最初スウェーデンでの無歯顎患者に限られていた応用は,歯列の部分欠損や単独歯欠損,顎顔面補綴へと拡大され,さらには矯正歯科治療の固定源となる等,その可能性をさらに広げつつあります.このような口腔インプラントの発展をふまえて,歯科医師は,歯および歯列あるいは口腔・顔面諸組織の欠損を有する患者を前にして,現在の医療水準をもとにしたいくつかの治療オプション(治療法)を持ちながら,エビデンスに基づき,患者の語りにも耳を傾け,さらに優れた臨床経験を重ね併せた上で治療計画を立てます.そして,治療法選択の最終の意思決定を患者に委ねた上で,自らの専門的知識と技術を駆使して,患者の求める治療ゴールを達成しなければなりません.
口腔インプラント治療では,外科手術を伴うこと,より高いレベルの冠・義歯治療技術が要求されること,治療費が高額であること等から,その適用は従来の冠・義歯治療に比較してはるかに困難です.それゆえ,口腔インプラントは,歯学教育のなかでようやく卒前教育や卒後研修教育に導入され,本書の出版の意義はまさにこのような時代背景に求めることができます.
本書では,口腔インプラントの歴史的背景,解剖学,材料学,組織学,病理学等の基礎科学,実際の治療計画,外科手術と上部構造のための補綴術式,リコールとメインテナンス,インプラントの将来展望等が6章からなる構成のなかで述べられており,読者はこれらを読みとくことで,現代の口腔インプラント治療の科学的エッセンスを十分に学ぶことができます.
さらに,本書は,初学者のための基本的知識と技術にこだわりながら,経験を蓄積しつつある研修医や臨床家にとっても重要である最新の情報もまとめて提示しました.したがって,ここに書かれてある基本的な知識と技術内容を学びとることにより,“どうしたら”歯と顎の欠損をインプラントにより補綴し,高い機能と審美性を回復して,患者のQOLを達成できるか,が理解できます.
この改訂にあたっては,我が国の口腔インプラント学の教育・臨床・研究の現場で文字通りリーダーの方々ばかりにご執筆いただきました.これら多忙な先生方が,日常の活動の合間を縫って精力的かつ献身的に作業をいただいたことに,我々編集委員は心から感謝を申し上げます.
読者の皆さんは,本書に書かれたすべてをしっかりと自らのものとし,これらをもとに臨床を展開することで,歯や顎の欠損から生まれる困難な問題を抱える患者のQOLを回復・向上させ,患者に食べる喜び,生きる喜びを与えてほしいと思います.それこそが我々著者全員の心からの願いであり,また,皆さんがそれを実践することにより,我が国“初めて”の本書の価値をさらにゆるぎないものとすると確信しています.
2011年1月吉日
編集委員
赤川安正 松浦正朗
矢谷博文 渡邉文彦
(五十音順)
初版 序
優れた科学的根拠(エビデンス)に裏づけられたオッセオインテグレーテッドインプラントは,20世紀後半から,歯科,とくに補綴治療に新しい時代をもたらしました.このインプラントの口腔への適用は,最初スウェーデンでの上下顎の無歯顎者に限られていましたが,北米や日本,欧州大陸に紹介されると,歯の部分欠損や単独欠損,さらには顎顔面補綴へと拡大され,そのうえより自然な,より機能性の高い要求が生まれるなど,その可能性はさらに広がっています.
われわれは,歯および歯列の欠損あるいは口腔・顔面諸組織の欠損の患者を前にして,いくつかの治療オプション(治療法)をもちながら,患者の語りに耳を傾け,エビデンスに基づいた治療計画を立てます.そして,治療法選択の最終の意思決定を患者に委ねたうえで,現在の医療水準をもとに自らの専門的知識と技術を駆使して,患者の求める治療ゴールを達成することに全力を注いでいます.
口腔インプラント治療では,外科手術を伴うこと,より高いレベルの冠・義歯治療技術が要求されること,治療費が高額であることなどから,その適用を適正に判断し実行していくことは,従来の冠・義歯治療に比較して,はるかに困難な作業となります.社会や経済の成熟,歯科医療の進歩,患者の多様な価値観などにより患者の求める治療のゴールはさらに高くなっていることから,口腔インプラントは,いまや欠損補綴の包括的な治療計画を考えるうえでなくてはならないものになっています.
それゆえ,口腔インプラントは,歯学教育のなかで卒前や卒後研修教育に受け入れられ始めています.このような時代にあって,本書はわが国で初めて出版される口腔インプラント治療に関する教科書であります.
本書では,口腔インプラントの歴史的背景,解剖学,組織学,病理学,歯科理工学などの基礎科学,実際の治療計画,外科手術と上部構造のための補綴術式,リコールとメンテナンス,インプラントの将来展望などが6章からなる構成のなかで述べられており,読者はこれらを読んでいくうちに,現代の口腔インプラント治療の科学的エッセンスを十分に学びとることができます.
本書では,あえて,初学者のための基本的知識と技術にこだわり,さらには,経験を蓄積しつつある研修医や臨床家にとっても重要な最新の情報を簡潔にまとめました.したがって,ここに書かれている基本的な知識と技術を学びとることにより,“どうしたら”歯と顎の欠損をインプラントにより補綴し,高い機能と審美性を回復して,患者のQOLを達成できるかが理解できます.
発刊にあたっては,わが国の口腔インプラント学の教育現場で文字通りリーダーの方々ばかりにご執筆をいただきました.これら多忙な先生方が,教育・臨床・研究活動の合間を縫って精力的かつ献身的に作業をされたおかげで,本書をきわめて短期間に上梓することができました.ここにご執筆をいただいたすべての著者のあふれる努力に心から感謝を申し上げます.
読者の皆さんは,本書に書かれたすべてをしっかりと自らのものとし,これらをもとに臨床を展開することで,歯や顎の欠損から生まれる困難な問題を抱える患者のQOLを回復・向上させ,生きる喜びを与えてほしいと思います.それこそがわれわれ著者全員の心からの願いであり,また,皆さんがそれを実践することにより,わが国“初めて”としての本書の価値がゆるぎないものになると信じます.
