やさしさと健康の新世紀を開く 医歯薬出版株式会社

はしがき
 20世紀後半から21世紀にかけて,高度科学技術の急速な発展に伴った医療技術や医療機器の急速な進歩による臓器移植や生殖医療の問題,また寿命の高齢化に伴う問題など,人間の生と死に関する問題が社会問題として顕在化してきた.また,あらゆる領域で世界的規模でのグローバル化が推し進められ,それとともに,人々を取り巻く環境や人々の人権意識も急速に変化してきた.たとえば,わが国における人権意識の高揚は従来の家庭のあり方を変化させ,男女間の実質的平等を現実化させつつあり,社会で働くという女性のライフスタイルを定着させつつある.その反面,現在の社会状況は少子化や家庭教育の問題,高齢者の介護の問題,虐待の問題などを引き起こした.
 このような生活環境の急速な変化やそれに伴う社会問題が続出するなかで,われわれは自己の人生のあり方を考え,また,自己を取り巻く隣人とともに人間らしく豊かに生きられる,人権が尊重された社会を築かなければならない.そのために,より豊かな知識,たとえば,医療や看護に関する法的知識や人権保障の諸制度に関する知識を得ることは,そのような社会を築く一助となるはずである.
 このような目的のために,本書は看護学生や看護職者をはじめ,医療関係者や法律関係者,また,広く現代の医療や看護,福祉と人権に興味をもつ一般の方々を対象として,医療・看護にまつわる人権や法的問題について,体系的に理解しやすいように書いたものである.
 全体は6章からなり,各章にはポイント,用語解説,さらにデータや図を豊富に挿入し,目で見て楽しく理解しやすいように配慮した.第1章は「人権の基礎概念と現代社会」とし,人権保障の沿革や患者の人権保障のあり方について記述した.第2章は「医療関連分野における契約」とし,契約の一般的内容や医療に関する契約,たとえば,在宅医療契約や介護保険契約,さらに,介護保険制度の実施に伴う成年後見制度について記述した.また,契約締結についての自己決定の問題や患者と医療関係者とのインフォームド・コンセントの問題についても記述した.第3章は「職務遂行に伴う法的責任」とし,医療事故に伴う民事・刑事・行政責任の内容とその責任追及の方法としての裁判制度について記述した.特に,本章では,それぞれの領域で代表的な判例の解説を試み,読者が具体的問題を通して理解しやすいように配慮した.第4章では,「法の構造と医療関係法規の概要」とし,憲法と医療法規の関係や医療法規の沿革,さらに,看護法規を主とした種々の医療法規について,豊富な表や図などを挿入し解説した.第5章は「看護実践で生じる法的問題への対応」とし,看護をめぐる法的問題の指摘とその解説,たとえば,医療・看護の実践(ケア提供)と専門職のあり方を記述し,さらに,実際に看護の現場で生じる具体的問題について,Q&A方式で法的な解説を試みた.第6章は「クローズアップ現代医療」とし,まさに現在,社会的問題となっている先端医療の問題のなかでも特に,生殖医療,移植医療,遺伝子医療,クローン技術の問題,尊厳死・安楽死の問題を記述した.
 以上,本書は看護を主として医療と法の関係について平易な表現で体系的に理解しやすいように工夫したつもりであるが,まだまだ未熟な点も多数あろうかと思われる.今後,本書を読まれる皆様のご批判やご助言をいただき,さらに内容の充実をはかりたいと考えている.
 最後に本書が上梓の運びとなったのは,企画の段階からの1年以上にわたる医歯薬出版の全面的協力のおかげである.特に本書を担当いただいた第一出版部の方々には多大なご協力をいただき,感謝しても感謝しきれない程である.また,イラストレーターの渡辺博之氏にはイラストで堅苦しい文章に色を添えていただき,また内容を読者によりわかりやすいようにご協力いただいた.皆様に感謝の意を表したいと思う.
