やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はじめに
 私の在宅鍼灸のイメージは,上記のようなものです.
 私は2001年に訪問診療を主体とするクリニックを立ち上げました.当時は在宅医療の黎明期のため,暗中模索でがむしゃらに走り回るしかありませんでした.
 そして徐々に分かってきたことがあります.それは,高齢化,慢性化する在宅医療の世界には,従来の西洋医学では対応しきれない,治りきらない患者さんが多数実在することです.
 そこで出会ったのが東洋医学です.下肢のつりに対する芍薬甘草湯など,理論は分からなくてもその効果に驚かされてきました.
 そして今,私が期待しているのが鍼灸の在宅への参加です.歴史に裏付けされた鍼灸治療は,西洋医学では治しきれない在宅患者さんに補完医療として適していると思うからです.
 従来の西洋医学はデータ医療が重視され,個人体験は軽視されてきました.
 しかし在宅の世界では,評価の基準は患者さんの個人体験による満足感です.そして,この満足感が,看護師,医師へと伝播し,新規の患者さん紹介に繋がる,という構造です.そう,在宅はインターネットではなく,口コミの世界なのです.
 本書は,これから訪問鍼灸を検討しているあなたに,在宅の世界をお知らせし,確かな技量を身につけていただくために作成されました.本書で学んで行動することにより,自然に依頼が集まるような治療者になっていただくことが本書の目的です.
 さあ始めましょう,患者さんも御家族もあなたが来るのを待っています!
 2022年1月
 監修・企画者を代表して
 飯島 治
 はじめに(飯島 治)
序章 超高齢社会における鍼灸師の社会的使命―求められる鍼灸師の力とは―
 (江川雅人)
   1.超高齢社会を迎えたわが国の医療の変化と鍼灸の適応力
   2.高齢者の孤立と鍼灸治療の機動力・連携力
   3.高齢者の人生に沿ったプロデュース力と接遇力
第1章 訪問鍼灸への期待
 (飯島 治)
   1.温故知新
   2.行きつくところは古典
   3.そもそも医学とは何だろう?
   4.半歩遅れがちょうどいい
   5.本書のめざすもの
   6.最後に
第2章 在宅医療における鍼灸診療
 1.医療保険の適応となる主な疾患
  1 腰下肢症状―椎間板ヘルニア,変形性腰椎症,脊柱管狭窄症(井上基浩)
   1.腰部障害に起因する腰下肢症状の基礎知識
    1)疾患の概念と容態
     (1)腰椎機能単位の変性過程
     (2)変性過程に伴う疾患(症状)の出現
    2)症状
     (1)椎間板ヘルニア
     (2)変形性腰椎症
     (3)脊柱管狭窄症
    3)西洋医学的治療方法
     (1)椎間板ヘルニア
     (2)変形性腰椎症
     (3)脊柱管狭窄症
   2.腰部障害に起因する腰下肢症状に対する鍼灸治療
    1)障害高位傍脊柱部への鍼灸治療
    2)椎間関節部への刺鍼
    3)傍脊柱部以外の筋部への刺鍼
    4)下肢末梢神経走行部への鍼灸治療
    5)下肢筋群に対する鍼灸治療
    6)陰部神経鍼通電療法
    7)神経根鍼通電療法
    8)腰下肢症状に対するバイオメカニクス的鍼灸治療
   3.腰下肢症状に対する鍼治療のエビデンス
    1)正確な傍脊柱部刺鍼の有効性(RCT):参考論文の紹介
    2)傍脊柱部刺鍼,陰部神経電気刺激,坐骨神経電気刺激による坐骨神経血流の変化:参考論文の紹介
  2 神経痛(石丸圭荘)
   1.神経痛の基礎知識
    1)神経痛の概念と病態
    2)神経痛の評価基準
    3)西洋医学的治療方法
     (1)薬物療法
     (2)手術療法
     (3)神経ブロック
     (4)放射線療法
     (5)その他
   2.神経痛に対する鍼灸治療
    1)帯状疱疹後神経痛
     (1)帯状疱疹後神経痛の鍼灸治療
    2)三叉神経痛
     (1)三叉神経痛の鍼灸治療
     (2)三叉神経痛に対する鍼灸治療の留意点
    3)坐骨神経痛
     (1)坐骨神経痛の鍼灸治療
     (2)坐骨神経痛に対する鍼灸治療の留意点
   3.弁証による全身治療
