第2版 はじめに
コロナ禍のような感染症やAI技術革新のため,先行きの見えない不安な時代と未来への期待に多くの人たちが直面しています.変化をもたらす,このような時代の変革期には,適応困難な人びとにストレスを与える数多くの要因があります.適応困難な人びととは,遺伝素因をもった人,困難な社会環境におかれた人,年齢のために環境適応ができなくなってしまった人,ストレスに押しつぶされてしまった人,身体的な病気をもつ人など,逆境や困難に耐えられなくなった状態の人たちです.精神看護は人間の多様性をケアする看護です.
この度,わたしたちは「全人的視点にもとづく精神看護過程」の改訂版を発行する運びとなりました.看護の質の向上および質の保証のための本書の使命が変わることはありませんが,今日,病院は,外来,在宅における看護のなかで,今までになかった多様な人たちのケアと,より現実的で具体的な事例にもとづく看護の必要性を感じるようになりました.
わたしたちは,精神疾患の看護を初めて学ぶ看護学生のために,看護師が人間の本質をどのように考え,学ぶことが必要であるかを本書で示していかねばならないと思っています.これは,看護独自の専門性とかかわりのあることです.看護師でなければできないかかわりかたです.本書はゴードンの機能的健康パターンを活用した看護過程をベースにしています.このように全人的に人間を見ていくことは看護師にしかできない視点です.精神疾病は,患者自身の安全にかかわるだけではなく,患者が生きる環境に深く影響を及ぼしていきます.単に疾患の看護だけではなく,患者周辺のケア,患者が及ぼす不都合だけではなく,われわれが健康生活を取り戻すために必要な外部環境とは,どのようなものであるか,深く考えていかねばならないと思います.
この改訂版では,事例の具体化とケアの介入方法について,初版より充実させました.特に高齢患者のケアと在宅患者のケアに幅を広げ,多様化する精神看護を展開していきます.
本書を用いるすべての方に精神看護の普遍性を理解していただけるように改訂させていただきました.
2021年8月
著者代表
白石壽美子・武政奈保
初版 はじめに
看護教育課程において,看護過程は看護の方法のひとつと位置づけられており,看護の質向上および質保証のために必要不可欠なものとなっています.
本書は,精神障害者の看護過程を初めて学ぶ看護学生を対象とし,全人的視点が明確であるゴードンの機能的健康パターンを活用した看護過程をわかりやすく学べる書籍を目的としました.
精神障害者の看護過程を初めて学ぶ看護学生の傾向として,患者を病名のみで理解しようとする,身体とこころを別々のものとして観察しようとするなど,全人的な視点で患者を把握できないことがあげられます.全人的視点での患者理解とは,患者を病名で理解するのではなく,病気は患者の一部分という理解が必要であり,身体とこころは切り離されたものではなく,「人間は身体的,心理的,社会的側面が相互に作用しあっている統合体」という理解が必要です.ゴードンの機能的健康パターンは,初学者にこれらの側面のつながりを意識させながらの患者理解が可能であり,どの看護領域においても活用できます.
本書は3章から構成されています.第1章では,精神看護とは何か,すなわち精神看護の定義や概念,構造について述べたうえで,精神看護における看護過程を解説しました.看護過程の展開では,精神障害者特有の情報収集やアセスメントのポイント,健康課題の抽出,計画,実施,評価まで示しました.さらに,全人的視点とは何かについて概説し,精神看護とのつながりについて検討しました.
第2章では,全人的視点でとらえるうえで最も有効と考えられる枠組みとしてゴードンの機能的健康パターンについて概要を紹介し,精神看護におけるアセスメントのポイントおよびアセスメントガイドを示しました.
第3章では,事例を用いて,患者の基本情報,アセスメント項目と視点,アセスメントから結論,関連図,課題抽出,看護計画までのプロセスを展開しました.事例には,代表的な精神障害である統合失調症,気分障害,アルコール依存症,摂食障害を選び,特に統合失調症の事例では,患者の回復過程がイメージできるように,急性期,慢性期,回復期の看護を展開しました.また,事例では入院中の看護だけでなく,社会とのつながり(継続治療と日常生活)を意識できるように工夫しました.
