第2版の序
これからの歯科医師が真に社会の期待に応えるためには,歯学教育の場において「歯科医師としての業務を遂行する職業人として必要な実践的能力を身につける」ために必要な教育カリキュラムが各歯科大学・歯学部で整備され,実行に移されている必要がある.そのような教育カリキュラムには各大学の個性を生かした独自性が盛り込まれることが望ましいが,一方で学生あるいは卒後間もない歯科医師の基本的な臨床能力において,大学間で格差が生じることはけして好ましいことではない.
平成13年に「医学・歯学教育の在り方に関する調査研究協力者会議」が,「歯学教育モデル・コア・カリキュラム−教育内容ガイドライン−」を作成し,わが国のすべての学生が履修すべき必須の教育内容を精選して提示するという作業を本格化させた.平成21年には「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」による「確かな臨床能力を備えた歯科医師養成方策」の提言を受け,平成22年度「先導的大学改革推進委託事業」を通じて委託された歯学調査研究チームにより,「歯学教育モデル・コア・カリキュラム−教育内容ガイドライン−(平成22年度改訂版)」が作成された.この改訂では,臨床実習における一般目標,到達目標が明確にされ,歯学教育モデル・コア・カリキュラム全体の中での臨床実習の位置づけが明確にされた.
このような流れの中で,文部科学省は「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」に沿った事業として,一定水準を確保するための全国共通の標準評価試験である「共用試験」を平成17年から開始した.共用試験は,コンピュータを用い総合的知識を評価するCBTと,実技試験により基本的診療技能と態度を評価するOSCE(客観的臨床能力試験)で構成され,OSCEでは臨床実習開始にあたって必要な基本的知識はもとより技能・態度まで問われる.本実習書の初版の刊行は平成20年3月であり,編集の際に,全国15歯科大学・歯学部の小児歯科担当者が大学間の調整を可能な限り行い,各大学の独自性を保ちながらも普遍性のある実習書となるよう努力が払われた.このたびの改訂版においては,初版での編集理念を継承しつつも,時代の要請に合わせた実習内容を盛り込むことに重きをおいた.
近年の大学の臨床実習の場では,学生が患者に医療行為を直接行う機会が減り,見学,診療の補助行為が臨床実習の中心となっている.本書の臨床編では,このような臨床教育現場の実情を踏まえ,診察・診断のための検査法や治療の手順,器材の準備から薬剤の使用法に至るまで,具体的にわかりやすく解説した.また症例編では,小児歯科臨床で多く遭遇する齲蝕,外傷,咬合誘導についてPBL(Problem Based Learning)に準じた内容になるよう工夫した.大学の実習に限らず,小児歯科専門医をめざす歯科医師の臨床能力の向上や,一般の歯科医師の日常の小児歯科医療に本書を役立てていただけることを願っている.
2014年9月
前田隆秀 福田 理 白川哲夫 牧 憲司
初版の序
21世紀を迎え,すでにわが国は少子高齢社会へと移行した.それにともないあらゆる領域で「構造改革」が進められ,歯科医学・医療の分野においても多様なニーズを踏まえた改革が実践されている.歯科医学教育の具体的命題は,基本的な臨床能力を有する学生を育成することにあり,これにより良質な歯科医師を育成することにある.
文部科学省は,「21世紀における医学・歯学教育の改善の方策について」の報告書のなかで,歯科医学教育の具体的な方法として,厚生労働省が実施する歯科医師国家試験のほかに,平成17年から「共用試験」を実施した.「共用試験」では,臨床実習開始に先立ち基本的知識はもとより,技能・態度まで問われる.「共用試験」では,歯科医学モデル・コア・カリキュラムの運用とその評価がなされているが,運用解釈の冒頭に「歯科医師として求められる基本的な資質」についての記載が設けられ,「歯科医師としての業務を遂行する職業人として必要な実践的能力(統合された知識,技能,態度・行動にもとづく総合的診療能力)を有する」ことが求められている.
本書は,共用試験,新教授要綱,さらに歯科医師国家試験ガイドラインを踏まえて編集した.とくに,基礎実習は各大学で実習時間,設備などの条件が異なるため実習課題に大きな違いがみられる.そこで,全国15歯科大学(歯学部)の小児歯科担当者が,学問領域の進展にともなって避けることのできない肥大化する知識量を学ぶ側に立って効率的に整理統合した.具体的には,編集過程で必要な実習手順などの内容にまで立ち入って大学間の調整を可能なかぎり行い,各大学の独自性を保ちながらも,普遍性のある実習書としての完成をめざした.また,近年の臨床教育では,実習の学生が患者に医療行為を直接行うことが困難となり,とくに小児歯科医療においては機会が少なくなりつつあり,卒後研修に委ねられる傾向が進みつつある.卒前臨床実習では必然的に見学,診療の補助行為が臨床実習の中心となっている.そこで,本書の臨床編では,患者に接する前に十分に理解すべき診察・診断のための検査法,治療の手順,器材の準備,薬剤などわかりやすく解説した.また,症例編では,小児歯科臨床で多く遭遇する齲蝕,外傷,咬合誘導について臨場感をもたせた症例提示がなされた.
近年の教育手法は,過去の知識を「記憶」することを中心とした知識教育から,学生みずからが自主的に問題意識をもち解決する「問題解決型」の教育へと変わりつつある.医療は元来,問題解決型の領域であることを踏まえ,本書では基礎,臨床との有機的な連携が希薄であった従来の実習内容を反省し,「基礎的」「臨床的」内容を「問題解決」の一助とすることに重点を置いた.
