やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

推薦の言葉
ライフワーク“Etsukoテクニック”
 かねて,本学の卒業生のうちで,大学などのバックをもたず,一個人で研究・臨床に抜きんでた業績を上げている方々がいる.大学という大樹の下にいる私は,彼らの熱意と力量にひそかに敬服している.そのなかのお一人に,Private Practice of Orthodontics近藤悦子先生がおられる.
 先生は,日本歯科大学在学中の榎 恵教授にはじまり,私の知りうるところ,アデレード大学のDr.P.R.Begg,イリノイ大学のDr.T.M.Graber,T・J青葉教授,日本歯科大学の中原リザ子教授等々の恩師・同志を得て,従来の歯科矯正学分野を越えた広範におよぶ新しい領域を開拓された.
 先生は,解剖学者Dr.H.Sicherが提唱した,筋肉による形態と機能の調和に着目し,舌や口腔・顔面・頸部の筋の形態,筋力と筋機能の臨床知見を次々に明らかにされた.それは,単に理論だけにとどまらず,矯正治療後50年にわたる長期の経過観察やフォローアップに基づく120症例もの臨床成果を提示し,その高度なエビデンスを通して国際的な発表を続け,海外でも驚きをもって注目された.
 先生は,舌と舌骨位が呼吸機能,嚥下機能に関連し,咬合を含む顎顔面骨格と頸部を含む側貌の形態にいかに関与しているかを探り,矯正歯科医の立場から,それらの複合作用が不正咬合の治療に密接に寄与するとし,独自の治療法を確立された.そして,そのことを症例によって実証された斬新でシンプルな治療法は,矯正歯科臨床のイメージを一新したといえる.
 本書は,2007年に出版された『Muscle Wins!の矯正歯科臨床』に続く玉著である.このたびの書は,質問形式により読者の疑問に回答する構成をとっている.たとえば,Q1では,なぜ舌骨位を重視するのか,Q2では,抜歯,非抜歯は何をみて決めるのか,Q4では,頸部筋の異常は顎顔面骨格にどのような影響を及ぼすのか,などである.いずれも目を見張る症例が提示され,症例を通してわかりやすく的確に解説されている.
 私は,近藤先生のライフワークの集大成として,榎教授が本邦に導入したBeggテクニックに因んで,本法を“Etsukoテクニック”と名付けたい.
 私事になるが,私は1995年にギリシアのアテネで開かれたヨーロッパ顎顔面学会において,「アボリジニにみる永久歯列の経年的変化」を発表した.その折,先の高名なDr.Graberが特別講演をされ,「Gentlmen,keep it simple!」という言葉で締めくくった.失礼ながら私は,欧米人もシンプルを理解するのか,とたいへん印象深かった.
 そのDr.Graberに近藤先生は早くから認められ,そのWorkを愛された人なのである.
 2017年8月 日本歯科大学理事長・学長 中原 泉


近藤先生のご著書に接して思うこと
 本書『Q&AでわかるMuscle Wins!の矯正歯科臨床』は,近藤悦子先生の矯正歯科治療における理論を,数十年に及ぶご自身の治療結果の裏付けによって導き出されたところにその素晴らしさがある.
 1人の患者さんを何十年もの長期にわたって同じ研究者が追跡することは,実は大学などの研究機関でもなかなか困難なことだからである.
 また本書は,歯学生に対し,いかに臨床において解剖学が役立つのかを教授するのにも大変役に立つ,ありがたい書でもある.
 本書では,すべての症例分析において解剖学,特に筋との関連性が述べられており,咀嚼筋はもちろんのこと,一見,咬合にあまり関係がないように思われる頭蓋骨の基準線,表情筋,舌骨上筋群や下筋群,後頭部の筋群や胸鎖乳突筋などの側頸筋,また,舌や嚥下の運動機能に及ぶ領域について,矯正治療上,大切な意義が述べられている.
 本書は設問形式にまとめられているため大変理解しやすい構成となっており,将来,歯科医療人を目指す学生にも是非一読してもらいたい1冊である.
 2017年8月
 東京歯科大学理事長・学長 井出吉信


機能と形態の協調で全身の健康をつくるテクニック
 この度,近藤悦子先生が前著を踏まえて,設問形式で構成した『Q&AでわかるMuscle Wins!の矯正歯科臨床』を発刊された.ご努力に敬意を払いつつ,再び推薦の言葉を寄せたい.
