やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

序文
 別冊・医学のあゆみ state of artsシリーズはこれまで呼吸器疾患,腎疾患,消化器疾患,血液疾患,免疫疾患,循環器疾患,内分泌・代謝疾患,神経疾患が刊行され,各疾患にかかわる基礎的・臨床的研究の最新情報が紹介され,必要な事項を手短かに引き出すことのできるガイドブックとして親しまれてきた.本書はそのシリーズの一角を占めるものである.
 本書の前身は『内分泌・代謝疾患―state of arts』である.当初はその改訂版を編集することを目標に話を進めていた.
 しかし,1997 年の発行当時と比較し疾病構造や疾患概念は変わりつつある.また,取り扱う範囲も広がりをみせている.内分泌・代謝という領域のなかでは,糖尿病・代謝内科,内分泌内科,腎臓内科,循環器内科,婦人科などさまざまな科を専門とする読者が想定され,1 冊の本ですべてをカバーするのは難があり,またそのような本ではそれぞれの読者にとっても使いやすい本とはなりにくいのではないかと考えるに至った.
 そこで,それぞれの領域にあった形のものをあらたにつくるという方向をめざし,今回,その第一弾として『糖尿病・代謝症候群―state of arts』を編集した次第である.その他の領域についても,順次企画していくことが検討されている.
 この領域を選んだ理由は,糖尿病,脂質代謝異常,高血圧,肥満などの生活習慣病の数が著しく増大していること,これらの疾患は共通の発症基盤をもつことから“代謝症候群(メタボリックシンドローム)”という新しい疾患概念で総括されるようになったこと,さらに代謝症候群が心血管病のリスクファクターとしてますます重要になっていることを鑑みたものである.
 本書の第1章では『糖尿病・代謝症候群の成因と病態』を取り上げた.ここでは代謝症候群,糖尿病,脂質代謝異常,高血圧,肥満の成因,病態についての分子メカニズムを中心として,その最新の知見が取り上げられている.
 第2章では『糖尿病・代謝症候群の合併症』を取り上げた.ここでは糖尿病細小血管症,糖尿病・代謝症候群と動脈硬化など,合併症を中心に,その病態生理・診断・治療に関する最新知見が取り上げられている.
 第3章では『糖尿病・代謝症候群の治療』を取り上げた.ここでは代謝症候群,糖尿病,脂質代謝異常,高血圧,肥満について,さまざまな角度からスポットライトをあて,最新の治療法,薬物療法,予防や患者管理,医療経済的な話題に至るまで,きめ細かく取り上げられている.
 本書は本棚の飾り物になることよりも,日常臨床の現場でボロボロになるまで徹底して使い込まれることを願って編集した.臨床医や研究者は勿論,大学院生や学生の方々が,糖尿病・代謝症候群の臨床的・基礎的研究の新しい動向を本書から吸収していただければ望外の喜びである.
 2004年4月
 編者を代表して
 門脇 孝
糖尿病・代謝症候群―state of arts 2004-/Diabetes and metabolic syndrome-state of arts 2004-2006 目次

第1章 糖尿病・代謝症候群の成因と病態
■代謝症候群の成因と病態
 1.メタボリックシンドロームの概念     松澤佑次
 2.内臓脂肪型肥満―脂肪中心仮説     朝川秀樹・徳永勝人
 3.インスリン抵抗性     小林 正
 4.代謝症候群における糖代謝異常     土居健太郎・吉政康直
 5.高血圧症     東浦勝浩・島本和明
 6.高脂血症     山田信博
 7.肝機能障害―NAFLと NASH     西原利治・大西三朗
 8.高尿酸血症―痛風     疋田美穂・細谷龍男
 9.睡眠時無呼吸症候群と代謝症候群     陳 和夫
 10.アディポステロイドを標的とした新しい代謝症候群モデルマウス     益崎裕章 ・中尾一和
 11.アディポサイトカイン―概論     船橋 徹
 12.代謝症候群におけるレプチンの臨床的意義     小川佳宏
 13.アディポネクチン     下村伊一郎
 14.FFA     大沼 裕・他
