やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

第3版 序
 歯科医学・歯科医療は科学の進歩発展および社会の変化によって大きく変容する.近年の生命科学の飛躍的な発展,少子超高齢社会の到来,子育て支援の充実,子ども虐待やドメスティック・バイオレンスの増加等は,歯科医学・歯科医療関係者に知識量の爆発的増大に対応できる学習,一人ひとりのこころに寄り添った歯科医療,個人と地域・国際社会への健康の増進と疾病の予防・根絶への寄与,国際的な活動等を必要条件として求めている.
 歯科医学・歯科医療教育は,国民から信託された幅広い識見と豊かな人間性とを有し,受診者中心の医療を実践できる優れた歯科医師の養成を確実にするものでなければならない.
 文部科学省は,基礎歯科医学と臨床歯科医学・歯科医療の有機的連携を備えた「モデル・コア・カリキュラム」を公表した.また,国民の信託に応える歯科医師の養成には,国民の臨床実習に対するいっそうの理解と協力とが不可欠であることから,臨床実習開始直前の歯学生が,具有すべき知識・技能・態度を有していることを評価する「共用試験システム」の導入と,その厳格な運用を国民に公表する責任(アカウンタビリティ)とを提示した.これらは現在軌道に乗っている.
 本書は,1996年に初版が発行され,2002年に第2版が発行された.その後小児を取り巻く社会環境の著しい変化等のため,近年心身症を示す小児や子ども虐待の増加がみられること,摂食機能の育成支援がますます重要な課題となってきたこと,地域住民に信頼される生涯のかかりつけ医が求められ,一生のスタート期にある小児および保護者,地域住民との接点になる地域口腔保健活動が重要な意義と位置を占めることから,第2版までは章の中の節として扱ってきたものを,それぞれ「小児のこころと疾患」,「摂食機能の育成支援」,「小児の地域口腔保健―集団を対象にする口腔保健管理―」として新たな章を起こす,「モデル・コア・カリキュラム」,「共用試験」に沿った「一般目標」「到達目標」を各章の初めに掲載する,カラー刷りとする,これらにより,いっそう理解が深められるように企画・編集した.
 最後に,お忙しいなかご執筆いただいた先生方,ならびに編集・出版にご尽力いただいた医歯薬出版株式会社編集部に深謝いたします.
 2007年4月1日
 編者
 赤坂守人
 西野瑞穗
 佐々龍二
 木裕三
 田村康夫

第2版 序
 21世紀に入り歯学教育のあり方は大きな転換期を迎えている.すなわち,少子超高齢社会の到来,生命科学の飛躍的発展による歯科医学・歯科医療関係者に求められる知識量の爆発的な増大,個人と地域・国際社会の健康の増進と疾病の予防・根絶に寄与し,国際的な活動ができる人材の必要性,そしてなによりも国民から信託された幅広い識見と豊かな人間性を有し,患者中心の医療を実践できる優れた歯科医師の養成,歯学教育はこれらに確実に対応できなければならない.
 このような歯学教育の大きな転換期にあたり,文部科学省は歯学生が卒業までに学んでおくべき態度,技能,知識に関する教育内容を精選し,現代的課題を加え基礎歯科医学と臨床歯科医学・歯科医療の有機的連携を備えた「国公私立大学共通のモデル・コア・カリキュラム」を2001年3月27日各歯科大学・大学歯学部の関係者,歯学生,国民の皆様および関係行政機関に対し公表した.
 さらに,国民の信託に応え臨床実習を充実させるためには国民の臨床実習に対するいっそうの理解と協力が不可欠であることから,臨床実習開始直前の歯学生がその具有すべき基本的知識(モデル・コア・カリキュラムに提示されたもの)と技能と態度とを有していることを評価する「共用試験システム」の導入と,その厳格な運用を国民に明示することの責任(アカウンタビリティ)を提示した.
 言うまでもなく小児歯科は,成人に至るまでの成長発達期,すなわち胎生期から20歳頃までの小児の口腔を健全に育成するための歯科医療であり,小児歯科学という学問・科学に裏付けられたものでなければならない.小児歯科では従来から全人的視点から小児に対応することが実行されているが,近年急激な少子社会の到来により,その社会の将来を見据えて小児に対する保健・医療・福祉を特に手厚くする必要性が叫ばれ,小児歯科医療の重要性が従来にも増して認識されるようになってきた.
 本書は平成7年に初版が発行された.その後,「歯科医学教授要綱」の改訂,歯科医学の技術および材料などの進歩,そして上述したような歯科医療を取り巻く社会環境の変化などがみられ,従来の小児歯科学の概念や治療法など一部修正が必要となってきた.
