『歯科衛生学シリーズ』の誕生ー監修にあたって
全国歯科衛生士教育協議会が監修を行ってきた歯科衛生士養成のための教科書のタイトルを，2022年度より，従来の『最新歯科衛生士教本』から『歯科衛生学シリーズ』に変更させていただくことになりました．2022年度は新たに改訂された教科書のみですが，2023年度からはすべての教科書のタイトルを『歯科衛生学シリーズ』とさせていただきます．
その背景には，全国歯科衛生士教育協議会の2021年5月の総会で承認された「歯科衛生学の体系化」という歯科衛生士の教育および業務に関する大きな改革案の公開があります．この報告では，「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのもの」を「歯科衛生」と定義し，この「歯科衛生」を理論と実践の両面から探求する学問が【歯科衛生学】であるとしました．【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学・臨床歯科衛生学・社会歯科衛生学の3つの分野から構成されるとしています．
また，これまでの教科書は『歯科衛生士教本』というような職種名がついたものであり，これではその職業の「業務マニュアル」を彷彿させると，看護分野など医療他職種からたびたび指摘されてきた経緯があります．さらに，現行の臨床系の教科書には「○○学」といった「学」の表記がないことから，歯科衛生士の教育には学問は必要ないのではと教育機関の講師の方から提言いただいたこともありました．
「日本歯科衛生教育学会」など歯科衛生関連学会も設立され，教育年限も3年以上に引き上げられて，【歯科衛生学】の体系化も提案された今，自分自身の知識や経験が整理され，視野の広がりは臨床上の疑問を解くための指針ともなり，自分が実践してきた歯科保健・医療・福祉の正当性を検証することも可能となります．日常の身近な問題を見つけ，科学的思考によって自ら問題を解決する能力を養い，歯科衛生業務を展開していくことが，少子高齢化が続く令和の時代に求められています．
科学的な根拠に裏付けられた歯科衛生業務のあり方を新しい『歯科衛生学シリーズ』で養い，生活者の健康に寄与できる歯科衛生士として社会に羽ばたいていただきたいと願っております．
2022年2月
一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会理事長
眞木吉信
発刊の辞
歯科衛生士の教育が始まり70年余の経過を経た歯科衛生士の役割は，急激な高齢化や歯科医療の需要の変化とともに医科歯科連携が求められ，医科疾患の重症化予防，例えば糖尿病や誤嚥性肺炎の予防など，う蝕や歯周病といった歯科疾患予防の範囲にとどまらず，全身の健康を見据えた口腔健康管理へとその範囲が拡大しています．
日本政府は，経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で，口腔の健康は全身の健康にもつながることから，生涯を通じた歯科健診の充実，入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進，歯科口腔保健の充実や地域における医科歯科連携の構築，歯科保健医療の充実に取り組むなど，歯科関連事項を打ち出しており，2022年の現在においても継承されています．特に口腔衛生管理や口腔機能管理については，歯科口腔保健の充実，歯科医療専門職種間，医科歯科，介護・福祉関係機関との連携を推進し，歯科保健医療提供の構築と強化に取り組むことなどが明記され，徹底した予防投資や積極的な未病への介入が全身の健康につながることとして歯科衛生士の活躍が期待されています．
歯科衛生士は，多くの医療系職種のなかでも予防を専門とする唯一の職種で，口腔疾患発症後はもちろんのこと，未病である健口のうちから介入することができ，予防から治療に至るまで，継続して人の生涯に寄り添うことができます．
このような社会のニーズに対応するため歯科衛生学教育は，歯・口腔の歯科学に留まらず，保健・医療・福祉の広範囲にわたる知識を学ぶことが必要となってきました．
歯科衛生学は「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのものを『歯科衛生』と定義し，この『歯科衛生』を理論と実践の両面から探求する学問が歯科衛生学である」と定義されます．そこで歯科衛生士の学問は「歯科衛生学」であると明確にするために，これまでの『歯科衛生士教本』，『新歯科衛生士教本』，『最新歯科衛生士教本』としてきた教本のタイトルを一新し，『歯科衛生学シリーズ』とすることになりました．
歯科衛生士として求められる基本的な資質・能力を備えるため『歯科衛生学シリーズ』は，プロフェッショナルとしての歯科衛生学の知識と技能を身につけ，保健・医療・福祉の協働，歯科衛生の質と安全管理，社会において貢献できる歯科衛生士，科学的研究や生涯にわたり学ぶ姿勢を修得する教科書として発刊されました．これからの新たな歯科衛生学教育のために，本書が広く活用され，歯科衛生学の発展・推進に寄与することを願っています．
本書の発刊にご執筆の労を賜った先生方はじめ，ご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼申し上げ，発刊の辞といたします．
2022年2月
歯科衛生学シリーズ編集委員会
高阪利美** 眞木吉信* 合場千佳子 石川裕子 犬飼順子
遠藤圭子 片岡あい子 佐藤 聡 白鳥たかみ 末瀬一彦
戸原 玄 畠中能子 前田健康 升井一朗 水上美樹
森崎市治郎 山田小枝子 山根 瞳 吉田直美
（**編集委員長，*副編集委員長，五十音順，2024年1月現在）
第2版 執筆の序
歯科衛生士学生が学ぶ教科書は，時代とともにシリーズ名とタイトルが変わってきました．
『口腔衛生実技』に始まり，『歯科衛生士教本』においては，1975年以降「歯科予防処置」「う蝕予防処置」「予防的歯石除去法」「歯科保健指導実技編」「歯科保健指導基礎知識編」「歯科保健指導実習」「歯科保健指導総論」と，約20年を超えるロングシリーズでした．
1994年からは『新歯科衛生士教本』とシリーズ名が変わり，タイトルもシンプルに「歯科保健指導」「歯科予防処置」となり，内容も刷新され歯科衛生士教員が指導しやすく，また学生が学びやすい教本に生まれ変わり，約10年間続きました．
そして，2011年には『最新歯科衛生士教本』となり，「歯科予防処置論・歯科保健指導論」として，歯科衛生士の業務の主体となる2科目を統合し，さらに“歯科衛生過程”の章を追加し，考える歯科衛生士を育むことを意識した教科書としました．教科名に「論」がつき，基礎や応用について理論的に考える内容を取り入れ，歯科衛生士の学問体系を意識し始めた時期であったと思い出されます．
そして，2023年より歯科衛生士の学問である学問名を付した『歯科衛生学シリーズ』とした教科書が出版されることとなりました．【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学，臨床歯科衛生学，社会歯科衛生学と3つの分野から構成され体系づけられています．「歯科予防処置論・歯科保健指導論」はその臨床歯科衛生学の分野に相当し，歯科衛生士として，保健・医療・福祉・介護の分野を専門的，かつ幅広い知識・技能の学修を通じて，探求心や医療職種としての専門的課題の解決能力を育み，根拠となる研究や論文をもとに，多様な社会のニーズに応えることのできる教科書として編集しています．