 “機能は形態をつくる”といわれているが,異常な機能は成長発育と相まって咬合や顎顔面の形成に影響する.ハイアングルケースは咬合高径が大きい,下顎角が大きい,下顎が後退しているなどの顎骨形態を呈し,随伴症状として弱い咀嚼筋,低位舌,異常嚥下癖,口呼吸などの異常な筋活動や呼吸様式を伴うことが多い.矯正治療は,形態と機能の両者を改善し,協調をはかることを目標としているが,ハイアングルケースではこのような目標を達成することは至難の業である.
 矯正歯科医の診断基準は,個人の知識,経験,技術により異なるが,近藤悦子先生は外科矯正が必要と思われるようなハイアングルケースであっても,外科手術を行うことなく,時に抜歯もせずに治してしまう.そのような症例は,まるで“近藤マジック”のようにみえるが,そこには確かな分析に基づいたアプローチがあり,それこそが“Muscle Wins!の矯正歯科臨床”なのである.
 「Muscle & Respiration Wins」の考え方は,たとえばハイアングルケースを,(1)臼歯の整直や圧下により咬合高径を減少させたり,(2)歯列拡大により舌房を広くして口呼吸を鼻呼吸に変えたり,(3)患者さんに舌挙上訓練,ガムトレーニング,噛みしめ運動などを指導することにより口腔機能を改善し,咬合や顎骨形態を積極的に変えながら,機能と形態を協調させて全身の健康づくりに繋げていく,素晴らしいテクニックである.
 細かい手法は本書を読んでいただくとするが,形態の変化と口腔機能の順応を,側面頭部X線規格写真の重ね合わせ,CT,EMGなどで治療前後を比較し,具体的な舌位や舌骨位の変化,気道の拡大,筋活動の活性化などで示している.
 新しい矯正治療の技術は,多くの矯正歯科医に使われてこそイノベーションに繋がる.成人の骨格性の下顎前突,睡眠時無呼吸症候群などのハイアングルケースを矯正歯科治療単独で治し,正常な機能が発揮できるように顎骨形態を変えてしまう.近藤悦子先生の考え方とテクニックはまさに圧巻であり,難症例の解決に役立てられる.とりわけ睡眠時無呼吸症候群の治療法は,医科方面からも注目されるであろう.
 近藤悦子先生は,長期にわたる治療結果を分析,検証,評価し,診断や治療方法にフイードバックされている.このような矯正治療に対する探究心と絶え間ない努力が,本書を完成させたといえる.この素晴らしい理論とテクニックが世界に情報発信され,多くの矯正歯科医の参考になることを期待している.
 2017年8月 大野矯正クリニック 大野粛英


『Muscle Wins!の矯正歯科臨床』“第2巻”を強く推薦いたします
 近藤悦子先生を,1996年,2001年,2008年,そして2017年,台湾に招待し,講演していただいたことは,私にとって大変名誉なことと考えています.
 実に難しい症例を,最高レベルに治療しているというだけでなく,彼女ほど長期の経過記録を残している人を,私は見たことがないからです.それら多くの記録には,セファログラム,パノラマX線写真,EMGはもちろんのこと,コーンビームCTスキャンも含まれています.さらに,模型は咬合を舌側から確認できるようにカットしてあります.
 極端に難しいIII級開咬症例も,抜歯せず,TAD(暫間固定装置)も使わず,そして外科処置もせずに治療できることに驚かされますが,彼女の特別なメカノセラピーが素晴らしい治療結果の大事な要因であることに間違いはありません.
 さらに大事なことといえば,長期に安定した咬合が得られるということでしょう.偉大なDr.TM Graberが近藤先生の治療を高く評価し,解剖学者のDr.Harry Sicherの言う「筋肉と骨が戦えば骨が負ける」という考えを紹介してくれました.そこから,近藤先生の治療法を表す「Muscle Wins!」が生まれたのです.
 多くの歯列矯正の患者を30年以上もフォローし,記録に残すということも驚きです.近藤先生はMuscle Wins!の“第1巻”を2007年に出版していますが,この本の出版記念パーティーで私は,患者さんの一人を紹介され,会うことができました.近藤先生の治療によって得られている長期咬合の安定性こそが,近藤先生のMuscle Wins! Philosophyの臨床的証明であることを,その会場で強く感じたことは言うまでもありません.
