はじめに
このたび,『臨床家のための口腔疾患カラーアトラス』を出版することとなりました.口腔は非常に狭い領域であるにもかかわらず,歯原性のもの,局所的なもの,そして全身疾患に関連したものなど,きわめて多くの疾患が発生するのは周知のとおりです.また,口腔外科的疾患を含めて口腔病変についてのアトラスもすでに多くの書籍が発行されてきました.本書は臨床の第一線で診療にあたっている臨床医の先生を対象に執筆しました.当初は多くの書籍がそうであるように,疾患概念・病態・診断や治療法まで含めて記載していましたが,最終的にこうした部分は一切削除しました.つまり,本書の写真を見てどういう疾患を思い浮かべるか,鑑別疾患としてどういう疾患があげられるかの診断を進めるトレーニングに使っていただけるようにするため,写真のみにしたのです.
診断には技術を用いて情報を集める部分と,それらの情報のもつ意味を医師がみずから持っている知識によって判断する部分があり,これらを統合することで患者に生じている異常を評価することになります.すなわち,現病歴,既往歴を聴取し,現症を把握し,得られた情報を整理したうえで,さらに医師の持っている知識と経験を活用して総合的に診断します.ところが,患者に生じている異常が簡単に見いだせる場合と,そう簡単にはいかない場合があります.そうした際には,得られた情報を元に考えうる複数の異常(疾患名)をまず想定し,その中のどれが当てはまるかを決めること(鑑別診断)が行われます.
最近,研修医に対して鑑別診断をどのように進めるかを指導するテレビ番組が好評でした.同じように,本書の写真をみてどれだけ鑑別疾患が思い浮かべることができるか,試してみてください.症例はなるべく典型的な写真を選びましたが,中にはまれな疾患も含まれていますので,同じような症状を呈する疾患にどのような鑑別疾患があるか参考にしていただければと思います.しかし,本書には病態の詳細や治療は記載していませんので,疾患の病態や治療法の詳細は他の専門書を参考にしてください.
最後に,本書の症例写真は自治医科大学歯科口腔外科学講座に保存された写真を使用しました.自治医科大学歯科口腔外科学講座は2016年で開設40年が経過しました.本書に用いられた多くの写真は初代の赤坂庸子先生時代の医局員,同門の先生方が診療に当たられた症例です.これまでにご指導いただいた赤坂庸子先生,草間幹夫先生,森 良之先生,そして多くの同門の先生方に感謝します.
自治医科大学歯科口腔外科学講座 神部芳則
国際医療福祉大学熱海病院 大橋一之
『臨床家のための口腔疾患カラーアトラス』の出版に際して
昨年で開設40周年を迎えた自治医科大学医学部歯科口腔外科において,私が赴任する以前から「自治医大は症例の宝庫」とうかがっていました.そして実際に当科を担当し,年間5,000名を超える初診の患者さんを目の当たりにして,多種多様な疾患がこれほどにも多いことに大変驚いています.
口腔には,炎症性疾患,腫瘍性疾患,嚢胞性疾患をはじめ多種多様な疾患が生じるほか,全身疾患に関連した口腔病変も多く,しばしば鑑別診断に苦慮することがあります.また,口腔粘膜疾患においては,その症状が経過とともに変化する場合や,異なった原因でも同じ症状を呈する場合もあることなど,診断に苦慮する場合が多くあります.診断には,医療面接による患者情報の収集整理が基本であることは言うまでもありませんが,本書には多岐にわたる口腔疾患の病態写真が網羅されており,視診,触診を行ううえで鑑別診断の候補となる疾患を考える際に,きっと役に立つことと確信しています.
本書の症例写真はすべて自治医科大学医学部歯科口腔外科学講座に保存されていたものが使用されており,これだけの多くの口腔疾患の病態写真を収集整理してきた医局員の先生方にあらためて敬意を表します.
本書が多くの臨床医の必需品の一つとして活用されることを願っています.
