第4版の序
本書は,歯科薬理学の標準的な教科書として昭和54年に初版が発行され,その後,昭和64年に第2版,平成10年に第3版と全面的な改訂が行われてきた.この間,多くの歯学部の学生諸君から好評をもって迎えられたことは,編集に携わったものとして大きな喜びとするところである.
歯科薬理学は歯科医学における生命科学と歯科医療を連結する学問分野として,進歩発展を遂げてきた.最近では,これまで臨床適用されていた薬物が副作用のために使用中止となったり,また多くの新規薬物の登場などによって薬物情報に混乱を生じている.また歯科臨床も,齲蝕予防の進展による齲蝕の減少,高齢者や全身性疾患を伴う患者の増加などに対応して大きく変化しつつあり,21 世紀の歯科医療においては,従来にも増して全身管理の知識を深めることが,歯科医師に対して強く求められている.
常に時代の要請に沿うべく,従来から改訂を重ねてきた本書も第3版の発行以来すでに7年を経過した.この7年間に,歯科医学教育の面では「歯科医学教授要綱」の大改訂ならびに「歯科医師国家試験出題基準」の4回目の改訂が行われた.また,平成 13年3月に提出された「医学・歯学教育の在り方に関する調査研究協力者会議」の報告に基づいて,モデル・コア・カリキュラムの設定ならびに CBT試験が平成17年度から実施される予定となっている.
今般,これらの教育環境の変化に対応しつつ,また学問の進歩に合わせて本書を改訂すべく,第4版の編集を企画した.歯学部学生の標準的な教科書の改訂という基本の下に,より多くの学生諸君に理解しやすく,また講義を担当される諸先生方にとっても使いやすくするという視点で合議し,その結果,分担執筆者も大幅に入れ替えて,本書を完成するに至った次第である.
第4版では,各章での最新情報を導入することに加えて,二つの新しい章「ゲノム薬理」,「組織再生と薬物」を設けた.同時に,文章の簡略化,図表の整理などを行った.薬物の化学構造は,薬理作用の説明に必要なときに記載し,一般の薬物では代表的なもののみを記載することとした.収載薬物については,実験薬理学に関する代表的薬物は積極的に収載したが,特に臨床に使われる薬物については,現在わが国で実際に臨床適用されている薬物を中心に収載した.このため,旧版に収載されていても,副作用などの問題のために現在使用されていない薬物の多くは,第4版では除外されているので,この点にも十分に注意を払っていただきたい.
このたび上梓された第4版 現代歯科薬理学が,当代の信頼するに足る教科書として,先生方や学生諸君の座右に置かれることを切に願う次第である.
平成17年8月吉日
編集委員 小椋秀亮
加藤有三
篠田 壽
大谷啓一
第3版の序
本書は,主として歯科大学・歯学部の学生を対象とする薬理学・歯科薬理学の教科書として 1979年8月に初版を刊行して以来5刷を重ねたが,斯学の進歩,発展をふまえて1989年には内容を一新した第2版を刊行した.その後 1990年11月には第2刷増補版を,また 1995年3月には第5刷増補版を刊行してきたが,この第2版の発刊から9年を経て,このたびさらに内容をいっそう充実させた第3版を刊行するはこびとなった.
この第3版の特色は,まず,平成6年(1994)に改訂された『歯科大学学長会議/歯科医学教授要綱,歯科薬理学』の教授項目に準拠したかたちで編集されていることと,平成8年(1996)4 月に公布された第十三改正日本薬局方に基づいて薬物名を原則的に統一した点である.次に,この約10年間における薬理学・歯科薬理学領域における目覚ましい発展の成果に対応して,各専門領域から新しい分担執筆者に加わっていただき,また従来からの執筆者の分担領域を一部変更し,さらに歯科臨床的視点からの解説も加えられたことである.
本書の初版以来20年になろうとするこの時期に,書名にふさわしい現代性を維持した第3版を世に送り出すことができたのは,執筆者各位の努力の賜であり,編集責任者として厚く感謝申し上げる次第である.編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点があると思われる.この第3版を基として,今後ともより斬新な,より内容の充実した教科書に育てていきたいと考えている.
初版の“はしがき”にも記したように,本書の内容はおおむねそれぞれの専門分野にしたがって分担執筆されているので,多少の精粗と不平等があり,学生諸君にとってはいささか難解なものとして受け取られるところがあるかもしれない.特に小活字の部分は,学生諸君には詳しすぎる内容や他の学科でも学ぶ事柄などが記されており,その部分はとばして読んでもよいということではないが,省いても全体の意味は通じるようにしてある.これらの点は講義を行うに当たって,本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
なお,前回第2版までの編集責任者の1人であった小倉保己/東北大学名誉教授は現在石巻専修大学学長職を務めておられるが,現職がきわめて多忙であることから,今回の第3版の編集責任者を辞退された.たいへん残念ではあるが,まことにやむをえないことと判断して,今回から編集責任者が交代することになった.小倉保己氏の該博な知識と本書への情熱が,これまでの本書の刊行を支えてきた大きな力であったことに思いを至し,ここに同氏に対して深甚なる謝意を表する次第である.