本書は大学の実習に利用されるだけでなく,将来「小児歯科臨床」を指導するための教科書でもあり,小児歯科専門医をめざす歯科医師の入門編でもある.また,地域で臨床活動を展開している臨床家においても,本書をベースにさまざまなアレンジを加え,新しい小児歯科医療の構築に活用していただければと願っている.
2008年3月
大東道治 土屋友幸 前田隆秀 宮沢裕夫
これからの歯科医師が真に社会の期待に応えるためには,歯学教育の場において「歯科医師としての業務を遂行する職業人として必要な実践的能力を身につける」ために必要な教育カリキュラムが各歯科大学・歯学部で整備され,実行に移されている必要がある.そのような教育カリキュラムには各大学の個性を生かした独自性が盛り込まれることが望ましいが,一方で学生あるいは卒後間もない歯科医師の基本的な臨床能力において,大学間で格差が生じることはけして好ましいことではない.
平成13年に「医学・歯学教育の在り方に関する調査研究協力者会議」が,「歯学教育モデル・コア・カリキュラム−教育内容ガイドライン−」を作成し,わが国のすべての学生が履修すべき必須の教育内容を精選して提示するという作業を本格化させた.平成21年には「歯学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」による「確かな臨床能力を備えた歯科医師養成方策」の提言を受け,平成22年度「先導的大学改革推進委託事業」を通じて委託された歯学調査研究チームにより,「歯学教育モデル・コア・カリキュラム−教育内容ガイドライン−(平成22年度改訂版)」が作成された.この改訂では,臨床実習における一般目標,到達目標が明確にされ,歯学教育モデル・コア・カリキュラム全体の中での臨床実習の位置づけが明確にされた.
このような流れの中で,文部科学省は「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」に沿った事業として,一定水準を確保するための全国共通の標準評価試験である「共用試験」を平成17年から開始した.共用試験は,コンピュータを用い総合的知識を評価するCBTと,実技試験により基本的診療技能と態度を評価するOSCE(客観的臨床能力試験)で構成され,OSCEでは臨床実習開始にあたって必要な基本的知識はもとより技能・態度まで問われる.本実習書の初版の刊行は平成20年3月であり,編集の際に,全国15歯科大学・歯学部の小児歯科担当者が大学間の調整を可能な限り行い,各大学の独自性を保ちながらも普遍性のある実習書となるよう努力が払われた.このたびの改訂版においては,初版での編集理念を継承しつつも,時代の要請に合わせた実習内容を盛り込むことに重きをおいた.
近年の大学の臨床実習の場では,学生が患者に医療行為を直接行う機会が減り,見学,診療の補助行為が臨床実習の中心となっている.本書の臨床編では,このような臨床教育現場の実情を踏まえ,診察・診断のための検査法や治療の手順,器材の準備から薬剤の使用法に至るまで,具体的にわかりやすく解説した.また症例編では,小児歯科臨床で多く遭遇する齲蝕,外傷,咬合誘導についてPBL(Problem Based Learning)に準じた内容になるよう工夫した.大学の実習に限らず,小児歯科専門医をめざす歯科医師の臨床能力の向上や,一般の歯科医師の日常の小児歯科医療に本書を役立てていただけることを願っている.
2014年9月
前田隆秀 福田 理 白川哲夫 牧 憲司
初版の序
21世紀を迎え,すでにわが国は少子高齢社会へと移行した.それにともないあらゆる領域で「構造改革」が進められ,歯科医学・医療の分野においても多様なニーズを踏まえた改革が実践されている.歯科医学教育の具体的命題は,基本的な臨床能力を有する学生を育成することにあり,これにより良質な歯科医師を育成することにある.
文部科学省は,「21世紀における医学・歯学教育の改善の方策について」の報告書のなかで,歯科医学教育の具体的な方法として,厚生労働省が実施する歯科医師国家試験のほかに,平成17年から「共用試験」を実施した.「共用試験」では,臨床実習開始に先立ち基本的知識はもとより,技能・態度まで問われる.「共用試験」では,歯科医学モデル・コア・カリキュラムの運用とその評価がなされているが,運用解釈の冒頭に「歯科医師として求められる基本的な資質」についての記載が設けられ,「歯科医師としての業務を遂行する職業人として必要な実践的能力(統合された知識,技能,態度・行動にもとづく総合的診療能力)を有する」ことが求められている.
本書は,共用試験,新教授要綱,さらに歯科医師国家試験ガイドラインを踏まえて編集した.とくに,基礎実習は各大学で実習時間,設備などの条件が異なるため実習課題に大きな違いがみられる.そこで,全国15歯科大学(歯学部)の小児歯科担当者が,学問領域の進展にともなって避けることのできない肥大化する知識量を学ぶ側に立って効率的に整理統合した.具体的には,編集過程で必要な実習手順などの内容にまで立ち入って大学間の調整を可能なかぎり行い,各大学の独自性を保ちながらも,普遍性のある実習書としての完成をめざした.また,近年の臨床教育では,実習の学生が患者に医療行為を直接行うことが困難となり,とくに小児歯科医療においては機会が少なくなりつつあり,卒後研修に委ねられる傾向が進みつつある.卒前臨床実習では必然的に見学,診療の補助行為が臨床実習の中心となっている.そこで,本書の臨床編では,患者に接する前に十分に理解すべき診察・診断のための検査法,治療の手順,器材の準備,薬剤などわかりやすく解説した.また,症例編では,小児歯科臨床で多く遭遇する齲蝕,外傷,咬合誘導について臨場感をもたせた症例提示がなされた.
