第2版の序
本書を手にとってくださり,本当にありがとうございます.
2012年3月の初版刊行から8年,お陰をもちまして改訂第2版を刊行することができました.しかも,初版と同じメンバーにさらに一名が加わる形で取り組むことができました.
このように本書の改訂版刊行に際しては,初版からのコンセプトを十分に理解したメンバーで取り組むことができたのですが,これはとても重要なことだと考えています.なぜなら,コンセプトを共有できているメンバーが引き続き担当することによって,初版において十分とは言えない点があった場合に,第2版ではそれを確実に改善できることに加えて,全体にわたりさらなるブラッシュアップも可能となったからです.
ちなみに,初版からの一貫した本書のコンセプトとは,言語聴覚士を目指して多くの科目を勉強しなければならない皆様の負担を少しでも軽くするために,「言語聴覚士のための」ということでポイントをしぼり,平易な文章と豊富な図表,さらに註によって,臨床活動のなかで本当に活かせる心理学的知識を習得できるようにすることです.
また,私たち執筆メンバーには,大学や大学院で心理学を専攻した後に,心理学,精神医学あるいは言語聴覚障害学領域と深く関わり続けているという共通点があります.そのことによって,私たちには,心理学的概念や方法論について学ぶことが臨床活動にとって非常に有効であり,かつ重要であるという共通認識があるのですが,そうしたことも初版から引き継がれた重要なポイントといえます.
以上のような特徴を持つ本書を十分にご活用いただければ幸いです.
なお,「障害」という用語あるいは表記方法について様々な意見がありますが,言語聴覚士の養成テキストである本書においては,初版と同様に医学用語としての「障害」をこの表記方法で用いることをご理解いただければと存じます.
2020年11月
編著者 山田弘幸
第1版の序
本書を手にとって下さって,本当にありがとうございます.本書の特徴は,まさに『言語聴覚士のための心理学』という書名が表す通りなのですが,書名だけでは表しきれない重要な特徴もありますので併せてご紹介します.
まず,書名そのままの特徴としては,言語聴覚士を目指している養成課程在学生の皆様を主な読者として想定した,心理学テキストだということです.ご存じの通り,言語聴覚療法の基盤となる言語聴覚障害学は,いわゆる学際的(ある学問が,複数の学問領域と深く関連して成り立っている状態)な領域ですが,特に医学,心理学,言語学,音声学といった学問領域における概念,考え方,方法論などの影響を強く受けています.したがって,言語聴覚士を目指して言語聴覚障害学を学ぼうとすると,これら関連する諸学問についても深く学ばなければならないので,各学問分野について本書のようなテキストが必要となるのです.
しかし,たった1つの学問を修めることですら,実のところ一生かかってもかなり大変なことなのに,いくら学際的な学問の修得のためとはいえ,数多くの諸学問を修めることが本当に可能なのでしょうか? もし,「そんなことは不可能」と考えるならば,言語聴覚障害学の基盤,そして言語聴覚士のアイデンティティを否定することになってしまいます.かといって,そう簡単に「十分に修得可能」と断言できることとはとても思えません.個人的には,「多分,不可能ではないだろう」くらいが妥当ではないかと考えています.
そこで,言語聴覚士を目指して多くの科目を勉強しなければならない皆様方の負担を少しでも軽くしたいと考え,「言語聴覚士のための」ということでポイントを絞り,平易な文章と豊富な図表などによって,臨床活動の中で本当に活かせる心理学的知識を習得していただけることを願って本書をまとめました.
本書は,上記のようにとても困難な課題に取り組もうとしている皆様のための,現時点で最大限の工夫が凝らされた心理学テキストであり,皆様にとっての心強い応援団だと自負しております.なぜなら,私たち著者のほぼ全員が,大学あるいは大学院において心理学を専攻し,その後,全員が臨床心理学あるいは言語聴覚障害学を学び,それぞれの臨床活動に専念した経歴を有しているからです.その結果,心理学的概念や方法論について,単なる知識として修得してもあまり意味はなくて,臨床活動の中で活かせるようになることが重要だと十分に認識できているからです.
