最新歯科衛生士教本の監修にあたって
歯科衛生士教育は,昭和 24(1949)年に始まって以来,60 年を迎えました.この間,平均寿命と人口構成,疾病構造などの変化,さらには歯科医学・医療技術の発展などを背景に,歯科医療・保健に対する社会的ニーズが高まり,歯科衛生士教育にも質的・量的な充実が要求され,度重なる法制上の整備や改正が行われてきました.平成 17(2005)年4月には,今日の少子高齢化の進展,医療の高度化・多様化など教育を取り巻く環境の変化に伴い,さらなる歯科衛生士の資質向上をはかることを目的にして,歯科衛生士学校養成所指定規則の改正が行われ,平成 22(2010)年にすべての養成機関で修業年限が3年制以上となりました.
21 世紀を担っていく歯科衛生士には,さまざまな課題が課せられております.今日では,健康志向の高まりや食育の重要性が叫ばれるなか,生活習慣病としての歯周病,全身疾患,摂食・嚥下障害を有した患者や介護を要する高齢者の増加に対し,これまで以上に予防や食べる機能を重視し,口腔と全身の関係を考慮しながら対応していくこと,あるいは他職種との連携が求められています.また,歯周治療の進展や,インプラントなどの技術が広く普及するに伴って患者のニーズが多様化しつつあり,それらの技術に関わるメインテナンスなどの新たな知識の習得も必須です.歯科衛生士には,このような,患者のさまざまなニーズに則したよりよい支援ができる視点と能力がますます必要になってきており,そのためには業務の基盤となる知識と技術の習得が基本となります.
全国歯科衛生士教育協議会では,こうした社会的要請に対応すべくこれまで活動の一環として,昭和 47(1972)年本協議会最初の編集となる「歯科衛生士教本」,昭和 57(1982)年修業年限が2年制化された時期の「改訂歯科衛生士教本」,平成 3(1991)年歯科衛生士試験の統一化に対応した「新歯科衛生士教本」を編集しました.そして今回,厚生労働省「歯科衛生士の資質向上に関する検討会」で提示された内容および上記指定規則改正を踏まえ,本協議会監修の全面改訂版「最新歯科衛生士教本」を発刊するに至りました.
本シリーズは,歯科衛生士教育の実践に永年携わってこられ,また歯科医療における歯科衛生士の役割などに対し造詣の深い,全国の歯科大学,歯学部,医学部,歯科衛生士養成機関,その他関係機関の第一線で活躍されている先生方に執筆していただき,同時に内容・記述についての吟味を経て,歯科衛生士を目指す学生に理解しやすいような配慮がなされています.本協議会としては,今後の歯科衛生士教育の伸展に向けて本シリーズが教育の現場で十分に活用され,引いては国民の健康およびわが国の歯科医療・保健の向上に大いに寄与することを期待しております.
最後に本シリーズの監修にあたり,多くのご助言とご支援・ご協力をいただいた先生方,ならびに全国の歯科衛生士養成機関の関係者に心より厚く御礼申し上げます.
2011年4月
全国歯科衛生士教育協議会会長
松井恭平
発刊の辞
今日,歯科衛生士は,高齢社会に伴う医療問題の変化と歯科衛生士の働く領域の拡大などの流れのなか,大きな転換期に立たされています.基礎となる教育に求められる内容も変化してきており,社会のニーズに対応できる教育を行う必要性から 2005(平成 17)年4月に歯科衛生士学校養成所指定規則が改正され,歯科衛生士の修業年限は2年以上から3年以上に引き上げられ,2010年4月からは全校が3年以上となりました.
また,「日本歯科衛生学会」が 2006年11月に設立され,歯科衛生士にも学術研究や医療・保健の現場における活躍の成果を発表する場と機会が,飛躍的に拡大しました.さらに,今後ますます変化していく歯科衛生士を取り巻く環境に十分対応しうる歯科衛生士自身のスキルアップが求められています.
「最新歯科衛生士教本」は上記を鑑み,前シリーズである「新歯科衛生士教本」の内容を見直し,現在の歯科衛生士に必要な最新の内容を盛り込むため,2003 年に編集委員会が組織されて検討を進めてまいりましたが,発足以来,社会の変化を背景に,多くの読者からの要望が編集委員会に寄せられるようになりました.そこで,この編集委員会の発展継承をはかり,各分野で歯科衛生士教育に関わる委員を迎えて2008年から編集委員の構成を新たにし,改めて編集方針や既刊の教本も含めた内容の再点検を行うことで,発行体制を強化しました.
本シリーズでは「考える歯科衛生士」を育てる一助となるよう,読みやすく理解しやすい教本とすることを心がけました.また,到達目標を明示し,用語解説や歯科衛生士にとって重要な内容を別項として記載するなど,新しい体裁を採用しています.
なお,重要と思われる事項については,他分野の教本と重複して記載してありますが,科目間での整合性をはかるよう努めています.
この「最新歯科衛生士教本」が教育で有効に活用され,歯科衛生士を目指す学生の知識修得,および日頃の臨床・臨地実習のお役に立つことを願ってやみません.
2011年4月
最新歯科衛生士教本編集委員会
松井恭平* 合場千佳子 遠藤圭子 栗原英見 高阪利美
白鳥たかみ 高見佳代子 田村清美 畠中能子 藤原愛子
前田健康 眞木吉信 松田裕子 山田小枝子
(*編集委員長,五十音順)
執筆の序
歯科衛生士の修業年限は,5 年間の移行期間を経て,2010(平成 22)年から全国一斉に3年以上となりました.高齢社会の到来,歯科保健医療をとりまく環境の変化も加わり,多様な患者のニーズに応じた歯科保健医療を提供できるよう,修業年限の延長を機に,歯科衛生士教育の充実をはかっていく必要があります.
歯科衛生士の主要な業務とされる「歯科予防処置」,「歯科保健指導」,「歯科診療の補助」は,歯科衛生士法に定められる業務範囲の解釈がまだ十分に整備されていないのが現状です.しかし,歯科保健医療に関する社会的ニーズを満たすためには,よりいっそう歯科衛生士の専門性が必要とされると考えられ,これらの教育内容は,さらに充実したものとしていくべきと考えます.
