監修の序
柔道整復師の資格試験が,都道府県単位の試験から国家試験に移行したのが1992(平成4)年でしたので,早20年が経過しました.国家試験に移行する際,柔道整復師養成施設のカリキュラムが大きく改正されたのを契機に,全国柔道整復学校協会では新カリキュラムに対応するための教科書編纂を行いました.国家試験科目に相当するそれぞれの教科書は,その後,日進月歩の医学の発展に合わせ,必要な改訂を行ってまいりましたが,このたびは養成施設の教育現場からさまざまな意見を聴取するとともに,その内容を執筆者の先生方にお示ししたうえ,協議を重ね,さらなる改訂作業をお願いしたところであります.
今回刊行されます『病理学概論改訂第3 版』についても,ご執筆の先生方には全国柔道整復学校協会の教科書委員会との間で綿密な打ち合わせをさせていただき,『柔道整復師国家試験出題基準平成22 年版』に準拠することを基本に,初学者にとってわかりやすい教本とするべくご努力をいただきました.特筆すべきは,図表や口絵を駆使しながら,学習する者にとって理解が深められるよう多くの工夫がなされているところであります.
病理学の基本的知識が,柔道整復師にとってかならず習得しなければならない事柄であることは,いまさらいうまでもありませんが,初学者にとっては理解を深めるために相当な時間を要する内容でもあります.それだけに今回の改訂は学生諸氏にとっても,実際の教育現場で教授される指導教官にとっても,有意義なものであったと思料します.どうか本書を有効に活用されることを願ってやみません.
最後になりましたが,改訂作業にあたり貴重な時間をさいてご尽力賜りましたご執筆の先生方,教科書委員の皆様に,深甚なる敬意と感謝を申し上げる次第です.
2012(平成24)年1 月
社団法人全国柔道整復学校協会
会長 坂本 歩
第3版の序
1992(平成4)年,第1回柔道整復師国家試験が実施され,20年が経過した.本書『病理学概論』は1995(平成7)年,第1 版が出版され,2003(平成15)年に第2 版として改訂出版され,9年を経た.
今回,第3版を改訂出版するにあたり,社団法人全国柔道整復学校協会教科書委員会が主体となって本書の点検を学校協会各校に依頼したところ,多数の要望,また修正事項のご指摘をいただいた.第3 版では,これらをできるだけ取り入れるように配慮し,第2版改訂に比して大幅な改訂を行った.
大きな改訂事項を箇条的に記す.
1)巻頭8ページに口絵として,病変のマクロ像とミクロ像をカラー写真で掲示した.
2)第3章であった「病因」を第10章に繰り下げ,講義の順序性をより円滑になるよう配慮した.
3)論述的説明のなかで,可能なものは理解しやすい個条書きとした.
4)新たに多数の模式図(2色刷)を作成し,挿入した.
5)付録「運動器の病理」の項目を『整形外科学』の項目と一致させ,整形外科学の疾患説明においての病理学的内容を補完するように努めた.
6)とくに注目してほしい事項や病理各論的な内容を囲み記事として新たに記述した.
柔道整復師を目指している学生諸氏にには,日々進歩している医学・医療に対応できるように,基礎的知識からレベルの高い医学知識へと発展できる自己学習を身につけてほしいとの願いを込めて,第3 版に取り組んだ.
内容は柔道整復師国家試験出題基準の項目を網羅しており,本書のみを教科書として国家試験に臨んでも遺漏はないと思われる.
本書を利用される教員また学生諸氏には忌憚ないご意見,ご批判をお願いしたい.
2012(平成24)年1 月
著者 関根一郎
第2版の序
平成4年,第1回柔道整復師国家試験が実施され,この春で11回を数えるに至った.柔道整復研修試験財団による国家試験出題基準の初版が同年編纂され,平成8 年度と13年度に見直し・改訂がなされている.さらに,平成12年度に始まった柔道整復師学校養成施設指定規則の新カリキュラムに対応して,柔道整復師国家試験出題基準(平成14年度版)が作成された.
一方,本書「病理学概論」は平成7年第1 版が出版されて,8 年が経過した.この間,毎年「刷」を重ねるごとに,よりわかりよい表現や字句の訂正,小項目の追加を行ってきた.今回,全国柔道整復学校協会・教科委員会が主体となって,利用願っている各校が,本書を全体的にチェック,字句や内容の訂正,新項目の挿入,項目分類の改正など多数の要望がまとめられた.第2 版の改訂は,できるだけこれらの要望を取り入れることを目的におこなった.また,より視覚に訴え,理解しやすいように10数葉の写真や図表を追加した.平成14年度版国家試験出題基準の作成と,教科委員会による改正要望のとりまとめにタイムラグがあり,出題基準と改訂された本書内容には,小部分において ̄ずれ±があるものの,大半は出題基準の項目に一致しており,本書のみを教科書として国家試験に臨んでも遺漏はないと思われる.
