巻頭言
歯科臨床の場では，そのほとんどが歯科医師と歯科衛生士，歯科助手あるいは受付との共同作業となります．その架け橋となる歯科診療補助は歯学部教育の場では，あまり問題とされなかった分野です．これまでの歯学部教育のカリキュラムの中には，歯科診療補助は組み込まれていない場合がほとんどだと思います．しかし，これまでに問題とならなかったのは，歯科診療補助があまり重要視されなかったことと，習わなくても何とかなってしまったことが挙げられます．
平成18年4月より臨床研修歯科医の研修義務化が施行され，大学や協力型施設における臨床研修の場で，見よう見まねでアシスタントをお互い行っている光景を観察している内に，素朴な疑問が生まれてきました．歯科衛生士や歯科助手の学校では歯科診療補助が座学や実習で履修されているのに，何故これを用いる歯学部では教えないのであろうか?共同作業を行うのであれば，手技や知識の共通認識をもつことが当然ではなかろうか?と言うことです．であるならば臨床研修歯科医の養成課程であれば，臨床で履修することができると思います．そうすることで我流の診療補助ではなく，基本に則った知識と技術が習得できるきっかけとなり，効率的な臨床が可能となるはずです．逆に臨床研修指導医も，臨床の場では歯科診療補助には余り力を入れてなかったことが多く，良い機会となります．
歯科診療補助は主に診療に付くアシスタントの役目となっております．したがって，本書はあくまでもドクターとしてアシスタント側の視点で，何が重要かを考えられるように編纂しました．こうすることで将来，歯科臨床の場でコ・デンタルスタッフとの共通認識をもち，あるいは教える立場となった場合でも歯科診療補助を正しく伝えることにより，効率の良い環境作りができるものと思います．
本書を書くにあたっては歯科衛生科の先生にもご執筆，アドバイスを頂いた関係で，正しく実践できる臨床書とすることができました．特に，文章のみではなかなか理解し難い手技については，DVDに収録をして動画による解説をすることとしました．動画も，簡潔にまとめたことで短時間に，理解ができるように編集をしました．このことにより，読者の皆様にしっかりとした技術習得が期待できると思います．
本書を作るきっかけの経緯は前述致しましたが，臨床研修歯科医の教育に携わることができたからこそ企画できました．筆者が所属する鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2主任の高水正明教授とこの企画を考え，鶴見大学短期大学部歯科衛生科の加藤保男教授に参画して頂き，日頃より臨床研修歯科医，歯学部や歯科衛生士の臨床実習生，多方面での専門的知識をお持ちで，本企画にご理解を頂ける先生方にもご協力を頂くこととなりました．
本書は主に臨床研修歯科医のために企画をしましたが，歯学部，歯科衛生士科および歯科助手の学生，さらに臨床歯科医や臨床研修指導医の先生方でも，遜色なく活用できようにも体裁を持たせました．本書をいつでも臨床の場で活用して，歯科診療補助を習得して頂ければ幸いと存じます．
最後に，この企画を実現できるようにご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の関係各位に心より厚くお礼申しあげます．
平成20年10月吉日
別部智司
歯科臨床の場では，そのほとんどが歯科医師と歯科衛生士，歯科助手あるいは受付との共同作業となります．その架け橋となる歯科診療補助は歯学部教育の場では，あまり問題とされなかった分野です．これまでの歯学部教育のカリキュラムの中には，歯科診療補助は組み込まれていない場合がほとんどだと思います．しかし，これまでに問題とならなかったのは，歯科診療補助があまり重要視されなかったことと，習わなくても何とかなってしまったことが挙げられます．