1998年3月
編集責任者 小椋秀亮
加藤有三
篠田 壽
第2版の序
現代歯科薬理学の初版は 1979年8月に発刊された.それから10年を経て,ここに第2版が刊行されることになった.
この第2版の内容は,昭和59年改訂の歯学教授要綱(歯科大学学長会議 歯学教授要綱改訂委員会)に掲げられている歯科薬理学教授要綱の教授項目に準拠したかたちで編集されたものである.また昭和 61年6月に第十一改正日本薬局方が公布されたので,これに基づいて薬物名を統一した点,および現在厚生省において進められている歯科口腔用剤の再評価が従来臨床で使用されてきた多くの歯科用医薬品に及んできたので,その再評価結果を取り入れて編集作業が行われている点も第2版の特色といえる.第2版は初版と比べてオータコイド,救急用薬剤,ホルモン,ビタミンなどの多くの新項目が追加されており,またその内容も全体として一新され,充実したものとなった.これはこの10年間の薬理学・歯科薬理学領域におけるめざましい発展の成果をふまえた各分担執筆者各位の努力の賜であり,編集責任者として感謝申し上げる次第である.
このたび上梓のはこびとなった現代歯科薬理学第2版は,将来新たに改版されて行くものの原型ともなるべきものである.編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点があることと思われる.本書を基として今後より斬新な,より内容の充実した教科書に育てあげたいと考えている.
初版の“はしがき”にも記したように,本書の内容は,概ねそれぞれの専門分野にしたがって分担執筆されており,現代の歯科薬理学の水準が把握できるように編集されている.このため,学生諸君にとってはいささか難解なものとして受け取られるかもしれない.この点は講義を行うにあたって本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
1989年5月
編集責任者 小椋秀亮
小倉保己
はしがき
近年,歯学の臨床分野は拡大・分化の一途をたどり,薬物を医療に利用する機会も多くなるにつれて,歯科医師の薬物治療に対する関心も急速にたかまってきた.今後も歯学領域における各種の疾患に関する研究が進展するにつれて,歯科臨床における薬物の重要性はますます増大してゆくであろうと思われる.その意味でも,歯学部における薬理学の教育は,一層の充実を期すべく努めることが必要である.
上記の目的を達成するためにも,また歯学領域の薬理学の講義をより充実させ,より効率的に運用するためにも,教科書の編纂は目下の急務であると考え,同学の士の賛同を得て本書の刊行を企図した.
薬理学の範囲は広く,さらに歯科専用薬剤を含む歯科薬理学の内容は膨大なものである.そこで本書においては,昭和42年改訂歯科大学学長会議,歯学教育問題調査会編“歯科薬理学教授要綱“(これは主として歯科臨床で繁用される薬物に関するもの)ならびに昭和48年,全国歯科大学・歯学部の薬理学講座担当教官の合意によって補訂した“歯科薬理学教授要綱”に準拠して一応の内容項目の選定を行った.これはあくまでも便宜上のことであり,歯科薬理学の進歩に対応して本書にとりあげた項目が将来改訂されていくことは言うまでもない.
本書の内容は,それぞれの専門分野にしたがって分担執筆されており,現代の歯科薬理学の水準が把握されるように工夫されている.このため,学生諸君にはやや難解なものとして受取られるかもしれない.この点は,講義を行うにあたって,本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点なしとしない.また,本書の刊行準備にとりかかってから発刊に至るまでに,分担執筆による諸般の事情により長年月を経ることになった.したがって,本書の内容は必ずしも各執筆者の意に満ちたものばかりとは言えないところもあろうが,その点も編集責任者の責である.今後できるだけ早い機会に補訂を行い,さらに改訂を重ねつつ,本書をより斬新な,より充実した教科書に育てあげたいと考えている.歯科医学の関係機関はもとより,医学領域の方々にも本書が利用されるならば,編集責任者として望外の喜びである.
本書の刊行にあたり,歯学における薬理学教育の大先達,日本学士院会員,東京医科歯科大学名誉教授,昭和大学歯学部長,岡田正弘先生の序文を賜わったことに深く感謝の意を表するとともに,厚く御礼申し上げる次第である.
1979年8月
編集責任者 小椋秀亮
小倉保己
本書は,歯科薬理学の標準的な教科書として昭和54年に初版が発行され,その後,昭和64年に第2版,平成10年に第3版と全面的な改訂が行われてきた.この間,多くの歯学部の学生諸君から好評をもって迎えられたことは,編集に携わったものとして大きな喜びとするところである.