 そこで本改訂では,一般臨床歯科医の基礎教育を目標にした「小児歯科医学教授要綱」と,2001年3月に公表された「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」を特に重視しながら,新しい時代に対応した小児歯科学について,理解が深められるよう編集・企画した.
 最後に,お忙しいなかご執筆をお引き受けくださった先生方,ならびに編集・出版にご尽力いただいた医歯薬出版株式会社編集部に感謝の意を表します.
 2002年2月1日
 編者
 赤坂守人
 西野瑞穗
 佐々龍二

第1版 序
 近年,歯科医学・歯科医療はかつて経験しなかったような速さで著しい変貌を遂げ,現在も変貌しつつある.それは歯科医学・歯科医療に関する研究の高度先進化,口腔領域を含めた全身の疾病構造の変化,インフォームドコンセントの徹底,高質の医療の希求,治療から予防への志向など,歯科医療に対する国民のニーズの変化などが急激に生じてきたからである.
 このような大きな変貌を遂げている歯科医療の各分野のなかで,社会環境や自然環境の変化の影響をもっとも受けやすい小児を対象とする小児歯科医療は,もっとも大きく変貌している分野の一つである.いうまでもなく小児歯科は,成人に至るまでの成長発達期,すなわち胎生期から20歳頃までの小児の口腔を健全に育成するための歯科医療であり,小児歯科学という学問・科学に裏付けられたものでなければならない.
 歯科医学・歯科医療の発展とともに,専門分化と,これを統合する総合化が進んでいる.臨床系では処置内容による歯科保存学,歯科補綴学,口腔外科学など縦割りとする技術的な分化に対し,小児歯科学は,近年の高齢者歯科と同様,横割りとする患者サイドに立った全人的視点からの分化と位置付けられ,地域の一般医,家庭医の基本と考えるべきものである.
 本書は一般臨床医の基礎教育を目標にした,「小児歯科学教授要綱」を重視した内容となっている.そのなかでも大きな特徴は,従来,小児歯科学は健全な歯列・咬合,口腔機能などの育成を目標に,口腔管理の重要性を第一義として教授してきたが,この点をさらに明解にしたこと,小児受診者への対応や,歯列・咬合の育成,歯周疾患などの項目を充実させたこと,さらに日本人小児の歯・顎顔面の発育について最新のデータを収載したこと,理解しやすいように可能なかぎり用語統一をはかったことである.
 歯学生が本書により,歯科医師として基本的に必要な小児歯科学・小児歯科医療の知識を十分に修得し,卒前臨床実習や歯科医師としての研修,また小児歯科学の進歩発展に寄与する研究活動などに連続性をはかられるよう祈念する.
 最後に,本書の出版にあたり,多大なご協力をいただいた医歯薬出版株式会社編集部に厚くお礼申し上げる.
 1996年3月1日
 編者
 赤坂守人
 西野瑞穗
 佐々龍二
第1編 小児歯科学概論
 1章 小児と歯科保健医療(赤坂守人)
  I 小児とは
  II 小児と社会
   1.小児と人権 2.小児とQOL
  III 小児と医学・医療
  IV 小児歯科学とは
   1.小児歯科学の目的 2.小児の歯科保健医療の特殊性
 2章 歯科医師としての基本的責任(西野瑞穗)
  I インフォームドコンセント
  II 小児医療の安全への配慮と危機管理
   1.医療の危険性と安全性の保障 2.安全な医療を提供するための危機管理(リスクマネジメント)
第2編 成長発達
 3章 全身の発達
  I 発育概論(木裕三)
   1.成長,発達,発育の定義 2.発育の原則 3.発育期の区分(木裕三・井上美津子) 4.発育の評価法(木裕三) 5.身体発育に影響する因子 6.各器官の発育
  II 精神・心理の発達(赤坂守人・中島一郎)
   1.脳・神経の発達 2.運動機能の発達 3.情動の発達 4.言語,感覚の発達 5.社会性の発達 6.心理・行動発達 7.発達の評価
  III 発達生理(赤坂守人)
   1.呼吸器系 2.循環・血液系 3.体温
  IV 小児の栄養(西野瑞穗)
   1.小児期の栄養 2.栄養摂取法
