シリーズVer.2 発行にあたって
本書は,日本摂食嚥下リハビリテーション学会インターネット学習システム(eラーニング)の参考書である.平成27 年度のeラーニング改訂に合わせて本書も改訂されることとなり,ここに上梓されるに至った.これまで同学会認定制度の確立,eラーニングの立ち上げ,そして認定事業の継続と発展に携わってこられた関係各位に深く敬意を表する次第である.
いうまでもなく摂食嚥下リハビリテーションは多職種協同の営みであり,疾患の急性期から生活期までの,すべての時期で重要な役割を演じるだけでなく,予防的な対応を含めると,ほとんどすべての国民に関係するといっても過言ではない.学会発足から20 年が過ぎ,摂食嚥下リハビリテーションは専門性を深化させてきた.その多様で広汎な知識と技術のなかから,共通の基本的な医療関連知識を明示することが,専門領域の社会的責任として求められることになる.その意味で,誰でもが入手できる本書の意義は大きい.
内容は,摂食嚥下の基本的理解,摂食嚥下障害の評価,同障害へのさまざまな対応等が網羅されており,それぞれの領域の第一人者により平易に述べられている.本書の基本的知識は日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を目指す方はもちろん,すべての保健・医療・福祉関係者に有用であると思われる.より多くの方々が本書を参考書として摂食嚥下リハビリテーションの基本を学び,日々の実践に活かして下さることを願っている.
平成27 年6 月
一般社団法人日本摂食嚥下リハビリテーション学会
教育委員会委員長 出江紳一
シリーズ刊行に寄せて(Ver.1 収載)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会は,摂食・嚥下リハビリテーションにかかわる多職種が集まり,患者ニーズに対し協力的,効率的,合目的に対応を考えるというtrans disciplinaryな対応を可能とすべく,1996 年9 月に発足した.以来,本分野の研究,発展,普及に努めており,現在では会員数が6,000 名を超えている.また,2009 年8 月には一般社団法人となり,急速に高まる社会的ニーズに応えるべく法人格を取得し,アイデンティファイされることとなった.
本学会は,この法人格取得と同時に認定士制度を設けた.その目的は,認定士制度規約の第1条に記されているが,「『日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士』制度は,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会総則第2条『摂食・嚥下リハビリテーションの啓発と普及,その安全で効果的な実施のために貢献する』を積極的に具現化するために,摂食・嚥下リハビリテーションの基本的な事項と必要な技能を明確化し,それらの知識を習得した本学会の会員を認定することを目的とする」である.本領域の活動は,多職種が担う.そのため,摂食・嚥下リハビリテーションを行うに当たって,当該職種が知っておかなくてはならない共通の知識,そして各職種の適応と制限に関する知識を明確化しておくことは,学会の重要な責務であろう.また,そのような知識を有するものを学会が認定し,その知識レベルを保証することは大変意義深い.
この知識は,われわれの活動の基礎になるものである.そして,その学習方法の一つが,本書の骨子となるeラーニングにあたる.この概要は,インターネット上で体系的に6分野78 項目に分類された最重要事項を供覧することで,上記のような共通知識の整理をはかるものである.そして,この課程を修めることが,認定士受験資格の重要な要件の一つとなる.
さらに,認定士の展開としては,認定を得たものがそれぞれの専門職種において,より専門的な知識や技能を修得できるような構造が望ましいと考えられる.例えば,この認定士資格をもつものが,高度な実習を要するセミナーに参加ができるなどである.また,関連する他の学会の学会員が,この認定士の水準を十分に備えていると認められるような場合は,申請により認定士の資格を与えるなど,関連学会と発展的な関係を築く基盤となる.
今回,ここに上記のようなeラーニング各分野の学習内容をもとに,書籍を刊行することになった.それは,eラーニング受講者の学習の便をはかるとともに,より多くの人に必要最低限の共通知識を知ってもらい,本領域がいっそう伝播することを企図したことによる.
そうして学習基盤を整理することで関係職種の多くの方が本学会へ参加できるようになり,それによって摂食・嚥下障害を有する患者の幸せに少しでも寄与することができれば,望外の喜びである.
