序
病気や外傷等により組織・臓器の機能や形態が損なわれた場合に,それらを元通りに「再生」することは,医師・歯科医師が目指す究極の目標のひとつです.しかしながら,これまで積み重ねられてきた臨床経験から,その目標は決して容易に達成されるものではないことも明らかになっています.一方,Robert Langerらにより“Tissue Engineering”の考え方が紹介され,幹細胞・シグナル分子・足場材を,目標とする組織・臓器の特性に合わせて至適に融合することにより,「再生」を誘導することが理論的に可能であることが広く認知されるようになりました.加えて,分子生物学的に進展を遂げた発生学や幹細胞生物学の分野における新たな知識は,組織・臓器の発生過程を模倣することによる再生誘導の可能性,各種幹細胞を至適に増殖・分化誘導する方法の開発,そしてES細胞やiPS細胞の開発や応用へと様々に発展を遂げ,今後の再生医療の未来を明るく照らしています.
歯科の分野において,「再生」という言葉が広く認知され使われ始めたのは歯周治療におけるGTR法の誕生からではないでしょうか.その際に紹介された歯根膜に由来する細胞を歯周組織幹細胞として位置づけ,その細胞機能の活性化により歯周組織再生を達成しようとする考え方は,今日まで脈々と続いています.その後,歯学および歯科医療の分野で広く期待される様々な「再生」についても,それぞれの課題が整理され,新しい歯科再生医療の創出に向けて,多くの研究者の努力が今日まで継続されています.そして現在では,歯科再生医学という新しい学際的学問領域が誕生したといっても過言ではないでしょう.
再生医学の知識や情報を再生医療の出口へと?いでいくためには,基礎研究と臨床研究の学際的融合が欠かせません.本書では,歯科再生医学の全範囲を網羅すべく,それぞれの分野の第一人者の先生方に執筆を依頼いたしました.まず,再生という観点から理解しておくべき基礎情報を口腔の全組織に関して整理しています.また,口腔領域にコミットした足場材開発に欠かせない情報も,材料学的観点から記しています.そして,これら情報を基にして,現在進められている,あるいは今後進められる歯科再生医療開発(出口戦略)について,最後に纏めております.読者の主たる興味の分野から読み進めていただいても結構ですし,歯科再生医学全般についての知識の整理を目指して,読破いただいてもよろしいかと思います.
“Drilling and Filling”と称された材料学に深く依存してきた歯科医療に,生物学に立脚した歯科再生医療が付加されることにより,21世紀の歯科医学・歯科医療がさらに強靱なものになることを念じております.
最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず本原稿の執筆・編集にご協力をいただきました執筆者の先生方に深謝いたします.また,本書の発案から発行までのすべての過程でご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
2019年3月
村上伸也
網塚憲生
齋藤正寛
松本卓也
病気や外傷等により組織・臓器の機能や形態が損なわれた場合に,それらを元通りに「再生」することは,医師・歯科医師が目指す究極の目標のひとつです.しかしながら,これまで積み重ねられてきた臨床経験から,その目標は決して容易に達成されるものではないことも明らかになっています.一方,Robert Langerらにより“Tissue Engineering”の考え方が紹介され,幹細胞・シグナル分子・足場材を,目標とする組織・臓器の特性に合わせて至適に融合することにより,「再生」を誘導することが理論的に可能であることが広く認知されるようになりました.加えて,分子生物学的に進展を遂げた発生学や幹細胞生物学の分野における新たな知識は,組織・臓器の発生過程を模倣することによる再生誘導の可能性,各種幹細胞を至適に増殖・分化誘導する方法の開発,そしてES細胞やiPS細胞の開発や応用へと様々に発展を遂げ,今後の再生医療の未来を明るく照らしています.
歯科の分野において,「再生」という言葉が広く認知され使われ始めたのは歯周治療におけるGTR法の誕生からではないでしょうか.その際に紹介された歯根膜に由来する細胞を歯周組織幹細胞として位置づけ,その細胞機能の活性化により歯周組織再生を達成しようとする考え方は,今日まで脈々と続いています.その後,歯学および歯科医療の分野で広く期待される様々な「再生」についても,それぞれの課題が整理され,新しい歯科再生医療の創出に向けて,多くの研究者の努力が今日まで継続されています.そして現在では,歯科再生医学という新しい学際的学問領域が誕生したといっても過言ではないでしょう.