最新歯科衛生士教本『歯科予防処置論・歯科保健指導論』では,一方的な知識,技術の教授に終わることなく,人びとのニーズに科学的な根拠をもって応えられるように,「歯科衛生過程」の考え方に基づいた内容を盛り込んであります.この「歯科衛生過程」は従来の歯科衛生士教育にはなかった分野ですが,健康な生活を支援する歯科衛生士に必要なスキルであるために,最新教本に取り入れるよう努力をしました.具体的には,歯科衛生アセスメント,歯科衛生診断,歯科衛生計画立案,歯科衛生介入,歯科衛生評価の5つの要素から構成されています.これらを実践するためには,問題解決能力とクリティカルシンキングを身につけることが必要になります.
また,本科目は従来の新歯科衛生士教本では『歯科予防処置』『歯科保健指導』の2冊に分かれておりました.それぞれ,技術的な内容が中心となっており,歯科予防処置では16年間,歯科保健指導では17年間の長きにわたり使用されてきました.本教本では,歯科衛生業務の中心となる「歯科予防処置」「歯科保健指導」を歯科衛生過程に則して整理しましたが,5 つの構成要素においても両者は切り離すことができないため,今回は一冊にまとめました.
本書では,編集委員をはじめとする30名を超える歯科衛生士らが執筆を担当し,日頃の教育や臨床で必要とされる内容や資料を盛り込みました.また,日進月歩の歯科保健医療,歯科衛生士教育に鑑み,何度も編集作業をやりなおしましたが,そのたびに資料収集や加筆修正していただいた労力と時間は,はかりしれないものがあります.このように多くの執筆者のご協力なくして,この教本の完成はありえませんでした.編集・執筆に関わっていただいたすべての方がたに深く感謝申し上げます.
本書が,今後の歯科衛生士教育の充実のために役立つことを願うとともに,将来の歯科衛生士の活躍の礎となることを願っています.
2011年4月
執筆者代表 高阪利美
歯科衛生士教育は,昭和 24(1949)年に始まって以来,60 年を迎えました.この間,平均寿命と人口構成,疾病構造などの変化,さらには歯科医学・医療技術の発展などを背景に,歯科医療・保健に対する社会的ニーズが高まり,歯科衛生士教育にも質的・量的な充実が要求され,度重なる法制上の整備や改正が行われてきました.平成 17(2005)年4月には,今日の少子高齢化の進展,医療の高度化・多様化など教育を取り巻く環境の変化に伴い,さらなる歯科衛生士の資質向上をはかることを目的にして,歯科衛生士学校養成所指定規則の改正が行われ,平成 22(2010)年にすべての養成機関で修業年限が3年制以上となりました.
21 世紀を担っていく歯科衛生士には,さまざまな課題が課せられております.今日では,健康志向の高まりや食育の重要性が叫ばれるなか,生活習慣病としての歯周病,全身疾患,摂食・嚥下障害を有した患者や介護を要する高齢者の増加に対し,これまで以上に予防や食べる機能を重視し,口腔と全身の関係を考慮しながら対応していくこと,あるいは他職種との連携が求められています.また,歯周治療の進展や,インプラントなどの技術が広く普及するに伴って患者のニーズが多様化しつつあり,それらの技術に関わるメインテナンスなどの新たな知識の習得も必須です.歯科衛生士には,このような,患者のさまざまなニーズに則したよりよい支援ができる視点と能力がますます必要になってきており,そのためには業務の基盤となる知識と技術の習得が基本となります.
全国歯科衛生士教育協議会では,こうした社会的要請に対応すべくこれまで活動の一環として,昭和 47(1972)年本協議会最初の編集となる「歯科衛生士教本」,昭和 57(1982)年修業年限が2年制化された時期の「改訂歯科衛生士教本」,平成 3(1991)年歯科衛生士試験の統一化に対応した「新歯科衛生士教本」を編集しました.そして今回,厚生労働省「歯科衛生士の資質向上に関する検討会」で提示された内容および上記指定規則改正を踏まえ,本協議会監修の全面改訂版「最新歯科衛生士教本」を発刊するに至りました.
本シリーズは,歯科衛生士教育の実践に永年携わってこられ,また歯科医療における歯科衛生士の役割などに対し造詣の深い,全国の歯科大学,歯学部,医学部,歯科衛生士養成機関,その他関係機関の第一線で活躍されている先生方に執筆していただき,同時に内容・記述についての吟味を経て,歯科衛生士を目指す学生に理解しやすいような配慮がなされています.本協議会としては,今後の歯科衛生士教育の伸展に向けて本シリーズが教育の現場で十分に活用され,引いては国民の健康およびわが国の歯科医療・保健の向上に大いに寄与することを期待しております.
最後に本シリーズの監修にあたり,多くのご助言とご支援・ご協力をいただいた先生方,ならびに全国の歯科衛生士養成機関の関係者に心より厚く御礼申し上げます.
2011年4月
全国歯科衛生士教育協議会会長
松井恭平
発刊の辞
今日,歯科衛生士は,高齢社会に伴う医療問題の変化と歯科衛生士の働く領域の拡大などの流れのなか,大きな転換期に立たされています.基礎となる教育に求められる内容も変化してきており,社会のニーズに対応できる教育を行う必要性から 2005(平成 17)年4月に歯科衛生士学校養成所指定規則が改正され,歯科衛生士の修業年限は2年以上から3年以上に引き上げられ,2010年4月からは全校が3年以上となりました.
また,「日本歯科衛生学会」が 2006年11月に設立され,歯科衛生士にも学術研究や医療・保健の現場における活躍の成果を発表する場と機会が,飛躍的に拡大しました.さらに,今後ますます変化していく歯科衛生士を取り巻く環境に十分対応しうる歯科衛生士自身のスキルアップが求められています.