 平成16年4月吉日
 大森武子/山内義廣
看護と法 人権・看護実践・現代医療 CONTENTS

第1章 人権の基礎概念と現代社会 (第1節:山内,第2〜4節:大森)
 第1節 人権保障の沿革と憲法における人権保障
  1)現代における基本的人権確立の歴史的過程
  2)日本国憲法における人権保障の原理
  3)社会権による人権保障
   (1)生存権 /(2)教育権 /(3)勤労者の諸権利 /(4)医療法規に対する社会権の影響
 第2節 多様化された人権尊重の実現
  1)虐待による人権侵害
   (1)児童への虐待と人権 9(児童と家庭を取り巻く環境の変化 /人権と児童虐待 /児童虐待への取り組み)/(2)高齢者への虐待と人権 11(高齢者を取り巻く環境の変化 /高齢者虐待の現状 /高齢者虐待への取り組み)
  2)偏見・差別による人権侵害
   (1)障害者と人権 14(障害者と社会 /偏見・差別のない社会に)
 第3節 医療と人権
  1)患者の基本的人権
  2)QOLの向上をめざした医療
  3)自己決定権とインフォームド・コンセント
  4)セカンドオピニオン
 第4節 患者の人権と看護
  1)患者のアドボカシーの視点
   (1)アドボカシーの重要性 /(2)患者アドボカシー室の活動
  2)身体抑制・身体拘束廃止への取り組み
   (1)身体抑制・身体拘束と人権 /(2)身体抑制・身体拘束廃止への取り組み
  3)患者(療養者)の生活に根ざした在宅ケア
   (1)重視されてきた在宅ケア /(2)個人・家族を尊重した在宅ケア 28(在宅ケアにおける人間の尊厳と平等を考える /療養者・家族の個々の生活を尊重する /療養者・家族の自主性や自己決定権を尊重する /療養者・家族と信頼関係を築く /プライバシーの尊重と秘密を保持する)

第2章 医療関連分野における契約 (第1・3節:山内,第2節:大森)
 第1節 契約の法的性格と在宅医療契約
  1)契約の一般的原則
   (1)契約自由の原則 31(契約締結の自由 /内容決定の自由 /方式の自由)/(2)契約の分類 32(典型契約(有名契約)と非典型契約(無名契約)32/有償契約と無償契約 /双務契約と片務契約)/(3)契約の成立と効力発生 33(契約内容が実現可能であること /契約内容が適法であること /契約内容が社会的に妥当であること)/(4)契約の解除とその効果 34(法定解除権 /約定解除権)
  2)在宅医療契約
   (1)在宅医療を希望する患者の増加の背景 /(2)在宅医療のメリットとデメリット 36(在宅医療のメリット /在宅医療のデメリット)/(3)在宅医療契約の特性およびそれを支える条件 36(在宅医療契約の特性 /在宅医療契約の条件)/(4)在宅医療と訪問看護 /(5)在宅医療の問題点の指摘
 第2節 介護保険契約
  1)介護保険の概要
   (1)介護保険の導入とその必要性 /(2)介護保険のねらい /(3)介護保険制度のしくみ 40(保険者・被保険者 /サービス利用の手続き /サービス内容 /事業者 /在宅支援サービス(ケアマネジメント)43)
  2)介護保険制度と契約
   (1)介護保険における契約に関して 46(事業者との契約 /契約書 /契約を交わす場合 /高齢者にわかる契約書 /契約に際しての注意点)
  3)利用者保護・介護サービスの質の向上
   (1)介護保険実施3年後の見直し /(2)苦情への対応 /(3)サービスの質の向上を図る第三者評価の導入
 第3節 財産管理と成年後見制度
  1)成年後見制度導入の背景と制度の開始
  2)成年後見制度の内容
   (1)従来の財産管理制度としての禁治産制度 /(2)法定成年後見制度 56(対象者とその援助者 /援助者の権限 /援助者の職務内容 /後見・保佐・補助の申立人 /成年後見の登記とその諸費用)/(3)任意成年後見制度