2010年8月
一般社団法人日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
理事長 才藤栄一
緒言(Ver.1 収載)
本書は,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会インターネット学習システム(eラーニング)の参考書である.eラーニングによる学習を支援することを目的とし,eラーニングコンテンツを踏襲した内容で構成されている.内容は豊富で網羅的なので,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会会員以外の方々にもおおいに参考にしていただけるものになっている.
eラーニングは,2010 年7月16 日に開講した.その構想は2007 年に認定制を計画することが決まり,認定士としてふさわしい知識をどのように会員に伝達するかを検討する過程で始まった.当初は研修会を日本各所で開催し,これらを受講した会員が認定士試験受験資格を得るという従来型の案もあったが,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会会員の職種は,非常に広範囲にわたるので,共通の基本的な医療関連知識を担保する必要があった.たとえば,医療の総論的な内容やリスク管理の知識は教育環境にいる人たちにはあまり馴染みがないかもしれないが,このような知識は学会認定士にとっては必須事項になるべきである.
このような広い内容を含めると,およそ20 時間に相当するセミナーが必要になる.これを研修会のスタイルで行うには,物理的,経済的に困難だった.また,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会会員は,少人数職場に従事しているため気軽に学会や研修会に参加しにくい環境にあることも多い.このような背景から,当時の資格制度準備委員会(現認定委員会)は,認定士試験受験資格としてのeラーニング構想を理事会に提案し,理事会において歓迎をもって受理され,学会の最重点課題の一つになった.
2008 年の第14 回学術大会では,総会,シンポジウムでこの構想を発表し,理解をいただいた.その後,2年の歳月を経て,何とか準備が整い,2010 年7 月,開講に至った.
コンテンツの作成は,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士のうち資格制度準備委員会で推薦し,理事会で承認された各分野の専門家76 名と認定委員20 名が分業してあたった.内容に関しては,コンテンツの作成者と認定委員との間で調整を行った.この作業は困難なこともあったが,各コンテンツは工夫された.また,最初の構想では必要最低限の知識を中心に構成される予定だったが,この域を大きく超えて,非常に充実した内容になった.
実際のeラーニングをご覧いただくとわかるが,1コンテンツ10から15枚程度のスライドに,解説文が付随し,それを読み進め,最後に確認問題をして1 コンテンツが終了するという構成になっている.動画なども多用してあり非常にわかりやすい内容である.しかし,一度学習が終了したあとに,再度確認したいということもあるだろうし,もう少し詳しい解説がほしいということもあるだろう.
本書はこのような要望に対応することを目的に出版された.より多くの方に,有効に活用していただけることを願っている.
2010年8月
一般社団法人日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
認定委員会委員長 馬場 尊
本書は,日本摂食嚥下リハビリテーション学会インターネット学習システム(eラーニング)の参考書である.平成27 年度のeラーニング改訂に合わせて本書も改訂されることとなり,ここに上梓されるに至った.これまで同学会認定制度の確立,eラーニングの立ち上げ,そして認定事業の継続と発展に携わってこられた関係各位に深く敬意を表する次第である.
いうまでもなく摂食嚥下リハビリテーションは多職種協同の営みであり,疾患の急性期から生活期までの,すべての時期で重要な役割を演じるだけでなく,予防的な対応を含めると,ほとんどすべての国民に関係するといっても過言ではない.学会発足から20 年が過ぎ,摂食嚥下リハビリテーションは専門性を深化させてきた.その多様で広汎な知識と技術のなかから,共通の基本的な医療関連知識を明示することが,専門領域の社会的責任として求められることになる.その意味で,誰でもが入手できる本書の意義は大きい.
内容は,摂食嚥下の基本的理解,摂食嚥下障害の評価,同障害へのさまざまな対応等が網羅されており,それぞれの領域の第一人者により平易に述べられている.本書の基本的知識は日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士を目指す方はもちろん,すべての保健・医療・福祉関係者に有用であると思われる.より多くの方々が本書を参考書として摂食嚥下リハビリテーションの基本を学び,日々の実践に活かして下さることを願っている.
