序
歯科衛生士の皆さんは,毎日スケーリングをされるたびに,この部位はどのようにスケーリングを行えば効果的にディブライドメントを行うことができるのか悩んだことがあると思います.私も日本で仕事を行っているときは悩み,多くの人に意見を求めたものです.セミナーにも参加しました.
そのような悩み抱えていた私は,アメリカに渡り,フォーサイス歯科衛生士学校に入学し,4年間徹底して歯科衛生士教育を受けました.
著者が学生のころはフォーサイスでは歯科衛生士として必要な知識・技術を修得するために綿密なカリキュラムが組まれていました.特にディブライドメントのテクニックについては最高6人の生徒に対し1人のインストラクターが教え,さらに3カ月に1回インストラクターが変わります.学校の4年次には歯科衛生士としてどの領域を専門にするか選ぶのですが,私はぺリオを選び,ぺリオ中心の歯科衛生士教育を厳しく指導されました.私1人に対して2人のぺリオ専門のR.D.H(Registered Dental Hygienists)とペリオ専門の歯科医師がインストラクターとしてつき,つきっきりで指導されます.プローブやスケーラー等の挿入方法,力加減,評価のための値,薬剤の使い方…徹底して学びます.インストラクターは学生行った施術を必ず確認し評価してくださいます.このようなプロからの指摘,指導を4年のあいだ繰り替えし受け,知識,技術を学ぶのです.
インストルメンテーションには基本があるわけですので,経験則を基盤にする前に基礎と基本を守らなければなりません.手用スケーラーだけでなく超音波スケーラーを使用するときも同様で,使用上のチップの角度と歯との関係など超音波スケーラーの特徴を知り,守る必要があるわけです.
研究者が毎日研究を行い,新しい情報が出るとメーカーもそれについて新しい商品を開発を行い,そして新しい器具等が商品化されます.新しいデーターが出るたびに私たちは新情報の知識,技術を学ぶ必要があります.ですから卒後も研修を毎年受け,研鑽を積むことが重要です.
この本では私が歯科衛生士学校で学んだことや,毎年卒後研修で受講する知識,技術をもとにし,日本人と米国人では顎の形態に差があることをふまえ,日本の方にも適切な方法をまとめてあります.
基本をしっかり身につければ,その後どのような患者さんがきても応用が利くようになり,自分の力でそのつど壁を乗り越えていけるようになります.
この本がみなさまのテクニックの向上の一助になることを願っております.
2006年2月
加藤久子
歯科衛生士の皆さんは,毎日スケーリングをされるたびに,この部位はどのようにスケーリングを行えば効果的にディブライドメントを行うことができるのか悩んだことがあると思います.私も日本で仕事を行っているときは悩み,多くの人に意見を求めたものです.セミナーにも参加しました.
そのような悩み抱えていた私は,アメリカに渡り,フォーサイス歯科衛生士学校に入学し,4年間徹底して歯科衛生士教育を受けました.
著者が学生のころはフォーサイスでは歯科衛生士として必要な知識・技術を修得するために綿密なカリキュラムが組まれていました.特にディブライドメントのテクニックについては最高6人の生徒に対し1人のインストラクターが教え,さらに3カ月に1回インストラクターが変わります.学校の4年次には歯科衛生士としてどの領域を専門にするか選ぶのですが,私はぺリオを選び,ぺリオ中心の歯科衛生士教育を厳しく指導されました.私1人に対して2人のぺリオ専門のR.D.H(Registered Dental Hygienists)とペリオ専門の歯科医師がインストラクターとしてつき,つきっきりで指導されます.プローブやスケーラー等の挿入方法,力加減,評価のための値,薬剤の使い方…徹底して学びます.インストラクターは学生行った施術を必ず確認し評価してくださいます.このようなプロからの指摘,指導を4年のあいだ繰り替えし受け,知識,技術を学ぶのです.
