序文
皆さんは大学への入学以来,歯科医学に関するさまざまな知識を学び,技量を身につけるために6年間を過ごしてきました.その成果として国家試験による歯科医師免許を授与され,歯科医療界へと歩を進めるところまできたのです.
その最初は研修医としての出発でした.この1年を省みて,歯科臨床初体験の感想はどのようなものでしょうか?「まあこんなものだろう」と想像どおりだったのでしょうか?それとも,想像以上に大変なことだと考えているでしょうか?
たとえ見学が主流であっても,自ら治療を実践してみても,臨床の現場では驚かれたことが多々あったことでしょう.これからの毎日はその連続だといってもよいのです.実は,そのように患者さんを診るという行為と大変だという経験の一つひとつが学びの1ページなのです.
歯科医師の診療従事期間は,約40年ほどです.決して短くはありませんが,全くのゼロからの出発を考えれば,無駄な時間を過ごす余裕はないといえます.まして経験する臨床の1ページ1ページが将来の自分にとって大切となれば,それなりのプランを練って進むのが得策なのはおわかりでしょう.「はじめからそんなに真面目になって焦らなくても……」と考えているなら,それは大きな誤りです.何しろ自分の手がけた症例がどのような経過を辿るのかを10年間ケアするだけで,歯科医師人生の25%の期間を費やすのですから,臨床歯科医学はそれほど奥の深い職域だといえます.
しかし,大学の教育ではその表層だけを学ぶに止まっています.あまりに情報が多すぎてカリキュラムに載せられないことがたくさんあるといいます.たとえば「患者さんへのかかわり方」などはその好例です.時代は移り変わりますが,人のあり方はそう大きく変わることはありません.誰もが,親切に,優しく,ていねいにしてもらうことが,心地よいと感じるはずです.
しかし,現代社会では,特に礼儀や言葉遣いが崩壊しつつあります.「患者さんへの対応」という特別な状況を考える以前に,すべからく「人」として無視しないでかかわる姿勢と心が必要です.人とのかかわり方は,医療にとって見過ごせない部分ですが,大学で教わった記憶はないでしょう.この本の前半は,ほぼ人間としてのあり方を解説しています.それは,私の診療室での実体験がベースになっており,特に最近の歯科医師に欠けている資質だと痛切に感じるからです.
後半では,臨床歯科医学の学び方にも話が進みますが,ここも大学で教わった方法論とは違うアプローチ法を示しています.私の診療室では,早朝の1時間,カンファレンスを行います.各ドクターが,担当する患者さんの資料を提示して,初診から術後経過までをスタッフ間でディスカッションします.そこで実践されてきた方法論を採用しています.その最重要事項は,歯科医療の「本質」を理解することです.その本質は,淡々と歯科医療を続けるだけではそう容易に姿を現そうとはしません.なるべく早くにそのことに気づくことが,歯科医療を好きにし,学びの助けになるのです.これは戦略なのです.本文を繰り返し読んでいただくことをお願いしたいと思います.
2010年初夏
鈴木 尚
皆さんは大学への入学以来,歯科医学に関するさまざまな知識を学び,技量を身につけるために6年間を過ごしてきました.その成果として国家試験による歯科医師免許を授与され,歯科医療界へと歩を進めるところまできたのです.
その最初は研修医としての出発でした.この1年を省みて,歯科臨床初体験の感想はどのようなものでしょうか?「まあこんなものだろう」と想像どおりだったのでしょうか?それとも,想像以上に大変なことだと考えているでしょうか?
たとえ見学が主流であっても,自ら治療を実践してみても,臨床の現場では驚かれたことが多々あったことでしょう.これからの毎日はその連続だといってもよいのです.実は,そのように患者さんを診るという行為と大変だという経験の一つひとつが学びの1ページなのです.
歯科医師の診療従事期間は,約40年ほどです.決して短くはありませんが,全くのゼロからの出発を考えれば,無駄な時間を過ごす余裕はないといえます.まして経験する臨床の1ページ1ページが将来の自分にとって大切となれば,それなりのプランを練って進むのが得策なのはおわかりでしょう.「はじめからそんなに真面目になって焦らなくても……」と考えているなら,それは大きな誤りです.何しろ自分の手がけた症例がどのような経過を辿るのかを10年間ケアするだけで,歯科医師人生の25%の期間を費やすのですから,臨床歯科医学はそれほど奥の深い職域だといえます.