 およそ22年前,近藤先生が治療した難しいIII級症例の結果を見せていただく機会があり,治療法を学びたいと,私の心は浮き立ちました.でもダメでした.それはその時に近藤先生が使っていた材料のほとんどが,自分の知らないBeggのものだったからです.その後7年ほど経ち,近藤先生がBegg以外のLow Force & Low Frictionの装置も使い始め,ほぼ同時期に私も同じ装置に変えていたため,それ以降は,近藤先生の Muscle Wins!の治療概念とメカニックスを取り入れることができるようになりました.
 もし,近藤先生の講演をこれまで聞く機会のなかった方々がおられれば,この“第2巻”『Q&AでわかるMuscle Wins!の矯正歯科臨床』を“第1巻”とともにお読みになることを強く薦めます.本書には,“第1巻”同様,素晴らしい症例の数々があるだけでなく,動的治療終了後の理想的,安定的長期咬合のために近藤先生がどんな工夫を凝らしているのか,それがわかりやすく設問形式で構成されています.
 この本もまた,歯科矯正界のベストセラーとなることを確信しています.
 2017年8月
 台北医科大学 臨床教授 元 台湾矯正学会会長
 John Jin-Jong Lin


序文
本書の発刊にあたって
 矯正歯科の医局に残り,はじめて患者さんを担当させてもらってから52年が経ちました.医局時代に,恩師である故・榎 恵教授に機能の大切さを教わり,Beggテクニックを習得された大野粛英先生,杉村英雄先生の講習会を受け,その当時治療した患者さんや,開院後はじめて治療した患者さんから多くのことを学びました.そしてその後,米国歯科矯正界の重鎮であった故・T.M.Graber教授に絶大な支援をいただきながら,Muscle Wins!という治療法を広く世界に知っていただけたことは大変光栄なことであり,Graber先生から送られた「Proud of you!」という言葉に私はずっと励まされ,いまでも宝物にしています.
 多くの臨床例のうち私が,120症例から得た分析結果や,そこから導き出された診断基準や治療手順とともに,厳選した33症例の治療方法を『Muscle Wins!の矯正歯科臨床』としてまとめたのは,いまからちょうど10年前になります.
 その序文に私は,「咬合は術後の成長発育や顎運動,舌と口腔周囲筋,咀嚼筋および頸部筋活動と呼吸様式により変化する」と記しました.これだけを読むと,「だから矯正歯科治療は成長が終わってからすべきである」と考える矯正歯科医もいるかもしれません.実際,成長発育期に訪れる患者さんを,成長終了後に治療しましょう,と帰してしまう矯正歯科医がいると聞いたことがあります.
 しかし,成長終了を待ってから治療を開始していては,たとえ歯列不正を改善できても,望ましい咬合形態や顎機能の健全化は望めません.不正咬合の患者さんの多くは,下顎が偏位していたり,顎機能に問題があったり,頸部筋の左右差,下顎枝・下顎頭の形成不全を有していることがあるためです.したがって,成長発育の早期の段階で機能の回復をはかりながら咬合の改善を行うことが大変重要であり,健全化された機能が術後の成長発育に好影響を与え,機能的,審美的に調和のとれた顎顔面骨格が形成され,長期にわたって安定した咬合状態を維持できることを,私はあらためて強調したいと思います.
 『Muscle Wins!の矯正歯科臨床』は出版後まもなく,英語,韓国語,中国語に翻訳され,世界の矯正歯科医からお便りやメールをいただきましたが,その中には,「Muscle Wins!についてもっと知りたい」「抜歯の基準やタイミングについて知りたい」「顎関節の健全な育成のためには,いつ治療を開始したらよいのでしょうか」などという声もありました.そこで,『Q&AでわかるMuscle Wins!の矯正歯科臨床』を執筆することにしたのです.
 10年の間には,「舌骨位をみることの重要性」に気づかされ,それを取り入れてさらにわかりやすくまとめたつもりです.掲載症例は1冊目と重複しないよう配慮したため,Q12の長期安定症例といっても術後5年までの患者さんが多いのですが,中には術後23年という症例もありますので,ぜひご覧ください.
 幸いなことに私には,20〜30年以上お付き合いしている患者さんが多く,親子2代,あるいは3代にわたって治療している患者さんもいます.「自分の子どもにやりたくない治療は絶対にやらない」「患者さんを自分の子どもと思って治療する」,それらを信条として臨床を行ってきたからこそ,術後も長く患者さんが医院を訪れ,経過を見せてくれるものと思っており,本当にありがたい限りです.私は,患者さんから学んだことを患者さんに治療を通してお返しする,そのことがとても大切であると感じています.