 15.転写因子と転写共役因子     山内敏正・門脇 孝
 16.レニン-アンジオテンシン系     金 春花・伊藤貞嘉
 17.酸化ストレス     安東克之
■糖尿病の成因と病態
 18.糖代謝制御と糖尿病の病態     大原 毅・春日雅人
 19.糖尿病の診断     岩本安彦
 20.糖尿病の成因分類と病期     南條輝志男・別所寛人
 21.膵発生過程における膵β細胞の分化機構     綿田裕孝・河盛隆造
 22.膵β細胞のアポトーシス・再生     宮川潤一郎
 23.転写因子によるβ細胞機能の調節     川地慎一・武田 純
 24.グルコキナーゼとインスリン分泌     石原寿光
 25.ミトコンドリア機能とインスリン分泌     鈴木 進
 26.インスリン分泌における KATPチャネルの役割     稲垣暢也
 27.膵β細胞での代謝・分泌連関―KATPチャネル非依存性経路を中心に     相澤 徹
 28.カルシウムシグナルとインスリン分泌     郡山暢之・矢田俊彦
 29.インスリン開口放出の分子機構     高橋倫子
 30.インクレチンによるインスリン分泌調節     中川 淳・中林 肇
 31.組織特異的インスリン受容体欠損マウス     植木浩二郎
 32.インスリン受容体基質とインスリン抵抗性―IRSファミリーと組織特異的インスリン抵抗性     戸辺一之・門脇 孝
 33.チロシンホスファターゼとインスリン作用     前川 聡
 34.PI3 キナーゼとインスリン作用浅     野知一郎
 35.PDK/atypical PKCとインスリン作用     小川 渉
 36.Aktとインスリン作用     和田 努・笹岡利安
 37.Foxo1 とインスリン作用     中江 淳
 38.インスリンによる転写制御―PGC-1 を中心に     中島 弘・山崎知行
 39.糖輸送担体とその調節     岡 芳知
 40.低分子量 G蛋白質による糖輸送の調節     井上真由美,アラン・サルティエル
 41.1 型糖尿病の疫学     西村理明・田嶼尚子
 42.1 型糖尿病遺伝子     池上博司・荻原俊男
 43.1 型糖尿病における膵β細胞障害のメカニズム     島田 朗
 44.1 型糖尿病と膵島関連自己抗体     丸山太郎
 45.劇症 1 型糖尿病     今川彰久・花房俊昭
 46.1 型糖尿病モデル動物     竹井眞一郎・粟田卓也
 47.2 型糖尿病の疫学     伊藤千賀子
 48.2 型糖尿病遺伝子(1)―全ゲノム相関解析     安田和基
 49.2 型糖尿病遺伝子(2)―罹患同胞対解析     岩崎直子
 50.倹約遺伝子と 2 型糖尿病     原 一雄・門脇 孝
 51.アミリン遺伝子変異と糖尿病―Amyloid diabetesの提唱     三家登喜夫・坂頭節哉
 52.カルパイン 10 遺伝子多型と糖尿病     堀川幸男
 53.2 型糖尿病におけるインスリン分泌異常―病態・病因とその可逆性     石田 均
 54.2 型糖尿病におけるインスリン抵抗性     荒木栄一・水流添 覚
 55.2 型糖尿病動物モデル     水谷 伸・泉 哲郎
 56.発生工学による 2 型糖尿病の解析     寺内康夫・門脇 孝
 57.MODY遺伝子(1)―HNFファミリー     山縣和也
 58.MODY遺伝子(2)―HNFファミリー以外     古田浩人
 59.ミトコンドリア遺伝子異常による糖尿病     門脇弘子
 60.インスリン受容体異常症     小田原雅人
 61.脂肪萎縮性糖尿病     海老原 健・他
 62.Wolfram症候群     谷澤幸生
 63.膵疾患に伴う糖尿病―自己免疫性膵炎による糖尿病を含めて     田中昌一郎・小林哲郎
 64.肝硬変症と糖尿病     河田純男・武田 忠
 65.薬剤性糖尿病     梶尾 裕
 66.内分泌異常による糖尿病     本田宗宏・石橋みゆき
 67.ブドウ糖毒性     金藤秀明・山崎義光
 68.脂肪毒性と糖尿病     島野 仁
 69.低血糖     林 道夫