歯科薬理学は歯科医学における生命科学と歯科医療を連結する学問分野として,進歩発展を遂げてきた.最近では,これまで臨床適用されていた薬物が副作用のために使用中止となったり,また多くの新規薬物の登場などによって薬物情報に混乱を生じている.また歯科臨床も,齲蝕予防の進展による齲蝕の減少,高齢者や全身性疾患を伴う患者の増加などに対応して大きく変化しつつあり,21 世紀の歯科医療においては,従来にも増して全身管理の知識を深めることが,歯科医師に対して強く求められている.
常に時代の要請に沿うべく,従来から改訂を重ねてきた本書も第3版の発行以来すでに7年を経過した.この7年間に,歯科医学教育の面では「歯科医学教授要綱」の大改訂ならびに「歯科医師国家試験出題基準」の4回目の改訂が行われた.また,平成 13年3月に提出された「医学・歯学教育の在り方に関する調査研究協力者会議」の報告に基づいて,モデル・コア・カリキュラムの設定ならびに CBT試験が平成17年度から実施される予定となっている.
今般,これらの教育環境の変化に対応しつつ,また学問の進歩に合わせて本書を改訂すべく,第4版の編集を企画した.歯学部学生の標準的な教科書の改訂という基本の下に,より多くの学生諸君に理解しやすく,また講義を担当される諸先生方にとっても使いやすくするという視点で合議し,その結果,分担執筆者も大幅に入れ替えて,本書を完成するに至った次第である.
第4版では,各章での最新情報を導入することに加えて,二つの新しい章「ゲノム薬理」,「組織再生と薬物」を設けた.同時に,文章の簡略化,図表の整理などを行った.薬物の化学構造は,薬理作用の説明に必要なときに記載し,一般の薬物では代表的なもののみを記載することとした.収載薬物については,実験薬理学に関する代表的薬物は積極的に収載したが,特に臨床に使われる薬物については,現在わが国で実際に臨床適用されている薬物を中心に収載した.このため,旧版に収載されていても,副作用などの問題のために現在使用されていない薬物の多くは,第4版では除外されているので,この点にも十分に注意を払っていただきたい.
このたび上梓された第4版 現代歯科薬理学が,当代の信頼するに足る教科書として,先生方や学生諸君の座右に置かれることを切に願う次第である.
平成17年8月吉日
編集委員 小椋秀亮
加藤有三
篠田 壽
大谷啓一
第3版の序
本書は,主として歯科大学・歯学部の学生を対象とする薬理学・歯科薬理学の教科書として 1979年8月に初版を刊行して以来5刷を重ねたが,斯学の進歩,発展をふまえて1989年には内容を一新した第2版を刊行した.その後 1990年11月には第2刷増補版を,また 1995年3月には第5刷増補版を刊行してきたが,この第2版の発刊から9年を経て,このたびさらに内容をいっそう充実させた第3版を刊行するはこびとなった.
この第3版の特色は,まず,平成6年(1994)に改訂された『歯科大学学長会議/歯科医学教授要綱,歯科薬理学』の教授項目に準拠したかたちで編集されていることと,平成8年(1996)4 月に公布された第十三改正日本薬局方に基づいて薬物名を原則的に統一した点である.次に,この約10年間における薬理学・歯科薬理学領域における目覚ましい発展の成果に対応して,各専門領域から新しい分担執筆者に加わっていただき,また従来からの執筆者の分担領域を一部変更し,さらに歯科臨床的視点からの解説も加えられたことである.
本書の初版以来20年になろうとするこの時期に,書名にふさわしい現代性を維持した第3版を世に送り出すことができたのは,執筆者各位の努力の賜であり,編集責任者として厚く感謝申し上げる次第である.編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点があると思われる.この第3版を基として,今後ともより斬新な,より内容の充実した教科書に育てていきたいと考えている.
初版の“はしがき”にも記したように,本書の内容はおおむねそれぞれの専門分野にしたがって分担執筆されているので,多少の精粗と不平等があり,学生諸君にとってはいささか難解なものとして受け取られるところがあるかもしれない.特に小活字の部分は,学生諸君には詳しすぎる内容や他の学科でも学ぶ事柄などが記されており,その部分はとばして読んでもよいということではないが,省いても全体の意味は通じるようにしてある.これらの点は講義を行うに当たって,本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
なお,前回第2版までの編集責任者の1人であった小倉保己/東北大学名誉教授は現在石巻専修大学学長職を務めておられるが,現職がきわめて多忙であることから,今回の第3版の編集責任者を辞退された.たいへん残念ではあるが,まことにやむをえないことと判断して,今回から編集責任者が交代することになった.小倉保己氏の該博な知識と本書への情熱が,これまでの本書の刊行を支えてきた大きな力であったことに思いを至し,ここに同氏に対して深甚なる謝意を表する次第である.
1998年3月
編集責任者 小椋秀亮
加藤有三
篠田 壽
第2版の序
現代歯科薬理学の初版は 1979年8月に発刊された.それから10年を経て,ここに第2版が刊行されることになった.