医学・医療は目覚ましい進歩をとげている.一方,医療現場では種々の問題も発生し,ときにメディアを賑わしている.柔道整復師を目指している学生諸氏には,これまで以上にレベルの高い医学知識とともに日常性の高い知識を身につけていただきたいと願っている.本書も「病理学」という立場から,最新の医学・医療情報に対応した内容にしたいと願っている.
本書を利用される教員また学生諸氏には忌憚ないご意見,ご批判をお願いしたい.
平成15年1月
著者
序
柔道整復師の資格が厚生大臣免許となり,柔道整復師養成のためのカリキュラムも大きく改正されるなかで,病理学の教科書もあらたに出版されることとなった.
教科書の基本的な内容と構成は,社団法人全国柔道整復学校協会が定めた教科ガイドラインに準拠した.しかしながら,病理学修得のための順次性からして,また,よりよい教育効果をあげるために,細胞・組織変化の基本である退行性病変を循環障害の前に配置した.また,免疫異常・アレルギーの項目を独立させ炎症のあとにつけ加えた.さらに柔道整復師にとって大切な病理学各論に相当する運動器の病理を付録として加えた.病理学では,疾病における臓器,組織,細胞の形態変化の理解がもっとも重要な事項となるので,本書ではできるだけ多くこれらの写真を掲示し,理解を深めるようにつとめた.運動器の病理の項の数葉の写真は,長崎大学医学部整形外科岩崎勝郎教授よりご提供いただいた.
現在の医学は目覚ましい進歩を日々示している.この20年間にあって,医学研究において免疫学的概念の導入と技術的発展があり,さらにこの10年では,分子生物学(molecular biology) といった最先端研究の進歩が医学研究の進展に寄与している.病理学も古い古典的病理学から脱皮し,新しい医学研究の一翼として,その内容や研究方法を変えつつある.こういった医学研究の進歩の著しい環境にあって,柔道整復師をめざして勉強している学生諸氏が,病理学をとおして学んだ医学知識が将来の自己学習の基礎となりうるように,新しい知見もできるだけ取り入れるように努力した.
本書を利用される教師また学生諸氏のご批判,ご意見をたまわれば幸いである.
平成7年3月
著者
柔道整復師の資格試験が,都道府県単位の試験から国家試験に移行したのが1992(平成4)年でしたので,早20年が経過しました.国家試験に移行する際,柔道整復師養成施設のカリキュラムが大きく改正されたのを契機に,全国柔道整復学校協会では新カリキュラムに対応するための教科書編纂を行いました.国家試験科目に相当するそれぞれの教科書は,その後,日進月歩の医学の発展に合わせ,必要な改訂を行ってまいりましたが,このたびは養成施設の教育現場からさまざまな意見を聴取するとともに,その内容を執筆者の先生方にお示ししたうえ,協議を重ね,さらなる改訂作業をお願いしたところであります.
今回刊行されます『病理学概論改訂第3 版』についても,ご執筆の先生方には全国柔道整復学校協会の教科書委員会との間で綿密な打ち合わせをさせていただき,『柔道整復師国家試験出題基準平成22 年版』に準拠することを基本に,初学者にとってわかりやすい教本とするべくご努力をいただきました.特筆すべきは,図表や口絵を駆使しながら,学習する者にとって理解が深められるよう多くの工夫がなされているところであります.
病理学の基本的知識が,柔道整復師にとってかならず習得しなければならない事柄であることは,いまさらいうまでもありませんが,初学者にとっては理解を深めるために相当な時間を要する内容でもあります.それだけに今回の改訂は学生諸氏にとっても,実際の教育現場で教授される指導教官にとっても,有意義なものであったと思料します.どうか本書を有効に活用されることを願ってやみません.
最後になりましたが,改訂作業にあたり貴重な時間をさいてご尽力賜りましたご執筆の先生方,教科書委員の皆様に,深甚なる敬意と感謝を申し上げる次第です.
2012(平成24)年1 月
社団法人全国柔道整復学校協会
会長 坂本 歩
第3版の序
1992(平成4)年,第1回柔道整復師国家試験が実施され,20年が経過した.本書『病理学概論』は1995(平成7)年,第1 版が出版され,2003(平成15)年に第2 版として改訂出版され,9年を経た.