再生医学の知識や情報を再生医療の出口へと?いでいくためには,基礎研究と臨床研究の学際的融合が欠かせません.本書では,歯科再生医学の全範囲を網羅すべく,それぞれの分野の第一人者の先生方に執筆を依頼いたしました.まず,再生という観点から理解しておくべき基礎情報を口腔の全組織に関して整理しています.また,口腔領域にコミットした足場材開発に欠かせない情報も,材料学的観点から記しています.そして,これら情報を基にして,現在進められている,あるいは今後進められる歯科再生医療開発(出口戦略)について,最後に纏めております.読者の主たる興味の分野から読み進めていただいても結構ですし,歯科再生医学全般についての知識の整理を目指して,読破いただいてもよろしいかと思います.
“Drilling and Filling”と称された材料学に深く依存してきた歯科医療に,生物学に立脚した歯科再生医療が付加されることにより,21世紀の歯科医学・歯科医療がさらに強靱なものになることを念じております.
最後になりますが,ご多忙中にもかかわらず本原稿の執筆・編集にご協力をいただきました執筆者の先生方に深謝いたします.また,本書の発案から発行までのすべての過程でご尽力いただきました医歯薬出版の編集部諸氏に御礼申し上げます.
2019年3月
村上伸也
網塚憲生
齋藤正寛
松本卓也
第1章 歯科再生医学のための顎顔面発生生物学・組織学
1 顎顔面発生生物学・組織学 総論(網塚憲生)
1 はじめに
2 歯の発生におけるシグナル分子の時空的調節
3 歯周組織の組織構築と再生
4 歯槽骨・顎骨におけるモデリングと骨リモデリング
5 唾液腺の組織・発生
6 口腔粘膜の組織学的特徴
7 末梢神経の再生
8 おわりに
2 エナメル質・象牙質・歯髄(大島勇人)
1 はじめに
2 歯の発生
3 歯の構造
4 おわりに
3 歯周組織(入江一元)
1 はじめに
2 歯周組織の組織学的構造
3 歯周組織の発生
4 おわりに
4 顎骨・歯槽骨(長谷川智香,本郷裕美,網塚憲生)
1 はじめに
2 顎骨と歯槽骨の組織・発生学的特徴
3 骨再生における骨誘導能と骨伝導能
4 骨のでき方――モデリングと骨リモデリング
5 骨再生バイオマテリアルによるモデリングと骨リモデリング
6 骨再生にかかわる細胞群
7 おわりに
5 唾液腺組織(天野 修)
1 はじめに
2 大唾液腺
3 唾液腺の組織構造
4 唾液腺の発生
5 おわりに
6 口腔粘膜組織(城戸瑞穂)
1 はじめに
2 口腔粘膜の部位による特徴
3 口腔粘膜の基本構造
4 上皮細胞の結合
5 口腔粘膜に存在する非角化細胞
6 おわりに
7 神経組織(前田健康,山田友里恵)
1 はじめに
2 神経細胞:ニューロン
3 神経膠細胞
4 神経組織の再生
5 おわりに
第2章 歯科再生医学のための細胞・分子生物学
1 歯科再生医学にかかわる遺伝子(山田 聡)
1 はじめに
2 歯根膜の網羅的遺伝子発現解析
3 歯根膜における機能未知遺伝子群の単離と機能解析
4 歯根膜特異的分子PLAP-1によるサイトカイン機能制御を介した組織恒常性維持機構
5 歯根膜特異的分子PLAP-1のTLRを介した抗炎症機能
6 おわりに
2 歯科再生医学にかかわる増殖因子,サイトカイン(山城 隆)
1 はじめに
2 PRP(多血小板血漿)療法
3 FGF(線維芽細胞増殖因子)
4 IGF1(インスリン様成長因子1)
5 PDGF(血小板由来増殖因子)
6 VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
7 TGFβ(トランスフォーミング増殖因子β)