「最新歯科衛生士教本」は上記を鑑み,前シリーズである「新歯科衛生士教本」の内容を見直し,現在の歯科衛生士に必要な最新の内容を盛り込むため,2003 年に編集委員会が組織されて検討を進めてまいりましたが,発足以来,社会の変化を背景に,多くの読者からの要望が編集委員会に寄せられるようになりました.そこで,この編集委員会の発展継承をはかり,各分野で歯科衛生士教育に関わる委員を迎えて2008年から編集委員の構成を新たにし,改めて編集方針や既刊の教本も含めた内容の再点検を行うことで,発行体制を強化しました.
本シリーズでは「考える歯科衛生士」を育てる一助となるよう,読みやすく理解しやすい教本とすることを心がけました.また,到達目標を明示し,用語解説や歯科衛生士にとって重要な内容を別項として記載するなど,新しい体裁を採用しています.
なお,重要と思われる事項については,他分野の教本と重複して記載してありますが,科目間での整合性をはかるよう努めています.
この「最新歯科衛生士教本」が教育で有効に活用され,歯科衛生士を目指す学生の知識修得,および日頃の臨床・臨地実習のお役に立つことを願ってやみません.
2011年4月
最新歯科衛生士教本編集委員会
松井恭平* 合場千佳子 遠藤圭子 栗原英見 高阪利美
白鳥たかみ 高見佳代子 田村清美 畠中能子 藤原愛子
前田健康 眞木吉信 松田裕子 山田小枝子
(*編集委員長,五十音順)
執筆の序
歯科衛生士の修業年限は,5 年間の移行期間を経て,2010(平成 22)年から全国一斉に3年以上となりました.高齢社会の到来,歯科保健医療をとりまく環境の変化も加わり,多様な患者のニーズに応じた歯科保健医療を提供できるよう,修業年限の延長を機に,歯科衛生士教育の充実をはかっていく必要があります.
歯科衛生士の主要な業務とされる「歯科予防処置」,「歯科保健指導」,「歯科診療の補助」は,歯科衛生士法に定められる業務範囲の解釈がまだ十分に整備されていないのが現状です.しかし,歯科保健医療に関する社会的ニーズを満たすためには,よりいっそう歯科衛生士の専門性が必要とされると考えられ,これらの教育内容は,さらに充実したものとしていくべきと考えます.
最新歯科衛生士教本『歯科予防処置論・歯科保健指導論』では,一方的な知識,技術の教授に終わることなく,人びとのニーズに科学的な根拠をもって応えられるように,「歯科衛生過程」の考え方に基づいた内容を盛り込んであります.この「歯科衛生過程」は従来の歯科衛生士教育にはなかった分野ですが,健康な生活を支援する歯科衛生士に必要なスキルであるために,最新教本に取り入れるよう努力をしました.具体的には,歯科衛生アセスメント,歯科衛生診断,歯科衛生計画立案,歯科衛生介入,歯科衛生評価の5つの要素から構成されています.これらを実践するためには,問題解決能力とクリティカルシンキングを身につけることが必要になります.
また,本科目は従来の新歯科衛生士教本では『歯科予防処置』『歯科保健指導』の2冊に分かれておりました.それぞれ,技術的な内容が中心となっており,歯科予防処置では16年間,歯科保健指導では17年間の長きにわたり使用されてきました.本教本では,歯科衛生業務の中心となる「歯科予防処置」「歯科保健指導」を歯科衛生過程に則して整理しましたが,5 つの構成要素においても両者は切り離すことができないため,今回は一冊にまとめました.
本書では,編集委員をはじめとする30名を超える歯科衛生士らが執筆を担当し,日頃の教育や臨床で必要とされる内容や資料を盛り込みました.また,日進月歩の歯科保健医療,歯科衛生士教育に鑑み,何度も編集作業をやりなおしましたが,そのたびに資料収集や加筆修正していただいた労力と時間は,はかりしれないものがあります.このように多くの執筆者のご協力なくして,この教本の完成はありえませんでした.編集・執筆に関わっていただいたすべての方がたに深く感謝申し上げます.
本書が,今後の歯科衛生士教育の充実のために役立つことを願うとともに,将来の歯科衛生士の活躍の礎となることを願っています.
2011年4月
執筆者代表 高阪利美
I編 総論
1章 歯科予防処置論・歯科保健指導論の概要
(1)−歯科予防処置・歯科保健指導の定義
(2)−歯科予防処置論・歯科保健指導論の考え方
(3)−歯科予防処置・歯科保健指導の法的な位置づけ
1.歯科予防処置の内容
1)付着物および沈着物の除去
2)薬物の塗布
2.歯科保健指導の内容
1)生活習慣の改善
2)行動変容のための歯科保健指導
3)個人に対する歯科保健指導技術
4)集団に対する歯科保健指導技術
(4)−健康の概念
1.健康とは
1)健康の定義
2)プライマリヘルスケア
3)ヘルスプロモーション
2.日本の健康増進施策
1)健康日本 21
2)新健康フロンティア戦略
(5)−予防の概念
1.第一次予防
2.第二次予防
3.第三次予防
II編 歯科予防処置・歯科保健指導の基礎知識
1章 口腔の基礎知識
(1)−正常な口腔
1.口腔の構造
1)歯
2)歯 肉
3)舌
4)小 帯
5)口 蓋
(2)−歯周組織
1.歯 肉
1)歯間乳頭
2)遊離歯肉
3)付着歯肉
2.歯根膜(歯周靱帯)
3.歯槽骨
4.セメント質
(3)−歯冠と歯根の形態
1.永久歯
1)切 歯
2)犬 歯
3)小臼歯・大臼歯
2.乳 歯
(4)−口腔の機能
1.口腔の機能
1)摂食・嚥下機能
2)構音機能
3)表情機能
4)感覚機能
5)分泌機能
6)呼吸機能
2.摂食・嚥下の仕組み
1)認知期(先行期)
2)咀嚼期(準備期)
3)口腔期
4)咽頭期
5)食道期
2章 齲蝕と歯周病の基礎知識
(1)−口腔内の付着物・沈着物