自治医科大学医学部歯科口腔外科学講座
教授 森 良之
このたび,『臨床家のための口腔疾患カラーアトラス』を出版することとなりました.口腔は非常に狭い領域であるにもかかわらず,歯原性のもの,局所的なもの,そして全身疾患に関連したものなど,きわめて多くの疾患が発生するのは周知のとおりです.また,口腔外科的疾患を含めて口腔病変についてのアトラスもすでに多くの書籍が発行されてきました.本書は臨床の第一線で診療にあたっている臨床医の先生を対象に執筆しました.当初は多くの書籍がそうであるように,疾患概念・病態・診断や治療法まで含めて記載していましたが,最終的にこうした部分は一切削除しました.つまり,本書の写真を見てどういう疾患を思い浮かべるか,鑑別疾患としてどういう疾患があげられるかの診断を進めるトレーニングに使っていただけるようにするため,写真のみにしたのです.
診断には技術を用いて情報を集める部分と,それらの情報のもつ意味を医師がみずから持っている知識によって判断する部分があり,これらを統合することで患者に生じている異常を評価することになります.すなわち,現病歴,既往歴を聴取し,現症を把握し,得られた情報を整理したうえで,さらに医師の持っている知識と経験を活用して総合的に診断します.ところが,患者に生じている異常が簡単に見いだせる場合と,そう簡単にはいかない場合があります.そうした際には,得られた情報を元に考えうる複数の異常(疾患名)をまず想定し,その中のどれが当てはまるかを決めること(鑑別診断)が行われます.
最近,研修医に対して鑑別診断をどのように進めるかを指導するテレビ番組が好評でした.同じように,本書の写真をみてどれだけ鑑別疾患が思い浮かべることができるか,試してみてください.症例はなるべく典型的な写真を選びましたが,中にはまれな疾患も含まれていますので,同じような症状を呈する疾患にどのような鑑別疾患があるか参考にしていただければと思います.しかし,本書には病態の詳細や治療は記載していませんので,疾患の病態や治療法の詳細は他の専門書を参考にしてください.
最後に,本書の症例写真は自治医科大学歯科口腔外科学講座に保存された写真を使用しました.自治医科大学歯科口腔外科学講座は2016年で開設40年が経過しました.本書に用いられた多くの写真は初代の赤坂庸子先生時代の医局員,同門の先生方が診療に当たられた症例です.これまでにご指導いただいた赤坂庸子先生,草間幹夫先生,森 良之先生,そして多くの同門の先生方に感謝します.
自治医科大学歯科口腔外科学講座 神部芳則
国際医療福祉大学熱海病院 大橋一之
『臨床家のための口腔疾患カラーアトラス』の出版に際して
昨年で開設40周年を迎えた自治医科大学医学部歯科口腔外科において,私が赴任する以前から「自治医大は症例の宝庫」とうかがっていました.そして実際に当科を担当し,年間5,000名を超える初診の患者さんを目の当たりにして,多種多様な疾患がこれほどにも多いことに大変驚いています.
口腔には,炎症性疾患,腫瘍性疾患,嚢胞性疾患をはじめ多種多様な疾患が生じるほか,全身疾患に関連した口腔病変も多く,しばしば鑑別診断に苦慮することがあります.また,口腔粘膜疾患においては,その症状が経過とともに変化する場合や,異なった原因でも同じ症状を呈する場合もあることなど,診断に苦慮する場合が多くあります.診断には,医療面接による患者情報の収集整理が基本であることは言うまでもありませんが,本書には多岐にわたる口腔疾患の病態写真が網羅されており,視診,触診を行ううえで鑑別診断の候補となる疾患を考える際に,きっと役に立つことと確信しています.
本書の症例写真はすべて自治医科大学医学部歯科口腔外科学講座に保存されていたものが使用されており,これだけの多くの口腔疾患の病態写真を収集整理してきた医局員の先生方にあらためて敬意を表します.
本書が多くの臨床医の必需品の一つとして活用されることを願っています.