インストルメンテーションには基本があるわけですので,経験則を基盤にする前に基礎と基本を守らなければなりません.手用スケーラーだけでなく超音波スケーラーを使用するときも同様で,使用上のチップの角度と歯との関係など超音波スケーラーの特徴を知り,守る必要があるわけです.
研究者が毎日研究を行い,新しい情報が出るとメーカーもそれについて新しい商品を開発を行い,そして新しい器具等が商品化されます.新しいデーターが出るたびに私たちは新情報の知識,技術を学ぶ必要があります.ですから卒後も研修を毎年受け,研鑽を積むことが重要です.
この本では私が歯科衛生士学校で学んだことや,毎年卒後研修で受講する知識,技術をもとにし,日本人と米国人では顎の形態に差があることをふまえ,日本の方にも適切な方法をまとめてあります.
基本をしっかり身につければ,その後どのような患者さんがきても応用が利くようになり,自分の力でそのつど壁を乗り越えていけるようになります.
この本がみなさまのテクニックの向上の一助になることを願っております.
2006年2月
加藤久子
1章 的確なインストゥルメンテーションのための基礎知識
●的確な操作をするために
歯根の形を知っておく
1.正常な歯根の形
2.歯根の形態のバリエーション
3.歯根の形の異常
歯と歯周組織の関係を知っておく
1.歯周組織を知ろう
2.特に気をつけたい歯肉の形態異常
3.その他の基礎知識
2章 感染予防(インフェクションコントロール)
●感染予防とは
患者から患者への感染を防ぐ
術者と患者を守る感染予防
1.体の中からの防護
2.体の外からの防護
スタッフを守る感染予防
器具の滅菌
3章 X線写真
●X線写真で確認すること
X線写真からどのようなことがわかるのか
1.歯ごとにみる,徴候ごとにみる
2.何をよみとるのか
3.よみとる訓練
●X線写真撮影
X線写真の撮影について歯科衛生士が知っておくべきことは?
1.フィルムセッティング
2.照射
3.現像
4.X線写真と管電圧の関係
5.X線写真の失敗例
6.放射線防護
7.CT(X-Ray Computed Tomography:X線コンピュータ断層撮影装置)
4章 プロービング
●プロービングの基礎知識
なぜプロービングを行うか
プロービングからつかまなくてはならないことは?
1.プロービング時のチェックポイント
プロービングの時期
プローブの特徴
1.プローブの種類
2.プローブの選び方-細いものが望ましい
●プロービングの実際
プローブの操作方法
1.プローブの挿入
2.ウォーキングストローク
3.歯周ポケットの測定部位
4.プロービング圧
プロービングの測定値に影響を与える因子
インプラントのプロービング
部位ごとの固定点のとり方の例
●プローブによる歯周評価
歯周評価のポイント
1.付着歯肉の幅
2.根分岐部の診査
3.動揺度
4.咬合検査
5.歯肉退縮の測定
6.歯肉出血の測定
5章 エキスプローリング
●エキスプローリング
なぜエキスプローリングなのか?
歯石はどこに形成される?
