やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

CLEFT PALATE SPEECH 3rd editionの日本語版について
 人間の社会的生存に必須の言語が障害された場合,これにどのように対処すべきかは古くから教育や福祉の立場から検討されてきていたが,医療の立場からも診断・検査・治療という概念を導入し,これらを総合した言語病理学(Speech Pathology)を誕生させたのが米国アイオワ大学であることは周知のとおりである.
 とくにアイオワ大学では1965年から1985年にかけて,頭頚部外科部門(顎顔面外科,形成外科,耳鼻咽喉科を含む)と言語病理学部門およびダウズ顎顔面発育研究所の共同による国策的プロジェクト「口蓋裂治療における手術と言語および顎顔面の成長発育」に関する総合的研究が推進され,今日の口蓋裂治療と研究の先導的拠点としての役割を担ってきた.こうした経緯からCleft Palate Speech(口蓋裂言語)に関しては,「CLEFT PALATE and COMMUNICATION」(by Spriestersbach and Sherman1968)と題してその第1版が上梓されている.ついで,その第2版ならびに改訂版として「CLEFT PALATE SPEECH」(by Betty Jane McWilliams,Hugh Morris,and Ralph Shelton,1984)が刊行されたが,その日本語版「口蓋裂言語障害の病理・検査・診断」は,わが国でも口蓋裂言語障害のテキストおよび臨床的研究のデータベースとして広く利用されてきている.
 本書は「CLEFT PALATE SPEECH」第3版として2001年に,新時代におけるこの分野への専門書として刊行されたものである.著者らは,第1版および第2版の著者であるアイオワ大学名誉教授SpriestersbachとHughlett Morrisに連なる現役の言語病理学者である.Peterson-FalzoneはUniv.of California San Francisco,Hardin-JonesはIndiana Univ.School of Med.,Michael KarnellはUniv.of Iowaにおいて言語病理学を担当するのみならず臨床家としてもこの分野の国際的権威であり,1976〜1984年に私が過ごしたアイオワ大学での研究仲間でもあった.
 本書は言語病理学を専攻する者には必携の専門的テキストであるが,とくに言語聴覚士,大学院レベルでの研究者,口蓋裂臨床家にとっては最新かつ総合的なデータベースとなるものである.
 日本語版第2版(原著第3版)の発刊にあたり,各章に応じたわが国の専門家を翻訳陣に配置したが,多忙にもかかわらず快くご協力賜り感謝している.用語の統一などの面において訳者代表である和田が一部加筆したが,不備があるとすればすべて私の不徳のいたすところである.
 本書は第1版と同様に医歯薬出版株式会社の温かいご支援を頂き,多大なご尽力を賜りました.ここに深く感謝申し上げます.
 2005年11月
 和田 健

序文
 Betty Jane McWilliams,Hughlett L.Morris,Ralph L.Shelton Jr.らは,言語病理学を専攻する学生および大学院生の教科書および参考書としてCLEFT PALATE SPEECH(第2版)を編集した.この分野の若い専攻者にとって,読みやすく,理解されやすい本で,さらにわかりやすい図表をどのように組み入れるかということに大変苦心された.第3版を担うことになった私たちにとっても同様に多大な工夫を要した.本書の第1版から第3版までの16年間で,学術資料は驚くほどに増加した.紙や鉛筆で図書館の蔵書から科学情報を写し取ったころから,今や世界中のおびただしいほどの学術雑誌や情報資料を瞬時に電子的に入手できる時代となった.原版を改訂するということは,こうした新しい学術情報をどのように入れ替え,組み込んでいくかというきびしい選択に対処することであった.