今回,第3版を改訂出版するにあたり,社団法人全国柔道整復学校協会教科書委員会が主体となって本書の点検を学校協会各校に依頼したところ,多数の要望,また修正事項のご指摘をいただいた.第3 版では,これらをできるだけ取り入れるように配慮し,第2版改訂に比して大幅な改訂を行った.
大きな改訂事項を箇条的に記す.
1)巻頭8ページに口絵として,病変のマクロ像とミクロ像をカラー写真で掲示した.
2)第3章であった「病因」を第10章に繰り下げ,講義の順序性をより円滑になるよう配慮した.
3)論述的説明のなかで,可能なものは理解しやすい個条書きとした.
4)新たに多数の模式図(2色刷)を作成し,挿入した.
5)付録「運動器の病理」の項目を『整形外科学』の項目と一致させ,整形外科学の疾患説明においての病理学的内容を補完するように努めた.
6)とくに注目してほしい事項や病理各論的な内容を囲み記事として新たに記述した.
柔道整復師を目指している学生諸氏にには,日々進歩している医学・医療に対応できるように,基礎的知識からレベルの高い医学知識へと発展できる自己学習を身につけてほしいとの願いを込めて,第3 版に取り組んだ.
内容は柔道整復師国家試験出題基準の項目を網羅しており,本書のみを教科書として国家試験に臨んでも遺漏はないと思われる.
本書を利用される教員また学生諸氏には忌憚ないご意見,ご批判をお願いしたい.
2012(平成24)年1 月
著者 関根一郎
第2版の序
平成4年,第1回柔道整復師国家試験が実施され,この春で11回を数えるに至った.柔道整復研修試験財団による国家試験出題基準の初版が同年編纂され,平成8 年度と13年度に見直し・改訂がなされている.さらに,平成12年度に始まった柔道整復師学校養成施設指定規則の新カリキュラムに対応して,柔道整復師国家試験出題基準(平成14年度版)が作成された.
一方,本書「病理学概論」は平成7年第1 版が出版されて,8 年が経過した.この間,毎年「刷」を重ねるごとに,よりわかりよい表現や字句の訂正,小項目の追加を行ってきた.今回,全国柔道整復学校協会・教科委員会が主体となって,利用願っている各校が,本書を全体的にチェック,字句や内容の訂正,新項目の挿入,項目分類の改正など多数の要望がまとめられた.第2 版の改訂は,できるだけこれらの要望を取り入れることを目的におこなった.また,より視覚に訴え,理解しやすいように10数葉の写真や図表を追加した.平成14年度版国家試験出題基準の作成と,教科委員会による改正要望のとりまとめにタイムラグがあり,出題基準と改訂された本書内容には,小部分において ̄ずれ±があるものの,大半は出題基準の項目に一致しており,本書のみを教科書として国家試験に臨んでも遺漏はないと思われる.
医学・医療は目覚ましい進歩をとげている.一方,医療現場では種々の問題も発生し,ときにメディアを賑わしている.柔道整復師を目指している学生諸氏には,これまで以上にレベルの高い医学知識とともに日常性の高い知識を身につけていただきたいと願っている.本書も「病理学」という立場から,最新の医学・医療情報に対応した内容にしたいと願っている.
本書を利用される教員また学生諸氏には忌憚ないご意見,ご批判をお願いしたい.
平成15年1月
著者
序
柔道整復師の資格が厚生大臣免許となり,柔道整復師養成のためのカリキュラムも大きく改正されるなかで,病理学の教科書もあらたに出版されることとなった.
教科書の基本的な内容と構成は,社団法人全国柔道整復学校協会が定めた教科ガイドラインに準拠した.しかしながら,病理学修得のための順次性からして,また,よりよい教育効果をあげるために,細胞・組織変化の基本である退行性病変を循環障害の前に配置した.また,免疫異常・アレルギーの項目を独立させ炎症のあとにつけ加えた.さらに柔道整復師にとって大切な病理学各論に相当する運動器の病理を付録として加えた.病理学では,疾病における臓器,組織,細胞の形態変化の理解がもっとも重要な事項となるので,本書ではできるだけ多くこれらの写真を掲示し,理解を深めるようにつとめた.運動器の病理の項の数葉の写真は,長崎大学医学部整形外科岩崎勝郎教授よりご提供いただいた.