こうしたことが,心理学研究者が編集した心理学テキストとは大きく異なる特徴を本書にもたらしていると考えています.私たちのキャリアを活かし,言語聴覚療法にとって必要かつ重要な心理学的知識を,なるべく皆様方に適した形で提供したいと考えて本書を制作しました.どうか,本書を十分にご活用下さい.
また,本書は,主な読者として上述の言語聴覚士養成課程在学生の方々以外に,言語聴覚士有資格者,言語聴覚士以外のコメディカル有資格者あるいは専攻学生の方々も想定しています.すでに臨床現場でご活躍の有資格者の方々にとっては,本書はハードルの低い心理学再入門書として最適です.他専門職を目指して学習中の方々にとっては,本書が本来想定している主な読者(言語聴覚士を目指して学習中の方々)にとっての有効性とほぼ同じことを期待していただけると思います.
上記のような本書の特徴を十分ご理解いただいたうえで,広範囲にわたってぜひ最大限にご活用いただければ幸いです.
なお,「障害」という用語自体あるいは表記方法については,見直す必要があるという方向での議論が活発化していますが,現時点では医学用語として広く用いられています.したがって,言語聴覚士の養成テキストという主たる特徴を持つ本書においては,医学用語としての「障害」という用語をこの表記方法で用いることといたしました.
2012年3月
編著者 山田弘幸
本書を手にとってくださり,本当にありがとうございます.
2012年3月の初版刊行から8年,お陰をもちまして改訂第2版を刊行することができました.しかも,初版と同じメンバーにさらに一名が加わる形で取り組むことができました.
このように本書の改訂版刊行に際しては,初版からのコンセプトを十分に理解したメンバーで取り組むことができたのですが,これはとても重要なことだと考えています.なぜなら,コンセプトを共有できているメンバーが引き続き担当することによって,初版において十分とは言えない点があった場合に,第2版ではそれを確実に改善できることに加えて,全体にわたりさらなるブラッシュアップも可能となったからです.
ちなみに,初版からの一貫した本書のコンセプトとは,言語聴覚士を目指して多くの科目を勉強しなければならない皆様の負担を少しでも軽くするために,「言語聴覚士のための」ということでポイントをしぼり,平易な文章と豊富な図表,さらに註によって,臨床活動のなかで本当に活かせる心理学的知識を習得できるようにすることです.
また,私たち執筆メンバーには,大学や大学院で心理学を専攻した後に,心理学,精神医学あるいは言語聴覚障害学領域と深く関わり続けているという共通点があります.そのことによって,私たちには,心理学的概念や方法論について学ぶことが臨床活動にとって非常に有効であり,かつ重要であるという共通認識があるのですが,そうしたことも初版から引き継がれた重要なポイントといえます.
以上のような特徴を持つ本書を十分にご活用いただければ幸いです.
なお,「障害」という用語あるいは表記方法について様々な意見がありますが,言語聴覚士の養成テキストである本書においては,初版と同様に医学用語としての「障害」をこの表記方法で用いることをご理解いただければと存じます.
2020年11月
編著者 山田弘幸
第1版の序
本書を手にとって下さって,本当にありがとうございます.本書の特徴は,まさに『言語聴覚士のための心理学』という書名が表す通りなのですが,書名だけでは表しきれない重要な特徴もありますので併せてご紹介します.
まず,書名そのままの特徴としては,言語聴覚士を目指している養成課程在学生の皆様を主な読者として想定した,心理学テキストだということです.ご存じの通り,言語聴覚療法の基盤となる言語聴覚障害学は,いわゆる学際的(ある学問が,複数の学問領域と深く関連して成り立っている状態)な領域ですが,特に医学,心理学,言語学,音声学といった学問領域における概念,考え方,方法論などの影響を強く受けています.したがって,言語聴覚士を目指して言語聴覚障害学を学ぼうとすると,これら関連する諸学問についても深く学ばなければならないので,各学問分野について本書のようなテキストが必要となるのです.