   4.神経痛(神経障害性疼痛)に対する鍼灸治療の実践
  3 関節リウマチ(粕谷大智)
   1.RAの病態
   2.診断基準
   3.RAに対する現代医学的治療
   4.RAの活動性と機能障害の評価
   5.RAに対する鍼灸治療
    1)RA病期別治療の実際
    2)病期別治療の病期に関する説明
     (1)手指・手関節の病期別鍼灸治療
     (2)足指・足関節の病期別鍼灸治療
     (3)全身の治療
   6.症例の治療経過
    1)病態
    2)治療方針
  4 五十肩(水沼国男)
   1.五十肩の基礎知識
    1)疾患の概要と容態
    2)症状
    3)病期
    4)各病期の特徴的な症状
    5)主な原因疾患と鑑別のポイント
    6)診察の進め方
    7)西洋医学治療方法
   2.肩関節周囲炎(五十肩)の鍼灸治療
    1)現代医学的な鍼灸治療
     (1)治療目的
     (2)治療部位および治療頻度
     (3)治療時の体位
    2)伝統的鍼灸治療
     (1)ひ証
     (2)経筋病
     (3)肩関節痛に対する鍼灸治療の評価
   3.肩関節周囲炎(五十肩)の鍼灸治療のエビデンスとなる研究
  5 頸肩腕症候群・頸椎捻挫後遺症(坂井友実)
   1.頸肩腕症候群:頸椎症
    1)頸椎症の概念と容態
    2)頸椎症の症状
     (1)関連痛型
     (2)神経根型
     (3)脊髄型
    3)症状の評価基準
     (1)関連痛型
     (2)神経根型
     (3)脊髄型
    4)西洋医学的治療方法
    5)頸椎症に対する鍼灸治療
     (1)現代医学的な鍼灸治療
     (2)弁証論治に基づく鍼灸治療
    6)訪問鍼灸における留意・工夫
     (1)医療面接
     (2)身体診察
     (3)鍼灸治療
    7)頸椎症性神経根症に対する鍼灸治療の症例
    8)頸部椎間板ヘルニア
    9)胸郭出口症候群
   2.頸椎捻挫後遺症
    1)疾患の概念と容態
    2)臨床症状
    3)症状の評価基準(病型分類)
    4)画像検査
     (1)単純X線
     (2)MRI
    5)西洋医学的治療法
     (1)急性期
     (2)慢性期
    6)鍼灸治療
     (1)鍼灸治療の範囲―適応と限界
     (2)治療法
  コラム 頸椎症に対する東洋医学的な鍼灸治療(江川雅人)
 2.要介護の高齢者に多い代表的な疾患
  1 脳卒中後遺症(山口 智)
   1.脳卒中とは
   2.鍼灸治療の実際
    1)中枢性疼痛
    2)痙縮
    3)患側肩関節痛
    4)共通治療
   3.埼玉医科大学東洋医学科における後遺症・合併症に対する鍼治療効果
   4.脳卒中に対する鍼治療と経皮的電気刺激のレビュー
    1)「脳卒中治療ガイドライン2015」
     (1)鍼治療
     (2)経皮的電気刺激
    2)コクラン・レビューにおける鍼治療の現状
    3)コクラン・ライブラリー以降のメタアナリシス
   5.脳血管の神経支配と鍼の作用機序
   6.専門医との医療連携
  2 認知症(士将典)
   1.認知症の基礎知識
    1)概要
    2)病理学的背景
    3)診断
    4)症候
     (1)中核症状
     (2)BPSD
    5)鑑別診断
     (1)MCIについて
     (2)Treatable dementia
    6)西洋医学的な治療方法
     (1)薬物療法
     (2)BPSDに対する治療
   2.鍼灸の基礎理論からの解釈
    1)認知症の中医学的解釈
     (1)病因病機
    2)治療方法
   3.症例検討
     (1)解説
     (2)経過
     (3)まとめ
  3 パーキンソン病(江川雅人)
   1.パーキンソン病の基礎知識
    1)疾患の概要と容態
    2)症状と所見
     (1)運動症状
     (2)非運動症状
    3)重症度分類と症状の評価基準
