概論
1．骨免疫学の歴史と展望（高柳 広）
・骨と免疫系を結ぶサイトカインRANKL
・破骨細胞分化の分子機構
・共刺激シグナルをめぐる新展開
・関節リウマチにおける骨破壊とTh17細胞
・RAにおける炎症性骨破壊の治療戦略
・骨髄における骨代謝細胞と造血幹細胞
骨と免疫系のクロストーク
2．破骨細胞の分化メカニズム（高橋直之）
・破骨細胞分化を調節するM-CSFとRANKL
・RANKシグナルと免疫受容体シグナル
・破骨細胞前駆細胞のin vivo動態
・破骨細胞形成を促進するWnt5a
・破骨細胞形成を抑制するセマフォリン3A
3．転写因子NFATc1と破骨細胞―破骨細胞分化におけるNFATc1の機能と制御メカニズム（岡本一男）
・RANKLによる破骨細胞分化
・破骨細胞分化マスター転写因子：NFATc1
・破骨細胞分化の共刺激シグナル
・破骨細胞分化にかかわるさまざまなNFATc1制御メカニズム
4．ペア型受容体による破骨細胞の分化制御（乾 匡範）
・DAP12と骨疾患
・ITAMアダプター分子による破骨細胞分化制御
・ITAMシグナルと破骨細胞分化
・DAP10による破骨細胞分化制御
・抑制性受容体による破骨細胞分化制御
5．抗原提示細胞のRANKシグナルによる自己免疫応答の制御（秋山泰身・他）
・樹状細胞とRANKシグナル
・胸腺髄質上皮細胞とRANKシグナル
6．骨髄GVHD―骨髄造血ニッチの破壊と免疫系の再構築障害（上羽悟史・他）
・GVHD患者に遷延するリンパ球系の再構築抑制
・マウスGVHDモデルにおける造血幹細胞移植後の骨髄抑制
・GVHDによる骨芽細胞性造血ニッチの障害
・骨髄GVHDにおけるCD4+T細胞の関与
・骨髄GVHDにおける抗原認識機構
・骨髄GVHDの分子機序
サイトカインと骨破壊機序
7．炎症性サイトカインと骨破壊（海部知則・岩倉洋一郎）
・Tumor necrosis Factor-alpha（TNF-α）
・Interleukin-1（IL-1）
・Interleukin-6
・Interleukin-17
・Interleukin-33（IL-33）
・Interleukin-34（IL-34）
8．関節破壊と破骨細胞（廣瀬 旬・田中 栄）
・RA関節破壊における破骨細胞の役割
・関節炎における破骨細胞誘導メカニズム
・破骨細胞を標的にした関節破壊抑制治療
9．乳癌の骨転移におけるRANKL/RANK経路の関与（米田俊之）
・癌の遠隔転移
・骨環境と癌細胞
・乳腺上皮細胞の分化・増殖とRANKL/RANK
・乳癌の特性とRANKL/RANK経路
・乳癌以外の癌とRANKL/RANK発現
・癌性骨病変に対するRANKL/RANK経路阻害の効果
10．骨髄腫の骨破壊機序―骨髄腫細胞と骨髄微小環境の相互作用（安倍正博）
・骨髄腫における骨吸収の亢進
・骨髄腫における骨芽細胞分化の抑制因子
・骨髄腫ニッチ
造血幹細胞と骨髄
11．骨髄ニッシェと造血（長澤丘司）
・組織幹細胞とそのニッシェ
・造血幹細胞ニッシェの候補細胞
12．骨芽細胞ニッチと造血幹細胞のコントロール（片山義雄）
・骨芽細胞ニッチ
・G-CSFによるニッチコントロール
13．破骨細胞による造血幹細胞制御―破骨細胞非依存性の造血幹細胞維持と造血前駆細胞動員機構（宮本健史）
・5-FUによる骨髄抑制ストレス
・G-CSF連続投与によるHSPCの末梢への誘導にも破骨細胞は必須ではない
・骨粗鬆症モデルマウスであるOPG欠損マウスでは造血支持能が低下している
・脾は大理石骨病マウスの髄外造血の場として必須ではない
・RANKL中和抗体およびビスホスホネートによる人為的な破骨細胞抑制効果
・F陽性osteomacと破骨細胞との関連に関して
・大理石骨病マウスの骨は脆弱である
14．神経系細胞による造血幹細胞の制御（山﨑 聡）
・TGF-βによる造血幹細胞の休眠状態誘導
・TGF-βが活性化する機構