自治医科大学医学部歯科口腔外科学講座
教授 森 良之
I章 歯の異常
・形態の異常
巨大歯/矮小歯/陥入歯/癒着歯/ハッチンソンの歯(先天性梅毒)/フルニエの歯(先天性梅毒)
・歯数の異常
過剰歯/歯の欠損
・歯の萌出時期の異常
先天性歯/乳歯の晩期残存/萌出の位置異常/叢生
・歯の萌出にかかわる軟組織の異常
萌出嚢胞/上皮真珠
・歯の形成不全・着色
歯の形成不全/歯の着色
II章 口腔粘膜疾患
・アフタ性疾患
再発性アフタ/ベーチェット病
・物理的刺激による粘膜炎
熱傷/火傷/義歯による褥瘡性潰瘍/歯による褥瘡性潰瘍
哺乳瓶による軟口蓋の潰瘍(ベドナーアフタ)/乳歯による舌潰瘍(リガ・フェーデ病)
・化学薬品による口腔粘膜炎
アルカリによる粘膜炎/亜ヒ酸製剤による粘膜炎,腐骨形成
・薬物性粘膜炎
農薬による口腔粘膜炎/抗癌剤による口腔粘膜炎/薬疹
重度の薬疹(スチーブンスジョンソン症候群)
・ウイルス感染
口唇ヘルペス/ヘルペス性歯肉口内炎/帯状疱疹/伝染性単核症(EBウイルス感染症)
ヘルパンギーナ/サイトメガロウイルス感染/手足口病
・真菌感染
急性偽膜性カンジダ症/慢性肥厚性カンジダ症/紅斑性カンジダ症
義歯性口内炎/正中菱形舌炎
・肉芽腫性病変
肉芽腫性口唇炎
・性感染症
梅毒/後天性免疫不全症候群AIDS(HIV感染症)/カポジ肉腫
・水疱症
先天性表皮水疱症/自己免疫性水疱症/腫瘍随伴性天疱瘡
・角化性疾患
白板症/口腔扁平苔癬/ニコチン性角化症/白色海綿状母斑
・色素沈着
生理的メラニン色素沈着症/多発性メラニン色素斑/口腔扁平苔癬に伴う色素沈着/アジソン病
クッシング症候群/ポイツ・ジェガーズ症候群/金属による色素沈着/色素性母斑
・舌の病変
平滑舌/地図状舌/溝状舌/毛舌/正中菱形舌炎/苺舌(溶連菌感染症)/舌乳頭肥大
・アレルギー性疾患
金属アレルギー/掌蹠膿胞症/クインケ浮腫/アレルギー性口唇炎
III章 炎症性疾患
・歯性炎症
歯肉膿瘍/口蓋膿瘍/歯槽骨炎
・骨髄炎
急性下顎骨骨髄炎/慢性硬化性下顎骨骨髄炎/上顎骨炎
・顎骨周囲の炎症
頬部膿瘍/口底蜂窩織炎/頬部蜂窩織炎/眼窩蜂窩織炎/歯性上顎洞炎/丹毒/顎放線菌症
頸部リンパ節炎/外歯瘻/上顎洞口腔瘻
・顎骨壊死
薬剤関連顎骨壊死
・全身感染症に伴う頸部リンパ節炎
結核性リンパ節炎/トキソプラズマ症/猫ひっかき病/梅毒性リンパ節炎
伝染性単核球症(EBウイルス感染症)
IV章 先天異常・発育異常
・裂奇形
口唇裂/口蓋垂裂/軟口蓋裂/唇顎口蓋裂/横顔裂
・口唇の先天異常
下唇瘻/口角瘻
・舌の先天異常
舌裂/舌の奇形/舌小帯強直症
・その他の先天異常
上唇小帯の異常/頬小帯の異常/動静脈奇形/オスラー病/フォアダイス状態
スタージウエバー症候群
・顎変形症
下顎前突/上顎前突/開咬/交叉咬合/歯列,咬合異常
V章 外傷
・裂傷