8 BMP(骨形成因子)
9 Wnt
10 おわりに
3 歯科再生医学にかかわる細胞外基質(齋藤正寛,半田慶介)
1 はじめに
2 歯の発生にかかわる細胞外基質
3 歯周組織の細胞外基質
4 歯周組織の微細線維形成機構
5 おわりに
4 歯科再生医学にかかわる幹細胞(齋藤正寛,半田慶介)
1 はじめに
2 歯髄再生療法の必要性
3 歯周組織の幹細胞
4 おわりに
5 歯科再生医学にかかわるメカノトランスダクション(鈴木茂樹,山田 聡)
1 はじめに
2 メカノトランスダクションの分子機構
3 メカノトランスダクションによる遺伝子発現制御機構
4 SIBLINGsとメカノトランスダクション
5 歯科再生医学とメカノバイオロジー
6 おわりに
第3章 歯科再生医学のためのバイオマテリアル学
1 歯科再生医学のためのバイオマテリアル学 総論(松本卓也)
1 はじめに
2 歯科再生医学におけるバイオマテリアル
3 バイオマテリアルの役割
4 バイオマテリアルの特性
5 おわりに
2 無機・セラミック材料(松本卓也)
1 はじめに
2 歯科再生医学におけるバイオセラミックス
3 バイオセラミックスの基礎と特徴
4 バイオセラミックスの分類
5 おわりに
3 高分子材料(木村 剛,岸田晶夫)
1 はじめに
2 組織再生における高分子材料の応用
3 高分子の基礎
4 おわりに
4 金属材料(塙 隆夫)
1 はじめに
2 歯科再生・再建医療における金属材料
3 チタンとチタン合金
4 金属材料の特徴と合金
5 金属材料の内部構造と機械的性質
6 耐食性と組織適合性を担う表面構造
7 金属の内部構造に支配される性質
8 金属材料の表面に起因する性質
9 生分解性金属
10 おわりに
5 マイクロエンジニアリング技術を用いた生体模倣デバイス(鳥澤勇介)
1 はじめに
2 マイクロデバイス(Organ-on-a-chip)
3 マイクロデバイスの歯の再生研究への応用
4 マイクロデバイスによる骨髄の作製と培養システム
5 マイクロデバイスによる濃度勾配の制御
6 マイクロデバイスによる力学的な環境の制御
7 おわりに
6 三次元オルガノイド形成(穴田貴久,鈴木 治)
1 はじめに
2 三次元オルガノジェネシス
3 顎顔面領域のオルガノジェネシス
4 三次元オルガノジェネシスのためのスフェロイド培養
5 おわりに
第4章 最先端歯科再生医療
1 歯髄・象牙質再生医療(佐々木淳一,今里 聡)
1 はじめに
2 歯髄再生医療
3 象牙質再生医療
4 おわりに
2 歯周組織再生医療(村上伸也)
1 はじめに
2 「歯周組織再生」とは
3 歯周組織再生医工学
4 歯根膜の臨床的意義
5 歯周組織再生療法の変遷
6 サイトカイン療法による歯周組織再生誘導
7 細胞移植治療による歯周組織再生誘導
8 おわりに
3 顎骨・歯槽骨の再生医療(朝比奈 泉)
1 はじめに
2 現在の歯槽骨造成法
3 分化成長因子を用いた歯槽骨再生
4 Tissue Engineering(組織工学)による骨組織再生
5 現在の顎骨再建法
6 顎骨の再生医療
7 おわりに
4 唾液腺組織再生医療(阪井丘芳)
1 はじめに
2 唾液の分泌障害の原因
3 唾液分泌障害に対する再生医療の試み
4 唾液分泌障害に対する再生医療の現状
5 放射線照射により唾液分泌障害を呈するマウスを用いた治療実験
6 おわりに
5 口腔粘膜組織再生医療(泉 健次)
1 はじめに
2 口腔粘膜上皮再生医療におけるティッシュエンジニアリング的アプローチ
3 口腔粘膜のティッシュエンジニアリングを進化させるためのストラテジー
4 おわりに