 70.糖尿病性昏睡     川浪大治・宇都宮一典
 71.非ケトン性高浸透圧性昏睡     中野忠澄
 72.清涼飲料水ケトーシス     山田研太郎
 73.乳酸アシドーシス     塚本和久
 74.糖尿病患者における感染性合併症     森澤雄司
■脂質代謝異常の成因と病態
 75.概論―高脂血症と動脈硬化     荒井秀典・北 徹
 76.家族性高コレステロール血症     小泉順二・東方利徳
 77.LPL欠損およびアポ CII欠損高カイロミクロン血症     村勢敏郎
 78.食事性高中性脂肪血症     大須賀淳一
 79.複合型高脂血症の病態と成因     山崎健也
 80.アポ E異常症     山村 卓
 81.高 HDL血症,CETP欠損症     山下静也
 82.低脂血症―無βリポ蛋白血症・低βリポ蛋白血症     石神眞人・山下静也
 83.LCAT欠損症     武城英明
 84.低 HDL血症と ABCA1 の異常     横山信治
 85.アポ A-I 欠損症     松永 彰
 86.甲状腺機能異常とコレステロール代謝     大村昌夫
 87.腎疾患における脂質代謝異常     坂頭美智子・他
 88.肝疾患と脂質代謝異常     山本匡介
 89.閉経後の脂質代謝特性     若槻明彦
■高血圧の成因と病態
 90.概論―高血圧の成因と病態     安東克之・藤田敏郎
 91.高血圧の遺伝性素因     勝谷友宏・荻原俊男
 92.新しいレニン-アンジオテンシン系     宮崎瑞夫
 93.アルドステロン―注目される心血管作用     宮森 勇
 94.ナトリウム利尿ペプチド     岸本一郎
 95.エンドセリン     栗原裕基
 96.アドレノメデュリン     北村和雄
 97.活性酸素と高血圧     池田聡司・深井真寿子
 98.高血圧と転写因子     倉林正彦
 99.インスリン抵抗性     浦 信行・茂庭仁人
■肥満の成因と病態
 100.概論―肥満症の成因と病態     益崎裕章 ・中尾一和
 101.日本人小児および成人における肥満の疫学     吉池信男
 102.肥満の分類―肥満症診断基準     藤田幸一・中村 正
 103.小児肥満―その特質と新しい診断基準     大関武彦
 104.体脂肪測定法     藤岡滋典
 105.単一遺伝子異常による肥満     小林宏正
 106.遺伝性症候性肥満     鬼形和道
 107.肥満関連遺伝子と一塩基多型     堀田紀久子
 108.摂食調節系     上野浩晶・中里雅光
 109.エネルギー消費における脱共役蛋白質 UCP1 の役割     小倉優子・猪熊健一
 110.脂肪細胞の増殖と分化     森 要之・阪上 浩

第2章 糖尿病・代謝症候群の合併症
■糖尿病細小血管症
 111.細小血管合併症の成因―概論     山本 博
 112.糖尿病合併症成因論におけるポリオール代謝の新しい展開     八木橋操六
 113.グリケーション     加藤宏一
 114.酸化ストレス     西川武志・荒木栄一
 115.細小血管症の遺伝的素因     前田士郎
 116.網膜症の成因     畑 快右・他
 117.網膜症の内科的治療     関根信夫
 118.糖尿病網膜症眼科的治療のあらたな展開     北野滋彦
 119.糖尿病性腎症の成因     磯野元秀・羽田勝計
 120.糖尿病性腎症の診断と病期分類     臼井仁美・槇野博史
 121.糖尿病性腎症の治療―エビデンスに基づいて     古家大祐・他
 122.糖尿病性腎症の透析療法     中尾俊之・岡田知也
 123.糖尿病性神経障害の成因     堀田 饒
 124.糖尿病性神経障害の分類     安田 斎
 125.糖尿病性神経障害の検査法     鈴木研一
 126.糖尿病性神経障害の治療法     中村二郎
 127.勃起障害の診断と治療法     高橋良当
 128.足壊疽     新城孝道
 129.糖尿病の皮膚病変     吉田洋子
 130.糖尿病性骨減少症     稲葉雅章 ・西沢良記