1.形成されやすい部位に注意しましょう
2.歯石の特徴
エキスプローラーで歯石探知のエキスパートに
1.歯石探知はプローブでなくエキスプローラーで
2.エキスプローリングにおける触感
3.エキスプローラーの種類
4.エキスプローラーを的確に操作するために
より確実なエキスプローリングのために
6章 インフォームド・コンセント
●インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセントとは
インフォームド・コンセントの要件
インフォームド・リフューザブル
クリニックにおける実際例
7章 スケーラーについて
●スケーリングを成功させるために
ポジショニングの工夫
スケーラーについて
器具の選択の例
●シックルスケーラー
使用目的
特徴と使用上の注意
1.前歯部における使用上の注意
2.臼歯部における使用上の注意
種類
●キュレットスケーラー
使用目的
特徴
1.ユニバーサルキュレットの特徴
2.グレーシーキュレットの特徴
種類
●改良型のスケーラー
使用目的
改良型スケーラーのバリエーション
1.ミニファイブ,アフターファイブ
2.ブレードの幅が細くなったスケーラー
3.グレーシーカーベット
4.グレーシーキュレット#15─16,#17─18
5.インプラント用スケーラー
6.モーススケーラー
7.着色除去に有効なスケーラー
8.前歯部用スケーラーの比較
9.根分岐部用スケーラー
10.隣接面専用のスケーラー
11.ハンドルに特徴のあるスケーラー
その他の器具
1.偶発事故(刃部破折)に有効なスケーラー
2.両面ミラー
カッティングエッジの見わけ方
8章 スケーラーの操作法
●スケーラーの持ち方について
正しく器具を持つことの利点
執筆状変法把持法(モディファイドペングラスプ法)
●固定点のとり方
口腔内固定法
口腔外固定法
補強固定法
●ストローク法
把持〜挿入
歯面に対する刃部のあて方
ストローク方法
ストローク1―垂直方向のストローク
ストローク2―斜め方向のストローク
ストローク3―水平方向のストローク
●手の動かし方の基本
手首の前腕運動(おもに臼歯部)
屈伸運動
●基本の動作
適したスケーラーと固定点のとり方
スケーリングの手順-挿入〜ストローク
エキスプローラーで残存歯石の確認
●困難な部位のスケーリングを克服する
2根の歯のスケーリング─上顎(ex.上顎第一小臼歯)
1.適したスケーラー
2.固定点のとり方
3.くぼみに沿った状態とは
4.スケーリングの順番
3根の歯のスケーリング(ex.上顎第一大臼歯)
1.適したスケーラー
2.歯根の形を頭に入れる
3.スケーリングの順番
2根の歯のスケーリング─下顎(ex.下顎第二大臼歯)
1.適したスケーラー
2.スケーリングの順番
根分岐部のスケーリング(ex.上顎第一大臼歯)
1.適したスケーラー
2.根分岐部の位置と形態の理解
3.根分岐部へのアダプテイション
4.スケーリングの順番
最後臼歯部のスケーリング
1.適したスケーラー
2.固定点のとり方
3.スケーリングの行い方
●ポジショニングの工夫による困難部位の克服
●その他の困難なスケーリングに対する工夫
口の小さい患者のスケーリング(ビルドアップ固定の活用)
硬い歯石のスケーリング
補綴装置装着歯へのスケーリング
叢生歯のスケーリング
重度の動揺歯のスケーリング
ダブルミラーを活用したスケーリング
知覚過敏患者へのスケーリング
ディープスケーリング
嘔吐反射がある患者への対応
●左利きの術者のためのスケーリングの工夫
下顎前歯部
上顎前歯部
臼歯部
●ミラーテクニック
頬粘膜の排除方法
口唇の排除方法
9章 ポジショニングの工夫
●術者のポジショニング
スケーリング中に首や肩を痛めないために
基本姿勢(中立のポジション)
1.チェアに座るときの注意
2.バイオメカニックス・アプローチ
バイオメカニックス理論に基づいた実際例
1.チェアについて
2.服装
●患者のポジショニング
バイオメカニックス理論に基づいた実際例