6 神経組織再生医療(味岡逸樹)
1 はじめに
2 原因と症状
3 薬物療法
4 神経ブロック
5 外科療法
6 バイオマテリアルを用いた末梢神経再生
7 末梢神経再生の最先端
8 おわりに
7 次世代器官再生医療(大島正充,辻 孝)
1 はじめに
2 器官発生プログラムに立脚した歯の再生戦略
3 三次元的な細胞操作技術による機能的な歯の器官再生
4 歯根膜機能を有するインプラントの開発に向けた試み
5 歯周組織を有するバイオハイブリッドインプラントの開発
6 おわりに
8 今後の歯科再生医学(松本卓也,村上伸也)
1 はじめに
2 生命科学の進展
3 医用工学(バイオメディカルエンジニアリング)の進展
4 倫理問題,臨床応用
5 おわりに
索引
1 顎顔面発生生物学・組織学 総論(網塚憲生)
1 はじめに
2 歯の発生におけるシグナル分子の時空的調節
3 歯周組織の組織構築と再生
4 歯槽骨・顎骨におけるモデリングと骨リモデリング
5 唾液腺の組織・発生
6 口腔粘膜の組織学的特徴
7 末梢神経の再生
8 おわりに
2 エナメル質・象牙質・歯髄(大島勇人)
1 はじめに
2 歯の発生
3 歯の構造
4 おわりに
3 歯周組織(入江一元)
1 はじめに
2 歯周組織の組織学的構造
3 歯周組織の発生
4 おわりに
4 顎骨・歯槽骨(長谷川智香,本郷裕美,網塚憲生)
1 はじめに
2 顎骨と歯槽骨の組織・発生学的特徴
3 骨再生における骨誘導能と骨伝導能
4 骨のでき方――モデリングと骨リモデリング
5 骨再生バイオマテリアルによるモデリングと骨リモデリング
6 骨再生にかかわる細胞群
7 おわりに
5 唾液腺組織(天野 修)
1 はじめに
2 大唾液腺
3 唾液腺の組織構造
4 唾液腺の発生
5 おわりに
6 口腔粘膜組織(城戸瑞穂)
1 はじめに
2 口腔粘膜の部位による特徴
3 口腔粘膜の基本構造
4 上皮細胞の結合
5 口腔粘膜に存在する非角化細胞
6 おわりに
7 神経組織(前田健康,山田友里恵)
1 はじめに
2 神経細胞:ニューロン
3 神経膠細胞
4 神経組織の再生
5 おわりに
第2章 歯科再生医学のための細胞・分子生物学
1 歯科再生医学にかかわる遺伝子(山田 聡)
1 はじめに
2 歯根膜の網羅的遺伝子発現解析
3 歯根膜における機能未知遺伝子群の単離と機能解析
4 歯根膜特異的分子PLAP-1によるサイトカイン機能制御を介した組織恒常性維持機構
5 歯根膜特異的分子PLAP-1のTLRを介した抗炎症機能
6 おわりに
2 歯科再生医学にかかわる増殖因子,サイトカイン(山城 隆)
1 はじめに
2 PRP(多血小板血漿)療法
3 FGF(線維芽細胞増殖因子)
4 IGF1(インスリン様成長因子1)
5 PDGF(血小板由来増殖因子)
6 VEGF(血管内皮細胞増殖因子)
7 TGFβ(トランスフォーミング増殖因子β)
8 BMP(骨形成因子)
9 Wnt
10 おわりに
3 歯科再生医学にかかわる細胞外基質(齋藤正寛,半田慶介)
1 はじめに
2 歯の発生にかかわる細胞外基質
3 歯周組織の細胞外基質
4 歯周組織の微細線維形成機構
5 おわりに
4 歯科再生医学にかかわる幹細胞(齋藤正寛,半田慶介)
1 はじめに
2 歯髄再生療法の必要性
3 歯周組織の幹細胞
4 おわりに
5 歯科再生医学にかかわるメカノトランスダクション(鈴木茂樹,山田 聡)
1 はじめに
2 メカノトランスダクションの分子機構
3 メカノトランスダクションによる遺伝子発現制御機構
4 SIBLINGsとメカノトランスダクション
5 歯科再生医学とメカノバイオロジー
6 おわりに