プラスチック棒による口蓋部裂傷/歯ブラシによる刺創/上唇小帯裂傷/歯肉裂傷
歯槽粘膜,顔面皮膚の裂傷/顔面皮膚の裂傷/舌の裂傷/粘膜血腫
・顎骨の外傷
歯槽骨骨折/下顎骨骨折/気腫
・異物の迷入
異物の迷入/異物性肉芽腫/歯の迷入
VI章 嚢胞
・顎骨内嚢胞
歯根嚢胞/ゲルベル隆起/残留嚢胞/含歯性嚢胞/正中上顎嚢胞
基底細胞母斑症候群/術後性上顎嚢胞
・軟組織内嚢胞
鼻歯槽嚢胞/類皮嚢胞/側頸嚢胞(鰓嚢胞)/リンパ上皮性嚢胞
VII章 良性腫瘍
・歯原性腫瘍
エナメル上皮腫/腺様歯原性腫瘍/複雑性歯牙腫/集合性歯牙腫
セメント質骨形成線維腫/歯原性粘液腫
・非歯原性腫瘍
良性上皮性腫瘍/良性非上皮性腫瘍
・その他の腫瘍状病変
エプーリス/外骨症/義歯性線維腫/妊娠性歯肉炎/薬物性歯肉増殖症
VIII章 悪性腫瘍
・前癌病変
紅板症
・上皮性悪性腫瘍(扁平上皮癌)
舌癌/下顎歯肉癌/上顎歯肉癌/頬粘膜癌/口底癌/口蓋癌/口唇癌
・非上皮性悪性腫瘍(肉腫)
線維肉腫/平滑筋肉腫/骨肉腫
・その他の悪性腫瘍
悪性黒色腫/リンパ腫/転移性悪性腫瘍
IX章 唾液腺疾患
・唾液腺炎
急性顎下腺炎/急性耳下腺炎/急性舌下腺炎/慢性顎下腺炎/流行性耳下腺炎(ムンプス)
・唾石症
顎下腺開口部唾石/顎下腺導管内唾石/顎下腺腺体内唾石
・貯留嚢胞
粘液嚢胞(粘液瘤)/ブランダンヌーン嚢胞/多発性表在性粘液嚢胞/ガマ腫
・良性唾液腺腫瘍
多形腺腫/ワルシン腫瘍/基底細胞腺腫/筋上皮腫
・悪性唾液腺腫瘍
腺癌/悪性多形腺腫/腺様嚢胞癌/腺房細胞癌/粘表皮癌
・その他の唾液腺疾患
シェーグレン症候群/ IgG4 関連疾患(ミクリッツ病)
X章 顎関節およびその関連疾患
顎関節症/変形性顎関節炎/筋突起肥大/顎関節強直症/破傷風
顎関節脱臼/咬筋肥大/顔面半側萎縮症/茎状突起過長症
XI章 神経疾患
・神経麻痺,神経痛
末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)/三叉神経麻痺/三叉神経痛
XII章 全身疾患に関連した口腔病変-1 血液疾患
・赤血球性疾患
鉄欠乏性貧血/巨赤芽球性貧血/再生不良性貧血
・白血球性疾患
無顆粒球症/骨髄異形成症候群
・白血病
急性骨髄性白血病/急性前骨髄性白血病/急性リンパ性白血病
・出血性素因
突発性血小板減少性紫斑病/周期性血小板減少症/血友病A/血友病B/第V因子欠乏症
無フィブリノーゲン血症/抗血栓療法/肝機能障害/播種性血管内凝固症候群(DIC)
・血液疾患に関連した病変
急性移植片対宿主病(GVHD)/慢性移植片対宿主病(GVHD)/アミロイドーシス
XIII章 全身疾患に関連した口腔病変-2 その他の疾患
・消化器疾患
クローン病/過敏性大腸炎
・呼吸器疾患
サルコイドーシス
・膠原病
全身性エリトマトーデス(SLE)/ウェゲナー肉芽腫症
・皮膚疾患