第3章 職務遂行に伴う法的責任 (山内)
 第1節 医療事故に伴う民事責任
  1)債務不履行にもとづく法的責任
   (1)診療または医療契約の成立の存在 /(2)債務不履行の成立要件 59(債務不履行(債務者が債務を履行しないこと)60/債務者の不履行が債務者の責に帰すべき事由によること /債務不履行が違法であること /損害が実際に発生すること /債務不履行と発生した結果との間に因果関係があること)/(3)債務不履行における賠償責任者と過失相殺 /(4)債務不履行における損害賠償請求権の消滅時効
  2)不法行為にもとづく法的責任
   (1)一般の不法行為の成立要件(民法709条)63(行為者に故意または過失が存在すること /行為者に責任能力(損害賠償能力)があること /行為が違法であり,行為に違法性阻却事由が存在しないこと /損害が実際に発生していること /行為と結果発生との間に因果関係が存在すること)/(2)過失の認定基準 /(3)不法行為における賠償責任者と過失相殺 /(4)不法行為における損害賠償請求権の時効
  3)民事医療判例
   (1)患者管理に関する注意義務:褥瘡に関する事件 67(事実の概要 /判旨 /解説)/(2)在宅医療における注意義務:患者宅における点滴注射監視不十分事件 69(事実の概要 /判旨 /解説)/(3)病院施設管理の注意義務:幼児転落死事件 70(事実の概要 /判旨 /解説)
 第2節 医療事故に伴う刑事責任
  1)犯罪成立要件
   (1)犯罪構成要件該当性の判断 /(2)違法性の有無の判断 /(3)責任の有無の判断
  2)医療関係者の犯罪
   (1)守秘義務に違反する犯罪 /(2)業務上の注意義務に違反する犯罪 /(3)その他の犯罪
  3)刑事医療判例
   (1)劇薬管理ミスによる静脈注射薬品過誤:国立鯖江病院事件 77(事実の概要 /判旨 /解説)/(2)医師の自信過剰による手術ミス:大腸切除事件 79(事実の概要 /判旨 /解説)
 第3節 医療事故に伴う行政責任
  1)国家賠償法による行政主体の賠償責任
  2)行為主体である医療関係者の行政責任
  3)行政医療判例
   (1)結核検診における診断ミス:結核看過事件 81(事実の概要 /判旨 /解説)
 第4節 医療責任と明確化と裁判制度
  1)裁判制度の意義と構造
   (1)裁判とは /(2)裁判の構造 85(裁判所は司法機関である /裁判における上訴制度 /裁判所の種類と審理 /裁判の担当者)
  2)裁判の原則と訴訟構造
   (1)裁判における訴訟構造 86(職権主義訴訟構造と当事者主義訴訟構造 /糾問主義訴訟構造と弾劾主義訴訟構造)/(2)裁判の諸原則 88(裁判公開の原則 /証拠裁判主義 /自由心証主義 /国家訴追主義 /起訴便宜主義 /証拠調べの原則)

第4章 法の構造と医療関係法規の概要 (第1・2節:山内,第3・4節:大森)
 第1節 憲法と医療法規
 第2節 種々の医療関係法規とその沿革
  1)医療法規の分類
  2)各医療法規の種類
   (1)医事法規 /(2)薬事法規 /(3)保健衛生法規 /(4)予防衛生法規 /(5)環境衛生法規
  3)沿 革
   (1)第I期:明治維新(1868年)〜明治時代末期(1912年)まで /(2)第II期:大正時代初期(1912年)〜大正時代末期(1926年)まで /(3)第III期:昭和時代初期(1926年)〜第2次世界大戦終戦(1945年)まで /(4)第IV期:第2次世界大戦後(1945年)〜昭和時代末期(1989年)まで /(5)第V期:平成時代初期(1990年)〜現在(2004年)まで
 第3節 知っておきたい主な関係法規
  1)医療関係者と法