 本書に含まれている学術情報が,ある程度,時の経過とともにその鮮度を落とすことは仕方がない.私たちは読者に対して,過去の情報と新しい知見に基づく情報をどのように評価するかということについて,その見方が示せるように心がけた.過去の情報でも依然として有益なものがあり,他方ではすでに無益になったものもあり,私たちはできるだけその相違を示すようにした.しかしながら,新しい“資料”であると判断したり,種々の見解に応じて資料を見極めることは,臨床家にとっても研究者にとってもむずかしいことである.そうでなければ,たとえ専門家であっても患者に無用な負担をかけてしまうことになる.私たちはいずれも臨床家として完璧ではない.私たちが経験した誤りを繰り返さないよう,本書が新進気鋭の臨床家のお役に立てれば幸いである.
 Sally J.Peterson-Falzone,Ph.D.
 Mary A.Hardin-Jones,Ph.D.
 Michael P.Karnell,Ph.D.

謝辞
 Sally Peterson-Falzoneから
 私の夫であるNick Falzoneは本書“CLEFT PALATE SPEECH“の改訂に私が前向きに対処するよう熱心に勧め,ほとんどの時間がこの取り組みに費やされたとしても結構ではないかと申してくれました.そのとおり,彼は何ら不満を漏らすこともなく,私がいらいらしたときでもじっと受け止めてくれました.(私が初めて彼に出会ったとき,“先天異常と言語病理”について一生懸命話したことを思い出します.彼はそれをじっと聞いていて,“むずかしいことをそんなふうに情熱をこめて語ることは素晴らしいことだ”と申してくれました)彼がこれまでまったく知らなかったことを瞬時に理解してくれたことは印象的であり,そのことは25年後の現在もなお心のなかにあります.
 私が勤務するCenter for Craniofacial Anomalies at the University of California(カリフォルニア大学頭部顔面異常治療センター,San Francisco)の同僚からもこの改訂作業に携わっている間,惜しみない協力を頂きました.Dr.Karin Vargervikには歯科的治療に関する章について協力願いました.その他の同僚(Anne Boekelheide,Alison Winder,Judith Waskow,Bill Hoffman,Ilse Sauerwald)も,新しい写真などを入手したり適切に配置して,私の作業が円滑に進むよう配慮してくれました.
 Mosby社の編集担当であるChristie HartとJohn Schreferの両氏は,改訂作業が順調にはかどるよういろいろと尽力されました.本書がこうした方々の貢献に報いるよう質的に高いものであることを願っています.
 私はまずMike KarnellとMary Hardin-Jonesに,本書の3分の2の部分について担当されるよう依頼しました.ご両人とも,多忙な教育,臨床および研究や多くの執筆依頼を抱えているにもかかわらず快諾してくれました.彼らはそれをきちんとやり遂げました.そうした彼らが大好きです.ご両人が果たされた貢献がどれだけこの分野で重要なことであるかは学生や同僚の方々はすでにご承知だと思いますし,今後も理解されていくことだと思います.
 専門分野のみならず他の多くの分野の方々から私は多くのことを教わってきました.私たちにとって大切なHughlett L.Morrisは別にして,あと2人の重要な方々はもうこの世におられません.そのうちの1人は米国で初めてCenter for Craniofacial Anomaliesを創設されたSamuel Pruzanskyで,彼がいなかったら私がこの分野で活躍することはなかったでしょう.そして彼の妻Donna Pruzanskyがいなければ,この分野で研究を続けることはできなかったでしょう.彼女は口蓋裂患者の哺乳障害に取り組んだ最初の看護師であり,さらには“nurturer(養育者)”という言葉を身をもって体現化した看護師であるということです.
 最後に,私にとって患者さんとその家族は最高の指導者でした.私たちのセンターを訪れた患者さんたちは,今後訪れてくる患者さんの負担が少しでも軽くなりそうなことをいろいろと教えてくださいました.子供たちのいうことに耳を傾ければ,しなければならないことのすべてがわかる日がくるはずだと,私はいつも思っています.