これらの経緯のもと，本書では，今まで使用してきた歯科衛生業務という用語を改め「歯科衛生実践」としました．実践とは，ある目的成就の過程のことであり，理論を行動に移し，自らの知識に基づいて働きかけ，活動する行為のことであり，理論に対して行為，行動，態度を実行に移すことを意味します．つまり，「歯科衛生実践」は学修により，学び得た知識・技術を対象者に働きかける行為であり，歯科衛生業務の主要な部分を成すものと考えています．
歯科衛生士が学ぶ歯科衛生過程を学ぶことは，今起きていることに対応するだけでなく，将来を予測するための知識能力を育みます．理論を知っていることで，将来起こりうることを，ある程度予測することが可能となり，データや観察結果から，さらに確実性に近い，広範囲な予測ができるようになります．学び得た理論を修正しながら発展させていく過程を経て，知識は進化します．つまり歯科衛生学で習得した知識は，理論から得られるものであり，学びの時間を経て，歯科衛生士としての専門的知識・技術へと進化することが必要です．
本書が多様な社会に就業する歯科衛生士にとって，その時代にあった考え方ができ，知識・技術を深めることに貢献できることを心より願っております．
2024年11月
編集委員 高阪利美
全国歯科衛生士教育協議会が監修を行ってきた歯科衛生士養成のための教科書のタイトルを，2022年度より，従来の『最新歯科衛生士教本』から『歯科衛生学シリーズ』に変更させていただくことになりました．2022年度は新たに改訂された教科書のみですが，2023年度からはすべての教科書のタイトルを『歯科衛生学シリーズ』とさせていただきます．
その背景には，全国歯科衛生士教育協議会の2021年5月の総会で承認された「歯科衛生学の体系化」という歯科衛生士の教育および業務に関する大きな改革案の公開があります．この報告では，「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのもの」を「歯科衛生」と定義し，この「歯科衛生」を理論と実践の両面から探求する学問が【歯科衛生学】であるとしました．【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学・臨床歯科衛生学・社会歯科衛生学の3つの分野から構成されるとしています．
また，これまでの教科書は『歯科衛生士教本』というような職種名がついたものであり，これではその職業の「業務マニュアル」を彷彿させると，看護分野など医療他職種からたびたび指摘されてきた経緯があります．さらに，現行の臨床系の教科書には「○○学」といった「学」の表記がないことから，歯科衛生士の教育には学問は必要ないのではと教育機関の講師の方から提言いただいたこともありました．
「日本歯科衛生教育学会」など歯科衛生関連学会も設立され，教育年限も3年以上に引き上げられて，【歯科衛生学】の体系化も提案された今，自分自身の知識や経験が整理され，視野の広がりは臨床上の疑問を解くための指針ともなり，自分が実践してきた歯科保健・医療・福祉の正当性を検証することも可能となります．日常の身近な問題を見つけ，科学的思考によって自ら問題を解決する能力を養い，歯科衛生業務を展開していくことが，少子高齢化が続く令和の時代に求められています．
科学的な根拠に裏付けられた歯科衛生業務のあり方を新しい『歯科衛生学シリーズ』で養い，生活者の健康に寄与できる歯科衛生士として社会に羽ばたいていただきたいと願っております．
2022年2月
一般社団法人 全国歯科衛生士教育協議会理事長
眞木吉信
発刊の辞
歯科衛生士の教育が始まり70年余の経過を経た歯科衛生士の役割は，急激な高齢化や歯科医療の需要の変化とともに医科歯科連携が求められ，医科疾患の重症化予防，例えば糖尿病や誤嚥性肺炎の予防など，う蝕や歯周病といった歯科疾患予防の範囲にとどまらず，全身の健康を見据えた口腔健康管理へとその範囲が拡大しています．
日本政府は，経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」で，口腔の健康は全身の健康にもつながることから，生涯を通じた歯科健診の充実，入院患者や要介護者をはじめとする国民に対する口腔機能管理の推進，歯科口腔保健の充実や地域における医科歯科連携の構築，歯科保健医療の充実に取り組むなど，歯科関連事項を打ち出しており，2022年の現在においても継承されています．特に口腔衛生管理や口腔機能管理については，歯科口腔保健の充実，歯科医療専門職種間，医科歯科，介護・福祉関係機関との連携を推進し，歯科保健医療提供の構築と強化に取り組むことなどが明記され，徹底した予防投資や積極的な未病への介入が全身の健康につながることとして歯科衛生士の活躍が期待されています．
歯科衛生士は，多くの医療系職種のなかでも予防を専門とする唯一の職種で，口腔疾患発症後はもちろんのこと，未病である健口のうちから介入することができ，予防から治療に至るまで，継続して人の生涯に寄り添うことができます．
このような社会のニーズに対応するため歯科衛生学教育は，歯・口腔の歯科学に留まらず，保健・医療・福祉の広範囲にわたる知識を学ぶことが必要となってきました．
歯科衛生学は「口腔の健康を通して全身の健康の維持・増進をはかり，生活の質の向上に資するためのものを『歯科衛生』と定義し，この『歯科衛生』を理論と実践の両面から探求する学問が歯科衛生学である」と定義されます．そこで歯科衛生士の学問は「歯科衛生学」であると明確にするために，これまでの『歯科衛生士教本』，『新歯科衛生士教本』，『最新歯科衛生士教本』としてきた教本のタイトルを一新し，『歯科衛生学シリーズ』とすることになりました．
歯科衛生士として求められる基本的な資質・能力を備えるため『歯科衛生学シリーズ』は，プロフェッショナルとしての歯科衛生学の知識と技能を身につけ，保健・医療・福祉の協働，歯科衛生の質と安全管理，社会において貢献できる歯科衛生士，科学的研究や生涯にわたり学ぶ姿勢を修得する教科書として発刊されました．これからの新たな歯科衛生学教育のために，本書が広く活用され，歯科衛生学の発展・推進に寄与することを願っています．
本書の発刊にご執筆の労を賜った先生方はじめ，ご尽力いただいた医歯薬出版株式会社の皆様に厚く御礼申し上げ，発刊の辞といたします．
2022年2月
歯科衛生学シリーズ編集委員会
高阪利美** 眞木吉信* 合場千佳子 石川裕子 犬飼順子
遠藤圭子 片岡あい子 佐藤 聡 白鳥たかみ 末瀬一彦
戸原 玄 畠中能子 前田健康 升井一朗 水上美樹
森崎市治郎 山田小枝子 山根 瞳 吉田直美
（**編集委員長，*副編集委員長，五十音順，2024年1月現在）
第2版 執筆の序
歯科衛生士学生が学ぶ教科書は，時代とともにシリーズ名とタイトルが変わってきました．
『口腔衛生実技』に始まり，『歯科衛生士教本』においては，1975年以降「歯科予防処置」「う蝕予防処置」「予防的歯石除去法」「歯科保健指導実技編」「歯科保健指導基礎知識編」「歯科保健指導実習」「歯科保健指導総論」と，約20年を超えるロングシリーズでした．
1994年からは『新歯科衛生士教本』とシリーズ名が変わり，タイトルもシンプルに「歯科保健指導」「歯科予防処置」となり，内容も刷新され歯科衛生士教員が指導しやすく，また学生が学びやすい教本に生まれ変わり，約10年間続きました．