現在の医学は目覚ましい進歩を日々示している.この20年間にあって,医学研究において免疫学的概念の導入と技術的発展があり,さらにこの10年では,分子生物学(molecular biology) といった最先端研究の進歩が医学研究の進展に寄与している.病理学も古い古典的病理学から脱皮し,新しい医学研究の一翼として,その内容や研究方法を変えつつある.こういった医学研究の進歩の著しい環境にあって,柔道整復師をめざして勉強している学生諸氏が,病理学をとおして学んだ医学知識が将来の自己学習の基礎となりうるように,新しい知見もできるだけ取り入れるように努力した.
本書を利用される教師また学生諸氏のご批判,ご意見をたまわれば幸いである.
平成7年3月
著者
監修の序
第3版の序
口絵/カラー写真で見る病理標本図
1 病理学とは
A 病理学
B 方法
1 研究試料による分類
a.病理解剖(剖検)
b.外科病理学
c.実験病理学
2 病理学における観察方法
a.肉眼的観察(マクロ観察)
b.顕微鏡的観察(光学顕微鏡:ミクロ観察)
c.電子顕微鏡的観察
d.特殊染色
e.免疫染色(免疫組織化学)
f.分子生物学的方法/ISH
2 疾病の一般
A 疾病の意義と分類
1 健康と疾病
2 疾病の分類
a.先天性疾患
b.後天性疾患
B 症候の意義と分類
1 病変と症候
a.病変
b.症候(症状)
c.自覚症状と他覚的所見
d.症候群(シンドローム)
2 病名
C 疾病の経過,予後,転帰
1 疾病の経過
2 疾病の予後,転帰
3 細胞傷害(退行性病変,代謝障害)
A 細胞傷害(退行性病変,代謝障害)の定義
B 萎縮
1 萎縮の種類
a.生理的萎縮
b.貧血性萎縮
c.廃用性萎縮
C 変性
1 変性の定義
2 変性の分類
a.蛋白質変性
b.脂肪変性
c.糖原変性
d.石灰化
D 代謝障害と疾病
1 尿酸代謝異常
a.痛風
2 カルシウム代謝異常
a.結石症
3 色素代謝異常
a.リポフスチン
b.メラニン
4 鉄代謝異常
a.ヘモジデローシス(ヘモジデリン沈着症)
b.ヘモクロマトーシス
5 胆汁色素代謝異常:黄疸
a.溶血性黄疸
b.肝細胞性黄疸
c.閉塞性黄疸
6 糖尿病
a.糖尿病の種類
b.糖尿病の症状
c.合併症
d.糖尿病の診断
7 老化
a.加齢と老化
b.細胞組織の老化
c.各臓器の老化
E 壊死
1 壊死の定義
2 壊死の分類
a.凝固壊死
b.融解壊死
c.壊疽
3 壊死巣の転帰
4 アポトーシス
F 死
1 死の定義
2 死の判定
3 死後の変化
4 循環障害
A 血液の循環障害
1 充血
a.充血の原因
b.充血の病態
2 うっ血
a.原因
3 虚血
a.虚血の原因
b.虚血の病態
4 出血
a.出血の形状・部位分類
b.出血の原因分類
c.出血性素因
d.播種性血管内凝固症候群(DIC)
e.出血の影響
f.出血後の結果
5 血栓症
a.血栓形成の機序
b.血栓の形成
c.血栓形成の部位
d.血栓の運命(転帰)
6 塞栓症
a.塞栓の種類
7 梗塞
a.梗塞の種類
b.傍側循環(側副循環)
c.梗塞の病態と経過
B リンパ液の循環障害
1 浮腫ないし水腫
a.浮腫または水腫
b.腔水症
c.浮腫の成因
d.貯留液の性状
e.浮腫の病態
f.浮腫の形態・転帰
C 脱水症
a.水分喪失による脱水症
b.ナトリウム喪失による脱水症
D 高血圧症
1 高血圧の基準
2 高血圧症の合併症
a.動脈硬化症の促進
b.心肥大
c.脳出血
d.腎不全
e.その他
3 高血圧症の分類
a.本態性高血圧症
b.続発性高血圧症または症候性高血圧症
5 進行性病変(病的増殖)と細胞・組織の適応
A 進行性病変(病的増殖)の定義