近年の教育手法は,過去の知識を「記憶」することを中心とした知識教育から,学生みずからが自主的に問題意識をもち解決する「問題解決型」の教育へと変わりつつある.医療は元来,問題解決型の領域であることを踏まえ,本書では基礎,臨床との有機的な連携が希薄であった従来の実習内容を反省し,「基礎的」「臨床的」内容を「問題解決」の一助とすることに重点を置いた.
本書は大学の実習に利用されるだけでなく,将来「小児歯科臨床」を指導するための教科書でもあり,小児歯科専門医をめざす歯科医師の入門編でもある.また,地域で臨床活動を展開している臨床家においても,本書をベースにさまざまなアレンジを加え,新しい小児歯科医療の構築に活用していただければと願っている.
2008年3月
大東道治 土屋友幸 前田隆秀 宮沢裕夫
Part I 基礎実習編
第1章 医療面接(福田 理,小野俊朗)
1 医療面接の概要
1)医療面接とは 2)医療面接の役割 3)医療面接の目的
4)医療者と患者関係の理論モデル
2 小児歯科における医療面接
1)歯科医師と患児と保護者との関係 2)歯科医師と保護者
3)歯科医師と患児 4)患児と保護者
3 医療面接の一般的基本技術
1)コミュニケーションの種類
2)言語的コミュニケーションにおける質問法の種類
3)その他のコミュニケーション技法
4 インフォームドコンセント
5 医療面接の修得:ロールプレイ
1)ロールプレイとは 2)ロールプレイの実際
3)振り返りとフィードバックの進め方
6 医療面接の修得:シミュレーション
1)シミュレーションとは 2)模擬患者とは
第2章 検査・診断
1 口内法エックス線写真の観察・スケッチ(大須賀直人)
1)デンタルエックス線写真の観察・スケッチ 2)咬翼法の観察・スケッチ
2 パノラマエックス線写真の観察・スケッチ(鈴木康生,島村和宏)
1)観察にあたっての注意点 2)観察にあたっての要点 3)スケッチ
3 側面頭部エックス線規格写真分析(白川哲夫)
1)計測方法 2)角度分析の計測項目の意味と計測値の解釈
3)プロフィログラム法
4 歯列周長分析
1)必要歯列弓長の予測 2)有効歯列弓長 3)萌出余地の評価
第3章 乳歯の形態(前田隆秀,清水武彦)
1 乳歯の特徴
1)歯冠 2)歯根 3)歯髄
2 乳歯のスケッチと歯型彫刻
1)器材の準備 2)スケッチ 3)歯型彫刻
第4章 ラバーダム(木本茂成,小松太一)
1 適用すべき処置
2 ラバーダムを行う際の注意点
1)装着前の注意点 2)施術中の注意点
3 ラバーダムの実際
1)器材の準備 2)乳臼歯部のラバーダム
3)乳前歯部のラバーダム 4)幼若永久歯(第一大臼歯)のラバーダム
第5章 乳歯の歯冠修復
1 各種修復法(朝田芳信,守安克也)
1)適応症 2)利点・欠点および選択上の留意点
2 コンポジットレジン修復
1)適応症 2)考慮すべき乳歯の特性 3)器材の準備
4)窩洞形成の実際 5)マトリックスバンドとウェッジの装着
6)修復の手順
第6章 乳歯生活歯髄切断法(佐伯 桂,牧 憲司)
1 適応症
2 術式
1)器材の準備 2)歯列模型のマネキンへの装着 3)ラバーダム
4)患歯および手術野の清掃・消毒 5)齲窩の開拡・齲蝕罹患歯質の除去
6)天蓋の除去 7)歯冠部歯髄の除去 8)歯髄切断
9)切断糊剤の貼付 10)セメント裏層 11)咬合関係の確認
第7章 乳歯用冠(齊藤正人,倉重圭史)
1 乳歯用既製金属冠(乳歯冠)
1)適応症 2)利点・欠点 3)器材の準備 4)支台歯形成の実際
5)乳歯冠の選択と留意点 6)乳歯冠の調整法
2 コンポジットレジン冠(クラウンフォーム)
1)適応症 2)利点・欠点 3)器材の準備 4)支台歯形成の実際
5)クラウンフォームを用いた修復手順
6)咬合調整,仕上げ,研磨 7)修復時の留意点
8)クラウンフォームの製作手順
第8章 乳歯の抜去(前田隆秀,清水武彦)
1 適応症
1)病的状態の乳歯(保存不能の乳歯) 2)咬合誘導上抜去を要する乳歯
3)その他
2 実習手順
1)器材の準備 2)乳前歯の抜去 3)乳臼歯の抜去
3 乳歯抜去時の臨床的注意点
第9章 保隙装置
1 ループ型保隙装置(クラウンループ)(鈴木康生,島村和宏)
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)クラウンループの設計,製作
5)クラウンループの管理
2 ディスタルシュー保隙装置(クラウンディスタルシュー)
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)ディスタルシューの設計,製作
5)ディスタルシューの管理
3 リンガルアーチ
