序文
医療に携わる者に求められるものとは何でしょうか?あらためて考えてみると,これからの医療は患者・利用者(以下,対象者),家族そして国民から求められ,選ばれる時代になります.医療専門職である理学療法士は,よき医療人である前によき社会人であらねばなりません.よき社会人とは,どのようなことに対しても常に謙虚な気持ち,周囲の人達によって生かされているという感謝の気持ち,人の役に立ちたいという貢献の気持ちをもてる大人を指します.
特に2025年を目途とした地域包括ケアシステムの構築が推進されている今日では,幅広い領域でわれわれ理学療法士の活躍とその能力が試されています.対象者の医療的問題から社会的問題が混在する状況の中で,質の担保された理学療法を提供することに加え,国民の健康増進,疾病予防に対する予防的介入においても,多職種が連携を取りながら補充的にアプローチを展開し,対象者の問題を解決することが望まれています.社会人として理学療法士がチームで働く保健・医療・福祉分野では,専門的知識・技術に加えコミュニケーション力が重要視されており,養成校での学内教育から臨床現場における学外教育,そして卒業後の新人教育に至るまで継続したコミュニケーション教育が重要です.
今回,学生から新人1〜2年目までの切れ目のないコミュニケーション教育について,具体的かつていねいに示すことを目的に,本書を作成することとなりました.書き手は,養成校の教員と臨床で人材育成に関わる理学療法士です.本書は学内教育の講義で使用しやすいように全15章より構成し,前半の1〜5章はコミュニケーションを学ぶ目的およびコミュニケーションの基礎的知識についての解説,後半の6〜15章は養成校,臨床現場で想定される各場面を提示し,会話例を用いて具体的な状況をイメージしたうえで,いくつかのワークを通じてよりよいコミュニケーションとは何かをみずからが考える構成としました.
現代社会では多様なコミュニケーションツールがあふれ,若者の対面コミュニケーション力が低下しているという指摘もあります.理学療法士の仕事は,対象者・家族・多職種との直接的なやり取りが中心であり,どのような場面においても対象者の気持ちに寄り添いながら,専門家として質が担保された理学療法を提供できなければなりません.また,医療安全やクレーム対応,メンタルヘルスについても基礎的な知識と能力を持ち合わせることが求められています.良好な人間関係を築ける社会人を育成するために,すべての養成教育(養成課程)において基礎科目のカリキュラムにコミュニケーション教育が盛り込まれることが期待されています.本書がその教育のお役に立てば幸いです.
2018年10月
編者一同
推薦の序
ついに待望の『会話例とワークで学ぶ 理学療法コミュニケーション論』が出版されました.本書は経験豊富な養成校の教員,臨床現場で働く理学療法士の7名の著者によって,理学療法士を目指す学生をはじめ就職して間もない新人,養成校教員や実習指導者向けにコミュニケーションの基礎から実践までを体系的に網羅し書かれています.多くの事例が具体的に会話形式で書いてあり,また各章ごとにペアワークやグループワークがしやすいように課題が出されています.各章の最後に「理解度チェックリスト」が添えられていることも特徴です.
わが国初の理学療法士・作業療法士養成校が1963年に設立されて以来,世界情勢,社会や医療を取り巻く環境は大きく変化しており,それに伴い養成校の教育カリキュラムにも必要な科目が追加されてきました.2000年以降は通信技術が地球規模に発展し医療の現場もIT化の時代を迎え,従来の文書や電話を使ったコミュニケーション手段から電子を媒体とした情報のやり取りが主流になってきました.
また医療の現場ではJC(Joint Commission:米国医療施設認定合同機構)に報告された警鐘事例(医療現場において患者に死亡や重度の障害を引き起こした不測の出来事)によると,事故の根本原因のほとんどが職員間のコミュニケーション不足によるものと指摘されており,患者安全のためのコミュニケーション教育が推奨されています.
さらに,理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の中にコミュニケーションに対応できる科目を加える動きも追い風となり,今後は学術的にもコミュニケーション論が研究され発展していくと思われます.