しかし,たった1つの学問を修めることですら,実のところ一生かかってもかなり大変なことなのに,いくら学際的な学問の修得のためとはいえ,数多くの諸学問を修めることが本当に可能なのでしょうか? もし,「そんなことは不可能」と考えるならば,言語聴覚障害学の基盤,そして言語聴覚士のアイデンティティを否定することになってしまいます.かといって,そう簡単に「十分に修得可能」と断言できることとはとても思えません.個人的には,「多分,不可能ではないだろう」くらいが妥当ではないかと考えています.
そこで,言語聴覚士を目指して多くの科目を勉強しなければならない皆様方の負担を少しでも軽くしたいと考え,「言語聴覚士のための」ということでポイントを絞り,平易な文章と豊富な図表などによって,臨床活動の中で本当に活かせる心理学的知識を習得していただけることを願って本書をまとめました.
本書は,上記のようにとても困難な課題に取り組もうとしている皆様のための,現時点で最大限の工夫が凝らされた心理学テキストであり,皆様にとっての心強い応援団だと自負しております.なぜなら,私たち著者のほぼ全員が,大学あるいは大学院において心理学を専攻し,その後,全員が臨床心理学あるいは言語聴覚障害学を学び,それぞれの臨床活動に専念した経歴を有しているからです.その結果,心理学的概念や方法論について,単なる知識として修得してもあまり意味はなくて,臨床活動の中で活かせるようになることが重要だと十分に認識できているからです.
こうしたことが,心理学研究者が編集した心理学テキストとは大きく異なる特徴を本書にもたらしていると考えています.私たちのキャリアを活かし,言語聴覚療法にとって必要かつ重要な心理学的知識を,なるべく皆様方に適した形で提供したいと考えて本書を制作しました.どうか,本書を十分にご活用下さい.
また,本書は,主な読者として上述の言語聴覚士養成課程在学生の方々以外に,言語聴覚士有資格者,言語聴覚士以外のコメディカル有資格者あるいは専攻学生の方々も想定しています.すでに臨床現場でご活躍の有資格者の方々にとっては,本書はハードルの低い心理学再入門書として最適です.他専門職を目指して学習中の方々にとっては,本書が本来想定している主な読者(言語聴覚士を目指して学習中の方々)にとっての有効性とほぼ同じことを期待していただけると思います.
上記のような本書の特徴を十分ご理解いただいたうえで,広範囲にわたってぜひ最大限にご活用いただければ幸いです.
なお,「障害」という用語自体あるいは表記方法については,見直す必要があるという方向での議論が活発化していますが,現時点では医学用語として広く用いられています.したがって,言語聴覚士の養成テキストという主たる特徴を持つ本書においては,医学用語としての「障害」という用語をこの表記方法で用いることといたしました.