平成27 年6 月
一般社団法人日本摂食嚥下リハビリテーション学会
教育委員会委員長 出江紳一
シリーズ刊行に寄せて(Ver.1 収載)
日本摂食・嚥下リハビリテーション学会は,摂食・嚥下リハビリテーションにかかわる多職種が集まり,患者ニーズに対し協力的,効率的,合目的に対応を考えるというtrans disciplinaryな対応を可能とすべく,1996 年9 月に発足した.以来,本分野の研究,発展,普及に努めており,現在では会員数が6,000 名を超えている.また,2009 年8 月には一般社団法人となり,急速に高まる社会的ニーズに応えるべく法人格を取得し,アイデンティファイされることとなった.
本学会は,この法人格取得と同時に認定士制度を設けた.その目的は,認定士制度規約の第1条に記されているが,「『日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士』制度は,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会総則第2条『摂食・嚥下リハビリテーションの啓発と普及,その安全で効果的な実施のために貢献する』を積極的に具現化するために,摂食・嚥下リハビリテーションの基本的な事項と必要な技能を明確化し,それらの知識を習得した本学会の会員を認定することを目的とする」である.本領域の活動は,多職種が担う.そのため,摂食・嚥下リハビリテーションを行うに当たって,当該職種が知っておかなくてはならない共通の知識,そして各職種の適応と制限に関する知識を明確化しておくことは,学会の重要な責務であろう.また,そのような知識を有するものを学会が認定し,その知識レベルを保証することは大変意義深い.
この知識は,われわれの活動の基礎になるものである.そして,その学習方法の一つが,本書の骨子となるeラーニングにあたる.この概要は,インターネット上で体系的に6分野78 項目に分類された最重要事項を供覧することで,上記のような共通知識の整理をはかるものである.そして,この課程を修めることが,認定士受験資格の重要な要件の一つとなる.
さらに,認定士の展開としては,認定を得たものがそれぞれの専門職種において,より専門的な知識や技能を修得できるような構造が望ましいと考えられる.例えば,この認定士資格をもつものが,高度な実習を要するセミナーに参加ができるなどである.また,関連する他の学会の学会員が,この認定士の水準を十分に備えていると認められるような場合は,申請により認定士の資格を与えるなど,関連学会と発展的な関係を築く基盤となる.
今回,ここに上記のようなeラーニング各分野の学習内容をもとに,書籍を刊行することになった.それは,eラーニング受講者の学習の便をはかるとともに,より多くの人に必要最低限の共通知識を知ってもらい,本領域がいっそう伝播することを企図したことによる.
そうして学習基盤を整理することで関係職種の多くの方が本学会へ参加できるようになり,それによって摂食・嚥下障害を有する患者の幸せに少しでも寄与することができれば,望外の喜びである.
2010年8月
一般社団法人日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
理事長 才藤栄一
緒言(Ver.1 収載)
本書は,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会インターネット学習システム(eラーニング)の参考書である.eラーニングによる学習を支援することを目的とし,eラーニングコンテンツを踏襲した内容で構成されている.内容は豊富で網羅的なので,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会会員以外の方々にもおおいに参考にしていただけるものになっている.
eラーニングは,2010 年7月16 日に開講した.その構想は2007 年に認定制を計画することが決まり,認定士としてふさわしい知識をどのように会員に伝達するかを検討する過程で始まった.当初は研修会を日本各所で開催し,これらを受講した会員が認定士試験受験資格を得るという従来型の案もあったが,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会会員の職種は,非常に広範囲にわたるので,共通の基本的な医療関連知識を担保する必要があった.たとえば,医療の総論的な内容やリスク管理の知識は教育環境にいる人たちにはあまり馴染みがないかもしれないが,このような知識は学会認定士にとっては必須事項になるべきである.