学内教育で学んだコミュニケーション論を臨床実習で実践することができるうえに,入職後の職場内および患者・家族との円滑な人間関係の構築にも役立ちます.もし人間関係に悩むようなことがあったら,本書を紐解いてみると問題解決の糸口が見えてくることでしょう.
2018年10月
前・亀田総合病院医療管理本部研究研修部継続学習センター センター長
渡辺京子(理学療法士)
医療に携わる者に求められるものとは何でしょうか?あらためて考えてみると,これからの医療は患者・利用者(以下,対象者),家族そして国民から求められ,選ばれる時代になります.医療専門職である理学療法士は,よき医療人である前によき社会人であらねばなりません.よき社会人とは,どのようなことに対しても常に謙虚な気持ち,周囲の人達によって生かされているという感謝の気持ち,人の役に立ちたいという貢献の気持ちをもてる大人を指します.
特に2025年を目途とした地域包括ケアシステムの構築が推進されている今日では,幅広い領域でわれわれ理学療法士の活躍とその能力が試されています.対象者の医療的問題から社会的問題が混在する状況の中で,質の担保された理学療法を提供することに加え,国民の健康増進,疾病予防に対する予防的介入においても,多職種が連携を取りながら補充的にアプローチを展開し,対象者の問題を解決することが望まれています.社会人として理学療法士がチームで働く保健・医療・福祉分野では,専門的知識・技術に加えコミュニケーション力が重要視されており,養成校での学内教育から臨床現場における学外教育,そして卒業後の新人教育に至るまで継続したコミュニケーション教育が重要です.
今回,学生から新人1〜2年目までの切れ目のないコミュニケーション教育について,具体的かつていねいに示すことを目的に,本書を作成することとなりました.書き手は,養成校の教員と臨床で人材育成に関わる理学療法士です.本書は学内教育の講義で使用しやすいように全15章より構成し,前半の1〜5章はコミュニケーションを学ぶ目的およびコミュニケーションの基礎的知識についての解説,後半の6〜15章は養成校,臨床現場で想定される各場面を提示し,会話例を用いて具体的な状況をイメージしたうえで,いくつかのワークを通じてよりよいコミュニケーションとは何かをみずからが考える構成としました.
現代社会では多様なコミュニケーションツールがあふれ,若者の対面コミュニケーション力が低下しているという指摘もあります.理学療法士の仕事は,対象者・家族・多職種との直接的なやり取りが中心であり,どのような場面においても対象者の気持ちに寄り添いながら,専門家として質が担保された理学療法を提供できなければなりません.また,医療安全やクレーム対応,メンタルヘルスについても基礎的な知識と能力を持ち合わせることが求められています.良好な人間関係を築ける社会人を育成するために,すべての養成教育(養成課程)において基礎科目のカリキュラムにコミュニケーション教育が盛り込まれることが期待されています.本書がその教育のお役に立てば幸いです.
2018年10月
編者一同
推薦の序
ついに待望の『会話例とワークで学ぶ 理学療法コミュニケーション論』が出版されました.本書は経験豊富な養成校の教員,臨床現場で働く理学療法士の7名の著者によって,理学療法士を目指す学生をはじめ就職して間もない新人,養成校教員や実習指導者向けにコミュニケーションの基礎から実践までを体系的に網羅し書かれています.多くの事例が具体的に会話形式で書いてあり,また各章ごとにペアワークやグループワークがしやすいように課題が出されています.各章の最後に「理解度チェックリスト」が添えられていることも特徴です.
わが国初の理学療法士・作業療法士養成校が1963年に設立されて以来,世界情勢,社会や医療を取り巻く環境は大きく変化しており,それに伴い養成校の教育カリキュラムにも必要な科目が追加されてきました.2000年以降は通信技術が地球規模に発展し医療の現場もIT化の時代を迎え,従来の文書や電話を使ったコミュニケーション手段から電子を媒体とした情報のやり取りが主流になってきました.
