はじめに─経絡テストからM-Testへ─
先人の知恵である経絡を身体の動きと関連づけて観察すると治療すべき異常経絡が見えてくる.この関係性に基づいて行われる治療は極めて顕著な効果を得ることができる.運動器疾患はもちろんのこと,運動器以外の様々な疾患や病態にも応用できる.これらの観察を整理しながら経絡と動きとの関連を考察し続けることで,経絡運動学とも言うべき体系をまとめてきた.
この体系を考案するきっかけとなったのは19歳の女子バレーボール選手の肩痛を治療したことであった.彼女はスパイク時の肩痛を訴えて来診したが,肩には異常がなかった.数日前の練習中に転倒して,膝や足首の外側に軽い打撲を受けており,打撲部位に著明な圧痛があった.そこに刺鍼したところスパイク時の肩痛が即座に取れた.圧痛部位が胆経(GB)の陽陵泉(GB36)と丘墟(GB40)に相当したことから,次のような仮説を立てた.(1)局所のわずかな異常でもからだの動きの連鎖に影響し,動きに伴う症状の原因となる.(2)経絡・経穴を応用するとからだの動きに伴う症状を指標とした診断・治療法を開発できる.この仮説に基づいて他の例を観察しているうちに,ある時,“目から鱗がおちる”ように,経絡と姿勢やからだの動きをリンクすることで,動きに伴う症状を指標とした診断治療法を着想できた.1992年のことである.この方法の最大の特徴は身体の動きに伴う症状を経絡の視点で評価し治療を組み立てるところにあることから,経絡テストと命名した.
1995年のユニバシアード福岡大会で開催された大学スポーツ研究会議での発表を皮切りに,1999年「経絡テスト(医歯薬出版)」,2002年「経絡テストによる診断と鍼治療(医歯薬出版)」,2003年「スポーツ鍼灸ハンドブック-経絡テストの実際とその応用(文光堂)」,2006年「経絡ストレッチ(大修館)」の4部作を上梓した.この4部作に,経絡テストの基本的なスタンスが凝縮されている.
2006年には,以前より懸案であった皮膚を傷つけない刺激ツール(多数の微小突起からなる小さな円形パッチ)であるマイクロコーンが商品化され,刺激の定量化が実現した.そこで,経絡テストとセットで医療への普及を図るべく,有志を募ってケア・ワークモデル研究会を発足させた.しかし,「経絡」という言葉は馴染みが薄く,普及を妨げるとの意見が大勢を占めた.新しい門出にふさわしい名称を役員全員で考え,最終的に,M-Testが提案された.Mは経絡のMeridianを表し,動きのMotionも表現している.また,Mukainoの頭文字でもあり,必要な条件を包含していた.また,Mはギリシャ文字ではμのことであり,マイクロコーンの突起がμ(マイクロ)単位であること,μという文字はこれまで,μ(ミュー)ロケットなど将来を見据えた革新的なプロジェクトに用いられてきたことなども名称変更に向けて背中を押す材料となった.「M-Test」へ名称を変更後,2012年には『図解M-Test』(医歯薬出版),『M-Test−経絡と動きでつかむ症候へのアプローチ?』(医学書院),『スポーツ鍼灸ハンドブック−M-Testによる経絡運動学的アプローチ』(文光堂)を立て続けに上梓し,経絡テストからM-Testへのバトンタッチを済ませた.
しかしながら,出版して10数年も経過している『経絡テスト』と『経絡テストによる診断と鍼治療』はいまだに購入され続けている.2年前,病に倒れ,回復期に自分自身を励ますつもりで,この2冊の特徴を活かした改訂を思い立った.2冊の一部を残しながら,その後の成長の証を追加した1冊にまとめようと思い立ち,この日を迎えることができた.
M-Testは鍼灸治療に何をもたらすことが出来るのか?