強皮症/色素性乾皮症
・形態の異常
巨大歯/矮小歯/陥入歯/癒着歯/ハッチンソンの歯(先天性梅毒)/フルニエの歯(先天性梅毒)
・歯数の異常
過剰歯/歯の欠損
・歯の萌出時期の異常
先天性歯/乳歯の晩期残存/萌出の位置異常/叢生
・歯の萌出にかかわる軟組織の異常
萌出嚢胞/上皮真珠
・歯の形成不全・着色
歯の形成不全/歯の着色
II章 口腔粘膜疾患
・アフタ性疾患
再発性アフタ/ベーチェット病
・物理的刺激による粘膜炎
熱傷/火傷/義歯による褥瘡性潰瘍/歯による褥瘡性潰瘍
哺乳瓶による軟口蓋の潰瘍(ベドナーアフタ)/乳歯による舌潰瘍(リガ・フェーデ病)
・化学薬品による口腔粘膜炎
アルカリによる粘膜炎/亜ヒ酸製剤による粘膜炎,腐骨形成
・薬物性粘膜炎
農薬による口腔粘膜炎/抗癌剤による口腔粘膜炎/薬疹
重度の薬疹(スチーブンスジョンソン症候群)
・ウイルス感染
口唇ヘルペス/ヘルペス性歯肉口内炎/帯状疱疹/伝染性単核症(EBウイルス感染症)
ヘルパンギーナ/サイトメガロウイルス感染/手足口病
・真菌感染
急性偽膜性カンジダ症/慢性肥厚性カンジダ症/紅斑性カンジダ症
義歯性口内炎/正中菱形舌炎
・肉芽腫性病変
肉芽腫性口唇炎
・性感染症
梅毒/後天性免疫不全症候群AIDS(HIV感染症)/カポジ肉腫
・水疱症
先天性表皮水疱症/自己免疫性水疱症/腫瘍随伴性天疱瘡
・角化性疾患
白板症/口腔扁平苔癬/ニコチン性角化症/白色海綿状母斑
・色素沈着
生理的メラニン色素沈着症/多発性メラニン色素斑/口腔扁平苔癬に伴う色素沈着/アジソン病
クッシング症候群/ポイツ・ジェガーズ症候群/金属による色素沈着/色素性母斑
・舌の病変
平滑舌/地図状舌/溝状舌/毛舌/正中菱形舌炎/苺舌(溶連菌感染症)/舌乳頭肥大
・アレルギー性疾患
金属アレルギー/掌蹠膿胞症/クインケ浮腫/アレルギー性口唇炎
III章 炎症性疾患
・歯性炎症
歯肉膿瘍/口蓋膿瘍/歯槽骨炎
・骨髄炎
急性下顎骨骨髄炎/慢性硬化性下顎骨骨髄炎/上顎骨炎
・顎骨周囲の炎症
頬部膿瘍/口底蜂窩織炎/頬部蜂窩織炎/眼窩蜂窩織炎/歯性上顎洞炎/丹毒/顎放線菌症
頸部リンパ節炎/外歯瘻/上顎洞口腔瘻
・顎骨壊死
薬剤関連顎骨壊死
・全身感染症に伴う頸部リンパ節炎
結核性リンパ節炎/トキソプラズマ症/猫ひっかき病/梅毒性リンパ節炎
伝染性単核球症(EBウイルス感染症)
IV章 先天異常・発育異常
・裂奇形
口唇裂/口蓋垂裂/軟口蓋裂/唇顎口蓋裂/横顔裂
・口唇の先天異常
下唇瘻/口角瘻
・舌の先天異常
舌裂/舌の奇形/舌小帯強直症
・その他の先天異常
上唇小帯の異常/頬小帯の異常/動静脈奇形/オスラー病/フォアダイス状態
スタージウエバー症候群
・顎変形症
下顎前突/上顎前突/開咬/交叉咬合/歯列,咬合異常
V章 外傷
・裂傷
プラスチック棒による口蓋部裂傷/歯ブラシによる刺創/上唇小帯裂傷/歯肉裂傷