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)リンガルアーチの設計,製作 5)リンガルアーチの管理
4 Nanceのホールディングアーチ
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)Nanceのホールディングアーチの設計,製作
5)Nanceのホールディングアーチの管理
5 Adamsのクラスプ(田村康夫,飯沼光生)
1)適応症 2)特徴 3)器材の準備 4)構造 5)製作手順
6 床型保隙装置
1)適応症 2)器材の準備 3)構造 4)製作手順
第10章 スペースリゲーナー
1 Sharmy装置(田村康夫,飯沼光生)
1)適応症 2)器材の準備 3)構造 4)製作手順
2 床型スペースリゲーナー(田中光郎,齋藤 亮)
1)器具・器材の準備 2)装置の製作法 3)装着後の注意
3 上顎緩徐型側方拡大装置
1)器材の準備 2)製作手順 3)装着後の注意
第11章 外傷歯の治療(脱臼,歯冠破折)(本川 渉,馬場篤子)
1 脱臼
1)分類 2)処置目的 3)器材の準備 4)処置の実際
2 歯冠破折
1)分類 2)処置目的 3)器材の準備 4)処置の実際
3 受傷歯の予後
1)乳歯 2)永久歯
4 消炎処置と感染予防
5 患児と保護者への注意事項
第12章 齲蝕予防処置(田中光郎,齋藤 亮)
1 フッ化物の応用
1)フッ化物応用の種類 2)フッ化物歯面塗布法
3)フッ化物の急性毒性 4)フッ化物誤摂取時の対応
2 小窩裂溝填塞法(シーラント)
1)シーラント材の種類 2)準備器具・器材 3)填塞術式
Part II 臨床実習編
第1章 小児歯科の臨床システム(正村正仁,大須賀直人)
1 口腔の健康の維持・増進
2 小児期の口腔管理の対象と内容
3 小児期の口腔管理の臨床システム
1)初診 2)保護者指導(患者指導) 3)診察,検査
4)診断,管理計画
5)口腔管理計画のインフォームドコンセントとその実施,および定期健診
4 口腔管理のための医療面接,問診,診察,検査
1)医療面接および問診 2)検査 3)歯列・咬合および口腔機能検査
4)予防管理のための検査
5 治療計画
6 定期健診
1)定期健診の必要性と目的 2)定期健診の内容
3)定期健診の間隔
7 患者指導
第2章 医療面接法(福田 理,小野俊朗)
1 医療面接時の環境
1)服装 2)患児・保護者との位置関係 3)心構え
2 医療面接の進め方
3 診療録への記入
4 実習の評価
5 医療面接時の留意点
第3章 小児の診かた(前田隆秀)
1 来院時の小児の観察
1)待合室での状態 2)待合室からデンタルチェアまで
2 デンタルチェア上における小児の観察
1)身体の発達 2)言語の発達
3 小児にみられるその他の異常
1)先天異常 2)大奇形の概念 3)小奇形の概念
4)異常と皮膚紋理
第4章 検査と治療計画(白川哲夫)
1 エックス線写真撮影法
1)小児歯科臨床におけるエックス線写真の役割
2)口内法 3)パノラマエックス線写真
4)頭部エックス線規格写真
2 診断用模型
1)発達期の診断用模型の役割 2)診断用平行模型の製作
3)検査と分析の実際
3 治療計画
1)治療計画立案の基本 2)治療の優先順位についての考え方
3)処置の順序 4)治療計画立案の実際(多数歯齲蝕症例)
第5章 プラークコントロール
1 齲蝕・歯周疾患のリスクファクター(横井由紀子,大須賀直人)
1)齲蝕のリスクファクター 2)歯周疾患のリスクファクター
2 齲蝕活動性試験
1)定義 2)小児歯科臨床での応用 3)齲蝕活動性試験の所要条件
4)齲蝕活動性試験の種類
3 食生活
1)食事指導の実際 2)年齢別食事指導
4 口腔清掃(渡部 茂,橋昌司)
1)PMTC 2)ブラッシング 3)フロッシング
5 その他の方法(3DS)
第6章 齲蝕予防(田中光郎,齋藤 亮)
1 フッ化物の応用
1)塗布術式 2)その他の注意事項
2 小窩裂溝填塞法(シーラント)の術式
1)填塞術式 2)その他の注意事項
第7章 小児への対応
1 小児歯科におけるチェアポジション(福田 理,渥美信子)
1)術者の位置 2)補助者の位置 3)フォーハンドシステム
2 基本的対応法
1)待合室・治療室環境 2)小児へのアプローチ 3)治療時間
3 行動変容法(福田 理,名和弘幸)
1)系統的脱感作法
2)オペラント条件づけ法(道具的条件づけ法)
3)さまざまなオペラント条件づけ法
4)モデリング法(モデリング学習法)
5)抑制的対応法
4 笑気吸入鎮静法
第8章 局所麻酔の実際(早ア治明,岩瀬陽子)
1 局所麻酔法の種類
1)表面麻酔法 2)浸潤麻酔法 3)伝達麻酔法
2 局所麻酔に使用する器具