   (1)「医師法」98/(2)「診療放射線技師法」99/(3)「臨床検査技師,衛生検査技師等に関する法律」100/(4)「薬剤師法」100/(5)「理学療法士及び作業療法士法」101/(6)「視能訓練士法」101/(7)「臨床工学技士法」102/(8)「救急救命士法」102
  2)医事関係と法
   (1)「医療法」103/(2)「臓器の移植に関する法律」106/(3)「薬事法」107
  3)保健衛生関連の法
   (1)「地域保健法」108/(2)「母体保護法」110/(3)「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律」111/(4)「母子保健法」112/(5)「老人保健法」114
  4)予防衛生関連と法
   (1)「予防接種法」115/(2)「結核予防法」116/(3)「検疫法」118/(4)「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」118
  5)福祉関係
   (1)「老人福祉法」120/(2)「生活保護法」121/(3)「身体障害者福祉法」122/(4)「児童福祉法」123/(5)「介護保険法」124
 第4節 看護法規
  1)法の概要
  2)法の目的
  3)定 義
  4)免 許
   (保健師,助産師,看護師の免許 /准看護師の免許 /相対的欠格事由 /欠格事由の見直しに伴う絶対的欠格事由の削除 /免許申請に必要な医師の診断書 /免許の取消,業務停止および再免許)
  5)業 務
   (1)保健師の業務 130(保健師の業務 /保健師業務の制限 /保健師に対する主治医の指示 /保健師に対する保健所長の指示)/(2)助産師の業務 130(助産師の業務 /助産師業務の制限 /異常妊産婦などの処置禁止 /保健指導義務および証明書などの交付義務 /証明書などの交付に関する制限 /異常死産児の届け出義務 /助産録の記載および保存)/(3)看護師の業務 131(看護師の業務 /看護師業務の制限 /医療行為の禁止 /診療の補助行為の範囲の変更)/(4)守秘義務 133(保健師,看護師,准看護師の守秘義務 /助産師についての守秘義務 /秘密漏洩違反に対する罰則)/(5)遵守義務 134(看護業務における遵守義務)
  6)関係する法規からみた看護と介護の違い
   (看護業務 /介護福祉士の業務 /看護師と介護福祉士の業務の違い)

第5章 看護実践で生じる法的問題への対応 (第1節:大森,第2節:山内)
 第1節 看護をめぐる現状と課題
  1)看護業務
   (1)看護業務の考え方 /(2)診療の補助行為の拡大
  2)チーム医療における医療情報と倫理
   (1)チーム医療と情報の共有 /(2)チーム医療下の患者の秘密保持
  3)働く環境条件の整備
   (1)医療の高度化・複雑化に伴う問題 /(2)適正なマンパワーの確保 /(3)円滑な物流と看護実践
 第2節 在宅ケアを中心とした看護師の法律問題Q & A
  Q.1 医師の指示書とその内容の具体性
  Q.2 期限指定のない指示書
  Q.3 家族による指示内容の確認
  Q.4 訪問看護師の心構え
  Q.5 訪問看護師としての注意義務
  Q.6 患者の死亡後の対応
  Q.7 患者急変に対する訪問看護師の対応
  Q.8 散歩時における事故の責任
  Q.9 医師の承諾を得ない創傷被覆薬サンプルの使用責任
  Q.10 褥瘡に対する看護師の責任
  Q.11 カテーテル交換の際の尿道出血の責任
  Q.12 看護師のよる在宅中心静脈栄養法の指導責任
  Q.13 鎮痛剤投与に関する設定変更の責任
  Q.14 代診による法的責任の帰属
  Q.15 医療機器破損についての在宅患者の医師への報告義務
  Q.16 在宅医療における医療器具使用指導についての責任