平成18年4月より臨床研修歯科医の研修義務化が施行され，大学や協力型施設における臨床研修の場で，見よう見まねでアシスタントをお互い行っている光景を観察している内に，素朴な疑問が生まれてきました．歯科衛生士や歯科助手の学校では歯科診療補助が座学や実習で履修されているのに，何故これを用いる歯学部では教えないのであろうか?共同作業を行うのであれば，手技や知識の共通認識をもつことが当然ではなかろうか?と言うことです．であるならば臨床研修歯科医の養成課程であれば，臨床で履修することができると思います．そうすることで我流の診療補助ではなく，基本に則った知識と技術が習得できるきっかけとなり，効率的な臨床が可能となるはずです．逆に臨床研修指導医も，臨床の場では歯科診療補助には余り力を入れてなかったことが多く，良い機会となります．
歯科診療補助は主に診療に付くアシスタントの役目となっております．したがって，本書はあくまでもドクターとしてアシスタント側の視点で，何が重要かを考えられるように編纂しました．こうすることで将来，歯科臨床の場でコ・デンタルスタッフとの共通認識をもち，あるいは教える立場となった場合でも歯科診療補助を正しく伝えることにより，効率の良い環境作りができるものと思います．
本書を書くにあたっては歯科衛生科の先生にもご執筆，アドバイスを頂いた関係で，正しく実践できる臨床書とすることができました．特に，文章のみではなかなか理解し難い手技については，DVDに収録をして動画による解説をすることとしました．動画も，簡潔にまとめたことで短時間に，理解ができるように編集をしました．このことにより，読者の皆様にしっかりとした技術習得が期待できると思います．
本書を作るきっかけの経緯は前述致しましたが，臨床研修歯科医の教育に携わることができたからこそ企画できました．筆者が所属する鶴見大学歯学部附属病院総合歯科2主任の高水正明教授とこの企画を考え，鶴見大学短期大学部歯科衛生科の加藤保男教授に参画して頂き，日頃より臨床研修歯科医，歯学部や歯科衛生士の臨床実習生，多方面での専門的知識をお持ちで，本企画にご理解を頂ける先生方にもご協力を頂くこととなりました．
本書は主に臨床研修歯科医のために企画をしましたが，歯学部，歯科衛生士科および歯科助手の学生，さらに臨床歯科医や臨床研修指導医の先生方でも，遜色なく活用できようにも体裁を持たせました．本書をいつでも臨床の場で活用して，歯科診療補助を習得して頂ければ幸いと存じます．
最後に，この企画を実現できるようにご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の関係各位に心より厚くお礼申しあげます．
平成20年10月吉日
別部智司
I編 総論
1．歯科診療補助の意味（髙水正明）
2．共同動作の基本（歯科衛生士，歯科助手との連携）（加藤保男）
1．共同動作の意義
1）共同動作の概念
(1)安全性の確保
(2)歯科診療の効率化
(3)共同動作における行動パターンの確立
2．共同動作における位置と姿勢
3．診療時のライティング
3．コ・デンタルスタッフへの啓発法（別部智司）
4．医療安全法と目的（医療事故，感染予防，医薬品の管理，機械器材の管理）（中島 丘）
1．医療安全管理の確立
2．医療事故
1）医療訴訟の動向
(1)医療事故訴訟件数，医療機関側の敗訴率
(2)医療関係訴訟事件の平均審理期間
2）歯科医療過誤の判例
3）薬剤添付文書が判断材料とされた医事紛争（必読 最重要！）
3．感染予防
1）ユニバーサルプレコーションとは