B 肥大,過形成
1 肥大の定義
2 肥大
a.肥大の典型的例
b.代償性肥大
c.仮性肥大
3 過形成
C 再生
1 再生の定義
2 再生の機転
a.永久細胞
b.安定細胞
c.不安定細胞
D 化生
1 上皮細胞の化生
2 非上皮性細胞の化生
E 創傷治癒,組織内異物の処理
1 創傷治癒
a.肉芽組織
b.線維化・瘢痕
2 骨折の治癒
3 異物の処理
a.異物の排除
b.器質化
c.被包
F 移植
1 移植の定義
2 移植の分類
a.細胞移植
b.組織移植
c.臓器移植
3 組織適合性からの移植の分類
a.自己移植
b.同種移植
c.異種移植
4 拒絶反応
a.急性拒絶
b.慢性拒絶
5 再生医学
付 脳死の法的判定基準
6 炎症
A 炎症の一般
1 炎症の原因
a.病原微生物の感染
b.物理的刺激
c.化学的刺激
2 炎症の形態学的変化
a.組織の傷害
b.循環障害および滲出
c.組織増生
B 炎症の分類
1 炎症の経過による分類
2 炎症の形態による分類
a.滲出性炎
b.増殖性炎
c.特異性炎
7 免疫異常,アレルギー
A 免疫の仕組み
1 抗原
2 抗体
3 液性免疫
4 細胞性免疫
5 補体系
6 サイトカイン
a.インターロイキン
b.インターフェロン
c.各種増殖因子
B 免疫不全
1 原発性(先天性)免疫不全
a.ディジョージ症候群
b.伴性無ガンマグロブリン血症
c.重症複合型免疫不全症(SCID)
2 後天性免疫不全
a.後天性免疫不全症候群(AIDS,エイズ)
C 自己免疫疾患
3 自己免疫疾患とは
4 自己免疫疾患
a.全身性エリテマトーデス〔紅斑性狼瘡(SLE)〕
b.関節リウマチ(RA)
c.強皮症〔全身性硬化症(PSS)〕
d.多発性筋炎(PM),皮膚筋炎(DM)
e.混合性結合組織病(MCTD)
f.結節性多発性動脈炎(PN)
g.シェーグレン症候群
h.橋本甲状腺炎[橋本病]
D アレルギー
1 アレルギーとは
2 アレルギーの5 型
a.I型(アナフィラキシー型反応)
b.II型(細胞傷害型反応)
c.III型(免疫複合体型反応)
d.IV型(遅延型反応)
e.V型(刺激型反応)
8 腫瘍
A 腫瘍の概念
1 腫瘍の定義
2 肉眼的形態
a.腫瘍の外形
b.腫瘍の色調
c.腫瘍の硬さ
d.腫瘍の二次変化
3 腫瘍細胞
a.腫瘍細胞の形態
b.細胞骨格
c.腫瘍マーカー
4 腫瘍の組織構造
5 腫瘍の発育諸段階
a.腫瘍の発生の機構
b.前癌性病変
c.腫瘍の増殖と進展
d.早期癌
e.不顕性癌
f.進行癌,末期癌
g.転移
6 生体への影響
a.局所への影響
b.全身への影響
7 発癌の原因
a.癌の外因
b.癌の内因
8 癌の診断と治療
a.癌の診断
b.癌の治療
B 腫瘍の分類
1 良性腫瘍
a.良性上皮性腫瘍
b.良性非上皮性腫瘍
2 悪性腫瘍
a.悪性上皮性腫瘍(癌腫または癌)
b.悪性非上皮性腫瘍
3 主要な癌
a.胃癌
b.肺癌
c.大腸癌
d.肝癌
e.腎細胞癌
f.子宮癌
g.乳癌
h.前立腺癌
i.小児がん
9 先天性異常
A 先天性異常:総論
1 遺伝子,染色体とは
2 単因子性遺伝の形式をとる疾患
a.伴性劣性遺伝病(X染色体関連劣性遺伝を示す疾患)
b.常染色体優性遺伝を示す疾患
c.常染色体劣性遺伝の形式をとる疾患116
3 多因子性遺伝の形式をとる疾患
4 染色体異常に基づく疾患
a.染色体異常の基本型
b.常染色体異常による疾患
c.性染色体異常による疾患
B 奇形の原因
1 胎児への環境的影響(催奇形因子)
a.病原微生物感染
b.放射線
c.薬剤や毒物
d.酸素欠乏
C 奇形成立の時期
D 奇形の種類
1 二重体