第1には伝統的な望聞問切の診断情報とは独立した身体の動きという要因を導入したことで経絡に関わる情報を追加できたことである.また,身体を動かすことで得られる情報は,洋の東西を問わず,容易に理解できることであり,西洋医学との共通言語となる.このことは,西洋医学による診断にも新たな診断情報を加えることにつながり,情報の共有化が実現する.
第2にはM-Testの動きは関節のシンプルな動きであり,誰でも容易に簡単に行うことができる.さらに身体の動きに伴う症状の再現性は良好で診断のステップを構造化できることである.その結果として,病態の変化や効果判定が容易になる.
第3には,第2の特徴に加えて,マイクロコーンのような定量化刺激の使用は,診断から治療への全ステップを構造化でき,同時に標準化を可能とすることである.
第4には,診断・治療プロセスの標準化が症例集積や他施設との成績の比較を容易にするので情報を共有できることである.
以上のような特徴が,より質の高い診断や治療の実現への道を切り開いてくれると信じている.
「Sports Acupuncture」1)の翻訳者であるStephen Brown先生が,「The difference between the M-Test and other Japanese techniques is that the M-Test is not static.It's alive and growing every day.」2)と述べたように,M-Test(経絡テスト)はこれからも日々成長し続けて行くものと期待している.経絡テストの立ち位置とこれまでの到達点を整理した今回の著作は70歳退職のくぎりである.
これがM-Testのさらなる発展にとってのマイルストーンとなると確信している.
2017年3月吉日
向野 義人
先人の知恵である経絡を身体の動きと関連づけて観察すると治療すべき異常経絡が見えてくる.この関係性に基づいて行われる治療は極めて顕著な効果を得ることができる.運動器疾患はもちろんのこと,運動器以外の様々な疾患や病態にも応用できる.これらの観察を整理しながら経絡と動きとの関連を考察し続けることで,経絡運動学とも言うべき体系をまとめてきた.
この体系を考案するきっかけとなったのは19歳の女子バレーボール選手の肩痛を治療したことであった.彼女はスパイク時の肩痛を訴えて来診したが,肩には異常がなかった.数日前の練習中に転倒して,膝や足首の外側に軽い打撲を受けており,打撲部位に著明な圧痛があった.そこに刺鍼したところスパイク時の肩痛が即座に取れた.圧痛部位が胆経(GB)の陽陵泉(GB36)と丘墟(GB40)に相当したことから,次のような仮説を立てた.(1)局所のわずかな異常でもからだの動きの連鎖に影響し,動きに伴う症状の原因となる.(2)経絡・経穴を応用するとからだの動きに伴う症状を指標とした診断・治療法を開発できる.この仮説に基づいて他の例を観察しているうちに,ある時,“目から鱗がおちる”ように,経絡と姿勢やからだの動きをリンクすることで,動きに伴う症状を指標とした診断治療法を着想できた.1992年のことである.この方法の最大の特徴は身体の動きに伴う症状を経絡の視点で評価し治療を組み立てるところにあることから,経絡テストと命名した.
1995年のユニバシアード福岡大会で開催された大学スポーツ研究会議での発表を皮切りに,1999年「経絡テスト(医歯薬出版)」,2002年「経絡テストによる診断と鍼治療(医歯薬出版)」,2003年「スポーツ鍼灸ハンドブック-経絡テストの実際とその応用(文光堂)」,2006年「経絡ストレッチ(大修館)」の4部作を上梓した.この4部作に,経絡テストの基本的なスタンスが凝縮されている.