1.ペリクル(獲得被膜)
2.マテリアアルバ(白質)
3.食物残渣
4.プラーク(歯垢)
5.歯 石
Coffee Break バイオフィルム
6.色素沈着(ステイン)
(2)−プラーク
1.成 分
2.分 類
1)歯肉縁上プラーク
2)歯肉縁下プラーク
(3)−歯 石
1.成 分
2.分 類
1)歯肉縁上歯石
2)歯肉縁下歯石
(4)−齲 蝕
1.齲蝕とは
2.齲蝕の分類
1)進行度による分類
2)齲蝕が生じた歯面の部位による分類
3)齲蝕に罹患した歯質(病理組織学的)による分類
4)原発性か再発性かによる分類
3.齲蝕の原因
1)口腔細菌
2)発酵性糖質
3)宿主と歯
(5)−歯周病
1.歯周病とは
2.歯周病の分類
3.歯肉炎と歯周炎の臨床的特徴
1)歯肉炎
2)歯周炎
4.歯肉炎・歯周炎の進行プロセス
5.歯周病の起炎性因子
1)プラーク
2)歯 石
3章 歯科予防処置・歯科保健指導実施のための基礎知識
(1)−行動変容の要素とそのステップ
1.歯科専門知識の習得
2.行動変容に関連する理論
1)健康信念モデル
2)社会的認知理論(自己効力感)
3)変化のステージモデル
4)ストレスとコーピング
3.行動変容を促す理論の実践
(2)−食生活指導(栄養指導)の基礎
1.食生活および食習慣の把握
1)わが国における食生活の変化とそれを取り巻く環境因子
2)近年の食生活の特徴と問題点
2.食品と齲蝕誘発性
1)齲蝕は食生活習慣病
Coffee Break 食生活指針
2)砂糖と齲蝕の関連性
Coffee Break ヒトとハムスターで異なった齲蝕実験結果
3)食品の齲蝕誘発性
4)代用甘味料
5)齲蝕予防のための食品の摂取方法
3.咀嚼と食品
1)咀 嚼
2)食生活と咀嚼
III編 歯科予防処置・歯科保健指導各論
1章 歯科衛生過程の進め方
(1)−歯科衛生過程の概要
(2)−歯科衛生アセスメント(情報収集,情報処理)
1.情報収集
2.情報処理(整理・分類)
Coffee Break Darbyと Walsh
3.情報処理(解釈・分析)
4.歯科衛生アセスメントの事例
Coffee Break 対象者の“よい”ところに注目する視点
(3)−歯科衛生診断(問題の明確化)
1.歯科衛生診断の 3 つのタイプ
2.情報の統合
3.歯科衛生診断の表し方
4.歯科衛生診断の事例
(4)−歯科衛生計画立案(優先順位の決定,目標の設定,歯科衛生介入方法の決定)
1.優先順位の決定
2.目標の設定
3.歯科衛生介入方法の決定
4.歯科衛生計画立案の事例
(5)−歯科衛生介入(歯科衛生計画の実施)
1.歯科衛生介入の記録(業務記録)
2.歯科衛生介入の事例
Coffee Break POSと SOAP
(6)−歯科衛生評価(プロセスと結果の評価)
1.歯科衛生評価の項目
2.歯科衛生評価の事例
2章 歯科衛生アセスメントのための情報収集と情報処理
(1)−患者(対象者)からの情報収集
1.全身状態の把握
1)情報収集の目的
2)情報収集の項目
3)情報収集のポイント
2.医療面接(メディカルインタビュー)
1)問診と医療面接の違い
2)医療面接の目的
(2)−口腔内の情報収集
1.口腔内の観察
2.検 査
1)歯
2)歯 肉
3)舌
4)口腔粘膜
5)唾 液
6)歯面の付着物・沈着物
7)歯周ポケット
8)歯の動揺度
9)口 臭
(3)−分析のためのデータ
1.指 数
1)プラーク・歯石の指数
2)歯周疾患の指数
3)その他の指数
2.画 像
1)口腔内写真
2)エックス線写真
3.齲蝕活動性試験(カリエスリスク・テスト)
1)齲蝕活動性とは
2)齲蝕活動性試験の意義・条件・目的
3)齲蝕発病因子の評価方法の種類と特徴
4)齲蝕活動性試験の実際
5)齲蝕活動性試験の評価結果に基づく予防と治療
4.歯周病に関連する検査
1)唾液などを検体とする検査
3章 歯科衛生介入のための歯科予防処置・歯科保健指導
(1)−スケーリング
1.手用スケーラー
1)構 成
2)把持法
3)使用原則
Coffee Break スケーラーを正確に把持する前に
Coffee Break 手根管症候群
4)基本設定
Coffee Break 正しい姿勢を保持するために―ミラー活用のすすめ
5)種類と操作方法
6)シャープニング
2.超音波スケーラー
1)超音波とは
2)原 理
3)構 成
4)特 徴
5)注意事項
6)インサートチップの動かし方
7)術者保持のバキューム操作
8)注意事項と臨床応用
9)使用後の滅菌・消毒・メインテナンス
3.エアスケーラー
1)原理と構造
2)特 徴
3)操作方法
4)使用後の滅菌・消毒・メインテナンス
4.ミラーテクニック
1)種類と特徴
2)使用方法
(2)−歯面研磨・歯面清掃(PTC)
1.歯面研磨(ポリッシング)
1)目 的
2)種 類
3)歯面研磨剤
4)使用器材と操作方法
5)注意事項
6)注意を要する症例
2.歯面清掃
1)プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング(PMTC)
Coffee Break PTCと PMTC
2)歯面清掃器
(3)−術後の洗浄
1.種 類
1)洗浄用綿球
2)スリーウェイシリンジ
3)ミニウムシリンジ
2.洗浄剤の種類
(4)−フッ化物の応用
1.フッ化物の基礎知識
1)フッ化物とは
2)日本人のフッ化物摂取量
3)フッ化物の代謝
4)フッ化物の毒性
5)フッ化物応用と齲蝕予防処置法
2.フッ化物歯面塗布法
1)フッ化物歯面塗布法の種類
2)効果的な塗布の時期
3)使用製剤
4)フッ化物溶液の保管と使用量の確認
5)術 式
Coffee Break フッ素って何??