2 単体奇形
a.筋・骨格系
b.顔面,口腔
c.消化器系
d.心臓
e.泌尿器・生殖器系
f.神経系
10 病因
A 病因の一般
B 内因
1 素因と体質
a.年齢
b.性
c.人種
d.臓器
e.体質
2 遺伝
3 内分泌障害
4 免疫
5 ストレス
a.ストレス病
C 外因
1 栄養障害
a.炭水化物,蛋白質,脂質
b.ビタミン
c.鉱物(ミネラル)
d.水
2 物理的外因
a.機械的損傷
b.温度
c.放射線
d.光線
e.電気
f.気圧
3 化学的外因
a.古典的化学物質による障害
b.公害
c.内分泌攪乱物質(環境ホルモン)
d.医原病
4 生物学的外因
a.病原微生物
b.感染
c.寄生虫
付 運動器の病理
A 感染性疾患
1 急性化膿性骨髄炎
2 慢性化膿性骨髄炎
3 ブロディーの骨膿瘍
4 骨関節の結核
5 化膿性関節炎
B 骨および軟部腫瘍
1 骨腫瘍の診断
2 悪性骨腫瘍
a.骨肉腫
b.軟骨肉腫
c.ユーイング肉腫
d.多発性骨髄腫
e.転移性骨腫瘍
3 良性骨腫瘍
a.巨細胞腫
b.骨軟骨腫
c.軟骨腫
d.孤立性骨ハV胞
e.線維性骨異形成
C 軟部腫瘍
1 悪性軟部腫瘍
2 良性軟部腫瘍
D 非感染性軟部・骨関節疾患
1 変形形性関節症
2 関節リウマチ
3 痛風
4 偽痛風
5 血友病性関節症
6 離断性骨軟骨炎
7 関節内遊離体,関節ねずみ
8 その他の関節炎
9 骨粗鬆症
E 全身性の骨・軟部疾患
1 先天性骨系統疾患
a.軟骨無形成症
b.モルキオ病
c.骨形成不全症
d.マルファン症候群
2 多発性神経線維腫〔(フォン)レックリングハウゼン病〕
3 くる病
4 巨人症
5 成長ホルモン分泌不全性低身長症
F 骨端症
1 骨端症の定義
2 ペルテス病
3 その他
G 四肢循環障害
1 末梢動脈疾患
a.閉塞性血栓血管炎
b.閉塞性動脈硬化症
2 レイノー症候群
3 深部静脈血栓症
4 静脈瘤
H 神経・筋疾患
H-1 神経麻痺と絞扼性神経障害
1 上肢神経麻痺と絞扼性神経障害
2 下肢神経麻痺と絞扼性神経障害
H-2 腕神経叢損傷・分娩麻痺
H-3 全身性神経・筋疾患
H-4 脊髄腫瘍
H-5 脊髄損傷(脊損)
参考文献
欧文索引
和文索引
第3版の序
口絵/カラー写真で見る病理標本図
1 病理学とは
A 病理学
B 方法
1 研究試料による分類
a.病理解剖(剖検)
b.外科病理学
c.実験病理学
2 病理学における観察方法
a.肉眼的観察(マクロ観察)
b.顕微鏡的観察(光学顕微鏡:ミクロ観察)
c.電子顕微鏡的観察
d.特殊染色
e.免疫染色(免疫組織化学)
f.分子生物学的方法/ISH
2 疾病の一般
A 疾病の意義と分類
1 健康と疾病
2 疾病の分類
a.先天性疾患
b.後天性疾患
B 症候の意義と分類
1 病変と症候
a.病変
b.症候(症状)
c.自覚症状と他覚的所見
d.症候群(シンドローム)
2 病名
C 疾病の経過,予後,転帰
1 疾病の経過
2 疾病の予後,転帰
3 細胞傷害(退行性病変,代謝障害)
A 細胞傷害(退行性病変,代謝障害)の定義
B 萎縮
1 萎縮の種類
a.生理的萎縮
b.貧血性萎縮
c.廃用性萎縮
C 変性
1 変性の定義
2 変性の分類
a.蛋白質変性
b.脂肪変性
c.糖原変性
d.石灰化
D 代謝障害と疾病
1 尿酸代謝異常
a.痛風
2 カルシウム代謝異常
a.結石症
3 色素代謝異常
a.リポフスチン
b.メラニン
4 鉄代謝異常
a.ヘモジデローシス(ヘモジデリン沈着症)
b.ヘモクロマトーシス
5 胆汁色素代謝異常:黄疸
a.溶血性黄疸
b.肝細胞性黄疸
c.閉塞性黄疸
6 糖尿病
a.糖尿病の種類