このような広い内容を含めると,およそ20 時間に相当するセミナーが必要になる.これを研修会のスタイルで行うには,物理的,経済的に困難だった.また,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会会員は,少人数職場に従事しているため気軽に学会や研修会に参加しにくい環境にあることも多い.このような背景から,当時の資格制度準備委員会(現認定委員会)は,認定士試験受験資格としてのeラーニング構想を理事会に提案し,理事会において歓迎をもって受理され,学会の最重点課題の一つになった.
2008 年の第14 回学術大会では,総会,シンポジウムでこの構想を発表し,理解をいただいた.その後,2年の歳月を経て,何とか準備が整い,2010 年7 月,開講に至った.
コンテンツの作成は,日本摂食・嚥下リハビリテーション学会認定士のうち資格制度準備委員会で推薦し,理事会で承認された各分野の専門家76 名と認定委員20 名が分業してあたった.内容に関しては,コンテンツの作成者と認定委員との間で調整を行った.この作業は困難なこともあったが,各コンテンツは工夫された.また,最初の構想では必要最低限の知識を中心に構成される予定だったが,この域を大きく超えて,非常に充実した内容になった.
実際のeラーニングをご覧いただくとわかるが,1コンテンツ10から15枚程度のスライドに,解説文が付随し,それを読み進め,最後に確認問題をして1 コンテンツが終了するという構成になっている.動画なども多用してあり非常にわかりやすい内容である.しかし,一度学習が終了したあとに,再度確認したいということもあるだろうし,もう少し詳しい解説がほしいということもあるだろう.
本書はこのような要望に対応することを目的に出版された.より多くの方に,有効に活用していただけることを願っている.
2010年8月
一般社団法人日本摂食・嚥下リハビリテーション学会
認定委員会委員長 馬場 尊
シリーズVer.2 発行にあたって
シリーズ刊行に寄せて(Ver.1)
緒言(Ver.1)
本書をお読みになる前に
eラーニング受講方法
§16 直接訓練(総論)
49 直接訓練の概念・開始基準・中止基準(岡田澄子,小島千枝子)
Chapter 1 直接訓練とは
Chapter 2 直接訓練の適応
Chapter 3 経口摂取開始の前提条件
Chapter 4 直接訓練実施の判断の目安
Chapter 5 直接訓練の進め方
Chapter 6 直接訓練実施の手順
Chapter 7 直接訓練中のチェック
Chapter 8 訓練を中断すべきとき
Chapter 9 直接訓練中止を検討すべきとき
50 段階的摂食訓練の考え方(柴本 勇)
Chapter 1 直接訓練における段階的摂食訓練
Chapter 2 段階的摂食訓練の考え方
Chapter 3 段階的摂食訓練の適応
Chapter 4 段階的摂食訓練の方法
Chapter 5 嚥下調整食分類2013
Chapter 6 段階的摂食訓練における難易度のアップ
Chapter 7 臨床現場における食事提供例(1)(聖隷三方原病院・聖隷浜松病院)
Chapter 8 臨床現場における食事提供例(2)(聖隷浜松病院)
Chapter 9 食事アップの基準
Chapter 10 食事アップ検討時のチェックポイント
Chapter 11 段階的摂食訓練実施上の注意
Chapter 12 嚥下調整食の段階(その1)
Chapter 13 嚥下調整食の段階(その2)
Chapter 14 嚥下調整食の段階(米国)
§17 直接訓練(各論)
51 直接訓練時の環境設定(浅田美江)
Chapter 1 人間─環境系からみた環境の要素
Chapter 2 直接訓練時の環境設定の目的
Chapter 3 直接訓練時の環境設定の対象
1:直接訓練の効果を高めるための環境
Chapter 4 直接訓練前の患者へのアプローチ
Chapter 5 物的環境の設定─共通
Chapter 6 物的環境の設定─共通(その2)(食器・食具の準備)
Chapter 7 物的環境の設定─共通(その3)(姿勢を安定させるために必要な物品の準備・調整)
Chapter 8 物的環境の設定─集中力が途切れやすい患者への対応
Chapter 9 物的環境の設定─視覚認識に問題のある患者への対応
Chapter 10 人的環境の設定,管理的環境の設定
2:誤嚥・窒息のリスクに備えた環境設定
Chapter 11 物的環境の設定