そして，2011年には『最新歯科衛生士教本』となり，「歯科予防処置論・歯科保健指導論」として，歯科衛生士の業務の主体となる2科目を統合し，さらに“歯科衛生過程”の章を追加し，考える歯科衛生士を育むことを意識した教科書としました．教科名に「論」がつき，基礎や応用について理論的に考える内容を取り入れ，歯科衛生士の学問体系を意識し始めた時期であったと思い出されます．
そして，2023年より歯科衛生士の学問である学問名を付した『歯科衛生学シリーズ』とした教科書が出版されることとなりました．【歯科衛生学】は基礎歯科衛生学，臨床歯科衛生学，社会歯科衛生学と3つの分野から構成され体系づけられています．「歯科予防処置論・歯科保健指導論」はその臨床歯科衛生学の分野に相当し，歯科衛生士として，保健・医療・福祉・介護の分野を専門的，かつ幅広い知識・技能の学修を通じて，探求心や医療職種としての専門的課題の解決能力を育み，根拠となる研究や論文をもとに，多様な社会のニーズに応えることのできる教科書として編集しています．
これらの経緯のもと，本書では，今まで使用してきた歯科衛生業務という用語を改め「歯科衛生実践」としました．実践とは，ある目的成就の過程のことであり，理論を行動に移し，自らの知識に基づいて働きかけ，活動する行為のことであり，理論に対して行為，行動，態度を実行に移すことを意味します．つまり，「歯科衛生実践」は学修により，学び得た知識・技術を対象者に働きかける行為であり，歯科衛生業務の主要な部分を成すものと考えています．
歯科衛生士が学ぶ歯科衛生過程を学ぶことは，今起きていることに対応するだけでなく，将来を予測するための知識能力を育みます．理論を知っていることで，将来起こりうることを，ある程度予測することが可能となり，データや観察結果から，さらに確実性に近い，広範囲な予測ができるようになります．学び得た理論を修正しながら発展させていく過程を経て，知識は進化します．つまり歯科衛生学で習得した知識は，理論から得られるものであり，学びの時間を経て，歯科衛生士としての専門的知識・技術へと進化することが必要です．
本書が多様な社会に就業する歯科衛生士にとって，その時代にあった考え方ができ，知識・技術を深めることに貢献できることを心より願っております．
2024年11月
編集委員 高阪利美
I編 総論
1章 予防の概念とわが国の健康施策
(1)予防の概念
1．第一次予防
1）健康増進
2）特異的予防
2．第二次予防
1）早期発見・即時処置
2）機能喪失処置
3．第三次予防
(2)わが国の健康推進施策
1．健康日本21（第三次）
1）健康寿命の延伸と健康格差の縮小
2）個人の行動と健康状態の改善
3）社会環境の質の向上
4）ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり
2．健康教育
1）健康教育の定義
2）健康教育の目的
3）健康教育の実施に必要な要素
4）ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ
2章 歯科予防処置論・歯科保健指導論で学ぶこと
(1)歯科衛生士法における歯科予防処置・歯科保健指導の位置づけ
1．歯科予防処置
2．歯科保健指導
(2)歯科衛生実践の進め方
1．歯科衛生実践として行う口腔健康管理
2．歯科衛生過程の展開
3．歯科衛生実践として行う歯科予防処置
4．歯科衛生実践として行う歯科保健指導
1）口腔衛生管理・口腔機能管理に関わる歯科保健指導
2）生活習慣指導
3）食生活指導
5．地域における歯科衛生実践
1）地域包括ケアシステム
2）地域社会に対応する歯科衛生実践
3）災害時に対応する歯科衛生実践
(3)医療保険制度における歯科予防処置と歯科保健指導
(4)他職種が行う保健指導
1．保健師が行う保健指導
2．管理栄養士が行う栄養指導
II編 歯科予防処置・歯科保健指導の基礎知識
1章 口腔の基礎知識
(1)口腔・口腔周囲の構造
1．歯
2．歯肉
3．舌
4．小帯
5．口蓋
6．顎関節
7．咽頭，喉頭
8．唾液腺
(2)歯周組織
1．歯肉
1）歯間乳頭（歯間部歯肉）
2）遊離歯肉（辺縁歯肉）
3）付着歯肉
2．歯根膜（歯周靱帯）
3．歯槽骨
4．セメント質
(3)歯冠と歯根の形態
1．永久歯
1）切歯
2）犬歯
3）小臼歯・大臼歯
2．乳歯
(4)口腔の機能
1．口腔機能
1）摂食嚥下機能
2）発声，構音機能
3）運動機能（咬合，下顎運動，舌運動，咀嚼）
4）感覚機能（味覚）
5）唾液分泌機能
6）吸収機能（運動）
2．摂食嚥下の仕組み
1）Stage I transport（第1期移送）
2）Processing（咀嚼）
3）Stage II transport（第2期移送）
4）咽頭嚥下
2章 う蝕と歯周病の基礎知識
(1)口腔内の付着物・沈着物
1．ペリクル
2．マテリアアルバ
3．食物残渣
4．プラーク〈歯垢〉
1）成分
2）分類
5．歯石
Coffee Break バイオフィルムとは？
1）成分
2）分類
6．色素沈着
1）外来性色素沈着（ステイン）
2）内因性色素沈着
7．舌苔
(2)う蝕
1．う蝕とは
2．う蝕の分類
1）う蝕が生じた歯面の部位による分類
2）重症度による分類
3）進行度による分類
4）う蝕に罹患した組織（病理組織学的）による分類
5）原発性もしくは再発性による分類
6）根面う蝕の臨床的分類
3．う蝕の原因
1）口腔細菌
Coffee Break 表層下脱灰とは？
2）飲食物
3）宿主と歯
Coffee Break 象牙質知覚過敏症とは？
(3)歯周病
1．歯周病とは
2．歯周病の分類
1）日本歯周病学会による歯周病分類システム
2）保険診療
3）国際分類
3．歯肉炎と歯周炎の臨床的特徴
1）歯肉炎
2）歯周炎
3）咬合性外傷
4．歯肉炎・歯周炎の進行プロセス
5．歯周病の原因
1）口腔細菌
2）宿主
3）環境
6．歯周病が影響を与える疾患
3章 保健行動支援のための基礎知識
(1)コミュニケーションスキル
1．はじめに
1）コミュニケーションとは
2．医療におけるコミュニケーションスキル
1）かかわり行動
2）応答の技法（傾聴の技法）
3）質問技法
(2)行動変容に関連する理論
1．健康信念モデル
2．学習理論（オペラント条件づけ）
1）三項随伴性
2）行動随伴性
3．社会的認知理論（自己効力感）
4．行動変容ステージモデル
1）5つの行動変容ステージ
2）10の行動変容プロセス
3）意志決定バランス
4）行動変容のための自己効力感
(3)行動変容を促す理論の実践
1．ストレスとストレス・コーピング
1）ストレスとは
2）ストレス・コーピング
2．認知行動療法
1）認知行動療法とは
2）認知行動療法に用いる技法
3．動機づけ面接
1）動機づけ面接の基本的精神
2）5つのカウンセリングスキル
3）動機づけ面接の4つのプロセス
4）チェンジトーク
III編 歯科予防処置・歯科保健指導各論
1章 歯科衛生過程の進め方
(1)歯科衛生過程の概要
1．歯科衛生過程とは
2．歯科衛生過程の6つの構成要素
Coffee Break 歯科衛生過程
3．歯科衛生過程を進めるうえで重要な考え方
1）クリティカルシンキング〈批判的思考〉
2）臨床推論
Clinical Pont 歯科衛生過程は問題解決法を応用した思考過程の筋道
Coffee Break クリティカルシンキング
3）PDCAサイクル
4．歯科衛生士の視点による問題解決
1）歯科衛生ヒューマンニーズ概念モデル
2）国際生活機能分類〈ICF〉
3）口腔関連QOL尺度を用いた歯科衛生モデル
4）PRECEED-PROCEED〈MIDORI〉モデル
5）動機づけ面接