b.糖尿病の症状
c.合併症
d.糖尿病の診断
7 老化
a.加齢と老化
b.細胞組織の老化
c.各臓器の老化
E 壊死
1 壊死の定義
2 壊死の分類
a.凝固壊死
b.融解壊死
c.壊疽
3 壊死巣の転帰
4 アポトーシス
F 死
1 死の定義
2 死の判定
3 死後の変化
4 循環障害
A 血液の循環障害
1 充血
a.充血の原因
b.充血の病態
2 うっ血
a.原因
3 虚血
a.虚血の原因
b.虚血の病態
4 出血
a.出血の形状・部位分類
b.出血の原因分類
c.出血性素因
d.播種性血管内凝固症候群(DIC)
e.出血の影響
f.出血後の結果
5 血栓症
a.血栓形成の機序
b.血栓の形成
c.血栓形成の部位
d.血栓の運命(転帰)
6 塞栓症
a.塞栓の種類
7 梗塞
a.梗塞の種類
b.傍側循環(側副循環)
c.梗塞の病態と経過
B リンパ液の循環障害
1 浮腫ないし水腫
a.浮腫または水腫
b.腔水症
c.浮腫の成因
d.貯留液の性状
e.浮腫の病態
f.浮腫の形態・転帰
C 脱水症
a.水分喪失による脱水症
b.ナトリウム喪失による脱水症
D 高血圧症
1 高血圧の基準
2 高血圧症の合併症
a.動脈硬化症の促進
b.心肥大
c.脳出血
d.腎不全
e.その他
3 高血圧症の分類
a.本態性高血圧症
b.続発性高血圧症または症候性高血圧症
5 進行性病変(病的増殖)と細胞・組織の適応
A 進行性病変(病的増殖)の定義
B 肥大,過形成
1 肥大の定義
2 肥大
a.肥大の典型的例
b.代償性肥大
c.仮性肥大
3 過形成
C 再生
1 再生の定義
2 再生の機転
a.永久細胞
b.安定細胞
c.不安定細胞
D 化生
1 上皮細胞の化生
2 非上皮性細胞の化生
E 創傷治癒,組織内異物の処理
1 創傷治癒
a.肉芽組織
b.線維化・瘢痕
2 骨折の治癒
3 異物の処理
a.異物の排除
b.器質化
c.被包
F 移植
1 移植の定義
2 移植の分類
a.細胞移植
b.組織移植
c.臓器移植
3 組織適合性からの移植の分類
a.自己移植
b.同種移植
c.異種移植
4 拒絶反応
a.急性拒絶
b.慢性拒絶
5 再生医学
付 脳死の法的判定基準
6 炎症
A 炎症の一般
1 炎症の原因
a.病原微生物の感染
b.物理的刺激
c.化学的刺激
2 炎症の形態学的変化
a.組織の傷害
b.循環障害および滲出
c.組織増生
B 炎症の分類
1 炎症の経過による分類
2 炎症の形態による分類
a.滲出性炎
b.増殖性炎
c.特異性炎
7 免疫異常,アレルギー
A 免疫の仕組み
1 抗原
2 抗体
3 液性免疫
4 細胞性免疫
5 補体系
6 サイトカイン
a.インターロイキン
b.インターフェロン
c.各種増殖因子
B 免疫不全
1 原発性(先天性)免疫不全
a.ディジョージ症候群
b.伴性無ガンマグロブリン血症
c.重症複合型免疫不全症(SCID)
2 後天性免疫不全
a.後天性免疫不全症候群(AIDS,エイズ)
C 自己免疫疾患
3 自己免疫疾患とは
4 自己免疫疾患
a.全身性エリテマトーデス〔紅斑性狼瘡(SLE)〕
b.関節リウマチ(RA)
c.強皮症〔全身性硬化症(PSS)〕
d.多発性筋炎(PM),皮膚筋炎(DM)
e.混合性結合組織病(MCTD)
f.結節性多発性動脈炎(PN)
g.シェーグレン症候群
h.橋本甲状腺炎[橋本病]
D アレルギー
1 アレルギーとは
2 アレルギーの5 型
a.I型(アナフィラキシー型反応)
b.II型(細胞傷害型反応)
c.III型(免疫複合体型反応)
d.IV型(遅延型反応)
e.V型(刺激型反応)
8 腫瘍
A 腫瘍の概念
1 腫瘍の定義