2006年には,以前より懸案であった皮膚を傷つけない刺激ツール(多数の微小突起からなる小さな円形パッチ)であるマイクロコーンが商品化され,刺激の定量化が実現した.そこで,経絡テストとセットで医療への普及を図るべく,有志を募ってケア・ワークモデル研究会を発足させた.しかし,「経絡」という言葉は馴染みが薄く,普及を妨げるとの意見が大勢を占めた.新しい門出にふさわしい名称を役員全員で考え,最終的に,M-Testが提案された.Mは経絡のMeridianを表し,動きのMotionも表現している.また,Mukainoの頭文字でもあり,必要な条件を包含していた.また,Mはギリシャ文字ではμのことであり,マイクロコーンの突起がμ(マイクロ)単位であること,μという文字はこれまで,μ(ミュー)ロケットなど将来を見据えた革新的なプロジェクトに用いられてきたことなども名称変更に向けて背中を押す材料となった.「M-Test」へ名称を変更後,2012年には『図解M-Test』(医歯薬出版),『M-Test−経絡と動きでつかむ症候へのアプローチ?』(医学書院),『スポーツ鍼灸ハンドブック−M-Testによる経絡運動学的アプローチ』(文光堂)を立て続けに上梓し,経絡テストからM-Testへのバトンタッチを済ませた.
しかしながら,出版して10数年も経過している『経絡テスト』と『経絡テストによる診断と鍼治療』はいまだに購入され続けている.2年前,病に倒れ,回復期に自分自身を励ますつもりで,この2冊の特徴を活かした改訂を思い立った.2冊の一部を残しながら,その後の成長の証を追加した1冊にまとめようと思い立ち,この日を迎えることができた.
M-Testは鍼灸治療に何をもたらすことが出来るのか?
第1には伝統的な望聞問切の診断情報とは独立した身体の動きという要因を導入したことで経絡に関わる情報を追加できたことである.また,身体を動かすことで得られる情報は,洋の東西を問わず,容易に理解できることであり,西洋医学との共通言語となる.このことは,西洋医学による診断にも新たな診断情報を加えることにつながり,情報の共有化が実現する.
第2にはM-Testの動きは関節のシンプルな動きであり,誰でも容易に簡単に行うことができる.さらに身体の動きに伴う症状の再現性は良好で診断のステップを構造化できることである.その結果として,病態の変化や効果判定が容易になる.
第3には,第2の特徴に加えて,マイクロコーンのような定量化刺激の使用は,診断から治療への全ステップを構造化でき,同時に標準化を可能とすることである.
第4には,診断・治療プロセスの標準化が症例集積や他施設との成績の比較を容易にするので情報を共有できることである.
以上のような特徴が,より質の高い診断や治療の実現への道を切り開いてくれると信じている.
「Sports Acupuncture」1)の翻訳者であるStephen Brown先生が,「The difference between the M-Test and other Japanese techniques is that the M-Test is not static.It's alive and growing every day.」2)と述べたように,M-Test(経絡テスト)はこれからも日々成長し続けて行くものと期待している.経絡テストの立ち位置とこれまでの到達点を整理した今回の著作は70歳退職のくぎりである.
これがM-Testのさらなる発展にとってのマイルストーンとなると確信している.