 131.動物モデルを用いた糖尿病細小血管症の解析     矢部千尋
 132.PKC阻害薬     窪田直人・門脇 孝
■糖尿病・代謝症候群と動脈硬化
 133.概論―糖尿病・代謝症候群と動脈硬化     川上正舒
 134.糖尿病と心血管疾患の疫学     富永真琴
 135.糖尿病患者の動脈硬化の特徴     田尻祐司・梅田文夫
 136.糖尿病における PKCと動脈硬化     西尾善彦
 137.糖尿病における酸化ストレスと動脈硬化     柏木厚典
 138.AGEと動脈硬化     永井竜児・他
 139.糖尿病における血管内皮機能障害     伊藤隆史・丸山征郎
 140.インスリンシグナリングと動脈硬化     窪田哲也・他
 141.糖毒性・脂肪毒性と動脈硬化     島袋充生
 142.家族性高コレステロール血症と動脈硬化     石橋 俊
 143.家族性複合型高脂血症と動脈硬化     荒井秀典
 144.LPLと HTGLの動脈硬化症への関与     池田康行・高木敦子
 145.コレステロール逆転送系の分子機構とその異常     平野賢一
 146.シトステロール血症と動脈硬化     三輪健二・他
 147.LXRと動脈硬化     槇島 誠
 148.PPARαと動脈硬化     杉山英子・青山俊文
 149.PPARγと動脈硬化     脇 裕典
 150.PPARδと動脈硬化     高橋貞夫・銭丸康夫
 151.SREBPとメタボリックシンドローム     酒井寿郎
 152.酸化 LDL受容体 LOX-1 と動脈硬化     久米典昭
 153.脂質代謝を制御する新しい分泌蛋白アンジオポエチン様蛋白 3(Angptl3)の動脈硬化症への関与     稲葉寿守・古川秀比古
 154.レニン-アンジオテンシン系と動脈硬化症―メタボリックドミノを考えて     伊藤 裕
 155.アドレノメデュリンと動脈硬化     新藤隆行
 156.動脈硬化の遺伝子治療     小池弘美・森下竜一

第3章 糖尿病・代謝症候群の治療
■代謝症候群の治療
 157.インスリン抵抗性改善薬―チアゾリジン誘導体     清水弘行・森 昌朋
 158.ACEIと ARB     岩井 將・堀内正嗣
 159.レムナントリポ蛋白に対するスタチンの多面的効果     川上明夫・吉田雅幸
■糖尿病の治療
 160.糖尿病治療のすすめ方―概論豊     田健太郎・清野 裕
 161.食事療法―食品交換表の活用     本田佳子
 162.食事療法のエビデンス     津田謹輔
 163.糖尿病運動療法の展開     戸塚康男
 164.運動療法の分子メカニズム     江崎 治・三浦進司
 165.経口血糖降下薬の使い分け     河盛隆造
 166.SU薬―特徴と使い方     佐倉 宏・岩本安彦
 167.ビグアナイド薬―特徴と使い方     林 道夫
 168.α-グルコシダーゼ阻害薬―特徴と使い方     丹羽正孝・田中 逸
 169.PPARγの標的薬後     藤田貴也
 170.チアゾリジン薬―特徴と使い方貴     田岡正史
 171.非スルホニル尿素系インスリン分泌促進薬能     登谷洋子・菊池方利
 172.経口血糖降下薬の併用療法菅     田有紀子・加来浩平
 173.速効性インスリンと超速効型インスリンアナログ     澤木秀明・今川彰久
 174.中間型・持続型・超持続型(持効型溶解)・二相性インスリン     林 洋一・荻原典和
 175.強化インスリン療法の進歩     岸川秀樹・荒木栄一
 176.持続皮下インスリン注入療法     浜口朋也・難波光義
 177.糖尿病治療のエビデンス     吉岡成人
 178.糖尿病治療を進めるうえでの検査―HOMA-R,HOMA-β     相磯嘉孝・長坂昌一郎
 179.Cペプチド     佐藤 譲
 180.グリコヘモグロビン     田原保宏
 181.グリコアルブミン測定の臨床的意義     武井 泉・笠谷知宏
 182.1 ,5AG     山内俊一
 183.血糖自己測定     渥美義仁