2005年3月15日
編集委員
赤川安正 松浦正朗
矢谷博文 渡邉文彦
(五十音順)
わが国で初めての口腔インプラント学の教科書として『よくわかる口腔インプラント学』を上梓したのは2005年でした.あれから早くも18年が経過しています.この間の口腔インプラントの進歩・発展は誠にめざましく,とりわけ最近のインプラント治療におけるデジタル技術の応用には目を見張るものがあります.この応用例には,スキャナーによる歯の欠損部の光学印象採得や作業用模型のスキャン,コンピュータ上や模型上のセットアップモデルの製作やスキャン,CTを用いる顎骨の画像診断,セットアップモデルのデータと顎骨CTデータを重ね合わせてのインプラント体の埋入シミュレーションと治療計画の立案,シミュレーションに基づいたCAD/CAMによるサージカルガイドプレートの製作,インプラント体を埋入するガイデッドサージェリー,埋入されたインプラント体の光学印象採得や光学咬合採得,CAD/CAMによる暫間・最終上部構造の製作などがあり,デジタル技術の革新はいまも続いています.また,治療の満足度をみると,多くのインプラント患者は高い満足度を示していますが,一方で,インプラントをめぐるトラブルがあることも事実です.このような背景から,私たち編集委員は,本書に,従来法と比較しての最新のデジタル技術の進歩や医療倫理・医療安全などをきちんと書き込み,それらをわかりやすく伝えたいと考え,今回の大幅な改訂を行いました.
オッセオインテグレーテッドインプラントが,補綴歯科治療に新しい時代をもたらしたことは疑う余地がありません.インプラント治療を行おうとする歯科医師は,口腔インプラントが日々進歩していることを踏まえ,現在の歯科医療水準を備えることはもちろんのこと,さらにインプラント治療に関するエビデンスを学び,患者の語りによく耳を傾け,インプラント治療の経験を丁寧に積み重ねなければなりません.この上に立ってはじめて,患者が満足する(歯科医師も満足できる)インプラント治療を達成できるのです.本書はその大いなる助けとなるものです.
本書では,口腔インプラントの歴史的背景,インプラント治療に関わる解剖学,組織学,病理学,材料学などの基礎医学,診断と治療学,医療倫理と医療安全,外科手術と上部構造のための補綴術式を含めた治療の実際,デジタル技術の応用,リコールとメインテナンス,併発症とその対応,高齢患者とインプラント治療,口腔インプラント治療の新しい方向などが,10章からなる構成のなかで述べられています.読者のみなさんは,これらを読み解くことで,インプラント治療に関する今日の水準の知識と技術を十分に理解することができます.
私たち編集委員は,進歩に伴って理解が難しい複雑なプロセスを持つインプラント治療を学びやすくするため,図表を多用し,平易で読みやすくまたわかりやすい表現につとめ,コラムを併設し,エビデンスが十分でない事柄は慎重に記述したい,と考えました.本書の執筆はわが国の口腔インプラント学の教育・臨床・研究のリーダーの方々ばかりにお願いしましたが,私たちの求めに快く応えていただき,限られた期間の内で,精力的かつ献身的に作業いただいた執筆者各位に,心から感謝を申し上げる次第です.
本書を読まれるみなさんには,書かれているすべてを積極的に学び取っていただき,自らの知識と技術として生かしてほしいと強く願うものです.これにより,より安心で安全な最新のインプラント治療を提供するための基盤を形成でき,患者に「口から食べる生きる喜び」をもたらすことができると信じています.このことの達成こそが,私たち編集委員の望外の喜びであり,わが国“初めて”の本書の価値をさらにゆるぎないものにすると確信するものです.
2022年12月吉日
編集委員
赤川安正
細川隆司 横山敦郎
宮本洋二 近藤尚知
(順不同)
第3版 序
わが国初めての口腔インプラント学の教科書である第1版が2005年に上梓されてから12年が経とうとしています.その間の口腔インプラント学の進歩は目覚ましく,多くの患者に福音をもたらしたことに疑いの余地はありません.一方で,国民生活センターの警鐘に代表されるように,インプラント治療をめぐる患者とのトラブルが存在していることも,また確かです.それゆえ,歯科医師が口腔インプラントの現在の水準の知識と技術をもつことは,もはや義務であると考えます.本書はその確信に立って改訂されました.
スウェーデンのブローネマルクらによって開発されたオッセオインテグレーテッドインプラントは,歯の欠損から生じる諸問題を解決する確実性の高い補綴歯科治療であることに疑いありません.開発当初イエテボリ大学で無歯顎患者だけに適用されたこのインプラントは,北米,日本,欧州に紹介されるに伴い,単独歯欠損,歯列の部分欠損,顎顔面欠損へと適応が拡大され,最近では矯正治療の固定源としても応用されるようになりました.歯科医師は,患者の価値観を聞き入れながら補綴歯科治療のゴールを定め,現在の医療水準の知識と技術の上にインプラント治療を進めなければなりません.インプラント治療では,優れた外科手術,高いレベルのクラウンブリッジ・デンチャーワーク,専門的なメインテナンスなどが要求されることから,その基本を早期に学ばせるために,卒前教育や臨床研修教育にインプラントが組み込まれる時代になりました.
本書は,オッセオインテグレーションの歴史に始まる序説から,解剖学,材料学,組織学,病理学等の基礎科学,診断と治療計画,外科手術,補綴術式,リコールとメインテナンス,高齢患者への対応,将来の展望までを8章からなる構成の中で述べています.読者はこれらをしっかりと読み解くことで,現代の口腔インプラント学のすべてを学ぶことができます.この学びがあって初めて,患者と歯科医師の両者が満足するインプラント治療が可能となるのです.それゆえ,この第3版ではかなりの部分を改訂することを企画し,口腔インプラント学の教育・臨床・研究のそれぞれの分野をリードされている方々ばかりに執筆を依頼しました.ご多忙のなかを献身的に作業いただいた執筆者に,心から感謝を申し上げる次第です.
本書を手にする皆さんには,ここに書かれているすべてを自らの知識と技術として生かし,その上に立って,より安全で安心なインプラント治療を実施していただきたいと強く願っています.われわれ編集委員は,真摯な態度で誠実にインプラント治療を実施することによって初めて,歯や顎の欠損から生じる困難な問題から患者を解放し,患者が「食べる喜び」「生きる喜び」を享受することが可能となると信じてやみません.本書がもつわが国“初めて”の教科書としての価値は,その実現のなかにあると確信するものです.