  Q.17 訪問看護師の在宅患者観察の義務
  Q.18 車で搬送中,患者容態の急変に対する責任
  Q.19 交通事故遭遇の際,患者容態の急変に対する責任
  Q.20 到達度確認表の証拠能力
  Q.21 成年後見制度の意義
  Q.22 成年後見制度の利用とその手続き
  Q.23 成年後見制度を利用した介護保険契約の締結
  Q.24 トイレでの患者転倒の責任
  Q.25 患者の自傷行為に対する抑制
  Q.26 院内感染による患者の死亡に対する責任
  Q.27 患者のベッド転落事故に対する責任
  Q.28 患者の無断外出中の死亡に対する責任
  Q.29 指示書の読み違いによる事故に対する責任
  Q.30 看護職の独立性
  Q.31 器具依頼による事故責任
  Q.32 同姓の別人に対する検査ミスの責任

第6章 クローズアップ現代医療 (第1・5節:山内,第2〜4節:大森)
 第1節 生殖医療
  1)先端生植医療技術の普及の意義とその問題点
   (1)先端生植医療技術の普及の意義 /(2)先端生殖医療技術の問題点
  2)人工授精・体外受精・代理出産の法的問題
   (1)人工授精の意義とその法的問題 168(人工授精の意義 /配偶者間人工授精の法的問題 /非配偶者間人工授精の法的問題)/(2)体外受精の意義とその法的問題 169(体外受精の意義と問題点 /配偶者間体外受精の法的問題 /非配偶者間体外受精の法的問題)/(3)代理出産に対する問題点 171(代理出産の形態 /代理出産に対する問題点)
  3)先端生殖医療技術のあり方に対する法的規制
 第2節 移植医療
  1)移植医療への道
  2)臓器の移植に関する法律の内容
   (1)法律の成立と施行 /(2)法律の目的 /(3)基本的理念 /(4)臓器の範囲 /(5)臓器摘出の要件 /(6)書面での意思表示年齢 /(7)脳死した者の身体 /(8)法的脳死判定 /(9)脳死の死亡時刻 /(10)記録の作成,保存および閲覧 /(11)臓器売買の禁止 /(12)臓器移植法による臓器移植の手順
  3)移植医療の現状
  4)臓器移植法の見直しと今後の課題
   (1)臓器移植法改正案の検討
 第3節 遺伝子医療
  1)遺伝子の時代
  2)遺伝子治療とその問題
  3)遺伝子医療と人権
   (1)遺伝子と倫理的問題 /(2)遺伝情報の保護
 第4節 クローン人間とその法整備
  1)クローン技術とその課題
  2)クローン人間に対する法整備の各国の対応
   (1)日 本 /(2)イギリス /(3)アメリカ /(4)フランス /(5)ドイツ
 第5節 尊厳死・安楽死
  1)尊厳死・安楽死の概念
   (1)尊厳死の概念 /(2)安楽死の概念と分類 189(安楽死の概念 /安楽死の分類)
  2)尊厳死是非論と安楽死是非論
   (1)尊厳死是非論 191(尊厳死肯定論 /尊厳死否定論 /尊厳死と自己決定権  193)(2)安楽死是非論 193(安楽死肯定論 /安楽死否定論 /安楽死と自己決定権)
  3)尊厳死・安楽死に関する各国の事情
   (1)オランダ 195(安楽死をめぐる社会的状況 /安楽死の要件 /安楽死を合法化した背景)/(2)アメリカ 195(カリフォルニア州の自然死法 /カレン・アン・クインラン事件とナンシー・クルーザン事件)/(3)その他の諸国
  4)日本における安楽死の是非に関する法的判断
   (1)安楽死についての一般的見解 /(2)安楽死有罪説と安楽死無罪説 197(安楽死有罪説 /安楽死無罪説  198)(3)判例の見解と安楽死要件 198(名古屋高裁尊属殺人被告事件 /横浜地裁東海大学附属病院安楽死事件)

  判例索引
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