2）スタンダードプレコーションとは
4．医薬品の管理
1）毒物・劇物の管理の徹底
2）薬剤相互作用や口腔内症状が出現する薬剤を確認
5．機械器材の管理
II編 基礎知識
1．臨床研修における歯科診療補助の考え方（浅野倉栄）
2．診療の流れの理解（山口博康）
3．使用器材（高瀬英世）
1．材料・薬品
2．器材
治療室を器材管理の面から考えてみましょう
4．診療室の環境整備（別部智司）
5．感染予防対策と滅菌法，消毒法（手技，器材，廃棄法）（中島 丘）
1．感染予防対策と滅菌法，殺菌法，消毒法
1）その他注意，滅菌の事項
2）MRSA（methicllin-resistant staphylococcusaureus）への対応例
2．廃棄法
6．器材の準備（ロールワッテ，綿球，カット綿，小折ガーゼの作製法）（玉木裕子）
防湿用，綿球，小折りガーゼ作製の仕方
7．各種器材の名称，用途，取り扱い（玉木裕子）
1．バキュームチップ
1）用途
2）バキューム操作
3）その他
2．ラバーダム
1）用途
2）器材
3）手順上のポイント
3．印象用トレー
1）既製トレー
(1)所用条件
(2)種類
(3)準備と後始末
2）個人（各個）トレー
4．スパチュラ
1）セメントスパチュラ
2）石膏用・印象用スパチュラ
3）ワックススパチュラ
5．ワックス
6．寒天コンディショナー
1）1槽型寒天コンディショナー
2）全自動式乾式寒天コンディショナー
7．練成充・器（成形充・器）
8．歯間分離用器材
1）即時歯間分離法に用いる器材
(1)ウエッジ（くさび）
(2)セパレーター
2）緩徐歯間分離法に用いる器材
(1)ラバー
(2)セパレーティングワイヤ
9．隔壁調整用器材
1）マトリックスバンドとマトリックスバンドリテーナー
2）Tバンド
10．リーマー，ファイル
1）リーマー
2）ファイル
(1)Kファイル
(2)H型ファイル
11．プライヤー
12．歯肉圧排用器材
歯肉圧排糸
8．口腔内診査記録法（髙水正明）
1．医院の第一印象は受付での対応で決まる
2．医療面接
3．口腔内診査
III編 各論
1．患者誘導法（山口博康）
2．歯科治療の体制（トゥーハンド，フォーハンド，シックスハンド）（別部智司）
3．共同動作のルール（浅野倉栄）
1．行動パターンの必要性
2．行動パターンの確立
4．共同動作の位置関係（加藤保男）
1．術者の位置
2．補助者の位置
5．術者の姿勢・患者の姿勢（山口博康）
1．診療体位
2．術者としての診療姿勢
6．ライティング（高瀬英世）
7．治療動作の位置関係（立位，座位，印象などのチェアの診療体位）（加藤保男）
1．立位と座位
2．水平位診療
8．バキューム，スリーウェイシリンジの操作法（浅野倉栄）
1．バキュームの目的
2．種類
3．把持法
4．バキューム時の注意事項
5．バキューム挿入禁忌部位
6．スリーウェイシリンジ
7．バキューム，スリーウェイシリンジの口腔内への挿入タイミング
9．受け渡し法（片手受け渡し法，両手受け渡し法）（別部智司）
受け渡し法の基本
10．修復材料の取り扱い（特に各種セメント材料の練和法，標準稠度と充・稠度）（加藤保男）
1．合着用グラスアイオノマーセメントの取り扱い
2．レジン添加型（配合型）グラスアイオノマーセメントの取り扱い
3．成形修復用グラスアイオノマーセメントの取り扱い
11．印象材の取り扱い（高瀬英世）
1．準備
(1)問診
(2)口腔内チェック
(3)口腔内清掃
(4)トレー選択・調整
(5)患者の姿勢
(6)トレーの試適
2．実践
(1)練和
(2)シリンジの試し出し
(3)トレーの挿入
(4)トレーの保持
(5)印象撤去
(6)印象チェック・石膏注入