2012年3月
編著者 山田弘幸
第2版の序
第1版の序
第1章 心理学と言語聴覚療法
扉(山田弘幸)
[イラスト 山田美弥子]
1 心理学とはどのような学問か(山田弘幸)
1 心理学の基礎的領域および実践的領域
2 “psychology”と「心理学」
2 心理学の歴史(山田弘幸)
1 哲学と心理学
2 理性主義と経験主義
3 科学的心理学成立の背景
第2章 認知・学習心理学
扉(浮田 潤)
1 感覚(山田弘幸)[イラスト 山田美弥子]
1 感覚・知覚・認知
2 感覚・知覚・認知と言語聴覚機能
1 音声言語によるメッセージの伝達
2 文字言語によるメッセージの伝達
3 感覚の種類(感覚モダリティ)
4 感覚の感度と範囲
1 感覚閾値
2 刺激頂
3 聴野
5 適刺激と不適刺激
6 感覚における物理量と心理量との対応関係
1 ウェーバーの法則
2 フェヒナーの法則
7 等ラウドネスレベル曲線
8 メル尺度,ソーン尺度
1 メル尺度
2 ソーン尺度
9 感覚間の相互関連
10 感覚的順応
11 感覚における対比と同化
1 対比
2 同化
2 知覚・認知(浮田 潤,平野哲司)
1 色彩知覚
2 奥行き知覚
1 生理的要因
2 心理的要因
3 運動知覚
1 仮現運動
2 誘導運動
3 運動残効
4 運動知覚の障害
4 知覚の恒常性
5 錯視
6 知覚の統合
1 図地反転図形
2 群化
3 主観的輪郭
7 パターン認識
1 特徴分析モデル
2 パターン認識のメカニズム
8 顔の認知
9 知覚-運動協応
10 認知地図
11 対人認知
12 感覚遮断
3 学習(山田弘幸)[イラスト 山田美弥子]
1 学習
2 条件づけ
3 古典的条件づけとオペラント条件づけ
1 古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)
2 オペラント条件づけ(道具的条件づけ)
3 条件づけ研究の意義
4 強化スケジュール・条件づけスケジュール
1 古典的条件づけの主な条件づけスケジュール
2 オペラント条件づけの主な強化スケジュール
5 消去
6 般化と分化
1 般化
2 分化
7 回避学習
8 技能学習
9 社会的学習
10 学習の転移
11 動機づけ
12 要求水準
4 記憶(浮田 潤,平野哲司)
1 記憶の過程
2 記憶の区分
1 感覚記憶
2 短期記憶
3 長期記憶
4 宣言的記憶
5 手続き的記憶
3 二重貯蔵モデルの実験的根拠
4 二重貯蔵モデルの神経心理学的根拠
5 ワーキングメモリ
6 処理水準モデル
7 符号化のメカニズム
1 処理水準
2 精緻化
3 符号化時と検索時の文脈の一致
8 忘却のメカニズム
1 減衰説
2 干渉説および検索失敗説
5 思考・知識(浮田 潤,平野哲司)
1 問題解決
1 問題解決とは
2 ヒューリスティックスによる解決
3 問題解決を妨げるもの
2 概念とカテゴリー
1 概念とは
2 概念についての理論
3 知識のモデル
1 知識のモデルの具体例
2 スキーマ理論
3 イメージ
4 知識の機能
5 メタ認知
4 推論
1 演繹推論
2 帰納推論
6 言語(斉藤吉人)
1 非言語的・前言語的コミュニケーション
1 顔認知能力
2 前言語的コミュニケーション
3 言語的コミュニケーション
2 象徴・記号・言語
1 記号
2 言語
3 言語使用と知識
4 言語理解と産出
第3章 心理学的測定法
扉(山田弘幸)
1 心理物理学(精神物理学)的測定法(山田弘幸)
1 測定と尺度水準
2 誤差
1 偶然誤差
2 恒常誤差
3 誤差の相殺
3 心理物理学的測定法
4 閾値
5 調整法
6 極限法
7 恒常法
8 マグニチュード推定法
9 信号検出理論
2 テスト理論(山田弘幸)
1 心理検査(心理テスト)