また医療の現場ではJC(Joint Commission:米国医療施設認定合同機構)に報告された警鐘事例(医療現場において患者に死亡や重度の障害を引き起こした不測の出来事)によると,事故の根本原因のほとんどが職員間のコミュニケーション不足によるものと指摘されており,患者安全のためのコミュニケーション教育が推奨されています.
さらに,理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則の中にコミュニケーションに対応できる科目を加える動きも追い風となり,今後は学術的にもコミュニケーション論が研究され発展していくと思われます.
学内教育で学んだコミュニケーション論を臨床実習で実践することができるうえに,入職後の職場内および患者・家族との円滑な人間関係の構築にも役立ちます.もし人間関係に悩むようなことがあったら,本書を紐解いてみると問題解決の糸口が見えてくることでしょう.
2018年10月
前・亀田総合病院医療管理本部研究研修部継続学習センター センター長
渡辺京子(理学療法士)
序文
推薦の序(渡辺京子)
この本の使い方
第1章 なぜコミュニケーションを学ぶのか
(三宅わか子)
1 コミュニケーションを学ぶ視点
1 医療専門職に必要とされる能力
2 コミュニケーショングラウンドの形成
2 学生を取り巻くコミュニケーションの現状
1 コミュニケーション力が求められる理由
2 最近の若者の特徴
3 人間発達におけるコミュニケーションの獲得
1 コミュニケーションの発達段階
2 社会的コミュニケーション
4 社会で求められる理学療法士像とは
1 養成課程の現状
2 養成課程の教育内容
第2章 社会で働くために必要な力とは
(堀本ゆかり)
1 社会人基礎力とは
1 なぜ,「社会人基礎力」が提唱されるようになったか
2 医学教育でも注目されるようになったコンピテンシー
3 学校から社会・職業への円滑な移行に必要な要素
4 就職基礎能力(働くために必要な能力)
2 自己評価と育成
1 自分自身の振り返り
2 社会人基礎力の育成
3 社会人基礎力の活かし方
1 学内活動での活かし方
2 臨床実習での活かし方
3 就職活動での活かし方
4 専門職としての活かし方
第3章 伝える・伝わるコミュニケーションとは
(松本 泉)
1 コミュニケーションの定義
1 コミュニケーションの必要性
2 コミュニケーションの3つのカテゴリー
3 コミュニケーションスキル
1 聞く(聴く)
2 見る
3 認める(承認)
4 伝える・伝わる
第4章 コミュニケーションのタイプ
(松本 泉)
1 コミュニケーションの取り方の違い
1 自分の性格を知る
2 世代間におけるコミュニケーションの取り方の違い
2 価値観の違いに着目したコミュニケーションタイプ
第5章 コミュニケーションにおける解決と解消
(本田知久)
1 求めているのは解決?解消?
1 すれちがう会話
2 会話の傾向
3 学ぶべきコミュニケーションの型は
2 解決型の論理的コミュニケーション
1 論理的な話し方
2 問題解決法
3 まとめ
3 解消型の情緒的コミュニケーション
1 情緒的コミュニケーションとその準備
2 心の問題解消とは
3 自分のあり方
4 納得感を高めるための5W2Hの工夫
1 step1:なぜ(目的・思い)
2 step2:誰が(関係性)
3 step3:いつ(タイミング)・どの程度(所要時間)
4 step4:どこで(空間)
第6章 養成校でのコミュニケーション
(三宅わか子)
1 学生時代に身に付けたいコミュニケーションの基本
1 良好なコミュニケーションとは
2 学内での関係性づくり
2 学生時代に身に付けたいコミュニケーションの応用
1 何事にも行動目標を立て,コミュニケーションを手順化する
2 臨床実習に向けて対外的なコミュニケーションの準備をする
3 社会人,医療専門職としてのコミュニケーション力を身に付ける
第7章 臨床実習で求められるコミュニケーション
(本田知久)
1 目上の人に質問をして意見を聴く力−実習前に身に付けよう−
2 学生と指導者
3 学生と対象者
4 学生と他職種職員
第8章 就職活動から入職までに身に付けたいコミュニケーション
(新井和博)
1 就職活動で求められる人材像
2 施設見学時のコミュニケーション
3 就職試験・面接時のコミュニケーション
4 入職までに必要な就職基礎能力
