やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

2025 序
 2025年の労働市場は高齢化とAIの発展で著しく変化してきています.医療界にあっても団塊の世代が75歳以上になった現在,医療・介護をめぐる対応に制度的な改革を迫られています.また,2年に1回の定期的診療報酬改定が行われない年でも毎年実施される薬価改定を踏まえた期中改定が行われます.
 今回は,以下の内容が見直されることとなりました.
 ・マイナ保険証利用率,電子処方箋導入の現況を評価する医療DX推進体制整備加算の変更
 ・歯科衛生士実地指導料の口腔機能指導加算と歯科技工士連携加算の評価
 改定の詳細は本文での解説に委ねます.
 医療DX推進体制の整備は,オンラインによる訪問診療やタスクフォースの促進に向けて
  1.マイナンバーカードと健康保険証一体化の加速
  2.全国医療情報プラットフォームの構築
  3.電子カルテ等の情報の標準化
 が3本柱です.これらを誘導する診療報酬改定の一部見直しが行われました.
 日本のデジタル赤字はIMFの報告で,海外IT企業への支払額が5兆円です.厚生労働省は戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の国家プロジェクトの3期の終了結果に合わせて,2027年から2040年に向けた医療DX推進体制を推進する「新たな地域医療構想」に着手します.2026年診療報酬改定も,これらを反映した形が予測されます.
 すでに支払基金も組織体制を基本的に見直し,医療DX推進体制を整えています.
 読者の方は,診療報酬改定の施設基準は「今後求められる医療機能を評価したものである」と理解したうえで,地域医療構想のなかで「どのような歯科診療機能を担う診療所となるか」という将来構想を考えながら,本書の症例と解説をお読みいただければと思います.また,ライフサイクルにおける歯科疾患の重症化予防と口腔機能の計画的な管理が診療方針となるように施設基準届出を行い医療DXに活用ください.
 編者一同は,こうした動向を企画・症例解説に活かすべく努力しています.「歯科診療」の書籍版および電子版を用途に応じてご活用いただければ幸いです.
 編者一同
「歯科診療オンライン」利用の流れ
Honeycommu(R)登録の流れ
「歯科診療オンライン」ライセンス・キー登録の流れ
「歯科診療オンライン」基本画面の見方・操作方法
アカウント登録などに関してのQ&A
使い方に関してのQ&A
各種お問い合わせ先について/更新情報配信サービスについて
Honeycommu(R)利用規約
「全科実例による社会保険歯科診療オンライン令和7年版」利用規約
利用のスケジュール
付箋の一括コピーについて
令和7年版巻頭特集
 (1)歯科診療報酬点数早見表
 (2)レセプトマスター(一般用・加算用・歯科訪問診療用)
 (3)令和7年4月からの歯科診療報酬の一部見直しと今後の推移
 (4)巻頭特集
  1 主要薬剤薬価・点数一覧(令和7年4月改定)
  2 令和7年4月 期中の診療報酬改定について
  3 令和7年4月からの医療DX関連項目および電子処方箋制度について
  4 長期収載品の処方等に係る選定療養 実施上の留意事項および取り扱いについて
  5 長期収載品の処方等に係る選定療養における費用の計算方法について
  6 歯科外来・在宅ベースアップ評価料(I) 令和7年1月からの新様式について
  7 令和6年度 疑義解釈資料一覧
 (5)令和7年度 新症例