この第2版の内容は,昭和59年改訂の歯学教授要綱(歯科大学学長会議 歯学教授要綱改訂委員会)に掲げられている歯科薬理学教授要綱の教授項目に準拠したかたちで編集されたものである.また昭和 61年6月に第十一改正日本薬局方が公布されたので,これに基づいて薬物名を統一した点,および現在厚生省において進められている歯科口腔用剤の再評価が従来臨床で使用されてきた多くの歯科用医薬品に及んできたので,その再評価結果を取り入れて編集作業が行われている点も第2版の特色といえる.第2版は初版と比べてオータコイド,救急用薬剤,ホルモン,ビタミンなどの多くの新項目が追加されており,またその内容も全体として一新され,充実したものとなった.これはこの10年間の薬理学・歯科薬理学領域におけるめざましい発展の成果をふまえた各分担執筆者各位の努力の賜であり,編集責任者として感謝申し上げる次第である.
このたび上梓のはこびとなった現代歯科薬理学第2版は,将来新たに改版されて行くものの原型ともなるべきものである.編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点があることと思われる.本書を基として今後より斬新な,より内容の充実した教科書に育てあげたいと考えている.
初版の“はしがき”にも記したように,本書の内容は,概ねそれぞれの専門分野にしたがって分担執筆されており,現代の歯科薬理学の水準が把握できるように編集されている.このため,学生諸君にとってはいささか難解なものとして受け取られるかもしれない.この点は講義を行うにあたって本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
1989年5月
編集責任者 小椋秀亮
小倉保己
はしがき
近年,歯学の臨床分野は拡大・分化の一途をたどり,薬物を医療に利用する機会も多くなるにつれて,歯科医師の薬物治療に対する関心も急速にたかまってきた.今後も歯学領域における各種の疾患に関する研究が進展するにつれて,歯科臨床における薬物の重要性はますます増大してゆくであろうと思われる.その意味でも,歯学部における薬理学の教育は,一層の充実を期すべく努めることが必要である.
上記の目的を達成するためにも,また歯学領域の薬理学の講義をより充実させ,より効率的に運用するためにも,教科書の編纂は目下の急務であると考え,同学の士の賛同を得て本書の刊行を企図した.
薬理学の範囲は広く,さらに歯科専用薬剤を含む歯科薬理学の内容は膨大なものである.そこで本書においては,昭和42年改訂歯科大学学長会議,歯学教育問題調査会編“歯科薬理学教授要綱“(これは主として歯科臨床で繁用される薬物に関するもの)ならびに昭和48年,全国歯科大学・歯学部の薬理学講座担当教官の合意によって補訂した“歯科薬理学教授要綱”に準拠して一応の内容項目の選定を行った.これはあくまでも便宜上のことであり,歯科薬理学の進歩に対応して本書にとりあげた項目が将来改訂されていくことは言うまでもない.
本書の内容は,それぞれの専門分野にしたがって分担執筆されており,現代の歯科薬理学の水準が把握されるように工夫されている.このため,学生諸君にはやや難解なものとして受取られるかもしれない.この点は,講義を行うにあたって,本書の活用に十分な配慮をはらうとともに,本書が生きた教科書として利用されることを願うものである.
編集責任者としては,できるかぎり,用語その他に全体としての統一性を維持することに努めたが,なお不備な点なしとしない.また,本書の刊行準備にとりかかってから発刊に至るまでに,分担執筆による諸般の事情により長年月を経ることになった.したがって,本書の内容は必ずしも各執筆者の意に満ちたものばかりとは言えないところもあろうが,その点も編集責任者の責である.今後できるだけ早い機会に補訂を行い,さらに改訂を重ねつつ,本書をより斬新な,より充実した教科書に育てあげたいと考えている.歯科医学の関係機関はもとより,医学領域の方々にも本書が利用されるならば,編集責任者として望外の喜びである.
本書の刊行にあたり,歯学における薬理学教育の大先達,日本学士院会員,東京医科歯科大学名誉教授,昭和大学歯学部長,岡田正弘先生の序文を賜わったことに深く感謝の意を表するとともに,厚く御礼申し上げる次第である.