 184.科学的根拠(evidence)に基づく糖尿病診療ガイドライン(2002)     野田光彦
 185.糖尿病治療と心理     石井 均
 186.糖尿病療養指導士     松岡健平
 187.糖尿病の医療経済概論     辻井 悟
 188.糖尿病の予防     坂根直樹
 189.再生医学(1)―胚性幹細胞     宮崎純一
 190.再生医学(2)―組織幹細胞システムを利用した糖尿病の再生医療     北村竜一・小島 至
 191.糖尿病のテーラーメード医療     門脇 孝・原 一雄
 192.小児・思春期糖尿病の治療     内潟安子
 193.妊娠糖尿病の治療佐     中眞由実
 194.高齢者糖尿病の治療     井藤英喜
 195.高血圧合併糖尿病の治療     片山茂裕
 196.高脂血症合併糖尿病の治療     岩橋博見
 197.肥満型糖尿病の治療     広瀬 寛
 198.脳血管障害合併糖尿病の治療     成田琢磨・伊藤正毅
 199.虚血性心疾患合併糖尿病の治療―動脈硬化の発症・進展予防と急性冠症候群発症予防としての糖尿病管理     小川 裕・齋藤宣彦
■脂質代謝異常の治療
 200.動脈硬化性疾患診療新ガイドライン     馬渕 宏
 201.高 LDL血症     上田之彦
 202.高 VLDL,高レムナント(高トリグリセリド)血症     芳野 原・他
 203.高カイロミクロン血症     小竹英俊・及川真一
 204.家族性複合型高脂血症,III型高脂血症の治療     寺本民生
 205.二次性高脂血症     三浦伸一郎・朔 啓二郎
 206.スタチン     中谷矩章
 207.フィブラート系薬物の臨床     多田紀夫
 208.プロブコール     酒井尚彦
 209.ニコチン酸遠     山潤一郎・池脇克則
 210.LDLアフェレーシス日生下亜紀・斯     波真理子
 211.ホルモン補充療法についての最近の考え方―心・血管疾患予防,治療効果を中心に     田中一範・本庄英雄
 212.特定保健用食品     近藤和雄・臼田美香
 213.ACAT阻害薬     渡部琢也・宮崎 章
 214.CETP阻害剤     岡本浩史
■高血圧の治療
 215.高血圧の治療:概論(1)―非薬物療法     猿田享男
 216.高血圧の治療:概論(2)―薬物療法     楽木宏実・荻原俊男
 217.利尿薬     北 俊弘・江藤胤尚
 218.抗アルドステロン薬     吉村道博
 219.カルシウム拮抗薬     田村功一・梅村 敏
 220.α1遮断薬の糖尿病高血圧合併例に果たす役割     鈴木洋通・菅野義彦
 221.糖尿病・高脂血症を合併した高血圧とβ遮断薬     山野 繁・斎藤能彦
 222.ACE阻害薬     光山勝慶
 223.糖尿病などを合併した高血圧治療に対する ARBのエビデンス     進藤 哲・小室一成
■肥満の治療
 224.肥満の治療―概論     齋藤 康
 225.食事療法     中村丁次
 226.運動療法―エビデンスに基づいた運動の実施方法     佐藤祐造
 227.肥満症の行動療法     吉松博信
 228.薬物療法―概論・ゲノム創薬     吉田俊秀
 229.中枢性食欲抑制薬カテコールアミン作動薬―マジンドール     井上修二
 230.シブトラミン     小崎 寛・白井厚治
 231.肥満症治療薬としての腸管吸収阻害薬     宮崎 滋
 232.β3-アドレナリン受容体アゴニスト     坂根直樹
 233.外科療法     宮澤幸正・落合武徳

サイドメモ目次

 肝におけるインスリン抵抗性と AMP キナーゼ
 NASH におけるインスリン抵抗性
 睡眠時無呼吸症候群の治療
 PPARγとは
 アンジオテンシンの発見
 転写因子
 ABC トランスポーター
 KATP チャネル非依存性のブドウ糖作用の種差
 迷走神経求心路による GLP−1 認識とインクレチン機構
 肥満発症における PTP1B の役割
 Akt のアイソフォーム特異性
 肝糖放出を定量化する方法
 有病率と発症率
