序
日本に居住する外国人の数が増え,外国人の患者が接骨院を訪れる機会も増加しています.
本書は,柔道整復師が日本語を話すことができない外国人患者に対して柔道整復術を行えるよう,接骨院でのコミュニケーションに必要な英語表現を収集したものです.読者対象は,専門学校や大学で柔道整復術を学ぶ学生,および現役の柔道整復師の皆さんです.
在日外国人の誰もが英語を母語としているわけではありませんが,英語を第二言語として話す外国人はたくさんいます.ですから,柔道整復師が患者とのコミュニケーションを図るための英語表現を学ぶことは十分な意義があります.
本書では,外国人患者とのコミュニケーションに必要な英語表現について,できるだけ多くの例文を収録することを心掛けました.本書を利用する皆さんには,じっくりと時間をかけてさまざまな英語表現を学んでほしいと願っています.より多くの英語表現を知っていれば,患者への説明がより詳細なものになり,一方,患者の訴えをより正確に理解できるようになります.このことは,より円滑な施術へとつながります.また,現役の柔道整復師のなかには,仕事上必要な英語表現をもっと学びたいと思う方々もいらっしゃるでしょう.本書は,そのような方がたにも役立つものです.
本書を使って学ぶことにより,優れた英語コミュニケーション力も備えた柔道整復師が増えることを期待します.
なお,内容の正確性,適切性を保持するためにできる限りの努力をしましたが,修正すべき箇所や改善すべき箇所があるかもしれません.読者のみなさまからのフィードバックをいただければ幸いです.
2022年9月
著者
本書作成の経緯
本書作成の過程は,以下のとおりです.
本書の執筆代表である塩川は,帝京科学大学医療科学部東京柔道整復学科の必修科目「基礎医療英語」を,学科開設年の2010年より担当し,柔道整復術を学ぶ学生が将来の職業生活上必要と思われる英語を授業で扱うべく,英語教材を作ってきました.その過程において,東京柔道整復学科に所属する教員,および附属接骨院に所属する柔道整復師に協力を仰ぎ,接骨院でよく使われる日本語表現例の充実と整理を図りました.収集された日本語表現は塩川によって英訳され,それに対し本書作成に参加した教員陣からフィードバックが与えられ,改訂が重ねられました.その間,本書監修者の杉山,小黒によって内容の正確性と適切性を高める努力が続けられ,本書の完成に至りました.
著者
日本に居住する外国人の数が増え,外国人の患者が接骨院を訪れる機会も増加しています.
本書は,柔道整復師が日本語を話すことができない外国人患者に対して柔道整復術を行えるよう,接骨院でのコミュニケーションに必要な英語表現を収集したものです.読者対象は,専門学校や大学で柔道整復術を学ぶ学生,および現役の柔道整復師の皆さんです.
在日外国人の誰もが英語を母語としているわけではありませんが,英語を第二言語として話す外国人はたくさんいます.ですから,柔道整復師が患者とのコミュニケーションを図るための英語表現を学ぶことは十分な意義があります.
本書では,外国人患者とのコミュニケーションに必要な英語表現について,できるだけ多くの例文を収録することを心掛けました.本書を利用する皆さんには,じっくりと時間をかけてさまざまな英語表現を学んでほしいと願っています.より多くの英語表現を知っていれば,患者への説明がより詳細なものになり,一方,患者の訴えをより正確に理解できるようになります.このことは,より円滑な施術へとつながります.また,現役の柔道整復師のなかには,仕事上必要な英語表現をもっと学びたいと思う方々もいらっしゃるでしょう.本書は,そのような方がたにも役立つものです.
本書を使って学ぶことにより,優れた英語コミュニケーション力も備えた柔道整復師が増えることを期待します.
なお,内容の正確性,適切性を保持するためにできる限りの努力をしましたが,修正すべき箇所や改善すべき箇所があるかもしれません.読者のみなさまからのフィードバックをいただければ幸いです.
2022年9月
著者
本書作成の経緯
本書作成の過程は,以下のとおりです.
本書の執筆代表である塩川は,帝京科学大学医療科学部東京柔道整復学科の必修科目「基礎医療英語」を,学科開設年の2010年より担当し,柔道整復術を学ぶ学生が将来の職業生活上必要と思われる英語を授業で扱うべく,英語教材を作ってきました.その過程において,東京柔道整復学科に所属する教員,および附属接骨院に所属する柔道整復師に協力を仰ぎ,接骨院でよく使われる日本語表現例の充実と整理を図りました.収集された日本語表現は塩川によって英訳され,それに対し本書作成に参加した教員陣からフィードバックが与えられ,改訂が重ねられました.その間,本書監修者の杉山,小黒によって内容の正確性と適切性を高める努力が続けられ,本書の完成に至りました.