6)塗布後の注意
7)その他のフッ化物応用
3.フッ化物洗口法
1)フッ化物洗口法に使われるフッ化物の種類
2)対象年齢
3)洗口回数と洗口液のフッ化ナトリウム濃度
4)方 法
5)注意事項
(5)−小窩裂溝填塞法(フィッシャーシーラント)
1.術 式
1)器具・薬剤の準備
2)光重合型小窩裂溝填塞材の術式
3)化学重合型小窩裂溝填塞材の術式
2.器具・薬剤の取り扱い方と管理方法
3.小窩裂溝填塞後の指導
4.実施上の注意
(6)−口腔清掃方法
1.ブラッシング
1)歯ブラシ
Coffee Break JIS規格による歯ブラシの毛の硬さ
2)歯磨剤
Coffee Break ダブルブラッシング
3)ブラッシング方法
Coffee Break 歯ブラシの選び方
2.その他の清掃方法
1)デンタルフロス
2)歯間ブラシ
3)タフトブラシ
4)スポンジブラシ
5)舌ブラシ
6)義歯用ブラシ
7)口腔ケア用具
3.洗口剤
1)種 類
2)基本的な使用法
3)効果的な使用法
4)その他の使用法
7―食生活指導(栄養指導)の進め方
1.歯科における食生活指導(栄養指導)の重要性
1)現代の食生活と口腔機能との関係
2.食生活把握法
1)食生活指導(栄養指導)の方法
2)歯科医院における食生活指導(栄養指導)の要点
3.シュガーコントロール
8―喫煙者に対する指導
1.喫煙状況のアセスメント
2.禁煙ステージのアセスメントと禁煙支援(サポート)のポイント
1)禁煙ステージと特徴
2)禁煙支援(サポート)のポイント
3.薬物療法
IV編 歯科衛生活動の展開
1章 ライフステージにおける歯科衛生介入
(1)−妊産婦期
1.妊産婦期の一般的特徴
2.妊産婦期の口腔の特徴
3.妊産婦期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
Coffee Break 低体重児出産
4.妊産婦期の栄養
1)妊婦期
2)授乳期
5.妊産婦期の食事摂取基準
6.妊産婦期の食生活指導
1)妊娠期
2)授乳期
Coffee Break 妊産婦期の食生活指針
Coffee Break 欠乏すると歯の形成に問題が起こる栄養素
(2)−新生児期・乳児期
1.新生児期・乳児期の一般的特徴
2.新生児期・乳児期の口腔の特徴
3.新生児期・乳児期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.新生児期・乳児期の栄養
5.離乳までの栄養摂取
1)離乳の意義
2)離乳食の進め方の目安
6.新生児期・乳児期の食事摂取基準
7.離乳期の食生活指導
Coffee Break 授乳・離乳の支援ガイド
(3)−幼児期
1.幼児期の一般的特徴
2.幼児期の口腔の特徴
3.幼児期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.幼児期の食生活の特徴と栄養
1)幼児期前期
2)幼児期後期
5.間 食
6.幼児期の食事摂取基準
7.幼児期の食生活指導
考えてみよう 乳幼児期の指導の演習
(4)−学齢期
1.学齢期の一般的特徴
2.学齢期の口腔の特徴
3.学齢期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.学齢期の食生活の特徴と栄養
1)摂食行動と摂食機能の発達
2)健康と栄養の問題点
5.学齢期における食育の重要性
Coffee Break 卑弥子の歯がいーぜ
6.学齢期の食事摂取基準
7.学齢期の食生活指導
1)食の自己管理能力の育成
Coffee Break 食育基本法
2)成長に合わせた肯定的な指導
(5)−青年期
1.青年期の一般的特徴
2.青年期の口腔の特徴
3.青年期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.青年期の食生活の特徴と栄養
1)摂食行動と摂食機能の発達
2)健康と栄養の問題点
5.青年期の食事摂取基準
6.青年期の食生活指導
Coffee Break ブレスローの 7 つの健康習慣
(6)−成人期
1.成人期の一般的特徴
考えてみよう 学齢期・青年期の指導の演習
2.成人期の口腔の特徴
3.成人期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.成人期の食生活の特徴と栄養
1)摂食行動
2)健康と栄養の問題点
5.肥満と生活習慣病
6.成人期の食事摂取基準
7.成人期の食生活指導
1)生活背景に合わせた問題解決
2)生活習慣病の予防
考えてみよう 成人期の指導の演習
Coffee Break 顎関節症
Coffee Break 口 臭
(7)−老年期
1.老年期の一般的特徴
2.老年期の口腔の特徴
3.老年期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.老年期の食生活の特徴と栄養
1)身体的変化に伴う食生活の変化
2)社会的環境の変化に伴う食生活の変化
3)歯の喪失による食生活の変化
5.老年期の食事摂取基準
6.老年期の食生活指導
(8)−要介護高齢者
1.要介護高齢者の一般的特徴
2.要介護高齢者の口腔の特徴
1)口腔の症状
2)発生頻度の高い口腔疾患
3.要介護高齢者の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)介護者によるケアの目標
4.要介護高齢者の食生活の特徴と栄養
5.要介護高齢者の食生活指導
1)摂食能力,咀嚼機能の評価
2)要介護高齢者の健康を守る食事
3)食前後の口腔ケア
4)歯科医療の早期受診のすすめ
(9)−障害者
1.障害者の一般的特徴
2.障害者の口腔の特徴
1)口腔の症状
2)歯科的問題
3.障害者の歯科保健指導
1)プロフェッショナルケアの目標
2)介護者によるケアの目標
4.障害者の食生活の特徴と栄養
Coffee Break 国際生活機能分類
考えてみよう 障害者の指導の演習
2章 臨床における歯科衛生活動
(1)−齲蝕(小児)
1.患者の基礎データ
2.目標の設定と介入の計画
1)目 標
2)介入の計画
3.計画の実施
4.再評価
5.定期健診