1)注射器 2)局所麻酔薬 3)注射針
3 局所麻酔の注意点
1)小児における局所麻酔薬の安全性 2)局所麻酔時の注意点
3)局所麻酔時の偶発症
第9章 乳歯・幼若永久歯の歯冠修復
1 乳歯の歯冠修復(朝田芳信,守安克也)
1)患児および保護者への説明 2)器材の準備
2 臨床における治療の流れ
3 窩洞形成の実施
1)コンポジットレジン修復
2)インレー修復(齊藤正人,大友麻衣子)
3)乳歯用既製金属冠(乳歯冠)修復
4)コンポジットレジン冠(クラウンフォーム)による修復
4 幼若永久歯の歯冠修復(コンポジットレジン修復)(朝田芳信,守安克也)
1)各種修復法の適応症 2)前歯部のコンポジットレジン修復
3)臼歯部のコンポジットレジン修復
第10章 乳歯・幼若永久歯の歯内療法(藤田優子,牧 憲司)
1 小児の歯内療法
1)歯髄疾患および根尖性歯周炎の診察と検査
2)歯内療法に際して留意すべき乳歯および幼若永久歯の特徴
3)歯髄疾患および根尖性歯周炎と歯内療法
2 乳歯の歯内療法
1)歯髄鎮静法 2)間接覆髄法 3)直接覆髄法
4)暫間的間接覆髄法 5)生活歯髄切断法
6)抜髄法および感染根管治療法
3 幼若永久歯の歯内療法
1)間接覆髄法 2)直接覆髄法 3)暫間的間接覆髄法
4)生活歯髄切断法 5)抜髄法および感染根管治療法
第11章 外科処置(有田憲司,原田京子)
1 乳歯の抜去
1)医療面接,診察,検査および診断 2)適応症・禁忌症
3)乳歯の抜去 4)小児や保護者への注意
2 上顎正中埋伏過剰歯の抜歯
1)エックス線診断 2)抜歯時期 3)抜歯の留意点
3 小帯異常の処置
1)上唇小帯の異常 2)舌小帯の異常
4 粘液嚢胞の処置
5 埋伏歯および濾胞性歯嚢胞(含歯性嚢胞)の処置
1)埋伏歯 2)濾胞性歯嚢胞(含歯性嚢胞)
第12章 歯の外傷(本川 渉,馬場篤子)
1 外傷の診察,検査
1)医療面接 2)臨床的検査 3)エックス線検査
2 乳歯の外傷
1)歯冠破折 2)歯根破折 3)振盪 4)脱臼
3 永久歯の外傷
1)歯冠破折 2)歯根破折 3)振盪 4)脱臼
第13章 咬合誘導
1 症状に応じた咬合誘導(田中光郎,齋藤 亮)
1)乳前歯舌側への後継永久歯の萌出 2)正中離開
3)第一大臼歯の近心移動 4)歯列弓の狭窄
5)ディスクレパンシー 6)低位乳歯 7)少数歯の位置異常
8)前歯部の反対咬合 9)早期接触 10)永久前歯の埋伏
2 口腔習癖の除去,筋機能訓練法(田村康夫,飯沼光生)
1)適応症 2)処置法(除去法)
3 整形力による早期治療
1)適応症 2)処置の実際
第14章 顎関節症(スプリントの製作法)(田村康夫,飯沼光生)
1 スプリントの目的と種類
2 スタビライゼーションスプリントの製作
1)咬合採得 2)作業用模型とサベイング
3)スプリント外形線の記入 4)咬合器装着
5)アンダーカット部のリリーフと維持装置 6)ワックスアップ
7)加熱重合・研磨・調整 8)口腔内への試適と咬合チェック
参考 顎関節症の概念と新しい病態分類
第15章 小児の顎運動(早ア治明,齋藤一誠)
1 顎運動にかかわる筋
1)咀嚼筋 2)開口筋 3)舌,口唇,口輪筋,頬筋など
2 乳幼児からの摂食様式の変化
1)乳児期 2)離乳期 3)咀嚼確立期
3 顎運動の解析
1)下顎運動の種類 2)成長発達にともなう下顎運動の変化
3)咬合誘導による歯列形態の改善にともなう下顎運動の変化
4 小児の顎運動計測の留意点
第16章 障害児の歯科治療(白川哲夫)
1 障害児の歯科医療の困難性
2 知的障害
3 Down症侯群
1)口腔所見 2)歯科治療上の留意点
4 脳性麻痺
1)原因 2)口腔所見 3)歯科治療上の留意点
5 自閉スペクトラム症
1)原因 2)口腔所見 3)歯科治療上の留意点
6 注意欠如・多動症
1)原因 2)口腔所見 3)歯科治療上の留意点
7 てんかん
1)口腔所見 2)歯科治療上の留意点
第17章 全身疾患を有する小児の歯科治療(前田隆秀)
1 歯科治療上の注意点
1)遺伝性疾患 2)感染症
3)内分泌疾患/甲状腺機能低下症(クレチン症) 4)血液・造血器疾患
5)代謝性疾患/糖尿病 6)腎疾患/ネフローゼ症候群
7)循環器疾患/先天性心疾患
2 止血法
1)全身療法による止血法 2)局所療法による止血法
付シーネの製作法
第18章 リコール(齊藤正人,廣瀬弥奈)
1 小児歯科における検診と健診の相違
1)検診の診察項目 2)健診の診察項目
2 定期健診の意義
3 定期健診の時期と間隔
4 リコールの方法
5 定期健診時の資料
1)健診用紙:診療録 2)エックス線写真 3)写真撮影
4)口腔内模型 5)口腔衛生指導用資料 6)全身的資料
第19章 医療安全(尾崎正雄)