著者
序
0 柔道整復について説明するための表現
柔道整復とは
柔道整復師とは
1 受付のための表現
受付
施術申込書
健康保険証
質問票への記入
2 医療面接のための表現
医療面接の開始
患者の主訴を理解する
けがに焦点を絞った表現
けがに焦点を絞った患者の主訴表現
交通事故によるけが
痛みに焦点を絞った表現
痛みに焦点を絞った患者の主訴表現
その他の症状
職業
労災保険適用の場合
既往歴(past history/past medical history)
患者が服用中の薬
その他
3 身体観察・評価のための表現
身体観察・評価の開始
脱衣
姿勢
痛み
運動
呼吸
身体観察の終了
4 評価の告知のための表現
捻挫
打撲・筋挫傷
脱臼
骨折
他の医療機関への紹介
痛みや症状が内臓疾患由来,あるいは精神疾患由来の可能性がある場合
5 施術開始時,施術中の汎用的表現
施術開始時
施術中
6 整復の施術のための表現
整復で共通にかける言葉
骨折の整復
脱臼
その他
7 固定の施術のための表現
固定で共通にかける言葉
ギプス(cast)
ギプス固定後
シーネ(splint)
包帯
テーピング
サポーター類
その他
8 物理療法の施術のための表現
物理療法で共通にかける言葉
低周波療法
干渉波,中周波
超音波
中周波療法,高周波療法
温浴
牽引
温罨法,ホットパック
冷罨法,アイスパック
マイクロ波療法
9 運動療法の施術のための表現
運動療法の説明
運動療法施術中の表現
ストレッチング
10 手技療法の施術のための表現
手技療法の説明
手技療法施術中の表現
11 処置・施術後の表現
施術直後・今後の見通し
指導管理
今後の通院に向けて
12 会計のための表現
支払い
今後の来院に向けて
あいさつ
付録
付録(1):身体部位の英語名
付録(2):筋肉の英語名
付録(3):骨の英語名
付録(4):事前質問票
付録(5):登録用紙(施術申込書)
用語一覧
0 柔道整復について説明するための表現
柔道整復とは
柔道整復師とは
1 受付のための表現
受付
施術申込書
健康保険証
質問票への記入
2 医療面接のための表現
医療面接の開始
患者の主訴を理解する
けがに焦点を絞った表現
けがに焦点を絞った患者の主訴表現
交通事故によるけが
痛みに焦点を絞った表現
痛みに焦点を絞った患者の主訴表現
その他の症状
職業
労災保険適用の場合
既往歴(past history/past medical history)
患者が服用中の薬
その他
3 身体観察・評価のための表現
身体観察・評価の開始
脱衣
姿勢
痛み
運動
呼吸
身体観察の終了
4 評価の告知のための表現
捻挫
打撲・筋挫傷
脱臼
骨折
他の医療機関への紹介
痛みや症状が内臓疾患由来,あるいは精神疾患由来の可能性がある場合
5 施術開始時,施術中の汎用的表現
施術開始時
施術中
6 整復の施術のための表現
整復で共通にかける言葉
骨折の整復
脱臼
その他
7 固定の施術のための表現
固定で共通にかける言葉
ギプス(cast)
ギプス固定後
シーネ(splint)
包帯
テーピング
サポーター類
その他
8 物理療法の施術のための表現
物理療法で共通にかける言葉
低周波療法
干渉波,中周波
超音波
中周波療法,高周波療法
温浴
牽引
温罨法,ホットパック
冷罨法,アイスパック
マイクロ波療法
9 運動療法の施術のための表現
運動療法の説明
運動療法施術中の表現
ストレッチング
10 手技療法の施術のための表現
手技療法の説明
手技療法施術中の表現
11 処置・施術後の表現
施術直後・今後の見通し
指導管理
今後の通院に向けて
12 会計のための表現
支払い
今後の来院に向けて
あいさつ
付録
付録(1):身体部位の英語名
付録(2):筋肉の英語名
付録(3):骨の英語名
付録(4):事前質問票
付録(5):登録用紙(施術申込書)
用語一覧