2017年1月吉日
編集委員
赤川安正 松浦正朗
矢谷博文 渡邉文彦
(五十音順)
第2版 序
2005年に我が国で初めての口腔インプラント学の教科書を上梓して早いもので6年が経過しようとしています.口腔インプラントの学問としての進歩と臨床の発展はまさに目覚ましく,それは我々の予想を超えるものでした.一方で,インプラントをめぐるいろいろな問題が起こっていることもまた事実です.このようななかにあって,我が国初めてのこの教科書の内容をさらに充実させ,最新の進歩を書き込むことは我々の使命であると考え,この改訂が行われました.
優れた科学的根拠(エビデンス)に裏づけられたオッセオインテグレーテッドインプラントは,補綴歯科治療に新しい時代をもたらしました.最初スウェーデンでの無歯顎患者に限られていた応用は,歯列の部分欠損や単独歯欠損,顎顔面補綴へと拡大され,さらには矯正歯科治療の固定源となる等,その可能性をさらに広げつつあります.このような口腔インプラントの発展をふまえて,歯科医師は,歯および歯列あるいは口腔・顔面諸組織の欠損を有する患者を前にして,現在の医療水準をもとにしたいくつかの治療オプション(治療法)を持ちながら,エビデンスに基づき,患者の語りにも耳を傾け,さらに優れた臨床経験を重ね併せた上で治療計画を立てます.そして,治療法選択の最終の意思決定を患者に委ねた上で,自らの専門的知識と技術を駆使して,患者の求める治療ゴールを達成しなければなりません.
口腔インプラント治療では,外科手術を伴うこと,より高いレベルの冠・義歯治療技術が要求されること,治療費が高額であること等から,その適用は従来の冠・義歯治療に比較してはるかに困難です.それゆえ,口腔インプラントは,歯学教育のなかでようやく卒前教育や卒後研修教育に導入され,本書の出版の意義はまさにこのような時代背景に求めることができます.
本書では,口腔インプラントの歴史的背景,解剖学,材料学,組織学,病理学等の基礎科学,実際の治療計画,外科手術と上部構造のための補綴術式,リコールとメインテナンス,インプラントの将来展望等が6章からなる構成のなかで述べられており,読者はこれらを読みとくことで,現代の口腔インプラント治療の科学的エッセンスを十分に学ぶことができます.
さらに,本書は,初学者のための基本的知識と技術にこだわりながら,経験を蓄積しつつある研修医や臨床家にとっても重要である最新の情報もまとめて提示しました.したがって,ここに書かれてある基本的な知識と技術内容を学びとることにより,“どうしたら”歯と顎の欠損をインプラントにより補綴し,高い機能と審美性を回復して,患者のQOLを達成できるか,が理解できます.
この改訂にあたっては,我が国の口腔インプラント学の教育・臨床・研究の現場で文字通りリーダーの方々ばかりにご執筆いただきました.これら多忙な先生方が,日常の活動の合間を縫って精力的かつ献身的に作業をいただいたことに,我々編集委員は心から感謝を申し上げます.
読者の皆さんは,本書に書かれたすべてをしっかりと自らのものとし,これらをもとに臨床を展開することで,歯や顎の欠損から生まれる困難な問題を抱える患者のQOLを回復・向上させ,患者に食べる喜び,生きる喜びを与えてほしいと思います.それこそが我々著者全員の心からの願いであり,また,皆さんがそれを実践することにより,我が国“初めて”の本書の価値をさらにゆるぎないものとすると確信しています.
2011年1月吉日
編集委員
赤川安正 松浦正朗
矢谷博文 渡邉文彦
(五十音順)
初版 序
優れた科学的根拠(エビデンス)に裏づけられたオッセオインテグレーテッドインプラントは,20世紀後半から,歯科,とくに補綴治療に新しい時代をもたらしました.このインプラントの口腔への適用は,最初スウェーデンでの上下顎の無歯顎者に限られていましたが,北米や日本,欧州大陸に紹介されると,歯の部分欠損や単独欠損,さらには顎顔面補綴へと拡大され,そのうえより自然な,より機能性の高い要求が生まれるなど,その可能性はさらに広がっています.
われわれは,歯および歯列の欠損あるいは口腔・顔面諸組織の欠損の患者を前にして,いくつかの治療オプション(治療法)をもちながら,患者の語りに耳を傾け,エビデンスに基づいた治療計画を立てます.そして,治療法選択の最終の意思決定を患者に委ねたうえで,現在の医療水準をもとに自らの専門的知識と技術を駆使して,患者の求める治療ゴールを達成することに全力を注いでいます.
口腔インプラント治療では,外科手術を伴うこと,より高いレベルの冠・義歯治療技術が要求されること,治療費が高額であることなどから,その適用を適正に判断し実行していくことは,従来の冠・義歯治療に比較して,はるかに困難な作業となります.社会や経済の成熟,歯科医療の進歩,患者の多様な価値観などにより患者の求める治療のゴールはさらに高くなっていることから,口腔インプラントは,いまや欠損補綴の包括的な治療計画を考えるうえでなくてはならないものになっています.
それゆえ,口腔インプラントは,歯学教育のなかで卒前や卒後研修教育に受け入れられ始めています.このような時代にあって,本書はわが国で初めて出版される口腔インプラント治療に関する教科書であります.
本書では,口腔インプラントの歴史的背景,解剖学,組織学,病理学,歯科理工学などの基礎科学,実際の治療計画,外科手術と上部構造のための補綴術式,リコールとメンテナンス,インプラントの将来展望などが6章からなる構成のなかで述べられており,読者はこれらを読んでいくうちに,現代の口腔インプラント治療の科学的エッセンスを十分に学びとることができます.
本書では,あえて,初学者のための基本的知識と技術にこだわり,さらには,経験を蓄積しつつある研修医や臨床家にとっても重要な最新の情報を簡潔にまとめました.したがって,ここに書かれている基本的な知識と技術を学びとることにより,“どうしたら”歯と顎の欠損をインプラントにより補綴し,高い機能と審美性を回復して,患者のQOLを達成できるかが理解できます.
発刊にあたっては,わが国の口腔インプラント学の教育現場で文字通りリーダーの方々ばかりにご執筆をいただきました.これら多忙な先生方が,教育・臨床・研究活動の合間を縫って精力的かつ献身的に作業をされたおかげで,本書をきわめて短期間に上梓することができました.ここにご執筆をいただいたすべての著者のあふれる努力に心から感謝を申し上げます.