2 テスト理論
3 検査の妥当性と信頼性
1 検査の妥当性
2 検査の信頼性
3 尺度構成法(山田弘幸)
1 尺度構成法
2 評定法
3 多次元尺度構成法
4 調査法(山田弘幸)
1 調査法の概要
1 実験法
2 調査法
3 観察法
4 検査法
5 面接法
2 質問紙法
3 サンプリング(標本抽出)
5 データ解析法(山田弘幸)
1 統計学と言語聴覚療法
1 記述統計学
2 推測統計学
3 統計的仮説検定
2 多変量解析によるデータ解析
1 因子分析
2 共分散構造分析
3 パス解析
第4章 臨床心理学
扉(小森憲治郎)
1 パーソナリティ(山田弘幸)
1 パーソナリティ
2 人格・性格・気質
3 類型論と特性論
1 類型論
2 特性論
2 発達各期における心理臨床的問題(小森憲治郎,北村伊津美)
1 発達障害
1 自閉症スペクトラム障害
2 注意欠如・多動性障害
3 限局性学習障害
4 発達障害への対応
2 不登校・ひきこもり
1 不登校の現状
2 いじめと不登校
3 不登校からひきこもりへ
4 不登校への支援と対応
3 摂食障害
1 摂食障害とは
2 摂食障害の発症過程
3 摂食障害の治療
4 自我同一性の障害
1 性同一性障害とは
2 性同一性障害の治療
3 異常心理(飯干紀代子)
1 欲求と防衛機制
1 心的構造と欲求
2 防衛機制
2 異常心理(精神障害)
1 気分(感情)障害
2 統合失調症
3 心的外傷およびストレス因関連障害群
4 パーソナリティ障害
5 不安症
6 強迫症
7 心身症
8 意識障害
3 操作的診断基準・国際的疾病分類
1 精神障害の分類
2 DSM-5
3 ICD-11
4 臨床心理学的アセスメント(小森憲治郎,北村伊津美)
1 発達検査
1 新版K式発達検査2001
2 乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)
3 遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
4 KIDS乳幼児発達スケール(Kinder Infant Development Scale)
2 知能検査
1 ビネー法
2 ウェクスラー式成人用知能検査(WAIS)・児童用知能検査(WISC)・幼児用知能検査(WPPSI)
3 コース立方体組み合わせテスト
4 MMSE(Mini-Mental State Examination)
5 日本版レーヴン色彩マトリックス検査(Raven's Coloured Progressive Matrices:RCPM)
6 JART(Japanese Adult Reading Test,知的機能の簡易評価)
3 パーソナリティ検査
1 Y-G性格検査(矢田部-ギルフォード性格目録)とパーソナリティ
2 気分プロフィール検査(POMS)
3 質問紙法の効用と限界
4 面接
5 行動観察
5 心理療法(飯干紀代子)
1 クライエント中心療法
1 クライエント中心療法とは
2 治療者の3つの条件
3 自由な感情表現を促進させる技法
2 精神分析療法
1 精神分析療法とは
2 治療方法
3 転移
3 遊戯療法
1 遊戯療法とは
2 治療方法と経過
4 行動療法
1 行動療法とは
2 治療方法
5 認知療法(認知行動療法)
1 認知療法とは
2 治療方法
6 集団療法
1 集団療法とは
2 治療方法
7 家族療法
1 家族療法とは
2 治療方法
第5章 生涯発達心理学
扉(飯干紀代子)
1 発達の概念(山田弘幸)[イラスト 山田美弥子]
1 発達
2 発達の関連要因および発達理論の概観
3 ピアジェの発達段階説
1 感覚運動期(0〜2歳頃)
2 前操作期(2〜7歳頃)
3 具体的操作期(7〜12歳頃)