    4)西洋医学的治療方法
     (1)L-Dopa療法
     (2)ドパミンアゴニスト
     (3)MAO-B阻害薬
     (4)COMT阻害薬
     (5)外科治療:DBS
   2.パーキンソン病に対する鍼灸治療の方法
    1)弁証論治による全身治療
    2)頭皮鍼療法,顔面鍼療法による治療
    3)症状別の鍼灸治療
     (1)振戦に対する鍼灸治療
     (2)歩行困難に対する鍼灸治療
     (3)疼痛やこり感に対する鍼灸治療
     (4)嚥下障害,発声困難
     (5)抑うつに対する鍼灸治療
   3.パーキンソン病の鍼灸治療における工夫
    1)病態把握の工夫
    2)患者との対話の工夫
    3)治療対象をつかむ工夫
    4)治療効果をつかむ工夫
    5)鍼灸刺激法の工夫
    6)治療継続の工夫
   4.パーキンソン病の鍼灸治療の症例
    1)病歴
    2)所見
    3)病態把握
    4)鍼灸治療方法
    5)評価項目と評価方法
    6)治療の経過と結果
    7)本症例のまとめ
  4 ロコモティブシンドローム(木村啓作)
   1.ロコモティブシンドロームの基礎知識
    1)疾患の概念と容態
    2)症状
     (1)変形性膝関節症
     (2)腰部脊柱管狭窄症
     (3)骨粗鬆症
    3)症状の評価基準
     (1)ロコモティブシンドロームの評価
     (2)膝OAの評価
     (3)LSSの評価
     (4)骨粗鬆症の評価
    4)西洋医学的治療方法
     (1)膝OA
     (2)LSS
     (3)骨粗鬆症
     (4)膝OA,LSS,骨粗鬆症に関連した生活改善や運動療法
   2.ロコモティブシンドロームに対する鍼灸治療とそのエビデンス
    1)膝OAの鍼灸治療
    2)LSSの鍼灸治療
    3)骨粗鬆症の鍼灸治療
   3.ロコモティブシンドロームに対する運動(セルフケア含む)
     (1)ストレッチ
     (2)自重による筋力強化訓練
     (3)膝痛予防
     (4)肩の運動
     (5)バランストレーニング
     (6)器具を使用したトレーニング
  5 がん(和辻 直)
   1.がんの基礎知識
    1)疾患の概念と容態
    2)がんの種類
    3)がんの疫学
    4)がんの経過,終末期の経過
    5)がん患者の精神的状態
    6)がんの愁訴の評価
     (1)痛みの評価
     (2)精神不安・抑うつ状態の評価
     (3)生活の質(QOL)の評価
     (4)その他の評価
   2.がんに対する鍼灸治療
    1)緩和ケアにおける時期と鍼灸治療
    2)鍼灸治療の導入における患者の理解と負担軽減
    3)がんの愁訴に対する鍼灸治療の方法
     (1)がんの痛みに対する鍼灸治療
     (2)がんのしびれに対する鍼灸治療
     (3)がんの不安感に対する鍼灸治療
     (4)がんのだるさや倦怠感に対する鍼灸治療
     (5)がんの嘔気・嘔吐に対する鍼灸治療
    4)その他の愁訴に対する証分類にしたがった鍼灸治療の方法
    5)がん患者に対する鍼灸刺激方法と目的
    6)訪問治療時の注意点
   3.症例提示再発残胃癌摘出後の多発性骨転移の症例
    1)病歴
    2)所見
    3)病態把握
    4)鍼灸治療方法
    5)評価項目
    6)治療の経過と結果
    7)ケアプラン
    8)本症例のまとめ
   4.今後の課題:鍼灸治療のクリニカル・エビデンスと課題
 3.要介護の高齢者によくみられる症状
  1 不眠(鶴 浩幸)
   1.不眠の基礎知識
    1)不眠の概念と容態
    2)症状
    3)不眠の評価方法
    4)睡眠の加齢変化
    5)西洋医学的治療方法
     (1)ベンゾジアゼピン受容体作動薬
     (2)非ベンゾジアゼピン系
     (3)メラトニン受容体作動薬
     (4)オレキシン受容体拮抗薬
     (5)抗うつ薬