2017年3月吉日
向野 義人
第1部 M-Test概説
1.M-Testとは
2.診断と治療の概略
1)M-Test所見を採取する
(1)M-Testを構成する動き (2)陽性所見
2)所見に基づいた経絡・経穴選択とその有効性の確認
3)刺激法の選択
3.M-Testの特徴
1)西洋医学と異なる座標軸になる
2)NBM(Narrative-Based Medicine)の実現
3)共通言語となる
4)医療の無駄を省く
5)鍼の診断・治療の構造化と標準化
6)簡便で効果的なケア・ワークモデルの開発
第2部 M-Testの基礎
1.症状と身体の動き
1)症状と動きの制限
2)動きの制限は多関節・多軸にわたる
2.動きの分析に経絡概念の応用
1)局所の張力変化と人体システムの最適化
2)症状発現と経絡の張力変化
3.経絡に沿った動きの制限
1)伸展制限の特徴
2)屈曲制限および体幹の関節の影響
4.身体の動きと経絡
1)経絡分布の特徴と身体の動き
2)M-Testを構成する動き
(1)M-Testの基本動作
(2)M-Testの動きは関節のシンプルな動き
(3)M-Testの動きは日常生活動作
3)M-Testの動きを用いた動作分析
(1)M-Test個々の動きがスムーズであるか
(2)M-Test個々の動きの相互関連
4)M-Testと五行説
(1)経絡と五行
(2)個々の動きの中での五行と陰陽の関係
(3)動きの相互関係
5.身体の動きと経穴
1)身体の動きからみた経穴分類
2)経穴分布の特徴と身体の動き
(1)手・前腕,足・下腿に位置する経穴
(1)五行穴 (2)原穴・絡穴・げき穴
(2)大筋群部位の経穴
(3)体幹中心軸に分布する経穴
(1)兪穴・募穴 (2)華佗夾脊穴 (3)仙腸関節部の経穴 (4)任脈や督脈や帯脈の経穴
(4)経穴ではないが,身体の動きに影響を与えている部位
(1)手術瘢痕,火傷瘢痕などの瘢痕 (2)鶏眼(ウオノメ),胼胝(タコ)
(3)トリガーポイント (4)モーターポイント
(5)その他の経穴群(耳穴・頭穴)
3)五行穴運用の組立て方
(1)24穴
(2)組合せ穴
(3)陰陽交叉
(4)相剋関係で用いる12穴
(5)36穴
6.経絡・経穴ネットワークと身体の動き
第3部 M-Testの臨床
1.M-Test診断を構成する要因
1)M-Testの個々の動き
2)所見の読み方と治療方針の立て方
(1)所見用紙
(2)陽性動作の判定とスコア化
(1)主たる反応・・「痛み」「つっぱり感」「だるさ」「違和感」の4種類 (2)それ以外の反応
(3)所見の読み方(治療するブロックの順序を決める)
(1)五行の相互関係を考慮しない場合 (2)所見から五行関係を読み取る場合
(3)治療効果を判断するターゲットモーションの選択
3)有効な経穴および刺激部位の見つけ方
2.診断と治療の大原則
1)M-Test七原則
2)Decision Tree(診断から治療への手順)
3)治療に用いられる刺激
(1)鍼を刺入しない刺激
(1)皮膚表面に触れる (2)マッサージ・軽擦・つまむ・圧迫 (3)ストレッチング
(4)てい鍼(ていしん),小児鍼など (5)灸 (6)マイクロコーン (7)その他
(2)鍼を刺入する刺激
(1)毫鍼 (2)円皮鍼 (3)皮内注射
3.診断と治療の実際
1)頸部痛・肩痛・上肢痛など
(1)M-Test所見が1ブロックに限られているとき
(2)M-Test所見が2ブロックのとき
(3)M-Test所見が3ブロック以上のとき
2)腰痛・下肢痛など
(1)M-Test所見が1ブロックに限られているとき
(2)M-Test所見が2ブロックのとき
(3)M-Test所見が3ブロック以上のとき
3)その他の疾患
Decision Tree
参照文献
五行を用いた治療で用いられる経穴
索引
coffee break(コラム)
1 M-Testの基礎である経絡・経穴
2 NBMとEBM
3 未病治
4 ケア・ワークモデル研究会
5 ケア・ワークモデル研究会のロゴ
6 循経取穴
7 耳に全身のツボ