しかし,大学の教育ではその表層だけを学ぶに止まっています.あまりに情報が多すぎてカリキュラムに載せられないことがたくさんあるといいます.たとえば「患者さんへのかかわり方」などはその好例です.時代は移り変わりますが,人のあり方はそう大きく変わることはありません.誰もが,親切に,優しく,ていねいにしてもらうことが,心地よいと感じるはずです.
しかし,現代社会では,特に礼儀や言葉遣いが崩壊しつつあります.「患者さんへの対応」という特別な状況を考える以前に,すべからく「人」として無視しないでかかわる姿勢と心が必要です.人とのかかわり方は,医療にとって見過ごせない部分ですが,大学で教わった記憶はないでしょう.この本の前半は,ほぼ人間としてのあり方を解説しています.それは,私の診療室での実体験がベースになっており,特に最近の歯科医師に欠けている資質だと痛切に感じるからです.
後半では,臨床歯科医学の学び方にも話が進みますが,ここも大学で教わった方法論とは違うアプローチ法を示しています.私の診療室では,早朝の1時間,カンファレンスを行います.各ドクターが,担当する患者さんの資料を提示して,初診から術後経過までをスタッフ間でディスカッションします.そこで実践されてきた方法論を採用しています.その最重要事項は,歯科医療の「本質」を理解することです.その本質は,淡々と歯科医療を続けるだけではそう容易に姿を現そうとはしません.なるべく早くにそのことに気づくことが,歯科医療を好きにし,学びの助けになるのです.これは戦略なのです.本文を繰り返し読んでいただくことをお願いしたいと思います.
2010年初夏
鈴木 尚
第1章 歯科医療とは
(1)歯科医師とは人と向き合う職業/人を好きになろう
医師の人間性/患者さんに受け入れられる歯科医師になろう
(2)医療人としての三要素/これで臨床を乗り切れる
歯科医師が備えていなければならない三つの要素/生涯学び続けること・技術の取得と向上・コミュニケーション力
(3)多様性への理解/まずは「違う」という視点で診る
画一的に対応する医療はありえない/個体差と個人差
(4)臨床はベーシック/まじめに地道に
臨床は80%がベーシック治療/最先端医療のリスク
(5)インフォームドコンセントと人権の尊重/治療を受ける身になって
患者さんの「知る権利」/インフォームドコンセント/近代医療の考え方
(6)歯科医師の社会性/地域にかかわれる歯科医師を目指す
地域にとけ込む歯科医療/医師との連携
(7)日本の歯科医師数は本当に過剰なのか/真実を知っておこう
各国の歯科医師数/大きな矛盾
第2章 勤務医になる
(1)まずは社会人としての所作が要求される日も早くもっと大人に
就職活動をしなくては勤務医になれない時代/あなたに「社会人としての免許」はあるのか/患者さんの前に立つには
(2)勤務医の給料が低いワケ/医院の視点から勤務医をみると
あなたの実像は?/どうしてコデンタルスタッフの待遇のほうがよいのだろう?/歯科医師が一人前になるまで,そして一人前になったら……
(3)どのように見学し,何を学ぶのか/求めなければ与えられない
見学することが新人研修/学ぶ姿勢を示そう・あなたが求めなければ誰も教えてくれない
(4)どのように勤務すべきか/自発的に経験・体験を積む
遅刻をしない,そして医院のスタートからラストまでを見とどける/経験・体験最優先
(5)「周辺」にも目を向けよう/すべてのスタッフから学ぶ
スタッフからも学べる関係をつくろう/服装にも気配りを/一度マイナスの印象を与えたら,見方を変えてもらうのは難しい
(6)診療室は清潔が命/器械は歯科医師の手足
診療室やユニットを清潔に保つ/器械の仕組みを理解して,ていねいに使う
(7)何をどう学ぶのか/まず一つずつクリアしていく姿勢が大事
こだわりをもって,ていねいに/テンポラリークラウンはすべてを映す
(8)常勤になり,3年は頑張ってみよう/確かな将来を予約するために
なぜ常勤を勧めるのか/まずは3年
(9)情報収集も積極的に/学びの環境を自らつくる
メーカーの講演会に出席してみよう/同じ環境の勉強仲間をつくる
(10)予習と復習を怠らない/備えと反省が臨床を進化させる