 今回,私の母校:日本歯科大学の理事長・学長である中原 泉先生,東京歯科大学の理事長・学長である井出吉信先生,大学の先輩である大野粛英先生,さらには,親友である台湾の元矯正学会会長Dr.John Jin-Jong Linから推薦の言葉を頂戴することができ,心より感謝しています.
 最後に,元オームコジャパンの中澤孝夫氏,編集を担当してくれた医歯薬出版の石飛あかね氏,歯科医師の小野美代子,荒井志保,資料分析をサポートしてくれた医師の近藤義宣,多くの患者さんの資料整理と管理に尽力してくれたスタッフの野田純子,鈴木澄江,佐々木三千代,高田郁子,大野菊枝,坂本幸江,神田 静各氏に,この場を借りてお礼を言いたいと思います.
 ありがとうございました.
 2017年8月 近藤悦子
 推薦の言葉(中原 泉,井出吉信,大野粛英,John Jin-Jong Lin)
 序文/本書の発刊にあたって
 Muscle Wins!の特徴的な治療結果
 側面頭部X線規格写真のトレースにおける重要な計測項目
Q1 なぜ舌骨位を重視するのですか?
 1.舌骨位をみる際の基準と望ましい舌骨位
 2.II級症例,III級症例にみる舌骨位と舌骨筋活動,呼吸,嚥下様式,咬筋活動の関係
Q2 抜歯,非抜歯は何をみて決めるのですか?
 1.PM lineと上下顎第二大臼歯との位置関係
 2.上下顎第一大臼歯の歯軸
 3.下顎切歯軸(L1)とDC-L1i lineとのなす角度:L1 to DC-L1i
 4.歯列弓,歯槽堤の形態修正の可能性
 5.臼歯部咬合高径の高低や左右差の有無
 6.口唇側貌(ナゾラビアルアングル,メンターリスサルカス)
Q3 抜歯のタイミングと抜歯部位はどのように考えたらよいのでしょうか?
 1.抜歯のタイミングの基本的な考え方
 2.抜歯の順番と抜歯部位
 3.動的治療終了時の咬合形態
  Case 1 ガミースマイルを伴う成長発育期の上顎過成長・下顎後退II級過蓋咬合症例〔抜歯部位:4 4 ,5 5 〕
  Case 2 著しい叢生を伴う成人下顎後退II級開咬症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
  Case 3 下顎3切歯の成人下顎後退II級過蓋咬合症例〔抜歯部位:4 4 ,4 〕
  Case 4 3 2 の不完全萌出を伴う成長発育期のI級開咬症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
  Case 5 ディッシュフェイスの防止をはかった成長発育期の上顎劣成長・下顎過成長III級過蓋咬合症例〔抜歯部位:5 5 ,5 5 〕
  Case 6 叢生を伴う成人上顎劣成長III級開咬症例〔抜歯部位: 7 〕
  Case 7 著しい叢生を伴う下顎3切歯の成人上顎劣成長III級開咬症例〔抜歯部位:6 6(失活歯)〕
  Case 8 両側性唇顎口蓋裂を伴う成長発育期の上顎劣成長III級開咬症例〔抜歯部位:2(埋伏),5 5(埋状)〕
Q4 頸部筋の異常は顎顔面骨格にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
 1.胸鎖乳突筋や上部僧帽筋に緊張や拘縮がある場合
 2.II級症例にみられる影響
 3.III級症例にみられる影響
Q5 顎関節の健全な育成のためには,いつ治療を開始したらよいのでしょうか?
  Case 1 成長発育早期に治療を開始した,右側胸鎖乳突筋の拘縮を伴う下顎後退II級開咬症例
  Case 2 永久歯列完成期に治療を開始した,下顎枝,下顎頭の形成不全を伴う下顎後退II級過蓋咬合症例
  Case 3 永久歯列完成後に治療を開始した,下顎枝,下顎頭の左右差を伴う上顎過成長II級過蓋咬合叢生症例
  Case 4 永久歯列完成期に治療を開始した,下顎枝,下顎頭の著しい左右差を伴う下顎過成長III級過蓋咬合症例
  Case 5 永久歯列完成後に治療を開始した,右側胸鎖乳突筋の緊張を伴う下顎過成長III級開咬,叢生症例
  Case 6 混合歯列前期に治療を開始した,右側胸鎖乳突筋の緊張を伴う下顎過成長III級開咬症例
Q6 MWにおけるフォースシステムはどのようなものですか?
