序文
医療従事者は,患者さんが医療機関を訪れたときに,疾患の治療や看護ケアを行い,失われている機能を回復させるにあたって,どの器官の正常な構造や機能がどのように変異あるいは失われているかを知ることが求められます.
解剖生理学は人体の構造と機能を学ぶ教科です.したがって,医療に関わる教科目を学ぶにあたって解剖生理学は基本的な知識を習得する必要不可欠な存在です.その必要上,各専門教科を学ぶ前(多くは入学当初)に解剖生理学の講義が行われることが多いのですが,そこにでてくる用語は学生さんにとって見たこともない,あるいは理解が難しいものが多く存在します.このため,馴染みのない用語の意味もわからないまま解剖生理学の講義内容を理解しなければならないという事態に陥り,このことが学生が解剖生理学をにがてとする一因にもなっています.
また,解剖生理学は他科目に先駆けて講義されるため,その後に学ぶ専門的な知識にうもれ,“ 記憶のかなた ” に追いやられることも起こります.そのため,必要が生じるごとに分厚い教科書をひもとくことになります.
本書は,解剖生理学の初学者が理解を深めること,さらにすでに学んだ学生さんには他の講義や実習において解剖生理学の知識を思い起こさせることを目的として,解剖生理に出てくる用語約1000 ワードについて,その概要を簡略にまとめたものです.他教科目の学習時にも手元に置き,日頃,何度も繰り返し触れることで知識の固定化を図ってもらいたいという思いから,ポケット判としました.
最後に,本書の編集にあたってアドバイスをいただいた東京女子医大図書館の佐藤淑子さんと医歯薬出版編集担当者に深謝申し上げます.
2011 年10 月
飯島 治之
医療従事者は,患者さんが医療機関を訪れたときに,疾患の治療や看護ケアを行い,失われている機能を回復させるにあたって,どの器官の正常な構造や機能がどのように変異あるいは失われているかを知ることが求められます.
解剖生理学は人体の構造と機能を学ぶ教科です.したがって,医療に関わる教科目を学ぶにあたって解剖生理学は基本的な知識を習得する必要不可欠な存在です.その必要上,各専門教科を学ぶ前(多くは入学当初)に解剖生理学の講義が行われることが多いのですが,そこにでてくる用語は学生さんにとって見たこともない,あるいは理解が難しいものが多く存在します.このため,馴染みのない用語の意味もわからないまま解剖生理学の講義内容を理解しなければならないという事態に陥り,このことが学生が解剖生理学をにがてとする一因にもなっています.
また,解剖生理学は他科目に先駆けて講義されるため,その後に学ぶ専門的な知識にうもれ,“ 記憶のかなた ” に追いやられることも起こります.そのため,必要が生じるごとに分厚い教科書をひもとくことになります.
本書は,解剖生理学の初学者が理解を深めること,さらにすでに学んだ学生さんには他の講義や実習において解剖生理学の知識を思い起こさせることを目的として,解剖生理に出てくる用語約1000 ワードについて,その概要を簡略にまとめたものです.他教科目の学習時にも手元に置き,日頃,何度も繰り返し触れることで知識の固定化を図ってもらいたいという思いから,ポケット判としました.
最後に,本書の編集にあたってアドバイスをいただいた東京女子医大図書館の佐藤淑子さんと医歯薬出版編集担当者に深謝申し上げます.
2011 年10 月
飯島 治之
Part 1 この用語だけはおさえたい1050
Part 2 図をみて覚える解剖・生理の基礎
概論・細胞
細胞
遺伝子
脂質
代謝
脂溶性ビタミン
水溶性ビタミン
アミノ酸誘導体
ステロイドホルモン
上皮組織
ニューロン・筋
外皮
皮膚
骨・血液
骨・関節
骨格
頭蓋
骨盤
血液
血液凝固
筋
筋の構造
筋(前面)
筋(後面)
循環器
心臓
心臓(刺激伝導系)
血圧
動脈
脳の血管
皮静脈
門脈
胎児循環
リンパ系
呼吸器
呼吸器(気道と肺)
上気道
下気道
喉頭(声帯)
肺胞
肺気量分画
呼吸異常
胸郭
胸腔・腹腔
消化器
消化器(全体)
口腔,歯
胃
上腹部器官
消化
泌尿器
泌尿器
腎臓(断面)
ネフロン(腎単位)
生殖器・発生
生殖器
子宮
卵巣
性周期
発生(着床)