8 脈診診断
9 ツボ刺激の変遷
1.M-Testとは
2.診断と治療の概略
1)M-Test所見を採取する
(1)M-Testを構成する動き (2)陽性所見
2)所見に基づいた経絡・経穴選択とその有効性の確認
3)刺激法の選択
3.M-Testの特徴
1)西洋医学と異なる座標軸になる
2)NBM(Narrative-Based Medicine)の実現
3)共通言語となる
4)医療の無駄を省く
5)鍼の診断・治療の構造化と標準化
6)簡便で効果的なケア・ワークモデルの開発
第2部 M-Testの基礎
1.症状と身体の動き
1)症状と動きの制限
2)動きの制限は多関節・多軸にわたる
2.動きの分析に経絡概念の応用
1)局所の張力変化と人体システムの最適化
2)症状発現と経絡の張力変化
3.経絡に沿った動きの制限
1)伸展制限の特徴
2)屈曲制限および体幹の関節の影響
4.身体の動きと経絡
1)経絡分布の特徴と身体の動き
2)M-Testを構成する動き
(1)M-Testの基本動作
(2)M-Testの動きは関節のシンプルな動き
(3)M-Testの動きは日常生活動作
3)M-Testの動きを用いた動作分析
(1)M-Test個々の動きがスムーズであるか
(2)M-Test個々の動きの相互関連
4)M-Testと五行説
(1)経絡と五行
(2)個々の動きの中での五行と陰陽の関係
(3)動きの相互関係
5.身体の動きと経穴
1)身体の動きからみた経穴分類
2)経穴分布の特徴と身体の動き
(1)手・前腕,足・下腿に位置する経穴
(1)五行穴 (2)原穴・絡穴・げき穴
(2)大筋群部位の経穴
(3)体幹中心軸に分布する経穴
(1)兪穴・募穴 (2)華佗夾脊穴 (3)仙腸関節部の経穴 (4)任脈や督脈や帯脈の経穴
(4)経穴ではないが,身体の動きに影響を与えている部位
(1)手術瘢痕,火傷瘢痕などの瘢痕 (2)鶏眼(ウオノメ),胼胝(タコ)
(3)トリガーポイント (4)モーターポイント
(5)その他の経穴群(耳穴・頭穴)
3)五行穴運用の組立て方
(1)24穴
(2)組合せ穴
(3)陰陽交叉
(4)相剋関係で用いる12穴
(5)36穴
6.経絡・経穴ネットワークと身体の動き
第3部 M-Testの臨床
1.M-Test診断を構成する要因
1)M-Testの個々の動き
2)所見の読み方と治療方針の立て方
(1)所見用紙
(2)陽性動作の判定とスコア化
(1)主たる反応・・「痛み」「つっぱり感」「だるさ」「違和感」の4種類 (2)それ以外の反応
(3)所見の読み方(治療するブロックの順序を決める)
(1)五行の相互関係を考慮しない場合 (2)所見から五行関係を読み取る場合
(3)治療効果を判断するターゲットモーションの選択
3)有効な経穴および刺激部位の見つけ方
2.診断と治療の大原則
1)M-Test七原則
2)Decision Tree(診断から治療への手順)
3)治療に用いられる刺激
(1)鍼を刺入しない刺激
(1)皮膚表面に触れる (2)マッサージ・軽擦・つまむ・圧迫 (3)ストレッチング
(4)てい鍼(ていしん),小児鍼など (5)灸 (6)マイクロコーン (7)その他
(2)鍼を刺入する刺激
(1)毫鍼 (2)円皮鍼 (3)皮内注射
3.診断と治療の実際
1)頸部痛・肩痛・上肢痛など
(1)M-Test所見が1ブロックに限られているとき
(2)M-Test所見が2ブロックのとき
(3)M-Test所見が3ブロック以上のとき
2)腰痛・下肢痛など
(1)M-Test所見が1ブロックに限られているとき
(2)M-Test所見が2ブロックのとき
(3)M-Test所見が3ブロック以上のとき
3)その他の疾患
Decision Tree
参照文献
五行を用いた治療で用いられる経穴
索引
coffee break(コラム)
1 M-Testの基礎である経絡・経穴
2 NBMとEBM
3 未病治
4 ケア・ワークモデル研究会
5 ケア・ワークモデル研究会のロゴ
6 循経取穴
7 耳に全身のツボ
8 脈診診断
9 ツボ刺激の変遷