1 医療安全の考え方
2 用語の定義
1)ヒヤリハット(ニアミス) 2)インシデント 3)アクシデント
4)リスクマネジメント
3 事故発生時の対応
1)救命・救急処置の最優先
4 医療事故の事例とその対応法
1)救命・救急処置 2)局所麻酔事故 3)誤飲,誤嚥への処置
4)院内感染防止対策
Part III 症例編
(木本茂成)
1 齲蝕
2 咬合誘導
参考文献 索引
第1章 医療面接(福田 理,小野俊朗)
1 医療面接の概要
1)医療面接とは 2)医療面接の役割 3)医療面接の目的
4)医療者と患者関係の理論モデル
2 小児歯科における医療面接
1)歯科医師と患児と保護者との関係 2)歯科医師と保護者
3)歯科医師と患児 4)患児と保護者
3 医療面接の一般的基本技術
1)コミュニケーションの種類
2)言語的コミュニケーションにおける質問法の種類
3)その他のコミュニケーション技法
4 インフォームドコンセント
5 医療面接の修得:ロールプレイ
1)ロールプレイとは 2)ロールプレイの実際
3)振り返りとフィードバックの進め方
6 医療面接の修得:シミュレーション
1)シミュレーションとは 2)模擬患者とは
第2章 検査・診断
1 口内法エックス線写真の観察・スケッチ(大須賀直人)
1)デンタルエックス線写真の観察・スケッチ 2)咬翼法の観察・スケッチ
2 パノラマエックス線写真の観察・スケッチ(鈴木康生,島村和宏)
1)観察にあたっての注意点 2)観察にあたっての要点 3)スケッチ
3 側面頭部エックス線規格写真分析(白川哲夫)
1)計測方法 2)角度分析の計測項目の意味と計測値の解釈
3)プロフィログラム法
4 歯列周長分析
1)必要歯列弓長の予測 2)有効歯列弓長 3)萌出余地の評価
第3章 乳歯の形態(前田隆秀,清水武彦)
1 乳歯の特徴
1)歯冠 2)歯根 3)歯髄
2 乳歯のスケッチと歯型彫刻
1)器材の準備 2)スケッチ 3)歯型彫刻
第4章 ラバーダム(木本茂成,小松太一)
1 適用すべき処置
2 ラバーダムを行う際の注意点
1)装着前の注意点 2)施術中の注意点
3 ラバーダムの実際
1)器材の準備 2)乳臼歯部のラバーダム
3)乳前歯部のラバーダム 4)幼若永久歯(第一大臼歯)のラバーダム
第5章 乳歯の歯冠修復
1 各種修復法(朝田芳信,守安克也)
1)適応症 2)利点・欠点および選択上の留意点
2 コンポジットレジン修復
1)適応症 2)考慮すべき乳歯の特性 3)器材の準備
4)窩洞形成の実際 5)マトリックスバンドとウェッジの装着
6)修復の手順
第6章 乳歯生活歯髄切断法(佐伯 桂,牧 憲司)
1 適応症
2 術式
1)器材の準備 2)歯列模型のマネキンへの装着 3)ラバーダム
4)患歯および手術野の清掃・消毒 5)齲窩の開拡・齲蝕罹患歯質の除去
6)天蓋の除去 7)歯冠部歯髄の除去 8)歯髄切断
9)切断糊剤の貼付 10)セメント裏層 11)咬合関係の確認
第7章 乳歯用冠(齊藤正人,倉重圭史)
1 乳歯用既製金属冠(乳歯冠)
1)適応症 2)利点・欠点 3)器材の準備 4)支台歯形成の実際
5)乳歯冠の選択と留意点 6)乳歯冠の調整法
2 コンポジットレジン冠(クラウンフォーム)
1)適応症 2)利点・欠点 3)器材の準備 4)支台歯形成の実際
5)クラウンフォームを用いた修復手順
6)咬合調整,仕上げ,研磨 7)修復時の留意点
8)クラウンフォームの製作手順
第8章 乳歯の抜去(前田隆秀,清水武彦)
1 適応症
1)病的状態の乳歯(保存不能の乳歯) 2)咬合誘導上抜去を要する乳歯
3)その他
2 実習手順
1)器材の準備 2)乳前歯の抜去 3)乳臼歯の抜去
3 乳歯抜去時の臨床的注意点
第9章 保隙装置
1 ループ型保隙装置(クラウンループ)(鈴木康生,島村和宏)
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)クラウンループの設計,製作
5)クラウンループの管理
2 ディスタルシュー保隙装置(クラウンディスタルシュー)
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)ディスタルシューの設計,製作
5)ディスタルシューの管理
3 リンガルアーチ
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)リンガルアーチの設計,製作 5)リンガルアーチの管理
4 Nanceのホールディングアーチ
1)適応症 2)器材の準備 3)製作手順
4)Nanceのホールディングアーチの設計,製作
5)Nanceのホールディングアーチの管理
5 Adamsのクラスプ(田村康夫,飯沼光生)