 4章 頭蓋,顎顔面の発育(吉原俊博・山ア要一)
  I 頭蓋の発育
   1.発育様式 2.骨の成長を制御する要因 3.脳頭蓋の発育 4.顔面頭蓋の発育
  II 顎の発育
   1.上顎の発育 2.下顎の発育
  III 発育の評価
   1.生体計測による評価法 2.頭部エックス線規格写真法による評価法
 5章 口腔機能の発達
  I 摂食・嚥下機能(田村康夫)
   1.吸啜の発達 2.咀嚼の発達 3.嚥下の発達
  II 発語・調音
   1.発語器官の働き 2.調音障害 3.臨床的対応
  III 下顎運動(山ア要一)
   1.小児の6自由度下顎運動測定 2.小児の下顎運動の特徴 3.小児歯科臨床への応用
 6章 乳歯および幼若永久歯の特徴(田中光郎)
  I 乳歯の特徴
   1.乳歯の数と名称 2.形態学的特徴 3.組織学的特徴 4.物理学的・化学的特徴 5.歯根吸収 6.咬耗
  II 幼若永久歯の特徴
   1.形態的・組織学的特徴 2.歯質の萌出後成熟
 7章 歯の発育と異常(鈴木康生)
  I 歯の形成
   1.歯胚の発生と発育 2.歯の発育段階 3.歯の発育評価法
  II 歯の形成障害
   1.歯の発育時期と形成障害 2.形成障害の原因
  III 歯の異常
   1.歯数の異常 2.形態の異常 3.構造の異常 4.色調の異常─着色歯(変色歯) 5.そのほかの異常
  IV 歯の萌出
   1.乳歯の萌出時期と順序 2.永久歯の萌出時期と順序
  V 歯の萌出異常
   1.萌出時期(順序)の異常 2.萌出方向(位置)の異常 3.萌出量の異常
 8章 歯列および咬合の発育と異常(佐々龍二・井上美津子)
  I 咬合の定義
  II 歯列および咬合の発育
   1.無歯期および乳歯列完成前 2.乳歯列期 3.切歯萌出期・第一大臼歯 4.側方歯萌出期
  III 歯列および咬合の異常
   1.歯列・咬合の形成に関与する環境的因子 2.歯の早期喪失が歯列の発育に及ぼす影響 3.歯列および咬合異常の種類と影響 4.歯列および咬合異常の原因
第3編 歯・口腔の疾患
 9章 小児期の齲蝕(大嶋 隆)
  I 齲蝕罹患状況
   1.現状 2.年次推移 3.先進国における齲蝕罹患の推移 4.日本の齲7状況と口腔衛生環境 5.歯種別・歯面別齲蝕罹患 6.乳歯と永久歯の齲蝕罹患の関係
  II 乳歯齲蝕の特徴
   1.罹患型 2.その他の特異な罹患型
  III 幼若永久歯齲蝕の特徴
  IV 小児齲蝕の心身に及ぼす影響
   1.局所的為害作用 2.全身的為害作用
 10章 小児期の歯周疾患(香西克之)
  I 小児の健康歯肉
   1.歯周組織の構造 2.歯肉の色調 3.歯肉溝
  II 歯周疾患の分類と罹患状況
  III 乳歯列期から混合歯列期における歯周疾患
   1.歯肉炎 2.歯周炎
  IV 若年者の歯周疾患の種類と特徴
   1.歯肉炎 2.歯周炎 3.増殖性歯肉病変 4.歯肉退縮
 11章 小児の顎関節症(田村康夫)
  I 顎関節症
   1.顎関節症の病因 2.顎関節症状 3.顎関節症の疫学 4.顎関節症の臨床的特徴
  II 顎関節症への対応
   1.顎関節症の検査方法 2.顎関節症の診断と治療
 12章 思春期の歯・口腔の疾患(西野瑞穗・有田憲司)
  I 齲蝕
  II 歯周疾患
  III 歯列不正,咬合異常
  IV 臨床上配慮すべき点
   1.社会的ならびに心理学的考察 2.10代の妊娠と人工妊娠中絶 3.喫煙 4.記録の収集
 13章 小児のこころと疾患(西野瑞穗・有田憲司)
  I 心身症
   1.摂食障害 2.不登校
  II 子ども虐待
   1.子育て支援 2.子ども虐待とは 3.身体的虐待による頭部顔面・口腔・歯の所見 4.ネグレクトによる口腔・歯の所見と診査 5.虐待防止等の法律と通告義務
第4編 診察・検査・診断,口腔管理,健康教育,地域口腔保健
 14章 小児への歯科的対応法(佐々龍二・井上美津子)
  I 診療時に必要な心理