 免疫応答における主シグナル・副シグナルと
  自己免疫
 緩徐進行 1 型糖尿病(SPIDDM)と latent autoimmune diabete of adult(LADA)
 糖尿病の頻度と性差
 罹患同胞対解析の成績から 2 型糖尿病に関して明らかにされてきた事項
 アミロイド
 ハプロタイプ
 クランプ法と HOMA 指数
 QTL 法
 糖尿病発症における臓器相関
 ミトコンドリア脳筋症
 Ragged−red fiber
 Slowly progressive IDDM
 Ketosis−prone diabetes
 メタボリック症候群
 LDL レセプターと細胞内コレステロール代謝
 食後高脂血症(post−prandial hyperlipidemia)
 マロンジアルデヒド修飾 LDL(MDA−LDL)
 III型高脂血症のレムナントリポ蛋白
 原発性胆汁性肝硬変(PBC)に伴った高 HDL 血症
 マウスにおける LCAT と動脈硬化
 K/DOQI による慢性腎疾患患者の高脂血症治療ガイドライン
 肝臓病と動脈硬化
 小型 LDL 粒子
 遺伝子多型と遺伝子変異
 キマーゼ阻害薬
 非ゲノム作用
 意外な発見―CNP と骨伸長
 Proadrenomedullin N−terminal 20 ペプチド(PAMP)
 代謝症候群
 体脂肪測定法の流れ
 ARI 評価の考え方
 ポリオール代謝とグリケーション
 SNP の分類と日本人 SNP データベース
 古くて新しい細胞ヒアロサイト
 糖尿病の複合的治療―マルチプルリスクファクター治療戦略
 糖尿病黄斑症
 糖尿病性腎症の診断マーカー―尿中IV型コラーゲン
 糖尿病透析患者の血糖コントロール指標
 ポリオール経路の活性亢進とグリケーション
  および PKC 活性との関連
 糖尿病性神経障害診断のピットフォール
 夜間陰茎膨脹度
 食後高血糖と動脈硬化
 心血管疾患という用語
 多面的効果(pleiotropic effects)
 新しい糖尿病合併症治療薬としてのbenfotiamine の意義
 トロンボモジュリン(TM)
 Small dense LDL
 HDL 代謝理解のポイント
 血清植物ステロール値の臨床的意義
 コレステロール胆汁酸代謝と核内レセプター
 PPAR と炎症
 PPARδノックアウトマウス
 代謝症候群
 アドレノメデュリンノックアウトマウス
 チアゾリジン誘導体の PPARγ非依存性作用
 日本人の栄養所要量―食事摂取基準
 人種差の大きい 2 型糖尿病の臨床像と薬物の使い方
 メトフォルミンの心血管保護作用
 PPARδ
 併用のポイント
 新規の超速効型インスリンアナログinsulin glulisine
 暁現象(dawn phenomenon)と Somogyi 効果
 処置作用確認必要患者数(number needed to treat:NNT)
 Na+, K+−ATPase
 糖尿病問題領域質問表(problem areas in diabetes survey:PAID)
 日本糖尿病療養指導士
 CDE のコーディネーションマネージメント
 ヘルスケアの経済的成果
 日本糖尿病予防プログラム(JDPP)
 小児・思春期の重要性
 薬剤胎児危険度分類(アメリカ FDA 基準)
 糖尿病性腎症の寛解(regression)をめざして
 膵β細胞の lipotoxicity
 世界共通のガイドラインが設定できるか
 HDL 代謝系を標的とした動脈硬化治療法の開発
 高脂血症の治療法とマスメディア
 高カイロミクロン血症と急性膵炎
 Lipid triad(三脂質異常症)
 副作用とニコチン酸代謝
 ホルモン補充療法(hormone replacement therapy:HRT)
 抗酸化食品
 非薬物療法の降圧効果
 アルドステロンと対抗する内因性因子―ナトリウム利尿ペプチド
 カルシウム拮抗薬と血管内皮機能
 糖尿病患者の降圧治療の日米におけるガイドラインの違い
 2003 年発表の高血圧治療ガイドラインと ARB
 食行動のずれとくせのメカニズム
 ヒトの褐色脂肪組織