1979年8月
編集責任者 小椋秀亮
小倉保己
〔薬理学総論〕
1章 薬理学および歯科薬理学序説(小椋秀亮)
I 薬理学の誕生にいたる史的概観
II 薬理学の概念
III 薬理学の領域
IV 歯科薬理学概説
2章 薬理作用(小椋秀亮)
I 薬理作用の様式
II 薬理作用の基本形式
III 薬理作用の分類
IV 薬理作用の機序
V 薬物による疾患治療
3章 用量と薬理作用(千葉元丞)
I 用量-反応関係
II 有効量,中毒量,致死量,ED50 および LD50 の推定,治療係数(安全域)
4章 薬理作用の機序(谷山紘太郎)
I 受容体を介する薬理作用
II 受容体を介さない薬理作用
5章 薬物動態(山田庄司)
I 薬物動態とは
II 生体膜通過様式
III 薬物トランスポータ
IV 薬物の適用方法の種類と特徴
V 吸収過程
VI 分布過程
VII 消失過程
VIII 薬物動態理論
6章 薬物の効果に影響する諸因子(篠田 壽)
I 生体側の因子
II 薬物側の因子あるいは製剤側の因子
III 連用と併用
7章 薬物の連用(大谷啓一)
I 薬物耐性
II 脱感作(脱感受性)
III 薬物依存
IV 薬物の蓄積
8章 薬物の併用と相互作用(藤井 彰・山根潤一)
I 協力作用
II 拮抗作用
III 薬理作用からは予測困難な薬物相互作用
IV その他の薬力学的薬物相互作用
V 薬物動態学的薬物相互作用
9章 薬物の副作用・有害作用(藤井 彰・松本裕子・小椋秀亮)
I 一般的有害作用の分類
II 歯科領域における薬物の副作用・有害作用
III 副作用の予知と回避
10章 医薬品適用上の注意(大谷啓一)
I 妊婦に対する薬物投与
II 授乳婦に対する薬物投与
III 小児に対する薬物投与
IV 高齢者に対する薬物投与
V 全身的疾患を有する患者への薬物投与
11章 薬物と医薬品(土屋文人)
I 医薬品の開発
II 医薬品
III 医薬品の適用と処方せん
IV 医薬品情報
12章 ゲノム薬理(青木和宏)
I ゲノム薬理の基礎
II ゲノム薬理の応用
〔薬理学各論〕
13章 末梢神経系に作用する薬物(谷山紘太郎)
総論
I 末梢神経系の分類
II コリン作動性神経伝達
III アドレナリン作動性神経伝達
各論
IV コリン作動性薬物
V コリン作動性効果遮断薬
VI アドレナリン作動性薬物
VII アドレナリン作動性効果遮断薬
VIII 神経節に作用する薬物
IX 神経節接合部に作用する薬物
14章 中枢神経系に作用する薬物(大井久美子・小野寺憲治・戸苅彰史・筑波隆幸)
I 全身麻酔薬
II アルコール
III 催眠薬および鎮静薬
IV 麻薬性鎮痛薬
V 向精神薬
VI 抗てんかん薬
VII 中枢神経興奮薬
VIII パーキンソン病治療薬
IX 脳循環代謝改善薬
X 抗痴呆薬
15章 オータコイドと関連薬物(加藤有三)
I ヒスタミン
II 抗ヒスタミン薬
III セロトニンとセロトニン拮抗薬
IV 血漿キニン類とキニン作用抑制薬
V エイコサノイド
VI 血小板活性化因子
VII 平滑筋の収縮と弛緩
16章 循環系に作用する薬物(木村智彦)
I 高血圧治療薬
II 心不全治療薬
III 不整脈治療薬
IV 狭心症治療薬
17章 血液および造血臓器に作用する薬物(岡元邦彰)
総論
I 止血-線溶機構
各論
II 止血薬
III 抗凝血薬
IV 抗高脂血症薬
V 貧血に用いられる薬物
18章 体液の平衡に影響する薬物(遠藤 仁)
I 体液の分布と組織
II 腎の構造と機能
III 体液の平衡に影響する薬物
19章 呼吸器系に作用する薬物(大谷啓一)
I 呼吸促進薬
II 鎮咳薬
III 去痰薬
IV 気管支拡張薬
V 気管支喘息治療薬
20章 消化器系に作用する薬物(北村憲治)
総論
I 消化管ホルモン
II 胃酸分泌機構
各論
III 健胃薬・消化薬
IV 潰瘍治療薬
V 制瀉薬・下痢薬
VI 利胆薬,肝疾患治療薬,膵炎治療薬
21章 ホルモンおよびホルモン拮抗薬(戸苅彰史)
総論
I ホルモンとは
II ホルモンの種類と分類
III 視床下部ホルモンと下垂体ホルモン
IV フィードバック調節
各論
V インスリン
VI 甲状腺ホルモン
VII 性ホルモン
VII 副腎皮質ホルモン
22章 ビタミン(鈴木邦明)
総論
I ビタミン概説
各論
II 脂溶性ビタミン
III 水溶性ビタミン
23章 救急用薬剤(海野雅浩)
I 救急時に使用される薬剤