Mary Hardin-Jonesから
 このような作業は往々にして周囲の方々の犠牲的な協力があって達成されます.かつては助力を必要とした方々でも,いずれはその助けがなくてもやっていけるようになるものです.本来の仕事を留守にしたり(いたとしても!),あまり熱心にできなかったような事態にも耐えながら,惜しみない協力を頂いた同僚や友人に心から感謝します.たくさんのことを教えてくれた子供たちClarissa,Amanda,Sheena,専念できるよう配慮してくれた多くの仲間に深謝いたします.皆様方から頂いたご教示を心に留めておきます.想像を超えるほどに辛抱し支援していただきましたDavidとKathrynに感謝いたします.

Michael Karnellから
 本書CLEFT PALATE SPEECH第3版の3人の著者の恩師であり友人であるHughlett L.Morrisに特別の謝意を表します.彼のお陰で私たち3人の今日があること,口蓋裂と先天異常を今日のように体系づけることに多大な貢献をされたこと,彼の強力な勧めなくして本書は完成どころか取り組みさえもむずかしかったと思われます.
 これまで“CLEFT PALATE SPEECH”2版を出版し,改版につれてその内容を充実させてきたHughlette L.Morris,Betty Jane McWilliams,Ralph Sheltonらの足跡から本書改訂の方向性が見えてきたように思います.私が担当した章に関してはいえば,誉められなくても,容認はしていただけるものと思います.最も配慮を要する作業のほとんどがSally Peterson-Falzoneによりなされたことを特に記しておきます.Sallyはいつも私たちにとってお手本であり,いろいろなヒントを与えてくれました.しばしば脱線しがちな私たちをうまく導いていただきましたことに感謝します.
 私の妻Lucy Hynds Karnellと子供たちJessica(14歳),Cohen(9歳)に感謝します.こうした家族のお陰で私はいつも幸福でした.
 日本語版について
 序文
 謝辞
第1章 唇裂と口蓋裂
 用語の解説
 裂型
  唇裂
  口蓋裂
  二次口蓋での粘膜下口蓋裂
  まれな顔面裂の諸型
  随伴する外表奇形
 裂異常の発現頻度
  発現頻度の推定
  裂型および性別での発現頻度
  人種における発現頻度
  裂異常の発現頻度は変動するのか?
  小括
  裂異常の再発危険率
 裂異常の形成
  正常な胎芽期での器官発生
  裂異常の発生
 どのようにして裂異常は生じるか(裂異常の病因)
  裂異常の病因学
  裂異常に関連する要因
第2章 複合裂異常・奇形障害
 複合裂異常・奇形障害の学習指針
 Van der Woude症候群
 Robin Sequence
 Stickler症候群
 Velocardiofacial(VCF) 症候群
 顔面半側異形成症,眼・耳・脊椎異形成症
 下顎顔面異形成症
 下顎顔面異形成症に類似した症候群
  Nager症候群(軸前四肢顔面異形成症)
  四肢顔面異形成症の所見を呈するその他の症候群
 欠指-外胚葉異形成-裂異常症候群
 頭蓋顔面骨の早期癒合を呈する症候群
  頭蓋顔面骨の早期癒合の定義
  Apert症候群(尖頭合指症,Type I)
  Crouzon症候群(頭蓋顔面異形成症)
  Pfeiffer症候群
  Saethre-Chotzen症候群
 複合裂奇形障害に対する手術に関すること
第3章 鼻咽腔閉鎖機能の生理と解剖
 鼻咽腔閉鎖機構の解剖
  軟口蓋と咽頭の筋
  軟口蓋運動で隆起を形成する筋群
 鼻咽腔の運動神経支配
 鼻咽腔の感覚神経支配
 鼻咽腔閉鎖の生理
  発音時の軟口蓋運動
  咽頭壁の運動
  咽頭後壁の運動とパッサバント隆起