(2)−歯周病(成人)
1.患者の基礎データ
2.目標の設定と介入の計画
1)目 標
2)介入の計画
3.計画の実施
1)歯科保健指導と状態の説明
2)歯肉縁上スケーリング
3)歯肉縁下スケーリング・ルートプレーニング
4.再評価
5.メインテナンス
(3)−障害者
1.患者の基礎データ
2.目標の設定と介入の計画
1)目 標
2)介入の計画
3.計画の実施
1)歯科保健指導と状態の説明
2)歯肉縁上スケーリング
3)歯肉縁下スケーリング・ルートプレーニング
4.再評価
5.メインテナンス
V編 臨床・臨地実習
1章 相互実習(臨床予備実習)
(1)−口腔内検査実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(2)−綿球法によるフッ化物歯面塗布法実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(3)−小窩裂溝填塞法実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(4)−偶発事故の防止と対策
1.「術者側の偶発事故」を想定した実習
1)実習目的
2)実習手順
2.「患者に対する偶発事故」を想定した実習
1)実習目的
2)実習手順
(5)−スケーリング実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(6)−歯面研磨(ポリッシング)実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(7)−ブラッシング指導実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
2章 地域歯科保健活動―臨地実習の実践例
(1)−地域歯科保健活動における健康教育
1.健康教育の概要
2.健康教育の進め方
3.健康教育の方法
(2)−地域歯科保健活動の実践例
1.学校保健(小学校)における歯科保健指導
1)指導案
Coffee Break 指導型から学習支援型の健康教育へ
2)教育媒体
3)指導後の評価
4)小学校における歯科保健指導例
2.高齢者保健(介護予防通所サービス)における歯科保健指導
1)「口腔機能の向上」プログラムの実践例
Coffee Break 予防重視型システムにおける新予防給付の内容
2)「口腔機能の向上」プログラムにおける歯科保健指導の実践例
付1 歯科衛生過程の演習
付2 齲蝕予防・歯周病予防の観察ポイントと対策
付3 日本人の食事摂取基準(2010 年版)
1章 歯科予防処置論・歯科保健指導論の概要
(1)−歯科予防処置・歯科保健指導の定義
(2)−歯科予防処置論・歯科保健指導論の考え方
(3)−歯科予防処置・歯科保健指導の法的な位置づけ
1.歯科予防処置の内容
1)付着物および沈着物の除去
2)薬物の塗布
2.歯科保健指導の内容
1)生活習慣の改善
2)行動変容のための歯科保健指導
3)個人に対する歯科保健指導技術
4)集団に対する歯科保健指導技術
(4)−健康の概念
1.健康とは
1)健康の定義
2)プライマリヘルスケア
3)ヘルスプロモーション
2.日本の健康増進施策
1)健康日本 21
2)新健康フロンティア戦略
(5)−予防の概念
1.第一次予防
2.第二次予防
3.第三次予防
II編 歯科予防処置・歯科保健指導の基礎知識
1章 口腔の基礎知識
(1)−正常な口腔
1.口腔の構造
1)歯
2)歯 肉
3)舌
4)小 帯
5)口 蓋
(2)−歯周組織
1.歯 肉
1)歯間乳頭
2)遊離歯肉
3)付着歯肉
2.歯根膜(歯周靱帯)
3.歯槽骨
4.セメント質
(3)−歯冠と歯根の形態
1.永久歯
1)切 歯
2)犬 歯
3)小臼歯・大臼歯
2.乳 歯
(4)−口腔の機能
1.口腔の機能
1)摂食・嚥下機能
2)構音機能
3)表情機能
4)感覚機能
5)分泌機能
6)呼吸機能
2.摂食・嚥下の仕組み
1)認知期(先行期)
2)咀嚼期(準備期)
3)口腔期
4)咽頭期
5)食道期
2章 齲蝕と歯周病の基礎知識
(1)−口腔内の付着物・沈着物
1.ペリクル(獲得被膜)
2.マテリアアルバ(白質)
3.食物残渣
4.プラーク(歯垢)
5.歯 石
Coffee Break バイオフィルム
6.色素沈着(ステイン)
(2)−プラーク
1.成 分
2.分 類
1)歯肉縁上プラーク
2)歯肉縁下プラーク
(3)−歯 石
1.成 分
2.分 類
1)歯肉縁上歯石
2)歯肉縁下歯石
(4)−齲 蝕
1.齲蝕とは
2.齲蝕の分類
1)進行度による分類
2)齲蝕が生じた歯面の部位による分類
3)齲蝕に罹患した歯質(病理組織学的)による分類
4)原発性か再発性かによる分類
3.齲蝕の原因
1)口腔細菌
2)発酵性糖質
3)宿主と歯
(5)−歯周病
1.歯周病とは
2.歯周病の分類
3.歯肉炎と歯周炎の臨床的特徴
1)歯肉炎
2)歯周炎
4.歯肉炎・歯周炎の進行プロセス
5.歯周病の起炎性因子
1)プラーク
2)歯 石
3章 歯科予防処置・歯科保健指導実施のための基礎知識
(1)−行動変容の要素とそのステップ
1.歯科専門知識の習得
2.行動変容に関連する理論
1)健康信念モデル
2)社会的認知理論(自己効力感)
3)変化のステージモデル
4)ストレスとコーピング
3.行動変容を促す理論の実践
(2)−食生活指導(栄養指導)の基礎
1.食生活および食習慣の把握
1)わが国における食生活の変化とそれを取り巻く環境因子
2)近年の食生活の特徴と問題点
2.食品と齲蝕誘発性
1)齲蝕は食生活習慣病
Coffee Break 食生活指針
2)砂糖と齲蝕の関連性
Coffee Break ヒトとハムスターで異なった齲蝕実験結果
3)食品の齲蝕誘発性
4)代用甘味料
5)齲蝕予防のための食品の摂取方法
3.咀嚼と食品
1)咀 嚼
2)食生活と咀嚼
III編 歯科予防処置・歯科保健指導各論
1章 歯科衛生過程の進め方
(1)−歯科衛生過程の概要
(2)−歯科衛生アセスメント(情報収集,情報処理)
1.情報収集
2.情報処理(整理・分類)
Coffee Break Darbyと Walsh