12．歯科診療の補助に使用する補助器具（加藤保男）
1．ラバーダム防湿に使用する器具
2．テンポラリークラウン（暫間被覆冠）の作製と装着，撤去に用いる器材
3．歯間分離用器具
4．歯肉排除に使用される器具
5．隔壁に使用される器具
13．歯科診療の補助以外に使用される補助器具（加藤保男）
1．レーザー齲蝕診断器（DIAGNOdent(R)）
2．イソライト・プラス(R)
イソライト・プラス(R)の特長
14．診療前の機械・器材の始業点検（的場幸子）
(1)供給源（ガス元栓，エアーコンプレッサーなど）のスイッチを入れる
(2)ユニットのメインスイッチを入れ，歯科用機器の作動点検
(3)フラッシング（歯科用機械の感染予防）
(4)ユニットおよび周辺の清掃
(5)受付用事務機器（パソコン，レジスター等）の電源を入れる
15．診療後の機械・器材の終了点検（的場幸子）
1．日常に行う終了点検
2．定期的に行う点検
16．器材の後始末（別部智司・玉木裕子）
1．チェアーユニット周辺
2．キャビネット
3．機械室エアーコンプレッサー
17．口腔内写真撮影法（山口博康）
1．正面観
2．側方面観
3．上顎歯列の撮影
4．下顎歯列の撮影
IV編 特殊な場合の歯科診療補助
1．高齢者（高瀬英世）
1．受付
2．準備
3．問診
4．治療・口腔清掃
5．清掃指導
2．障害者の歯科診療補助（山口博康）
1．薬物を用いない行動調整法
1）通常法（トレーニング法）
2）一般的な誘導による治療
3）抑制下の方法
(1)姿勢・原始反射の制御
(2)物理的抑制法
2．障害者診療の歯科診療補助
4ハンド診療（術者の2本の手とアシスタントの2～4本の手の診療）
基本姿勢
(1)術者の位置（基本的に水平位）
(2)器具の受け渡しについて
(3)頭部の固定
3．精神障害者の歯科診療補助（山口博康）
薬剤と歯科診療への影響
4．在宅，寝たきり患者（高瀬英世）
1．事前診査
2．プランニング
3．訪問診療
4．口腔ケア
5．メインテナンス
5．精神鎮静法患者の歯科診療補助（別部智司）
1．笑気吸入鎮静法
1）笑気吸入鎮静法の準備
2）笑気
3）酸素
4）インレット接続
5）笑気吸入鎮静法の実際
2．静脈内鎮静法
1）準備
2）輸液セット
3）固定用粘着テープ
4）薬と静脈確保
5）次の準備
6．全身麻酔時の患者（別部智司）
7．手術時の操作（別部智司）
1．手術環境の整備
2．手術衣の着用法
3．患者導入時の操作
4．手術時の器具受け渡し法
V編 その他
1．医療事故に対する対処法（中島 丘）
1．予測されるアクシデント・インシデント事故と対策
1）抜歯時の事故
2）小器具・補綴物などの誤飲
3）治療椅子への移乗時の事故
4）顎関節脱臼
5）切削器具による軟組織の損傷
6）局所麻酔時の疼痛，三叉迷走神経反射
2．事故への対応器材と手技の習得
1）気道の確保
2）器材・器具の一例
3）緊急時対応のトレーニング
4）心電図・胸部エックス線写真の知識と習得
3．投薬後に副作用が出てしまったとの問い合わせ
4．医療事故の被害者5つの願い
2．感染に対する対処法（中島 丘）
・EPINETとは
3．薬品管理の対処法（浅野倉栄）
1．管理上の注意
2．保存温度
3．保存場所
4．保管
4．器材故障時の対応法（浅野倉栄）
1．歯科診療補助の意味（髙水正明）
2．共同動作の基本（歯科衛生士，歯科助手との連携）（加藤保男）
1．共同動作の意義
1）共同動作の概念
(1)安全性の確保
(2)歯科診療の効率化
(3)共同動作における行動パターンの確立
2．共同動作における位置と姿勢
3．診療時のライティング
3．コ・デンタルスタッフへの啓発法（別部智司）