・骨髄内に存在する活性化TGF-β陽性領域
・骨髄Schwann細胞はTGF-βを活性化する
・骨髄中の造血幹細胞と無髄Schwann細胞は近傍に存在する
・神経遮断により休眠状態からめざめる造血幹細胞
骨免疫とin vivoイメージング
15．螢光イメージングを用いた免疫細胞と破骨細胞の挙動（菊田順一・石井 優）
・生体多光子励起イメージングの原理
・骨組織内の生体多光子励起イメージングの実際
・生体多光子励起イメージングによる破骨前駆細胞の動態解析
・S1Pによる破骨前駆細胞の遊走制御機構
・生体多光子励起イメージングによる成熟破骨細胞の動態解析
・生体イメージングによるTh17細胞と破骨細胞の相互作用の機序解明
16．骨髄微小環境における癌細胞のin vivoイメージング（疋田温彦・他）
・螢光in vivoイメージングにおける問題点と2光子励起螢光顕微鏡
・骨髄螢光in vivoイメージング
・乳癌骨転移モデル
・今後の課題
17．骨髄三次元構造の再構築とその解析（髙久智生）
・共焦点顕微鏡を用いた骨髄の可視化
・標本の採取および染色
・マウス骨髄の三次元構造
・ヒト骨髄の三次元構造
・画像解析
骨免疫学の臨床
18．Vitamin Dの骨と免疫への作用（遠藤逸朗・松本俊夫）
・ビタミンDと骨
・ビタミンDと免疫系
19．TNFとRANKLを標的とした関節リウマチの治療（田中良哉）
・関節リウマチ（RA）に伴う関節破壊
・関節破壊を抑制するためのRA治療の基本的治療指針
・TNF阻害薬によるRAの治療
・抗RANKL抗体によるRAの治療
20．IL-6を標的としたRA関節破壊の制御（村上美帆・西本憲弘）
・IL-6のシグナル伝達
・IL-6の関節破壊に対する作用
・TCZの関節破壊抑制効果
・関節破壊の進行度の予測とTCZの効果
・IL-6と骨粗鬆症
サイドメモ目次
Wntシグナルと骨代謝
胸腺内のT細胞分化と選択
造血幹細胞ニッシェ
1．骨免疫学の歴史と展望（高柳 広）
・骨と免疫系を結ぶサイトカインRANKL
・破骨細胞分化の分子機構
・共刺激シグナルをめぐる新展開
・関節リウマチにおける骨破壊とTh17細胞
・RAにおける炎症性骨破壊の治療戦略
・骨髄における骨代謝細胞と造血幹細胞
骨と免疫系のクロストーク
2．破骨細胞の分化メカニズム（高橋直之）
・破骨細胞分化を調節するM-CSFとRANKL
・RANKシグナルと免疫受容体シグナル
・破骨細胞前駆細胞のin vivo動態
・破骨細胞形成を促進するWnt5a
・破骨細胞形成を抑制するセマフォリン3A
3．転写因子NFATc1と破骨細胞―破骨細胞分化におけるNFATc1の機能と制御メカニズム（岡本一男）
・RANKLによる破骨細胞分化
・破骨細胞分化マスター転写因子：NFATc1
・破骨細胞分化の共刺激シグナル
・破骨細胞分化にかかわるさまざまなNFATc1制御メカニズム
4．ペア型受容体による破骨細胞の分化制御（乾 匡範）
・DAP12と骨疾患
・ITAMアダプター分子による破骨細胞分化制御
・ITAMシグナルと破骨細胞分化
・DAP10による破骨細胞分化制御
・抑制性受容体による破骨細胞分化制御
5．抗原提示細胞のRANKシグナルによる自己免疫応答の制御（秋山泰身・他）
・樹状細胞とRANKシグナル
・胸腺髄質上皮細胞とRANKシグナル
6．骨髄GVHD―骨髄造血ニッチの破壊と免疫系の再構築障害（上羽悟史・他）
・GVHD患者に遷延するリンパ球系の再構築抑制
・マウスGVHDモデルにおける造血幹細胞移植後の骨髄抑制
・GVHDによる骨芽細胞性造血ニッチの障害
・骨髄GVHDにおけるCD4+T細胞の関与
・骨髄GVHDにおける抗原認識機構
・骨髄GVHDの分子機序
サイトカインと骨破壊機序
7．炎症性サイトカインと骨破壊（海部知則・岩倉洋一郎）
・Tumor necrosis Factor-alpha（TNF-α）