本書は,精神看護学のテキストのほか,精神看護学実習にも活用できます.また看護師が病棟において学生を指導するときにも活用できると思います.本書が読者のみなさまのお役に立てば幸いです.
最後に,このような書籍になるまで,忍耐強く付き合って下さいました医歯薬出版株式会社の編集担当者の惜しみない援助に深謝いたします.
2014年3月
著者らを代表して
白石壽美子・武政奈保子
コロナ禍のような感染症やAI技術革新のため,先行きの見えない不安な時代と未来への期待に多くの人たちが直面しています.変化をもたらす,このような時代の変革期には,適応困難な人びとにストレスを与える数多くの要因があります.適応困難な人びととは,遺伝素因をもった人,困難な社会環境におかれた人,年齢のために環境適応ができなくなってしまった人,ストレスに押しつぶされてしまった人,身体的な病気をもつ人など,逆境や困難に耐えられなくなった状態の人たちです.精神看護は人間の多様性をケアする看護です.
この度,わたしたちは「全人的視点にもとづく精神看護過程」の改訂版を発行する運びとなりました.看護の質の向上および質の保証のための本書の使命が変わることはありませんが,今日,病院は,外来,在宅における看護のなかで,今までになかった多様な人たちのケアと,より現実的で具体的な事例にもとづく看護の必要性を感じるようになりました.
わたしたちは,精神疾患の看護を初めて学ぶ看護学生のために,看護師が人間の本質をどのように考え,学ぶことが必要であるかを本書で示していかねばならないと思っています.これは,看護独自の専門性とかかわりのあることです.看護師でなければできないかかわりかたです.本書はゴードンの機能的健康パターンを活用した看護過程をベースにしています.このように全人的に人間を見ていくことは看護師にしかできない視点です.精神疾病は,患者自身の安全にかかわるだけではなく,患者が生きる環境に深く影響を及ぼしていきます.単に疾患の看護だけではなく,患者周辺のケア,患者が及ぼす不都合だけではなく,われわれが健康生活を取り戻すために必要な外部環境とは,どのようなものであるか,深く考えていかねばならないと思います.
この改訂版では,事例の具体化とケアの介入方法について,初版より充実させました.特に高齢患者のケアと在宅患者のケアに幅を広げ,多様化する精神看護を展開していきます.
本書を用いるすべての方に精神看護の普遍性を理解していただけるように改訂させていただきました.
2021年8月
著者代表
白石壽美子・武政奈保
初版 はじめに
看護教育課程において,看護過程は看護の方法のひとつと位置づけられており,看護の質向上および質保証のために必要不可欠なものとなっています.
本書は,精神障害者の看護過程を初めて学ぶ看護学生を対象とし,全人的視点が明確であるゴードンの機能的健康パターンを活用した看護過程をわかりやすく学べる書籍を目的としました.
精神障害者の看護過程を初めて学ぶ看護学生の傾向として,患者を病名のみで理解しようとする,身体とこころを別々のものとして観察しようとするなど,全人的な視点で患者を把握できないことがあげられます.全人的視点での患者理解とは,患者を病名で理解するのではなく,病気は患者の一部分という理解が必要であり,身体とこころは切り離されたものではなく,「人間は身体的,心理的,社会的側面が相互に作用しあっている統合体」という理解が必要です.ゴードンの機能的健康パターンは,初学者にこれらの側面のつながりを意識させながらの患者理解が可能であり,どの看護領域においても活用できます.
本書は3章から構成されています.第1章では,精神看護とは何か,すなわち精神看護の定義や概念,構造について述べたうえで,精神看護における看護過程を解説しました.看護過程の展開では,精神障害者特有の情報収集やアセスメントのポイント,健康課題の抽出,計画,実施,評価まで示しました.さらに,全人的視点とは何かについて概説し,精神看護とのつながりについて検討しました.
第2章では,全人的視点でとらえるうえで最も有効と考えられる枠組みとしてゴードンの機能的健康パターンについて概要を紹介し,精神看護におけるアセスメントのポイントおよびアセスメントガイドを示しました.