4．医療安全法と目的（医療事故，感染予防，医薬品の管理，機械器材の管理）（中島 丘）
1．医療安全管理の確立
2．医療事故
1）医療訴訟の動向
(1)医療事故訴訟件数，医療機関側の敗訴率
(2)医療関係訴訟事件の平均審理期間
2）歯科医療過誤の判例
3）薬剤添付文書が判断材料とされた医事紛争（必読 最重要！）
3．感染予防
1）ユニバーサルプレコーションとは
2）スタンダードプレコーションとは
4．医薬品の管理
1）毒物・劇物の管理の徹底
2）薬剤相互作用や口腔内症状が出現する薬剤を確認
5．機械器材の管理
II編 基礎知識
1．臨床研修における歯科診療補助の考え方（浅野倉栄）
2．診療の流れの理解（山口博康）
3．使用器材（高瀬英世）
1．材料・薬品
2．器材
治療室を器材管理の面から考えてみましょう
4．診療室の環境整備（別部智司）
5．感染予防対策と滅菌法，消毒法（手技，器材，廃棄法）（中島 丘）
1．感染予防対策と滅菌法，殺菌法，消毒法
1）その他注意，滅菌の事項
2）MRSA（methicllin-resistant staphylococcusaureus）への対応例
2．廃棄法
6．器材の準備（ロールワッテ，綿球，カット綿，小折ガーゼの作製法）（玉木裕子）
防湿用，綿球，小折りガーゼ作製の仕方
7．各種器材の名称，用途，取り扱い（玉木裕子）
1．バキュームチップ
1）用途
2）バキューム操作
3）その他
2．ラバーダム
1）用途
2）器材
3）手順上のポイント
3．印象用トレー
1）既製トレー
(1)所用条件
(2)種類
(3)準備と後始末
2）個人（各個）トレー
4．スパチュラ
1）セメントスパチュラ
2）石膏用・印象用スパチュラ
3）ワックススパチュラ
5．ワックス
6．寒天コンディショナー
1）1槽型寒天コンディショナー
2）全自動式乾式寒天コンディショナー
7．練成充・器（成形充・器）
8．歯間分離用器材
1）即時歯間分離法に用いる器材
(1)ウエッジ（くさび）
(2)セパレーター
2）緩徐歯間分離法に用いる器材
(1)ラバー
(2)セパレーティングワイヤ
9．隔壁調整用器材
1）マトリックスバンドとマトリックスバンドリテーナー
2）Tバンド
10．リーマー，ファイル
1）リーマー
2）ファイル
(1)Kファイル
(2)H型ファイル
11．プライヤー
12．歯肉圧排用器材
歯肉圧排糸
8．口腔内診査記録法（髙水正明）
1．医院の第一印象は受付での対応で決まる
2．医療面接
3．口腔内診査
III編 各論
1．患者誘導法（山口博康）
2．歯科治療の体制（トゥーハンド，フォーハンド，シックスハンド）（別部智司）
3．共同動作のルール（浅野倉栄）
1．行動パターンの必要性
2．行動パターンの確立
4．共同動作の位置関係（加藤保男）
1．術者の位置
2．補助者の位置
5．術者の姿勢・患者の姿勢（山口博康）
1．診療体位
2．術者としての診療姿勢
6．ライティング（高瀬英世）
7．治療動作の位置関係（立位，座位，印象などのチェアの診療体位）（加藤保男）
1．立位と座位
2．水平位診療
8．バキューム，スリーウェイシリンジの操作法（浅野倉栄）
1．バキュームの目的
2．種類
3．把持法
4．バキューム時の注意事項
5．バキューム挿入禁忌部位
6．スリーウェイシリンジ
7．バキューム，スリーウェイシリンジの口腔内への挿入タイミング
9．受け渡し法（片手受け渡し法，両手受け渡し法）（別部智司）
受け渡し法の基本
10．修復材料の取り扱い（特に各種セメント材料の練和法，標準稠度と充・稠度）（加藤保男）
1．合着用グラスアイオノマーセメントの取り扱い
2．レジン添加型（配合型）グラスアイオノマーセメントの取り扱い