4 形式的操作期(12歳頃以降)
4 ゲゼルの発達診断
5 ヴィゴツキーの発達の最近接領域
6 フロイトの心理・性的発達理論
7 エリクソンの心理社会的発達論
2 新生児期・乳児期(斉藤吉人)
1 乳児研究に用いられてきた主な方法
1 馴化・脱馴化法
2 選好注視法(PL法)
3 期待背反法
2 脳機能イメージングによる乳児研究
3 運動の発達
1 粗大運動の発達
2 巧緻運動の発達
3 運動発達と認知発達との関連
4 感情の発達
5 他者への志向性と他者の意識への関心
6 アタッチメント(愛着)
1 アタッチメントの発達
2 ホスピタリズムと母性的養育の剥奪
3 アタッチメントの個人差・文化差
4 3歳児神話とアタッチメント
3 幼児期・児童期(斉藤吉人)
1 遊びと認知機能の発達
1 感覚運動期
2 前操作期
3 前操作期後半から具体的操作期
2 自己・他者認知の発達と仲間関係
1 自己意識
2 他者の意図の推測
3 自己調整機能
4 向社会性
5 ギャンググループ
3 保育・学校教育と発達
1 レディネスと発達の最近接領域
2 自己有能感と劣等感
4 青年期(飯干紀代子)
1 親子関係・友人関係
2 自我同一性の確立
3 知的機能の発達
1 知的機能と学業
2 学習と記憶
5 成人期(飯干紀代子)
1 職業生活
2 家族生活
1 家族の形成期
2 家族の拡大期
3 家族の収束期
3 ワークライフバランス
4 成人期の自我同一性
6 老年期(飯干紀代子)
1 エイジングとパーソナリティ
2 老年期の生きがい
3 老年期の知的機能
1 知能
2 注意
3 記憶
4 智恵
4 死への対応
1 老年期と死
2 生きる意味と死の受け入れ
5 ポジティブ・エイジング
Side Memo
バイオロジカルモーション(浮田 潤,平野哲司)
記憶の測定法(浮田 潤,平野哲司)
記憶をよくするテクニック=記憶術(浮田 潤,平野哲司)
4枚カード問題(浮田 潤,平野哲司)
和文索引
数字・欧文索引
人名索引
第1版の序
第1章 心理学と言語聴覚療法
扉(山田弘幸)
[イラスト 山田美弥子]
1 心理学とはどのような学問か(山田弘幸)
1 心理学の基礎的領域および実践的領域
2 “psychology”と「心理学」
2 心理学の歴史(山田弘幸)
1 哲学と心理学
2 理性主義と経験主義
3 科学的心理学成立の背景
第2章 認知・学習心理学
扉(浮田 潤)
1 感覚(山田弘幸)[イラスト 山田美弥子]
1 感覚・知覚・認知
2 感覚・知覚・認知と言語聴覚機能
1 音声言語によるメッセージの伝達
2 文字言語によるメッセージの伝達
3 感覚の種類(感覚モダリティ)
4 感覚の感度と範囲
1 感覚閾値
2 刺激頂
3 聴野
5 適刺激と不適刺激
6 感覚における物理量と心理量との対応関係
1 ウェーバーの法則
2 フェヒナーの法則
7 等ラウドネスレベル曲線
8 メル尺度,ソーン尺度
1 メル尺度
2 ソーン尺度
9 感覚間の相互関連
10 感覚的順応
11 感覚における対比と同化
1 対比
2 同化
2 知覚・認知(浮田 潤,平野哲司)
1 色彩知覚
2 奥行き知覚
1 生理的要因
2 心理的要因
3 運動知覚
1 仮現運動
2 誘導運動
3 運動残効
4 運動知覚の障害
4 知覚の恒常性
5 錯視
6 知覚の統合
1 図地反転図形
2 群化
3 主観的輪郭
7 パターン認識
1 特徴分析モデル
2 パターン認識のメカニズム
8 顔の認知
9 知覚-運動協応
10 認知地図
11 対人認知
12 感覚遮断
3 学習(山田弘幸)[イラスト 山田美弥子]
1 学習
2 条件づけ
3 古典的条件づけとオペラント条件づけ
1 古典的条件づけ(レスポンデント条件づけ)