読者の皆さんは,本書に書かれたすべてをしっかりと自らのものとし,これらをもとに臨床を展開することで,歯や顎の欠損から生まれる困難な問題を抱える患者のQOLを回復・向上させ,生きる喜びを与えてほしいと思います.それこそがわれわれ著者全員の心からの願いであり,また,皆さんがそれを実践することにより,わが国“初めて”としての本書の価値がゆるぎないものになると信じます.
2005年3月15日
編集委員
赤川安正 松浦正朗
矢谷博文 渡邉文彦
(五十音順)
第1章 口腔インプラント学序説
I 口腔インプラントの発展とオッセオインテグレーション(赤川安正)
1 インプラントとオッセオインテグレーションの歴史
2 インプラントの特性
1)周囲組織の構造が異なる
2)生体力学的特性が異なる
3)歯根部の形態が異なる
4)上部構造が天然歯冠の形態と機能を果たす
5)成長期での治療が異なる
3 歯の欠損におけるインプラント治療の位置づけ
4 インプラント治療の流れ
1)医療面接
2)インフォームド・コンセント(1)
3)術前の診察・検査
4)診断と治療計画の立案
5)インフォームド・コンセント(2)
6)前処置
7)インプラント体の埋入手術(一次手術)
8)アバットメントの連結(二次手術)
9)暫間上部構造の装着
10)最終上部構造の装着
11)リコールとメインテナンス
II 口腔インプラント治療の概要
1 補綴歯科治療の中のインプラント治療(横山敦郎,石川 誠)
1)欠損補綴の必要性の有無
2)欠損補綴の選択肢
2 インプラント治療の選択基準
1)全身状態
2)局所状態
3 現在のインプラント治療(関根秀志,横山敦郎)
1)インプラントの基本構造
2)インプラント体
3)アバットメント
4)上部構造
5)インプラント体の埋入術式
III 口腔インプラント治療の成功率(窪木拓男,三野卓哉)
1 インプラント治療成功の基準
2 インプラント体の残存(生存)
3 インプラント体の残存を脅かすリスクファクター
4 患者の主観的満足度やQOLから判断したインプラント治療の成功
第2章 口腔インプラントのための基礎医学
I オッセオインテグレーション(佐々木穂高,松坂賢一)
1 インプラント体に対する骨組織の生体反応
2 インプラント体-骨組織界面における創傷治癒
1)生体反応期
2)骨伝導期
3)骨新生期
4)骨再構築期
3 オッセオインテグレーションの維持と喪失
II 解剖学・組織学
1 顎骨の解剖(阿部伸一,松永 智)
1)上顎骨
2)下顎骨
2 皮質骨と海綿骨
1)顎骨の特徴
2)上顎骨の内部構造
3)下顎骨の内部構造
3 上顎に分布する神経,脈管
1)上顎神経
2)動脈
3)静脈
4 下顎に分布する神経,脈管
1)下顎神経
2)動脈
5 歯肉とインプラント周囲粘膜の違い(辻村麻衣子,佐藤 聡)
1)口腔粘膜の構造
2)顎堤の粘膜と歯肉
3)インプラント周囲粘膜
III 材料学
1 インプラント体の材料(柴田 陽,片岡 有)
1)所要性質
2)種類
3)表面性状
4)表面処理
2 上部構造やその他の材料
1)所要性質
2)種類
3 骨補填材と遮断膜
1)骨補填材(石川邦夫,宮本洋二)
2)遮断膜(バリアメンブレン)(橋 哲)
3)チタンメッシュ
第3章 診断と治療学
I 患者の選択基準(横山敦郎,石川 誠)
II 医療面接(横山敦郎,石川 誠)
1 治療の成功のために
2 医療面接の技法
3 インプラント治療に必要な医療面接
III リスクファクター(横山敦郎,石川 誠)
1 手術に対するリスクファクター
2 オッセオインテグレーションの獲得と維持に対するリスクファクター
3 上部構造の製作と維持に対するリスクファクター
IV 診察と検査
1 全身の診察(と検査)(立川敬子)
1)全身状態の評価の目的
2)全身状態の評価法
3)インプラント治療で問題となる全身状態
2 局所の診察と検査(宗像源博,馬場一美)
1)局所状態の評価の目的
2)局所状態の評価法
3)咬合状態の診察と検査
4)欠損状態の診察と検査
5)審美領域の診察と検査
6)口腔内写真による検査の重要性
3 模型などを用いる検査(廣安一彦)
1)模型やデジタルデータの評価の目的
2)模型やデジタルデータを用いる評価法
4 画像検査
1)口内法エックス線画像検査(新井嘉則,澤田久仁彦)
2)パノラマエックス線画像検査
3)CT画像検査(主として歯科用コーンビームCT画像検査)
4)インプラント治療の各時期における画像検査法
5)画像検査とエックス線被曝
6)CT撮影に用いる診断用テンプレート(細川隆司,向坊太郎)
V インプラント治療計画の立案
1 治療の進め方(鮎川保則,木原優文)
1)治療計画立案の原則
2)術前検査とチーム医療の重要性
3)インプラント治療の診察・検査でのチェック項目
4)インプラント体の埋入シミュレーション
2 上部構造の設計で考慮すべき生体力学的要素
1)咬合力の方向:長軸方向荷重,側方荷重,カンチレバーにかかる力
2)インプラント体の長さ
3)傾斜埋入
4)オフセット埋入
5)インプラントの本数,ブリッジデザイン
6)インプラント体と天然歯との連結
7)上部構造の不適合
8)ブラキシズム,パラファンクション
9)過重負担(オーバーロード)
3 上部構造の種類(細川隆司,正木千尋)
1)固定性上部構造
2)可撤性上部構造
3)欠損状態による上部構造の選択
4 インプラント体のサイズと本数,埋入位置・方向の決定
1)埋入位置・方向を考慮したインプラント体のサイズ,形状の選択と本数の決定基準
2)具体的な設計の流れ
5 咬合負荷を開始する時期(細川隆司,宗政 翔)
6 治療計画の説明とインフォームド・コンセント(村上 弘)
1)信頼関係の構築と検査の必要性などに関するインフォームド・コンセント
2)治療計画の提示と治療法などに関するインフォームド・コンセント
3)治療計画の修正と決定
4)治療同意書の作成
第4章 口腔インプラント治療における医療倫理と医療安全
1 医療倫理(馬場俊輔)