1 内定後から入職までに何をするべきか
2 入職までに必要な就職基礎能力とは
第9章 人を育てるコミュニケーション
(三宅わか子・松本 泉)
1 教員と学生
1 対人コミュニケーションの構図を熟知する
2 コンテキスト(状況・背景)とメッセージ
3 ノイズを把握する
4 良好な関係の成立
5 多職種で構成されるコミュニケーション
2 実習指導者と学生,先輩理学療法士と新人理学療法士
1 人材育成サイクル
2 PDCAサイクル
3 実習指導者と学生の会話例
4 先輩理学療法士と新人理学療法士との会話例
第10章 職場でのコミュニケーション
(本田知久)
1 入職第1日目のコミュニケーション(あいさつ,自己紹介)
1 あいさつの基本
2 自己紹介の例
2 先輩や上司との会話例
3 医師との会話例
4 看護師など他職種との会話例
5 カンファレンスでの会話例
第11章 臨床現場でのコミュニケーション
(薄 直宏)
1 プロセスレコード(process record)
2 患者編
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと
3 家族編
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと
第12章 医療安全のためのコミュニケーション
(新井和博)
1 医療安全におけるコミュニケーション
1 チームステップス
2 状況の伝え方
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと(SBARに基づく分析)
3 指示の受け方
1 症例提示
2 分析・考察から考えたこと
4 医療現場での報告・連絡・相談の工夫
第13章 クレーム対応のコミュニケーション
(薄 直宏)
1 クレームとは
2 ケーススタディ
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと
3 報告と振り返り
1 報告
2 振り返り
第14章 ミーティングのためのコミュニケーション
(新井和博)
1 ミーティングでのコミュニケーション
2 コンテキスト(文脈)とコンテンツ(内容)の関係
3 発言の仕方
1 相手と自分の両方を尊重した発言方法
2 結論を最初に伝える発言方法
第15章 メンタルヘルスとコミュニケーション
(水上志帆)
1 メンタルヘルスとは
2 ストレスとメンタルヘルス
3 自己チェックと対策
1 自己チェック
2 対策
4 人間関係を意識したコミュニケーションの取り方
5 コミュニケーションの影響
あとがき
索引
推薦の序(渡辺京子)
この本の使い方
第1章 なぜコミュニケーションを学ぶのか
(三宅わか子)
1 コミュニケーションを学ぶ視点
1 医療専門職に必要とされる能力
2 コミュニケーショングラウンドの形成
2 学生を取り巻くコミュニケーションの現状
1 コミュニケーション力が求められる理由
2 最近の若者の特徴
3 人間発達におけるコミュニケーションの獲得
1 コミュニケーションの発達段階
2 社会的コミュニケーション
4 社会で求められる理学療法士像とは
1 養成課程の現状
2 養成課程の教育内容
第2章 社会で働くために必要な力とは
(堀本ゆかり)
1 社会人基礎力とは
1 なぜ,「社会人基礎力」が提唱されるようになったか
2 医学教育でも注目されるようになったコンピテンシー
3 学校から社会・職業への円滑な移行に必要な要素
4 就職基礎能力(働くために必要な能力)
2 自己評価と育成
1 自分自身の振り返り
2 社会人基礎力の育成
3 社会人基礎力の活かし方
1 学内活動での活かし方
2 臨床実習での活かし方
3 就職活動での活かし方
4 専門職としての活かし方
第3章 伝える・伝わるコミュニケーションとは
(松本 泉)
1 コミュニケーションの定義
1 コミュニケーションの必要性
2 コミュニケーションの3つのカテゴリー
3 コミュニケーションスキル
1 聞く(聴く)
2 見る
3 認める(承認)
4 伝える・伝わる
第4章 コミュニケーションのタイプ
(松本 泉)
1 コミュニケーションの取り方の違い
1 自分の性格を知る
2 世代間におけるコミュニケーションの取り方の違い
2 価値観の違いに着目したコミュニケーションタイプ
第5章 コミュニケーションにおける解決と解消
(本田知久)
1 求めているのは解決?解消?