2 オペラント条件づけ(道具的条件づけ)
3 条件づけ研究の意義
4 強化スケジュール・条件づけスケジュール
1 古典的条件づけの主な条件づけスケジュール
2 オペラント条件づけの主な強化スケジュール
5 消去
6 般化と分化
1 般化
2 分化
7 回避学習
8 技能学習
9 社会的学習
10 学習の転移
11 動機づけ
12 要求水準
4 記憶(浮田 潤,平野哲司)
1 記憶の過程
2 記憶の区分
1 感覚記憶
2 短期記憶
3 長期記憶
4 宣言的記憶
5 手続き的記憶
3 二重貯蔵モデルの実験的根拠
4 二重貯蔵モデルの神経心理学的根拠
5 ワーキングメモリ
6 処理水準モデル
7 符号化のメカニズム
1 処理水準
2 精緻化
3 符号化時と検索時の文脈の一致
8 忘却のメカニズム
1 減衰説
2 干渉説および検索失敗説
5 思考・知識(浮田 潤,平野哲司)
1 問題解決
1 問題解決とは
2 ヒューリスティックスによる解決
3 問題解決を妨げるもの
2 概念とカテゴリー
1 概念とは
2 概念についての理論
3 知識のモデル
1 知識のモデルの具体例
2 スキーマ理論
3 イメージ
4 知識の機能
5 メタ認知
4 推論
1 演繹推論
2 帰納推論
6 言語(斉藤吉人)
1 非言語的・前言語的コミュニケーション
1 顔認知能力
2 前言語的コミュニケーション
3 言語的コミュニケーション
2 象徴・記号・言語
1 記号
2 言語
3 言語使用と知識
4 言語理解と産出
第3章 心理学的測定法
扉(山田弘幸)
1 心理物理学(精神物理学)的測定法(山田弘幸)
1 測定と尺度水準
2 誤差
1 偶然誤差
2 恒常誤差
3 誤差の相殺
3 心理物理学的測定法
4 閾値
5 調整法
6 極限法
7 恒常法
8 マグニチュード推定法
9 信号検出理論
2 テスト理論(山田弘幸)
1 心理検査(心理テスト)
2 テスト理論
3 検査の妥当性と信頼性
1 検査の妥当性
2 検査の信頼性
3 尺度構成法(山田弘幸)
1 尺度構成法
2 評定法
3 多次元尺度構成法
4 調査法(山田弘幸)
1 調査法の概要
1 実験法
2 調査法
3 観察法
4 検査法
5 面接法
2 質問紙法
3 サンプリング(標本抽出)
5 データ解析法(山田弘幸)
1 統計学と言語聴覚療法
1 記述統計学
2 推測統計学
3 統計的仮説検定
2 多変量解析によるデータ解析
1 因子分析
2 共分散構造分析
3 パス解析
第4章 臨床心理学
扉(小森憲治郎)
1 パーソナリティ(山田弘幸)
1 パーソナリティ
2 人格・性格・気質
3 類型論と特性論
1 類型論
2 特性論
2 発達各期における心理臨床的問題(小森憲治郎,北村伊津美)
1 発達障害
1 自閉症スペクトラム障害
2 注意欠如・多動性障害
3 限局性学習障害
4 発達障害への対応
2 不登校・ひきこもり
1 不登校の現状
2 いじめと不登校
3 不登校からひきこもりへ
4 不登校への支援と対応
3 摂食障害
1 摂食障害とは
2 摂食障害の発症過程
3 摂食障害の治療
4 自我同一性の障害
1 性同一性障害とは
2 性同一性障害の治療
3 異常心理(飯干紀代子)
1 欲求と防衛機制
1 心的構造と欲求
2 防衛機制
2 異常心理(精神障害)
1 気分(感情)障害
2 統合失調症
3 心的外傷およびストレス因関連障害群
4 パーソナリティ障害
5 不安症
6 強迫症
7 心身症
8 意識障害
3 操作的診断基準・国際的疾病分類
1 精神障害の分類
2 DSM-5
3 ICD-11
4 臨床心理学的アセスメント(小森憲治郎,北村伊津美)
1 発達検査
1 新版K式発達検査2001
2 乳幼児精神発達診断法(津守・稲毛式)
3 遠城寺式乳幼児分析的発達検査法