第3章では,事例を用いて,患者の基本情報,アセスメント項目と視点,アセスメントから結論,関連図,課題抽出,看護計画までのプロセスを展開しました.事例には,代表的な精神障害である統合失調症,気分障害,アルコール依存症,摂食障害を選び,特に統合失調症の事例では,患者の回復過程がイメージできるように,急性期,慢性期,回復期の看護を展開しました.また,事例では入院中の看護だけでなく,社会とのつながり(継続治療と日常生活)を意識できるように工夫しました.
本書は,精神看護学のテキストのほか,精神看護学実習にも活用できます.また看護師が病棟において学生を指導するときにも活用できると思います.本書が読者のみなさまのお役に立てば幸いです.
最後に,このような書籍になるまで,忍耐強く付き合って下さいました医歯薬出版株式会社の編集担当者の惜しみない援助に深謝いたします.
2014年3月
著者らを代表して
白石壽美子・武政奈保子
第1章 精神看護における看護過程
1 精神看護とは(白石壽美子)
(1)精神看護の定義・概念
(2)精神看護の構造
(1)対象の全人的理解
(2)看護倫理
(3)対象―看護師関係
(4)専門職としての知識・技術
専門職としての知識
専門職としての技術
(5)対象の生活
ICFの特徴
(6)QOLの向上
2 精神看護における看護過程(白石壽美子)
(1)看護過程の基本的な考えかた
(2)看護過程の展開
(1)第1段階 アセスメント
情報収集
アセスメント
(2)第2段階 看護診断
統合・課題抽出・優先順位
(3)第3段階 計画立案(目標・期待される成果設定・行動計画)
目標(期待される成果)の設定
援助方法の設定
(4)第4段階 実践(介入)
(5)第5段階 評価
3 全人的視点と精神看護(武政奈保子)
(1)より健康的な人間をめざす精神看護とは
(1)精神疾患の側面
脳の機能的障害による症状の看護
(2)精神障害の側面
生活の質を向上させる看護
(3)メンタルヘルス(不調)の側面
疾患の前兆,リスクを発見し,悪化を防ぐ看護
(4)ウェルビーングの(好調)の側面
疾患の再発予防ができ,より高い健康ステージをめざす看護
(2)こころの健康とストレス
精神看護とストレス理論
脆弱さについての取り扱い
レジリエンスの概念
ウェルビーングとしてのスピリチュアリティ(道徳・信仰を含む)
(3)精神看護でのコミュニケーション
人間はコミュニケーションの主体である
第2章 精神看護における看護診断
1 全人的視点とゴードンの機能的健康パターン(武政奈保子)
(1)ゴードンの11の機能的健康パターンとNANDA-I看護診断
(2)ゴードンの機能的健康パターンの構造
(1)「機能的健康パターン」の枠組み
(2)ゴードンの分類法と全人的視点
(3)理論的影響
ロジャーズの生命過程モデルからの影響
ロイの適応モデル
ジョンソンの行動システムモデル
オレムのセルフケアエージェンシーモデル
(3)全人的看護を追及したゴードンの機能的健康パターン
2 全人的視点による精神看護のアセスメントのポイント(武政奈保子)
健康知覚-健康管理
栄養-代謝
排泄
活動-運動
睡眠-休息
認知-知覚
自己知覚-自己概念
役割-関係
セクシュアリティ-生殖
コーピング-ストレス耐性
価値-信念
3 ゴードンの11の機能的健康パターン分類を参考にした精神看護のアセスメントガイド(鹿澤京子・寳迫佳代子・藤木眞由美・安保敏枝・八田由利子・武政奈保子・白石壽美子)
第3章 看護過程の実際―事例展開
事例1 統合失調症をもつ人の看護過程(1)(急性期の場面)(鹿澤京子)
Aさんの紹介
Aさんに関する情報
Aさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1非効果的健康維持行動,#2社会的相互作用障害)
Aさんの関連図(#1非効果的健康維持行動に関して)
看護介入(#1非効果的健康維持行動に関して)
Aさんの関連図(#2社会的相互作用障害に関して)
看護介入(#2社会的相互作用障害に関して)
Aさんの統合関連図
本事例のポイント
事例2 統合失調症をもつ人の看護過程(2)(慢性期〜回復期の場面)(八田由利子)
Aさんの紹介
Aさんに関する情報
Aさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1自尊感情慢性的低下,#2レジリエンス促進準備状態)
Aさんの関連図(#1自尊感情慢性的低下に関して)