2 肉眼的形態
a.腫瘍の外形
b.腫瘍の色調
c.腫瘍の硬さ
d.腫瘍の二次変化
3 腫瘍細胞
a.腫瘍細胞の形態
b.細胞骨格
c.腫瘍マーカー
4 腫瘍の組織構造
5 腫瘍の発育諸段階
a.腫瘍の発生の機構
b.前癌性病変
c.腫瘍の増殖と進展
d.早期癌
e.不顕性癌
f.進行癌,末期癌
g.転移
6 生体への影響
a.局所への影響
b.全身への影響
7 発癌の原因
a.癌の外因
b.癌の内因
8 癌の診断と治療
a.癌の診断
b.癌の治療
B 腫瘍の分類
1 良性腫瘍
a.良性上皮性腫瘍
b.良性非上皮性腫瘍
2 悪性腫瘍
a.悪性上皮性腫瘍(癌腫または癌)
b.悪性非上皮性腫瘍
3 主要な癌
a.胃癌
b.肺癌
c.大腸癌
d.肝癌
e.腎細胞癌
f.子宮癌
g.乳癌
h.前立腺癌
i.小児がん
9 先天性異常
A 先天性異常:総論
1 遺伝子,染色体とは
2 単因子性遺伝の形式をとる疾患
a.伴性劣性遺伝病(X染色体関連劣性遺伝を示す疾患)
b.常染色体優性遺伝を示す疾患
c.常染色体劣性遺伝の形式をとる疾患116
3 多因子性遺伝の形式をとる疾患
4 染色体異常に基づく疾患
a.染色体異常の基本型
b.常染色体異常による疾患
c.性染色体異常による疾患
B 奇形の原因
1 胎児への環境的影響(催奇形因子)
a.病原微生物感染
b.放射線
c.薬剤や毒物
d.酸素欠乏
C 奇形成立の時期
D 奇形の種類
1 二重体
2 単体奇形
a.筋・骨格系
b.顔面,口腔
c.消化器系
d.心臓
e.泌尿器・生殖器系
f.神経系
10 病因
A 病因の一般
B 内因
1 素因と体質
a.年齢
b.性
c.人種
d.臓器
e.体質
2 遺伝
3 内分泌障害
4 免疫
5 ストレス
a.ストレス病
C 外因
1 栄養障害
a.炭水化物,蛋白質,脂質
b.ビタミン
c.鉱物(ミネラル)
d.水
2 物理的外因
a.機械的損傷
b.温度
c.放射線
d.光線
e.電気
f.気圧
3 化学的外因
a.古典的化学物質による障害
b.公害
c.内分泌攪乱物質(環境ホルモン)
d.医原病
4 生物学的外因
a.病原微生物
b.感染
c.寄生虫
付 運動器の病理
A 感染性疾患
1 急性化膿性骨髄炎
2 慢性化膿性骨髄炎
3 ブロディーの骨膿瘍
4 骨関節の結核
5 化膿性関節炎
B 骨および軟部腫瘍
1 骨腫瘍の診断
2 悪性骨腫瘍
a.骨肉腫
b.軟骨肉腫
c.ユーイング肉腫
d.多発性骨髄腫
e.転移性骨腫瘍
3 良性骨腫瘍
a.巨細胞腫
b.骨軟骨腫
c.軟骨腫
d.孤立性骨ハV胞
e.線維性骨異形成
C 軟部腫瘍
1 悪性軟部腫瘍
2 良性軟部腫瘍
D 非感染性軟部・骨関節疾患
1 変形形性関節症
2 関節リウマチ
3 痛風
4 偽痛風
5 血友病性関節症
6 離断性骨軟骨炎
7 関節内遊離体,関節ねずみ
8 その他の関節炎
9 骨粗鬆症
E 全身性の骨・軟部疾患
1 先天性骨系統疾患
a.軟骨無形成症
b.モルキオ病
c.骨形成不全症
d.マルファン症候群
2 多発性神経線維腫〔(フォン)レックリングハウゼン病〕
3 くる病
4 巨人症
5 成長ホルモン分泌不全性低身長症
F 骨端症
1 骨端症の定義
2 ペルテス病
3 その他
G 四肢循環障害
1 末梢動脈疾患
a.閉塞性血栓血管炎
b.閉塞性動脈硬化症
2 レイノー症候群
3 深部静脈血栓症
4 静脈瘤
H 神経・筋疾患
H-1 神経麻痺と絞扼性神経障害
1 上肢神経麻痺と絞扼性神経障害
2 下肢神経麻痺と絞扼性神経障害
H-2 腕神経叢損傷・分娩麻痺
H-3 全身性神経・筋疾患
H-4 脊髄腫瘍
H-5 脊髄損傷(脊損)
参考文献
欧文索引
和文索引