予習と復習はどのようにするのか/文献を集める
第3章 患者さんへの対応
(1)笑顔と明るさ/言葉の十倍も心が通じる
求められる人材とは/いつも笑顔を絶やさない/元気がある/素直である/前進志向と積極性/キビキビしている
(2)基本は礼儀/行動規範とありがとうの心
対人関係のオールマイティー/その訓練はどうすればよいか?/作法に注意してみる/言葉遣いに注意する
(3)無視しないていねいな態度/そして真剣に傾聴する
医師の椅子と患者の椅子/こんな事例も理解しておこう/傾聴の前後を考えよう
(4)優しさの主張/気遣うことの意味
優しく接する/気遣いとは何か?/言葉をかける
(5)会話は絆を強める/まずは会話,その後に治療
診断の基本に会話がある/会話は心を通わせる/会話には問診につながる何かがある/会話と説明
(6)電話での対応/顔の見えない会話
声だけのコミュニケーション/電話が鳴ったら……/電話をかけるとき/日本語は語尾を明瞭に!/ていねい語か尊敬語か謙譲語かの区別を知る
(7)十分な対応/わかる説明
よく説明することのアドバンテージ/わかる説明/専門用語を翻訳する
(8)雑学のすすめ/まずは新聞を読もう
知識の扉を広く開けておこう/毎日更新される社会的知識/雑学のすすめ/患者さんから教わろう
第4章 自ら学び考えること
(1)何を学べばよいのか/背のびをせずに足元を見よ
学ぶには戦略が必要/自分を位置づけよ/臨床で学ぶ三つの要素/ねらいを定める
(2)「見たこと」は「できること」ではない/まずは模型で練習を
見学を補足する・一度疑問を解決すると忘れない/理論と技術/疑似体験と実体験
(3)臨床技術の向上を図る/失敗したら必ず「なぜか」を考える
その技術だけに集中する/「なぜか」を考える
(4)興味をもつこと/その先の「好きになる」へ進もう
興味は成功の源/症例に取り組む姿勢/多くの症例に取り組む/「興味をもつ」から「好きになる」へ進もう
(5)口腔内の観察/写真を撮って練習しよう
見ることから始まる/口腔内写真を撮る/情報をそろえて症例を考える/コンピュータの利用
(6)スタディグループへの参加/グローバルな視点を養おう
互いに学び合える環境/スタディグループでの学び/疑似体験による学び
(7)思考の訓練/ディスカッションに挑む
学びは「思考」から始まる/思考のプロセスを重要視する/常に「なぜ?」という問いかけを!/ディスカッションで思考力を磨く
第5章 臨床の基礎力
(1)臨床の基礎力とは何か/やさしいことを確実に
手抜きのない治療手技の実践/やさしいことが確実にできること/基礎のスタンダードは必ず応用できる
(2)診断力をつける/難しいからよく読もう
臨床の問題は難しい/互いの言葉を理解する/問診と観察から診断へ〜その/問診と観察から診断へ〜その2
(3)苦痛の少ない治療ができる/痛みは歯科治療の禁忌
痛みのない治療を提供できることは歯科治療にとって必須の基本/痛みのない治療/麻酔を奏効させる
(4)技術の正確さ/源は慎重さ
過酷な術野で精度の高い施術が求められるのが歯科の宿命/「正確さ」と「慎重さ」は同じ/材料の扱いも正確に/正確さはそんな性格をも生む
(5)臨床はバランス/高度なGPを目指して
理論・技術・接遇/専門医の隘路/GPはバランスのとれた専門医/こだわりから広がる学び
(6)統合する力/歯科の醍醐味がここにある
いくつもの学科を症例にあわせて駆使する/統合のモデル─治療の選択・治療過程・治療のゴール/治療の選択・治療過程・ゴールの実際
(7)処置前後の説明ができる/根拠を示そう
治療の根拠が説明責任(アカンタビリティ)の根幹/治療の前後を説明する/説明の練習/主訴の原因を説明する
(8)ネットワークをつくる/心身の安定のために
医療情報と悩みごとの解決/簡便なネットワーク/スタディグループというネットワーク/学会というネットワーク
第6章 生涯設計
(1)短期の目標を立てる/まず3年が一単位
当初3年間の目標/どんな歯科医師になるのか?/臨床医か研究者か年で分かれる進路
(2)いつ開業するのか/身の丈に合った方法を探す
開業すると経営も考えなくてはならない/開業はどんなスタイルにするのか?/開業資金と規模/開業は新規か中古か?