1)医療倫理の変遷
2)医療行為の要件
3)インフォームド・コンセント
4)患者の権利
2 医療安全管理(佐久間泰司)
1)医療における安全の確保
2)医療事故,医療過誤などの用語解説
3)インシデント報告
3 インプラント治療の医療安全管理
1)インプラント治療でのインシデント
2)インシデントの原因と防止
3)ダブルチェックの有用性
4)インシデントを減らす方法
5)インシデントを防ぐ医療機関横断的な仕組み
第5章 口腔インプラント治療の実際
I 前処置(山森徹雄)
1 顎機能の評価と治療
2 顎堤の評価と治療
3 歯周疾患の評価と治療
II 外科手術
1 インプラント手術の準備と感染対策(栗尾奈愛,宮本洋二)
1)手術環境の準備
2)手術器材の準備
3)術者と介助者の準備
4)術野の準備
5)手術後の処理
2 全身管理と麻酔法(砂田勝久)
1)インプラント体埋入手術における麻酔管理上の特徴
2)全身管理
3)麻酔法(インプラント体埋入手術における局所麻酔)
3 インプラント体埋入手術
1)インプラント体埋入手術(従来法)(淵上 慧,河奈裕正)
2)ガイデッドサージェリー(近藤尚知)
4 二次手術(樋口大輔,山口葉子)
1)二次手術の実施時期
2)事前の準備
3)術式
III 補綴術式
1 治瘉期間中の暫間補綴(近藤尚知,鬼原英道)
1)一次手術(インプラント体埋入手術)後の暫間補綴
2)二次手術(アバットメント連結手術)後の暫間補綴
2 印象採得(近藤尚知,高藤恭子)
1)印象採得の目的
2)印象採得の分類
3)印象採得の方法
4)印象採得に必要な器具と材料
5)術式
6)口腔内スキャナーによる光学印象採得
3 咬合採得(魚島勝美)
1)少数歯中間欠損
2)遊離端欠損
3)多数歯欠損・無歯顎
4 作業用模型の製作(越智守生,廣瀬由紀人)
1)作業用模型の製作
2)作業用模型の咬合器への装着
5 暫間上部構造の製作(松浦尚志,山口雄一郎)
1)暫間上部構造の種類と目的
2)クラウン形態の暫間上部構造の製作
3)ブリッジ形態の暫間上部構造の製作
4)即時荷重を行う際の暫間上部構造の製作
5)暫間上部構造の調整
6 固定性上部構造の種類とアバットメントの選択(萩原芳幸)
1)インプラント体とアバットメントの連結様式
2)上部構造の固定様式
3)アバットメントの種類と選択基準
4)インプラント体とアバットメント連結部におけるプラットフォームシフティング
7 上部構造の製作(久保隆靖,佐藤裕二)
1)上部構造のデザイン
2)上部構造の製作法
8 上部構造の咬合(横山敦郎)
1)前歯部欠損の上部構造の咬合
2)臼歯部欠損の上部構造の咬合
3)無歯顎の上部構造の咬合
9 上部構造の装着と調整(久保隆靖,佐藤裕二)
1)上部構造の装着
2)装着後の上部構造の調整
IV 欠損別のインプラント補綴
1 1 歯欠損に対するインプラント補綴(城戸寛史)
1)1 歯欠損インプラントの意義
2)1 歯欠損インプラントの治療成績
3)1 歯欠損インプラントの補綴術式
4)インプラント体埋入位置が上部構造に及ぼす影響
2 複数歯・多数歯欠損に対するインプラント補綴(細川隆司,正木千尋)
1)スクリュー固定式インプラント支持ブリッジの製作
2)可撤性ブリッジの製作
3)インプラントパーシャルデンチャーの製作
3 無歯顎に対するインプラント補綴(友竹偉則,市川哲雄)
1)インプラント治療前の有床義歯治療と上部構造の設計
2)従来法を用いたインプラント支持ブリッジの製作
3)CAD/CAMを用いたインプラント支持ブリッジの製作
4)インプラントオーバーデンチャーの製作
5)メインテナンス
V 硬組織・軟組織のマネジメント
1 硬組織のマネジメント(ハードティッシュマネジメント)(村上 洋,加藤仁夫)
1)インプラント治療における骨造成(骨増生)の意義
2)硬組織のマネジメントの関連手術
3)自家骨移植術
4)骨補填材の種類と特徴
5)骨再生誘導法(GBR法)
6)上顎洞底挙上術
7)骨延長術
8)スプリットクレスト(リッジエキスパンション)
9)下歯槽神経・血管束側方移動術
10)骨再生療法
11)審美領域における硬組織のマネジメントの実際(細川隆司,正木千尋)
2 軟組織のマネジメント(ソフトティッシュマネジメント)(申 基普j
1)審美領域における軟組織のマネジメントの目的
2)軟組織のマネジメントの流れ
3)軟組織のマネジメントの種類
4)軟組織のマネジメントを行う時期
5)審美領域における軟組織のマネジメントの実際
VI 顎顔面の再建とインプラント
1 顎顔面欠損の補綴的修復におけるインプラント応用の意義(橋 哲)
1)顎顔面補綴とは
2)上顎欠損の補綴とインプラントの意義
3)下顎欠損の補綴とインプラントの意義
4)顔面欠損の補綴とインプラントの意義
2 上顎の顎補綴へのインプラントの応用(佐々木啓一,小山重人)
1)上顎顎補綴へのインプラントの応用の実際
3 下顎の顎補綴へのインプラントの応用
1)下顎顎補綴へのインプラントの応用の実際
4 顔面補綴へのインプラントの応用(山下佳雄)
VII 歯科矯正領域のインプラント(中納治久,槇 宏太郎)
1 歯科矯正用アンカースクリューの歴史
2 歯科矯正用アンカースクリューの臨床
3 歯科矯正用アンカースクリューのエビデンス
第6章 インプラント治療へのデジタル技術の応用
(近藤尚知)
1 検査・治療計画への応用
2 インプラント体埋入手術への応用(ガイデッドサージェリー)
1)サージカルガイドプレートを用いる術式
2)ダイナミックナビゲーションシステムを用いる術式
3 上部構造製作への応用
1)口腔内スキャナーによる光学印象採得
2)歯科技工所における上部構造の製作
第7章 リコールとメインテナンス
1 メインテナンスの必要性(澤瀬 隆)
2 メインテナンスの術式
1)医療面接
2)メインテナンスの検査項目
3)リコール時のプラークコントロールの実際
4)患者によるホームケアに用いる器具の特徴と使い方