II 救急用薬剤と適応症
〔歯科薬理学各論〕
24章 局所麻酔薬(鈴木邦明)
総論
I 局所麻酔薬の一般的性質
II 基本的化学構造と分類
III 作用点と作用機序
IV 作用部位での有効濃度に影響する因子
V 分布と代謝
VI 全身作用
VII 血管収縮薬の併用
VIII 副作用,有害作用
IX 局所麻酔薬の適用法
各論
X 主なエステル型局所麻酔薬
XI 主なアミド型局所麻酔薬
XII 歯科領域で使用される局所麻酔薬
25章 抗炎症薬および解熱鎮痛薬(加藤有三・李昌一)
総論
I 炎症治療の基本的概念
II 炎症の経過
III 微小循環系の炎症性病理変化
IV 炎症性疼痛と内因性発痛物質
V 歯科における炎症性疼痛の特徴
VI 炎症のケミカルメディエーター
VII サイトカイン
各論
VIII ステロイド性抗炎症薬
IX 非ステロイド性抗炎症薬
X わが国で使用されている酸性非ステロイド性抗炎症薬
XI 塩基性非ステロイド性抗炎症薬
XII 解熱鎮痛薬
XIII 配合鎮痛剤
XIV 非ステロイド性抗炎症薬および解熱鎮痛薬の臨床応用
XV 非ステロイド性抗炎症薬投与時の特別な注意事項
XVI 酵素製剤(消炎酵素薬)
XVII 片頭痛治療薬
XVIII 通風治療薬
26章 抗感染症薬(山本健二)
総論
I 抗感染症薬の基礎的事項
II 抗感染症薬の作用機序
III 耐性獲得の機序
IV 抗感染症薬の生体内分布
V MRSAに対する薬物投与
VI 化学療法剤の副作用
VII 抗感染症薬による副現象
各論
VIII サルファ剤
IX β-ラクタム系抗生物質
X アミノグリコシド系抗生物質
XI マクロライド系抗生物質
XII リンコマイシン系抗生物質
XIII テトラサイクリン系抗生物質
XIV クロラムフェニコール系抗生物質
XV ペプチド系抗生物質
XVI ピリドンカルボン酸系合成抗菌薬
XVII ホスホマイシン
XVIII 抗結核菌薬
XIX 抗真菌薬
XX 抗ウイルス薬
27章 免疫機能に影響する薬物(加藤裕久)
I 免疫および免疫薬理学
II 免疫抑制薬
III 免疫増強薬
IV 抗アレルギー薬
28章 抗悪性腫瘍薬(坂上 宏)
I 癌とは
II 悪性腫瘍の治療法の分類
III 抗悪性腫瘍薬の選択と投与方法
IV 処方の実際
29章 口腔粘膜疾患に用いられる薬物(天笠光雄)
I 薬物の種類と適応
II 各種口腔粘膜疾患に対する治療法および具体的な投薬法
30章 止血に用いられる薬物(岡元邦彰)
I 局所性止血薬
II 全身性止血薬
31章 硬組織(歯・骨)に作用する薬物(篠田 壽)
I カルシウム調節ホルモン
II ビスホスホネート
III フッ化物
IV ビタミンK
V 選択的エストロゲン受容体モジュレーター408
VI 抗痙攣薬
32章 唾液腺に作用する薬物(東城庸介)
総論
I 唾液の生理作用
II 唾液分泌の機序
各論
III 唾液分泌を促進する薬物
IV 唾液分泌を抑制する薬物
V 口腔乾繰症における薬物治療
33章 腐蝕薬および収斂薬(王 宝禮)
I 腐蝕薬
II 収斂薬
34章 重金属拮抗薬(王 宝禮)
I 重金属
II 重金属拮抗薬
III 中毒110番
35章 消毒に用いられる薬物(大谷啓一・黒木賀代子・大住伴子)
総論
I 物理的消毒法と化学的消毒法
II 消毒薬の特色
III 消毒薬の一般的作用機構
IV 消毒作用に及ぼす影響因子
各論
V 重金属とそれらの塩類
VI 酸化剤
VII ハロゲンおよびハロゲン含有化合物
VIII アルコール類
IX アルデヒド類
X フェノールおよびフェノール誘導体
XI 植物性揮発油類,精油類
XII 表面活性剤(界面活性剤)451
XIII 有機色素類
XIV HBVと HIVの消毒
36章 歯内療法に用いられる薬物(須田英明)
I 歯内療法と薬物
II 齲窩消毒薬,歯髄鎮静・鎮痛薬
III 象牙質知覚過敏症治療薬
IV 間接覆髄薬
V 直接覆髄薬
VI 生活断髄薬
VII 歯髄失活(除活)薬
VIII 歯髄乾屍薬
IX 根管清掃薬・根管拡大補助薬
X 根管消毒薬
XI 根管充填薬
37章 歯周治療に用いられる薬物(浦口良治)
I 歯周疾患
II 歯周治療に用いる薬剤
III 歯周治療における薬剤の将来展望
38章 齲蝕予防薬(篠田 壽)
I 齲蝕の発生
II 齲蝕の予防
III フッ化物
IV フッ化物以外の齲蝕予防薬
39章 歯科における再生治療と薬剤(春日井昇平)
I シグナル分子