第3章 歯科再生医学のためのバイオマテリアル学
1 歯科再生医学のためのバイオマテリアル学 総論(松本卓也)
1 はじめに
2 歯科再生医学におけるバイオマテリアル
3 バイオマテリアルの役割
4 バイオマテリアルの特性
5 おわりに
2 無機・セラミック材料(松本卓也)
1 はじめに
2 歯科再生医学におけるバイオセラミックス
3 バイオセラミックスの基礎と特徴
4 バイオセラミックスの分類
5 おわりに
3 高分子材料(木村 剛,岸田晶夫)
1 はじめに
2 組織再生における高分子材料の応用
3 高分子の基礎
4 おわりに
4 金属材料(塙 隆夫)
1 はじめに
2 歯科再生・再建医療における金属材料
3 チタンとチタン合金
4 金属材料の特徴と合金
5 金属材料の内部構造と機械的性質
6 耐食性と組織適合性を担う表面構造
7 金属の内部構造に支配される性質
8 金属材料の表面に起因する性質
9 生分解性金属
10 おわりに
5 マイクロエンジニアリング技術を用いた生体模倣デバイス(鳥澤勇介)
1 はじめに
2 マイクロデバイス(Organ-on-a-chip)
3 マイクロデバイスの歯の再生研究への応用
4 マイクロデバイスによる骨髄の作製と培養システム
5 マイクロデバイスによる濃度勾配の制御
6 マイクロデバイスによる力学的な環境の制御
7 おわりに
6 三次元オルガノイド形成(穴田貴久,鈴木 治)
1 はじめに
2 三次元オルガノジェネシス
3 顎顔面領域のオルガノジェネシス
4 三次元オルガノジェネシスのためのスフェロイド培養
5 おわりに
第4章 最先端歯科再生医療
1 歯髄・象牙質再生医療(佐々木淳一,今里 聡)
1 はじめに
2 歯髄再生医療
3 象牙質再生医療
4 おわりに
2 歯周組織再生医療(村上伸也)
1 はじめに
2 「歯周組織再生」とは
3 歯周組織再生医工学
4 歯根膜の臨床的意義
5 歯周組織再生療法の変遷
6 サイトカイン療法による歯周組織再生誘導
7 細胞移植治療による歯周組織再生誘導
8 おわりに
3 顎骨・歯槽骨の再生医療(朝比奈 泉)
1 はじめに
2 現在の歯槽骨造成法
3 分化成長因子を用いた歯槽骨再生
4 Tissue Engineering(組織工学)による骨組織再生
5 現在の顎骨再建法
6 顎骨の再生医療
7 おわりに
4 唾液腺組織再生医療(阪井丘芳)
1 はじめに
2 唾液の分泌障害の原因
3 唾液分泌障害に対する再生医療の試み
4 唾液分泌障害に対する再生医療の現状
5 放射線照射により唾液分泌障害を呈するマウスを用いた治療実験
6 おわりに
5 口腔粘膜組織再生医療(泉 健次)
1 はじめに
2 口腔粘膜上皮再生医療におけるティッシュエンジニアリング的アプローチ
3 口腔粘膜のティッシュエンジニアリングを進化させるためのストラテジー
4 おわりに
6 神経組織再生医療(味岡逸樹)
1 はじめに
2 原因と症状
3 薬物療法
4 神経ブロック
5 外科療法
6 バイオマテリアルを用いた末梢神経再生
7 末梢神経再生の最先端
8 おわりに
7 次世代器官再生医療(大島正充,辻 孝)
1 はじめに
2 器官発生プログラムに立脚した歯の再生戦略
3 三次元的な細胞操作技術による機能的な歯の器官再生
4 歯根膜機能を有するインプラントの開発に向けた試み
5 歯周組織を有するバイオハイブリッドインプラントの開発
6 おわりに
8 今後の歯科再生医学(松本卓也,村上伸也)
1 はじめに
2 生命科学の進展
3 医用工学(バイオメディカルエンジニアリング)の進展
4 倫理問題,臨床応用
5 おわりに
索引