5)術者によるメインテナンスに用いる器具の特徴と使い方
6)コンポーネントと咬合の検査と調整
3 メインテナンスの間隔(西村正宏)
1)基本的なメインテナンスの間隔
2)メインテナンス間隔を短く設定する要素
4 支持療法(児玉利朗)
1)支持療法の目的と方法
2)支持療法の重要性
第8章 手術および上部構造に関連する併発症とその対応
1 手術中の併発症(工藤景子,宮本洋二)
1)手術中の全身的併発症
2)手術中の局所的併発症
2 手術直後の併発症(柳井智恵,小倉 晋)
1)上顎洞炎
2)疼痛
3)腫脹
4)血腫と出血斑
5)創の裂開とインプラント体の露出
6)感染
7)インプラント体の脱落
3 上部構造装着前の併発症(近藤尚知)
1)ヒーリングアバットメントにかかわる問題
2)暫間上部構造にかかわる問題
4 上部構造装着後の併発症(中本哲自,長谷川ユカ)
1)スクリューの緩みと破折
2)上部構造の破折・破損
3)セメントの問題
4)インプラント体の破折
5)リコール・メインテナンス時の問題
6)インプラント周囲粘膜炎およびインプラント周囲炎(細川隆司,野代知孝)
7)インプラント体の除去(細川隆司,正木千尋)
5 その他の併発症(馬場俊輔,中島 康)
1)器具,コンポーネントの誤飲・誤嚥
2)審美障害
第9章 高齢者と口腔インプラント治療
1 高齢者へのインプラントの適用
1)高齢者の特徴(菊谷 武)
2)インプラント治療の利点と欠点(大久保力廣)
3)高齢者のための治療計画と上部構造のデザイン
4)将来を予測した早期処置とその計画
2 インプラント患者の高齢化(吉田光由)
1)メインテナンスと口腔ケアに関する基本的な考え方
2)自立した(通院可能な)患者に生じる問題とその対応
3)要支援・要介護(通院不可能な)患者に生じる問題とその対応
4)アドバンス・ケア・プランニング
第10章 口腔インプラント治療の新しい方向─将来の展望─
1 再生医療とインプラント治療(江草 宏)
1)再生医療とは─再生と再建─
2)インプラント治療に求められる再生医療
3)インプラント治療における再生医療の展望
2 デジタルイノベーションの深化(近藤尚知)
3 臨床栄養学とインプラント治療(細川隆司,近藤祐介)
1)臨床栄養学
2)インプラント治療と栄養摂取
3)骨代謝と栄養摂取
4 海外で製作された補綴装置(上部構造)とトレーサビリティ(福泉隆喜,細川隆司)
1)使用材料
2)製作過程の透明化
3)患者への情報提供と同意の取得
5 超高齢社会がさらに進むなかでのインプラント治療(池邉一典,和田誠大)
参考文献
索引
コラム1 インプラントと非可動性角化粘膜(宮本洋二)
コラム2 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016(立川敬子)
コラム3 CTおよび歯科用コーンビームCTの3断面と3Dとの関係(新井嘉則)
コラム4 適合精度について(鮎川保則)
コラム5 オッセオインテグレーションの臨床診断(細川隆司)
コラム6 Palacciのフラップ(細川隆司,正木千尋)
コラム7 口蓋粘膜の構造(申 基普j
コラム8 CAD/CAMって何?(細川隆司)
コラム9 累積的防御療法(CIST)(児玉利朗)
I 口腔インプラントの発展とオッセオインテグレーション(赤川安正)
1 インプラントとオッセオインテグレーションの歴史
2 インプラントの特性
1)周囲組織の構造が異なる
2)生体力学的特性が異なる
3)歯根部の形態が異なる
4)上部構造が天然歯冠の形態と機能を果たす
5)成長期での治療が異なる
3 歯の欠損におけるインプラント治療の位置づけ
4 インプラント治療の流れ
1)医療面接
2)インフォームド・コンセント(1)
3)術前の診察・検査
4)診断と治療計画の立案
5)インフォームド・コンセント(2)
6)前処置
7)インプラント体の埋入手術(一次手術)
8)アバットメントの連結(二次手術)
9)暫間上部構造の装着
10)最終上部構造の装着
11)リコールとメインテナンス
II 口腔インプラント治療の概要
1 補綴歯科治療の中のインプラント治療(横山敦郎,石川 誠)
1)欠損補綴の必要性の有無
2)欠損補綴の選択肢
2 インプラント治療の選択基準
1)全身状態
2)局所状態
3 現在のインプラント治療(関根秀志,横山敦郎)
1)インプラントの基本構造
2)インプラント体
3)アバットメント
4)上部構造
5)インプラント体の埋入術式
III 口腔インプラント治療の成功率(窪木拓男,三野卓哉)
1 インプラント治療成功の基準
2 インプラント体の残存(生存)
3 インプラント体の残存を脅かすリスクファクター
4 患者の主観的満足度やQOLから判断したインプラント治療の成功
第2章 口腔インプラントのための基礎医学
I オッセオインテグレーション(佐々木穂高,松坂賢一)
1 インプラント体に対する骨組織の生体反応
2 インプラント体-骨組織界面における創傷治癒
1)生体反応期
2)骨伝導期
3)骨新生期
4)骨再構築期
3 オッセオインテグレーションの維持と喪失
II 解剖学・組織学
1 顎骨の解剖(阿部伸一,松永 智)
1)上顎骨
2)下顎骨
2 皮質骨と海綿骨
1)顎骨の特徴
2)上顎骨の内部構造
3)下顎骨の内部構造
3 上顎に分布する神経,脈管
1)上顎神経
2)動脈
3)静脈
4 下顎に分布する神経,脈管
1)下顎神経
2)動脈
5 歯肉とインプラント周囲粘膜の違い(辻村麻衣子,佐藤 聡)
1)口腔粘膜の構造
2)顎堤の粘膜と歯肉
3)インプラント周囲粘膜
III 材料学
1 インプラント体の材料(柴田 陽,片岡 有)
1)所要性質
2)種類
3)表面性状
4)表面処理
2 上部構造やその他の材料
1)所要性質
2)種類
3 骨補填材と遮断膜
1)骨補填材(石川邦夫,宮本洋二)
2)遮断膜(バリアメンブレン)(橋 哲)
3)チタンメッシュ
第3章 診断と治療学
I 患者の選択基準(横山敦郎,石川 誠)