II 足場
III その他
1章 薬理学および歯科薬理学序説(小椋秀亮)
I 薬理学の誕生にいたる史的概観
II 薬理学の概念
III 薬理学の領域
IV 歯科薬理学概説
2章 薬理作用(小椋秀亮)
I 薬理作用の様式
II 薬理作用の基本形式
III 薬理作用の分類
IV 薬理作用の機序
V 薬物による疾患治療
3章 用量と薬理作用(千葉元丞)
I 用量-反応関係
II 有効量,中毒量,致死量,ED50 および LD50 の推定,治療係数(安全域)
4章 薬理作用の機序(谷山紘太郎)
I 受容体を介する薬理作用
II 受容体を介さない薬理作用
5章 薬物動態(山田庄司)
I 薬物動態とは
II 生体膜通過様式
III 薬物トランスポータ
IV 薬物の適用方法の種類と特徴
V 吸収過程
VI 分布過程
VII 消失過程
VIII 薬物動態理論
6章 薬物の効果に影響する諸因子(篠田 壽)
I 生体側の因子
II 薬物側の因子あるいは製剤側の因子
III 連用と併用
7章 薬物の連用(大谷啓一)
I 薬物耐性
II 脱感作(脱感受性)
III 薬物依存
IV 薬物の蓄積
8章 薬物の併用と相互作用(藤井 彰・山根潤一)
I 協力作用
II 拮抗作用
III 薬理作用からは予測困難な薬物相互作用
IV その他の薬力学的薬物相互作用
V 薬物動態学的薬物相互作用
9章 薬物の副作用・有害作用(藤井 彰・松本裕子・小椋秀亮)
I 一般的有害作用の分類
II 歯科領域における薬物の副作用・有害作用
III 副作用の予知と回避
10章 医薬品適用上の注意(大谷啓一)
I 妊婦に対する薬物投与
II 授乳婦に対する薬物投与
III 小児に対する薬物投与
IV 高齢者に対する薬物投与
V 全身的疾患を有する患者への薬物投与
11章 薬物と医薬品(土屋文人)
I 医薬品の開発
II 医薬品
III 医薬品の適用と処方せん
IV 医薬品情報
12章 ゲノム薬理(青木和宏)
I ゲノム薬理の基礎
II ゲノム薬理の応用
〔薬理学各論〕
13章 末梢神経系に作用する薬物(谷山紘太郎)
総論
I 末梢神経系の分類
II コリン作動性神経伝達
III アドレナリン作動性神経伝達
各論
IV コリン作動性薬物
V コリン作動性効果遮断薬
VI アドレナリン作動性薬物
VII アドレナリン作動性効果遮断薬
VIII 神経節に作用する薬物
IX 神経節接合部に作用する薬物
14章 中枢神経系に作用する薬物(大井久美子・小野寺憲治・戸苅彰史・筑波隆幸)
I 全身麻酔薬
II アルコール
III 催眠薬および鎮静薬
IV 麻薬性鎮痛薬
V 向精神薬
VI 抗てんかん薬
VII 中枢神経興奮薬
VIII パーキンソン病治療薬
IX 脳循環代謝改善薬
X 抗痴呆薬
15章 オータコイドと関連薬物(加藤有三)
I ヒスタミン
II 抗ヒスタミン薬
III セロトニンとセロトニン拮抗薬
IV 血漿キニン類とキニン作用抑制薬
V エイコサノイド
VI 血小板活性化因子
VII 平滑筋の収縮と弛緩
16章 循環系に作用する薬物(木村智彦)
I 高血圧治療薬
II 心不全治療薬
III 不整脈治療薬
IV 狭心症治療薬
17章 血液および造血臓器に作用する薬物(岡元邦彰)
総論
I 止血-線溶機構
各論
II 止血薬
III 抗凝血薬
IV 抗高脂血症薬
V 貧血に用いられる薬物
18章 体液の平衡に影響する薬物(遠藤 仁)
I 体液の分布と組織
II 腎の構造と機能
III 体液の平衡に影響する薬物
19章 呼吸器系に作用する薬物(大谷啓一)
I 呼吸促進薬
II 鎮咳薬
III 去痰薬
IV 気管支拡張薬
V 気管支喘息治療薬
20章 消化器系に作用する薬物(北村憲治)
総論
I 消化管ホルモン
II 胃酸分泌機構
各論
III 健胃薬・消化薬
IV 潰瘍治療薬
V 制瀉薬・下痢薬
VI 利胆薬,肝疾患治療薬,膵炎治療薬
21章 ホルモンおよびホルモン拮抗薬(戸苅彰史)
総論
I ホルモンとは
II ホルモンの種類と分類
III 視床下部ホルモンと下垂体ホルモン
IV フィードバック調節
各論
V インスリン
VI 甲状腺ホルモン
VII 性ホルモン
VII 副腎皮質ホルモン
22章 ビタミン(鈴木邦明)
総論
I ビタミン概説
各論
II 脂溶性ビタミン
III 水溶性ビタミン
23章 救急用薬剤(海野雅浩)
I 救急時に使用される薬剤
II 救急用薬剤と適応症
〔歯科薬理学各論〕