歯槽粘膜,顔面皮膚の裂傷/顔面皮膚の裂傷/舌の裂傷/粘膜血腫
・顎骨の外傷
歯槽骨骨折/下顎骨骨折/気腫
・異物の迷入
異物の迷入/異物性肉芽腫/歯の迷入
VI章 嚢胞
・顎骨内嚢胞
歯根嚢胞/ゲルベル隆起/残留嚢胞/含歯性嚢胞/正中上顎嚢胞
基底細胞母斑症候群/術後性上顎嚢胞
・軟組織内嚢胞
鼻歯槽嚢胞/類皮嚢胞/側頸嚢胞(鰓嚢胞)/リンパ上皮性嚢胞
VII章 良性腫瘍
・歯原性腫瘍
エナメル上皮腫/腺様歯原性腫瘍/複雑性歯牙腫/集合性歯牙腫
セメント質骨形成線維腫/歯原性粘液腫
・非歯原性腫瘍
良性上皮性腫瘍/良性非上皮性腫瘍
・その他の腫瘍状病変
エプーリス/外骨症/義歯性線維腫/妊娠性歯肉炎/薬物性歯肉増殖症
VIII章 悪性腫瘍
・前癌病変
紅板症
・上皮性悪性腫瘍(扁平上皮癌)
舌癌/下顎歯肉癌/上顎歯肉癌/頬粘膜癌/口底癌/口蓋癌/口唇癌
・非上皮性悪性腫瘍(肉腫)
線維肉腫/平滑筋肉腫/骨肉腫
・その他の悪性腫瘍
悪性黒色腫/リンパ腫/転移性悪性腫瘍
IX章 唾液腺疾患
・唾液腺炎
急性顎下腺炎/急性耳下腺炎/急性舌下腺炎/慢性顎下腺炎/流行性耳下腺炎(ムンプス)
・唾石症
顎下腺開口部唾石/顎下腺導管内唾石/顎下腺腺体内唾石
・貯留嚢胞
粘液嚢胞(粘液瘤)/ブランダンヌーン嚢胞/多発性表在性粘液嚢胞/ガマ腫
・良性唾液腺腫瘍
多形腺腫/ワルシン腫瘍/基底細胞腺腫/筋上皮腫
・悪性唾液腺腫瘍
腺癌/悪性多形腺腫/腺様嚢胞癌/腺房細胞癌/粘表皮癌
・その他の唾液腺疾患
シェーグレン症候群/ IgG4 関連疾患(ミクリッツ病)
X章 顎関節およびその関連疾患
顎関節症/変形性顎関節炎/筋突起肥大/顎関節強直症/破傷風
顎関節脱臼/咬筋肥大/顔面半側萎縮症/茎状突起過長症
XI章 神経疾患
・神経麻痺,神経痛
末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺)/三叉神経麻痺/三叉神経痛
XII章 全身疾患に関連した口腔病変-1 血液疾患
・赤血球性疾患
鉄欠乏性貧血/巨赤芽球性貧血/再生不良性貧血
・白血球性疾患
無顆粒球症/骨髄異形成症候群
・白血病
急性骨髄性白血病/急性前骨髄性白血病/急性リンパ性白血病
・出血性素因
突発性血小板減少性紫斑病/周期性血小板減少症/血友病A/血友病B/第V因子欠乏症
無フィブリノーゲン血症/抗血栓療法/肝機能障害/播種性血管内凝固症候群(DIC)
・血液疾患に関連した病変
急性移植片対宿主病(GVHD)/慢性移植片対宿主病(GVHD)/アミロイドーシス
XIII章 全身疾患に関連した口腔病変-2 その他の疾患
・消化器疾患
クローン病/過敏性大腸炎
・呼吸器疾患
サルコイドーシス
・膠原病
全身性エリトマトーデス(SLE)/ウェゲナー肉芽腫症
・皮膚疾患
強皮症/色素性乾皮症

