(3)臨床のスタイルを決める/臨床が好きになった証し
興味や得意分野を深める/学会に入会する/どんな歯科医師人生を送るのか
(1)歯科医師とは人と向き合う職業/人を好きになろう
医師の人間性/患者さんに受け入れられる歯科医師になろう
(2)医療人としての三要素/これで臨床を乗り切れる
歯科医師が備えていなければならない三つの要素/生涯学び続けること・技術の取得と向上・コミュニケーション力
(3)多様性への理解/まずは「違う」という視点で診る
画一的に対応する医療はありえない/個体差と個人差
(4)臨床はベーシック/まじめに地道に
臨床は80%がベーシック治療/最先端医療のリスク
(5)インフォームドコンセントと人権の尊重/治療を受ける身になって
患者さんの「知る権利」/インフォームドコンセント/近代医療の考え方
(6)歯科医師の社会性/地域にかかわれる歯科医師を目指す
地域にとけ込む歯科医療/医師との連携
(7)日本の歯科医師数は本当に過剰なのか/真実を知っておこう
各国の歯科医師数/大きな矛盾
第2章 勤務医になる
(1)まずは社会人としての所作が要求される日も早くもっと大人に
就職活動をしなくては勤務医になれない時代/あなたに「社会人としての免許」はあるのか/患者さんの前に立つには
(2)勤務医の給料が低いワケ/医院の視点から勤務医をみると
あなたの実像は?/どうしてコデンタルスタッフの待遇のほうがよいのだろう?/歯科医師が一人前になるまで,そして一人前になったら……
(3)どのように見学し,何を学ぶのか/求めなければ与えられない
見学することが新人研修/学ぶ姿勢を示そう・あなたが求めなければ誰も教えてくれない
(4)どのように勤務すべきか/自発的に経験・体験を積む
遅刻をしない,そして医院のスタートからラストまでを見とどける/経験・体験最優先
(5)「周辺」にも目を向けよう/すべてのスタッフから学ぶ
スタッフからも学べる関係をつくろう/服装にも気配りを/一度マイナスの印象を与えたら,見方を変えてもらうのは難しい
(6)診療室は清潔が命/器械は歯科医師の手足
診療室やユニットを清潔に保つ/器械の仕組みを理解して,ていねいに使う
(7)何をどう学ぶのか/まず一つずつクリアしていく姿勢が大事
こだわりをもって,ていねいに/テンポラリークラウンはすべてを映す
(8)常勤になり,3年は頑張ってみよう/確かな将来を予約するために
なぜ常勤を勧めるのか/まずは3年
(9)情報収集も積極的に/学びの環境を自らつくる
メーカーの講演会に出席してみよう/同じ環境の勉強仲間をつくる
(10)予習と復習を怠らない/備えと反省が臨床を進化させる
予習と復習はどのようにするのか/文献を集める
第3章 患者さんへの対応
(1)笑顔と明るさ/言葉の十倍も心が通じる
求められる人材とは/いつも笑顔を絶やさない/元気がある/素直である/前進志向と積極性/キビキビしている
(2)基本は礼儀/行動規範とありがとうの心
対人関係のオールマイティー/その訓練はどうすればよいか?/作法に注意してみる/言葉遣いに注意する
(3)無視しないていねいな態度/そして真剣に傾聴する
医師の椅子と患者の椅子/こんな事例も理解しておこう/傾聴の前後を考えよう
(4)優しさの主張/気遣うことの意味
優しく接する/気遣いとは何か?/言葉をかける
(5)会話は絆を強める/まずは会話,その後に治療
診断の基本に会話がある/会話は心を通わせる/会話には問診につながる何かがある/会話と説明
(6)電話での対応/顔の見えない会話