II 医療面接(横山敦郎,石川 誠)
1 治療の成功のために
2 医療面接の技法
3 インプラント治療に必要な医療面接
III リスクファクター(横山敦郎,石川 誠)
1 手術に対するリスクファクター
2 オッセオインテグレーションの獲得と維持に対するリスクファクター
3 上部構造の製作と維持に対するリスクファクター
IV 診察と検査
1 全身の診察(と検査)(立川敬子)
1)全身状態の評価の目的
2)全身状態の評価法
3)インプラント治療で問題となる全身状態
2 局所の診察と検査(宗像源博,馬場一美)
1)局所状態の評価の目的
2)局所状態の評価法
3)咬合状態の診察と検査
4)欠損状態の診察と検査
5)審美領域の診察と検査
6)口腔内写真による検査の重要性
3 模型などを用いる検査(廣安一彦)
1)模型やデジタルデータの評価の目的
2)模型やデジタルデータを用いる評価法
4 画像検査
1)口内法エックス線画像検査(新井嘉則,澤田久仁彦)
2)パノラマエックス線画像検査
3)CT画像検査(主として歯科用コーンビームCT画像検査)
4)インプラント治療の各時期における画像検査法
5)画像検査とエックス線被曝
6)CT撮影に用いる診断用テンプレート(細川隆司,向坊太郎)
V インプラント治療計画の立案
1 治療の進め方(鮎川保則,木原優文)
1)治療計画立案の原則
2)術前検査とチーム医療の重要性
3)インプラント治療の診察・検査でのチェック項目
4)インプラント体の埋入シミュレーション
2 上部構造の設計で考慮すべき生体力学的要素
1)咬合力の方向:長軸方向荷重,側方荷重,カンチレバーにかかる力
2)インプラント体の長さ
3)傾斜埋入
4)オフセット埋入
5)インプラントの本数,ブリッジデザイン
6)インプラント体と天然歯との連結
7)上部構造の不適合
8)ブラキシズム,パラファンクション
9)過重負担(オーバーロード)
3 上部構造の種類(細川隆司,正木千尋)
1)固定性上部構造
2)可撤性上部構造
3)欠損状態による上部構造の選択
4 インプラント体のサイズと本数,埋入位置・方向の決定
1)埋入位置・方向を考慮したインプラント体のサイズ,形状の選択と本数の決定基準
2)具体的な設計の流れ
5 咬合負荷を開始する時期(細川隆司,宗政 翔)
6 治療計画の説明とインフォームド・コンセント(村上 弘)
1)信頼関係の構築と検査の必要性などに関するインフォームド・コンセント
2)治療計画の提示と治療法などに関するインフォームド・コンセント
3)治療計画の修正と決定
4)治療同意書の作成
第4章 口腔インプラント治療における医療倫理と医療安全
1 医療倫理(馬場俊輔)
1)医療倫理の変遷
2)医療行為の要件
3)インフォームド・コンセント
4)患者の権利
2 医療安全管理(佐久間泰司)
1)医療における安全の確保
2)医療事故,医療過誤などの用語解説
3)インシデント報告
3 インプラント治療の医療安全管理
1)インプラント治療でのインシデント
2)インシデントの原因と防止
3)ダブルチェックの有用性
4)インシデントを減らす方法
5)インシデントを防ぐ医療機関横断的な仕組み
第5章 口腔インプラント治療の実際
I 前処置(山森徹雄)
1 顎機能の評価と治療
2 顎堤の評価と治療
3 歯周疾患の評価と治療
II 外科手術
1 インプラント手術の準備と感染対策(栗尾奈愛,宮本洋二)
1)手術環境の準備
2)手術器材の準備
3)術者と介助者の準備
4)術野の準備
5)手術後の処理
2 全身管理と麻酔法(砂田勝久)
1)インプラント体埋入手術における麻酔管理上の特徴
2)全身管理
3)麻酔法(インプラント体埋入手術における局所麻酔)
3 インプラント体埋入手術
1)インプラント体埋入手術(従来法)(淵上 慧,河奈裕正)
2)ガイデッドサージェリー(近藤尚知)
4 二次手術(樋口大輔,山口葉子)
1)二次手術の実施時期
2)事前の準備
3)術式
III 補綴術式
1 治瘉期間中の暫間補綴(近藤尚知,鬼原英道)
1)一次手術(インプラント体埋入手術)後の暫間補綴
2)二次手術(アバットメント連結手術)後の暫間補綴
2 印象採得(近藤尚知,高藤恭子)
1)印象採得の目的
2)印象採得の分類
3)印象採得の方法
4)印象採得に必要な器具と材料
5)術式
6)口腔内スキャナーによる光学印象採得
3 咬合採得(魚島勝美)
1)少数歯中間欠損
2)遊離端欠損
3)多数歯欠損・無歯顎
4 作業用模型の製作(越智守生,廣瀬由紀人)
1)作業用模型の製作
2)作業用模型の咬合器への装着
5 暫間上部構造の製作(松浦尚志,山口雄一郎)
1)暫間上部構造の種類と目的
2)クラウン形態の暫間上部構造の製作
3)ブリッジ形態の暫間上部構造の製作
4)即時荷重を行う際の暫間上部構造の製作
5)暫間上部構造の調整
6 固定性上部構造の種類とアバットメントの選択(萩原芳幸)
1)インプラント体とアバットメントの連結様式
2)上部構造の固定様式
3)アバットメントの種類と選択基準
4)インプラント体とアバットメント連結部におけるプラットフォームシフティング
7 上部構造の製作(久保隆靖,佐藤裕二)
1)上部構造のデザイン
2)上部構造の製作法
8 上部構造の咬合(横山敦郎)
1)前歯部欠損の上部構造の咬合
2)臼歯部欠損の上部構造の咬合
3)無歯顎の上部構造の咬合
9 上部構造の装着と調整(久保隆靖,佐藤裕二)
1)上部構造の装着
2)装着後の上部構造の調整
IV 欠損別のインプラント補綴
1 1 歯欠損に対するインプラント補綴(城戸寛史)
1)1 歯欠損インプラントの意義
2)1 歯欠損インプラントの治療成績
3)1 歯欠損インプラントの補綴術式
4)インプラント体埋入位置が上部構造に及ぼす影響
2 複数歯・多数歯欠損に対するインプラント補綴(細川隆司,正木千尋)
1)スクリュー固定式インプラント支持ブリッジの製作
2)可撤性ブリッジの製作
3)インプラントパーシャルデンチャーの製作