看護介入(#1自尊感情慢性的低下に関して)
Aさんの関連図(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
看護介入(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
Aさんの統合関連図
本事例のポイント
事例3 統合失調症をもつ人の看護過程(3)(回復期〜退院に向けた場面)(安保敏枝)
Aさんの紹介
Aさんに関する情報
Aさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1健康自主管理促進準備状態,#2レジリエンス促進準備状態)
Aさんの関連図(#1健康自主管理促進準備状態に関して)
看護介入(#1健康自主管理促進準備状態に関して)
Aさんの関連図(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
看護介入(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
Aさんの統合関連図
本事例のポイント
事例4 抑うつ障害をもつ人の看護過程(藤木眞由美)
Bさんの紹介
Bさんに関する情報
Bさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1自殺行動リスク状態,#2不眠)
Bさんの関連図(#1自殺行動リスク状態に関して)
看護介入(#1自殺行動リスク状態に関して)
Bさんの統合関連図
本事例のポイント
事例5 アルコール使用障害をもつ人の看護過程(急性期〜退院に向けた場面)(寳迫佳代子)
Cさんの紹介
Cさんに関する情報
Cさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1急性混乱,#2肝機能障害リスク状態,#3健康自主管理促進準備状態,#4不安)
Cさんの関連図(#1急性混乱に関して)
看護介入(#1急性混乱に関して)
Cさんの関連図(#2肝機能障害リスク状態に関して)
看護介入(#2肝機能障害リスク状態に関して)
Cさんの関連図(#3健康自主管理促進準備状態に関して)
看護介入(#3健康自主管理促進準備状態に関して)
Cさんの統合関連図
本事例のポイント
事例6 摂食障害をもつ人の看護過程(藤木眞由美)
Dさんの紹介
Dさんに関する情報
Dさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1非効果的コーピング,#2栄養摂取バランス異常:必要量以下,#3自尊感情慢性的低下,#4便秘,#5家族機能促進準備状態)
Dさんの関連図(#2栄養摂取バランス異常:必要量以下に関して)
看護介入(#2栄養摂取バランス異常:必要量以下に関して)
Dさんの統合関連図
本事例のポイント
事例7 アルツハイマー型認知症をもつ人の看護過程(急性期〜退院に向けた場面)(寳迫佳代子・白石壽美子)
Eさんの紹介
Eさんに関する情報
Eさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1慢性混乱,#2スピリチュアルウエルビーング促進準備状態,#3介護者役割緊張)
Eさんの関連図(#1慢性混乱に関して)
看護介入(#1慢性混乱に関して)
Eさんの関連図(#2スピリチュアルウエルビーング促進準備状態に関して)
看護介入(#2スピリチュアルウエルビーング促進準備状態に関して)
Eさんの関連図(#3介護者役割緊張に関して)
看護介入(#3介護者役割緊張に関して)
Eさんの統合関連図(アルツハイマー型認知症患者)
本事例のポイント
事例8 発達障害のある人の看護過程(安保敏枝・藤木眞由美)
Fさんの紹介
Fさんに関する情報
Fさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1自尊感情慢性的低下,#2非効果的役割遂行,#3セルフネグレクト)
Fさんの関連図(#1自尊感情慢性的低下に関して)
看護介入(#1自尊感情慢性的低下に関して)
Fさんの関連図(#2非効果的役割遂行に関して)
看護介入(#2非効果的役割遂行に関して)
Fさんの関連図(#3セルフネグレクトに関して)
看護介入(#3セルフネグレクトに関して)
Fさんの統合関連図
本事例のポイント
COLUMN
ドーパミン仮説とは(鹿澤京子)
処方薬について(鹿澤京子)
統合失調症における認知機能障害の特徴(八田由利子)