3.情報処理(解釈・分析)
4.歯科衛生アセスメントの事例
Coffee Break 対象者の“よい”ところに注目する視点
(3)−歯科衛生診断(問題の明確化)
1.歯科衛生診断の 3 つのタイプ
2.情報の統合
3.歯科衛生診断の表し方
4.歯科衛生診断の事例
(4)−歯科衛生計画立案(優先順位の決定,目標の設定,歯科衛生介入方法の決定)
1.優先順位の決定
2.目標の設定
3.歯科衛生介入方法の決定
4.歯科衛生計画立案の事例
(5)−歯科衛生介入(歯科衛生計画の実施)
1.歯科衛生介入の記録(業務記録)
2.歯科衛生介入の事例
Coffee Break POSと SOAP
(6)−歯科衛生評価(プロセスと結果の評価)
1.歯科衛生評価の項目
2.歯科衛生評価の事例
2章 歯科衛生アセスメントのための情報収集と情報処理
(1)−患者(対象者)からの情報収集
1.全身状態の把握
1)情報収集の目的
2)情報収集の項目
3)情報収集のポイント
2.医療面接(メディカルインタビュー)
1)問診と医療面接の違い
2)医療面接の目的
(2)−口腔内の情報収集
1.口腔内の観察
2.検 査
1)歯
2)歯 肉
3)舌
4)口腔粘膜
5)唾 液
6)歯面の付着物・沈着物
7)歯周ポケット
8)歯の動揺度
9)口 臭
(3)−分析のためのデータ
1.指 数
1)プラーク・歯石の指数
2)歯周疾患の指数
3)その他の指数
2.画 像
1)口腔内写真
2)エックス線写真
3.齲蝕活動性試験(カリエスリスク・テスト)
1)齲蝕活動性とは
2)齲蝕活動性試験の意義・条件・目的
3)齲蝕発病因子の評価方法の種類と特徴
4)齲蝕活動性試験の実際
5)齲蝕活動性試験の評価結果に基づく予防と治療
4.歯周病に関連する検査
1)唾液などを検体とする検査
3章 歯科衛生介入のための歯科予防処置・歯科保健指導
(1)−スケーリング
1.手用スケーラー
1)構 成
2)把持法
3)使用原則
Coffee Break スケーラーを正確に把持する前に
Coffee Break 手根管症候群
4)基本設定
Coffee Break 正しい姿勢を保持するために―ミラー活用のすすめ
5)種類と操作方法
6)シャープニング
2.超音波スケーラー
1)超音波とは
2)原 理
3)構 成
4)特 徴
5)注意事項
6)インサートチップの動かし方
7)術者保持のバキューム操作
8)注意事項と臨床応用
9)使用後の滅菌・消毒・メインテナンス
3.エアスケーラー
1)原理と構造
2)特 徴
3)操作方法
4)使用後の滅菌・消毒・メインテナンス
4.ミラーテクニック
1)種類と特徴
2)使用方法
(2)−歯面研磨・歯面清掃(PTC)
1.歯面研磨(ポリッシング)
1)目 的
2)種 類
3)歯面研磨剤
4)使用器材と操作方法
5)注意事項
6)注意を要する症例
2.歯面清掃
1)プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング(PMTC)
Coffee Break PTCと PMTC
2)歯面清掃器
(3)−術後の洗浄
1.種 類
1)洗浄用綿球
2)スリーウェイシリンジ
3)ミニウムシリンジ
2.洗浄剤の種類
(4)−フッ化物の応用
1.フッ化物の基礎知識
1)フッ化物とは
2)日本人のフッ化物摂取量
3)フッ化物の代謝
4)フッ化物の毒性
5)フッ化物応用と齲蝕予防処置法
2.フッ化物歯面塗布法
1)フッ化物歯面塗布法の種類
2)効果的な塗布の時期
3)使用製剤
4)フッ化物溶液の保管と使用量の確認
5)術 式
Coffee Break フッ素って何??
6)塗布後の注意
7)その他のフッ化物応用
3.フッ化物洗口法
1)フッ化物洗口法に使われるフッ化物の種類
2)対象年齢
3)洗口回数と洗口液のフッ化ナトリウム濃度
4)方 法
5)注意事項
(5)−小窩裂溝填塞法(フィッシャーシーラント)
1.術 式
1)器具・薬剤の準備
2)光重合型小窩裂溝填塞材の術式
3)化学重合型小窩裂溝填塞材の術式
2.器具・薬剤の取り扱い方と管理方法
3.小窩裂溝填塞後の指導
4.実施上の注意
(6)−口腔清掃方法
1.ブラッシング
1)歯ブラシ
Coffee Break JIS規格による歯ブラシの毛の硬さ
2)歯磨剤
Coffee Break ダブルブラッシング
3)ブラッシング方法
Coffee Break 歯ブラシの選び方
2.その他の清掃方法
1)デンタルフロス
2)歯間ブラシ
3)タフトブラシ
4)スポンジブラシ
5)舌ブラシ
6)義歯用ブラシ
7)口腔ケア用具
3.洗口剤
1)種 類
2)基本的な使用法
3)効果的な使用法
4)その他の使用法
7―食生活指導(栄養指導)の進め方
1.歯科における食生活指導(栄養指導)の重要性
1)現代の食生活と口腔機能との関係
2.食生活把握法
1)食生活指導(栄養指導)の方法
2)歯科医院における食生活指導(栄養指導)の要点
3.シュガーコントロール
8―喫煙者に対する指導
1.喫煙状況のアセスメント
2.禁煙ステージのアセスメントと禁煙支援(サポート)のポイント
1)禁煙ステージと特徴
2)禁煙支援(サポート)のポイント
3.薬物療法
IV編 歯科衛生活動の展開
1章 ライフステージにおける歯科衛生介入
(1)−妊産婦期
1.妊産婦期の一般的特徴
2.妊産婦期の口腔の特徴
3.妊産婦期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
Coffee Break 低体重児出産
4.妊産婦期の栄養
1)妊婦期
2)授乳期
5.妊産婦期の食事摂取基準
6.妊産婦期の食生活指導
1)妊娠期
2)授乳期
Coffee Break 妊産婦期の食生活指針
Coffee Break 欠乏すると歯の形成に問題が起こる栄養素
(2)−新生児期・乳児期
1.新生児期・乳児期の一般的特徴
2.新生児期・乳児期の口腔の特徴
3.新生児期・乳児期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.新生児期・乳児期の栄養
5.離乳までの栄養摂取
1)離乳の意義
2)離乳食の進め方の目安