     (6)抗精神病薬
     (7)抗ヒスタミン薬
     (8)認知・行動療法
     (9)生活指導
   2.不眠に対する鍼灸治療
    1)弁証論治による治療
    2)症状などに対する鍼灸治療
   3.高齢者の不眠に対する鍼灸治療の研究
  2 下肢の浮腫(安野富美子)
   1.疾患の概念と容態
    1)浮腫とは
     (1)肝・腎性浮腫
     (2)心性浮腫
     (3)静脈性浮腫
     (4)体位性浮腫
     (5)リンパ性浮腫
    2)下肢浮腫の評価
   2.現代医学的治療
   3.鍼灸治療
    1)現代医学的な観点から
    2)東洋医学的観点から
    3)治療効果をつかむコツ
    4)鍼灸施術上の注意点
   4.下肢浮腫に対する鍼灸治療の効果
  3 便秘(江川雅人)
   1.高齢者の便秘の基礎知識
    1)疾患の概要
     (1)定義
     (2)分類
   2.高齢者の便秘の特徴
    1)弛緩性便秘が多い
    2)直腸性便秘を生じやすい
    3)合併症の危険性
   3.便秘の評価方法
    1)客観的な症状・重症度の評価
    2)便秘の生活の質に与える影響の評価(QOL評価)
   4.生活習慣の改善とセルフケア
    1)食事内容の改善
    2)運動療法と腹式呼吸
   5.西洋医学的治療方法
   6.鍼灸治療方法
    1)鍼灸治療の適応となる便秘
    2)便秘の分類による鍼灸治療の方法
     (1)弛緩性便秘
     (2)直腸性便秘
     (3)痙攣性便秘
    3)中医学的な鍼灸治療方法
   7.便秘の治療における工夫
    1)さらなる日常生活の改善
    2)注意の必要な便秘
   8.症例報告便秘の改善が皮疹の改善につながったと考えられた難治性アトピー性皮膚炎の症例
     (1)所見
     (2)病態の把握
     (3)鍼灸治療
     (4)治療の経過
     (5)考察
  4 排尿障害(江川雅人)
   1.高齢者に見られる排尿障害の基礎知識
    1)蓄尿障害
    2)排出障害
   2.高齢者の排尿障害の特徴
    1)高齢者の排尿の特徴
    2)高齢者に見られる排尿障害の原因疾患
    3)高齢者の排尿障害がQOLに与える影響
   3.排尿障害の評価方法
    1)主要下部尿路症状スコア
    2)過活動膀胱症状スコア
   4.排尿障害に対するセルフケア
    1)排尿状態の把握
    2)生活習慣の改善
     (1)水分摂取量の制限
     (2)水分摂取時間の変更
     (3)カフェインやアルコールの摂取の制限
     (4)便秘の改善
    3)骨盤底筋体操
    4)膀胱訓練
   5.西洋医学的治療方法
   6.鍼灸治療方法
    1)過活動性膀胱(頻尿,夜間頻尿,尿意切迫,切迫尿失禁)に対する鍼灸治療
    2)尿失禁に対する鍼灸治療
    3)中医学的分類にしたがった鍼灸治療
   7.症例報告前立腺肥大による夜間頻尿の1例
     (1)所見
     (2)病態の把握
     (3)鍼灸治療
     (4)治療の経過
     (5)考察
  5 嚥下障害(福田晋平)
   1.嚥下障害の基礎知識
    1)疾患の概念と容態
    2)概念と症状
     (1)オーラルフレイル
     (2)嚥下障害
    3)症状の評価基準
     (1)簡易検査
     (2)嚥下内視鏡検査,嚥下造影検査
   2.西洋医学的治療方法
    1)代償的アプローチ
     (1)嚥下姿勢の工夫
     (2)食形態の工夫
    2)治療的アプローチ
     (1)嚥下反射の惹起促通
     (2)嚥下関連器官の機能訓練
   3.嚥下機能に対する鍼灸治療とセルフケア
    1)嚥下機能と関係する低舌圧に対する鍼治療の効果
    2)嚥下機能と関係するドライマウスに対する鍼治療
    3)嚥下障害に対する鍼治療の効果
   4.セルフケア
    1)咀嚼機能に関わるトレーニング
     (1)舌・口唇の運動トレーニング