  鼻咽腔閉鎖機能に関する概論
第4章 唇裂および口蓋裂の外科的治療
 用語の手引き(手術に関する専門用語)
 唇裂手術と口蓋裂手術に対する取り組み
 唇裂手術
  唇裂手術の目標
  唇裂手術の施行時期
  口唇と外鼻に対する口唇裂一次手術
  口唇と外鼻の二次手術
  唇裂手術と言語
 口蓋裂手術
  口蓋裂手術の目標
  口蓋裂手術の施行時期
  一次軟口蓋形成手術(目的に沿った種々の手術時期)
  初回口蓋形成術の術式
  口蓋裂手術法と言語成績との関係
  口蓋裂手術時期・方法と顎顔面の成長発育との関係
  乳幼児期における顎裂手術:骨膜弁法,一次顎裂部骨移植術
  二次顎裂部骨移植術
  残遺孔(鼻口腔瘻)
 粘膜下口蓋裂と口蓋裂のない鼻咽腔閉鎖機能不全症に対する手術
 口蓋裂患者に対する顎顔面の外科的治療
  中顔面(上顎骨)の前方移動術
  骨延長術
第5章 唇裂および口蓋裂患者の歯科的治療
 正常歯列の発達
  正常な歯の萌出
  上下顎の咬合関係
  開咬に関する補遺
 唇裂口蓋裂における歯の萌出と咬合
  歯の奇形
  不正咬合
  歯と咬合が言語に及ぼす影響
 小児発達期における歯科的問題と治療
  出生後,数カ月の治療内容
  矯正歯科治療(乳歯および混合歯列の早期)
  矯正歯科治療(混合歯列の後期)
  矯正歯科治療(10代から成人にかけて)
 補綴的治療
  残遺孔(鼻口腔瘻)の閉鎖
  未手術口蓋裂に対する閉鎖床
  歯の欠如部位に対する補綴的対処
  補綴的治療に対する補遺
第6章 口蓋裂および頭蓋顔面先天異常における聴力障害
 鼻咽腔閉鎖運動と中耳の関係
 口蓋裂患者における難聴のタイプと程度
 乳幼児期における口蓋裂患児の滲出性中耳炎
  耳疾患の発現頻度に影響を及ぼす要因
 聴覚器官の先天的異常
 今日の耳科的治療のあり方
第7章 口蓋裂とコミュニケーション障害
 口蓋裂と発話障害
  共鳴(Resonance)
  構音(Articulation)
  発話障害に関連する要因
  声の障害
 言語
  語彙と文の構造
  社会的なコミュニケーション能力
  中耳炎と言語発達
 要約
第8章 非裂性(口蓋裂のない)の鼻咽腔閉鎖機能不全
 複合的要因について考慮すべきこと
 鼻咽腔閉鎖機能の制御に関する器質的要素
  骨格構成
  軟組織構成
 神経学的障害による鼻咽腔閉鎖機能不全
  “孤立性”の神経学的障害による鼻咽腔閉鎖機能不全
  運動性構音障害における鼻咽腔閉鎖機能不全
  先行における鼻咽腔閉鎖機能不全
  他の病態における鼻咽腔閉鎖機能不全
 原因不明もしくは異質性の鼻咽腔閉鎖機能不全
  吹奏楽器奏者での強圧性鼻咽腔閉鎖機能不全
  特定音素での鼻漏出
第9章 口蓋裂言語障害の評価
 病歴
  手術歴
  医学的既往歴
  言語指導
  裂異常と言語に関する親の懸念
 初期のコミュニケーション行動の評価
 発話における諸問題の評価
  評価用のプロトコール
  会話のサンプル
  構音検査
  口蓋裂の構音障害
  構音の分析
  共鳴の臨床的評価
  被刺激性検査
  口腔・顎・顔面の診査
 声の評価
  喉頭の診査
 言語について
  心理社会的/環境的要因について
  発達評価
  言語評価
  聴力
 聴覚的判定の信頼性について
  構音検査
  尺度評価
 治療計画の設定
  歯列不正について
  鼻咽腔閉鎖機能不全:手術,言語治療,両者とも必要か
  鼻咽腔閉鎖機能の客観的評価についての紹介
 要約
第10章 分析機器による鼻咽腔閉鎖機能の評価
 放射線
 X線映画とX線ビデオ
  頭位固定装置(Head Positioners)
  明瞭な画像のための材料(Contrast Materials)
  計測方法(Measurement Techniques)