Chapter 12 人的環境の設定,管理的環境の設定
52 直接訓練で用いる嚥下誘発手技(長谷川賢一)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 嚥下誘発手技とは
Chapter 3 おもな嚥下誘発手技
Chapter 4 冷圧刺激法1(Lazzaraらの冷圧刺激)
Chapter 5 冷圧刺激法2(のどのアイスマッサージ)
Chapter 6 嚥下反射促通手技
Chapter 7 K-point刺激法
Chapter 8 K-point刺激法の手順(その1;摂食前準備に適応する場合・摂食中に動きが停止する場合)
Chapter 9 K-point刺激法の手順(その2;開口障害のない患者で,送り込みや嚥下反射が起こりにくい場合)
53 体位・頸部姿勢の調整(岡田澄子,稲本陽子)
Chapter 1 体位・頸部姿勢調整
Chapter 2 代表的な体位・頸部姿勢調整法
Chapter 3 体幹角度調整(リクライニング位)
Chapter 4 リクライニング位と座位の利点・欠点
Chapter 5 体幹側傾・側臥位の意義
Chapter 6 体幹側傾・側臥位のおもな対象者,方法
Chapter 7 頸部回旋法(head rotation,横向き嚥下)
Chapter 8 Chin down(頭部屈曲位,頸部屈曲位,複合屈曲位)の定義
Chapter 9 Chin down(頭部屈曲位,頸部屈曲位,複合屈曲位)の対象,方法
Chapter 10 頭頸部伸展位
Chapter 11 リクライニング位+ 頸部回旋
Chapter 12 基本的な姿勢
Chapter 13 姿勢調整のポイントと椅子
54 直接訓練で用いる嚥下手技(清水充子)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 嚥下手技に共通する留意点
Chapter 3 嚥下の意識化;think swallow
Chapter 4 息こらえ嚥下(法);supraglottic swallow
Chapter 5 強い息こらえ嚥下(法);super supraglottic swallow
Chapter 6 努力嚥下(舌根押し下げ嚥下法);effortful swallow
Chapter 7 メンデルソン手技;Mendelsohn maneuver
55 食事場面の直接訓練(小島千枝子)
Chapter 1 食具選択と使用法の視点
Chapter 2 スプーンの選択
1:先行期の障害
Chapter 3 認知の障害への対応
Chapter 4 口への取り込み障害に対して
2:準備期の障害
Chapter 5 咀嚼と食塊形成の障害に対して(スライスゼリーの丸のみ法)
Chapter 6 咽頭への送り込み障害に対して
3:咽頭期の障害
Chapter 7 嚥下反射のタイミングのずれに対して─K-point刺激法の応用
Chapter 8 自力摂取するとき
§18 食事介助
56 食事場面の観察(中止を考えるとき,条件を守る工夫)(石ア直彦)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 食物の認識
Chapter 3 捕食動作
Chapter 4 食事内容
Chapter 5 一口量
Chapter 6 口からのこぼれ
Chapter 7 咀嚼と食塊形成
Chapter 8 咽頭への送り込み,嚥下反射惹起
Chapter 9 むせ
Chapter 10 声
Chapter 11 食事時間
Chapter 12 摂食のペース
Chapter 13 食欲
57 食事時の口腔内装具(義歯,PAP,PLP)(鄭 漢忠)
Chapter 1 食事時の口腔内装具の種類
Chapter 2 義歯の種類1 総義歯(complete denture)
Chapter 3 義歯の種類2 部分義歯(partial denture)
Chapter 4 義歯の必要性
Chapter 5 義歯が具備すべき要件
Chapter 6 義歯を使用する際に注意すべき事柄
Chapter 7 舌接触補助床(palatal augmentation prosthesis;PAP)
Chapter 8 軟口蓋挙上装置(palatal lift prosthesis;PLP)
58 食事用自助具(東嶋美佐子)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 福祉用具
Chapter 3 福祉用具の分類