声だけのコミュニケーション/電話が鳴ったら……/電話をかけるとき/日本語は語尾を明瞭に!/ていねい語か尊敬語か謙譲語かの区別を知る
(7)十分な対応/わかる説明
よく説明することのアドバンテージ/わかる説明/専門用語を翻訳する
(8)雑学のすすめ/まずは新聞を読もう
知識の扉を広く開けておこう/毎日更新される社会的知識/雑学のすすめ/患者さんから教わろう
第4章 自ら学び考えること
(1)何を学べばよいのか/背のびをせずに足元を見よ
学ぶには戦略が必要/自分を位置づけよ/臨床で学ぶ三つの要素/ねらいを定める
(2)「見たこと」は「できること」ではない/まずは模型で練習を
見学を補足する・一度疑問を解決すると忘れない/理論と技術/疑似体験と実体験
(3)臨床技術の向上を図る/失敗したら必ず「なぜか」を考える
その技術だけに集中する/「なぜか」を考える
(4)興味をもつこと/その先の「好きになる」へ進もう
興味は成功の源/症例に取り組む姿勢/多くの症例に取り組む/「興味をもつ」から「好きになる」へ進もう
(5)口腔内の観察/写真を撮って練習しよう
見ることから始まる/口腔内写真を撮る/情報をそろえて症例を考える/コンピュータの利用
(6)スタディグループへの参加/グローバルな視点を養おう
互いに学び合える環境/スタディグループでの学び/疑似体験による学び
(7)思考の訓練/ディスカッションに挑む
学びは「思考」から始まる/思考のプロセスを重要視する/常に「なぜ?」という問いかけを!/ディスカッションで思考力を磨く
第5章 臨床の基礎力
(1)臨床の基礎力とは何か/やさしいことを確実に
手抜きのない治療手技の実践/やさしいことが確実にできること/基礎のスタンダードは必ず応用できる
(2)診断力をつける/難しいからよく読もう
臨床の問題は難しい/互いの言葉を理解する/問診と観察から診断へ〜その/問診と観察から診断へ〜その2
(3)苦痛の少ない治療ができる/痛みは歯科治療の禁忌
痛みのない治療を提供できることは歯科治療にとって必須の基本/痛みのない治療/麻酔を奏効させる
(4)技術の正確さ/源は慎重さ
過酷な術野で精度の高い施術が求められるのが歯科の宿命/「正確さ」と「慎重さ」は同じ/材料の扱いも正確に/正確さはそんな性格をも生む
(5)臨床はバランス/高度なGPを目指して
理論・技術・接遇/専門医の隘路/GPはバランスのとれた専門医/こだわりから広がる学び
(6)統合する力/歯科の醍醐味がここにある
いくつもの学科を症例にあわせて駆使する/統合のモデル─治療の選択・治療過程・治療のゴール/治療の選択・治療過程・ゴールの実際
(7)処置前後の説明ができる/根拠を示そう
治療の根拠が説明責任(アカンタビリティ)の根幹/治療の前後を説明する/説明の練習/主訴の原因を説明する
(8)ネットワークをつくる/心身の安定のために
医療情報と悩みごとの解決/簡便なネットワーク/スタディグループというネットワーク/学会というネットワーク
第6章 生涯設計
(1)短期の目標を立てる/まず3年が一単位
当初3年間の目標/どんな歯科医師になるのか?/臨床医か研究者か年で分かれる進路
(2)いつ開業するのか/身の丈に合った方法を探す
開業すると経営も考えなくてはならない/開業はどんなスタイルにするのか?/開業資金と規模/開業は新規か中古か?
(3)臨床のスタイルを決める/臨床が好きになった証し
興味や得意分野を深める/学会に入会する/どんな歯科医師人生を送るのか