神経
脳
脳(正中横断面)
脳幹(断面)
脳室
脊髄
脊髄(断面)
脳神経
神経叢とその枝
伝導路
視覚路
反射(伸張反射)
脳波
自律神経(系)
感覚器
眼
耳
内分泌
内分泌(全体)
下垂体
Part 3 まとめ 基本知識の確認と整理
I.人体の概要
1.細胞
2.組織
3.器官(臓器)
4.系統
II.皮膚
1.皮膚の構造
2.皮膚の付属器官
3.皮膚の機能
III.骨格と血液
A.骨格
1.骨格系の概要
2.全身の骨
B.血液
1.血球
2.血漿
3.酸─塩基平衡機構
4.血液型
5.アレルギー反応
IV.筋系
1.筋の概要
2.全身の筋
3.身体各部の運動
V.循環器系
A.血液循環
1.心臓
2.心臓の機能
3.血管
4.循環経路
5.血圧
B.リンパ液循環
リンパ系器官
VI.呼吸器系
1.気道
2.肺
3.胸膜と縦隔
VII.消化器系
A.消化管
1.口腔
2.食道
3.胃
4.小腸
5.大腸
B.消化腺
1.唾液腺
2.肝臓
3.膵臓
4.胆嚢
C.腹膜
VIII.泌尿器系
1.腎臓
2.尿路
3.排尿
4.水分およびイオンの調節
IX.生殖器系
1.男性生殖器
2.女性生殖器
3.人体の発生
X.神経系
A.神経系の概要
1.ニューロンの構造と機能
2.神経の分類
B.中枢神経
1.脳
2.脊髄
3.脳膜と脳脊髄液
C.末梢神経
1.脳神経
2.脊髄神経
3.自律神経系
XI.感覚器系
1.視覚
2.聴覚(平衡覚を含む)
3.嗅覚
4.味覚
5.皮膚感覚
6.その他の感覚
XII.内分泌系
1.内分泌器系の概要
2.下垂体
3.甲状腺
4.上皮小体
5.膵臓(ランゲルハンス島)
6.副腎
7.性腺
8.松果体
9.その他のホルモン
Part 2 図をみて覚える解剖・生理の基礎
概論・細胞
細胞
遺伝子
脂質
代謝
脂溶性ビタミン
水溶性ビタミン
アミノ酸誘導体
ステロイドホルモン
上皮組織
ニューロン・筋
外皮
皮膚
骨・血液
骨・関節
骨格
頭蓋
骨盤
血液
血液凝固
筋
筋の構造
筋(前面)
筋(後面)
循環器
心臓
心臓(刺激伝導系)
血圧
動脈
脳の血管
皮静脈
門脈
胎児循環
リンパ系
呼吸器
呼吸器(気道と肺)
上気道
下気道
喉頭(声帯)
肺胞
肺気量分画
呼吸異常
胸郭
胸腔・腹腔
消化器
消化器(全体)
口腔,歯
胃
上腹部器官
消化
泌尿器
泌尿器
腎臓(断面)
ネフロン(腎単位)
生殖器・発生
生殖器
子宮
卵巣
性周期
発生(着床)
神経
脳
脳(正中横断面)
脳幹(断面)
脳室
脊髄
脊髄(断面)
脳神経
神経叢とその枝
伝導路
視覚路
反射(伸張反射)
脳波
自律神経(系)
感覚器
眼
耳
内分泌
内分泌(全体)
下垂体
Part 3 まとめ 基本知識の確認と整理
I.人体の概要
1.細胞
2.組織
3.器官(臓器)
4.系統
II.皮膚
1.皮膚の構造
2.皮膚の付属器官
3.皮膚の機能
III.骨格と血液
A.骨格
1.骨格系の概要
2.全身の骨
B.血液
1.血球
2.血漿
3.酸─塩基平衡機構
4.血液型
5.アレルギー反応
IV.筋系
1.筋の概要
2.全身の筋
3.身体各部の運動
V.循環器系
A.血液循環
1.心臓
2.心臓の機能
3.血管
4.循環経路
5.血圧
B.リンパ液循環
リンパ系器官
VI.呼吸器系
1.気道
2.肺
3.胸膜と縦隔
VII.消化器系
A.消化管
1.口腔
2.食道
3.胃
4.小腸
5.大腸
B.消化腺
1.唾液腺
2.肝臓
3.膵臓
4.胆嚢
C.腹膜
VIII.泌尿器系
1.腎臓
2.尿路
3.排尿
4.水分およびイオンの調節
IX.生殖器系
1.男性生殖器
2.女性生殖器
3.人体の発生
X.神経系
A.神経系の概要
1.ニューロンの構造と機能
2.神経の分類
B.中枢神経
1.脳
2.脊髄
3.脳膜と脳脊髄液
C.末梢神経
1.脳神経
2.脊髄神経
3.自律神経系
XI.感覚器系
1.視覚
2.聴覚(平衡覚を含む)
3.嗅覚
4.味覚
5.皮膚感覚
6.その他の感覚
XII.内分泌系
1.内分泌器系の概要
2.下垂体
3.甲状腺
4.上皮小体
5.膵臓(ランゲルハンス島)
6.副腎
7.性腺
8.松果体
9.その他のホルモン