  解像度(Image Resolution)
 内視鏡(Endoscopy)
 空気力学的検査
  鼻咽腔最小狭窄部における小孔の面積の計測
  空気力学的手法による鼻咽腔閉鎖機能の分類と計測に影響する要素
  空気力学的計測に関する注意
  他の空気力学的検査法
  鼻道断面積と口呼吸の計測
 ナゾメータ(Nasometer)
 アクセレロメータ(Accelerometer)
 スペクトログラフ(Spectrograph)
 フォトディテクション(Photodetection: 光量計測法)
 筋電図
 アコウスティックリノメトリ(Acoustic Rhinometry)
 エレクトロパラトグラフィ(Electropalatography: 電気的口蓋図)
 各種検査装置による測定値の相互関係
  放射線学的方法と空気力学的方法
  放射線学的方法と鼻咽腔内視鏡
  放射線学的方法と光量計測法
  光量計測法と鼻咽腔内視鏡
  空気力学的方法とTONAR
  光量計測法とナゾメータ
 考察と要約
第11章 鼻咽腔閉鎖機能不全と構音,共鳴,発声
 “鼻咽腔閉鎖機能不全症”に関する用語について
 “Velopharyngeal Inadequacy”の分類
 境界域にある鼻咽腔閉鎖機能不全症
  生理学的検討(Physiology)
  空気力学的計測値(Aerodynamic Measures)
  鼻音性値(Nasalance)
  開鼻声(Hypernasality)
  可聴性の鼻雑音(Audible Nasal Emission)
  構音と語音明瞭度(Articulation and Intelligibility)
  嗄声(Hoarseness)
 重度の鼻咽腔閉鎖機能不全症(Severe Velopharyngeal Inadequacy)
  生理学的背景(Physiology)
  空力学的計測(Aerodynamic Measures)
  鼻音性値(Nasalance)
  開鼻声(Hypernasality)
  可聴性の鼻雑音(Audible Nasal Emission)
  構音と語音明瞭度(Articulation and Intelligibility)
  嗄声(Hoarseness)
 まとめ
第12章 音声言語障害の治療
 早期の言語治療計画
 構音-音韻に関する直接的治療
  子音の発達の遅れ
  咬合の異常と音の歪み
  音素特異的な呼気の鼻腔漏出
  代償構音
  成人(年長者)での治療
  エレクトロパラトグラフ(Electropalatography)
 境界域にある鼻咽腔閉鎖機能不全での開鼻声と鼻腔漏出の改善
  古典的な対処法
  音声環境についての治療方針
 鼻咽腔閉鎖機能不全患者に対する治療
 二次的手術(咽頭弁移植術)と言語治療
 構音障害と鼻腔共鳴異常に対する治療効果
  まとめ
 鼻咽腔閉鎖機能の改善策
  筋機能訓練
  CPAPによる訓練療法
  吹く訓練
  フィードバック療法
  考察
 まとめ
第13章 鼻咽腔閉鎖機能不全に対する二次的治療
 鼻咽腔閉鎖機能不全に対する手術的治療
  軟口蓋の延長術
  咽頭弁移植術
  咽頭壁での膨隆と咽頭形成術
  咽頭形成術
 鼻咽腔閉鎖機能不全に対する保存的治療法
  スピーチエイド
  軟口蓋挙上装置
  特集:発音訓練装置としての発音補整装置(軟口蓋挙上と口蓋閉鎖)
第14章 心理社会的ならびに教育的課題
 新たな挑戦:口蓋裂患児誕生の予知
 患児と親の関係
  初期的反応について
  初期における対処について
  親子の絆
  幼児の発達
 幼児と両親
 就学前期
 学童期
  知能,学習障害,学業成績
  自己概念
  性格,行動,社会関係
 思春期の重要性
 成人患者について
 予防と治療

 和文索引
 欧文索引