Chapter 4 自助具(self help device)とは
Chapter 5 自助具が備えるべき条件
Chapter 6 自助具使用者の条件
Chapter 7 食事動作の過程と重要な機能
Chapter 8 自助具の製作目的
Chapter 9 食事用自助具の製作から使用までの過程
Chapter 10 捕食用自助具の例(1)
Chapter 11 捕食用自助具の例(2)
Chapter 12 運搬用自助具の例
Chapter 13 飲むための自助具の例
Chapter 14 食器固定用自助具の例
Chapter 15 車椅子での食事姿勢の考慮点
59 摂食嚥下障害患者に対する捕食から嚥下までの介助(小山珠美)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 食事介助に関連した援助の要素
Chapter 3 先行期に関連した摂食環境調整と食事介助
Chapter 4 口唇での捕食が困難な場合
Chapter 5 準備期(咀嚼と食塊形成)に障害がある場合
Chapter 6 口腔期(送り込み)に障害がある場合
Chapter 7 咽頭期(嚥下運動)に障害がある場合
Chapter 8 食道期(食道から胃までの通過)に障害がある場合
Chapter 9 摂食嚥下機能の促通や障害の代償方法を踏まえた介助
Chapter 10 食事動作の構成要素と観察ポイント
Chapter 11 自力摂取への過程
Chapter 12 ベッド上リクライニング角度による食事介助の留意点
Chapter 13 セルフケア拡大への介助と栄養評価
60 認知症・高次脳機能障害があるときの食事介助(福永真哉)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 高次脳機能障害・認知症とは
Chapter 3 高次脳機能障害・認知症で影響を受けやすい摂食嚥下過程
Chapter 4 高次脳機能障害・認知症の摂食嚥下障害の特徴
Chapter 5 主要な認知症性疾患ごとの摂食嚥下障害の特徴
Chapter 6 認知症の周辺症状で生じる異常な食行動の特徴
Chapter 7 高次脳機能障害・認知症をもつ摂食嚥下障害患者への食事介助
Chapter 8 高次脳機能障害への食事介助
Chapter 9 認知症患者のタイプごとの食事介助
§19 外科治療
61 嚥下機能改善手術・誤嚥防止手術(津田豪太)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 嚥下障害での外科的治療の適応
Chapter 3 術式決定に必要な項目
Chapter 4 嚥下障害のタイプと術式
Chapter 5 嚥下機能改善手術
Chapter 6 輪状咽頭筋切断術
Chapter 7 喉頭挙上術
Chapter 8 喉頭挙上術(棚橋法)
Chapter 9 誤嚥防止手術
Chapter 10 誤嚥防止手術の適応
Chapter 11 誤嚥防止手術 Lindemann法
Chapter 12 発声可能な喉頭閉鎖術 Biller法
Chapter 13 誤嚥防止手術での改善点
Chapter 14 手術は嚥下治療の最終手段(不可逆的治療)なのか?
シリーズ刊行に寄せて(Ver.1)
緒言(Ver.1)
本書をお読みになる前に
eラーニング受講方法
§16 直接訓練(総論)
49 直接訓練の概念・開始基準・中止基準(岡田澄子,小島千枝子)
Chapter 1 直接訓練とは
Chapter 2 直接訓練の適応
Chapter 3 経口摂取開始の前提条件
Chapter 4 直接訓練実施の判断の目安
Chapter 5 直接訓練の進め方
Chapter 6 直接訓練実施の手順
Chapter 7 直接訓練中のチェック
Chapter 8 訓練を中断すべきとき
Chapter 9 直接訓練中止を検討すべきとき
50 段階的摂食訓練の考え方(柴本 勇)
Chapter 1 直接訓練における段階的摂食訓練
Chapter 2 段階的摂食訓練の考え方
Chapter 3 段階的摂食訓練の適応
Chapter 4 段階的摂食訓練の方法
Chapter 5 嚥下調整食分類2013
Chapter 6 段階的摂食訓練における難易度のアップ
Chapter 7 臨床現場における食事提供例(1)(聖隷三方原病院・聖隷浜松病院)
Chapter 8 臨床現場における食事提供例(2)(聖隷浜松病院)
Chapter 9 食事アップの基準