4 KIDS乳幼児発達スケール(Kinder Infant Development Scale)
2 知能検査
1 ビネー法
2 ウェクスラー式成人用知能検査(WAIS)・児童用知能検査(WISC)・幼児用知能検査(WPPSI)
3 コース立方体組み合わせテスト
4 MMSE(Mini-Mental State Examination)
5 日本版レーヴン色彩マトリックス検査(Raven's Coloured Progressive Matrices:RCPM)
6 JART(Japanese Adult Reading Test,知的機能の簡易評価)
3 パーソナリティ検査
1 Y-G性格検査(矢田部-ギルフォード性格目録)とパーソナリティ
2 気分プロフィール検査(POMS)
3 質問紙法の効用と限界
4 面接
5 行動観察
5 心理療法(飯干紀代子)
1 クライエント中心療法
1 クライエント中心療法とは
2 治療者の3つの条件
3 自由な感情表現を促進させる技法
2 精神分析療法
1 精神分析療法とは
2 治療方法
3 転移
3 遊戯療法
1 遊戯療法とは
2 治療方法と経過
4 行動療法
1 行動療法とは
2 治療方法
5 認知療法(認知行動療法)
1 認知療法とは
2 治療方法
6 集団療法
1 集団療法とは
2 治療方法
7 家族療法
1 家族療法とは
2 治療方法
第5章 生涯発達心理学
扉(飯干紀代子)
1 発達の概念(山田弘幸)[イラスト 山田美弥子]
1 発達
2 発達の関連要因および発達理論の概観
3 ピアジェの発達段階説
1 感覚運動期(0〜2歳頃)
2 前操作期(2〜7歳頃)
3 具体的操作期(7〜12歳頃)
4 形式的操作期(12歳頃以降)
4 ゲゼルの発達診断
5 ヴィゴツキーの発達の最近接領域
6 フロイトの心理・性的発達理論
7 エリクソンの心理社会的発達論
2 新生児期・乳児期(斉藤吉人)
1 乳児研究に用いられてきた主な方法
1 馴化・脱馴化法
2 選好注視法(PL法)
3 期待背反法
2 脳機能イメージングによる乳児研究
3 運動の発達
1 粗大運動の発達
2 巧緻運動の発達
3 運動発達と認知発達との関連
4 感情の発達
5 他者への志向性と他者の意識への関心
6 アタッチメント(愛着)
1 アタッチメントの発達
2 ホスピタリズムと母性的養育の剥奪
3 アタッチメントの個人差・文化差
4 3歳児神話とアタッチメント
3 幼児期・児童期(斉藤吉人)
1 遊びと認知機能の発達
1 感覚運動期
2 前操作期
3 前操作期後半から具体的操作期
2 自己・他者認知の発達と仲間関係
1 自己意識
2 他者の意図の推測
3 自己調整機能
4 向社会性
5 ギャンググループ
3 保育・学校教育と発達
1 レディネスと発達の最近接領域
2 自己有能感と劣等感
4 青年期(飯干紀代子)
1 親子関係・友人関係
2 自我同一性の確立
3 知的機能の発達
1 知的機能と学業
2 学習と記憶
5 成人期(飯干紀代子)
1 職業生活
2 家族生活
1 家族の形成期
2 家族の拡大期
3 家族の収束期
3 ワークライフバランス
4 成人期の自我同一性
6 老年期(飯干紀代子)
1 エイジングとパーソナリティ
2 老年期の生きがい
3 老年期の知的機能
1 知能
2 注意
3 記憶
4 智恵
4 死への対応
1 老年期と死
2 生きる意味と死の受け入れ
5 ポジティブ・エイジング
Side Memo
バイオロジカルモーション(浮田 潤,平野哲司)
記憶の測定法(浮田 潤,平野哲司)
記憶をよくするテクニック=記憶術(浮田 潤,平野哲司)
4枚カード問題(浮田 潤,平野哲司)
和文索引
数字・欧文索引
人名索引