緊急時の対処法
●患者と術者の理想的なポジション関係
なぜ両者の関係が大切か
バイオメカニックス理論に基づいた実際例
1.術者立位
2.術者と患者の距離
3.レストの取り方
10章 超音波スケーラー
●超音波スケーラーを知る
超音波スケーラーの利点
使用禁忌
超音波スケーラーの種類
超音波スケーラーチップの知識
1.チップの部位
2.チップの動き方
3.根分岐部の幅とチップ
4.チップの交換時期
●超音波スケーラーの基本テクニック
超音波スケーラーの持ち方
基本の操作法
1.チップと歯面の最適角度
2.チップの当て方
3.ストローク
超音波スケーラーが苦手な患者さんへの対応
エアスケーラーの活用
・コラム 全身疾患をもつ患者にスケーリングするとき
11章 シャープニング
●シャープニング
切れないスケーラーを使うとどうなるか
いつシャープニングをするか
スケーラーの原形を知っておく
シャープニングのポイント
シャープニングのテクニック
1.器具の持ち方
2.シャープニングの手順
鋭さを評価する
1.視覚的方法
2.テストスティックを使用する方法
エキスプローラー・超音波スケーラーのシャープニング
1.エキスプローラーのシャープニングの手順
2.超音波スケーラーのシャープニング
シャープニングの難しさ
砥石と潤滑剤
スケーラーの材質
12章 歯面研磨
●歯面研磨
歯面研磨の目的
色素沈着物について
1.内在性色素沈着物
2.外来性色素沈着物
歯面研磨が歯に与える影響
歯面研磨の禁忌
歯面研磨剤
歯面研磨の正しい行い方
1.モーターエンジンによる歯面研磨
2.エアフローによる歯面研磨
13章 ストレッチ
●スケーリングの疲労に有効なストレッチ
ストレッチをする前に
1.ポイント
2.注意事項
診療室で行うことができるストレッチ
手と指のウォームアップエクササイズ
14章 ホームケア
●ホームケア用具を知る
手用歯ブラシと電動歯ブラシ
1.手用歯ブラシ
2.電動歯ブラシ
補助清掃用具
1.歯間ブラシ
2.フロス
3.舌ブラシ
4.その他
歯磨剤・洗口剤・保湿剤・その他
1.歯磨剤
2.洗口剤
3.保湿剤
4.その他
●ホームケアの指導
タイプ別患者指導
1.プラークコントロールがまったくできていない患者への指導
2.部分的にプラークコントロールに問題がある患者への指導
3.矯正治療中の患者への指導
4.補綴装置等装着者への指導
5.口臭のある患者への指導
6.口腔乾燥症の患者への指導
・コラム 女性の体の変化と口腔内の変化
15章 リコール
●リコール
リコールの重要性
リコールにきていただくための工夫
1.リコールカードの送付
リコールの管理
1.1カ月リコール
2.3カ月リコール
3.6カ月リコール
4.4カ月リコール
リコールで何を行うか
1.リコール時のながれ
2.リコールが定着しない患者
3.リコール期間の見直し
・参考文献
・索引
●的確な操作をするために
歯根の形を知っておく
1.正常な歯根の形
2.歯根の形態のバリエーション
3.歯根の形の異常
歯と歯周組織の関係を知っておく
1.歯周組織を知ろう
2.特に気をつけたい歯肉の形態異常
3.その他の基礎知識
2章 感染予防(インフェクションコントロール)
●感染予防とは
患者から患者への感染を防ぐ
術者と患者を守る感染予防
1.体の中からの防護
2.体の外からの防護
スタッフを守る感染予防
器具の滅菌
3章 X線写真
●X線写真で確認すること
X線写真からどのようなことがわかるのか
1.歯ごとにみる,徴候ごとにみる
2.何をよみとるのか
3.よみとる訓練
●X線写真撮影
X線写真の撮影について歯科衛生士が知っておくべきことは?
1.フィルムセッティング
2.照射
3.現像
4.X線写真と管電圧の関係
5.X線写真の失敗例
6.放射線防護
7.CT(X-Ray Computed Tomography:X線コンピュータ断層撮影装置)
4章 プロービング
●プロービングの基礎知識
なぜプロービングを行うか
プロービングからつかまなくてはならないことは?