3 無歯顎に対するインプラント補綴(友竹偉則,市川哲雄)
1)インプラント治療前の有床義歯治療と上部構造の設計
2)従来法を用いたインプラント支持ブリッジの製作
3)CAD/CAMを用いたインプラント支持ブリッジの製作
4)インプラントオーバーデンチャーの製作
5)メインテナンス
V 硬組織・軟組織のマネジメント
1 硬組織のマネジメント(ハードティッシュマネジメント)(村上 洋,加藤仁夫)
1)インプラント治療における骨造成(骨増生)の意義
2)硬組織のマネジメントの関連手術
3)自家骨移植術
4)骨補填材の種類と特徴
5)骨再生誘導法(GBR法)
6)上顎洞底挙上術
7)骨延長術
8)スプリットクレスト(リッジエキスパンション)
9)下歯槽神経・血管束側方移動術
10)骨再生療法
11)審美領域における硬組織のマネジメントの実際(細川隆司,正木千尋)
2 軟組織のマネジメント(ソフトティッシュマネジメント)(申 基普j
1)審美領域における軟組織のマネジメントの目的
2)軟組織のマネジメントの流れ
3)軟組織のマネジメントの種類
4)軟組織のマネジメントを行う時期
5)審美領域における軟組織のマネジメントの実際
VI 顎顔面の再建とインプラント
1 顎顔面欠損の補綴的修復におけるインプラント応用の意義(橋 哲)
1)顎顔面補綴とは
2)上顎欠損の補綴とインプラントの意義
3)下顎欠損の補綴とインプラントの意義
4)顔面欠損の補綴とインプラントの意義
2 上顎の顎補綴へのインプラントの応用(佐々木啓一,小山重人)
1)上顎顎補綴へのインプラントの応用の実際
3 下顎の顎補綴へのインプラントの応用
1)下顎顎補綴へのインプラントの応用の実際
4 顔面補綴へのインプラントの応用(山下佳雄)
VII 歯科矯正領域のインプラント(中納治久,槇 宏太郎)
1 歯科矯正用アンカースクリューの歴史
2 歯科矯正用アンカースクリューの臨床
3 歯科矯正用アンカースクリューのエビデンス
第6章 インプラント治療へのデジタル技術の応用
(近藤尚知)
1 検査・治療計画への応用
2 インプラント体埋入手術への応用(ガイデッドサージェリー)
1)サージカルガイドプレートを用いる術式
2)ダイナミックナビゲーションシステムを用いる術式
3 上部構造製作への応用
1)口腔内スキャナーによる光学印象採得
2)歯科技工所における上部構造の製作
第7章 リコールとメインテナンス
1 メインテナンスの必要性(澤瀬 隆)
2 メインテナンスの術式
1)医療面接
2)メインテナンスの検査項目
3)リコール時のプラークコントロールの実際
4)患者によるホームケアに用いる器具の特徴と使い方
5)術者によるメインテナンスに用いる器具の特徴と使い方
6)コンポーネントと咬合の検査と調整
3 メインテナンスの間隔(西村正宏)
1)基本的なメインテナンスの間隔
2)メインテナンス間隔を短く設定する要素
4 支持療法(児玉利朗)
1)支持療法の目的と方法
2)支持療法の重要性
第8章 手術および上部構造に関連する併発症とその対応
1 手術中の併発症(工藤景子,宮本洋二)
1)手術中の全身的併発症
2)手術中の局所的併発症
2 手術直後の併発症(柳井智恵,小倉 晋)
1)上顎洞炎
2)疼痛
3)腫脹
4)血腫と出血斑
5)創の裂開とインプラント体の露出
6)感染
7)インプラント体の脱落
3 上部構造装着前の併発症(近藤尚知)
1)ヒーリングアバットメントにかかわる問題
2)暫間上部構造にかかわる問題
4 上部構造装着後の併発症(中本哲自,長谷川ユカ)
1)スクリューの緩みと破折
2)上部構造の破折・破損
3)セメントの問題
4)インプラント体の破折
5)リコール・メインテナンス時の問題
6)インプラント周囲粘膜炎およびインプラント周囲炎(細川隆司,野代知孝)
7)インプラント体の除去(細川隆司,正木千尋)
5 その他の併発症(馬場俊輔,中島 康)
1)器具,コンポーネントの誤飲・誤嚥
2)審美障害
第9章 高齢者と口腔インプラント治療
1 高齢者へのインプラントの適用
1)高齢者の特徴(菊谷 武)
2)インプラント治療の利点と欠点(大久保力廣)
3)高齢者のための治療計画と上部構造のデザイン
4)将来を予測した早期処置とその計画
2 インプラント患者の高齢化(吉田光由)
1)メインテナンスと口腔ケアに関する基本的な考え方
2)自立した(通院可能な)患者に生じる問題とその対応
3)要支援・要介護(通院不可能な)患者に生じる問題とその対応
4)アドバンス・ケア・プランニング
第10章 口腔インプラント治療の新しい方向─将来の展望─
1 再生医療とインプラント治療(江草 宏)
1)再生医療とは─再生と再建─
2)インプラント治療に求められる再生医療
3)インプラント治療における再生医療の展望
2 デジタルイノベーションの深化(近藤尚知)
3 臨床栄養学とインプラント治療(細川隆司,近藤祐介)
1)臨床栄養学
2)インプラント治療と栄養摂取
3)骨代謝と栄養摂取
4 海外で製作された補綴装置(上部構造)とトレーサビリティ(福泉隆喜,細川隆司)
1)使用材料
2)製作過程の透明化
3)患者への情報提供と同意の取得
5 超高齢社会がさらに進むなかでのインプラント治療(池邉一典,和田誠大)
参考文献
索引
コラム1 インプラントと非可動性角化粘膜(宮本洋二)
コラム2 骨吸収抑制薬関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2016(立川敬子)
コラム3 CTおよび歯科用コーンビームCTの3断面と3Dとの関係(新井嘉則)
コラム4 適合精度について(鮎川保則)
コラム5 オッセオインテグレーションの臨床診断(細川隆司)
コラム6 Palacciのフラップ(細川隆司,正木千尋)
コラム7 口蓋粘膜の構造(申 基普j
コラム8 CAD/CAMって何?(細川隆司)
コラム9 累積的防御療法(CIST)(児玉利朗)