3．成形修復用グラスアイオノマーセメントの取り扱い
11．印象材の取り扱い（高瀬英世）
1．準備
(1)問診
(2)口腔内チェック
(3)口腔内清掃
(4)トレー選択・調整
(5)患者の姿勢
(6)トレーの試適
2．実践
(1)練和
(2)シリンジの試し出し
(3)トレーの挿入
(4)トレーの保持
(5)印象撤去
(6)印象チェック・石膏注入
12．歯科診療の補助に使用する補助器具（加藤保男）
1．ラバーダム防湿に使用する器具
2．テンポラリークラウン（暫間被覆冠）の作製と装着，撤去に用いる器材
3．歯間分離用器具
4．歯肉排除に使用される器具
5．隔壁に使用される器具
13．歯科診療の補助以外に使用される補助器具（加藤保男）
1．レーザー齲蝕診断器（DIAGNOdent(R)）
2．イソライト・プラス(R)
イソライト・プラス(R)の特長
14．診療前の機械・器材の始業点検（的場幸子）
(1)供給源（ガス元栓，エアーコンプレッサーなど）のスイッチを入れる
(2)ユニットのメインスイッチを入れ，歯科用機器の作動点検
(3)フラッシング（歯科用機械の感染予防）
(4)ユニットおよび周辺の清掃
(5)受付用事務機器（パソコン，レジスター等）の電源を入れる
15．診療後の機械・器材の終了点検（的場幸子）
1．日常に行う終了点検
2．定期的に行う点検
16．器材の後始末（別部智司・玉木裕子）
1．チェアーユニット周辺
2．キャビネット
3．機械室エアーコンプレッサー
17．口腔内写真撮影法（山口博康）
1．正面観
2．側方面観
3．上顎歯列の撮影
4．下顎歯列の撮影
IV編 特殊な場合の歯科診療補助
1．高齢者（高瀬英世）
1．受付
2．準備
3．問診
4．治療・口腔清掃
5．清掃指導
2．障害者の歯科診療補助（山口博康）
1．薬物を用いない行動調整法
1）通常法（トレーニング法）
2）一般的な誘導による治療
3）抑制下の方法
(1)姿勢・原始反射の制御
(2)物理的抑制法
2．障害者診療の歯科診療補助
4ハンド診療（術者の2本の手とアシスタントの2～4本の手の診療）
基本姿勢
(1)術者の位置（基本的に水平位）
(2)器具の受け渡しについて
(3)頭部の固定
3．精神障害者の歯科診療補助（山口博康）
薬剤と歯科診療への影響
4．在宅，寝たきり患者（高瀬英世）
1．事前診査
2．プランニング
3．訪問診療
4．口腔ケア
5．メインテナンス
5．精神鎮静法患者の歯科診療補助（別部智司）
1．笑気吸入鎮静法
1）笑気吸入鎮静法の準備
2）笑気
3）酸素
4）インレット接続
5）笑気吸入鎮静法の実際
2．静脈内鎮静法
1）準備
2）輸液セット
3）固定用粘着テープ
4）薬と静脈確保
5）次の準備
6．全身麻酔時の患者（別部智司）
7．手術時の操作（別部智司）
1．手術環境の整備
2．手術衣の着用法
3．患者導入時の操作
4．手術時の器具受け渡し法
V編 その他
1．医療事故に対する対処法（中島 丘）
1．予測されるアクシデント・インシデント事故と対策
1）抜歯時の事故
2）小器具・補綴物などの誤飲
3）治療椅子への移乗時の事故
4）顎関節脱臼
5）切削器具による軟組織の損傷
6）局所麻酔時の疼痛，三叉迷走神経反射
2．事故への対応器材と手技の習得
1）気道の確保
2）器材・器具の一例
3）緊急時対応のトレーニング
4）心電図・胸部エックス線写真の知識と習得
3．投薬後に副作用が出てしまったとの問い合わせ
4．医療事故の被害者5つの願い
2．感染に対する対処法（中島 丘）
・EPINETとは
3．薬品管理の対処法（浅野倉栄）
1．管理上の注意
2．保存温度
3．保存場所
4．保管
4．器材故障時の対応法（浅野倉栄）