   1.歯科診療と小児の心理反応 2.小児患者・保護者・歯科医師の関係
  II 歯科的対応の実際
   1.診療前の対応 2.診療時の対応 3.診療直後の対応
  III 基本的な診察法
   1.診察時の対応の基本 2.年齢別対応
  IV 歯科的対応を重視した臨床管理システム
   1.小児の口腔管理における歯科的対応 2.適応行動を育てる予防管理システム
  V 歯科的対応における疼痛のコントロール
   1.歯科治療における疼痛と小児の反応 2.疼痛のコントロールのための対応法
  VI 救急処置
   1.小児歯科臨床で想定される救急事態 2.偶発症を予防するための対応
 15章 小児の診察・検査・診断,臨床口腔管理
  I 小児期の臨床口腔管理とそのシステム(西野瑞穗・有田憲司)
  II 診察・検査・診断(木裕三)
   1.診察・検査の目的 2.小児歯科における診察・検査の特殊性 3.診察事項
  III エックス線検査
   1.小児歯科におけるエックス線検査の読影項目 2.小児歯科におけるエックス線検査の特徴
  IV そのほかの検査
   1.石膏模型検査 2.口腔機能検査
  V 診療計画(西野瑞穗・有田憲司)
  VI 定期健康診断
   1.目的 2.診察・検査・診断事項 3.定期健康診断の時期
  VII 保健指導
   1.保護者の支援(教育) 2.小児の支援(教育) 3.保健指導効果の評価
 16章 齲蝕および歯周疾患の予防
  I 齲蝕の病因(大嶋 隆)
   1.Keyesの病因論 2.ヒト齲蝕とミュータンスレンサ球菌 3.ミュータンスレンサ球菌による小児齲蝕発生の機序 4.ミュータンスレンサ球菌の母から子どもへの伝播 5.宿主の齲蝕感受性 6.齲蝕と食物
  II 小児齲蝕の予防法
   1.齲蝕誘発菌の抑制法 2.歯口清掃法 3.齲蝕予防のための代用糖 4.齲蝕予防のための食事指導 5.薬物応用法(田中光郎) 6.予防填塞(フィッシャーシーラント)
  III 小児齲蝕予防のための臨床的個別管理のプロトコール(大嶋 隆)
   1.小児の発育段階別の対応 2.齲蝕活動性試験
  IV 歯周疾患の予防(香西克之)
   1.歯周疾患のリスクファクター 2.小児歯周疾患の病態評価 3.歯周疾患の予防対策
 17章 摂食機能の育成支援(田村康夫)
  I 摂食機能の育成支援と歯科医師の役割
   1.摂食機能の育成支援が求められる社会的背景 2.摂食機能の育成支援と歯科医師の役割
  II 発育段階および食形態と育成支援
   1.乳児期 2.幼児期 3.学童期
 18章 小児の地域口腔保.―集団を対象にする口腔保健管理―(赤坂守人)
  I 乳幼児口腔保健・健康教育
  II 学校歯科保健
   1.学校歯科保健の目的・意義 2.学校歯科医の職務と役割 3.学校歯科健康診断の基本的考え方 4.新しい学校歯科健康診断の特徴 5.歯および口腔の診査項目と判定 6.C・COの診査と事後措置 7.プラーク,GO,Gの診査 8.歯列・咬合,顎関節の診査 9.学校歯科保健と保健教育
第5編 治療,処置
 19章 歯冠修復法(藤原 卓)
  I 乳歯の歯冠修復
   1.乳歯歯冠修復の目的 2.乳歯歯冠修復の注意点 3.歯冠修復に必要な前処置 4.形成充填修復 5.鋳造修復 6.既製金属冠修復
  II 幼若永久歯の歯冠修復
   1.幼若永久歯歯冠修復の目的 2.幼若永久歯の歯冠修復上の問題点 3.幼若永久歯に特徴的な修復
 20章 歯内療法(猪狩和子・真蜿G昭)
  I 乳歯歯髄疾患の診察・検査・診断
   1.診察項目 2.検査項目 3.歯髄疾患の診断
  II 乳歯の歯髄処置
   1.歯髄処置法の実際(適応症と術式)
  III 乳歯根尖性歯周炎の診察・検査・診断および処置
   1.乳歯根尖性歯周炎の診察と検査 2.根尖性歯周炎の分類と診断 3.乳歯根尖性歯周炎の処置
  IV 幼若永久歯の歯内療法
   1.幼若永久歯の歯髄処置 2.歯内療法後の歯根の形成と根尖閉鎖の様式
 21章 外科的処置