・Interleukin-1（IL-1）
・Interleukin-6
・Interleukin-17
・Interleukin-33（IL-33）
・Interleukin-34（IL-34）
8．関節破壊と破骨細胞（廣瀬 旬・田中 栄）
・RA関節破壊における破骨細胞の役割
・関節炎における破骨細胞誘導メカニズム
・破骨細胞を標的にした関節破壊抑制治療
9．乳癌の骨転移におけるRANKL/RANK経路の関与（米田俊之）
・癌の遠隔転移
・骨環境と癌細胞
・乳腺上皮細胞の分化・増殖とRANKL/RANK
・乳癌の特性とRANKL/RANK経路
・乳癌以外の癌とRANKL/RANK発現
・癌性骨病変に対するRANKL/RANK経路阻害の効果
10．骨髄腫の骨破壊機序―骨髄腫細胞と骨髄微小環境の相互作用（安倍正博）
・骨髄腫における骨吸収の亢進
・骨髄腫における骨芽細胞分化の抑制因子
・骨髄腫ニッチ
造血幹細胞と骨髄
11．骨髄ニッシェと造血（長澤丘司）
・組織幹細胞とそのニッシェ
・造血幹細胞ニッシェの候補細胞
12．骨芽細胞ニッチと造血幹細胞のコントロール（片山義雄）
・骨芽細胞ニッチ
・G-CSFによるニッチコントロール
13．破骨細胞による造血幹細胞制御―破骨細胞非依存性の造血幹細胞維持と造血前駆細胞動員機構（宮本健史）
・5-FUによる骨髄抑制ストレス
・G-CSF連続投与によるHSPCの末梢への誘導にも破骨細胞は必須ではない
・骨粗鬆症モデルマウスであるOPG欠損マウスでは造血支持能が低下している
・脾は大理石骨病マウスの髄外造血の場として必須ではない
・RANKL中和抗体およびビスホスホネートによる人為的な破骨細胞抑制効果
・F陽性osteomacと破骨細胞との関連に関して
・大理石骨病マウスの骨は脆弱である
14．神経系細胞による造血幹細胞の制御（山﨑 聡）
・TGF-βによる造血幹細胞の休眠状態誘導
・TGF-βが活性化する機構
・骨髄内に存在する活性化TGF-β陽性領域
・骨髄Schwann細胞はTGF-βを活性化する
・骨髄中の造血幹細胞と無髄Schwann細胞は近傍に存在する
・神経遮断により休眠状態からめざめる造血幹細胞
骨免疫とin vivoイメージング
15．螢光イメージングを用いた免疫細胞と破骨細胞の挙動（菊田順一・石井 優）
・生体多光子励起イメージングの原理
・骨組織内の生体多光子励起イメージングの実際
・生体多光子励起イメージングによる破骨前駆細胞の動態解析
・S1Pによる破骨前駆細胞の遊走制御機構
・生体多光子励起イメージングによる成熟破骨細胞の動態解析
・生体イメージングによるTh17細胞と破骨細胞の相互作用の機序解明
16．骨髄微小環境における癌細胞のin vivoイメージング（疋田温彦・他）
・螢光in vivoイメージングにおける問題点と2光子励起螢光顕微鏡
・骨髄螢光in vivoイメージング
・乳癌骨転移モデル
・今後の課題
17．骨髄三次元構造の再構築とその解析（髙久智生）
・共焦点顕微鏡を用いた骨髄の可視化
・標本の採取および染色
・マウス骨髄の三次元構造
・ヒト骨髄の三次元構造
・画像解析
骨免疫学の臨床
18．Vitamin Dの骨と免疫への作用（遠藤逸朗・松本俊夫）
・ビタミンDと骨
・ビタミンDと免疫系
19．TNFとRANKLを標的とした関節リウマチの治療（田中良哉）
・関節リウマチ（RA）に伴う関節破壊
・関節破壊を抑制するためのRA治療の基本的治療指針
・TNF阻害薬によるRAの治療
・抗RANKL抗体によるRAの治療
20．IL-6を標的としたRA関節破壊の制御（村上美帆・西本憲弘）
・IL-6のシグナル伝達
・IL-6の関節破壊に対する作用
・TCZの関節破壊抑制効果
・関節破壊の進行度の予測とTCZの効果
・IL-6と骨粗鬆症
サイドメモ目次
Wntシグナルと骨代謝
胸腺内のT細胞分化と選択
造血幹細胞ニッシェ