1)適応症 2)特徴 3)器材の準備 4)構造 5)製作手順
6 床型保隙装置
1)適応症 2)器材の準備 3)構造 4)製作手順
第10章 スペースリゲーナー
1 Sharmy装置(田村康夫,飯沼光生)
1)適応症 2)器材の準備 3)構造 4)製作手順
2 床型スペースリゲーナー(田中光郎,齋藤 亮)
1)器具・器材の準備 2)装置の製作法 3)装着後の注意
3 上顎緩徐型側方拡大装置
1)器材の準備 2)製作手順 3)装着後の注意
第11章 外傷歯の治療(脱臼,歯冠破折)(本川 渉,馬場篤子)
1 脱臼
1)分類 2)処置目的 3)器材の準備 4)処置の実際
2 歯冠破折
1)分類 2)処置目的 3)器材の準備 4)処置の実際
3 受傷歯の予後
1)乳歯 2)永久歯
4 消炎処置と感染予防
5 患児と保護者への注意事項
第12章 齲蝕予防処置(田中光郎,齋藤 亮)
1 フッ化物の応用
1)フッ化物応用の種類 2)フッ化物歯面塗布法
3)フッ化物の急性毒性 4)フッ化物誤摂取時の対応
2 小窩裂溝填塞法(シーラント)
1)シーラント材の種類 2)準備器具・器材 3)填塞術式
Part II 臨床実習編
第1章 小児歯科の臨床システム(正村正仁,大須賀直人)
1 口腔の健康の維持・増進
2 小児期の口腔管理の対象と内容
3 小児期の口腔管理の臨床システム
1)初診 2)保護者指導(患者指導) 3)診察,検査
4)診断,管理計画
5)口腔管理計画のインフォームドコンセントとその実施,および定期健診
4 口腔管理のための医療面接,問診,診察,検査
1)医療面接および問診 2)検査 3)歯列・咬合および口腔機能検査
4)予防管理のための検査
5 治療計画
6 定期健診
1)定期健診の必要性と目的 2)定期健診の内容
3)定期健診の間隔
7 患者指導
第2章 医療面接法(福田 理,小野俊朗)
1 医療面接時の環境
1)服装 2)患児・保護者との位置関係 3)心構え
2 医療面接の進め方
3 診療録への記入
4 実習の評価
5 医療面接時の留意点
第3章 小児の診かた(前田隆秀)
1 来院時の小児の観察
1)待合室での状態 2)待合室からデンタルチェアまで
2 デンタルチェア上における小児の観察
1)身体の発達 2)言語の発達
3 小児にみられるその他の異常
1)先天異常 2)大奇形の概念 3)小奇形の概念
4)異常と皮膚紋理
第4章 検査と治療計画(白川哲夫)
1 エックス線写真撮影法
1)小児歯科臨床におけるエックス線写真の役割
2)口内法 3)パノラマエックス線写真
4)頭部エックス線規格写真
2 診断用模型
1)発達期の診断用模型の役割 2)診断用平行模型の製作
3)検査と分析の実際
3 治療計画
1)治療計画立案の基本 2)治療の優先順位についての考え方
3)処置の順序 4)治療計画立案の実際(多数歯齲蝕症例)
第5章 プラークコントロール
1 齲蝕・歯周疾患のリスクファクター(横井由紀子,大須賀直人)
1)齲蝕のリスクファクター 2)歯周疾患のリスクファクター
2 齲蝕活動性試験
1)定義 2)小児歯科臨床での応用 3)齲蝕活動性試験の所要条件
4)齲蝕活動性試験の種類
3 食生活
1)食事指導の実際 2)年齢別食事指導
4 口腔清掃(渡部 茂,橋昌司)
1)PMTC 2)ブラッシング 3)フロッシング
5 その他の方法(3DS)
第6章 齲蝕予防(田中光郎,齋藤 亮)
1 フッ化物の応用
1)塗布術式 2)その他の注意事項
2 小窩裂溝填塞法(シーラント)の術式
1)填塞術式 2)その他の注意事項
第7章 小児への対応
1 小児歯科におけるチェアポジション(福田 理,渥美信子)
1)術者の位置 2)補助者の位置 3)フォーハンドシステム
2 基本的対応法
1)待合室・治療室環境 2)小児へのアプローチ 3)治療時間
3 行動変容法(福田 理,名和弘幸)
1)系統的脱感作法
2)オペラント条件づけ法(道具的条件づけ法)
3)さまざまなオペラント条件づけ法
4)モデリング法(モデリング学習法)
5)抑制的対応法
4 笑気吸入鎮静法
第8章 局所麻酔の実際(早ア治明,岩瀬陽子)
1 局所麻酔法の種類
1)表面麻酔法 2)浸潤麻酔法 3)伝達麻酔法
2 局所麻酔に使用する器具
1)注射器 2)局所麻酔薬 3)注射針
3 局所麻酔の注意点
1)小児における局所麻酔薬の安全性 2)局所麻酔時の注意点
3)局所麻酔時の偶発症
第9章 乳歯・幼若永久歯の歯冠修復
1 乳歯の歯冠修復(朝田芳信,守安克也)
1)患児および保護者への説明 2)器材の準備
2 臨床における治療の流れ
3 窩洞形成の実施
1)コンポジットレジン修復
2)インレー修復(齊藤正人,大友麻衣子)