     (2)巧緻性,運動速度のトレーニング
    2)嚥下機能に関わるトレーニング
     (1)頭部挙上訓練(シャキア法)
     (2)開口トレーニング
第3章 訪問鍼灸の臨床ガイドライン
   1.患者の医療・介護情報の把握と禁忌の確認(吉村春生)
    1)基本チェックリストの利用
    2)介護保険で必要な情報
     (1)認定調査票
     (2)本人の意思
     (3)観察
    3)禁忌の確認
   2.鍼灸治療で守るべき手順と注意事項(坂部昌明)
    1)施術の開始前
     (1)患家住所の確認
     (2)移動方法の決定
     (3)患者家族への配慮
     (4)計画の策定
    2)施術の流れ
    3)施術後について
    4)その他の注意事項
   3.問診とプラン策定(常盤絵里)
    1)問診
     (1)問診事項
     (2)問診の流れ
    2)プラン策定
     (1)施術内容
     (2)訪問日時
     (3)セルフケアについて
   4.施術前後のバイタル測定と症状把握(大坂貴史)
    1)施術前のバイタルサイン
     (1)血圧
     (2)脈拍数
     (3)呼吸数
     (4)体温
     (5)酸素飽和度
    2)主要症候と身体所見
     (1)体重減少
     (2)浮腫
     (3)皮膚
     (4)神経
    3)施術後のバイタル測定と症状確認
     (1)施術による疼痛・緊張の緩和
     (2)施術による有害事象
    4)施術中の予期せぬ急性期疾患の発症
   5.施術カルテの記入(伊藤和憲)
    1)カルテの役割
    2)訪問鍼灸のカルテに必要な情報とは
    3)訪問鍼灸カルテの書き方
   6.訪問鍼灸に必要な治療器具(伊藤和憲)
    1)患者の病態を把握するための機器
    2)患者の治療に必要な機器
   7.施術報告書の作成(坂部昌明)
    1)何を報告するか
    2)報告の形式をどうするか
    3)様式について
   8.患者および家族のカウンセリング(吉村春生)
    1)カウンセリングの方法
    2)カウンセリングの手順
     (1)介護者家族と患者さんと一緒の時
     (2)家族単独の時
     (3)患者単独の時
    3)ICF(国際生活機能分類)について
    4)まとめ
   9.訪問鍼灸における患者とのコミュニケーション(高田光俊)
    1)ラポールの構築
    2)ペーシングの3つのテクニック
    3)コミュニケーションの実際
     (1)来訪の告知
     (2)入室時の挨拶
     (3)部屋の中の観察
     (4)患者の問診
     (5)施術中の会話
     (6)施術後の会話
     (7)励ましの会話
第4章 在宅医療・介護における鍼灸師と多職種の連携
 (高田光俊)
   1.在宅医療・介護に携わる主な従事者
   2.在宅医療・介護チームの共通目的
    1)自立支援介護
     (1)自立支援介護のための4つのケア
    2)フレイル予防
    3)QOL向上
    4)看取り(ターミナルケア)
   3.鍼灸師と他職種の連携
    1)ケアマネジャーと鍼灸師の連携
    2)医師と鍼灸師の連携
    3)歯科医師と鍼灸師の連携
    4)看護師と鍼灸師の連携
    5)薬剤師と鍼灸師の連携
    6)理学療法士と鍼灸師の連携
    7)管理栄養士と鍼灸師の連携
    8)訪問介護員と鍼灸師の連携
第5章 医療保険適用の場合の手続き
 (坂部昌明)
   1.わが国の医療保険制度の概論
   2.わが国の医療保険制度と仕組み
   3.療養費とは
   4.療養費の支給の対象となる疾患(鍼灸)
   5.療養費の申請手続き
     (1)同意書および再同意書
     (2)施術録
     (3)申請書
   6.療養費に関する細目
   7.受領委任の沿革
   8.受領委任の実際
   9.その他の制度
結び 在宅医療・介護および訪問鍼灸に携わる皆様へ
 (高田光俊)

 索引