やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

 はじめに 中村清吾

疫学
 乳がんの疫学:最近の動向 岩崎 基

検診の最新情報
 乳がん検診における超音波検査の意義 鈴木昭彦
 乳癌ハイリスクグループに対するMRI スクリーニングの意義 戸崎光宏
 検診におけるマンモグラフィおよび超音波読影のポイント 東野英利子

診断・治療の進歩
 乳癌画像診断のあらたな潮流−高濃度乳房に対する対策 明石定子
 整容性を考慮した乳房温存術−オンコプラスティックサージャリー 小川朋子
 乳癌の腋窩マネージメント−郭清省略を中心に 武井寛幸
 DCIS のグレード分類と低リスクDCIS に対する非手術臨床試験 黒住 献・黒住昌史
 DCIS に対するあらたな治療戦略 四元大輔・相良安昭
 術前化学療法の評価−非手術へ向けて 林 直輝
 Liquid biopsy−再発巣生検は不要となるか 上野貴之
 乳がん領域におけるマイクロRNA の臨床応用 下村昭彦
 BRCA 遺伝子の基礎と合成致死療法の開発に向けて 三木義男
 HBOC に対する対策−とくにリスク低減手術を中心に 竹井淳子・山内英子
 乳癌領域における分子イメージングの現状 植松孝悦
 閉経前術後内分泌療法の最新動向 堀口 淳
 乳がんホルモン治療効果マーカーとしてのCYP2D6 ファーマコゲノミクス研究−臨床的意義を解明するための取組み 前佛 均
 臨床医のためのホルモン療法耐性の機序−アロマターゼ阻害薬(AI)を中心に 坪井洸樹・林 慎一
 閉経後エストロゲン受容体陽性転移乳癌の治療戦略−逐次内分泌療法と分子標的療法の併用 岩瀬弘敬
 治療戦略を考えるうえでのLuminal/HER2 乳癌の基礎 木村聖美・有馬好美
 エストロゲン受容体陽性乳癌の基礎と臨床 山下啓子
 再発luminal type 乳癌に対するあらたな治療戦略 立花和之進・他
 乳癌のheterogeneity 秋山 太
 TNBC の病理−組織型からみた亜型分類と治療 増田しのぶ
 TNBC の亜分類に基づく治療戦略 石川 孝
 乳癌に対する血管新生阻害療法の現状と将来展望−乳癌でも新規の血管新生阻害薬はベバシズマブを超えられるか 荒木和浩・三好康雄
 HER2 陽性乳癌の病理−判定基準の変遷と将来展望 山岸陽二・津田 均
 再発HER2 陽性乳癌に対する治療戦略 吉川三緒・神野浩光
 経口FU 剤のポジショニング 田正泰・戸井雅和
 乳癌患者のbone health−骨修飾薬による骨転移,骨粗鬆症の治療戦略 田口哲也
 制吐療法のガイドライン−制吐剤の正しい使い方 佐伯俊昭
 乳癌に対する放射線治療−最近の話題 加賀美芳和

あらたな研究・診療体制
 NCD-乳癌登録データを用いた臨床研究と今後の展望 新倉直樹
 乳癌診療におけるquality indicator−医療の質をどう測る 佐々木政興・向井博文
 乳腺専門医の現状と新制度への対応 井本 滋
 乳癌診療体制−施設認定の観点からみた欧米の現状とわが国の動向 川端英孝・大野真司
 乳がんのサバイバーシップ−がんとの共生社会をめざして 桜井なおみ
 JBCRG のあらたな取組み−JBCRG の設立と経緯および臨床試験への取組み 大野真司
 JCOG でのあらたな取組み 岩田広治
 乳癌領域におけるプレシジョン・メディシンの新展開 永橋昌幸・他

 次号の特集予告

■サイドメモ目次
 HBOC 症候群
 総合判定と独立判定
 カテゴリー分類
 Sentinel node vs observation after axillary ultra-sound(SOUND)試験
 NCCN のガイドライン
 日本乳癌学会による乳癌診療ガイドライン
 Cell free DNA とMicro RNA
 Homologous recombination deficiency(HRD) score
 分子プローブ
 コンパニオン診断薬
 CYP2D6
 サイクリンD
 上皮間葉転換(EMT)
 NCCN ガイドライン
 FDA
 Intrinsic subtype
 骨関連事象(SRE)
 乳腺腺癌には1 回線量が大きいほど効果が高い
 施設認定と地方創生委員会
 NCCS のゴール
 遺伝子とゲノム,エクソーム解析と全ゲノム配列解析