Chapter 10 食事アップ検討時のチェックポイント
Chapter 11 段階的摂食訓練実施上の注意
Chapter 12 嚥下調整食の段階(その1)
Chapter 13 嚥下調整食の段階(その2)
Chapter 14 嚥下調整食の段階(米国)
§17 直接訓練(各論)
51 直接訓練時の環境設定(浅田美江)
Chapter 1 人間─環境系からみた環境の要素
Chapter 2 直接訓練時の環境設定の目的
Chapter 3 直接訓練時の環境設定の対象
1:直接訓練の効果を高めるための環境
Chapter 4 直接訓練前の患者へのアプローチ
Chapter 5 物的環境の設定─共通
Chapter 6 物的環境の設定─共通(その2)(食器・食具の準備)
Chapter 7 物的環境の設定─共通(その3)(姿勢を安定させるために必要な物品の準備・調整)
Chapter 8 物的環境の設定─集中力が途切れやすい患者への対応
Chapter 9 物的環境の設定─視覚認識に問題のある患者への対応
Chapter 10 人的環境の設定,管理的環境の設定
2:誤嚥・窒息のリスクに備えた環境設定
Chapter 11 物的環境の設定
Chapter 12 人的環境の設定,管理的環境の設定
52 直接訓練で用いる嚥下誘発手技(長谷川賢一)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 嚥下誘発手技とは
Chapter 3 おもな嚥下誘発手技
Chapter 4 冷圧刺激法1(Lazzaraらの冷圧刺激)
Chapter 5 冷圧刺激法2(のどのアイスマッサージ)
Chapter 6 嚥下反射促通手技
Chapter 7 K-point刺激法
Chapter 8 K-point刺激法の手順(その1;摂食前準備に適応する場合・摂食中に動きが停止する場合)
Chapter 9 K-point刺激法の手順(その2;開口障害のない患者で,送り込みや嚥下反射が起こりにくい場合)
53 体位・頸部姿勢の調整(岡田澄子,稲本陽子)
Chapter 1 体位・頸部姿勢調整
Chapter 2 代表的な体位・頸部姿勢調整法
Chapter 3 体幹角度調整(リクライニング位)
Chapter 4 リクライニング位と座位の利点・欠点
Chapter 5 体幹側傾・側臥位の意義
Chapter 6 体幹側傾・側臥位のおもな対象者,方法
Chapter 7 頸部回旋法(head rotation,横向き嚥下)
Chapter 8 Chin down(頭部屈曲位,頸部屈曲位,複合屈曲位)の定義
Chapter 9 Chin down(頭部屈曲位,頸部屈曲位,複合屈曲位)の対象,方法
Chapter 10 頭頸部伸展位
Chapter 11 リクライニング位+ 頸部回旋
Chapter 12 基本的な姿勢
Chapter 13 姿勢調整のポイントと椅子
54 直接訓練で用いる嚥下手技(清水充子)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 嚥下手技に共通する留意点
Chapter 3 嚥下の意識化;think swallow
Chapter 4 息こらえ嚥下(法);supraglottic swallow
Chapter 5 強い息こらえ嚥下(法);super supraglottic swallow
Chapter 6 努力嚥下(舌根押し下げ嚥下法);effortful swallow
Chapter 7 メンデルソン手技;Mendelsohn maneuver
55 食事場面の直接訓練(小島千枝子)
Chapter 1 食具選択と使用法の視点
Chapter 2 スプーンの選択
1:先行期の障害
Chapter 3 認知の障害への対応
Chapter 4 口への取り込み障害に対して
2:準備期の障害
Chapter 5 咀嚼と食塊形成の障害に対して(スライスゼリーの丸のみ法)
Chapter 6 咽頭への送り込み障害に対して
3:咽頭期の障害
Chapter 7 嚥下反射のタイミングのずれに対して─K-point刺激法の応用
Chapter 8 自力摂取するとき
§18 食事介助
56 食事場面の観察(中止を考えるとき,条件を守る工夫)(石ア直彦)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 食物の認識
Chapter 3 捕食動作
Chapter 4 食事内容