1.プロービング時のチェックポイント
プロービングの時期
プローブの特徴
1.プローブの種類
2.プローブの選び方-細いものが望ましい
●プロービングの実際
プローブの操作方法
1.プローブの挿入
2.ウォーキングストローク
3.歯周ポケットの測定部位
4.プロービング圧
プロービングの測定値に影響を与える因子
インプラントのプロービング
部位ごとの固定点のとり方の例
●プローブによる歯周評価
歯周評価のポイント
1.付着歯肉の幅
2.根分岐部の診査
3.動揺度
4.咬合検査
5.歯肉退縮の測定
6.歯肉出血の測定
5章 エキスプローリング
●エキスプローリング
なぜエキスプローリングなのか?
歯石はどこに形成される?
1.形成されやすい部位に注意しましょう
2.歯石の特徴
エキスプローラーで歯石探知のエキスパートに
1.歯石探知はプローブでなくエキスプローラーで
2.エキスプローリングにおける触感
3.エキスプローラーの種類
4.エキスプローラーを的確に操作するために
より確実なエキスプローリングのために
6章 インフォームド・コンセント
●インフォームド・コンセント
インフォームド・コンセントとは
インフォームド・コンセントの要件
インフォームド・リフューザブル
クリニックにおける実際例
7章 スケーラーについて
●スケーリングを成功させるために
ポジショニングの工夫
スケーラーについて
器具の選択の例
●シックルスケーラー
使用目的
特徴と使用上の注意
1.前歯部における使用上の注意
2.臼歯部における使用上の注意
種類
●キュレットスケーラー
使用目的
特徴
1.ユニバーサルキュレットの特徴
2.グレーシーキュレットの特徴
種類
●改良型のスケーラー
使用目的
改良型スケーラーのバリエーション
1.ミニファイブ,アフターファイブ
2.ブレードの幅が細くなったスケーラー
3.グレーシーカーベット
4.グレーシーキュレット#15─16,#17─18
5.インプラント用スケーラー
6.モーススケーラー
7.着色除去に有効なスケーラー
8.前歯部用スケーラーの比較
9.根分岐部用スケーラー
10.隣接面専用のスケーラー
11.ハンドルに特徴のあるスケーラー
その他の器具
1.偶発事故(刃部破折)に有効なスケーラー
2.両面ミラー
カッティングエッジの見わけ方
8章 スケーラーの操作法
●スケーラーの持ち方について
正しく器具を持つことの利点
執筆状変法把持法(モディファイドペングラスプ法)
●固定点のとり方
口腔内固定法
口腔外固定法
補強固定法
●ストローク法
把持〜挿入
歯面に対する刃部のあて方
ストローク方法
ストローク1―垂直方向のストローク
ストローク2―斜め方向のストローク
ストローク3―水平方向のストローク
●手の動かし方の基本
手首の前腕運動(おもに臼歯部)
屈伸運動
●基本の動作
適したスケーラーと固定点のとり方
スケーリングの手順-挿入〜ストローク
エキスプローラーで残存歯石の確認
●困難な部位のスケーリングを克服する
2根の歯のスケーリング─上顎(ex.上顎第一小臼歯)
1.適したスケーラー
2.固定点のとり方
3.くぼみに沿った状態とは
4.スケーリングの順番
3根の歯のスケーリング(ex.上顎第一大臼歯)
1.適したスケーラー
2.歯根の形を頭に入れる
3.スケーリングの順番
2根の歯のスケーリング─下顎(ex.下顎第二大臼歯)
1.適したスケーラー
2.スケーリングの順番
根分岐部のスケーリング(ex.上顎第一大臼歯)
1.適したスケーラー
2.根分岐部の位置と形態の理解
3.根分岐部へのアダプテイション
4.スケーリングの順番
最後臼歯部のスケーリング
1.適したスケーラー
2.固定点のとり方
3.スケーリングの行い方
●ポジショニングの工夫による困難部位の克服