6.新生児期・乳児期の食事摂取基準
7.離乳期の食生活指導
Coffee Break 授乳・離乳の支援ガイド
(3)−幼児期
1.幼児期の一般的特徴
2.幼児期の口腔の特徴
3.幼児期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.幼児期の食生活の特徴と栄養
1)幼児期前期
2)幼児期後期
5.間 食
6.幼児期の食事摂取基準
7.幼児期の食生活指導
考えてみよう 乳幼児期の指導の演習
(4)−学齢期
1.学齢期の一般的特徴
2.学齢期の口腔の特徴
3.学齢期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.学齢期の食生活の特徴と栄養
1)摂食行動と摂食機能の発達
2)健康と栄養の問題点
5.学齢期における食育の重要性
Coffee Break 卑弥子の歯がいーぜ
6.学齢期の食事摂取基準
7.学齢期の食生活指導
1)食の自己管理能力の育成
Coffee Break 食育基本法
2)成長に合わせた肯定的な指導
(5)−青年期
1.青年期の一般的特徴
2.青年期の口腔の特徴
3.青年期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.青年期の食生活の特徴と栄養
1)摂食行動と摂食機能の発達
2)健康と栄養の問題点
5.青年期の食事摂取基準
6.青年期の食生活指導
Coffee Break ブレスローの 7 つの健康習慣
(6)−成人期
1.成人期の一般的特徴
考えてみよう 学齢期・青年期の指導の演習
2.成人期の口腔の特徴
3.成人期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.成人期の食生活の特徴と栄養
1)摂食行動
2)健康と栄養の問題点
5.肥満と生活習慣病
6.成人期の食事摂取基準
7.成人期の食生活指導
1)生活背景に合わせた問題解決
2)生活習慣病の予防
考えてみよう 成人期の指導の演習
Coffee Break 顎関節症
Coffee Break 口 臭
(7)−老年期
1.老年期の一般的特徴
2.老年期の口腔の特徴
3.老年期の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)セルフケアの目標
4.老年期の食生活の特徴と栄養
1)身体的変化に伴う食生活の変化
2)社会的環境の変化に伴う食生活の変化
3)歯の喪失による食生活の変化
5.老年期の食事摂取基準
6.老年期の食生活指導
(8)−要介護高齢者
1.要介護高齢者の一般的特徴
2.要介護高齢者の口腔の特徴
1)口腔の症状
2)発生頻度の高い口腔疾患
3.要介護高齢者の歯科保健指導
1)望ましい歯科保健行動
2)プロフェッショナルケアの目標
3)介護者によるケアの目標
4.要介護高齢者の食生活の特徴と栄養
5.要介護高齢者の食生活指導
1)摂食能力,咀嚼機能の評価
2)要介護高齢者の健康を守る食事
3)食前後の口腔ケア
4)歯科医療の早期受診のすすめ
(9)−障害者
1.障害者の一般的特徴
2.障害者の口腔の特徴
1)口腔の症状
2)歯科的問題
3.障害者の歯科保健指導
1)プロフェッショナルケアの目標
2)介護者によるケアの目標
4.障害者の食生活の特徴と栄養
Coffee Break 国際生活機能分類
考えてみよう 障害者の指導の演習
2章 臨床における歯科衛生活動
(1)−齲蝕(小児)
1.患者の基礎データ
2.目標の設定と介入の計画
1)目 標
2)介入の計画
3.計画の実施
4.再評価
5.定期健診
(2)−歯周病(成人)
1.患者の基礎データ
2.目標の設定と介入の計画
1)目 標
2)介入の計画
3.計画の実施
1)歯科保健指導と状態の説明
2)歯肉縁上スケーリング
3)歯肉縁下スケーリング・ルートプレーニング
4.再評価
5.メインテナンス
(3)−障害者
1.患者の基礎データ
2.目標の設定と介入の計画
1)目 標
2)介入の計画
3.計画の実施
1)歯科保健指導と状態の説明
2)歯肉縁上スケーリング
3)歯肉縁下スケーリング・ルートプレーニング
4.再評価
5.メインテナンス
V編 臨床・臨地実習
1章 相互実習(臨床予備実習)
(1)−口腔内検査実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(2)−綿球法によるフッ化物歯面塗布法実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(3)−小窩裂溝填塞法実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(4)−偶発事故の防止と対策
1.「術者側の偶発事故」を想定した実習
1)実習目的
2)実習手順
2.「患者に対する偶発事故」を想定した実習
1)実習目的
2)実習手順
(5)−スケーリング実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(6)−歯面研磨(ポリッシング)実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
(7)−ブラッシング指導実習
1)実習目的
2)準備器材
3)実習手順
2章 地域歯科保健活動―臨地実習の実践例
(1)−地域歯科保健活動における健康教育
1.健康教育の概要
2.健康教育の進め方
3.健康教育の方法
(2)−地域歯科保健活動の実践例
1.学校保健(小学校)における歯科保健指導
1)指導案
Coffee Break 指導型から学習支援型の健康教育へ
2)教育媒体
3)指導後の評価
4)小学校における歯科保健指導例
2.高齢者保健(介護予防通所サービス)における歯科保健指導
1)「口腔機能の向上」プログラムの実践例
Coffee Break 予防重視型システムにおける新予防給付の内容
2)「口腔機能の向上」プログラムにおける歯科保健指導の実践例
付1 歯科衛生過程の演習
付2 齲蝕予防・歯周病予防の観察ポイントと対策
付3 日本人の食事摂取基準(2010 年版)