(2)歯科衛生過程の構成要素
1．歯科衛生アセスメント
1）情報収集
2）情報の種類
Clinical Pont クライエント・セルフケア・コミットメントモデル
3）アセスメント時のツール
4）情報の解釈・分析
2．歯科衛生診断
1）歯科衛生診断
2）情報の統合
Coffee Break 日本と米国の歯科衛生業務
3）歯科衛生診断のタイプ
4）歯科衛生診断文の表し方
5）優先順位
Coffee Break 実在型から問題焦点型へ
3．歯科衛生計画
1）期待される結果が目指すもの
Coffee Break 診断句と原因句
2）目標の種類と目標設定のプロセス
3）計画の立案
Coffee Break 目標は“ぐ・た・い・て・き”に設定する
4．歯科衛生介入（実施）
1）歯科衛生介入（実施）とは
2）「SOAP」形式による実施記録
3）「SOAP」記載時のルール
5．歯科衛生評価
1）目標達成度の判定
2）対象者満足度の判定
3）要因の分析と課題の抽出
Coffee Break POMR〈問題志向型診療録〉
4）要約〈サマリー〉
6．記録（書面化）
2章 歯科衛生アセスメントとしての情報収集と情報処理
(1)患者（対象者）からの情報収集
1．主観的情報の把握
1）情報収集の目的
2）情報収集の項目
3）情報収集のポイント
2．医療面接〈メディカルインタビュー〉
1）問診と医療面接の違い
2）医療面接の目的
(2)全身の健康状態の把握
1．器質的，機能的問題の把握
2．服薬状況の把握
(3)認知機能の把握
1．認知機能の評価方法
1）質問式スケール
2）観察式スケール
(4)生活環境と生活背景の把握
1．社会構造の変化への対応
2．虐待への対応
(5)生活習慣の把握
1．生活習慣病のリスク
1）主な生活習慣の問題と生活習慣病
2）肥満とメタボリックシンドローム
2．保健行動
3．受療行動
(6)口腔の器質的問題の把握
1．口腔内の観察
2．検査項目
1）歯
2）歯肉
3）舌
4）口腔粘膜
5）唾液
6）歯面の付着物・沈着物
7）歯周ポケット
8）根分岐部病変
9）歯の動揺度
10）口臭
(7)口腔機能の把握
1．観察による評価
1）歯，咬合
2）口腔衛生状態
3）舌
4）口唇・頬
5）軟口蓋
6）唾液
7）義歯
8）その他
2．口腔機能の評価
1）咀嚼機能の評価
2）嚥下機能の検査
3）口腔乾燥の検査
4）舌圧の検査
5）舌口唇運動機能の検査
(8)分析のためのデータ
1．指標
1）口腔衛生状態の指数
2）歯周病の指数
3）う蝕の指数
2．写真・画像
1）口腔内写真
2）エックス線写真
3．歯周病に関する検査
1）原理
2）試薬および器具
3）方法
4）判定
4．う蝕に関する検査（う蝕のリスク評価）
1）う蝕活動性とは
2）う蝕活動性試験の意義，条件，目的
3）う蝕発生要因の評価方法の種類と特徴
4）う蝕活動性試験
5．う蝕と歯周病のリスクを同時に判定する検査
1）SMT
2）口腔細菌定量検査法（口腔内細菌カウンタ）
6．う蝕活動性試験の評価結果に基づく予防と治療
3章 歯科衛生介入としての歯科予防処置
(1)スケーリング・ルートプレーニング
1．スケーリングの基本
1）スケーリング時の姿勢
2）スケーリング時のポジション
3）スケーラー
4）手用スケーラーの構成
5）スケーラーの把持法
6）スケーラーの固定
7）スケーラーの運動
2．デンタルミラー操作の基本
1）種類と特徴
2）使用方法
3．スケーラーの種類
Coffee Break 手用スケーラーの刃部の形態
4．手用スケーラーと操作法
1）シックルタイプスケーラー
2）キュレットタイプスケーラー
Coffee Break グレーシータイプキュレット
3）部位別操作法
5．歯周ポケット内洗浄〈ポケットイリゲーション〉
1）使用する薬剤
2）方法
6．機械的スケーラーと操作法
1）音（周波数）の領域
2）超音波スケーラー
3）音波スケーラー〈エアスケーラー〉
4）機械的スケーラー使用時の注意事項
5）超音波スケーラーの操作方法
6）術者保持のバキューム操作
7）臨床における注意事項
8）使用後の滅菌・消毒・メインテナンス
7．シャープニング
1）目的
2）砥石の種類と管理
3）シャープニングの知識
4）シャープングの方法
(2)歯面研磨・歯面清掃
1．歯面研磨〈ポリッシング〉
1）目的
2）種類
3）歯面研磨剤（ペースト）
4）使用器材と操作方法
5）臨床における注意事項
6）注意を要する症例
2．PTC，PMTC
1）PTC
2）PMTC
Coffee Break PTCとPMTC
3．歯面清掃
1）歯面清掃器〈エアパウダーポリッシング〉
2）サブソニックブラシシステム
(3)フッ化物の応用
1．フッ化物局所応用によるう蝕予防法
2．フッ化物歯面塗布
1）フッ化物歯面塗布とは
2）フッ化物の効果的な塗布時期と対象歯
3）フッ化物歯面塗布製剤
4）フッ化物歯面塗布製剤の保管と使用量の確認
5）フッ化物歯面塗布の術式
6）歯科保健指導の際の注意点
7）その他のフッ化物製剤
8）フッ化物歯面塗布の効果
3．フッ化物洗口
1）フッ化物洗口の特徴
2）フッ化物洗口法の種類（毎日法，週1回法）
3）フッ化物洗口の対象者と実施方法
Coffee Break ポーションタイプのフッ化物洗口剤（液）のススメ
4）フッ化物洗口実施に関する注意事項
5）フッ化物洗口によるう蝕予防効果と医療経済効果
Coffee Break フッ化物洗口の6歳未満児への考え方
4．フッ化物配合歯磨剤
1）フッ化物配合歯磨剤の特徴
2）フッ化物配合歯磨剤の見分け方
3）フッ化物配合歯磨剤の新しい応用方法と考え方
4）1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤の承認
5）フッ化物配合歯磨剤の効果的な使い方
Clinical Pont 4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法
6）フッ化物応用の注意点-チタン，ポーセレン，コンポジットレジン-
7）フッ化物配合歯磨剤の効果
5．フッ化物の毒性と急性中毒への対応
1）急性中毒
2）悪心・嘔吐発現フッ化物溶液量の算出法
3）慢性中毒
6．ライフステージ別のフッ化物局所応用
(4)小窩裂溝填塞法
1．適応歯
2．小窩裂溝填塞材
3．術式
1）器具・薬剤の準備
2）レジン系小窩裂溝填塞材の術式
3）セメント系小窩裂溝填塞材の術式（光重合型）
4．器具・薬剤の取り扱いと管理方法
Clinical Pont フッ化物イオンの除放（リリース）とリチャージ
5．小窩裂溝填塞後の指導
6．臨床における注意事項
4章 歯科衛生介入としての歯科保健指導
(1)口腔衛生管理に関わる指導
1．ブラッシング
1）歯ブラシ
2）歯磨剤
3）ブラッシングの方法
2．その他の清掃方法
1）デンタルフロス
Coffee Break RDA法
2）歯間ブラシ
3）タフトブラシ
4）粘膜ブラシ（口腔粘膜用ブラシ）
5）スポンジブラシ
6）舌ブラシ
7）義歯用ブラシ
8）介助用口腔衛生用品
3．洗口液・洗口剤
1）種類
2）基本的な使用法
3）その他の使用法
4．義歯洗浄剤，義歯安定剤
1）義歯洗浄剤
2）義歯安定剤
5．保湿剤
1）種類
2）基本的な使用法
3）その他の使用法
(2)口腔機能管理に関わる指導
1．口腔機能の発達に関連する指導
1）「食べる」機能発達不全を改善するための指導・管理
2）「話す」機能発達不全を改善するための指導・管理
3）呼吸機能発達不全を改善するための指導・管理
2．口腔機能の低下に関連する指導