●その他の困難なスケーリングに対する工夫
口の小さい患者のスケーリング(ビルドアップ固定の活用)
硬い歯石のスケーリング
補綴装置装着歯へのスケーリング
叢生歯のスケーリング
重度の動揺歯のスケーリング
ダブルミラーを活用したスケーリング
知覚過敏患者へのスケーリング
ディープスケーリング
嘔吐反射がある患者への対応
●左利きの術者のためのスケーリングの工夫
下顎前歯部
上顎前歯部
臼歯部
●ミラーテクニック
頬粘膜の排除方法
口唇の排除方法
9章 ポジショニングの工夫
●術者のポジショニング
スケーリング中に首や肩を痛めないために
基本姿勢(中立のポジション)
1.チェアに座るときの注意
2.バイオメカニックス・アプローチ
バイオメカニックス理論に基づいた実際例
1.チェアについて
2.服装
●患者のポジショニング
バイオメカニックス理論に基づいた実際例
緊急時の対処法
●患者と術者の理想的なポジション関係
なぜ両者の関係が大切か
バイオメカニックス理論に基づいた実際例
1.術者立位
2.術者と患者の距離
3.レストの取り方
10章 超音波スケーラー
●超音波スケーラーを知る
超音波スケーラーの利点
使用禁忌
超音波スケーラーの種類
超音波スケーラーチップの知識
1.チップの部位
2.チップの動き方
3.根分岐部の幅とチップ
4.チップの交換時期
●超音波スケーラーの基本テクニック
超音波スケーラーの持ち方
基本の操作法
1.チップと歯面の最適角度
2.チップの当て方
3.ストローク
超音波スケーラーが苦手な患者さんへの対応
エアスケーラーの活用
・コラム 全身疾患をもつ患者にスケーリングするとき
11章 シャープニング
●シャープニング
切れないスケーラーを使うとどうなるか
いつシャープニングをするか
スケーラーの原形を知っておく
シャープニングのポイント
シャープニングのテクニック
1.器具の持ち方
2.シャープニングの手順
鋭さを評価する
1.視覚的方法
2.テストスティックを使用する方法
エキスプローラー・超音波スケーラーのシャープニング
1.エキスプローラーのシャープニングの手順
2.超音波スケーラーのシャープニング
シャープニングの難しさ
砥石と潤滑剤
スケーラーの材質
12章 歯面研磨
●歯面研磨
歯面研磨の目的
色素沈着物について
1.内在性色素沈着物
2.外来性色素沈着物
歯面研磨が歯に与える影響
歯面研磨の禁忌
歯面研磨剤
歯面研磨の正しい行い方
1.モーターエンジンによる歯面研磨
2.エアフローによる歯面研磨
13章 ストレッチ
●スケーリングの疲労に有効なストレッチ
ストレッチをする前に
1.ポイント
2.注意事項
診療室で行うことができるストレッチ
手と指のウォームアップエクササイズ
14章 ホームケア
●ホームケア用具を知る
手用歯ブラシと電動歯ブラシ
1.手用歯ブラシ
2.電動歯ブラシ
補助清掃用具
1.歯間ブラシ
2.フロス
3.舌ブラシ
4.その他
歯磨剤・洗口剤・保湿剤・その他
1.歯磨剤
2.洗口剤
3.保湿剤
4.その他
●ホームケアの指導
タイプ別患者指導
1.プラークコントロールがまったくできていない患者への指導
2.部分的にプラークコントロールに問題がある患者への指導
3.矯正治療中の患者への指導
4.補綴装置等装着者への指導
5.口臭のある患者への指導
6.口腔乾燥症の患者への指導
・コラム 女性の体の変化と口腔内の変化
15章 リコール
●リコール
リコールの重要性
リコールにきていただくための工夫
1.リコールカードの送付
リコールの管理
1.1カ月リコール
2.3カ月リコール
3.6カ月リコール
4.4カ月リコール
リコールで何を行うか
1.リコール時のながれ
2.リコールが定着しない患者
3.リコール期間の見直し
・参考文献
・索引