変化ステージモデル(八田由利子)
統合失調症の生活の障害,生きることの困難さ(安保敏枝)
統合失調症の生活障害と地域生活を送るうえでの必要な技能(安保敏枝)
認知行動療法(CBT)(藤木眞由美)
自動思考記録表(コラム表)
多くのアルコール使用障害に共通して認められる認知のゆがみ(寳迫佳代子)
アルコール依存症社会復帰プログラム(ARP)(寳迫佳代子)
家族支援(藤木眞由美)
高齢者ケアとステレオタイプ(八田由利子)
誤信念課題(藤木眞由美・安保敏枝)
1 精神看護とは(白石壽美子)
(1)精神看護の定義・概念
(2)精神看護の構造
(1)対象の全人的理解
(2)看護倫理
(3)対象―看護師関係
(4)専門職としての知識・技術
専門職としての知識
専門職としての技術
(5)対象の生活
ICFの特徴
(6)QOLの向上
2 精神看護における看護過程(白石壽美子)
(1)看護過程の基本的な考えかた
(2)看護過程の展開
(1)第1段階 アセスメント
情報収集
アセスメント
(2)第2段階 看護診断
統合・課題抽出・優先順位
(3)第3段階 計画立案(目標・期待される成果設定・行動計画)
目標(期待される成果)の設定
援助方法の設定
(4)第4段階 実践(介入)
(5)第5段階 評価
3 全人的視点と精神看護(武政奈保子)
(1)より健康的な人間をめざす精神看護とは
(1)精神疾患の側面
脳の機能的障害による症状の看護
(2)精神障害の側面
生活の質を向上させる看護
(3)メンタルヘルス(不調)の側面
疾患の前兆,リスクを発見し,悪化を防ぐ看護
(4)ウェルビーングの(好調)の側面
疾患の再発予防ができ,より高い健康ステージをめざす看護
(2)こころの健康とストレス
精神看護とストレス理論
脆弱さについての取り扱い
レジリエンスの概念
ウェルビーングとしてのスピリチュアリティ(道徳・信仰を含む)
(3)精神看護でのコミュニケーション
人間はコミュニケーションの主体である
第2章 精神看護における看護診断
1 全人的視点とゴードンの機能的健康パターン(武政奈保子)
(1)ゴードンの11の機能的健康パターンとNANDA-I看護診断
(2)ゴードンの機能的健康パターンの構造
(1)「機能的健康パターン」の枠組み
(2)ゴードンの分類法と全人的視点
(3)理論的影響
ロジャーズの生命過程モデルからの影響
ロイの適応モデル
ジョンソンの行動システムモデル
オレムのセルフケアエージェンシーモデル
(3)全人的看護を追及したゴードンの機能的健康パターン
2 全人的視点による精神看護のアセスメントのポイント(武政奈保子)
健康知覚-健康管理
栄養-代謝
排泄
活動-運動
睡眠-休息
認知-知覚
自己知覚-自己概念
役割-関係
セクシュアリティ-生殖
コーピング-ストレス耐性
価値-信念
3 ゴードンの11の機能的健康パターン分類を参考にした精神看護のアセスメントガイド(鹿澤京子・寳迫佳代子・藤木眞由美・安保敏枝・八田由利子・武政奈保子・白石壽美子)
第3章 看護過程の実際―事例展開
事例1 統合失調症をもつ人の看護過程(1)(急性期の場面)(鹿澤京子)
Aさんの紹介
Aさんに関する情報
Aさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1非効果的健康維持行動,#2社会的相互作用障害)
Aさんの関連図(#1非効果的健康維持行動に関して)
看護介入(#1非効果的健康維持行動に関して)
Aさんの関連図(#2社会的相互作用障害に関して)
看護介入(#2社会的相互作用障害に関して)
Aさんの統合関連図
本事例のポイント
事例2 統合失調症をもつ人の看護過程(2)(慢性期〜回復期の場面)(八田由利子)
Aさんの紹介
Aさんに関する情報
Aさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1自尊感情慢性的低下,#2レジリエンス促進準備状態)
Aさんの関連図(#1自尊感情慢性的低下に関して)
看護介入(#1自尊感情慢性的低下に関して)
Aさんの関連図(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
看護介入(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
Aさんの統合関連図
本事例のポイント
事例3 統合失調症をもつ人の看護過程(3)(回復期〜退院に向けた場面)(安保敏枝)