Chapter 5 一口量
Chapter 6 口からのこぼれ
Chapter 7 咀嚼と食塊形成
Chapter 8 咽頭への送り込み,嚥下反射惹起
Chapter 9 むせ
Chapter 10 声
Chapter 11 食事時間
Chapter 12 摂食のペース
Chapter 13 食欲
57 食事時の口腔内装具(義歯,PAP,PLP)(鄭 漢忠)
Chapter 1 食事時の口腔内装具の種類
Chapter 2 義歯の種類1 総義歯(complete denture)
Chapter 3 義歯の種類2 部分義歯(partial denture)
Chapter 4 義歯の必要性
Chapter 5 義歯が具備すべき要件
Chapter 6 義歯を使用する際に注意すべき事柄
Chapter 7 舌接触補助床(palatal augmentation prosthesis;PAP)
Chapter 8 軟口蓋挙上装置(palatal lift prosthesis;PLP)
58 食事用自助具(東嶋美佐子)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 福祉用具
Chapter 3 福祉用具の分類
Chapter 4 自助具(self help device)とは
Chapter 5 自助具が備えるべき条件
Chapter 6 自助具使用者の条件
Chapter 7 食事動作の過程と重要な機能
Chapter 8 自助具の製作目的
Chapter 9 食事用自助具の製作から使用までの過程
Chapter 10 捕食用自助具の例(1)
Chapter 11 捕食用自助具の例(2)
Chapter 12 運搬用自助具の例
Chapter 13 飲むための自助具の例
Chapter 14 食器固定用自助具の例
Chapter 15 車椅子での食事姿勢の考慮点
59 摂食嚥下障害患者に対する捕食から嚥下までの介助(小山珠美)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 食事介助に関連した援助の要素
Chapter 3 先行期に関連した摂食環境調整と食事介助
Chapter 4 口唇での捕食が困難な場合
Chapter 5 準備期(咀嚼と食塊形成)に障害がある場合
Chapter 6 口腔期(送り込み)に障害がある場合
Chapter 7 咽頭期(嚥下運動)に障害がある場合
Chapter 8 食道期(食道から胃までの通過)に障害がある場合
Chapter 9 摂食嚥下機能の促通や障害の代償方法を踏まえた介助
Chapter 10 食事動作の構成要素と観察ポイント
Chapter 11 自力摂取への過程
Chapter 12 ベッド上リクライニング角度による食事介助の留意点
Chapter 13 セルフケア拡大への介助と栄養評価
60 認知症・高次脳機能障害があるときの食事介助(福永真哉)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 高次脳機能障害・認知症とは
Chapter 3 高次脳機能障害・認知症で影響を受けやすい摂食嚥下過程
Chapter 4 高次脳機能障害・認知症の摂食嚥下障害の特徴
Chapter 5 主要な認知症性疾患ごとの摂食嚥下障害の特徴
Chapter 6 認知症の周辺症状で生じる異常な食行動の特徴
Chapter 7 高次脳機能障害・認知症をもつ摂食嚥下障害患者への食事介助
Chapter 8 高次脳機能障害への食事介助
Chapter 9 認知症患者のタイプごとの食事介助
§19 外科治療
61 嚥下機能改善手術・誤嚥防止手術(津田豪太)
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 嚥下障害での外科的治療の適応
Chapter 3 術式決定に必要な項目
Chapter 4 嚥下障害のタイプと術式
Chapter 5 嚥下機能改善手術
Chapter 6 輪状咽頭筋切断術
Chapter 7 喉頭挙上術
Chapter 8 喉頭挙上術(棚橋法)
Chapter 9 誤嚥防止手術
Chapter 10 誤嚥防止手術の適応
Chapter 11 誤嚥防止手術 Lindemann法
Chapter 12 発声可能な喉頭閉鎖術 Biller法
Chapter 13 誤嚥防止手術での改善点
Chapter 14 手術は嚥下治療の最終手段(不可逆的治療)なのか?