3)乳歯用既製金属冠(乳歯冠)修復
4)コンポジットレジン冠(クラウンフォーム)による修復
4 幼若永久歯の歯冠修復(コンポジットレジン修復)(朝田芳信,守安克也)
1)各種修復法の適応症 2)前歯部のコンポジットレジン修復
3)臼歯部のコンポジットレジン修復
第10章 乳歯・幼若永久歯の歯内療法(藤田優子,牧 憲司)
1 小児の歯内療法
1)歯髄疾患および根尖性歯周炎の診察と検査
2)歯内療法に際して留意すべき乳歯および幼若永久歯の特徴
3)歯髄疾患および根尖性歯周炎と歯内療法
2 乳歯の歯内療法
1)歯髄鎮静法 2)間接覆髄法 3)直接覆髄法
4)暫間的間接覆髄法 5)生活歯髄切断法
6)抜髄法および感染根管治療法
3 幼若永久歯の歯内療法
1)間接覆髄法 2)直接覆髄法 3)暫間的間接覆髄法
4)生活歯髄切断法 5)抜髄法および感染根管治療法
第11章 外科処置(有田憲司,原田京子)
1 乳歯の抜去
1)医療面接,診察,検査および診断 2)適応症・禁忌症
3)乳歯の抜去 4)小児や保護者への注意
2 上顎正中埋伏過剰歯の抜歯
1)エックス線診断 2)抜歯時期 3)抜歯の留意点
3 小帯異常の処置
1)上唇小帯の異常 2)舌小帯の異常
4 粘液嚢胞の処置
5 埋伏歯および濾胞性歯嚢胞(含歯性嚢胞)の処置
1)埋伏歯 2)濾胞性歯嚢胞(含歯性嚢胞)
第12章 歯の外傷(本川 渉,馬場篤子)
1 外傷の診察,検査
1)医療面接 2)臨床的検査 3)エックス線検査
2 乳歯の外傷
1)歯冠破折 2)歯根破折 3)振盪 4)脱臼
3 永久歯の外傷
1)歯冠破折 2)歯根破折 3)振盪 4)脱臼
第13章 咬合誘導
1 症状に応じた咬合誘導(田中光郎,齋藤 亮)
1)乳前歯舌側への後継永久歯の萌出 2)正中離開
3)第一大臼歯の近心移動 4)歯列弓の狭窄
5)ディスクレパンシー 6)低位乳歯 7)少数歯の位置異常
8)前歯部の反対咬合 9)早期接触 10)永久前歯の埋伏
2 口腔習癖の除去,筋機能訓練法(田村康夫,飯沼光生)
1)適応症 2)処置法(除去法)
3 整形力による早期治療
1)適応症 2)処置の実際
第14章 顎関節症(スプリントの製作法)(田村康夫,飯沼光生)
1 スプリントの目的と種類
2 スタビライゼーションスプリントの製作
1)咬合採得 2)作業用模型とサベイング
3)スプリント外形線の記入 4)咬合器装着
5)アンダーカット部のリリーフと維持装置 6)ワックスアップ
7)加熱重合・研磨・調整 8)口腔内への試適と咬合チェック
参考 顎関節症の概念と新しい病態分類
第15章 小児の顎運動(早ア治明,齋藤一誠)
1 顎運動にかかわる筋
1)咀嚼筋 2)開口筋 3)舌,口唇,口輪筋,頬筋など
2 乳幼児からの摂食様式の変化
1)乳児期 2)離乳期 3)咀嚼確立期
3 顎運動の解析
1)下顎運動の種類 2)成長発達にともなう下顎運動の変化
3)咬合誘導による歯列形態の改善にともなう下顎運動の変化
4 小児の顎運動計測の留意点
第16章 障害児の歯科治療(白川哲夫)
1 障害児の歯科医療の困難性
2 知的障害
3 Down症侯群
1)口腔所見 2)歯科治療上の留意点
4 脳性麻痺
1)原因 2)口腔所見 3)歯科治療上の留意点
5 自閉スペクトラム症
1)原因 2)口腔所見 3)歯科治療上の留意点
6 注意欠如・多動症
1)原因 2)口腔所見 3)歯科治療上の留意点
7 てんかん
1)口腔所見 2)歯科治療上の留意点
第17章 全身疾患を有する小児の歯科治療(前田隆秀)
1 歯科治療上の注意点
1)遺伝性疾患 2)感染症
3)内分泌疾患/甲状腺機能低下症(クレチン症) 4)血液・造血器疾患
5)代謝性疾患/糖尿病 6)腎疾患/ネフローゼ症候群
7)循環器疾患/先天性心疾患
2 止血法
1)全身療法による止血法 2)局所療法による止血法
付シーネの製作法
第18章 リコール(齊藤正人,廣瀬弥奈)
1 小児歯科における検診と健診の相違
1)検診の診察項目 2)健診の診察項目
2 定期健診の意義
3 定期健診の時期と間隔
4 リコールの方法
5 定期健診時の資料
1)健診用紙:診療録 2)エックス線写真 3)写真撮影
4)口腔内模型 5)口腔衛生指導用資料 6)全身的資料
第19章 医療安全(尾崎正雄)
1 医療安全の考え方
2 用語の定義
1)ヒヤリハット(ニアミス) 2)インシデント 3)アクシデント
4)リスクマネジメント
3 事故発生時の対応
1)救命・救急処置の最優先
4 医療事故の事例とその対応法
1)救命・救急処置 2)局所麻酔事故 3)誤飲,誤嚥への処置
4)院内感染防止対策
Part III 症例編
(木本茂成)
1 齲蝕
2 咬合誘導
参考文献 索引