1）口腔衛生状態の不良を改善するための指導
2）口腔乾燥を改善するための指導
Clinical Pont 口腔機能発達不全症
3）咬合力・咀嚼機能の低下を改善するための指導
4）口唇・舌の筋力低下や運動機能低下を改善する指導
5）患者への説明と動機づけ
(3)生活習慣の指導
1．非感染性疾患〈NCDs〉
1）心臓血管病（循環器疾患）
2）がん
3）慢性肺疾患（呼吸器疾患）
4）糖尿病
5）高血圧症
6）脂質異常症
2．口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連
3．喫煙者に対する指導
1）日本人の喫煙状況
2）歯周病と喫煙
3）歯科保健指導としての禁煙支援の取り組み
4）喫煙状況のアセスメント
5）禁煙ステージのアセスメントと禁煙支援（サポート）のポイント
6）禁煙治療
7）健康診査・保健指導での禁煙支援の取り組み
Coffee Break タバコの種類
(4)食生活の指導
1．食品とう蝕誘発性
1）う蝕は食生活習慣病
2）糖質，スクロース（ショ糖）とう蝕の関連性
3）食品のう蝕誘発性
4）代用甘味料
Coffee Break う蝕予防とシュガーレスガム
5）う蝕予防のための食品の摂取方法
Coffee Break 消費者にわかりやすい表示とは？
2．歯周病と食生活
3．酸蝕症と食生活
4．食生活と咀嚼
1）咀嚼の定義・目的
2）咀嚼の意義・役割
3）咀嚼指導
(5)ストレスマネジメント
1．ストレッサー
2．認知的評価・対処能力
3．ストレス反応に対する対処
1）問題焦点コーピング
2）情動焦点コーピング
IV編 対象別の歯科衛生介入
1章 ライフステージに対応した歯科衛生介入
(1)妊産婦期
1．妊産婦期の一般的特徴
2．妊産婦期の口腔の特徴
3．妊産婦期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
4．妊産婦期の栄養
1）妊娠期の特徴と栄養
Coffee Break 低出生体重児出産
2）授乳期の特徴と栄養
5．妊娠期と授乳期の食事摂取基準
6．妊娠期と授乳期の食生活指導
1）妊娠期
Coffee Break 妊娠糖尿病
2）授乳期
(2)乳児期
1．乳児期の一般的特徴
2．乳児期の口腔の特徴
3．乳児期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
4．乳児期の栄養摂取
1）離乳の意義
Coffee Break 卒乳
2）離乳食の進め方の目安
5．乳児期の食事摂取基準
6．乳児期の食生活指導
Coffee Break 授乳・離乳の支援ガイド
1）離乳初期
2）離乳中期
3）離乳後期
Coffee Break 親と子どもの食器共用とう蝕
4）離乳完了期
(3)幼児期
1．幼児期の一般的特徴
2．幼児期の口腔の特徴
3．幼児期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアおよびコミュニティケアの目標
Coffee Break 子どもの歯ブラシによるのど突き事故
2）セルフケアの目標
4．幼児期の食生活の特徴と栄養
1）幼児期前期
2）幼児期後期
5．幼児期の食事摂取基準
6．幼児期の食生活の把握
7．幼児期の食生活指導
1）幼児期前期
2）幼児期後期
(4)学齢期
1．学齢期の一般的特徴
2．学齢期の口腔の特徴
3．学齢期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
3）コミュニティケアの目標
4．学齢期の食生活の特徴と栄養
1）摂食行動と摂食機能の発達
2）健康と栄養の問題点
3）学齢期における食育の重要性
Clinical Pont 偏食
5．学齢期の食事摂取基準
6．学齢期の食生活の把握
1）学童期の目標
2）思春期の目標
7．学齢期の食生活指導
Coffee Break 第4次食育推進基本計画
(5)思春期・青年期
1．思春期・青年期の一般的特徴
2．思春期・青年期の口腔の特徴
3．思春期・青年期の歯科衛生介入
1）望ましい歯科保健行動
2）プロフェッショナルケアの目標
3）セルフケアの目標
4．思春期・青年期の食生活の特徴と栄養
1）摂食行動と摂食機能の発達
2）健康と栄養の問題点
5．思春期・青年期の食事摂取基準
6．思春期・青年期の食生活の把握
7．思春期・青年期の食生活指導
(6)成人期
1．成人期の一般的特徴
2．成人期の口腔の特徴
Coffee Break ブレスローの7つの健康習慣
3．成人期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
4．成人期の食生活の特徴と栄養
5．成人期の食事摂取基準
6．成人期の食生活の把握と指導
7．生活習慣病の食事療法と歯科保健指導のポイント
1）肥満・肥満症
2）糖尿病
3）脂質異常症
4）高血圧
(7)高齢期
1．高齢期の一般的特徴
2．高齢期の口腔の特徴
3．高齢期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
3）口腔機能低下症に対する指導
4．高齢期の食生活の特徴と栄養
5．高齢者の低栄養の要因
1）低栄養の要因
2）低栄養状態の指標
6．高齢期の食事摂取基準
7．高齢期の食生活の把握
1）食事に関連する全身状態の変化の把握
2）栄養スクリーニング・嚥下スクリーニングに用いられるツール
3）栄養情報提供書
8．高齢期の食生活指導
1）身体的・生理的変化への対応
2）服用薬への対応
3）摂食嚥下障害への対応
4）認知機能障害への対応
2章 配慮を要する者への歯科衛生介入
(1)要介護高齢者
1．要介護高齢者の一般的特徴
2．要介護高齢者の口腔の特徴
1）口腔の症状
2）発生頻度の高い口腔疾患
3．要介護高齢者の歯科保健指導
1）歯科衛生介入の目標（口腔衛生管理のポイントと留意点）
2）介護者によるケアの目標
4．要介護高齢者の食生活の特徴と栄養
5．要介護高齢者の食生活指導
1）摂食嚥下機能の評価
2）要介護高齢者の健康を守る食事
Clinical Pont スマイルケア食（新しい介護食品）
3）食前後の口腔健康管理
4）歯科医療の早期受診のすすめ
(2)障害児者
1．障害児者の一般的特徴
2．障害児者の口腔の特徴
1）口腔の問題
2）歯科診療上の問題
3．障害児者の歯科衛生介入―障害児者の歯と口の健康管理の現状と重要性―
1）プロフェッショナルケアの目標
2）介護者によるケアの目標
4．障害児者の食生活の特徴と栄養
5．摂食嚥下障害児者の食生活指導
(3)大規模災害被災者
1．災害と避難施設
Clinical Pont 日本歯科衛生士会における災害対策本部の設置と業務内容
2．災害時の歯科保健医療
3．歯科保健医療のためのアセスメントと支援活動
1）避難所におけるラピッドアセスメント（災害時迅速評価）
2）ラピッドアセスメントに基づいた支援内容
3）災害時に発生する歯科的問題
4）避難者への歯科的保健指導（個別・小集団への対応）
4．災害時の多職種連携について
V編 地域歯科保健活動における健康教育
1章 地域歯科保健活動における健康教育
(1)健康教育の概要
1．健康教育の目標
2．事業として行われる健康教育
(2)健康教育の進め方
(3)健康教育の方法
1．受動的・能動的な方法
Coffee Break PDCAサイクルを日常の歯科衛生業務に活用しよう！
2．媒体（教材）の活用
Coffee Break タブレットやパソコンなどを活用した映像教材