24章 局所麻酔薬(鈴木邦明)
総論
I 局所麻酔薬の一般的性質
II 基本的化学構造と分類
III 作用点と作用機序
IV 作用部位での有効濃度に影響する因子
V 分布と代謝
VI 全身作用
VII 血管収縮薬の併用
VIII 副作用,有害作用
IX 局所麻酔薬の適用法
各論
X 主なエステル型局所麻酔薬
XI 主なアミド型局所麻酔薬
XII 歯科領域で使用される局所麻酔薬
25章 抗炎症薬および解熱鎮痛薬(加藤有三・李昌一)
総論
I 炎症治療の基本的概念
II 炎症の経過
III 微小循環系の炎症性病理変化
IV 炎症性疼痛と内因性発痛物質
V 歯科における炎症性疼痛の特徴
VI 炎症のケミカルメディエーター
VII サイトカイン
各論
VIII ステロイド性抗炎症薬
IX 非ステロイド性抗炎症薬
X わが国で使用されている酸性非ステロイド性抗炎症薬
XI 塩基性非ステロイド性抗炎症薬
XII 解熱鎮痛薬
XIII 配合鎮痛剤
XIV 非ステロイド性抗炎症薬および解熱鎮痛薬の臨床応用
XV 非ステロイド性抗炎症薬投与時の特別な注意事項
XVI 酵素製剤(消炎酵素薬)
XVII 片頭痛治療薬
XVIII 通風治療薬
26章 抗感染症薬(山本健二)
総論
I 抗感染症薬の基礎的事項
II 抗感染症薬の作用機序
III 耐性獲得の機序
IV 抗感染症薬の生体内分布
V MRSAに対する薬物投与
VI 化学療法剤の副作用
VII 抗感染症薬による副現象
各論
VIII サルファ剤
IX β-ラクタム系抗生物質
X アミノグリコシド系抗生物質
XI マクロライド系抗生物質
XII リンコマイシン系抗生物質
XIII テトラサイクリン系抗生物質
XIV クロラムフェニコール系抗生物質
XV ペプチド系抗生物質
XVI ピリドンカルボン酸系合成抗菌薬
XVII ホスホマイシン
XVIII 抗結核菌薬
XIX 抗真菌薬
XX 抗ウイルス薬
27章 免疫機能に影響する薬物(加藤裕久)
I 免疫および免疫薬理学
II 免疫抑制薬
III 免疫増強薬
IV 抗アレルギー薬
28章 抗悪性腫瘍薬(坂上 宏)
I 癌とは
II 悪性腫瘍の治療法の分類
III 抗悪性腫瘍薬の選択と投与方法
IV 処方の実際
29章 口腔粘膜疾患に用いられる薬物(天笠光雄)
I 薬物の種類と適応
II 各種口腔粘膜疾患に対する治療法および具体的な投薬法
30章 止血に用いられる薬物(岡元邦彰)
I 局所性止血薬
II 全身性止血薬
31章 硬組織(歯・骨)に作用する薬物(篠田 壽)
I カルシウム調節ホルモン
II ビスホスホネート
III フッ化物
IV ビタミンK
V 選択的エストロゲン受容体モジュレーター408
VI 抗痙攣薬
32章 唾液腺に作用する薬物(東城庸介)
総論
I 唾液の生理作用
II 唾液分泌の機序
各論
III 唾液分泌を促進する薬物
IV 唾液分泌を抑制する薬物
V 口腔乾繰症における薬物治療
33章 腐蝕薬および収斂薬(王 宝禮)
I 腐蝕薬
II 収斂薬
34章 重金属拮抗薬(王 宝禮)
I 重金属
II 重金属拮抗薬
III 中毒110番
35章 消毒に用いられる薬物(大谷啓一・黒木賀代子・大住伴子)
総論
I 物理的消毒法と化学的消毒法
II 消毒薬の特色
III 消毒薬の一般的作用機構
IV 消毒作用に及ぼす影響因子
各論
V 重金属とそれらの塩類
VI 酸化剤
VII ハロゲンおよびハロゲン含有化合物
VIII アルコール類
IX アルデヒド類
X フェノールおよびフェノール誘導体
XI 植物性揮発油類,精油類
XII 表面活性剤(界面活性剤)451
XIII 有機色素類
XIV HBVと HIVの消毒
36章 歯内療法に用いられる薬物(須田英明)
I 歯内療法と薬物
II 齲窩消毒薬,歯髄鎮静・鎮痛薬
III 象牙質知覚過敏症治療薬
IV 間接覆髄薬
V 直接覆髄薬
VI 生活断髄薬
VII 歯髄失活(除活)薬
VIII 歯髄乾屍薬
IX 根管清掃薬・根管拡大補助薬
X 根管消毒薬
XI 根管充填薬
37章 歯周治療に用いられる薬物(浦口良治)
I 歯周疾患
II 歯周治療に用いる薬剤
III 歯周治療における薬剤の将来展望
38章 齲蝕予防薬(篠田 壽)
I 齲蝕の発生
II 齲蝕の予防
III フッ化物
IV フッ化物以外の齲蝕予防薬
39章 歯科における再生治療と薬剤(春日井昇平)
I シグナル分子
II 足場
III その他