1 すれちがう会話
2 会話の傾向
3 学ぶべきコミュニケーションの型は
2 解決型の論理的コミュニケーション
1 論理的な話し方
2 問題解決法
3 まとめ
3 解消型の情緒的コミュニケーション
1 情緒的コミュニケーションとその準備
2 心の問題解消とは
3 自分のあり方
4 納得感を高めるための5W2Hの工夫
1 step1:なぜ(目的・思い)
2 step2:誰が(関係性)
3 step3:いつ(タイミング)・どの程度(所要時間)
4 step4:どこで(空間)
第6章 養成校でのコミュニケーション
(三宅わか子)
1 学生時代に身に付けたいコミュニケーションの基本
1 良好なコミュニケーションとは
2 学内での関係性づくり
2 学生時代に身に付けたいコミュニケーションの応用
1 何事にも行動目標を立て,コミュニケーションを手順化する
2 臨床実習に向けて対外的なコミュニケーションの準備をする
3 社会人,医療専門職としてのコミュニケーション力を身に付ける
第7章 臨床実習で求められるコミュニケーション
(本田知久)
1 目上の人に質問をして意見を聴く力−実習前に身に付けよう−
2 学生と指導者
3 学生と対象者
4 学生と他職種職員
第8章 就職活動から入職までに身に付けたいコミュニケーション
(新井和博)
1 就職活動で求められる人材像
2 施設見学時のコミュニケーション
3 就職試験・面接時のコミュニケーション
4 入職までに必要な就職基礎能力
1 内定後から入職までに何をするべきか
2 入職までに必要な就職基礎能力とは
第9章 人を育てるコミュニケーション
(三宅わか子・松本 泉)
1 教員と学生
1 対人コミュニケーションの構図を熟知する
2 コンテキスト(状況・背景)とメッセージ
3 ノイズを把握する
4 良好な関係の成立
5 多職種で構成されるコミュニケーション
2 実習指導者と学生,先輩理学療法士と新人理学療法士
1 人材育成サイクル
2 PDCAサイクル
3 実習指導者と学生の会話例
4 先輩理学療法士と新人理学療法士との会話例
第10章 職場でのコミュニケーション
(本田知久)
1 入職第1日目のコミュニケーション(あいさつ,自己紹介)
1 あいさつの基本
2 自己紹介の例
2 先輩や上司との会話例
3 医師との会話例
4 看護師など他職種との会話例
5 カンファレンスでの会話例
第11章 臨床現場でのコミュニケーション
(薄 直宏)
1 プロセスレコード(process record)
2 患者編
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと
3 家族編
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと
第12章 医療安全のためのコミュニケーション
(新井和博)
1 医療安全におけるコミュニケーション
1 チームステップス
2 状況の伝え方
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと(SBARに基づく分析)
3 指示の受け方
1 症例提示
2 分析・考察から考えたこと
4 医療現場での報告・連絡・相談の工夫
第13章 クレーム対応のコミュニケーション
(薄 直宏)
1 クレームとは
2 ケーススタディ
1 症例提示
2 分析・考察からみえたこと
3 報告と振り返り
1 報告
2 振り返り
第14章 ミーティングのためのコミュニケーション
(新井和博)
1 ミーティングでのコミュニケーション
2 コンテキスト(文脈)とコンテンツ(内容)の関係
3 発言の仕方
1 相手と自分の両方を尊重した発言方法
2 結論を最初に伝える発言方法
第15章 メンタルヘルスとコミュニケーション
(水上志帆)
1 メンタルヘルスとは
2 ストレスとメンタルヘルス
3 自己チェックと対策
1 自己チェック
2 対策
4 人間関係を意識したコミュニケーションの取り方
5 コミュニケーションの影響
あとがき
索引