(4)健康教育の評価
1．地域歯科保健の評価
1）ストラクチャー〈構造〉評価
2）プロセス〈過程〉評価
3）アウトプット〈事業実施量〉評価
4）アウトカム〈結果・成果〉評価
2章 地域歯科保健活動のフィールド
(1)保育所（園）・幼稚園
1．保育所（園）と幼稚園の教育課程
2．健康教育
3．学習指導案
1）学習指導案作成
2）健康教育のポイント
(2)学校（小学校・中学校・高等学校）
1．学校の教育課程
2．歯科保健指導
3．学習指導案
1）学習指導案作成
2）健康教育のポイント
Coffee Break 新しい生活様式における学校での歯みがき
3）評価
(3)事業所
1．事業場における労働者の健康保持増進のための指針〈THP指針〉
2．安全衛生管理体制
3．特定健康診査・特定保健指導
4．事業所における健康教育
Coffee Break 歯と口の健康週間
(4)保健所・市町村保健センター
1．市町村における健康づくり
2．地域支援事業における介護予防事業
1）口腔機能向上事業
2）実施場所
(5)地域・病院・施設
1．病院
2．施設
付1 全身疾患の基礎知識
付2 歯ブラシのブラッシング方法
索引
1章 予防の概念とわが国の健康施策
(1)予防の概念
1．第一次予防
1）健康増進
2）特異的予防
2．第二次予防
1）早期発見・即時処置
2）機能喪失処置
3．第三次予防
(2)わが国の健康推進施策
1．健康日本21（第三次）
1）健康寿命の延伸と健康格差の縮小
2）個人の行動と健康状態の改善
3）社会環境の質の向上
4）ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり
2．健康教育
1）健康教育の定義
2）健康教育の目的
3）健康教育の実施に必要な要素
4）ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ
2章 歯科予防処置論・歯科保健指導論で学ぶこと
(1)歯科衛生士法における歯科予防処置・歯科保健指導の位置づけ
1．歯科予防処置
2．歯科保健指導
(2)歯科衛生実践の進め方
1．歯科衛生実践として行う口腔健康管理
2．歯科衛生過程の展開
3．歯科衛生実践として行う歯科予防処置
4．歯科衛生実践として行う歯科保健指導
1）口腔衛生管理・口腔機能管理に関わる歯科保健指導
2）生活習慣指導
3）食生活指導
5．地域における歯科衛生実践
1）地域包括ケアシステム
2）地域社会に対応する歯科衛生実践
3）災害時に対応する歯科衛生実践
(3)医療保険制度における歯科予防処置と歯科保健指導
(4)他職種が行う保健指導
1．保健師が行う保健指導
2．管理栄養士が行う栄養指導
II編 歯科予防処置・歯科保健指導の基礎知識
1章 口腔の基礎知識
(1)口腔・口腔周囲の構造
1．歯
2．歯肉
3．舌
4．小帯
5．口蓋
6．顎関節
7．咽頭，喉頭
8．唾液腺
(2)歯周組織
1．歯肉
1）歯間乳頭（歯間部歯肉）
2）遊離歯肉（辺縁歯肉）
3）付着歯肉
2．歯根膜（歯周靱帯）
3．歯槽骨
4．セメント質
(3)歯冠と歯根の形態
1．永久歯
1）切歯
2）犬歯
3）小臼歯・大臼歯
2．乳歯
(4)口腔の機能
1．口腔機能
1）摂食嚥下機能
2）発声，構音機能
3）運動機能（咬合，下顎運動，舌運動，咀嚼）
4）感覚機能（味覚）
5）唾液分泌機能
6）吸収機能（運動）
2．摂食嚥下の仕組み
1）Stage I transport（第1期移送）
2）Processing（咀嚼）
3）Stage II transport（第2期移送）
4）咽頭嚥下
2章 う蝕と歯周病の基礎知識
(1)口腔内の付着物・沈着物
1．ペリクル
2．マテリアアルバ
3．食物残渣
4．プラーク〈歯垢〉
1）成分
2）分類
5．歯石
Coffee Break バイオフィルムとは？
1）成分
2）分類
6．色素沈着
1）外来性色素沈着（ステイン）
2）内因性色素沈着
7．舌苔
(2)う蝕
1．う蝕とは
2．う蝕の分類
1）う蝕が生じた歯面の部位による分類
2）重症度による分類
3）進行度による分類
4）う蝕に罹患した組織（病理組織学的）による分類
5）原発性もしくは再発性による分類
6）根面う蝕の臨床的分類
3．う蝕の原因
1）口腔細菌
Coffee Break 表層下脱灰とは？
2）飲食物
3）宿主と歯
Coffee Break 象牙質知覚過敏症とは？
(3)歯周病
1．歯周病とは
2．歯周病の分類
1）日本歯周病学会による歯周病分類システム
2）保険診療
3）国際分類
3．歯肉炎と歯周炎の臨床的特徴
1）歯肉炎
2）歯周炎
3）咬合性外傷
4．歯肉炎・歯周炎の進行プロセス
5．歯周病の原因
1）口腔細菌
2）宿主
3）環境
6．歯周病が影響を与える疾患
3章 保健行動支援のための基礎知識
(1)コミュニケーションスキル
1．はじめに
1）コミュニケーションとは
2．医療におけるコミュニケーションスキル
1）かかわり行動
2）応答の技法（傾聴の技法）
3）質問技法
(2)行動変容に関連する理論
1．健康信念モデル
2．学習理論（オペラント条件づけ）
1）三項随伴性
2）行動随伴性
3．社会的認知理論（自己効力感）
4．行動変容ステージモデル
1）5つの行動変容ステージ
2）10の行動変容プロセス
3）意志決定バランス
4）行動変容のための自己効力感
(3)行動変容を促す理論の実践
1．ストレスとストレス・コーピング
1）ストレスとは
2）ストレス・コーピング
2．認知行動療法
1）認知行動療法とは
2）認知行動療法に用いる技法
3．動機づけ面接
1）動機づけ面接の基本的精神
2）5つのカウンセリングスキル
3）動機づけ面接の4つのプロセス
4）チェンジトーク
III編 歯科予防処置・歯科保健指導各論
1章 歯科衛生過程の進め方
(1)歯科衛生過程の概要
1．歯科衛生過程とは
2．歯科衛生過程の6つの構成要素
Coffee Break 歯科衛生過程
3．歯科衛生過程を進めるうえで重要な考え方
1）クリティカルシンキング〈批判的思考〉
2）臨床推論
Clinical Pont 歯科衛生過程は問題解決法を応用した思考過程の筋道
Coffee Break クリティカルシンキング
3）PDCAサイクル
4．歯科衛生士の視点による問題解決
1）歯科衛生ヒューマンニーズ概念モデル
2）国際生活機能分類〈ICF〉
3）口腔関連QOL尺度を用いた歯科衛生モデル
4）PRECEED-PROCEED〈MIDORI〉モデル
5）動機づけ面接
(2)歯科衛生過程の構成要素
1．歯科衛生アセスメント
1）情報収集
2）情報の種類
Clinical Pont クライエント・セルフケア・コミットメントモデル
3）アセスメント時のツール
4）情報の解釈・分析
2．歯科衛生診断
1）歯科衛生診断
2）情報の統合
Coffee Break 日本と米国の歯科衛生業務
3）歯科衛生診断のタイプ
4）歯科衛生診断文の表し方
5）優先順位
Coffee Break 実在型から問題焦点型へ
3．歯科衛生計画
1）期待される結果が目指すもの
Coffee Break 診断句と原因句
2）目標の種類と目標設定のプロセス
3）計画の立案
Coffee Break 目標は“ぐ・た・い・て・き”に設定する
4．歯科衛生介入（実施）
1）歯科衛生介入（実施）とは
2）「SOAP」形式による実施記録
3）「SOAP」記載時のルール
5．歯科衛生評価
1）目標達成度の判定
2）対象者満足度の判定
3）要因の分析と課題の抽出