 1.使用するワイヤー
 2.使用するゴムとゴムのかけ方
 3.アンカレッジベンドを付与する位置と量(大きさ)
 4.アンカレッジベンド付与時の注意点
 5.アンカレッジベンドを付与したライトワイヤーとゴムを使用する理由
 6.その他
 7.症例別のフォースシステム
Q7 開咬症例と過蓋咬合症例の違いをどのように考えたらよいのでしょうか?
 1.それぞれのおもな特徴
 2.それぞれの治療の相違点
Q8 II級開咬症例はどのように治すのですか?
  Case 1 成人の下顎後退II級開咬症例〔非抜歯〕
  Case 2 成人の下顎後退II級開咬症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
  Case 3 成人の上顎過成長・下顎後退II級開咬症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
Q9 III級開咬症例はどのように治すのですか?
  Case 1 上下顎切歯が著しく舌側傾斜している成人の上顎劣成長・下顎過成長III級開咬傾向症例〔非抜歯〕
  Case 2 成人の上顎劣成長フルクラスIII開咬症例〔非抜歯〕
  Case 3 巨大舌を伴う成人の下顎過成長III級開咬症例〔非抜歯〕
  Case 4 著しい舌小帯短縮を伴う成人の下顎過成長III級開咬症例〔非抜歯〕
  Case 5 頸部筋の左右差と著しい舌小帯短縮を伴う成人の下顎過成長III級開咬症例〔非抜歯〕
  Case 6 頸部筋の左右差と3の埋伏を伴う永久歯列完成後の下顎過成長III級開咬症例〔非抜歯〕
Q10 II級過蓋咬合症例はどのように治すのですか?
  Case 1 ガミースマイルを伴う成人の下顎後退II級過蓋咬合症例〔非抜歯〕
  Case 2 成長発育期の上顎過成長II級過蓋咬合症例〔非抜歯〕
  Case 3 成長発育期の下顎後退II級過蓋咬合症例〔非抜歯〕
  Case 4 成長発育期の下顎後退II級過蓋咬合症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
  Case 5 補綴医との協力により咬合の改善を行った成人の上顎過成長II級過蓋咬合症例〔非抜歯〕
  Case 6 ガミースマイルを伴う成人の上下顎前突I級症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
Q11 III級過蓋咬合症例はどのように治すのですか?
  Case 1 下顎枝,下顎頭の著しい左右差を伴う成長発育期の上顎劣成長・下顎過成長III級過蓋咬合症例〔非抜歯〕
  Case 2 前歯部の叢生を伴う成長発育期の上顎劣成長・下顎過成長のIII級過蓋咬合症例〔非抜歯〕
Q12 長期咬合の安定症例にはどのような共通点がありますか?
 1.動的治療終了時,顔貌,対顎関係,咬合形態と機能にみられた共通点
 2.術後,顔貌,対顎関係,咬合形態と機能にみられた共通点
  Case 1 動的治療終了時が成長発育期間中の下顎後退II級過蓋咬合症例〔非抜歯〕
  Case 2 動的治療終了時が成長発育期間中の下顎過成長III級・過蓋咬合症例〔非抜歯〕
  Case 3 動的治療終了時が成長発育期間中の下顎後退II級開咬症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
  Case 4 動的治療終了時が成長発育終期の上顎劣成長・下顎過成長III級開咬症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
  Case 5 動的治療終了時が成長発育期間中のI級叢生症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
  Case 6 動的治療開始時が成長発育終了後の下顎後退II級開咬症例〔非抜歯〕
  Case 7 動的治療開始時が成長発育終了後の下顎過成長III級開咬症例〔抜歯部位:4 4 ,4 4 〕
Q13 睡眠時無呼吸症候群の改善にMWの矯正治療は効果があるのでしょうか?
 1.睡眠時無呼吸症候群とは
 2.舌骨位の把握
 3.矯正歯科治療によるOSASの改善
  Case 1 OSASを発症していた巨大舌を伴う上顎劣成長・下顎過成長III級開咬抜歯症例
  Case 2 OSASを発症していた下顎後退II級開咬抜歯症例

 コラム
  歯科矯正患者には先天性欠如歯が多い
  智歯の抜歯についての考え方
  ブラケット装置の撤去について
  保定装置について
  アップライティングスプリングとトーキングオギジリアリーワイヤー
  咬筋,側頭筋活動を緩和させるトレーニングの例
  舌小帯切除のタイミング
  舌挙上訓練

 文献
 索引