Aさんの紹介
Aさんに関する情報
Aさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1健康自主管理促進準備状態,#2レジリエンス促進準備状態)
Aさんの関連図(#1健康自主管理促進準備状態に関して)
看護介入(#1健康自主管理促進準備状態に関して)
Aさんの関連図(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
看護介入(#2レジリエンス促進準備状態に関して)
Aさんの統合関連図
本事例のポイント
事例4 抑うつ障害をもつ人の看護過程(藤木眞由美)
Bさんの紹介
Bさんに関する情報
Bさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1自殺行動リスク状態,#2不眠)
Bさんの関連図(#1自殺行動リスク状態に関して)
看護介入(#1自殺行動リスク状態に関して)
Bさんの統合関連図
本事例のポイント
事例5 アルコール使用障害をもつ人の看護過程(急性期〜退院に向けた場面)(寳迫佳代子)
Cさんの紹介
Cさんに関する情報
Cさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1急性混乱,#2肝機能障害リスク状態,#3健康自主管理促進準備状態,#4不安)
Cさんの関連図(#1急性混乱に関して)
看護介入(#1急性混乱に関して)
Cさんの関連図(#2肝機能障害リスク状態に関して)
看護介入(#2肝機能障害リスク状態に関して)
Cさんの関連図(#3健康自主管理促進準備状態に関して)
看護介入(#3健康自主管理促進準備状態に関して)
Cさんの統合関連図
本事例のポイント
事例6 摂食障害をもつ人の看護過程(藤木眞由美)
Dさんの紹介
Dさんに関する情報
Dさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1非効果的コーピング,#2栄養摂取バランス異常:必要量以下,#3自尊感情慢性的低下,#4便秘,#5家族機能促進準備状態)
Dさんの関連図(#2栄養摂取バランス異常:必要量以下に関して)
看護介入(#2栄養摂取バランス異常:必要量以下に関して)
Dさんの統合関連図
本事例のポイント
事例7 アルツハイマー型認知症をもつ人の看護過程(急性期〜退院に向けた場面)(寳迫佳代子・白石壽美子)
Eさんの紹介
Eさんに関する情報
Eさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1慢性混乱,#2スピリチュアルウエルビーング促進準備状態,#3介護者役割緊張)
Eさんの関連図(#1慢性混乱に関して)
看護介入(#1慢性混乱に関して)
Eさんの関連図(#2スピリチュアルウエルビーング促進準備状態に関して)
看護介入(#2スピリチュアルウエルビーング促進準備状態に関して)
Eさんの関連図(#3介護者役割緊張に関して)
看護介入(#3介護者役割緊張に関して)
Eさんの統合関連図(アルツハイマー型認知症患者)
本事例のポイント
事例8 発達障害のある人の看護過程(安保敏枝・藤木眞由美)
Fさんの紹介
Fさんに関する情報
Fさんのアセスメントから結論まで
看護診断リスト(#1自尊感情慢性的低下,#2非効果的役割遂行,#3セルフネグレクト)
Fさんの関連図(#1自尊感情慢性的低下に関して)
看護介入(#1自尊感情慢性的低下に関して)
Fさんの関連図(#2非効果的役割遂行に関して)
看護介入(#2非効果的役割遂行に関して)
Fさんの関連図(#3セルフネグレクトに関して)
看護介入(#3セルフネグレクトに関して)
Fさんの統合関連図
本事例のポイント
COLUMN
ドーパミン仮説とは(鹿澤京子)
処方薬について(鹿澤京子)
統合失調症における認知機能障害の特徴(八田由利子)
変化ステージモデル(八田由利子)
統合失調症の生活の障害,生きることの困難さ(安保敏枝)
統合失調症の生活障害と地域生活を送るうえでの必要な技能(安保敏枝)
認知行動療法(CBT)(藤木眞由美)
自動思考記録表(コラム表)
多くのアルコール使用障害に共通して認められる認知のゆがみ(寳迫佳代子)
アルコール依存症社会復帰プログラム(ARP)(寳迫佳代子)
家族支援(藤木眞由美)
高齢者ケアとステレオタイプ(八田由利子)
誤信念課題(藤木眞由美・安保敏枝)