Coffee Break POMR〈問題志向型診療録〉
4）要約〈サマリー〉
6．記録（書面化）
2章 歯科衛生アセスメントとしての情報収集と情報処理
(1)患者（対象者）からの情報収集
1．主観的情報の把握
1）情報収集の目的
2）情報収集の項目
3）情報収集のポイント
2．医療面接〈メディカルインタビュー〉
1）問診と医療面接の違い
2）医療面接の目的
(2)全身の健康状態の把握
1．器質的，機能的問題の把握
2．服薬状況の把握
(3)認知機能の把握
1．認知機能の評価方法
1）質問式スケール
2）観察式スケール
(4)生活環境と生活背景の把握
1．社会構造の変化への対応
2．虐待への対応
(5)生活習慣の把握
1．生活習慣病のリスク
1）主な生活習慣の問題と生活習慣病
2）肥満とメタボリックシンドローム
2．保健行動
3．受療行動
(6)口腔の器質的問題の把握
1．口腔内の観察
2．検査項目
1）歯
2）歯肉
3）舌
4）口腔粘膜
5）唾液
6）歯面の付着物・沈着物
7）歯周ポケット
8）根分岐部病変
9）歯の動揺度
10）口臭
(7)口腔機能の把握
1．観察による評価
1）歯，咬合
2）口腔衛生状態
3）舌
4）口唇・頬
5）軟口蓋
6）唾液
7）義歯
8）その他
2．口腔機能の評価
1）咀嚼機能の評価
2）嚥下機能の検査
3）口腔乾燥の検査
4）舌圧の検査
5）舌口唇運動機能の検査
(8)分析のためのデータ
1．指標
1）口腔衛生状態の指数
2）歯周病の指数
3）う蝕の指数
2．写真・画像
1）口腔内写真
2）エックス線写真
3．歯周病に関する検査
1）原理
2）試薬および器具
3）方法
4）判定
4．う蝕に関する検査（う蝕のリスク評価）
1）う蝕活動性とは
2）う蝕活動性試験の意義，条件，目的
3）う蝕発生要因の評価方法の種類と特徴
4）う蝕活動性試験
5．う蝕と歯周病のリスクを同時に判定する検査
1）SMT
2）口腔細菌定量検査法（口腔内細菌カウンタ）
6．う蝕活動性試験の評価結果に基づく予防と治療
3章 歯科衛生介入としての歯科予防処置
(1)スケーリング・ルートプレーニング
1．スケーリングの基本
1）スケーリング時の姿勢
2）スケーリング時のポジション
3）スケーラー
4）手用スケーラーの構成
5）スケーラーの把持法
6）スケーラーの固定
7）スケーラーの運動
2．デンタルミラー操作の基本
1）種類と特徴
2）使用方法
3．スケーラーの種類
Coffee Break 手用スケーラーの刃部の形態
4．手用スケーラーと操作法
1）シックルタイプスケーラー
2）キュレットタイプスケーラー
Coffee Break グレーシータイプキュレット
3）部位別操作法
5．歯周ポケット内洗浄〈ポケットイリゲーション〉
1）使用する薬剤
2）方法
6．機械的スケーラーと操作法
1）音（周波数）の領域
2）超音波スケーラー
3）音波スケーラー〈エアスケーラー〉
4）機械的スケーラー使用時の注意事項
5）超音波スケーラーの操作方法
6）術者保持のバキューム操作
7）臨床における注意事項
8）使用後の滅菌・消毒・メインテナンス
7．シャープニング
1）目的
2）砥石の種類と管理
3）シャープニングの知識
4）シャープングの方法
(2)歯面研磨・歯面清掃
1．歯面研磨〈ポリッシング〉
1）目的
2）種類
3）歯面研磨剤（ペースト）
4）使用器材と操作方法
5）臨床における注意事項
6）注意を要する症例
2．PTC，PMTC
1）PTC
2）PMTC
Coffee Break PTCとPMTC
3．歯面清掃
1）歯面清掃器〈エアパウダーポリッシング〉
2）サブソニックブラシシステム
(3)フッ化物の応用
1．フッ化物局所応用によるう蝕予防法
2．フッ化物歯面塗布
1）フッ化物歯面塗布とは
2）フッ化物の効果的な塗布時期と対象歯
3）フッ化物歯面塗布製剤
4）フッ化物歯面塗布製剤の保管と使用量の確認
5）フッ化物歯面塗布の術式
6）歯科保健指導の際の注意点
7）その他のフッ化物製剤
8）フッ化物歯面塗布の効果
3．フッ化物洗口
1）フッ化物洗口の特徴
2）フッ化物洗口法の種類（毎日法，週1回法）
3）フッ化物洗口の対象者と実施方法
Coffee Break ポーションタイプのフッ化物洗口剤（液）のススメ
4）フッ化物洗口実施に関する注意事項
5）フッ化物洗口によるう蝕予防効果と医療経済効果
Coffee Break フッ化物洗口の6歳未満児への考え方
4．フッ化物配合歯磨剤
1）フッ化物配合歯磨剤の特徴
2）フッ化物配合歯磨剤の見分け方
3）フッ化物配合歯磨剤の新しい応用方法と考え方
4）1,500ppmのフッ化物配合歯磨剤の承認
5）フッ化物配合歯磨剤の効果的な使い方
Clinical Pont 4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法
6）フッ化物応用の注意点-チタン，ポーセレン，コンポジットレジン-
7）フッ化物配合歯磨剤の効果
5．フッ化物の毒性と急性中毒への対応
1）急性中毒
2）悪心・嘔吐発現フッ化物溶液量の算出法
3）慢性中毒
6．ライフステージ別のフッ化物局所応用
(4)小窩裂溝填塞法
1．適応歯
2．小窩裂溝填塞材
3．術式
1）器具・薬剤の準備
2）レジン系小窩裂溝填塞材の術式
3）セメント系小窩裂溝填塞材の術式（光重合型）
4．器具・薬剤の取り扱いと管理方法
Clinical Pont フッ化物イオンの除放（リリース）とリチャージ
5．小窩裂溝填塞後の指導
6．臨床における注意事項
4章 歯科衛生介入としての歯科保健指導
(1)口腔衛生管理に関わる指導
1．ブラッシング
1）歯ブラシ
2）歯磨剤
3）ブラッシングの方法
2．その他の清掃方法
1）デンタルフロス
Coffee Break RDA法
2）歯間ブラシ
3）タフトブラシ
4）粘膜ブラシ（口腔粘膜用ブラシ）
5）スポンジブラシ
6）舌ブラシ
7）義歯用ブラシ
8）介助用口腔衛生用品
3．洗口液・洗口剤
1）種類
2）基本的な使用法
3）その他の使用法
4．義歯洗浄剤，義歯安定剤
1）義歯洗浄剤
2）義歯安定剤
5．保湿剤
1）種類
2）基本的な使用法
3）その他の使用法
(2)口腔機能管理に関わる指導
1．口腔機能の発達に関連する指導
1）「食べる」機能発達不全を改善するための指導・管理
2）「話す」機能発達不全を改善するための指導・管理
3）呼吸機能発達不全を改善するための指導・管理
2．口腔機能の低下に関連する指導
1）口腔衛生状態の不良を改善するための指導
2）口腔乾燥を改善するための指導
Clinical Pont 口腔機能発達不全症
3）咬合力・咀嚼機能の低下を改善するための指導
4）口唇・舌の筋力低下や運動機能低下を改善する指導
5）患者への説明と動機づけ
(3)生活習慣の指導
1．非感染性疾患〈NCDs〉
1）心臓血管病（循環器疾患）
2）がん
3）慢性肺疾患（呼吸器疾患）
4）糖尿病
5）高血圧症
6）脂質異常症
2．口腔の健康状態と全身的な健康状態の関連
3．喫煙者に対する指導
1）日本人の喫煙状況
2）歯周病と喫煙
3）歯科保健指導としての禁煙支援の取り組み
4）喫煙状況のアセスメント
5）禁煙ステージのアセスメントと禁煙支援（サポート）のポイント
6）禁煙治療
7）健康診査・保健指導での禁煙支援の取り組み
Coffee Break タバコの種類
(4)食生活の指導
1．食品とう蝕誘発性
1）う蝕は食生活習慣病
2）糖質，スクロース（ショ糖）とう蝕の関連性
3）食品のう蝕誘発性
4）代用甘味料
