やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

●はじめに
 歯科衛生士の皆さん,こんにちは.
 毎日元気一杯で,歯科診療補助に予防・保健指導にと,頑張っていらっしゃることと思います.
 さて,前回出した『歯科衛生士のための歯周病治療ブック』は,お役に立っていたでしょうか.
 埃を被っていた本もあったかもしれませんが,多くの歯科衛生士さんの目に触れていたようで,励ましのお手紙などをたくさん頂戴しました.

 この場をかりて「ありがとう!」

 さて,月日の経つのは早いものです.
 遠い昔,P-I型歯周治療の流れに慣れて[GOOD状態]で,張り切って診療に取り組んでいた私たちも,平成8年,12年,14年4月の社会保険診療報酬のたび重なる改定で,また新しい体験をしています.
 何事も,初めてはドキドキするものです.
 どこの診療室でも,みんなとワイワイ・ガヤガヤしながら,この歯周病の新治療システムに取り組んでいるところでしょう.
 あなたの歯科医院ではどうですか?
 もし,
 「勤務先に歯科衛生士が一人しかいないの」と,
 不安一杯の方がいらしたら……

 「今までだって,歯周治療を一生懸命にしていたわけじゃないから」と,
 困っていらっしゃったら……

 一人で理解するには,時間もかかるし手間もかかる……
 どうでしょう,一緒にやってみませんか?
 一番最初の取っ掛かりさえうまくいけば,歯周病の治療もスムーズにおこなえます.

 『気楽に学んで楽しく理解』

 さあ,リラックスして最初のページを開いてみましょう.
これでチョーカンペキ 歯科衛生士の 新・歯周治療の本 目次

●はじめに

A 患者さんと一緒に確認
 A 歯周病ってなに?
 A1 チェックしましょう,口の中 思い出しましょ,基礎の基礎
 A2 どうして歯周病になるの?
 A3 人によっても違います歯周病の種類
 A4 患者さんと歯科医院はお友達 どう答えましょうこんな時

B 歯周病を治療しましょう
 B 歯周治療ってなに?
 B1 ズッキズキ...痛む所に[応急処置]
 B2 最初にしましょう,まず検査[歯周基本検査(1)][歯周精密検査(1)]か
  (1)ポケットの深さを測る(EPP・プロービング)
  (2)歯が動いていないか調べる(動揺度検査)
  (3)プラーク付着状態の検査
  (4)歯肉からの出血を見る(BOP)
  (5)咬合を調べる
  (6)歯と歯のスキ間を調べる(歯間離開度検査)
  (7)根分岐部の診査
  (8)プラークが増える環境チェック
  (9)その他

 B3 検査時に一緒に準備この[資料]
  (1)X線写真
  (2)顎模型(スタディモデル)= 模
  (3)口腔内カラー写真
 一人で撮影するときのコツ
  (1)まず用意しましょう
  (2)さて,患者さんのセッティングは?
  (3)口角鉤は誰が持つの?
  (4)撮るときのポイントは?
  (5)カメラはどう持つの?
  (6)ミラーはどうするの?
  (7)他の部位も撮りたーい!
  (8)一人でできるかしら
  (9)口腔内写真はミラーが命
 B4 検査の結果で[診断・治療計画]
 B5 患者さんにしっかり[説明]病状とこれからの治療
 B6 [歯周基本治療]の始まり始まり(イニシャルプレパレーション)
 B6-1 毎月やりましょ患者さんへの[継続指導・管理]
  (1)こんな指導があります,知っておこう!
 歯周疾患指導管理
  (2)輝く歯科衛生士の役割歯科衛生実地指導(実地指)
 B6-2 お口の中の環境改善まずは[プラークコントロール]
 患者さんに説明するときのすぐれ物グッズ 紹介しまーす!
 歯磨剤は,なにがいいの? 質問に
 B6-3 お口の中の環境改善さらに[スケーリング]
 B6-4 効果がでたかな?[歯周基本検査(2)] か[歯周精密検査(2)]
 ●重度の歯周病,あきらめないで治療してみましょう
 B6-5 本格的な治療です [スケーリング・ルートプレーニング]と[歯周ポケット掻爬]
  (1)スケーリング・ルートプレーニング(SRP)
  (2)歯周ポケット掻爬(PCur)
 見ただけでわかる 歯科衛生士の腕
 ●ルートプレーニング応用編(ポジション)
 治療中におきましたこんなトラブル私達はこうしています.Part 1
 治療中におきましたこんなトラブル私達はこうしています.Part 2
 B6-6 咬める喜び感じるためのお手伝い[咬合治療]
  (1)咬合調整と歯冠形態修正
  (2)暫間固定
  (3)歯周治療用装置
  (4)歯周治療と欠損補綴
  (5)ブラキシズムの治療
  (6)歯科矯正治療
 B7 よくなったか確認 再び検査[歯周精密検査(3)]
 歯周治療に薬をプラスグ〜〜ンと効果がアップします[局所薬物送達療法]
 B8 治りにくい所を徹底的に治療[歯周外科手術]
  (1)新付着手術(ENAP)
  (2)歯肉切除術(GEct)
  (3)歯肉剥離掻爬手術(FOp)
  (4)歯肉歯槽粘膜形成術(MGS)
 根分岐部病変に注目!
 B9 ときには必要[部分的再評価]でのチェック
 B10 これからどうする?[歯周精密検査(4)] で確認
 どんな風に治るの?[歯周病の治療]
 B11 新しいシステム[混合歯列期の歯肉の健康管理]
 B11 病状が安定しています[メインテナンス(歯周疾患継続総合診療]に入りましょう
 B12 [やったネ健康おめでとう]
 B13 歯科衛生士からの質問1
  歯科衛生士からの質問2
 C.患者さんからの声
 おわりに
 参考文献

  イラスト 真砂 武