  I 小児の局所麻酔法(有田憲司)
   1.意義 2.局所麻酔 3.局所麻酔薬 4.小児に対する局所麻酔薬の安全性 5.局所麻酔の偶発症 6.薬物アレルギーテスト
  II 乳歯抜去
   1.抜歯時の診察 2.適応症 3.禁忌症 4.抜歯の術式 5.抜歯後の処置と注意事項 6.乳歯抜去時の偶発症
  III 顎および口腔軟組織の異常と疾患の処置(飯沼光生)
   1.顎骨の異常 2.歯の異常 3.小帯の異常 4.口唇の異常 5.歯肉の異常 6.舌の異常 7.粘膜の異常
  IV 小児の薬物療法
   1.小児の薬理的特性 2.薬用量の算定法 3.投薬方法および与薬時の注意事項 4.小児歯科領域でよく用いられる薬剤 5.前投薬 6.副作用
 22章 歯・口腔の外傷と処置(香西克之)
  I 歯の外傷の状況と影響
   1.外傷状況 2.歯の外傷による影響
  II 診察・検査・診断,分類
   1.診察と検査 2.診断 3.外傷の分類
  III 歯の外傷の処置と経過
   1.外傷歯の処置 2.外傷後の経過
  IV 学校(園)での対応
  V スポーツ外傷と予防
   1.小児におけるスポーツ外傷 2.マウスガードによるスポーツ外傷の予防
  VI 外傷の予防
 23章 咬合誘導
  I 咬合誘導の考え方(田村康夫)
   1.意義 2.目的 3.咬合誘導の分類
  II 歯列・咬合および顎顔面の診察・検査・診断
   1.口腔・顎顔面の診察 2.歯列・咬合の分析 3.エックス線写真検査および分析
  III 歯列・咬合を乱す異常の処置
   1.齲蝕 2.歯の異常 3.萌出の異常 4.軟組織の異常 5.咬合異常と軽度叢生
  IV 口腔習癖と処置
   1.口腔習癖の種類と影響 2.口腔習癖の処置
  V 保隙
   1.診察と診断 2.保隙装置の適用 3.保隙装置 4.保隙装置装着後の管理
  VI 動的(能動的)咬合誘導(山ア要一)
   1.診断と治療方針 2.動的咬合誘導に使用される主な装置 3.小児患者をめぐる矯正歯科医とのチーム医療
 24章 心身障害児の歯科診療(小口春久・内川喜盛)
  I 障害児歯科の歴史
  II 心身障害児の概念
   1.定義と概念 2.障害児の歯科医療
  III 障害児の口腔健康管理上の問題点
  IV 障害児の口腔機能障害への対応
   1.口腔機能に対する基本概念 2.障害児の口腔機能の問題 3.口腔機能に問題をもつ障害児 4.摂食・嚥下機能障害への対応
  V 心身障害の種類と口腔所見
   1.精神発達の障害 2.肢体不自由 3.てんかん 4.感覚障害 5.唇・顎・口蓋裂
  VI 歯科的対応法
  VII 治療方針と処置
   1.一般的注意事項 2.障害児への歯科保健指導
 25章 歯科治療上注意すべき小児の全身疾患(小口春久・内川喜盛)
  I 遺 伝
   1.無汗型外胚葉異形成症 2.骨形成不全症 3.鎖骨頭蓋骨異形成症(鎖骨頭蓋異骨症) 4.先天性表皮水疱症
  II 染色体異常
   1.Down症候群
  III 感染症(細菌およびウイルス感染症)
   1.先天性梅毒 2.手足口病 3.水痘(みずぼうそう) 4.麻疹(はしか) 5.風疹(三日ばしか) 6.流行性耳下腺炎(おたふくかぜ) 7.ウイルス性肝炎 8.後天性免疫不全症候群(AIDS)
  IV ビタミン欠乏症
   1.くる病
  V 内分泌疾患
   1.甲状腺機能疾患 2.副甲状腺機能疾患
  VI 血液・造血器疾患
   1.貧血 2.血友病 3.白血病 4.血小板減少性紫斑病
  VII 代謝障害
   1.糖尿病
  VIII 腎疾患
   1.ネフローゼ症候群 2.急性糸球体腎炎
  IX 循環器疾患
   1.先天性心疾患 2.急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群(川崎病,MCLS)
  X 呼吸器疾患
   1.気管支炎 2.気管支喘息
  XI 免疫性疾患(アレルギー)
   1.湿疹 2.蕁麻疹 3.リウマチ熱