Coffee Break う蝕予防とシュガーレスガム
5）う蝕予防のための食品の摂取方法
Coffee Break 消費者にわかりやすい表示とは？
2．歯周病と食生活
3．酸蝕症と食生活
4．食生活と咀嚼
1）咀嚼の定義・目的
2）咀嚼の意義・役割
3）咀嚼指導
(5)ストレスマネジメント
1．ストレッサー
2．認知的評価・対処能力
3．ストレス反応に対する対処
1）問題焦点コーピング
2）情動焦点コーピング
IV編 対象別の歯科衛生介入
1章 ライフステージに対応した歯科衛生介入
(1)妊産婦期
1．妊産婦期の一般的特徴
2．妊産婦期の口腔の特徴
3．妊産婦期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
4．妊産婦期の栄養
1）妊娠期の特徴と栄養
Coffee Break 低出生体重児出産
2）授乳期の特徴と栄養
5．妊娠期と授乳期の食事摂取基準
6．妊娠期と授乳期の食生活指導
1）妊娠期
Coffee Break 妊娠糖尿病
2）授乳期
(2)乳児期
1．乳児期の一般的特徴
2．乳児期の口腔の特徴
3．乳児期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
4．乳児期の栄養摂取
1）離乳の意義
Coffee Break 卒乳
2）離乳食の進め方の目安
5．乳児期の食事摂取基準
6．乳児期の食生活指導
Coffee Break 授乳・離乳の支援ガイド
1）離乳初期
2）離乳中期
3）離乳後期
Coffee Break 親と子どもの食器共用とう蝕
4）離乳完了期
(3)幼児期
1．幼児期の一般的特徴
2．幼児期の口腔の特徴
3．幼児期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアおよびコミュニティケアの目標
Coffee Break 子どもの歯ブラシによるのど突き事故
2）セルフケアの目標
4．幼児期の食生活の特徴と栄養
1）幼児期前期
2）幼児期後期
5．幼児期の食事摂取基準
6．幼児期の食生活の把握
7．幼児期の食生活指導
1）幼児期前期
2）幼児期後期
(4)学齢期
1．学齢期の一般的特徴
2．学齢期の口腔の特徴
3．学齢期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
3）コミュニティケアの目標
4．学齢期の食生活の特徴と栄養
1）摂食行動と摂食機能の発達
2）健康と栄養の問題点
3）学齢期における食育の重要性
Clinical Pont 偏食
5．学齢期の食事摂取基準
6．学齢期の食生活の把握
1）学童期の目標
2）思春期の目標
7．学齢期の食生活指導
Coffee Break 第4次食育推進基本計画
(5)思春期・青年期
1．思春期・青年期の一般的特徴
2．思春期・青年期の口腔の特徴
3．思春期・青年期の歯科衛生介入
1）望ましい歯科保健行動
2）プロフェッショナルケアの目標
3）セルフケアの目標
4．思春期・青年期の食生活の特徴と栄養
1）摂食行動と摂食機能の発達
2）健康と栄養の問題点
5．思春期・青年期の食事摂取基準
6．思春期・青年期の食生活の把握
7．思春期・青年期の食生活指導
(6)成人期
1．成人期の一般的特徴
2．成人期の口腔の特徴
Coffee Break ブレスローの7つの健康習慣
3．成人期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
4．成人期の食生活の特徴と栄養
5．成人期の食事摂取基準
6．成人期の食生活の把握と指導
7．生活習慣病の食事療法と歯科保健指導のポイント
1）肥満・肥満症
2）糖尿病
3）脂質異常症
4）高血圧
(7)高齢期
1．高齢期の一般的特徴
2．高齢期の口腔の特徴
3．高齢期の歯科衛生介入
1）プロフェッショナルケアの目標
2）セルフケアの目標
3）口腔機能低下症に対する指導
4．高齢期の食生活の特徴と栄養
5．高齢者の低栄養の要因
1）低栄養の要因
2）低栄養状態の指標
6．高齢期の食事摂取基準
7．高齢期の食生活の把握
1）食事に関連する全身状態の変化の把握
2）栄養スクリーニング・嚥下スクリーニングに用いられるツール
3）栄養情報提供書
8．高齢期の食生活指導
1）身体的・生理的変化への対応
2）服用薬への対応
3）摂食嚥下障害への対応
4）認知機能障害への対応
2章 配慮を要する者への歯科衛生介入
(1)要介護高齢者
1．要介護高齢者の一般的特徴
2．要介護高齢者の口腔の特徴
1）口腔の症状
2）発生頻度の高い口腔疾患
3．要介護高齢者の歯科保健指導
1）歯科衛生介入の目標（口腔衛生管理のポイントと留意点）
2）介護者によるケアの目標
4．要介護高齢者の食生活の特徴と栄養
5．要介護高齢者の食生活指導
1）摂食嚥下機能の評価
2）要介護高齢者の健康を守る食事
Clinical Pont スマイルケア食（新しい介護食品）
3）食前後の口腔健康管理
4）歯科医療の早期受診のすすめ
(2)障害児者
1．障害児者の一般的特徴
2．障害児者の口腔の特徴
1）口腔の問題
2）歯科診療上の問題
3．障害児者の歯科衛生介入―障害児者の歯と口の健康管理の現状と重要性―
1）プロフェッショナルケアの目標
2）介護者によるケアの目標
4．障害児者の食生活の特徴と栄養
5．摂食嚥下障害児者の食生活指導
(3)大規模災害被災者
1．災害と避難施設
Clinical Pont 日本歯科衛生士会における災害対策本部の設置と業務内容
2．災害時の歯科保健医療
3．歯科保健医療のためのアセスメントと支援活動
1）避難所におけるラピッドアセスメント（災害時迅速評価）
2）ラピッドアセスメントに基づいた支援内容
3）災害時に発生する歯科的問題
4）避難者への歯科的保健指導（個別・小集団への対応）
4．災害時の多職種連携について
V編 地域歯科保健活動における健康教育
1章 地域歯科保健活動における健康教育
(1)健康教育の概要
1．健康教育の目標
2．事業として行われる健康教育
(2)健康教育の進め方
(3)健康教育の方法
1．受動的・能動的な方法
Coffee Break PDCAサイクルを日常の歯科衛生業務に活用しよう！
2．媒体（教材）の活用
Coffee Break タブレットやパソコンなどを活用した映像教材
(4)健康教育の評価
1．地域歯科保健の評価
1）ストラクチャー〈構造〉評価
2）プロセス〈過程〉評価
3）アウトプット〈事業実施量〉評価
4）アウトカム〈結果・成果〉評価
2章 地域歯科保健活動のフィールド
(1)保育所（園）・幼稚園
1．保育所（園）と幼稚園の教育課程
2．健康教育
3．学習指導案
1）学習指導案作成
2）健康教育のポイント
(2)学校（小学校・中学校・高等学校）
1．学校の教育課程
2．歯科保健指導
3．学習指導案
1）学習指導案作成
2）健康教育のポイント
Coffee Break 新しい生活様式における学校での歯みがき
3）評価
(3)事業所
1．事業場における労働者の健康保持増進のための指針〈THP指針〉
2．安全衛生管理体制
3．特定健康診査・特定保健指導
4．事業所における健康教育
Coffee Break 歯と口の健康週間
(4)保健所・市町村保健センター
1．市町村における健康づくり
2．地域支援事業における介護予防事業
1）口腔機能向上事業
2）実施場所
(5)地域・病院・施設
1．病院
2．施設
付1 全身疾患の基礎知識
付2 歯ブラシのブラッシング方法
索引
